34 灯篭流し
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野伏り 余四朗は、メモを貼った。
2009/09/02(Wed) 01時半頃
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[ぼんやりと弱い視力でとらえるのは華月斎の持つ灯篭の朝顔の模様]
朝顔はあの方の好んだ模様 もしかしたら…貴方は …余四朗さま?
[たびたび聞いた旅の連れの話しに頻繁にでてきたその名前を華月斎に尋ねた]
(103) 2009/09/02(Wed) 01時半頃
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[華月の店の前で話し込んでいる3人の合間を縫って]
ああすまんね。姉さん方。ちょっとお邪魔して…あったあった。
[大事そうに袋を抱え、ちらりと女の顔を見ると月草で話した女だった]
…………たびたびすまんね。
[こういう場合は焦らずに落ち着いて立ち去るのがよいと知っている。顔を伏せながらその場を立ち去ろうとした]
(104) 2009/09/02(Wed) 01時半頃
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えへら、と瞽女に向けた笑みに苦いものが混じった。 自身のなさを何処かごまかすような、僅かな弱々しさ。
「あ、知り合いっつうか…――近所の姉さん」
自分の周りの、少しばかり歳上の子どもたちを見ながら月丸は育ってきた。 かれらの姿を、少し離れたところから羨ましそうに眺めて過ごしていた。 そんな子供時代も十数年前を境にぷつりと切れてしまったのだが。
「近所の姉さんの…――お菊さん。 あ、俺は、……んっと、」
幾許かの間の後。
「つき、……―――華月斎。 都でほんの少し見世物をして回ってるんですが、 今はちぃと此方に仕事がありまして」
これも何かのゆかり、とウトに会釈を返した。
(105) 2009/09/02(Wed) 01時半頃
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[首をかしげながら男の返事をまつが その反応はどうやら違ったらしく]
ああ…間違ったらすみません わたしの旅の道連れ…沙耶様のお知り合いではないかと ふと そう思ったので。
華月斎様・・・。
[名前を名乗られれば 人間違えしてすみませんと眉根をさげて華月斎へ笑いかけ 反して自分の名前をウトと告げる]
(106) 2009/09/02(Wed) 01時半頃
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[>>103女の発した名前に去りかけた足を止めた]
……それは俺の名前だよ。なんだい姉さん俺のこと知ってるのか?
[少し疑う様な口調で聞き、朝顔はあの人がと続く言葉には]
・・・どういうことだい。
[何かを思い出すように顔を顰めている]
(107) 2009/09/02(Wed) 01時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2009/09/02(Wed) 01時半頃
野伏り 余四朗は、メモを貼った。
2009/09/02(Wed) 02時頃
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[>>106 沙耶の名前を聞くと明らかに表情が変わった]
…さ…や…ここの村出身の女のことか? …そう…だろうな…沙耶…いや、あいつは今どこにいるんだ?…元気にしてるか?
[絞り出すような声でウトに沙耶のことを聞いた*]
(108) 2009/09/02(Wed) 02時頃
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[>>107突然 どこからか聞こえてきた声に驚いて]
その声は? えっと お団子屋さんで奢ってくれた方…かしら? ---あなた余四朗さんとおっしゃるの?
[きょろきょろと周りを見渡し、相手の姿を探しながら問いかける]
沙耶さんという方を…ご存知で?
(109) 2009/09/02(Wed) 02時頃
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楽士 ウトは、メモを貼った。
2009/09/02(Wed) 02時頃
野伏り 余四朗は、メモを貼った。
2009/09/02(Wed) 02時頃
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瞽女の眼が手元の灯篭に向いたのに気づいた時。
「あァ、俺も。今宵、此の灯りに、 皆の衆の思いを載せて回っているところでして…――」
その願いの主の一人が此方にまた来ていたことに気付かぬまま、 瞽女が一瞬口にした余四朗の名に、 え?と軽く間の抜けた声を洩らした後。
「あれ、……兄ちゃん、どうしてまた、」
何かを抱えてその場を去ろうとしている男の姿に漸く気付いた。
(110) 2009/09/02(Wed) 02時頃
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[沙耶の名前を出したとたん 変わる声の調子に少し戸惑いながら]
今…
[ぽつりと力なく答える]
今は…
[そして そっと 腰に結んだ荷物を解くとその中から大事そうに浅葱色のリボンを取り出す]
(111) 2009/09/02(Wed) 02時頃
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彼に声を掛けようとして、更に間の抜けた声を挙げたのは、 沙耶という名を瞽女から聞いた時だった。
「――…?」
知っているのか?と言おうとしたが、その前に目の前の女性に謝られてしまい。 彼女の苦笑いの前に、疑問はひとまず頭の隅に置かれたのだった。
「あァ、ウトさん、か。――宜しく、ウトさん」
にぃ、と彼女に笑い返したのだったが。 ふいと見えた余四朗の顔色の変化に、ちら、と視線が赴いた。 忘れたい人。 思い出されたのは、その言葉。
(112) 2009/09/02(Wed) 02時頃
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[そのリボンをみて余四朗はどのような顔をしたかは 女には見えなかったが張り詰めたような空気は感じられるだろう]
しばらく沙耶様はわたしと一緒に旅をしていました。 …なぜだかは教えてくれませんでしたけど 自分も変えるところはないと わたしと同じだと笑っていつも言ってくれました。
ただ 夕暮れや寒くて眠れない夜などに いつも この村の話をわたしにしてくれました。 綺麗な灯篭祭りとそれを一緒に見た男の子の話。
ここへきたこともないのに 目をつぶったらその時の情景が浮かぶくらいに
(113) 2009/09/02(Wed) 02時頃
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沙耶様は 自分は生きてる間は この村に戻る事はできないと…
そう笑って仰いました。
[話しながら 薄い空の色をしたリボンを余四朗に渡し、それ以上は何もいわず、きゅっと口の端を結ぶ]
(114) 2009/09/02(Wed) 02時頃
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楽士 ウトは、メモを貼った。
2009/09/02(Wed) 02時半頃
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[華月斎も>>112沙耶の名前を聞いて少し反応をしたように感じてたが]
そうですね… (この村くらいの小さな村なら) 知っていてもおかしくはないか…
思いを載せる?
[この村の燈篭祭りは初めてで詳細を知らなければ、男の言葉に不思議そうに首を*傾げた*]
(115) 2009/09/02(Wed) 02時半頃
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楽士 ウトは、/*ウトウト
2009/09/02(Wed) 02時半頃
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男の問い掛けに対し、ウトが返した声色を覚れば、続くだろう言葉は想像できた。 だから、華月斎は口を噤んだまま、 笑みのなくなった眼差しをウトの手元の品に向けた。 ほんの少しだけ、窺うように、気遣うように余四朗の方をちらと見遣りながら。
彼女が続けて語った、沙耶の話。 時折、頷くように小さく頭を垂れたのは、そう言えばそんな女性だったと思い出せたような気がしたからで。
「……、」
そして、目を伏せ、表情に影を作った。
(116) 2009/09/02(Wed) 02時半頃
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後妻 菊は、メモを貼った。
2009/09/02(Wed) 02時半頃
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はっと面を上げたのは、思いを乗せる?とウトが首を傾げた時だった。
「あァ、ウトさん、此処においでなすったのは初めてですか」
村の外の者に祭りのことを話す時、 常ならば面白い噺でもするかのように派手に語り始めるものだが、 今この時の華月斎の声色は、その場を気遣ってか、落着いていた。
「此処ではですね、丁度今頃、夏が終わる頃になりますと。 灯篭流し――そういう祭りを行っていて」
小さく、一息入れて。
「村の皆が持っている、思い、願い。 それを此の灯篭に載せて、籠めて。 そうして、広い海の彼方まで還すんです」
(117) 2009/09/02(Wed) 02時半頃
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手妻師 華月斎は、籠められた「思い」を見詰めるかのように、朝顔の模様の灯篭を見下ろした。
2009/09/02(Wed) 03時頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2009/09/02(Wed) 03時頃
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名を呼ぶ男の声が記憶を揺り起こして行く。 声が、その所作が、遠い記憶の中の其れと溶け混ざるのだ。
「……もしかして、」
月丸くん、と名を呼ぼうとするが。 彼が菊に対し抱く念と似た様な物を菊も抱いていた。 強く残っているのは幼き頃の彼の姿だ。 これ程に男らしく成長した彼は、知った『月丸』とは まるで別人の様に見違えていた。
そしてこの時期に彼が戻ってきていた事も、 菊は生活や身の周りで手一杯で知る余裕が無かった。
「…そう、そうよ…」
だから、名を呼ばれれば嬉しそうに幾度も頷いた。
(118) 2009/09/02(Wed) 03時頃
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其れにしてもと、菊はまじまじ見つめる。 目に濃い紅化粧をし、派手な出で立ちである。 声を聴き、名を呼ばれなければ完全には 掘り起こせない相手だったろう。
「えぇ」
ウトの問い掛けには緩やかに頷きを返す。 そして月丸とウトの遣り取りを暫く見遣っていた。 菊が男を月丸、とすぐには呼ばなかったのも、 その身形から名を隠している事を考え 呼ぶ事が憚られたからだ。
ウトの問い掛けや、 月丸が菊との間柄をウトに説明する様子に 相槌と笑みで暫くは話を聞いていた。
(119) 2009/09/02(Wed) 03時頃
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だが、其処へ独りの男が>>104すまん、と入り。 ウトの零した名に反応して>>107足を止め、 其処から続く遣り取りを、ただ聴いていた。
「……あら」
初めはあまり、良くない雰囲気かと勘違いしたが。 話が進むに連れ、『沙耶』という名が出ると、 きっと月丸と同じ様な言葉>>112を心中で呟いた。
けれど、何もいう事は出来なくなってしまった。 >>111差し出された浅葱色を見て、おおよそを察したから。
(120) 2009/09/02(Wed) 03時頃
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暫くは何も謂えず話を聞いていたが、 月丸が灯篭流しの話をウトへし出すのを聞いて、 微笑を浮かべながら二人を見遣った。
「そうね…… 矢張り、村を離れてもあの光は忘れられないものよね」
其れは月丸へ向けた言葉だった。 毎年戻ってきているとは知らないから、 彼もあの光に触れたくて、乗せたくて、戻ってきたのか。 そう、思っての言葉と微笑だった。
「華月斎さんは、ご自分の思いはもう、良いの?」
詳細を聴く事は憚られた。 彼も、己が知る子供の頃の彼では無い。 だからその気持ちが乗った呼び方と、 遠まわしな、気持ちの所在を確かめる言葉。 >>110人の思いはもう、幾つか乗せて回っているのだから。
(121) 2009/09/02(Wed) 03時半頃
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後妻 菊は、手妻師 華月斎が見下ろす朝顔を同じ様に見つめている。
2009/09/02(Wed) 03時半頃
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ウトに祭りの話を語ってから、余四朗と菊、屋台の店主をそれぞれ一瞥した。 こういう祭りだろう、と確認するように。 そして視線は、菊のところで一度留まった。 見慣れている――と思う――彼女の微笑に、自然な笑みが零れた。 彼女の名を口にした時、そうよ、と嬉しそうに幾度も頷いたその姿>>118を見ていたから、 ああ、間違いなくあの「お菊さん」だ、と確信を持つことができるのだ。
けれど、先程受けていた視線>>119のこそばゆさも思い出されて。 帰郷した時、村中でしばしば感じる視線。 互いに知っている筈なのに、何処か珍しいものとして見られているような、そんな感じがするように思われた。 といっても、自分も同じような目で菊や他の村の衆を見ていたのかもしれないが。
(122) 2009/09/02(Wed) 04時頃
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そんな華月斎――月丸の表情が一瞬だけ失せた。 「忘れられない」と聞いた、そのほんの一瞬。
「……忘れたくないですから」
こほん、と咳払いして。
「あァ、忘れられないんですわ。 都でのことも相当に慌しくて忙しいんですけど、 それでも、年に一度は、此の祭りの為に 戻ってくるって決めてるンで」
初めは祭りの時くらいは故郷に戻るべきだから、というのが帰郷の理由だったのだが。 次第に、薄らいでいく記憶を何とか繋いでいくために、 祭りの灯火を、そして人の姿を求めるようになっている気がしていた。
(123) 2009/09/02(Wed) 04時頃
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後妻 菊は、メモを貼った。
2009/09/02(Wed) 04時頃
後妻 菊は、メモを貼った。
2009/09/02(Wed) 04時頃
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「華月斎」、と「お菊さん」から呼ばれて、違和感を感じなかった訳ではない。 けれどそれでも、「月丸くん」と呼んでくれと頼むことはしなかった。 もう子供ではないから、という気持ちが働いたこともあってだったのだが。
「俺は、……。
……俺のはもう、この灯りに、載せてありますンで。 まあ、ほんっとうに些細な願事なんですが。……へへ」
彼自身が初めから手にしていた灯篭の方を指した。 とりわけ、何の装飾があるわけでもない灯り。 ただ上の方に、紙を切り抜いて象られた蝶が二羽、控え目に飾られている。
「あァ、お菊さんはもう、思いの方は既に……ですか? そういやウトさんも、まだ思いは載せてないみたいですし、 もし、まだでしたら、丁度今にでも――」
先程、思いへの問いの言葉を掛けた瞽女と、菊とを見遣りながら、 花の模様の入っていない質素な灯篭を手に取り、 そっと前の方に差し出した**
(124) 2009/09/02(Wed) 04時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2009/09/02(Wed) 04時半頃
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>>111 …は?これ俺があいつにあげた…何でお前が…
[普段の乱暴な口調に変わり、リボンを凝視している]
今は…今は……何だよ!言えよ!
[突然自分の前から何も言わずに消えた女>>113一緒になろうと約束した女]
……っ約束したのに。この灯篭流しの日に…。
[>>114受け取ったリボンを握り締めながら、ウトが亡き人を思い返すように話すのを察し]
何だよ…何なんだよ…ははは…沙耶…は…
[後の言葉をつづけられなかった、口に出すのが怖くて啼いてしまいそうで]
(125) 2009/09/02(Wed) 08時半頃
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沙耶は何で俺の前から姿を消したのかね……
[ずっと月日が流れても思い続けてきたこと]
忘れたくても、忘れられないんだよ…。何も言わずに消えちまったから。…もう…会えな…い…
[浅葱色のリボンを見つめながら固く口をつぐんだ**]
(126) 2009/09/02(Wed) 08時半頃
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野伏り 余四朗は、メモを貼った。
2009/09/02(Wed) 08時半頃
野伏り 余四朗は、メモを貼った。
2009/09/02(Wed) 08時半頃
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どうしてでしょう…
[搾り出すように呟く余四朗の言葉にじっと考えながら]
沙耶様とわたしはお互いに一人旅でした。 二人 出会って 意気投合して しばらく一緒に いろんな所を廻りましたが… 旅の理由はお互いに話もしませんでしたし…もちろん 聞きもしませんでしたもの
(127) 2009/09/03(Thu) 00時頃
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---女が一人 在所を捨て、何もかも捨て、旅に出ないといけなかった理由
もし 沙耶様があなたに何も言わなかったのなら きっとあの世まで持っていきたい秘密なのでは
(128) 2009/09/03(Thu) 00時頃
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理由 なんて知りたいですか?
沙耶様は…貴方の事をいつも とても懐かしそうに幸せそうに わたしに話してくださいましたよ。
[そういって 今は余四朗の手の中にあるリボンからするりと名残惜しげに指を滑らす]
(129) 2009/09/03(Thu) 00時頃
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楽士 ウトは、メモを貼った。
2009/09/03(Thu) 00時頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2009/09/03(Thu) 00時半頃
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華月斎から余四郎に掛ける言葉はない。 己などから掛けられる言葉などない、と思われたから。 沙耶のことで今、彼に何か言ってやれるのは――そう思い、 ウトの方を暫し眺めるも、彼女が沙耶の旅の訳を語ることはなく。 勿論、遠い昔に村から居なくなった月丸がその理由を知っている筈もない。
「――…でも、良いもんだな」
ぽろ、と微かに零した言。
「ずっと遠くに離れてても、覚えて語って貰えたり。 ……居なくなっても、忘れずにいて呉れるヒトが居るってサ」
少なくとも、このような言葉を余四朗の前ではっきり言おうなどという心算はなかった。 沙耶を忘れられないことが彼にとって苦しいものだ、という想像はできていたから。
(130) 2009/09/03(Thu) 00時半頃
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後妻 菊は、メモを貼った。
2009/09/03(Thu) 01時頃
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[>>128リボンを握りしめたまま黙ってウトの言葉を聴いていた]
あの世でしか理由は聞けないのか…また俺は置いてけぼりだねぇ。本当に忘れられなくなっちまった…
……沙耶は幸せそうだったかい…そうか… 人の思いは生き続けるんだね…輪みたいに繋がって繋がってさ。沙耶は帰ってきたんだね…
[再び沈黙]
(131) 2009/09/03(Thu) 01時頃
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(どんな理由があっても俺は…もっと一緒にいたかったな)
[灯篭の灯りを見つめながら瞳に映った灯りも揺れている]
(132) 2009/09/03(Thu) 01時頃
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