196 Fiducia - 3rd:fragrance -
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――二階・廊下――
>>2 さぁ、わたしには分かりません。 あなたは一介のお侍はん。 わたしはしがない商人に過ぎません。
[ここに集まる役者達。 みなが揃って傷を持つ様。 不条理などと嘆くものもあれば。 不条理などとイキるものもおる。]
>>6 わたしは何も言おうと思てません。 これはわたしの噺です。 あなたがどう聞き感じようと。 あなたに生かせてもらえばええです。
(9) 2013/01/08(Tue) 03時頃
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>>12 [言葉を伝えるその上で。 伝える前は手前のものか。 伝えた後は相手のものか。 それともどちらのものでもないか。 それともどちらのものとも言えるか。]
分かった上での噺です
[楽しんでいれば担げはしないのでしょうか? 哀しんでいれば担げるのでしょうか? されど、言葉は概して無力。]
わたしには何も哀しみはありません
[悲劇は重くて。喜劇は軽い。 喜劇は重くて。悲劇は軽い。 転じてそれは悲喜劇か。]
(20) 2013/01/08(Tue) 05時頃
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>>13 [あなたとは違う戯言です。 あなたとは違う噺です。 狂言綺語と言いましょう。
言葉は発せず黙っている。
責める声は掠れており。 睨む瞳は揺れている。 思いの丈はいかほどか。
去りゆく言葉の応答は。**]
あなたが選んで決めればええ
(21) 2013/01/08(Tue) 05時頃
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――二階・廊下――
>>23
[わしはその者に告げ、その者に与え、この場を去る。 どこに行こうか考えるようとするも。 まとまらない頭は考えるのをやめる。 わしの行きつく先はどこであろうと。 そのさだめを受け入れよう。**]
(39) 2013/01/08(Tue) 16時半頃
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――回想――
[お侍はんとの話を終わらせ階段を降りると、 階下の床には手前の知らない血だまりができていた。 >>155 あの時聞えた銅鑼の音。 がつんと頭をどつかれた様な気がした。 これは誰の血や? 雷門はんはどこにいったんや。 他に誰かが死んだんか。
この屋敷で何が起きている?]
(100) 2013/01/09(Wed) 02時半頃
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―― 一階部屋 ――
[わしは一人になりたくて。 ここで起きていることを整理したくて。 出口を探しているときに一度来た部屋にいる。
はじめに死んだのはあの少年。 わしらをここに集めた黒幕。 勝手に連れてきて、勝手に逝きよった。 誰が殺したのかは分かってない。 胸に変わった傘を刺さらせて死んでいた。
次に死んだのはゆりはん。 胸に鉛を詰め込まれて殺された。 殺したのは亀吉。
次はウトはん。 ゆりはんと同じように。 これも亀吉が殺した。]
(101) 2013/01/09(Wed) 02時半頃
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[わしは亀吉を止めればええんか。 それでこの噺は終らせれるんか。
ゆりはんとウトはんは亀吉が殺した。
なら黒い少年は誰が殺した?
誰も知らん。 分かるとしたら殺した本人だけ。 一番怪しく思われるのは亀吉か。
階段下の血は?
雷門はん、おみつはん、朧はん。 面識のない二人の男。 この内の誰かか。 あの音を聞いてから会ってへんのはこの五人。
………………。]
(103) 2013/01/09(Wed) 02時半頃
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[この屋敷から出るのは?
雪の積もる夜。 手前の知らない土地で。 何処かに行けるか。 試みるには危険すぎる。
試せるならば試してみたいものだが。]
(104) 2013/01/09(Wed) 02時半頃
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[亀吉はどこにいった。 なぜみなは亀吉を逃がした。 なぜみなは亀吉を庇いもした。
他のみなはどうしたい。
少年を殺したのは。 階段下の血は。
どうすればこの噺を終わらせる。 どうすれば生きてみなは帰れる。
どうすれば―。]
(105) 2013/01/09(Wed) 02時半頃
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[扉を開けて入るは猫。 近づけば離れ、離れれば近づくか。 先刻のことはなかったように。 素振りも見せずに話しかける]
小鈴はん。どこいってたんや。 心配したんやで。急に窓から飛び出しよって。 猫でも雀でもそんな無茶はしよらんわ。
そうや亀吉はん見んかったか。
(108) 2013/01/09(Wed) 03時頃
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窓から出ると、入口に出る?
[言っている意味は何ともわからないが。 その顔は冗談を言っているようには見えない。]
そうか。曲芸師かいな。 道理ですばしっこい訳や。
亀吉はんは中庭か…。
[亀吉の行方を聞いて。 行かねばならぬと思いもしたが。 袖を引こうとして下げられた小さな手を見た。]
(110) 2013/01/09(Wed) 03時半頃
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>>128 [出ようとする小鈴を留め置いて。 またもわしは勝手に出ていく。 身勝手、放縦と言われようとも。 わしはみなには死んでほしない。 わしはみなには幸せであってほしい。
その為には亀吉を。]
(131) 2013/01/09(Wed) 17時半頃
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――エントランス――
[先ほどから終始聞こえる謎の声。 亡者の声とは思いもよらん。 腹立ち紛れに悪態をつく。]
さっきからやかましいわ!
[只の八つ当たりなのは分かっている。 ほんまに腹が経つのは手前自身。 亀吉はどこかとさ迷い歩く。]
(142) 2013/01/09(Wed) 20時頃
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―― 一階廊下 ――
>>150 [大きな音を聞いて。 廊下の端を眺めてみると。 >>152 どこかへと引き返す芙蓉はんの姿を見かける。 ぞろぞろと人が集まるその場所は。 異国の字で『Library』と書かれた場所。
遠目で様子を見ていると。 中で何やら人が倒れたと騒いでいる。
誰? 階段下の血の主か? 新たにけが人か?
>>168 手前の名前を呼ぶ声に応答しよう。]
(176) 2013/01/10(Thu) 00時頃
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[出て行きかけたその瞬間。 >>174 途切れる言葉に不信を感じて様子を見守る。
>>173 前の芙蓉の言葉を思い出し。 勝手場に先回りをし、来た者に話を聞こう。]
(177) 2013/01/10(Thu) 00時頃
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――勝手場――
[勝手場に一人来るのを待つ。 誰が来るかは予想はつかん。 もしも亀吉が来るその時は。
まわりの道具を確認して。 銀の小刀を見つける。
すぐ持てる位置に用意して。 見えないように布で隠す。
>>187その時誰かが入ってきた。]
なんや別嬪さんやないか
[拍子抜けした気持ちになって。 相手の様子を眺めてみると。 少し驚いた風ではあったが。 小刀に関しては見られてないやろう。]
(192) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
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>>194 [唖の子やと思っていたけれども。 よぅく聞いたら話をできるようや。]
そうや。別嬪さんや。 あんたは十分きれいやで。 弁天様もびっくりや。
[傾げる姿も愛らしく映り。 頭をかいて手前のしょうもなさに反省する。 続く言葉に返事を返し。]
いや、聞くたいことがあるんやけどな。
[問いただそうにも、もたつくその姿に。 どうも性分か。手伝おうと申し出る。]
わたしも手伝いますさかい。 何をしましたらええんや。
(198) 2013/01/10(Thu) 01時頃
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>>203
謙遜もまた美人の徳です。
[言葉に応えつつも燐寸をすって火をおこす。]
ええ、そうです。 聞きたい事がありますんや。
[手慣れた様子でお湯を沸かす。 独り暮らしの賜物か。]
お嬢はんが来る前におこった事をお聞きしたい
[何から聞けばええやろと。 話す順はお嬢はんに任せる。]
(206) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
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>>212
ああそうです。 おこったことです。
[応える声に耳を澄まし。 あの部屋で起こったことを聞く。]
ぼうれい?
[あの謎の声か。 南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。 成仏してください。 頼みますから化けてでんといてください。]
(215) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
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へいた? 誰のことや。 あの紺鼠の着物をきとる男か? おおひろま? おかしい? 何がや?
[言葉を淡々と聞いていたものの次の言葉。 かめきちと確かに聞く。]
亀吉が。亀吉がどうしたんや? 倒れてって。亀吉は死んでもたんか?
[焦燥の声はお嬢はんにどう聞こえるか。 余裕を持てない手前は気づかず。 お嬢はんの肩を手荒く揺らした。]
(216) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
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>>220
ああっ、すまん…ほんまにすまん。
[痛がる少女の様子に気づき。 とっさに掴んでいた手を離す。]
大丈夫か? ほんまにすまなんだ。 どこも痛ないか?
[痛がる少女に申し訳なく思い。 何度も何度も頭を下げる。]
すまなんだ。
[少女の様子をうかがって。 話せるようなら話を聞こうと。 手前の行為を省みる。]
(224) 2013/01/10(Thu) 02時頃
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>>228
嫌いやない 嫌いやないけど
[言葉に言い淀む。 嫌いなわけない。 確りと力を込め。]
下らん噺は終りにせなあかんのや
(231) 2013/01/10(Thu) 02時頃
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