196 Fiducia - 3rd:fragrance -
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目の前に広がる光景は何だったか。
赤のたゆたう鉄錆の海か。
鵺の啼いた儚い命の涙か。
哀しいこの世界の風景か。
やがて 雪は降り積もり、眩しく眩しく、光の螺旋が駆け抜ける。
人の声も
ぬくもりも
噎せかえるような花の匂いも
意識も
記憶も
遠く
遠く
(#0) 2013/01/13(Sun) 03時頃
穏やかな光が君達の全てを包む。
凍えるような冷たさの中。
たった独りぼっちになってしまったような感覚の中。
手招くように 螺旋を捲く光の扉。
ほんの一瞬
黒の少年が見ていた、湖のロッジが見えた。
黒の少年が乗っていた、黒い蒸気機関の汽笛が聞こえた。
黒の少年が座っていた、大広間のパーティ会場が見えた。
とおく
とおく
その未来(さき)を君達が信じるならば ―――……
(#1) 2013/01/13(Sun) 03時頃
君は意識を取り戻す。
それは暗闇に映える雪の夜。
君があの館に訪れるよりも前。
黒の少年に手を引かれ、この世界へと到る前。
(#2) 2013/01/13(Sun) 03時頃
「 、 。」
透明な傘に雪華を咲かせて。
闇夜に棚引く、白の羽根。
黒の少年は微笑んだまま。
差し出した冷たい 手で、 君の手を握る。
(#3) 2013/01/13(Sun) 03時頃
「君が生まれた世界。」
「哀しいと、思っている世界。」
「…―――だけど、君が“生きていくべき”世界。」
(#4) 2013/01/13(Sun) 03時頃
「誰かを信じる事は、とても難しいんだ。」
「誰かを愛する事は、とても難しいんだ。」
「美味しいパンを焼くのと一緒。」
(#5) 2013/01/13(Sun) 03時頃
「だけどね。」
「本当は簡単なことなんだ。」
「寂しくも、苦しくも、哀しくも、ないんだよ。」
(#6) 2013/01/13(Sun) 03時頃
「だからもう、君は哀しくないよね。」
(#7) 2013/01/13(Sun) 03時頃
君達には聞こえるだろう。
君達には見えるのだろう。
不思議な声が耳元で囁く。
笑っているようで。
泣いているようで。
怒っているようで。
愉しんでいるようで。
(#8) 2013/01/13(Sun) 03時頃
“―――生きて、 僕や、僕を殺したあの人の分まで”
泣いている、少年が。
(#9) 2013/01/13(Sun) 03時頃
もうそこに、少年の姿は ない。
(#10) 2013/01/13(Sun) 03時頃
*CAST*
黒の少年
???
(#11) 2013/01/13(Sun) 03時頃
樋口 慶三郎
wiosna
宵渡 朧
oranje
相馬 みつ
ぶんちゃん
風伯 雷門
anbito
菱川 世渡介
hippolyte
(#12) 2013/01/13(Sun) 03時頃
久慈 明之進
茄子
天宮 亀吉
sakanoka
ゆり
hana
しの
lalan
木南 沙耶(木原 平太)
k_karura
(#13) 2013/01/13(Sun) 03時頃
芙蓉
mmsk
ウト
suchlich
小雀 小鈴
六花
(#14) 2013/01/13(Sun) 03時頃
and
you.
Very thanks!!
(#15) 2013/01/13(Sun) 03時頃
雪が降る。
嘘のような世界にしんしんと、降り積もる。
それは仄かに、花の匂いを携えて。
「 、 。」
広げられる透明な傘。
招かれる、黒の洋館。
その招待状には ―――……
(#16) 2013/01/13(Sun) 03時頃
fragrance...
…―――They lived happily ever after ?
(#17) 2013/01/13(Sun) 03時頃
“君も、一人ぼっち?”
“―寒いね。 君の、行きたいところ、へ行こうか。”
“名前は、なんていうの?”
…―――ボクの、名前は。
(#18) 2013/01/18(Fri) 01時半頃
雪空の下の銀世界。
ほんの少し悴んだ指。
仄かに届く薔薇の香。
初めて話すボク達の声。
時計が時を告げて。
見上げたんだ。
(#19) 2013/01/18(Fri) 01時半頃
……――――時は正しく逆巻く。
(#20) 2013/01/18(Fri) 01時半頃
雪の館から抜け出した。
星屑の列車で駆けた夏。
辿り着いたのは、湖だった。
寒い、寒い、凍えるほどの冷たい雨。
(#21) 2013/01/18(Fri) 01時半頃
暗転。
響く足音。
誰か。
助けて。
どうして。
寂しい。
苦しい。
哀しい。
声は。
血に。
(#22) 2013/01/18(Fri) 01時半頃
差し出されたんだ
(#23) 2013/01/18(Fri) 01時半頃
「さみしくないよ」
「くるしくないよ」
「かなしくないよ」
(#24) 2013/01/18(Fri) 01時半頃
そう云って、手を引いてくれた ダレカ 。
雪の日にボクと出逢ってくれた。
雨の日にはビニール傘をさしてくれて。
雨から、
雪から、
館から、
孤独から、
男の声から、
ボクを救ってくれた。
焼きたてのパンを出してくれた。
(#25) 2013/01/18(Fri) 01時半頃
信じていいよと、云ってくれたから。
(#26) 2013/01/18(Fri) 01時半頃
「逝こう。」
ボクは、あの人を信じたんだ。
(#27) 2013/01/18(Fri) 01時半頃
ボクが生きた事を、誰も知らない。
ボクと同じ寂しさをもった人たちも。
ボクと同じ苦しみを味わう人たちも。
ボクと同じ哀しみを抱えた人たちも。
ボクがどうして館から逃げたのか。
ボクがどうして列車に乗ったのか。
ボクがどうして湖についたのか。
ボクがどうして寂しかったのか。
ボクがどうして苦しかったのか。
ボクがどうして哀しかったのか。
ボクがどうして君達を呼んだのか。
ボクがどうして君達を選んだのか。
誰も、誰も、知らない。
(#28) 2013/01/18(Fri) 01時半頃
だってボクは
…―――もう どこにも、いないのだから。
(#29) 2013/01/18(Fri) 01時半頃
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