人狼議事


34 灯篭流し

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【人】 手妻師 華月斎

余四朗>>0:131が口にしたことに、瞼を軽く伏せた。
言の裏を、その心中を探ろうとする意思はないまま、ただ、
言霊そのままが胸裏に、じぃ、としみたような面持ちで。

「……あァ、想ってくれるヒトさえいれば、」

そう、想う人が居れば、想いに乗って此処へまた帰ってくることができる、そう信じられた。
逆に言えば誰からも覚えて貰えない者に帰る場所などない、ということであるようにも思えて。

自分は、「月丸」はどうだろう。
郷里を離れ、其処に馴染んで久しい己が、昔通りの月丸であるとは思えなかった。
実際、気付いてくれる者は年毎に少なくなりつつある気もしていた。
月丸が村を去った後に生まれた者の中には存在すら知らぬ者も多い。
そんな自分が、もう村に受け入れられなくなる時も近い――そうとすら思っていた。

(4) sakanoka 2009/09/03(Thu) 02時頃

【人】 手妻師 華月斎

思ったの、だけれど。

「……、お菊さん」

彼女が見せた微笑>>0:133は、偽りのない暖かさに見えた。
その応えは、まさしく、己を受け入れてくれるものに聞こえた。

「そうっすか……この村に、とっても、」

良いことであるなら。そう小さく、繰り返した。
ほんの少し、目許が緩んだ。
見方によっては泣きそうに歪んだようにも見えたかも知れない。

(5) sakanoka 2009/09/03(Thu) 02時頃

【人】 手妻師 華月斎

>>0が見せた寂しそうな表情には気付かなかったのだけれど、
きっと二人も、と彼女が答えたのを聞いた時、何気なく飾りつけた一対の蝶が何かを思わせて、思わず目を伏せた。
けれどそんな面持ちも、菊の笑顔が見えればほんのりと晴れて。

「はい、確かに……―――思い、受取りました」

手渡された、菊の思い出の品。
手触りから微かに分かる感触に、ああ、と息を吐いた。
そして壊さぬよう、焦がさぬようにと、丁寧に灯りの隅に載せた。
そのために、灯篭は少しばかり不安定になってしまったが。

(6) sakanoka 2009/09/03(Thu) 02時頃

【人】 手妻師 華月斎

「じゃ、そろそろ行きましょうかッ。
 あちらの兄ちゃんの、……余四朗兄ちゃんの想いも
 一緒にお送りしないと、ですし」

腰を上げた伊達男は、想い籠った灯篭ふたつを携えて歩み始め――た矢先。
くるり、振り返り、菊に瞬いた。
それから、にぃ、と穏やかな笑みを返した。

「そうっすね、その方が。
 …――兄ちゃん姉ちゃんたちも、笑ってくれるでしょうから」

その笑みの穏やかさは、彩られたものではなく。
ごく自然な、菊や皆がよく知っている通りの、どこか幼い笑み。

(7) sakanoka 2009/09/03(Thu) 02時頃

【人】 手妻師 華月斎

それから、もう一度くるりと振り返り。

「――余四朗兄ちゃんも、ウトさんも、一緒に行きませんか?」

そのままの笑みで、二人に誘い掛けてみた。
それから、数多の想いを載せた光をふたつ、流れに流すため。
かの暗い洞穴へと踏みだしていくのだった。



まだ、月丸を知ってくれている人が居る。
そう、例えば、今、此処に。
だから、忘れたくないのだ。

だから、皆が想って覚えてくれるように。
だから、自分自身が、決して皆を忘れてしまわぬように。
そんなふたつの「些細な」想いが、
蝶の羽の形をもって、其処に*あった*

(8) sakanoka 2009/09/03(Thu) 02時頃

手妻師 華月斎は、というところで、わたしも今日はここまで。おやすみなさいませ**

sakanoka 2009/09/03(Thu) 02時半頃


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