196 Fiducia - 3rd:fragrance -
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―逆巻く刻の中―
[絶った命に、細長い息を吐いた。 男の手には痺れ。 そして顔には微笑み。 眉根を寄せて、ぎりと奥歯を噛み締めた。]
『哀しい』。 嗚呼、ただ『哀しい』だけではないですか。
[呟きと共に目を閉じる。 浮かぶ景色は白に染まった『郷愁』。]
(237) anbito 2013/01/17(Thu) 04時頃
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[その声は光の螺旋に捩込まれ、絡み、引き千切れ、
――――消される。]
(238) anbito 2013/01/17(Thu) 04時頃
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[渦巻く閃光に見たものは。 煌めく湖に浮かぶ家。 漣を連れて往く蒸気機関。 温かに彩られた異国の聖夜。
確かに零れた、幼子の涙。
彼は笑っていたのではないか。 愉快そうな声で、楽しむように。 其れがどうして。 何故。 あの様な顔で。
泣かねばならぬのか。]
(239) anbito 2013/01/17(Thu) 04時頃
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[男は『見つけて』やれなかった。 黒き幼子は己に死を与えるを『見つけて』と願っていたのに。
男は『生かして』やれなかった。 手前勝手に『祝福』と謳い、優しき者に手をかけた。 『生きたい』と願った命に、終いにしようと手をかけた。
生の燈作る指先は、命の灯を奪い。 もう提灯を作れはしまい。 男は重き、重きものを背負うと決めたのだ。
だからこそ て、見せたのだ。
終には誰にも判るまい。 男に繋がる『未来』はなし。]
(240) anbito 2013/01/17(Thu) 04時半頃
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[浮かべた表情はなんであったか。
其れさえ螺旋に消ゆる、雪。
嗚呼、此処は?
一面に銀の行き渡る、街を見下ろす坂の上。 あの唐笠爺が、壇がよく歩いていた、街を見下ろす坂の上。 逆巻く刻に悪戯に、戻されたのか―――否。]
(241) anbito 2013/01/17(Thu) 04時半頃
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………―――――、ゴフッ!
[内から込み上げる熱は、びしゃりと雪を臙脂に染めた。 押さえた両手を塗り潰し、罪が、命が重く伸しか掛かる。]
嗚、呼。
[唐笠は失せ。 腕には爪痕。 そして、治まらぬは震え。 じわりと奪われていく、体温。]
(242) anbito 2013/01/17(Thu) 04時半頃
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嗚呼。
[世界は男を責めている。 男は男を責めている。
而しても尚、男は立ち上がるのだ。 雪を踏み締め。 赤を踏み締め。 命を背負い。 罪を重ね。
細長く棚引く白は何を隠そう。]
『いき』ましょう。
[音にすれば、同じ。]
(243) anbito 2013/01/17(Thu) 04時半頃
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哀しく、など。
(244) anbito 2013/01/17(Thu) 04時半頃
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[男は病に囚われた。 あの確かな夢の世界に奪った命の応酬であろう。
指先は熱を失い、震えを抑える事も出来ず。 肺をやられ、時折赤を吐き出す生活が続いた。 提灯は二度と作らなかった。 其れは男が頑なに決めたことであった。
連れもなければ子もない老いぼれの、行く末を誰が知ろう。 小さな街の、廃れた提灯屋は、幾年の刻を跨ぎ。
やがて静かに息を引き取るに至る。
短くも長い人生であった。 強くも果敢無い人生であった。 男は散り際、ひとつ搾り出すように告げたと謂う。]
(245) anbito 2013/01/17(Thu) 04時半頃
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今日は、大変寒く御座いますね。
(246) anbito 2013/01/17(Thu) 04時半頃
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[柔らかに笑み、見えぬ涙を零しつつ。 始まりの『愚者』の顔をして。
嗚呼それも。
繋がる『未来』のなければ、誰も知り得ぬ *冬の御話* ]
(247) anbito 2013/01/17(Thu) 04時半頃
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病人 雷門は、メモを貼った。
anbito 2013/01/17(Thu) 05時頃
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