34 灯篭流し
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じゃあ、また会えたらいいね…
[口を緩ませながら財布を盗んだ女に挨拶をし、微妙な表情のままの3人組の隣を通って店を出て行く]
ご馳走様。
[聞こえるのか聞こえないのか通り過ぎる時に小さな声で呟いた]
(16) 2009/08/29(Sat) 19時半頃
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― 路地 ―
[今日の稼ぎを数えている]
道端で4つ、店で1つ…どれもかれも銭ばっかり ……足りねえな。
[先ほどの財布も持っている小刀でばらばらに裂いて捨てた]
塵も積もれば山になるってかい。もうちょっと貯まるまで頑張るかいね
[稼ぎを大事に仕舞い込んだ**]
(17) 2009/08/29(Sat) 19時半頃
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村にある団子屋には旅の途中に立ち寄る人も村民の常連も居る。 それを出迎えるのは決まって元気な声だった。
「「いらっしゃいっ!」」
団子屋の子である彼女は、父親とともに、 もうずっと小さい頃から店先に立っている。 ここへよく来る者にとっては知らない者は居ないだろう。
今日も遠くから来たという客や村民を出迎える。 寝る男の姿>>12には、手を腰に当てやれやれという風に息を吐き さて起こしてやろうかと思った時に、客の声>>14が店内へ届く。
「「いらっしゃいっ!」」
あんみつの注文に「はいよ」と元気な親父の声が返る。 彼が何かワルさをしようと考えているなんて気付かないまま、 団子屋の娘、たまこは注文のあんみつをコトリと届けてやった。
「お待ちぃ」
(18) 2009/08/29(Sat) 21時頃
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やってきた菊にも挨拶をすると茶と団子を届けた。 ちらと振り返ると客の様子は上々>>9だった。 軽く笑み奥へと戻ったが――、 店先から聞こえた声にパっと再び顔を出す。
「どうし―――、 あぁ」
状況を見ると納得した声を出した。顔も同じようだったろう。
「キクさぁん ヤケドには気ぃつけなよって、いっつも言ってるだろうさ」
たまこはそういう風に軽く笑うとまた店の奥へと入っていった。 その後に落ちる沈黙の事は知らない。
(19) 2009/08/29(Sat) 21時頃
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「おや、」
菊の叫び声に起きたらしい男の様子>>12に、にっと笑った。
「起こす手間ぁ省けたねぇ 居心地良いからって、ずうっと席を占領は、 そりゃあいただけないさ」
一人の客が席を立ったのに目を向け、 置かれたお代を取りに向かった。 ひのふの数え、足りている事を確認すると挨拶をして男を見送る。
「まいどーどうもぉ!」
見送った後に、奢られた女に向けて、 *ふふっと笑った*
「よかったねえ、おごりだってさ」
(20) 2009/08/29(Sat) 21時頃
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団子屋 たまこは、メモを貼った。
2009/08/29(Sat) 21時頃
団子屋 たまこは、メモを貼った。
2009/08/29(Sat) 21時半頃
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ああ・・・本当に此処のお団子は・・・おいしい♪
[と店先で起こった小さな騒ぎには気もとめず 先ほどから隅っこで、一心不乱静かに美味しそうに団子をほおばっていましたが 何枚目かの皿のおかわりを手にしたときに くるりとした目の下団子屋の娘からよかったねえ奢りだって…と告げられると]
ええっ!そんな!いけません!いったいどなたが?
[慌てて立ち上がり 団子屋の娘に尋ねます]
(21) 2009/08/30(Sun) 02時半頃
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旅の楽士で…心もとないように見えるでしょうが、これでも少しは旅の路銀は用意してますゆえ。 その 見も知らぬ…それこそ どこのどなたかも知らぬお方から奢っていただく由縁もありませんし
[大慌てで 先に立った 辰次の後姿を追って]
ほらこの通り
[懐から財布を出そうとして]
このとお…り… あれ?
あれれ?
(22) 2009/08/30(Sun) 02時半頃
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[ぱたぱたと胸元を叩くと]
あれ〜〜〜〜?
[情けなさそうに眉根を下げて]
あ〜〜〜う〜〜〜
[困ったような声をあげました。]
(23) 2009/08/30(Sun) 02時半頃
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慌てて立ち上がる客の様子にたまこは軽く目を瞬かせた。
「誰って、今出て行った、」
余四郎が去った先を軽く指先で示すと、 客は言葉の最後までを聞いたか聞かずか。 慌ててその後を追っていった。
「律儀だねぇ」
たまこの口元が笑みの形に緩む。 こういう時にも手を腰に当てるのは、彼女の癖なのだろう。
「まっ、 こっちとしちゃ払ってもらえりゃあ、 どっちでもいんだけどね」
さて。 次の注文があがるとそちらへ「はいよ」と声を返した。
(24) 2009/08/30(Sun) 06時頃
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沈黙に耐えかねたのか、菊は只管自身の膝を撫でている。 それも軽く、冷や汗をかきながら。 この沈黙は己のせいで出来てしまったのだと考え始めたからだ。 菊はそういう類の重圧に、極端に弱かった。 どうにかしなくては、どうにかしなくては、どうにか…。
そんな事だったから、周りの状況には気付けない者もあった。 例えば、行商人二人以外の客の様子、などだ。
「…………あの。」
意を決すように、行商人達へ声を掛ける。 二人は、びくっと体を震わせた。蛇に睨まれた蛙の如く。
「……このお店には何時も何時も、 こうしてお世話になっているんですよ…」
にたァ、と笑う菊。勿論他意など無い。 店を良く思っている、心からの感謝と笑顔だ。
(25) 2009/08/30(Sun) 08時頃
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だが、顔の作りと先程の叫びのせいで違う風にも聴こえるか。 現に行商人達はごくりと喉を鳴らして菊を見つめている。
「此処のお父さんも、 ……ほら、其処で元気に動いている、 たまちゃんも―――」
すぅ、と忙しなく動く『たまこ』を指差して
「本当にいい人達でねぇ…… ……何時か必ず、」
撫で摩って居た手を止め、服を軽く握り締めると
「何か、形あるもので恩返し出来れば、ってねぇ」
しみじみと感謝の念を呟いて明後日の方を見る。 勿論、行商人達は絶賛勘違い中であり、 菊は菊で、>>15男の行いなど知る由も無かったし、 >>21訪ねる女の声も、未だ耳には届いて居らず。
(26) 2009/08/30(Sun) 08時頃
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「でも中々形には出来ないから、こうして、 少しでもお店の売り上げに貢献出来ればと思って、 度々利用させて貰ってるんですよ…」
笑いながら視線を行商人達へ戻す。 行商人達はゆっくりと頷いた。視線を逸らせないという態で。
「お団子、もう一つ如何ですか? お召上がりになる様でしたら注文致しますよ…?」
そう言って首を傾いだ時だった。 ぱたぱたと駆け何かを追う女>>22に漸く気付く。
「………?」
傾いだ首と、その視線は其方をゆるぅり追った。
(27) 2009/08/30(Sun) 08時半頃
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「……たまちゃん?」
たまこが忙しなく動いて居たのなら、 きっと傍を歩いた時に声を掛けたのだろう。
「お団子、もう二つ追加して呉れるかしら?」
たまこの方を見ず、告げる。 視線は遠巻きに見える>>23女へ留まったままだ。 何か困っているように、菊には見受けられた。
「……お代は、此れで足りるわよね?」
そう言って、懐の財布から注文分より余分な銭を出し、 たまこへゆっくりと差し出した。 漸くに其処でたまこの顔を見る事になる。微笑し、
「お茶、美味しかったわ。ご馳走様。…お父様にも伝えて?」
ね?…と念を押すとゆっくり店から離れ歩き出す。
(28) 2009/08/30(Sun) 08時半頃
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腰元までの黒髪を揺らす白い肌と衣服。 着付けが下手なせいかやや乱れた衣が擦れる音に、 ぴたんぴたんと草履の音が挟まって地を進む。 ゆっくりゆっくりとその音の主は>>23女へ近づくと、
「………ねぇ、あなた。」
小さく澄んだ声が呼びかける。 黒髪の隙間から相手を覗き見る様な、小さな黒目。
「…如何かしたの? 何か、困っている様に見えるけれど……」
相手を警戒させぬようにと、 菊なりに精一杯の愛想を、笑顔として向けるが、 其れは相手にはそう映ったか、どうか――*
(29) 2009/08/30(Sun) 08時半頃
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/* ん?今どうなってるかが分からない(???
(-0) 2009/08/30(Sun) 08時半頃
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菊に声をかけられた>>28たまこは顔を向け、 追加の注文を聞くと、「はいよ」と返事を返した。
「?」
たまこは自分の方も向かず一点を見つめる菊に 少し首を傾げる思いをしたようだった。 どうかしたのかと問いかけようとも思ったようだが、 お代、という言葉にそちらに視線をおろした。 たまこは菊よりすこうしだけ、背が高い。 差し出された銭をひのふの数え、 余分に渡された分に「おや」と呟く。
「キクさん、こりゃちょっと多いよ」
念を押す様子にぱちくりと瞬いた。 菊の微笑みには、もう随分と慣れた様子で驚かない。 けれどたまこは小さく笑うと、離れた菊の手をはっしとつかむ。 掴んだ手にきっちりと多かった分だけを乗せた。
(30) 2009/08/30(Sun) 12時頃
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「はい、釣銭 余分なお代をいただいちゃあ、 おてんとさまにも申し訳ないってね」
軽く片目を瞑り、笑顔をのせた。
「こちらこそ、いっつもどうもさ その言葉は親父も喜ぶ」
美味しかったという言葉に礼を述べると、 店を離れる姿にひとつ声をかけた。
「まいどーどうもぉ!」
手に腰を当てて見送って、店の中へと戻る。 追加で注文をもらった団子を行商人の二人の元へと差し出した。
「はい、お待ち」
(31) 2009/08/30(Sun) 12時頃
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行商人達は複雑な顔でたまこを出迎えた。 先ほどの菊の言葉をどう受け取ったのか、 会話の事すらたまこは知らなかったので、不思議そうに首を傾ぐ。 団子と茶を勧めながら話を聞いてみると、 怖くないのかとか、とりつかれているんじゃないかとか、 彼らは恐々と口を開いたので、笑い飛ばした。
「はっは! そりゃあ確かに、キクさんの顔はこわいけど、」
そう言った所で、店の奥から咳払いが聞こえた。 親父だ。声が大きかったか、奥まで届いたのだろう。
「あ〜〜、っとっと、 うん、ごほんっ まっ、悪い人じゃあないしねぇ むしろ良い人さ。あたしらも世話になってるし」
にっと笑い、そう言った。
(32) 2009/08/30(Sun) 12時頃
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菊が笑っていった事を、こちらも笑って言って返した。 同じ仕草と言葉だったが、行商人の受ける印象の差は、 少なくなかったのかもしれない。
「団子、おいしいだろ? ゆっくりしてきなよ」
寝ている男にかけた言葉>>20とは逆の事を言うと、 軽く片目を瞑り、店の奥へと戻っていった。
(33) 2009/08/30(Sun) 12時頃
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叫び声の原因を理解して、つまらなそうな表情。
騒ぎは収まった時に、団子屋に向けられた言葉に 店内の空いた席を一つ一つ確かめるように見回して、肩をすくめて見せた。
意に介さず、再び横になると草子を顔に乗せ直した。
(34) 2009/08/30(Sun) 14時頃
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「ちょおっと、そりゃどういう意味だい」
肩を竦めてみせた男に、眉を寄せた視線を送る。 手を腰に当てて、じとりとだ。
「せめて団子のひとつでもお頼みよ」
(35) 2009/08/30(Sun) 14時半頃
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草子をずらして、隙間から声の主を一瞥。
大きく息を吐いた後、緩慢な動作で自分の懐を探る。 巾着から取り出した銭が二枚。
机の上に置くと団子屋に背中を向けて、眠る体制に入った。
(36) 2009/08/30(Sun) 14時半頃
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野伏り 余四朗は、メモを貼った。
2009/08/30(Sun) 14時半頃
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ー 道端 −
人が大分増えてきたね…これくらいか。
[人の間をすり抜けながらすばやく抜き取る手業、手には{6}つ財布が握られていた]
これで灯篭買えるだろ。
[月草で金を払った後、急いで追いかけてきた女の>>22分も合わせて十分資金は足りた]
[その時女が自分を呼ぶ声は聞こえたのだが、立ち止まるわけもなく人ごみにまぎれたが女の格好はよく覚えている]
ああいうのが盗みやすい…他所から来た人は祭りの時は気をつけにゃね…。
[女の慌てた顔を思い出すように低く声を立てて笑った]
(37) 2009/08/30(Sun) 15時頃
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/* 灯篭ってどこに売ってんだろ 相場も分からないな。もしかして自分で作ったりするのか。
(-1) 2009/08/30(Sun) 15時頃
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「…」
その男の緩慢な動作をそのままの体制で見守っていたが、 やがて大きく息を吐いた。
「はあ…」
顔を奥の父親へと向ける。
「親父、団子と、茶の注文だよ」
暫くし、男の机に団子の皿と茶が運ばれる。
「良いかい? 団子残したりしたら、 そんときゃそんときで、怒っからね!」
背中に声をかけたが、 無理やり起こそうとまでは今はしなかった。 もっとも、ほかの客から苦情が来るようなら、 無理やり起こす事も*試みるだろう*
(38) 2009/08/30(Sun) 15時頃
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― 灯篭 屋台 ―
…それくれ。その青い朝顔の絵がついてる奴。
[色とりどりの灯篭が並べてある中で落ち着いた色合いのものを選び、金を支払った]
[店主から「近頃の若い奴は連れと一緒に添い遂げられるように思いを込めて灯篭を流すんだろ?兄ちゃんもそれかい?」とにやにやしながら聞かれたが]
あぁ、まあそんなところ。
[正直に答えるのが面倒だったので適当に応え、灯篭を手に持つと人ごみに消えた*]
(39) 2009/08/30(Sun) 15時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2009/08/30(Sun) 15時半頃
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[途方にくれてぼんやり立っていると背後から親切な声が掛かる>>29]
ああ いえ 実は…
ご親切に団子を奢って下さった方は礼を言う前に見失しなってしまうし。 おまけに財布をなくしていたのに今気づいた按配で…。 ---瞽女の一人旅は何かと不自由なもので
[そういって情けなさそうに笑いながら、菊の方を振り返りました。]
(40) 2009/08/30(Sun) 16時半頃
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楽士 ウトは、メモを貼った。
2009/08/30(Sun) 17時頃
楽士 ウトは、メモを貼った。
2009/08/30(Sun) 17時頃
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背中にかけられた声には、反応を見せることはない。
眠りを妨げるものがなければ 置かれた団子と茶は冷めるままに。
(41) 2009/08/30(Sun) 17時頃
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