221 堕天の姦計
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あ……っ!
[樹上から襲い来るのは、黒い蛇。 間一髪躱したつもりが、頬に鋭い痛みを感じた。
飛びずさり、地に落ちてなお鎌首をもたげる蛇へ向けて、矢を放つ。 銀の矢は毒々しく赤い口の中を射貫いて、蛇を地面に縫い付けた]
…………。
[たった一匹、普段なら取るに足らぬほどの敵を相手に、酷く息が乱れている。 ずきずきと痛む頬を拭った指に、擦れた赤がつく。 傷口から瘴気が染み入るのを恐れ、また光輝を強くして歩き出す]
(115) 2013/05/11(Sat) 20時半頃
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[不意に身体に纏わりつく瘴気が軽くなる]
ヨラニエル?
[間違いない。この力はヨラニエルのものだ。 何の兆候も見通せなかった空の一点。 急速に白い光が集まっていく>>93]
ヨラニエル!ここよ!
[此処にいるという合図だろうと判断して、その名を呼び手を振る。 彼の人の瞳に自分が今、どのようにうつっているか。 ましてや自身を傷つけようとしての意図を知るよしもない]
(116) 2013/05/11(Sat) 20時半頃
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[名を呼ばれ>>108、指示を待って彼を見つめる。 ……だが、]
[……! そうすべきではなかった、という弾劾の言葉に、息を呑む。 眉を下げ、目を逸らした]
[……そうだ。 ジェフェルがあの場を何もせず立ち去ったのだとすれば、彼らの放置こそが小隊長の判断だったのだと、 それは副隊長として察せてしかるべきことだった。 ……だが、直接そう命じられたとしても、自分が彼らを見捨てる事が出来たとは思えなかった。 ジェフェルが放置を決断したとしても、自分はきっと首を振り、彼の腕を掴んで彼らの救助を懇願しただろう]
[……だが、その結果はどうだっただろうか]
(117) 2013/05/11(Sat) 20時半頃
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[虜囚の彼らがわずかでも意思を取り戻せたならば、同じように救助を拒んだだろう。死による救済を望んだだろう。 その時、ジェフェルの判断が正しいと思い知ったのではないだろうか]
[そう思考して初めて、ケヴィンの脳裏に淡いグリーンの翼が思い起こされる。 この場所に、違う部隊の天使がいた。 彼らこそが、サイモン以外の者への救いを、命じられていたのではないか? ……なぜだろうか。何故、今までその可能性を考えなかったのだろうか?]
[無意識のうちに、左胸の傷を抑えていた。 違う、神のみわざを汚すような、そんな傲慢なつもりはなかった。 ただ、最善を、
その時のさいぜんを、 えらんで、 しようとして]
(118) 2013/05/11(Sat) 20時半頃
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[其処にあるのは。
――――――皆を優しく照らす慈愛のひかり]
(119) 2013/05/11(Sat) 20時半頃
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[ジェフェルがこちらを指差す。 胸の傷を指す。 ちがう、自分が汚してしまったのは、手ではなく]
[ことば]
[どう償えばいい、と思いを込めて、逸らしていた目をジェフェルに向けた。 自分は 、 どう すれば]//
(120) 2013/05/11(Sat) 20時半頃
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[魂の声で同胞に呼びかけることは、していない。 応える声が無かったら――と無意識に抱く「恐れ」]
[敵地において、単独で行動したことは幾度もあった。 斥候の任はともかく、混戦の中味方を見失ったことさえも。
でもその時は、なぜそうなったのかはわかっていたし、そう遠くない場所で皆が無事で入ることは確信できていた。
今は――]
ジェフェル様、トレイル、サイモン……。 クラリシエル、ケヴィン、マリエル、ヨラニエル、ノックス、ミルフィ。 誰か……。
[魔界の森の中を、あてどなく彷徨い歩き、そして]
…………。
[行く手に現れたのは、後にしてきたはずの泉。 膝からくずおれるように座り込めば、白銀の鎧が無機質な音を立てた]
(121) 2013/05/11(Sat) 21時頃
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[>>116呼ばわる声は、聞こえない。見えるのは同胞に応える信頼の顔ではない。 天界に似た場所に相応しくない、あるいは相応し過ぎる魔のものの姿。 それが奇しくも、意思とは逆に、癒しとなっているとは思いもしない。 怨敵を滅せよと、光を浴びせた]
(122) 2013/05/11(Sat) 21時頃
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[感情を整理するまもなく、 じんわりとあたたかい光はまっすぐに自身を包み込み、 瘴気を拭い去ってくれる。
嬉しくて涙がでそうになるのに。
頭は混乱から立ち直れない。
魔と呼びながら何故癒しを与えるのか。 魔というなら其れは、 苦しみを与えるための光だったのだろうか]
ヨ……ラ……
[力無く呟いた]
(123) 2013/05/11(Sat) 21時頃
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[静まりかえった森の中。 泉の水が湧く音だけが、かすかに響いている]
……こうしていても、事態は変わらない。
[再び立ち上がった時には、常の冷静さを取り戻していた ――と、自分では思いながら。 手を伸ばす先は、魔の泉。
籠手を外して掬った水は、見た目には澄み切っている。 頬の傷を洗う冷たさが、心地よい]
…………?
[泉に映る顔に、傷は跡形もなくなっていた]
(124) 2013/05/11(Sat) 21時半頃
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[傷が癒えてもなお、白銀の使徒は泉のほとりに佇んでいる。 頬を濡らす水の感触が、遠い記憶に触れた]
『てんしさま』
『きれいな』 『たすけて』 『こないで』
『てんしさま』 『つれていかないで』
『おすくいください』
『しにたくない』 『ころして』 『おねがい』
(125) 2013/05/11(Sat) 21時半頃
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[水面には、いつしか苦悶の表情を浮かべるひとりの少年が映し出されていた]
――――!
[思わず伸ばした手は、虚しく水面を波立たせ、その姿をかき消した。
あれは、いつだったか。
差し伸べた手は届くことなく、 嘆き、苦しみながら命を落とした人の子の魂は、
目の前で闇に攫われて]
……ああ、
[彼の涙を拭うことすらできずに]
[そしてまた、あの牢獄に囚われていた者たちを、救うこともできずに。 いま天使の頬を濡らすのは、己自身の涙]
(126) 2013/05/11(Sat) 21時半頃
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[堪えきれず、魂の声でジェフェルの名を呼んだ。
戦いの中、常に揺るがぬ柱としてあった彼の御使いの名を。 心乱れた姿を知られてはならぬと思いながら、なお*]
(127) 2013/05/11(Sat) 21時半頃
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― 鏡の迷宮 ―
[高く響く砕音。 一面の鏡が同時に粉々になる。
重なる吼え声。己の喉から迸ると聞く]
[破壊の衝動は高い火柱となって魔界の空までを灼いた]
(128) 2013/05/11(Sat) 22時頃
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[轟音と共に鏡の残像も焔に包まれる。 そこに映されていたのは真実であったか、偽りであったか、]
[肩で息をつきながら、真白のままの竜翼を打ち鳴らす。 天井を破り闇深い空へ続く縦穴を見上げた]
(129) 2013/05/11(Sat) 22時頃
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[詰問の言葉にも怖じず近づく侵入者の足下に、極彩色の花は降り敷かれて淫らに嗤い甘い渦をなす。
じわりと身体を蝕む熱。
黒く霞む被衣をまとうかに見える"ノックス"が、首を傾げてさらりと髪を揺るがす上目づかいの気配は殊更に焦燥を掻き立てた。 それはトレイルが名付け得ない未知の欲望に通じる魅惑の仕草。]
(130) 2013/05/11(Sat) 22時頃
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[表情も伺えぬ、翼も持たぬ相手に身を委ねよと唆す花達に呑まれそうになる自分を鼓舞し、トレイルはノックスの申し出と接近を阻まんと掌底を重ねて突き出した。]
我々の任務は、サイモンの救出です。 勝手な真似は 控えるよう。 そも、この地に安らげる場所などありはしません。
(131) 2013/05/11(Sat) 22時頃
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― 暴走の実験室 ―
[眉を下げ、胸を押さえるケヴィンの様相に、快感を覚える。 同時に、信愛する副隊長を追いつめる自身を、嫌悪する。
相反するふたつの感情は、時前後して聞こえる魂の声にも抱く。
穢したい。守りたい。 穢してでも、守りたい。
乱れる心を抑えるよう、拳を胸に当てる。]
(132) 2013/05/11(Sat) 22時半頃
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― 鏡の迷宮 ―
[竜翼の天使は縦穴を抜けて魔界の空へ]
[残された回廊は、数秒の時間を置いて、 拍動した。
砕かれた鏡は時を逆回すように元の形を取り戻す。 焼け融けた床も、壁もじわり蠢いて傷を塞ぎ、
分もすれば完全に元の静寂と、鏡に映る真実──あるいはまやかしだけが残るだろう。 天井の穴が塞がる前に、萌黄の光まとうオスカーは脱出しただろうか]
(133) 2013/05/11(Sat) 22時半頃
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[各々へ、魂に乗せ告げた言葉は希望の種。
今は儚い希望に縋るがいい。 その希望が折れ砕けたときこそ、 闇がおまえたちを侵食するだろう。
密やかに、唇に笑み刻む。]
(134) 2013/05/11(Sat) 22時半頃
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― 魔界の空 ―
[昏い色の焔を抱いて、宙に立つ。 激昂の余韻を宿したままの右眼が眇められた]
ヨラニエルの加護ない魔界に瘴気は満ちて。 また空一面を覆うは瘴気ばかりでなく、]
…去れ
[波のように打ち寄せる悪意。夥しい異形のもの達に囲まれたと知る。
最初から待ち伏せていたか、火柱に引き寄せられたか──後者ならば失態、あるいは。 隠しきれない好戦の色を乗せて、エリシェバの唇が微笑を象った*]
(135) 2013/05/11(Sat) 23時頃
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[トレイルが抱く心の内までは読み取れない。 けれど花が、香が彼を苛んでいると言うのは見て知れた。 彼の翼の動きは、常より鈍い。
近付く先で突き出された掌底。>>131 それに合わせ、花を踏み躙っていた足は止まる]
──…うそじゃ、ないのに…。
[安らげる場所は無いと断言され、否定されたことに落胆の声を零した。 表情もそれに伴い悲しみを示すが、相手の目には映らぬか。
尤も、全ては相手を貶めるための演技なのだが]
(136) 2013/05/11(Sat) 23時頃
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俺は、ただ───
トレイル様が、辛そうだから、 それを取り除いて差し上げたいだけ、なのに──
[悲しみに打ち震える声で紡ぎながら、突き出された掌に自分の右手を重ねようとする]
(137) 2013/05/11(Sat) 23時頃
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[ヨラニエルが何を思って、「魔」と告げてきたのか。 その目に在りし日の姿でもうつしたのだろうか。
今と寸分変わらない人の姿に、 身体のラインを浮き上がらせた漆黒のドレス。 その背には同色の黒き災いの翼。
柔らかな手には、不釣合いな鉄の鞭。 ヒトの嘆きや苦しみに残酷な笑みを向けていた頃。
清く正しい御使いからすれば、 嫌悪の対象にしかならないその姿を見たのだとしたら、 そう呼ぶのは当然のことだ]
(138) 2013/05/11(Sat) 23時頃
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[出口は何処? 進んで、曲がって、進んで……。 それなのに、同じ景色が繰り返し目に入っている気がする。 時間が無いのに。]
……やっぱり、扉を破るしか無いのかな……。
[……そう呟いた刹那。『こわす』と、エリシェバが唱え、 大きな音と火柱が上がった。>>71]
……っ!!
[呆然とそちらを振り返る。 ……何が起きたか理解できるまでに一拍かかって。]
(139) 2013/05/11(Sat) 23時頃
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ミルフィ。 ……あなたには、アタシはどう見えている?
[黒から白へ。 自発的ではなく、そう矯正される間に どれほどの苦痛を味わったのだろう]
アタシは……マリエルよ。
[それがあって今の自分がいる。 想いを込めて、そう宣言をした]
(140) 2013/05/11(Sat) 23時頃
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[こちらを見つめるケヴィンの眼差し。
救いを、あるいは贖罪を求めるその瞳は、 小隊長たる自身と、神への従順で経験な信を湛える。
張りつめたその心を毀つには、どうすれば。 思考は、その一点へ巡る。]
おまえが彼らの命を奪った、その手を封じよ。 贖罪の意を示すのだ。
だが、赦しは神の御手にある。
[ゆっくり、言葉を紡ぎ出す。 それは、自身の傷を相手に塗りつけるに等しき作業。]
(141) 2013/05/11(Sat) 23時頃
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神は、罪を許されはしない。
カインを追放されたように、 地を水で押し流されたように、 ソドムとゴモラを消滅せしめられたように。
浄化され得ぬ罪を負えば、罰を受く。
―――見よ。 私を、見よ。
[自身を覆う、幻影を解いていく。]
(142) 2013/05/11(Sat) 23時頃
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おまえの目に映る私の姿。 それが、おまえの将来の姿だ。
――― 清らかなままであることを、願っている。
[変貌した小隊長の姿を、副隊長はどう取るだろうか。 言葉に惑わされ、預言された自身の未来の姿と取るも、 既に堕ちた隊長の姿そのものと看破するも、 どちらでも構わなかった。
いずれにせよ、その先に生まれるのは絶望だろうから。]
(143) 2013/05/11(Sat) 23時頃
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[天井に開いた孔をしばし見ている。 エリシェバはもう既に昇っていった頃だろうか。 自分も続こうと、羽根を羽ばたかせようとした途端……
『オスカー!オスカーっ!』
えっ。
動こうとした体が固まる。 ……先輩の声? そう、さっきまでずっと一緒にいた先輩の一人が、叫んでいた。――勿論、『魂の声』で。
『……俺たちはもう駄目だ。後を頼む!』 『……どういう、事ですか?』 『仲間の一人が堕天使になり、襲いかかってきた……! とんでもない強さだ……!』
……この言葉に、オスカーは絶句する。]
(144) 2013/05/11(Sat) 23時頃
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