人狼議事


196 Fiducia - 3rd:fragrance -

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芙蓉は、沙耶に軽く手を振った。

mmsk 2013/01/13(Sun) 15時頃


薬売り 芙蓉は、メモを貼った。

mmsk 2013/01/14(Mon) 21時半頃


芙蓉は、子猫鈴をよしよしなでた。

mmsk 2013/01/14(Mon) 23時半頃


【人】 薬売り 芙蓉

[ゆったりと、ゆっくりと、目を閉じる。
 視界はさっと暗くなって、もう目を開けようとすることも出来なくて、最期なのだと、実感した。
 黒が、徐々に白く明るく変わる。
 まさに今死なんとする自分に光明の見えることに疑問を抱くも、次の瞬間拓けた視界に、疑問を呈するなどといった感情は簡単に霧散していった。]

(47) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時頃

【人】 薬売り 芙蓉

[思わず、意識を失う前は人前で呼ぶこともなかった名を叫ぶ。
 が、しかし、叫んだはずのそれは何の音を出すこともなく、ただほんの僅かの空気の揺れ動きを作っただけ。
 届かぬは幸か不幸か。秘匿していた呼び名を他に聞かれることもないが、届くこともない。
 亡霊の、声を聞いたのを思い出す。
 このもどかしさを、皆思っていたのだろうか。
 だからこそ、こちらに届くと知って幾つも話しかけてきたのだろうか。
 届いた時は、どれほどに嬉しかったのだろう。
 今度は自分がその番か、と思えば苦く笑えた。]

(48) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時頃

【人】 薬売り 芙蓉

[見える後ろ姿に、届かぬ呼び声がかかる。
 彼女たちは話をしているのだろうか、様子を見れば表情をくるくる変えたりと、会話が成り立っているようだった。

 何を話しているのかは、わからなかった。]

(49) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時頃

【人】 薬売り 芙蓉

[口を動かして、目の前の後ろ姿を見て、そうして漸く得た答え。

 静寂の中にいるのは、自分だけだ。

 誰の声も届かない。誰にも声は届かない。
 耳も口も全くの意味をなさなくて、ただ目だけがはっきりと現状を捉えていた。
 自分の亡骸も、眼下に見える。亡霊とはこのような存在か。
 彼女たちも、その亡骸を見て言葉交わしているようだった。]

(50) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時半頃

【人】 薬売り 芙蓉

[そうっと、手を伸ばした。
 こちらを見ないままの沙耶のつややかな、長い髪。足を縛るために解かれたそれに、そうっと、おずおずと。
 指先を動かしたのは愛しさか、慈しみか、渇望か。
 何かに操られるように指先は伸び、そして、触れ合った瞬間に、]

(51) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時半頃

【人】 薬売り 芙蓉



[ばちん、と音を立てて何もかも消えた。]

 

(53) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時半頃

【人】 薬売り 芙蓉

[暗く、哀しい世界ではないけれど。
 ただ白く、すべてがない世界で。
 薄ら寒くすら感じるその空間に、それでもゆらりと光は揺らいだ。
 刹那過ぎるロッジも、汽笛も、覚えあるものではなかった。
 が、その次にちらついた、大広間は。

 逃すまいかと、手を伸ばしたまま駆け出して。
 気付けば、光の扉の中に呑み込まれていた。]

(54) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時半頃

【人】 薬売り 芙蓉

――そうして――

[雪が降っている。
 いつの間にか、うたた寝をしてしまっていたかもしれない。]

さむ……

[悴んだ指先を擦り合わせ、息を吹きかける。
 草の汁で暗緑に染まった爪先。顔に近づければつんと青臭い。
 いつまでこんな事を続けるんだろう。
 いつの代からだかの薬草園を、霜が降りないように布を張り毎朝取り、冷たい露に濡れた草を摘む。
 古臭い鉢ですり合わせて汁を絞って滓を固めるだの、汁を練膏に混ぜるだのして缶に詰める。
 そうして訪ね来る人に売り、居なければ買い手を求めて練り歩くのが毎日だ。]

(56) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時半頃

【人】 薬売り 芙蓉

――はい。

[戸が、叩かれる音がした。]

(57) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時半頃

【人】 薬売り 芙蓉

[そこにいた黒ずくめの洋装の子供は戸を開けた手をすっと握って。
 幾つも、幾つも、よく分からない言葉を並べて、そして。]

『もう、君は哀しくないよね』

[そう言って、笑った。]

(58) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時半頃

【人】 薬売り 芙蓉

――!

[それで、一度に蘇る。
 触れ合った体温。交わした言葉。薔薇の香り。冷たい水。紅茶の渋さ。赤い血のぬめり。捲った本の重さ。身を斬る刃の熱さ。手を伸ばせない後悔。失わされたことへの怒り。]

な、ん……

[そして、
 愛しさ。]

(59) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時半頃

【人】 薬売り 芙蓉

なんでや!!!

[そのまま、笑みを浮かべる童子に掴みかかった。
 喉元、身長差のせいで吊り上げてしまいそうになりながら、怒りをそのままに、感情を強くぶつける。]

誰が望んだ!? こんな……こん、な

[黄泉がえり、などと。
 いや、もしかすれば本当にただ夢だったのかもしれないが、それでも。それでもだ。
 あっていいものではない、と。]

(60) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時半頃

【人】 薬売り 芙蓉

[いつのまにか、声は震えていた。
 怒りか、哀しみにか、涙が落ちるのを隠せないままでいた。
 童子の身体を積もった雪の白の上に降ろす。
 がっくりと、項垂れそうにすらなった。
 けれど。
 童子は、言った。]

『――生きて、僕や、僕を殺したあの人の分まで』

[笑っているようで、
泣いているようで、
怒っているようで、
愉しんでいるように、

泣きながら。]

(61) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時半頃

【人】 薬売り 芙蓉

[その涙に、気づいた時には。
 いつだったかと同じように、その黒い姿は消えていた。
 雪と真逆の色をした黒は、だというのに溶けて消えるように、跡形もなく、消える。
 あれは、死人なのだろうか。死して、ゆえに、誰かを生かそうと、手を伸ばしているのだろうか。
 この身は生きる価値があるのだろうか。
 多くの者を助けられるようにと、親から授かった太助の二文字。
 だと言うに、この手から砂は零れ落ちるばかりで。
 自分は、いったい何の為に生まれて――]

(62) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時半頃

【人】 薬売り 芙蓉

[はっと、した。
 息が詰まるような心地で、薬鞄をこじ開けた。
 金創に効く軟膏と、化膿止めの葉。
 他にも幾つかの薬に葛糖が足りない。

 生きて。
 童子はそう言って、黄泉にあった自分をここへ還らせた。
 夢なんかじゃぁ、ない。]

(63) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時半頃

【人】 薬売り 芙蓉

――き、なみ、さや。

[先とはまるで違う感情に、唇は震えた。
 生きている。皆。あの場にいたものは、皆。
 記憶を確かめるように名前を紡ぐ。あぁ、書き留めておかなければ。
 木南沙耶。木原平太、かもしれない。どちらがより通るか、見つけられるか。
 この広い日ノ本國。どうあっても辿り着かないかもしれない。
 けれど、それでも。
 また手を伸ばしていいと、次こそは手を伸ばせると、そう教えてもらったから。]

(64) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時半頃

【人】 薬売り 芙蓉

――傷に、痛みに、練軟膏!
 どんな傷でも立ちどころぉ!

[夜も、更けた頃合いに。
 雪道を麓の村まで駆けて、声を張った。
 怒りに任せて出てきた爺さんでもいい。こんな夜分に薬を求める客でもいい。
 こちらに意識を向けた皆に、木南という武家を知らないか、もしくは平太と名乗る少年武士を見ていないかと、訪ねて回る。

 辞世の句は、二度と詠む気はしないが。
 さやけき人を、今追い行かんと*]

(65) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時半頃

芙蓉は、二人の様子を見つつ和んでいる。

mmsk 2013/01/15(Tue) 14時頃


【人】 薬売り 芙蓉

――夜の村で――

[夜に声を上げたものだから、ぎろりと睨む目を避けられやしない。
 馬鹿野郎、と飛びくる罵声もあった。眉を寄せてひそひそとこちらを伺う目線もあった。
 が、そのうちに一人の女が、曲がりはじめた腰が痛むのか片腕で支えながら、のそのそと歩み出てきた。]

『如何なさったね、太っちゃん』

[お父の頃からの、長い付き合いの家だ。
 芙蓉の名を貰う前から自分を知っているこの人は、未だに芙蓉とは呼んでくれない。
 長く自分を知るこの人だけが、今、縋れる唯一の。]

(124) mmsk 2013/01/16(Wed) 01時頃

【人】 薬売り 芙蓉

あぁ、良かった、小津の姐さんだけでも出てきてくれて。
――探し人、や。
お武家さん。木南、ってぇ家名の、お武家さんを探しとる。

[あからさまに安堵して囁けば、にぃたりと姐さんの口元が弓なった。
 それが女の勘だというのならば、これほど怖いものはないなと、肝が冷える心地で。]

『おや、おや。お武家のお姫様に惚れなすったかい、太っちゃん。……けれどねぇ、すまないが心当たりはあたしにはあらせんな。ちょぉ聞いて来るから、待ち』

[小津の姐さんの、人脈の広さには恐れ入る。
 この近くに住まう人間で、姐さんを知らないものはいないだろう。
 程なくして、二人の男が連れられてきた。]

(125) mmsk 2013/01/16(Wed) 01時頃

【人】 薬売り 芙蓉

『芙蓉、さん、言うたか。お探しになっとるのは、木に、南で木南いうお武家の方でええんですか』

[頷きを返せば、男はひどく苦い顔をして、唇を湿す。
 詳しいことは、うちも知らんのですよと前置きをしてから、討ち入りに入った木南という武家の話を、何度もつっかえながら、少しずつ話してくれた。]

沙耶、という娘さんのことは。

[駄目で元々だと、名を出して尋ねる。
 男はうつむいて、緩く首を振った。]

(126) mmsk 2013/01/16(Wed) 01時頃

【人】 薬売り 芙蓉

『お探しの人言うんは、その方ですか。……お可哀想に。2年前に亡くなられたと、聞き及んでおります』

……さい、ですか。

[彼女の死を目に、耳にするのは、これが合わせて二度目だが。
 死んではいないと、確信があった。身を偽っていたような彼女だから、すでに"死んで"いてもおかしくはない。
 小津の姐さんがすまなかったねと、深く謝罪を向けていた。
 こちらこそ夜に騒いですまなかったと、俄に騒がしい夜はそうして改めて帳を下ろした。]

(127) mmsk 2013/01/16(Wed) 01時頃

【人】 薬売り 芙蓉

――それから――

[あの日の翌朝から、常より多くの薬を拵えて、常より遠く、時には何泊かしながら、情報を求めて歩きまわる日々が続いた。
 宿場、茶屋、団子屋、蕎麦屋。旅歩きの足がかりになりそうな場所には、立ち寄れば必ず「平太」という武士を探していること、簡単な外見と、それからひとつの手紙を残して。

 その生活が、何日続いたろう。
 別に、夫婦になりたいと強く望むわけではない。きっとそんなことを言えば、困らせるのだろうと思っている。
 ただ。ただ、この目で今一度で構わないから、生き、歩む姿を見、願わくばその命に、手を伸ばせれば良いと、その一心で。
 今日もひとつの茶屋に平田の名を告げて、手紙を残す。]

じゃぁ、もし、もしで構いません。何かありましたら、宜しくお願いします。

[そうして、茶屋を後にした。]

(128) mmsk 2013/01/16(Wed) 01時頃

【人】 薬売り 芙蓉

[茶屋の主は幾らかの銭をもらって店を出、そうして直ぐに引き返した。
 慌てた足取りでがたがたと、一枚の紙を取り出して、侍姿の前に置く。]

『ああ、お侍さん。もし、お心当たりがあるようでしたら、こちら』

[息を切らせてそれだけ言って、また直ぐに駆け出していく。
 慌ただしい主は店にぽつんと一人を残して、背を見られているも気づかず小さくなっていくばかり。
 もしも、その手紙を開いたならば、記されているのはたったの一言。]

――Help is coming soon――

[西洋文化に通ずる相手に残した、掛詞。]

(129) mmsk 2013/01/16(Wed) 01時頃

【人】 薬売り 芙蓉

『薬売りの、お兄哥さん!』

[走りきた茶屋の主にの声に、くるりと振り向く。
 なんぞ忘れ物でもしたろうかと、その時は呑気に向いたものだが。]

『お薬を、お分けいただけたいのです、刀傷の、新しいもの』

[肩で息をする声は途切れ途切れで、苦しげで。
 うまく言葉が出ない代わりに、袖を引かれて元きた道を戻らせようと。
 それほどまでに急がずとも、と思うが、新しい金創と聞けば急ぐこともあるだろうかと、足取りに続く。
 主がはぁ、はぁ、と荒い息を整えながら行く道中。
 どうにか肺に息を渡らせると、一言。]

『お手負いの、平太さんと仰る、お侍様――!』

(130) mmsk 2013/01/16(Wed) 01時半頃

【人】 薬売り 芙蓉

[それを聞いて、どくりと心臓が跳ねた。
 また、傷を。気が急いて、ここまで走りきた店主を、なお急かしたか。

 その茶屋まで、もうあといくらもない*]

(131) mmsk 2013/01/16(Wed) 01時半頃

【人】 薬売り 芙蓉

――街道の茶屋――

[浅橙色に、蝶と芙蓉の鮮やかな仕立ての着物は、土埃に少し汚れていて。
 それを隠すように、桧皮の羽織がはためいている。
 命よりも大事な薬鞄の重さすらどこか煩わしいほど、足は急いでいた。

 もう、まもなく茶屋というところで。
 茶屋から駆け出てくる、姿。]

『お侍さんったら、駆けていらして! 傷は――』

[店主がそう窘めるのがはっきりと聞こえるほど、自分は声を失っていた。
 綺麗だった髪はばっさりと切られて、より少年らしくなったようにも思う。
 けれど、凛とした瞳のいろは、忘れもしない。]

(143) mmsk 2013/01/16(Wed) 02時半頃

【人】 薬売り 芙蓉

[澪標の太助、と呼ぶ声が、心のうちの奥へ奥へと、どくりと刺さる。

 ああ、
 この声を、
 この人を、
 ずっと、
 求めていた。]

(144) mmsk 2013/01/16(Wed) 02時半頃

【人】 薬売り 芙蓉

――沙耶!

[確信を持って、名を叫んで。
 そしてこちらを呼ぶその人その顔その頬に、すっと手を伸ばし。

 ぱん、と一息に平手を張った。]

(145) mmsk 2013/01/16(Wed) 02時半頃

【人】 薬売り 芙蓉

怪我人が走らない。

[そうぴしゃんと言い切って、それから赦されるならば張った頬を今度は慈しむようにゆるりと撫でる。
 叱咤から始まった再会。けれど次の瞬間には吊っていた眉も黒鳶色の瞳も、ふっと緩ませた。]

逢えて、よかった。

[言いようもない感情が次から次と沸き起こるのを感じて、それでも努めて平静のままで、ただ、しあわせに、笑む。]

(146) mmsk 2013/01/16(Wed) 02時半頃

【人】 薬売り 芙蓉

戻ろか。
ここでその腕診るわけにいかん。

[想像よりは、浅い傷。
 それでも傷には違いなく、その傷はこの手で、癒し繋がねばならない傷だから。
 今一度と茶屋に戻って、忍冬の軟膏を、また手に取ろう。

 「まもなくすぐに、たすけがくる」と、書いた手紙の通りに*]

(147) mmsk 2013/01/16(Wed) 02時半頃

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