人狼議事


196 Fiducia - 3rd:fragrance -

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【人】 浪人 慶三郎

[然し、と宣教師がつぶやいたので、己は顔を上げる。
宣教師は続けて曰く、

本当に、雪の中に埋もれた貴方を発見した時には
死んでいるのかと思うた。
否、死しても可笑しくない雪であった。
然し其れでも、不思議と貴方の身体はあたたかかった。

貴方がどんどん熱を取り戻していくのを視て、
まるで蘇りを見ているが如き気になりました。     …… と。]

(155) wiosna 2013/01/16(Wed) 03時半頃

【人】 浪人 慶三郎

[『神の思し召しかもしれませぬ』と牧師が呟く声が、遠くなる。

然うでは無い。然うでは無いのだ。

思い返すのは此の手に触れた生者の熱と、死者の冷たさ。
己は一度、確かに死んだ。
だとしたら  此の己を生かした「奇跡」の熱は、 ]


 …… っ、  ちゃん…、

[ぽろり、ぽろりと雫が溢れ落ちた。
嗚呼、己はあの女に何回泣かされるのだろうか。
枯れた声でみっともなく、己は唸る。]

(156) wiosna 2013/01/16(Wed) 03時半頃

【人】 浪人 慶三郎

― 二日後 ―

[床から起き上がった己は、直ぐに教会を出発することにした。

宣教師は未だ早すぎると止めようとしたが、直ぐに仕方ない、とでも云いたげな顔をして己の無事を祈ってくれた。
然して別れ際、此れは貴方のものだ、と云いて己の手にひとつ小石を載せた。

横一文字に疵のある赤みのかった黒き石。
其れは紛れも無く、己がかの館で拾った石だった>>3:+21>>3:+22]

(157) wiosna 2013/01/16(Wed) 03時半頃

【人】 浪人 慶三郎

[宣教師に教えられ、己ははじめて石の名を識る。]

………風信子石。

[宣教師は頷いて曰く、此れは『哀しみを癒す石』なのだ、と。
仄かに暖かき其の石を握り締めて、己は教会を辞した。]

(158) wiosna 2013/01/16(Wed) 03時半頃

【人】 浪人 慶三郎

[己は果てまで続く路の上に立ちて、天を見上げた。

見上げた天は高く、薄雲のかかる青。
本日は快晴也。真、旅立ちには善き日よ。

そら、南の海を観に行こうか。
其れとも山で臆病兎でも追い掛けようか。

狭き國だと人は云う。
然し日ノ本の大地は斯様にも広く、果てなき旅は続いて行くのだろう。
遠き道程。歩む哀しみは此の心締め付けて、
されど確かにいま、己は幸福だと云えるのだ。]

(159) wiosna 2013/01/16(Wed) 03時半頃

【人】 浪人 慶三郎

[己は当代二番の頑固者、氏亡くした風来坊。

還る墓無く、されど帰る先有り。

決して忘れ得ぬ熱を此の身に宿し、いざ歩みて往かん。]



[―― 何時か「終わり」の果てに辿り着く、 * 其の日迄 * ――]
 

(160) wiosna 2013/01/16(Wed) 03時半頃

浪人 慶三郎は、メモを貼った。

wiosna 2013/01/16(Wed) 04時頃


【人】 楽士 ウト

[それは、世界が反転する音。]

(161) suchlich 2013/01/16(Wed) 10時半頃

【人】 楽士 ウト

 
 
 
 
[                   ...ぱしゃん。]
 
 
 
 

(162) suchlich 2013/01/16(Wed) 10時半頃

【人】 楽士 ウト

―暗い色に彩られた屋敷―

[伸ばした手>>8:+23>>8:+25は、そこには届かなかった。
 かちゃん。花瓶が落下する。
 ああ確かおまえさんが花と一緒に最初に買った花瓶だ。透明な硝子は割れて、中の水が絨毯の色を深く染めた。

 その上に散らばる花弁は赤。
 赤薔薇はあたしに手折られる事はなく、けれどその花弁を無惨に散らす。]

『どうなさいました?』

[扉を小突くと共に声がした。「のっく」、というやつだろう。
 どうって、花瓶を。]

(163) suchlich 2013/01/16(Wed) 10時半頃

【人】 楽士 ウト

[あたしは花瓶を取ろうとしたのだ。書棚の上に飾られた、赤薔薇の入った花瓶。定期的に水を変えなければ花は死んでしまうのに、おまえさん、そんなこと思いもしなかったんでしょう?それとも花は手折られても勝手に生きているとでも思ってました?あの花が今まで生きていたのは、おまえさんの揃えた女中が世話をしていたおかげですのに。]


『奥様?奥様。』


[また、声。
  奥様とは誰だろう。頭に靄が掛かっているようで、上手く物事を考えられない。何か大切な事を忘れている気がする。けれど思い出せない。
訝しげな声が、また上がる。『奥様、ウト様』、と。]

(164) suchlich 2013/01/16(Wed) 10時半頃

【人】 楽士 ウト

…はい、ウトですえ。
 
 
 
[そこであたしはようやく顔を上げたのだ。*]

(165) suchlich 2013/01/16(Wed) 10時半頃

【人】 楽士 ウト

―屋敷・おまえさんの書斎で―

[振り返ると同時に、すかぁとの裾が揺れる。
 黒い洋靴に黒いわんぴぃす。なんでも西洋では”mourning dress”と呼ぶらしい。
 是非着てほしいとおまえさんに言われれば、着ないわけには行かない。譬え和の喪服の中で、自分が奇妙に映っても。]

『大奥様が御呼びです、どうぞ下へ。』

[粛々と、女中が云った。あたしは苦笑いして、首を緩く横に振った。
 行きたくないという合図。どうせ私が行かなくても、あの場は保たれるであろう。今頃遺産の振り分けに、熱心に額を寄せ合っている事か。おまえさんは長男ではないので継ぐ家もなく、あたしは子を持たない。

 『あの海女をどうしようか』、そんな声が聞こえてくるようだ。
 そんなこと、あたしにもわかりやせん。]

(166) suchlich 2013/01/16(Wed) 11時頃

【人】 楽士 ウト

『どうか、下へ。』

[困った顔で女中が言った。わかっている。あたしが行かなければ顔が立たないことくらい。
 おまえさんは成り上がったからいいけれど、ここは所詮日ノ本ノ國、周りは未だ慣習に縛られているのだ。
 それに気付かず逝ったおまえさんはなんと幸せな暢気者。

 遺される者の気も知らないで。]

形ばかり作ったって、
誰もこの服を、”widow's weeds”とは呼ばせてくれないんやろ?

[あたしが言うと、女中は首を傾げた。
 通じやしないだろう、当たり前だ。
 溜め息をついて、考え込む。ふと、目についた2つを指さした。]

…お義母様に、お伝えおくんなまし。
この2つと、上方への旅費。それさえ頂ければ構いませんと。

[やっと意図を汲んだのか、女中は一礼して部屋を出た。
 ぱたり、扉が閉まる。]

(167) suchlich 2013/01/16(Wed) 11時頃

【人】 楽士 ウト

[着替えたばかりの黄色い和服と、書棚から零れ落ちた一冊の本。
 どうしてそんなものが欲しかったのか、わからない。
 ねぇ、でもこれは大切なものな気がするのだ。
 とてもとても大切なものな気がするのだ。]

おまえさん。
あたし、言うていなかったわ。
おまえさんのこと、ちゃーんと愛していたんだって。

[静まり返る部屋の中には、零れた透明の硝子と薔薇の香り。
 黄色い衣と、おまえさんが読み聞かせてくれた本。
 窓に目をやると、ふわり、雪花が舞っていた。]

(168) suchlich 2013/01/16(Wed) 11時頃

【人】 楽士 ウト

誰が、こまどりころしたの。
 
 
 


[ふと、口に出してみる。
 看取りも出来ず、賛美歌も歌えず、何も出来なかったあたし。
 ねぇ、ならばせめて、まずおまえさんのために泣くことから始めようか。**]

(169) suchlich 2013/01/16(Wed) 11時頃

楽士 ウトは、メモを貼った。

suchlich 2013/01/16(Wed) 11時半頃


ウトは、芙蓉あーれー、沙耶さんに言いつけますえー(帯くるくる)**

suchlich 2013/01/16(Wed) 11時半頃


【人】 武家の娘 沙耶

――街道・茶屋――

[羽織の下から覗く色は、相も変わらず鮮やかで派手な色合いでございました。>>143
お逢いした時よりも薬鞄が重くあるようでした。

お嬢様の御姿を見て、御声を聞いて、『沙耶』と呼べる方は一握りでしょう。

名を呼ぶ声に瞳潤わせ一歩寄り、右腕を差し伸べて応えますが、太助殿の手は思いもよらずお嬢様の頬を打ったのです。>>145
なんたることでしょう!]

(170) k_karura 2013/01/16(Wed) 14時頃

【人】 武家の娘 沙耶

な……

[よろめき空足を踏みます。然程痛みはありませんが、出会い頭に頬を打たれては驚きが勝るというもの。呆然と太助殿の顔を見詰められました。
再び頬にと伸びた手は、今度は慈しみ溢れる手に変わったのです。>>146

(171) k_karura 2013/01/16(Wed) 14時頃

【人】 武家の娘 沙耶

[太助殿の叱責は真っ当なもの。
ばつの悪そうにむすりとしたまま黒鳶をじつと見詰めますが、優しげな色と光しか見えませんでした。]

太助が、来ると分かっていたが、つい。

[あまりにも幸せそうに笑みを向けるものですから、戻ろう>>147と促す太助殿の裾を掴んで僅かに引き留められました。]

私も、逢えてよかった。
信じていたぞ。手紙なんぞ渡されずとも、主が来ることなど。

(172) k_karura 2013/01/16(Wed) 14時頃

村の更新日が延長されました。


【人】 座敷守 亀吉

[泣きじゃくる、その意識は次第に掬い上げられ、遠のいて。
 だめ、と。いやだ、と。いかないで――と。
 抗って、もがいて、ただ、声に成らぬ声を挙げて――、

 全てが光の螺旋のうちに消える刹那。
 私は、あの人のすがたを見た、気がした。]

(173) sakanoka 2013/01/16(Wed) 21時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[透明の湖畔。旅立つ者を載せる笛の音。
 確かにさっきまで居た、宝物でいっぱいの、暖かい部屋。
 全てはほんの僅かな間の、旅路の移ろう景色の絵。
 けれどその景色も一瞬の鮮やかさで――、

 生ある光のうちに。死にも近い冷たさのうちに。
 私は、また、たったひとりぼっち、だった。


 けれど。]

(174) sakanoka 2013/01/16(Wed) 21時半頃

【人】 座敷守 亀吉



 [私は、もう、自ら閉ざした籠の中には居ない。]

 

(175) sakanoka 2013/01/16(Wed) 21時半頃

【人】 座敷守 亀吉

―ある、雪道。―

[降る雪花は何処までも冷たい。
 淡色の髪が纏わりつく頬が、その冷たさに刺されるように痛む。

 常磐の上着、肩に積もる白銀はさぞ衣に映える色だったろう。
 しかし私の目は己のすがた振り返ることは無く。
 ただ真っ直ぐに雪道の向こう側だけに向いていた。]


 ――――…お前、

[死人の如く冷たい手を握り返し。
 私は、その手越しに、おのれの手の脈を感じ取る。]

(176) sakanoka 2013/01/16(Wed) 21時半頃

【人】 座敷守 亀吉



 信じることは。 愛する、ことは。


  とても難しくて、

    ――――本当は、簡単。

[稀なる紅い灯りの主に、微笑と共に告げられたこと。
 それはまるで、異なる自分に諭されているような、錯覚。]

(177) sakanoka 2013/01/16(Wed) 21時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[『生きて』と。
 そう告げて消えて行ったその子の涙は、未だ青い目の内に。]


 私は、 此処に、生きてる。

[支えを失くし地に付いた掌が、頬に触れる雪が、冷たく刺す。
 息が白く零れる。身体が震える。
 確かに、死んだ筈の私は生きている。
 ――此処にたったひとり、取り残されて。]


 でも、わたし、は、
 やっぱり、わたし、は――――…

(178) sakanoka 2013/01/16(Wed) 21時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[凍らぬ涙の滲む目で、雪道の向こうの海を見詰めた。
 それは昔、たづとよく眺めた思い出の海。
 ――漕ぎ出でたまま帰らぬ人の、瞳の青にも似た紺碧。

 私は、もう、あの時と同じように、手を離したりしないと。
 幸せになるのだと、決めた。だから――。**]

(179) sakanoka 2013/01/16(Wed) 21時半頃

【人】 座敷守 亀吉

―そして、それから―

[一人旅に出ると言い出した私を、かれらはどんな目で見ていたものか。
 身の世話してくれた奉公人の娘が「職が無くなる!」と勘違いするのを宥めつつ――。
 私は、勇気を持って、かの人に振り向き、その瞳を見た。]


 あなたとのお人形遊びも、これで、お終い。
 ――…清々した、と仰って頂けて何よりです。

 それでは、お兄様。お元気で。

[腹違いの、この國の黒目の、蛇の如き兄。
 一度、生意気を申したとして、立場を解らせようと私を組み敷いた人。
 此度の「生意気」には、その手は伸びて来なかった。
 ――もう、此処に私は居座らぬのだから。]

(180) sakanoka 2013/01/16(Wed) 21時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[それから目は、老い始めた父の許に。]

 お兄様と違い商才も無く、養子にも出せぬ見目なれば。
 私が出ていくことに不都合は無いでしょう。

 それでは、お父様、

[私には、もう「捨てられぬ」迷いはない。
 求めて、諦めて、けれど何処かで期待していた、父の――、

 その手が、私の着物の袖を引いた。]


 ―――…旅路の文は、寄越します。

    だからそんな、かなしい 顔をなさいますな。

[相変わらずの冷淡なその目に、その奥に、見えたいろに。
 ふっと、私が零したのはこんな言葉で。
 そして父から最後にはっきりと告げられた、その言は。]

(181) sakanoka 2013/01/16(Wed) 21時半頃

【人】 座敷守 亀吉


『亀吉。

 その格好で、決して「天宮」は名乗ってくれるなよ、――』


   ええ。文を出す時以外は。

[大きな西洋鞄に、黒革のブーツに――雪花の白のワンピース。
 羽織る女物の着物、目尻と口許の色どりは、どれも熱いあか。
 少しだけ低い声と平らかな胸と共に、その「異装」はある。

 私は、たづのように、青い目で堂々と微笑み返し。
 ひとり、広い屋敷を後にした。]

(182) sakanoka 2013/01/16(Wed) 21時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[初めて履いたブーツは確かに走り易い。下駄とは違う。
 薫る海風は心地良く、結われない白銀の髪が揺れる。
 覆い隠すことなく、この白銀は晴天の下に在る。]


 こんな風に走ったの、何時ぶりだったかな。

[異端の身であること、人を厭う言い訳にはもうしない。
 奇異の目も蔑む目も、時に憎悪する目だってあれど。
 全てが悪意に満ちている訳ではない、と。あの「夢」の中で、知ったから。

 それに。
 この國に稀なるこの白銀と青、あの時共にいた人達ならば。
 それだけでもきっと、私が私であると気付くだろうから。]

(183) sakanoka 2013/01/16(Wed) 22時頃

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