236 第三回KQ村―５日間のデスゲーム―
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[>>0:@17 ゲーム開始のアナウンスが轟き、PDAがそれを知らせる。やがて弾けた"ふたり"の声明が終わると、ぷつりと山小屋の中は沈黙に包まれた]
――はぁー。
[息をつく。どうやらシメオンのPDAは調子が悪いらしく、彼はしゃかしゃかと画面の乱れに合わせて二度三度機械を振った。取り急ぎ出てしまうらしい]
あ、ありがとうね。
婆はこれから集落の方さいこうと思うよ。
坊やも何かあったら婆に教えてくりゃれ。
[反射的に、彼女はそう応えてしまった]
(10) 2013/08/24(Sat) 00時半頃
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[シメオンが行ってしまって、老婆は急に手忙しくなったようだ。引っ切り無しにPDAのランプが点灯している]
参ったねえまだ慣れちゃいないってのに……
[危うく送信をミスしそうになりながら、老婆は大慌てで対応に追われる。ようやっとひと心地ついてから、ぽつりと**]
あれ そういやあの子からは連絡なかったねえ。
(36) 2013/08/24(Sat) 01時頃
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役職、いうてこれの機能のことかねえ。
わかいこの使う言葉はよくわからんね
[PDAの記録>>1:45を確認して、老婆は硬くなった肩を叩いた。>>49を確認して]
イワノフ坊がこっちさくるんかね。
なんかあったかね
婆も集落の方いこうかと思ってたけど待ってたほうがいいんかねえ
入れ違いになるかしら
[心なしか嬉しそうに表情を綻ばせると、いそいそとPDAを仕舞いこむ]
南んほうからきとるんやったかなあ。
まだ結構会うてないこがおるしねえ。
ばばも座っとらんで歩かんとあかんか。
[ひと通り片付けを済ませてから、ゆるゆると山小屋をあとにした]
(64) 2013/08/24(Sat) 21時半頃
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― 森 ―
[休憩できそうな木立を見つけ、老婆はペットボトルの蓋を若干の手間をかけながら開いた]
口のところが薄いと、なんだか味気ないねえ。
お茶がほしいところだけど。
[ぶつぶつと独り言を言いながら一息をつく。どうやら見るところによると、イワノフとはすれ違ってしまったようだ]
う〜ん、なんだか若い娘さんと一緒にいるみたいだねえ。
あんまし邪魔したらいかんかな。
ええと、婆は先に集落のほうさいくからね、と。
……これ録画されとるんじゃろ？
[なにもない虚空に向かって、ひとり呟く姿はともすればボケたと思われるかもしれない]
(80) 2013/08/24(Sat) 22時半頃
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森に一人ヒューって子がいるみたいなんだけど会わないねえ。
縁がないんかのう。
[PDAを覗いてみるが、鬱蒼とした森の中ではどこがどこだか老婆に判断することは難しかったようだ。
やがて老婆は重たい腰を上げる。
橋を渡り、やがて廃村の方へと――]
(84) 2013/08/24(Sat) 23時頃
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屋敷屋敷いうて、あれかいの。
しっかし人が済んどるとは思わんかったけど荒れ果てとるのう……
[閑散とした廃屋の山にうんざりとした声を上げながら、老婆は屋敷の方へと向かった]
(98) 2013/08/25(Sun) 00時頃
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