196 Fiducia - 3rd:fragrance -
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
8日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
おみつに4人が投票した。
雷門に1人が投票した。
藤之助に2人が投票した。
志乃に1人が投票した。
沙耶に1人が投票した。
芙蓉に1人が投票した。
おみつは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
降霊会
こっくりさん、こっくりさん……
秘密の儀式で、墓場の霊魂がかえってきた。今日に限り、生者も姿の見えぬ死者も屋根を共にし、議論するだろう。
現在の生存者は、朧、雷門、藤之助、明之進、亀吉、志乃、沙耶、芙蓉、小鈴の9名。
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 02時頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 02時頃
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 02時頃
武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 02時頃
病人 雷門は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 02時頃
病人 雷門は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 02時頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 02時頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 02時頃
|
――書庫――
[うまい、と煎餅の感想>>4:210が返れば、自分もいそいそと手を伸ばす。 なるほど湿気ってはいなさそうだった。 朧が口にしない思考の端々までは察することができず、問われない問いには答えることもできないが、煎餅の味なら共有できる。]
ん。うまい。
[口に広がる醤油の香ばしさに舌鼓。 隣で開かれる本にも視線を落とした。花々が描かれ、幾つか疾患の名前も伺えた。 薬草花の解説のように思える。 これこそ探せば十薬が出てきそうなものだが、まぁ、いい。]
そう、毒にも、薬にも。 やろうと思えば、今此処で朧様を直ぐあちらへ送ってやる事もできましょう。
主義に反しますんで、致しませんけどね。
[表情少なな声色で真剣に言いつつも、最後は裏返って冗談のように。]
(0) 2013/01/08(Tue) 02時半頃
|
|
― 中庭→1階廊下 ―
……少年もさ、哀しかったんでしょう?
[『愚者』のカードを取り出して、返るはずのない問いを呟く。 哀しみを知っているから、哀しみに気付くのではないかと。]
少年のための人達は、ここのみんな? それとも、他に居るの?
[寂しいから、みんなをここに集めたのか。それとも。 自分は今は救われたけれど、哀しみを知っているから。 同じ様な人達のために、みんなをここに集めたのか。]
……何で、哀しかったのかな。
[それを問う事は、もうできないけど。]
(1) 2013/01/08(Tue) 02時半頃
|
薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 02時半頃
|
―2階・廊下―
[お嬢様は菱川殿の噺をずっと黙って聞いておられました。>>4:209 眉を寄せたり、唇を強く結んだりはされておりましたが、口を挟むことなく、ただじつと。
菱川殿の見たという噺を。ただの娘に話すには重い噺を。 下らない噺を。
噺の終わり、口内に溜まった液を飲み込み漸く言葉を外に出します。]
……何故、私にそれを噺した。 生まれが違う、だけ?
不条理だから、楽しむだと?
主は――――わたし、を、 何者と 思うて、はなしたのだ。
(2) 2013/01/08(Tue) 02時半頃
|
|
……世っちゃんは、何で哀しいんだろう。
[アタシは、それを問う事もできずに、逃げた。 今ならまだ、聞けるかもしれないのに。でも。]
怖いよ……。 怖い。
[涙が、ぽろぽろ零れる。こんな自分は、知らない。] ……さがしにこいばかーーー! あ、やっぱりだめだ。
[2階に戻ろうかという気持ちと、やっぱり怖くて踏み出せない気持ちに。 そんな悪態つきつつ、否定もしてみる。]
(3) 2013/01/08(Tue) 03時頃
|
|
―中庭―
[小鈴>>4:212が去る際、その方は見ぬまま、小さく何かを零し。 意識は再び、弔いを終えた女の方に傾く。 問いの中、「刃」の言葉で飾ったのは「心」のこと――そして、実質、そのどちらでもあった。 そう、まさにみつから返ってきた言葉の通り>>4:213。]
――まことの刃、だったのですね。
[彼女が抜き出したは、微かに血のいろ帯びた刃物。 刃に纏うその暗い彩りは、降る白い雪の中映える。]
(4) 2013/01/08(Tue) 03時頃
|
|
今、それを振るうというならば。私は―――…
[私は懐に掛けた手で、その内の黒い銃を掴み取る。 そして両手で、その銃口をみつへと向けて――**]
(5) 2013/01/08(Tue) 03時頃
|
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 03時頃
|
――――何者、と……。
[思い起こされるのは、白雪に散った赤雫。 一回。二回。三回と続けて振り下ろされた白刃。 大したことないとばかりに息を吐いて。 刀についた血肉を懐紙で拭き取って。]
世渡介。何が言いたい。 私に、何をっ
[親指の先が白くなる程、鍔を押しておりました。 武家に生まれ、武家に育ち、武士として生きる己を――愚弄するのかと。*]
(6) 2013/01/08(Tue) 03時頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 03時頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 03時頃
|
― 客室 ―
[ひらがなとカタカナ。それに漢字が少し。男に読めるのはそれだけ。西洋の文字はとんとわからぬ。巻物ではない本もまだ慣れず、開いた本が上下逆だと気づいたのも、中表紙らしきものを見つけてからだった]
あか
[朝焼けの色。着物でよく見る臙脂に似た色。見たこともない派手な桃色。濃い、とても濃い血のようなあか。慶を染めていた色]
あお…
[空の色。海の色。鬼のように強い瞳をした女が羽織っていた色]
(7) 2013/01/08(Tue) 03時頃
|
|
を…った…?
[何か、声が聞こえるような。 辺りをきょろきょろ見回すけれど、誰の姿も見えなくて。 小さく首を傾げた。]
(8) 2013/01/08(Tue) 03時頃
|
武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 03時頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 03時頃
明之進は、頁を*めくる*
2013/01/08(Tue) 03時頃
沙耶は、「下らない噺を。」→「ああ下らんと告げる噺を。」>>2
2013/01/08(Tue) 03時頃
武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 03時頃
|
――二階・廊下――
>>2 さぁ、わたしには分かりません。 あなたは一介のお侍はん。 わたしはしがない商人に過ぎません。
[ここに集まる役者達。 みなが揃って傷を持つ様。 不条理などと嘆くものもあれば。 不条理などとイキるものもおる。]
>>6 わたしは何も言おうと思てません。 これはわたしの噺です。 あなたがどう聞き感じようと。 あなたに生かせてもらえばええです。
(9) 2013/01/08(Tue) 03時頃
|
|
を…った…、を…った…って、うるさーい! 誰だ! 何だ!
[繰り返される声に、手近な扉を開けて声の主を探しつつ。 しまいには怒り出した。]
(10) 2013/01/08(Tue) 03時頃
|
|
― 書庫 ―
[声の主を探して、扉を開けては閉めを繰り返していると、ついにその手は書庫の扉に。 その中に朧と芙蓉の姿を見つければ。]
わわわ、っと。 失礼しました!
[何か話があると言っていた事、思い出しつつ。慌てた。]
(11) 2013/01/08(Tue) 03時半頃
|
|
分からない、だと? 何を言う。 分かった上で、話してきかせた、のだろ、う。
言っているではないか。生かせて、貰うために、と。 言っているではないか。違うておるのだと。
人を担ぐ? はは、可笑しな話よ。 楽しんで生きるという主が、何を担ぐ!
何を負う! 主には何の―――哀しみが、あるというっ
(12) 2013/01/08(Tue) 03時半頃
|
|
[ひょーひょーと、胸のうちで鳴く声がします。]
そうとも。主の噺は、戯言だ。狂言綺語だ。
私とは―――遠い、噺だ。
[行かせたくないという気持ちと、これ以上聞きたくないという気持ちがせめぎ合います。 菱川殿を睨みつける瞳は揺れ。]
――もう、良い。
[その後、お嬢様の方から視線もこの場も外すのでした。**]
(13) 2013/01/08(Tue) 03時半頃
|
|
ねぇ、じゃぁ、つかぬ事をこちらからもお伺いしますけれど。
[つまらないことを話したと、朧が謝るのなら。 こちらも同じ事を返せばいいだけの話。]
……自分の生きている意味って、考えられたこと、あります?
[黒鳶は、どうしようもない『哀しみ』を湛えたようないろで、朧の同じ所にあるふたつの色を、じっと見ていたけれど。]
(14) 2013/01/08(Tue) 03時半頃
|
武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 04時頃
|
[それの答えが返る前に、書庫の扉が開けられた。]
おや、小鈴さん。
[どうにもこの猫娘は、かしこまり敬い呼びたいような気になれずに。 気の緩んでしまうのは商人失格だが、彼女の仕事からすれば素晴らしい成果なのやもしれない。 悲しいかな、その彼女の仕事自体は知らぬのだが。]
邪魔なんてことない、大体の話は終わってる。 お煎餅あるけど、食べていく?
[駆けまわる猫を、ひとたびこの腕にとどめてみたくて、そんな誘い文句で、ちらと。]
(15) 2013/01/08(Tue) 04時頃
|
武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 04時頃
|
[何か大切な話があったのではないだろうかと。 その場をすぐに辞さないと、と思うのだが。]
[ちらり>>15]
[じーっ]
[アタシがお煎餅につられるわけが! つられるわけが……わけが……わけ。]
いいの?
[猫は笑顔でひょい、と、書庫の中へと。 その声色、その口調。抗えぬ。 ぐぬぬ、商人め。やりおる……! おいしそうです!]
(16) 2013/01/08(Tue) 04時頃
|
|
いいから呼んどるんよ。
[軽く手で摘めるようにともともと煎餅が多めではあったが、三人で食べるとなると少し物足りないか。 自分は干し芋に手を伸ばし。]
今度は何を探しとるんです、小鈴さんは。
[自分は本探しだが、来て直ぐ出ていこうとした彼女は違うだろう。 今度は何を見つけたかと、その審美眼を問う。]
(17) 2013/01/08(Tue) 04時半頃
|
|
いただきまーす。
[ぱりん。もぐもぐ。お煎餅を頂きつつ。>>17]
今度……。
[『今度』と言われれば。 忙しない猫な自分を自覚して、小さく笑って。]
何か、声が聞こえたの。 「を…った…」って、何度も。 だから、どこで誰が、何を話しているのかなーと。 あと……。
(18) 2013/01/08(Tue) 04時半頃
|
|
何度も、同じこと? 不思議な話。同じことばかりでは、話し合いにならんよ。 うちらも話はしておったけど、そう同じことばかり繰り返すなんてことない。
[今度も猫は、何か切っ掛けを見つけたようだ。 幼いだろうこの子でもこの忙しなさだと言うに、自分はと言えば本を探していたというのだから世話ない。 夢にも見た洋学書、許してほしいところだが。]
(19) 2013/01/08(Tue) 04時半頃
|
|
>>12 [言葉を伝えるその上で。 伝える前は手前のものか。 伝えた後は相手のものか。 それともどちらのものでもないか。 それともどちらのものとも言えるか。]
分かった上での噺です
[楽しんでいれば担げはしないのでしょうか? 哀しんでいれば担げるのでしょうか? されど、言葉は概して無力。]
わたしには何も哀しみはありません
[悲劇は重くて。喜劇は軽い。 喜劇は重くて。悲劇は軽い。 転じてそれは悲喜劇か。]
(20) 2013/01/08(Tue) 05時頃
|
|
>>13 [あなたとは違う戯言です。 あなたとは違う噺です。 狂言綺語と言いましょう。
言葉は発せず黙っている。
責める声は掠れており。 睨む瞳は揺れている。 思いの丈はいかほどか。
去りゆく言葉の応答は。**]
あなたが選んで決めればええ
(21) 2013/01/08(Tue) 05時頃
|
|
そーだね。 同じ事繰り返したら、会話にならない。 ……それなら『伝わらなくて』『伝えたい』?
[それが一方的な言葉で、繰り返しているなら、と。 んー? と、首を傾げる。>>19]
(22) 2013/01/08(Tue) 05時頃
|
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 05時半頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 11時頃
|
―二階・廊下―
[菱川殿は柳のような方でした。 多くを見たからでしょう。世の中の富も貧も。
娘と知りながら侍とお呼びになるのも含めて、 此方を見透かしていながら、知っていながら、責めるのでもなく、ただ選べば良いと言うのです。
多くを口にしない菱川殿から離れようとされましたが、不意に脚を止めて振り返り、菱川殿に詰め寄りました。]
(23) 2013/01/08(Tue) 13時頃
|
沙耶は、奥歯を強く噛み締めました**
2013/01/08(Tue) 14時頃
武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 14時頃
病人 雷門は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 14時頃
|
待たねば。 帰ってくるやも知れん。
嗚呼、行かねば。
(24) 2013/01/08(Tue) 14時半頃
|
|
―居間→中庭―
[暖かな居間に響いたのはそんな声であったろう。 柔らかな男の独り言が…否、戯言が。 男の足は力なく、彷徨うように歩みを進める。 其れは亡霊の様に、舞い散る雪の様に、ひたりと音を奏で。
雪の下へ、雪の元へ。
自然と赴くは中庭か。 この館からは出られぬと、聞き及んでいたが為に。]
(25) 2013/01/08(Tue) 14時半頃
|
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 14時半頃
|
[男がたどり着いた先、先ず目にしたのはウトの葬られた遺体。 少しごちゃごちゃとした、日ノ本國に染まろうとする色。 其れでも残る故郷の様相に、降り積もる白を見た。
嗚呼、また『帰らぬを待つ人』が一人増えた。
次に目にしたのは襤褸布の遺体。 暖かな場所に居たであろう、その姿。 飄々とした口調と態度を思い出し、男は一度瞳を伏せた。
嗚呼、また『帰らぬを待つ人』が一人増えた。]
(26) 2013/01/08(Tue) 14時半頃
|
|
[瞼を開けた刹那。 黒き銃口を向けられる、みつを見た。 光る刃を向けられる、亀吉を見た。 男は中庭の中へと、けれどゆるりと、足を進めた。]
おやめなさい。
[其れはどちらに掛けた言葉だろうか。 どちらをも見、どちらへも掛け、繰り返す。]
おやめなさい。
[優しげな音に、確りと強さをもって。]
(27) 2013/01/08(Tue) 14時半頃
|
|
何に成るのです。
命を奪い、何に成るのです。 屍を並べるのみの其れ、早く仕舞うが宜しい。
[黒き鉛も、銀の刃も。 其れを制する声はぴしゃりと強く。 男は二人の間へと入り、両手にその二色を掴もう。 ひやりとした温度を左手に。 つきりとした痛みを右手に。
白へと零れる赤は男の血潮。 提灯を作り続けたその右手が、刃を握り涙を溢す。
潜めた声。 其れは雪華の如くして。]
(28) 2013/01/08(Tue) 14時半頃
|
|
貴方の指は、死を弔う優しきもの。 其れが刃など持ってはならない。 『哀しみ』ましょうぞ。
貴方に弔われた、人々が。
[そう潜めた声は、みつにしか届くまい。 力を入れた右の指先は、深く深く、男の手に食い込み赤を流す。 痛みに揺れる弱い声など持たぬ。 今は強き意思を持ちて、銀の刃を握り締める。
優しきみつの事だ、案じて手を離してくれたのだろう。
雪の上に、新たな赤に染まる刃物が弔われた。]
(29) 2013/01/08(Tue) 14時半頃
|
|
[嗚呼しかし、男の意識は別に在る。
襤褸布まとう風来坊の死。 掲げた刃は亀吉にではなく、己へと、みつ自身へと向けられていたのではないかと。
黒き幼子を弔いに向かった此処で、睦まじくあった二人の背中を思い出す。]
(30) 2013/01/08(Tue) 15時頃
|
|
[残される者の痛み。 残される者の『哀しみ』。
その姿に重ねるは、男自身。]
みつさん。 貴方も、ゆきたいですか。
[音にすれば同じ。 答えは在ったろうか。 声は在ったろうか。]
残されるは、辛く『哀しい』。 この館にはきっと其れしか残されていないでしょう。
私は、貴方を救うことが出来ますか? 貴方を『哀しみ』から、救うことが出来ますか?
[冷えるを知らぬ熱い指先は、命を証明する赤い血は。 ゆるりと、ぬるりと、みつの首元を添う。]
(31) 2013/01/08(Tue) 15時頃
|
|
死は、終わりではありません。 死は、始まりでもあります。
[そう思いたい、そう信じたい。]
貴方の死に、始まるものも在りましょう。
[そう願いたい、そう祈りたい。]
どうか冥府でお逢いに成れますよう。
[盲信に、柔らかに微笑む。 溢す涙などはない。
此れは『始まり』で在り、此れは『祝福』で在るのだ。]
(32) 2013/01/08(Tue) 15時頃
|
|
[女性の首を絞めることは、簡単ではなくも可能であろう。 ぎりぎりと、ぎりぎりと絞める音が響く。 ぱたりと落ちる赤は雪でない。 『哀しい』、『哀しい』、『祝福』の赤。
反抗はあったろうか。 腕に爪痕くらいは残っただろう。 其れでも、其れでも、冥府へ。
残される『哀しみ』など、味あわせたくは ない。
息を奪い、命を奪い、みつを動かぬものにさせた。 ぐたりと圧し掛かる重みを、老いぼれが一度抱きしめよう。]
(33) 2013/01/08(Tue) 15時頃
|
|
…………『哀しい』、ですね。
[そっとみつの耳元で囁く。 命を奪ったその人を抱きしめ、そして襤褸布の男の横へ。 横たえ、腕を組ませよう。
命を奪うに道具は要らない。 重みを、その重みを、提灯という灯火を作り続けた *指に*]
(34) 2013/01/08(Tue) 15時頃
|
|
―少し前、書庫―
[一つ礼をして其処を出る前。 二つの想いが耳に届いた。
隣を過ぎ去る揺れ髪の囁きと、小さく袖引く囁きと。
どちらもに、微かな返事を向けて。
己は、向かうべき場所へ行く。]
(35) 2013/01/08(Tue) 15時半頃
|
病人 雷門は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 15時半頃
|
―勝手場―
[漸く辿り着いた其処で、己はある物を手にする。
人の皮膚を容易く切り裂く、鋭い刃物。 大きいものでは扱いきれぬと、幾つもある中から選んだのは、手のひら程度の大きさの鈍い色。 布巾に包み、懐に差す。]
[ ひとのいのちを うばう おもみを ]
[思い浮かべるのは、おみつの見せた懐剣>>4:66 まるで真似事のようにした其れに、着物の上から手を添える。]
(36) 2013/01/08(Tue) 15時半頃
|
|
[ ひとろころす ものが いる ]
[もし己に殺意を向けられても、己だけで抵抗できる力。 其れを持たねば、己は生まれて初めて選んだ己の道には、決して立てない。
其が此の館にて見つけた希望は、"沙耶への憧れ"だった。 "沙耶のようになりたい"と、彼女へと告げるほどに。]
(37) 2013/01/08(Tue) 15時半頃
|
|
[故に、己は刃を手に。**]
(38) 2013/01/08(Tue) 16時頃
|
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 16時頃
|
――二階・廊下――
>>23
[わしはその者に告げ、その者に与え、この場を去る。 どこに行こうか考えるようとするも。 まとまらない頭は考えるのをやめる。 わしの行きつく先はどこであろうと。 そのさだめを受け入れよう。**]
(39) 2013/01/08(Tue) 16時半頃
|
|
――書庫――
伝えたい……か。 誰にも分かってもらえなんだら、確かにそうかもしれんね。 もうあの童の声では、ないん?
[首を傾げる>>22のに、同じく少しだけ傾けながら。 誰か知らぬ者の声があるなら、それは逆に問題があると。]
(40) 2013/01/08(Tue) 18時頃
|
芙蓉は、本の整理も半ば忘れて、小鈴と顔を突き合わせ話している。
2013/01/08(Tue) 18時頃
薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 18時頃
|
―回想・2階廊下―
[鬼は怖いものです。それが人であろうとも、心のうちに巣食うものであろうとも。>>4:206]
嗚呼、成程。それは道理に適っている。分からないものは怖い。 だから私も怖い。
合っている。だが、主は私を分かろうとはしないだろう? 正体を、暴こうとはせぬのだろう?
[縮こまる様はいつか見た白兎の様でした。 此処はと口篭り、その先は飲み込まれます。>>4:207]
何故と問う、主は何者か。人か。 私には、あの少年も……主も――
[答えにも、葬列にも逃れるようにと動く久慈殿に、お嬢様は視線だけ追うのでした。*]
(41) 2013/01/08(Tue) 21時頃
|
武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 21時頃
|
―大広間―
[菱川殿の背を追い、1階に降りてみたものの、結局は姿を見失ったのです。ブーツは幾人の血で濡れたか知れません。
扉を開いた先は大広間でした。 等間隔で置かれた燭台の蝋燭は長いまま。 長椅子の数を改めて数えると壱四。 後幾人が座れるのだろうと息を吐きました。 部屋奥で飾られた樅の木を見上げます。]
私は――
[思い返すは鬼の事。菱川殿は言ったのです。 『鬼は人です。』と。 けれど、菱川殿の意思はどうであれ、『鬼は「あなた」です。』と言わんばかりに聞こえたのでした。>>39**]
(42) 2013/01/08(Tue) 21時頃
|
武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 21時頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 21時半頃
|
―― 書庫 ――
……羨ましい限り。
[返す言葉は皮肉のような。しかし口が回る>>4:214と、確かにはきはきと声を発すそれが、口数少ない男にとっては羨ましい。 手は変わらず頁を捲りながら、己を責めぬ彼の声を聴く。どうしてこうも優しいのだろう、微かに切なげに目は細まるも]
……、……。 …………食べていなかった、のか。
[やれやれと首を振れば結い髪は揺れ、微かに唇の端を上げたのだった。]
(43) 2013/01/08(Tue) 21時半頃
|
|
[彼の視線が己が手の中の本へと向くことに気がつけば>>0、開いたままに机の上に置く。花なのか、草なのか。緑色で彩られたそれが何に効くものなのかもさっぱりわからぬ。
更に別の書籍へと手を伸ばしかけ、僅か動きが止まる。真剣みを帯びた声に、視線はゆらと彼を伺い見るも]
……その手は、煩わせたくない。
[笑みも浮かべぬ、けれど哀しみもせぬ。曖昧な表情でそう、言葉を紡いだ。 誰にも、この己と同じように。罪を重ねてはほしくない、と。]
(44) 2013/01/08(Tue) 21時半頃
|
|
[次いで手に取った本は、どうやら外れのものらしい。挿絵のない、一面黒の文字。西洋のその色から双眸を離したのは、芙蓉の問いかけ>>14を聞いた故に。 真っ直ぐに向けられる黒鳶。切れ長は暫しそれを、彼と同じくしてじいと見つめたままだったが]
……、……。
[すぐに返事は出ることはなかった。 それを紡ぐことが、そう――哀しくも、あったから。彼の双眸に浮かぶそれにもまた同じものを感じ、唇は僅か震え、息を吸う。
しかし、それが音になることはなかった。 書庫の扉が開き、姿を現した少女>>11を見れば、解けて消えてしまったかのように。]
(45) 2013/01/08(Tue) 21時半頃
|
懐刀 朧は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 21時半頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 21時半頃
|
― 二階客室 ―
[頁をめくれば、乾いた紙が指先を傷つける。入った線にぷっくりとあかい玉が浮かび上がり、幾つも見た物言わぬ塊となった人を想起させる]
…知ったら、もっと怖いじゃないか
[言い返せなかった言葉。たとえ口にしていても鼻で笑われただろうが。正体を暴くとは、何をすればよいのだろうか。 問いただす?弁が立たぬことなど、わかりきっている。それとも]
もしかして…
[頁をめくる。 けれど男の瞳はもう、その本を映していなかった。次の頁を開いたまま寝台に置くと、立ち上がり背を向けていた箪笥に歩み寄り、引き出しを開けた]
(46) 2013/01/08(Tue) 21時半頃
|
|
[取り出したのは、小雪ちらつく日の空に似た色の―――骨]
(47) 2013/01/08(Tue) 22時頃
|
|
[『童の声』>>40と聞かれれば]
小さくて、誰の声かは分からなくて。
……13番目。 木原様が言ってた、姿を見せない誰か? それとも、また少年なのかな?
(48) 2013/01/08(Tue) 22時頃
|
|
[焼き残ったのだろう、崩れて何処の骨だかわからない。細く、持ちやすく、尖端を持つそれを冷え切った手で握り締めた]
……怖い、けど
[灰になる前に、と家に持ち帰り、けれど怖くてすぐに放り出した骨。落とした瞬間砕けてしまったはずなのに、何故か今、此処にある]
(49) 2013/01/08(Tue) 22時頃
|
|
[二三、と本を積み上げながら、子猫と薬師の話しを聞いていた。訊きたいことは見事に芙蓉が聞き出してくれている、よく気がつくとやはり羨ましくもあり。]
……声、……?
[ただ、彼女の聞いたという声>>18に関しては、疑問の声をあげたけれど。 先ほどまでは『おるごおる』を鳴らしていたために聞こえなかったのか。しかし、誰かの声をも遮るほどの音量は出ない。 心当たりは、あの語りかけるような少年の声>>40なのだけれど、もうその声はきっと、耳に届くことはない。死んでしまった、のだから――]
……俺にも、聴けるだろうか。
[それは小さく、半ば独り言のように。 四つめの本を机の上に積みあげ、置いたままの自鳴琴を手に取った。]
(50) 2013/01/08(Tue) 22時頃
|
|
悪いが……芙蓉。 ……少し、出ても。
[彼もさほど梃子摺ることなく本を見つけているように見える。絵を見ても、単なる草とも薬とも見分けのつかぬ男より、彼のほうがこの仕事には向いているような気もしていた。配置場所の予想が当たってよかったと、ふと息を吐き。
芙蓉と、そして小鈴と。両方に視線を向けてから、書庫を後にした。]
(51) 2013/01/08(Tue) 22時頃
|
|
― 勝手場 ―
[足早に其処を去ろうとして、先に使った者の沸かしたらしき湯が、僅か残っていることに気づく。
西洋式の湯飲みの一つに、袖から取り出す薬包紙の中身を入れ、冷え始めている湯を注いだ。
震える手で、其れを掴むと一気に飲み干して。
唯の紙切れになった包み紙と空の湯飲みをその場に残し、勝手場を後にする。]
(52) 2013/01/08(Tue) 22時頃
|
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 22時半頃
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 22時半頃
|
[骨を懐に入れれば、冷たい刃物が手に触れる。なまくらのそれは帯に見えないように挟み込み、骨だけになった懐をそっと上から押さえた]
あの子も、おれも ……人ではない、と
[言いたかったのだろうか。 わからない。わからないものを理解するには、わかる形に押し込めればいいのかもしれない。 離した手の中は空っぽ。縋るものは今はなく、そのまま廊下へと扉を開く]
(53) 2013/01/08(Tue) 22時半頃
|
|
[残された寝台上の本は、灰色の頁を開いたまま]
(54) 2013/01/08(Tue) 22時半頃
|
武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 22時半頃
|
―中庭―
[また誰かの、あの男の優しい声が、風に乗り届いた気がした、 ――否。本当に、少し近くから、聞こえてきた>>27。]
風伯、様、
[それは甘く聞こえ、けれど風と違い確かないろがあった。 懐剣の刃を前に、私は銃を下ろせないまま、 それでも、強い響きに、青い目は声の主へと移ろい、]
っ、なに、を――
[掲げていたその銃さえも、老いた荒れた手は制していた>>28。 少し高い背越しに見える、反対の手からは零れる赤色。 ぽたりと雪に落つる音は、微か届いた声の中に掻き消える。]
(55) 2013/01/08(Tue) 22時半頃
|
|
[氷を踏みしめる裸足の裏。 痛むのは冷たさの所為、だけでも無かったのかもしれない。 凍える手は、その時するりと拳銃から抜け落ちて――、 私は雪の上に膝を突く。近い地面に、赤を更に纏う刃が落ちるのが見える>>29。
こうして、傘無き傘の男が、私とみつを止めていた。 ――の、だったが。]
(56) 2013/01/08(Tue) 22時半頃
|
|
―― 居間 ――
[その場所に、男は足を踏み入れた。 慶とすれ違う間際に、その声を聞いた場所。 明之進と共に、『おるごおる』の音を聴いた場所。 そこはぽっかりと無人にて、煌々と暖炉の赤だけが目に眩しい。
卓の上には、誰かの残した茶器が置かれたまま。 それに手を付けることはなく、長椅子にゆっくりと腰を下ろす。
――静寂と、火の爆ぜる音。 ここに来たその時と、何も変わらぬと言うのに。]
……聞こえない、か。
[小鈴が聴いたという、誰のものともわからぬ声音。 しかしこの不思議な洋館で微かな夢を描く。もしも死人と話せたら、そんな果敢無い幻想を。]
(57) 2013/01/08(Tue) 22時半頃
|
薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 23時頃
|
―大広間―
[暖炉の横に下げられた足袋を見て、 大広間に在る、タロットカードを始めとした幾つかの細々としたもの>>2:#6>>2:#7>>2:#8は全てサンタクロースからの贈り物だと思い至りました。 スピネルの眸の異人女が表紙を飾る雑誌も。
此れもでしょうかと手を伸ばしたのは唐傘でした。 風伯殿が持っていたものと同じかまでは覚えておりませんでした。
異国の祭事。ならばと見上げますと壁際に宿木が飾られておりました。 呪いの宿木でございました。
そんな折、不意に声が聞こえてきたのです。 『を…った』と。]
――っ
(58) 2013/01/08(Tue) 23時頃
|
|
……な、ぜ、
[雪の上、私は立ち上がれぬまま、その光景をただ見るばかりだった。 男がみつに言葉掛ける、あまりにも 優しい、すがたを。 老いて荒れて尚強い指が、女の首に触れ――締め上げるのを。 ――命奪ったその人を、抱き締め弔う様までを。
雪の静かに混じるこえ。 私はかじかみ震える手を、黒い銃へと漸く伸ばし。 片手を血に染めた男を、青い目でにらみ、白い息を吐く。]
(59) 2013/01/08(Tue) 23時頃
|
|
―――あなただって、結局は、それを言い訳に!
[声も潜めず叫ぶ声は、おのれ自身にも突き刺さる。
『あんさんもあたしも、言い訳が欲しいだけでしょう?』 それは私が殺したウトから、さいごに突きつけられたこえ。 みつの刃の意志を見て、引き金を引こうとしたことだって。 それを言葉にして告げるならば、結局は―――…]
(60) 2013/01/08(Tue) 23時頃
|
|
[刃を隠すように廊下を歩き、二階へとあがるべく大階段の前。
血に濡れた足跡は幾つも、其の中に珍しい履物が混じれば、気付き易く。
手当ての手伝いをすると、己は沙耶へと頷いたのに、用事を済ませ駆け付けるのには、休んだ時で遅れてしまったようだ。
申し訳なさを感じながら、其の足跡の続く先へと向かう先を変える。]
(61) 2013/01/08(Tue) 23時頃
|
|
[扉を開けた先、廊下に人影はあったか。 しろを染めたあか あかはいずれくろへと変わっていくだろう]
……
[自らを守るようにぐ、と腕を掴む。足音を立てぬように、鬼を起こさぬように、廊下を進み、さっき女が入っていった部屋の扉を開けた]
いない、か
[誰もいない部屋。 それだのに、何処からか声がした。首を竦め慌てたように扉を閉めその勢いで廊下を進む]
(62) 2013/01/08(Tue) 23時半頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 23時半頃
|
[雪の静かは静かに非ず。 六花の中に、ひらり、はらりと混じる、幻かもしれぬこえ。 この時私には、未だそのいろも形もはっきりとは聞こえずに。 ただ――何故か胸を鈍く刺してくるような響き。]
………誰、なの、
[一度手放した銃に手が届いても、それを雷門に向けることはこの時、無かった。 着物の膝、羽織の肘越しの白い地面が、冷えた銃身が、こえが、身を痛めつけ、動きを鈍くする。]
(63) 2013/01/08(Tue) 23時半頃
|
|
[まだ夜明けは来ないのだということは窓の外の暗がりからも分かるのです。では、丑三つ時でしょうか。パチリと薪のわれる音だけが響くはずの室内で、何方かの密やかな声が聞こえるのです。
ヒョーヒョーと、鵺が、鳴くのです。]
何処に、いる……。姿を現せ!
(64) 2013/01/08(Tue) 23時半頃
|
|
[ふと、何処かから聞こえる声に足を止めた。]
――、?
[首を回して辺りを見渡しても、其の声の主の姿は見えず。 そもそも其れは声なのだろうか、と疑問を抱く。 曖昧な響きを持つ、音色。]
(65) 2013/01/08(Tue) 23時半頃
|
|
[あかは避けて大階段を下りる。 一階に下りて止まりかけた足。骨の上、色無地を握り締めそのまま玄関の扉へと歩み寄った。
開かないことは知っている。 そして、やはり外に出たいわけではなかった。
扉に背を預け、首をめぐらせた]
(66) 2013/01/08(Tue) 23時半頃
|
|
…鬼がいるなら 姿が見えないのかな
[この館に入って来た時、広さに目が眩み満足に眺めることもできなかった。今は、薄暗い廊下に沈む影がすべて、あかに見えてしまうから。やはりじっとは見ていられない。 声から逃げるように、そして暖かさを求めて一番近い扉へと向かう。最初のあの時のように。開いた先、腰掛けの傍にいた二人がいることを心のどこかで期待して]
(67) 2013/01/09(Wed) 00時頃
|
|
[其の正体は、どう目を凝らしても見えず。 首を傾げて、止めていた歩みを続ける。
足跡を辿り、其の先は閉じられた大広間の扉。
取っ手へと手をかければ、中を確かめるようにゆっくりと開く。]
(68) 2013/01/09(Wed) 00時頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 00時頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 00時頃
|
[男は、揺らめく炎の暖かさに、暫し呆然としていた。 手の中にある自鳴音を、かりかり、と巻き、その暖かな空間へと満たしていく。]
……、……
[何か物音が、聞こえた気がした。 物哀しく、それでいて繊細な旋律の合間に、誰かの――ざわめきが。]
あなたは、
[問うても、答は帰るかどうかも知らず。]
(69) 2013/01/09(Wed) 00時頃
|
|
― → 居間 ―
きょうは ……寒い、よ
[うん、と頷いた。だから暖かい所にいて欲しかった。中庭に眠ることは知らず、まずは、と居間の扉を薄く開いた]
……朧、さん
[思わず、といった風に名を呼んだまま足は踏み出せず。背中は寒い廊下に晒したまま]
(70) 2013/01/09(Wed) 00時頃
|
|
[唇を開いた刹那、その空間の扉が開く。 『おるごおる』の旋律は揺れ、その訪問者に視線は真っ直ぐに向いた。
呼ばれる名>>70に、切れ長は瞬きを、ひとつ。]
……、明之進。 貴方か。
[無意識に、呼ばれたその名を辿るように呼び返し。彼の胸のうちは知らず、ただ僅かに唇は弧を描いた。]
……暖まるといい。
[踏み入れられぬ扉。 手招きはせどただ低く、声音は誘い]
(71) 2013/01/09(Wed) 00時頃
|
|
13番目? 何かあったん。
[彼女の話>>48は興味深いことが多い。気づけば話にばかり集中してしまう。
小鈴とそうして、いくつか話をしているうちに、ついに出てもいいか>>50と声があがった。 仕事の依頼をしたのはこちらだというのに、蚊帳の外にしてしまっていた。 本も既にいくつか積まれている。]
――申し訳ない。 勿論、ええけども、これ。
[朧に、小さな布袋を軽く投げ渡す。 じゃら、と重めの音がする袋。開ければ、丁度居間での取引の"多め"の分が入っている。]
(72) 2013/01/09(Wed) 00時頃
|
|
お仕事して頂いたんですし、お給金はきちんとせんとね。 こちら商人、金勘定はまからないのが筋なんです。
[嘘偽りのつもりなく、堂々と笑顔で。 背中を見送る前に、一言だけ残してから。]
(73) 2013/01/09(Wed) 00時頃
|
|
[促されれば、視線は足元と朧の顔を往復し、色無地から離した手は宙を数度掴んだ]
……は、い
[ややあって頷くと足を踏み入れ、扉を閉じた。 暖炉からはやはり視線を逸らし、それでも腰掛けの前へと回って――部屋に朧一人だと、確認する]
………
[続く言葉を持たず、無言のまま、腰掛けの前に立ちすくんでいる]
(74) 2013/01/09(Wed) 00時頃
|
|
[鋭い声>>64
広間の戸の開く音に、彼女はどうしただろう。 驚いたか、此方へと刃を向けたか、それとも。
彼女に会えたなら、己の手にした、刀には到底及ばない刃を見せよう。
其れから、さて。 続け聞こえてくる響きの正体を、彼女が知らぬ様子であれば、何ぞ見えぬものへと話かけてみようか。
無知故に、其の声が何であるかの見当もつかない、恐れを知らぬ声で。**]
(75) 2013/01/09(Wed) 00時頃
|
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 00時頃
薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 00時頃
|
[交わされる言葉は少なく、ただ西洋の音律がゆっくりと居間に満ちていく。 切れ長は手元の『おるごおる』に落とし、そのまま眺めていたが]
――……ああ、座るか。
[長椅子の前で止まった明之進>>74に、場所を譲ろうかと腰を上げる。広い部屋の中、並び座るのも確かに居心地悪かろうと、結い髪を揺らし。]
……何か、あったのか。
[佇むその様子に、僅かその貌を伺うよう覗き見て]
(76) 2013/01/09(Wed) 00時半頃
|
|
何か そう、何か ……また、人が死んだだけ
[腕の中から消えた本。手離した何かが今、目の前に]
…おれ、は おれも 鬼なのかな ぬえ、なのかな
だから…わからないから もう
[普段、あまり口数の多くない男は、やはり少ない語彙の中、混乱を表に出す。どうすればいいかわからなかった。何をしようと、あの灰色に手を出したのか、自覚するのが怖かった]
(77) 2013/01/09(Wed) 00時半頃
|
|
[今までにも、不思議な形で誰かの声を聞いた気がしたことがある。雪に乗り、風に乗り、意識の中でぼんやりと。 けれどそのどれとも違う形で響く声は、「きこえはるの」、と。 私は、ここに、非ざる筈の声を思う。]
ウト、様。 如何、して、
[泣いているのか、笑っているのか、それとも――、 雪の中に舞い届く響きからは、上手く感じ取れない。 初めに抱いたのは戸惑いで――。]
(78) 2013/01/09(Wed) 00時半頃
|
|
[背筋にひんやりと伝ったものは、きっと本当に身体の凍え。 殺した人の声がする。寒さのうちで、ふっと意識が暗く傾く。 ――死、の語がふわりと心に過る。]
……… だ め、
[死者たちの方を、雷門が居た方を一瞥する余裕も無く。 私は、何とか身を起こし、膝を擦り、屋根のある方へと――]
(79) 2013/01/09(Wed) 00時半頃
|
病人 雷門は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 00時半頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 01時頃
|
――……っ 人、が
[刹那息を飲む。また、骸が増えたのか。 乾いた破裂音はそれを示していた、のだろうか。中庭に並ぶ骸の数を知らぬ男は、薄き唇を結び。]
貴方は、…… ……明之進、だろう。
明之進という人を、俺は、知っている。
[鬼、鵺、と口走る彼をなだめるように。 『おるごおる』の音色を聞いた彼は、確かに――幼き中、柔らかな笑みを見せた。 故に彼がどうして、鬼になろうか。]
(80) 2013/01/09(Wed) 01時頃
|
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 01時頃
|
[扉の開く音>>75に柄へと手が伸びます。 開ききった時には抜刀を済ませて切先を入室者へと向けておりました。
部屋の奥から入口へは相当な距離がございましたが、奇怪な声が聞こえる声です。 何が起こるかは、分からないのです。]
―――ま
[紅い着物を纏う志乃殿に息を吐き、刃を鞘へと収めました。]
(81) 2013/01/09(Wed) 01時頃
|
|
…人、かな そうかな 何も知らなくても、いいのかな
[人の命の、重さと軽さだけは嫌と言うほど知ってしまったけれどそれだけで。人とはなんたるものかと、わからぬまま、それでも朧の言葉に少しだけ、手の力を緩めた。 それでも、続く問いへの答えに、ぎり、と奥歯をかみ締める]
(82) 2013/01/09(Wed) 01時頃
|
|
人、でしょう?
[情けなさに涙が滲んだ。 己の未熟さに腹が立った。
人であって欲しいと、願いを口にして]
(83) 2013/01/09(Wed) 01時頃
|
武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 01時頃
武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 01時頃
|
うん。時計っていう物は、本当は12なんだって。 でも、音が13回鳴った。 だから、集められた人以外の、誰かが居るかもって。 木原様が。
[確か、そんなような内容だったなと。 思い返して喋りながら、自分で小さく頷いて。 そうしている内に、朧が席を立とうとすれば。>>51]
あっ。ごめんなさい。 また、お邪魔しちゃった。
[去る背にそう告げながら、向けられた視線には小さく頷いて。]
[芙蓉が何かを放れば>>72、それを目線で追って。 続く言葉>>73に、猫目はきらきらと。]
かぁっこ、いー。
[感嘆の声が漏れた。商人さん、かっこいい!]
(84) 2013/01/09(Wed) 01時半頃
|
|
貴方は、人だ。 ……俺が、知っている。
[男はただそれだけを繰り返す。 たとえ何も知らずとも、今から憶えていけばいい。彼が『おるごおる』の螺子の巻き方を知った、そのときのように。 立ち上がれば彼を見下ろす形になるが、視線はただ、柔らかく。]
(85) 2013/01/09(Wed) 01時半頃
|
|
……否。
鬼、だ。
[願いには答えられぬと、彼>>83を見下ろす切れ長は変わらず。 僅か躊躇いて、その手を差し出した。 取ってくれるかはわからず、けれど、とってほしいと思うのは]
(86) 2013/01/09(Wed) 01時半頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 01時半頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 01時半頃
|
[朧の言葉に、二階で再び姿を現した真っ黒い何かが薄まっていった。人に戻れる道を見つけたと。
だからこそ、繰り返す]
違う、人だ……っ 貴方こそ…
(87) 2013/01/09(Wed) 01時半頃
|
|
[そんな話をしていれば。 どんどんと、姿見えない声は増えていって。]
[『きこえはるの』]
……聞こえる。 ……その話し方、ウト、さん?
(88) 2013/01/09(Wed) 01時半頃
|
|
[縋るのではなく、此方側にひきとめようと手を伸ばす。 その手が掴めたならば、やはり縁だと掴んでしまうのだけれど]
ごめん、なさ…
[降りだした雨は、この部屋ではきっと雪になることは*ない*]
(89) 2013/01/09(Wed) 01時半頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 01時半頃
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 01時半頃
|
驚かせたか? 済まない。
[否定の言葉に続けて頭を振るのです。 お嬢様に寄る志乃殿が懐から何かを取り出そうとした時は身構える事ありませんでした。布巾に包まれた包丁を見せられ>>75、一度開いた口を閉じます。]
それも立派な、武器だ。 何かを守る為の。
[何処ぞより聞こえる言葉の中に、『みつ』という名が入っておりました。 お嬢様が武家の娘の様に毅然としていると見た相馬殿でした。 懐刀を持っていらした、相馬殿でした。]
(90) 2013/01/09(Wed) 02時頃
|
|
かっこいいかね。
[先に多くをもらっていたのはこちらの方。 自分はといえば、どちらかと言うと仕事を頼んでやってもらって釣り銭を返しただけなのだから、金勘定がどうのなんて、いわゆる言い訳にすぎない。 その事実を知らなければそうなるのか、それとも子猫にとってはそれでも、よく映るのか。]
時計は12。干支と一緒か。 干支に、13番目がおるかもしれんって、そういう話を聞いたってことやな。
[ふむ、と顎に手を当て。 招かれざる客が居るというなら、それに罪をなすりつけるのは容易いが。]
(91) 2013/01/09(Wed) 02時頃
|
|
……この館、ほんとに、変。
少年だってさ、『僕を殺した』って。 死んでいたら、言えるわけがないのに。
ここ、お化け屋敷か、絡繰り屋敷? まぁ……みんな、本当に亡くなった様にしか、 見えないけどさ。
[それなら、お化け屋敷か。]
……アタシもうちょっと、探してくるね。 お煎餅、ごちそうさま!
[ぺこりとして。 芙蓉はどうするかな、と視線を向けつつ、書庫を後にした。]
(92) 2013/01/09(Wed) 02時頃
|
|
……ウト様?
[聞こえる、のか。 聞こえる声は、ウトのものなのか。 それとも招かれざる客が、ウトの同胞なのか。]
けれど、
[ウトは亡くなったのではないか。 その亡骸は確かに見てはいないが、二階から漏れ聞こえる微かな響きで、そうなのだと思い込んでいた。 もしそうでないなら、ウトは助かったのか。 それは、むしろいい知らせだが。]
(93) 2013/01/09(Wed) 02時頃
|
|
あぁ、そうか、『僕を殺した』。
[たしかにあの少年は、自分を殺した相手を探せと、そう言って、大広間で亡くなっていた。 けれどあの童なら、死の間際に何かを成すことも、可能な気がしていて疑わなかったのだけれども。
もしも、もしも。 『帰らぬ人を待つ』が、功を奏していた、とすれば?]
……それ以上『哀しい』ことありよるか。
[呟きは微かに、小鈴にすら届くか判らぬほどに沈む。]
(94) 2013/01/09(Wed) 02時頃
|
病人 雷門は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 02時頃
|
ん、行き。 引き止めて悪かったね。
[ごちそうさま、と往く小鈴を、先の朧と同じく見送って。 自身は一人書庫に残った。 そもそもの、ここにきた目的は達成されていないのだ。]
――さぁて、うちにもわかりよる本、選ばんとな。
[見つめ合うのは、並ぶ背表紙。]
(95) 2013/01/09(Wed) 02時頃
|
薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 02時頃
武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 02時頃
|
[微かに聞こえた、沈む声に、足をとめて。>>94]
それ以上『哀しい』こと……?
(96) 2013/01/09(Wed) 02時頃
|
|
[『おるごおる』は哀しげに旋律を奏でる。 男の視界に移るは、目の前の彼ただ一人。 繰り返す言葉>>87に、黙してただ首を振った。
初めは主人と重ね見ていた面影はしかし、今はくっきりと別の明度で彼を見つめる。明之進に笑ってほしいと思った。あの箱を手にした姿を見たそのときから。]
……すまない。
[口にする謝罪に籠めた思いは、どうすれば彼に伝わるだろう。]
ありがとう、……明之進。
[声音にした感謝の思いは、どうすれば彼に伝わるだろう。
差し出した手は掴まれた>>89、だから男はその腕を引く。振り出した雨を、見ないように。 櫨染の衣に隠すよう、両の腕で包みて**]
(97) 2013/01/09(Wed) 02時頃
|
|
ううん。アタシこそ、話聞いてくれてありがとう。 ……というか、お邪魔し……てる。
[現在進行形。 本を選ぶと言っている>>95のに、話の続きを聞きたくて。]
(98) 2013/01/09(Wed) 02時頃
|
懐刀 朧は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 02時頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 02時頃
亀吉は、屋内へと辿り着く前に、膝はまた挫け、止まる。**
2013/01/09(Wed) 02時半頃
|
私は幼い頃より剣術を習ってきた。 けれど主は違う。
違う。
だから――何よりも、そなた自分の身を案じてくれ。
(99) 2013/01/09(Wed) 02時半頃
|
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 02時半頃
|
――回想――
[お侍はんとの話を終わらせ階段を降りると、 階下の床には手前の知らない血だまりができていた。 >>155 あの時聞えた銅鑼の音。 がつんと頭をどつかれた様な気がした。 これは誰の血や? 雷門はんはどこにいったんや。 他に誰かが死んだんか。
この屋敷で何が起きている?]
(100) 2013/01/09(Wed) 02時半頃
|
|
―― 一階部屋 ――
[わしは一人になりたくて。 ここで起きていることを整理したくて。 出口を探しているときに一度来た部屋にいる。
はじめに死んだのはあの少年。 わしらをここに集めた黒幕。 勝手に連れてきて、勝手に逝きよった。 誰が殺したのかは分かってない。 胸に変わった傘を刺さらせて死んでいた。
次に死んだのはゆりはん。 胸に鉛を詰め込まれて殺された。 殺したのは亀吉。
次はウトはん。 ゆりはんと同じように。 これも亀吉が殺した。]
(101) 2013/01/09(Wed) 02時半頃
|
|
― 書庫→1階廊下 ―
[それから、芙蓉といくらか会話をしたか。 今度こそ書庫を後にして、廊下を歩きながら。]
誰か、居るの?
[それは13人目の人だろうか。それとも。 死んだはずの、少年の声が聞こえたなら。 聞こえた声が、本当にウトのものならば。]
ゆりさーん!
[慶の名は、聞いていなかったので、呼べず。 まだみつの死を知らないので、呼ばず。]
(102) 2013/01/09(Wed) 02時半頃
|
|
[わしは亀吉を止めればええんか。 それでこの噺は終らせれるんか。
ゆりはんとウトはんは亀吉が殺した。
なら黒い少年は誰が殺した?
誰も知らん。 分かるとしたら殺した本人だけ。 一番怪しく思われるのは亀吉か。
階段下の血は?
雷門はん、おみつはん、朧はん。 面識のない二人の男。 この内の誰かか。 あの音を聞いてから会ってへんのはこの五人。
………………。]
(103) 2013/01/09(Wed) 02時半頃
|
|
[この屋敷から出るのは?
雪の積もる夜。 手前の知らない土地で。 何処かに行けるか。 試みるには危険すぎる。
試せるならば試してみたいものだが。]
(104) 2013/01/09(Wed) 02時半頃
|
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 02時半頃
|
[亀吉はどこにいった。 なぜみなは亀吉を逃がした。 なぜみなは亀吉を庇いもした。
他のみなはどうしたい。
少年を殺したのは。 階段下の血は。
どうすればこの噺を終わらせる。 どうすれば生きてみなは帰れる。
どうすれば―。]
(105) 2013/01/09(Wed) 02時半頃
|
|
声? 嗚呼、はっきりとは聞こえないが――
[正体を考えあぐねている合間にも、志乃殿は「声」に尋ねるのです。>>75]
お、おいっ あまり刺激してはっ
[小さな声だとしても、畏れを知らぬ無邪気な幼子のような問いかけに、お嬢様は慌てて志乃殿の口を塞いだのでした。**]
(106) 2013/01/09(Wed) 03時頃
|
武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 03時頃
|
[また、扉を開けては閉めを繰り返す。 これが何かのカラクリなら、少年が亡くなっていた大広間を探せば、何か仕掛けが見つかるだろうか。
大広間へ検めに向かおうかと思いつつ。 最後にと開けた扉の一つは。>>105]
おっと。世っちゃん。
[考え事をしていたとか、気付かず。開けてしまった。 窓から外に出たアタシがここに居るのは、おかしいだろうというのは忘れている。]
(107) 2013/01/09(Wed) 03時頃
|
沙耶は、モノノ怪と亡霊は違うと力説します**
2013/01/09(Wed) 03時頃
|
[扉を開けて入るは猫。 近づけば離れ、離れれば近づくか。 先刻のことはなかったように。 素振りも見せずに話しかける]
小鈴はん。どこいってたんや。 心配したんやで。急に窓から飛び出しよって。 猫でも雀でもそんな無茶はしよらんわ。
そうや亀吉はん見んかったか。
(108) 2013/01/09(Wed) 03時頃
|
|
窓から出ると、何でか入口に出るの。
[窓から出ても、外に出られない。>>108 『心配した』と聞けば、心が痛くて。]
猫でも雀でも、しないか。 うん。アタシ、見世物小屋の曲芸師だからさ……。
亀ちゃんなら、さっき中庭で別れたよ。
[そう告げながら、ちょっと袖を引こうとして。 払われるのが怖くて、持ち上げた手を下げて。]
(109) 2013/01/09(Wed) 03時半頃
|
|
窓から出ると、入口に出る?
[言っている意味は何ともわからないが。 その顔は冗談を言っているようには見えない。]
そうか。曲芸師かいな。 道理ですばしっこい訳や。
亀吉はんは中庭か…。
[亀吉の行方を聞いて。 行かねばならぬと思いもしたが。 袖を引こうとして下げられた小さな手を見た。]
(110) 2013/01/09(Wed) 03時半頃
|
|
――少し前:書庫で――
んん、こっちの話。 ほら、あの子ぉはもう哀しくない、言うとったやろ。 それで死んで、それ以上哀しいことあるかって、な。 亡くなった人らも、お化け屋敷の見世物にされちゃぁ、浮かばれんて。
[その場で、取り繕うような嘘を並べる。 口に出てしまった音>>94同士の整合性は、とれているはずだ。 話の続きなんてないと、軽く手を振った。]
邪魔じゃぁないよ。邪魔やったら、こっちに呼んでない。 ここに居る間は、時間はようあるから。
本とばかし向き合ってても、気が滅入る。 来てくれてむしろ楽んなったわ。
――――だから、行き。
[そっと、背を押すように。]
(111) 2013/01/09(Wed) 03時半頃
|
薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 03時半頃
|
[整理された書架から、幾つも本を引き出して。 中を見、捲ってみて、図説と照らし合わせて何とか読めそうな物を避けて置く。 どうにも無理そうなのは返して、はじめに六冊残した。 それからはその六冊を、さらに絞り込む作業になる。 自分の普段触れている薬草と、似たものが乗っているもの、そうでないもの。 その二点で、比較的差のはっきりしたものを、両極端にひとつずつ選んだ。 そして、もう一冊。]
――……。
[何度も表紙を見、中を開き。 手に取るか迷った末に残しの方に積み上げる。]
(112) 2013/01/09(Wed) 05時半頃
|
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 05時半頃
|
……後はどこで、かねぇ。
[自室と決めた二階の奥に、引きこもってしまってもよいのだが。 暖の取れる居間もいいか、それとも。 考えるうちに先に本を手にとってしまって、気づけば読み始めていた。
何処か遠くから、詩が聞こえる。 誰かの会話するような、囁きを交わすのが聞こえる。 が、それも探究心という名の渦に呑まれて、気にもとめず**]
(113) 2013/01/09(Wed) 05時半頃
|
薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 05時半頃
|
―大広間―
[志乃殿の口を塞いでいた手を離して息を吐き、 何故此処にと尋ねます。]
そうだ。ひとつ、分かったことがある。 あの提げられた足袋、どこかおかしいだろう?
[暖炉に提げられた靴下を指差し、次いで散乱している物を広げた手で示します。]
西洋では年に一度、さんたくろーすと呼ばれる人物が福をもたらす。 良い子限定というがな。夜に訪れたさんたくろーすが、あの足袋の中に贈り物という福を入れる――と。
此処にあるのは全部、少年宛の贈り物だったのかも知れない。
(114) 2013/01/09(Wed) 09時頃
|
|
[ピンクダイヤに向けられていました視線を上げます。
聞こえた声をまるきり信じてはおりませんでしたが、 今までに13人目を見掛けては居ないのです。 『君たちだけ』であれば、やはり少年を殺したのは――。
志乃殿の耳に口を寄せて尋ねます。]
(115) 2013/01/09(Wed) 09時半頃
|
病人 雷門は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 10時頃
|
―1階廊下へ―
私は亀吉を探す。菱川より先でなければ。
[顔を離して一つ頷きますと、構わないかと伺うようにしながら志乃殿へ掌を向けるのでした。 弔いの場は中庭でしょうか。廊下に出ると讃美歌が聞こえたものですから、脚を止めます。]
ウト……いや、男の方か!? 逢い引きだと私をからかった……
[同じブーツを履いていらしたウト殿よりも樋口殿の方が知っているのではと声をあげます。 その後も続く細切れの声に、志乃殿の手を掴む指先に力が入りました。
そうして、唇を強く結んでたどり着いた先は書庫でございました。**]
(116) 2013/01/09(Wed) 10時頃
|
|
―中庭―
[並んだ遺体は五つ。 『帰らぬを待つ』は六つ。 横たえたみつの首には、べとりとついた男の赤。 着物の袖を濡らし、その血を拭った。 せめて綺麗にしてやろうと、衣服も正し。
「なぜ」
聞こえる声は、異国混じる白。 男はゆっくりと振り返る。]
何故? では、貴方は何故。
[『人を殺めた』のか。 けれど其れが詰責でない事は、声色と表情で知れよう。 男は頑なに、『殺めた者』を責める事はない。]
(117) 2013/01/09(Wed) 10時半頃
|
武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 10時半頃
|
言い訳などでは在りませんよ。
[言い放つ声に震えはない。 筋力の落ちた腕は、人を殺めるほどの力に耐え切れず震えている。 怯えでも、恐怖でも、ない。]
私の意思で、私は彼女を殺めました。 そしてその死には、必ずや生まれるものが在ると信じています。
無意味な死など在ってはならない。 人を殺めるに『言い訳』など在ってはならない。 『理由』なくしてその引き金を引くのであれば。
次は貴方に、手を掛けましょう。
[優しく、告げる。]
(118) 2013/01/09(Wed) 11時頃
|
|
[雪の静に乗り届く声。 誰が誰とて判別つかぬが、聞き覚えの在る挨拶。 その音に、男は雪の中瞳を細めた。]
ええ、本当に。 今日は大変寒く御座いますね。
[『帰らぬを待つ』声がふわりと届く。 ならば今しばらく此処に留まるか、それとも。]
ああ、もしどなたかいらっしゃるのでしたら。 少しお茶に致しませんか? 此処では身体も冷えてしまう。
[呑気な事をと、笑われるだろうか。 雪が響かせる言葉は、ほんの少し。 掴もうとすれば溶け消えて、全てを拾い上げるは叶わない。]
(119) 2013/01/09(Wed) 11時半頃
|
|
[雪から身を守る唐傘は、どこかへ消えてしまった。 大広間、少年少女が手にした其れは同じであろうか。
赤い色。 正しくは臙脂の褪せた色。 使い古された、けれど大切に使われた傘。
友の作りし、忘れ形見。]
(120) 2013/01/09(Wed) 11時半頃
|
|
死を重ねて、何に成る。 そう謂ったのは私ですね。
[嗚呼、その思いも忘れてなどいない。 其れでも。]
彼に、彼らに此れ以上。 死の重責を抱えて欲しくはない。
それは爺の『言い訳』でしょうか?
[異国混じる白にも、幼子の様に縋る指先にも。]
(121) 2013/01/09(Wed) 11時半頃
|
|
ウトさん、ですね。
[響く声の中に、二人しか知らぬはずの言葉が聞けようか。 嗚呼、ひとつ頷いて見せて。]
覚えていますとも。 そう謂って下さった事は、とても有難く思っているのですよ。
[嗚呼成らば、見えぬ彼女にほんの少し 幸せな結末でない昔話でも語ろうか。]
(122) 2013/01/09(Wed) 11時半頃
|
|
『人狼騒動』というものをご存知ですかな?
人の成りをした狼が、人里に降り人に紛れて 毎夜毎夜と人を食い殺していくそうです。 此処の書架にも在るやも知れません。 そういった事件が起こった、と或る村が在りました。
疑わしきを罰せよと、一人の唐傘職人がお縄にかかることと成りました。 その男を助けようとした者は、誰一人居りませんでした。
友人で在った筈の、提灯を作る爺も。 役人に引かれる友へと、手を伸ばさなかったのです。
(123) 2013/01/09(Wed) 11時半頃
|
|
爺は友人を疑ったのです。 疑い、信じず、見捨て、見殺しにしました。 其れこそ自分可愛さに『言い訳』をして、友を助けるをしなかった。
結局、人狼という物ノ怪扱いをされた男は 大勢の目の前で首を刎ねられる事に成りました。 人狼なぞ、本当に存在しうるのか分からぬまま。 誰にも真実なぞ、分からぬまま。
男はとても心優しき者で在りました。 だからこそ、だからこそ聴衆に向け、狂言綺語の歌舞伎十八番を打って見せたのでしょう。
(124) 2013/01/09(Wed) 11時半頃
|
|
「 忘れるな、人間共。
獣一匹捕らえて首撥ね、安穏得ようとする愚物さを! 自ぬらの手前勝手な生き様を! 他の屍の上に成り立つものだとしかとその目で見るがいい!! 」
(125) 2013/01/09(Wed) 11時半頃
|
|
「 寒いな…今日は、冷えるぞ。 」
そう、最期に笑んで男の命は終わりました。 雪の降る日でした、まるでこの様に。
[一字一句、違うことなく覚えている。 降る雪の色を、染め上げる赤の色を。 重く果敢無い命の色を。]
(126) 2013/01/09(Wed) 12時頃
|
|
……詰まらぬ話を致しましたね。
[届いているかも分からぬ、昔話。 男は苦笑し、握り締めた指先を見詰め。 あの日手を伸ばさなかった後悔を、『言い訳』を。 そっと、そっと、裡に仕舞い込んだ。]
信頼など置けぬ爺です。 一人の男を殺め、今もまさに一人の女性の命を絶った。 殺人鬼………いや、其れこそまさに。
『人狼』なのやも、知れませんね。
[嘯くは容易だ。 心優しき男の裡に、『人狼』なぞ居やしない。 在るのは一つの信念だけ。 男に死を向けるのならば、その死を救いに換えてみせよう。 機会はたった一度のみ。 己が命を掛けるの *だから*]
(127) 2013/01/09(Wed) 12時頃
|
病人 雷門は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 12時頃
病人 雷門は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 13時頃
|
[声を潜めていくつか言葉を交わした後に。]
そうだ。世っちゃんは、亀ちゃんを探していたんだよね? アタシは、大広間に行こうとしてたの。
[そう言って、猫は再び、探し物をしに部屋を出ようと。**]
(128) 2013/01/09(Wed) 14時半頃
|
|
― 回想・書庫 ―
[芙蓉の話>>111には、こくりと頷いて。]
……うん。
[話の筋はおかしくないのだが、何か引っかかる様な。 弁の立つひとだし、何か隠した様な。 でもそうだとしても、それは話したくないという事。 これ以上に詮索はしない。]
時間なんて、ない方がいいけどね。 早く出られると、いいのに。
うん。ありがとう。
[そうして背を押されれば、振り返って小さく笑んで、書庫を後にした。**]
(129) 2013/01/09(Wed) 14時半頃
|
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 14時半頃
|
[謝罪にはただ首を振る。礼の言葉にも、また。 引かれた腕は、今はただ目の前の衣を掴む。ぼんやりと目を開けば、暖かく柔らかい色が見えて、今度はほっとしたように瞼を閉じた]
ごめ、な …さ
[涙で濡らしてしまうと首を振れど、手を離すことはできずに、もう見つかることなど無いと思った暖かい場所から離れたくないと、いっそう涙を溢れさせて**]
(130) 2013/01/09(Wed) 17時頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 17時半頃
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 17時半頃
|
>>128 [出ようとする小鈴を留め置いて。 またもわしは勝手に出ていく。 身勝手、放縦と言われようとも。 わしはみなには死んでほしない。 わしはみなには幸せであってほしい。
その為には亀吉を。]
(131) 2013/01/09(Wed) 17時半頃
|
|
―大広間―
[開いた扉の向こう、鋭い刃の切先を構える剣士の姿が見える。>>81 自分に彼女が斬りかかって来ることなど想定しない己は、仕舞われる銀色に、幾度か目を瞬かせるだけ。
驚いたかと問われれば、少し考えてから、こくりと頷いて。>>90 其れから、己の手にした刃を見せた>>75]
[ かたな には、およばないけれど ]
[其れでも己が扱えるだろうと思う範囲の、力。 "守るための力"との言葉に、確りと、唇を引き結んだ>>90]
(132) 2013/01/09(Wed) 18時頃
|
|
[彼女の次の言葉>>99、其れは願いなのかと、彼女の眸を見詰める。
二人しか居ない筈の場所。 声ではない響きに負けぬよう、己は唇を開く。]
(133) 2013/01/09(Wed) 18時頃
|
|
――いやだ。
(134) 2013/01/09(Wed) 18時頃
|
|
けんのこころえ そんなの かんけいない
[外見に想像されるよりも、少年らしい其の音色。 何も知らぬ故に、我侭を貫こうとする。]
もしもあなたが きゅうちなれば わたしは まもりたいから まもるだろう
なによりも なんて むりだ
(135) 2013/01/09(Wed) 18時頃
|
|
だから あなたののぞみを かなえるために あなたの ちからになる
(136) 2013/01/09(Wed) 18時頃
|
|
そうおもうのは おかしい ? おかしくないよ ね?
[沙耶へ、何処かから聞こえてくる正体の解からぬ音色へ。 言葉を取り戻したばかりの無邪気な子供が問いかけて>>106]
ぬえも そうおも――むぐっ。
(137) 2013/01/09(Wed) 18時頃
|
|
[声の主が見えないのであれば、其れは怪異。 沙耶の言っていた鵺が此の声だろうとしていたけれど、違うのだと諭される。]
ぼうれい?
[解放された唇で沙耶の言う正体を紡ぐ。 人の死後の声が其れだと聞き、首を傾げ。]
(138) 2013/01/09(Wed) 18時半頃
|
|
[ しんでも いきてるの? ] [ しんだら かなしく ない? ]
[何も見えない空間へと、普段のような音のない声を向けた。]
(139) 2013/01/09(Wed) 18時半頃
|
|
[此処へと来たのは、変わった足跡が目立つからだと告げて>>114
彼女の指差す先、さんたくろーすの足袋へ、それから贈り物へと視線を移す。]
ぜんぶ あのこどもあて ならば あのこどもは ふく だらけ
[おかしいと思うわけではなく、感想を零す。]
(140) 2013/01/09(Wed) 18時半頃
|
|
[沙耶の問いへと、ぽつぽつと答えて>>116
彼女の手を握り、大広間を出る。 歌のような亡霊の声を耳に、沙耶に緊張が走るのを、握る手が確かに伝えた。]
だいじょうぶ だって からだはないんでしょう ?
[亡霊は何もしてこない、と握る手にもう一方を重ね。 己は彼女が向かいたい場所へと、付いて行く。]
(141) 2013/01/09(Wed) 19時頃
|
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 19時頃
志乃は、沙耶へと、小さな呟きを向ける。
2013/01/09(Wed) 19時頃
|
――エントランス――
[先ほどから終始聞こえる謎の声。 亡者の声とは思いもよらん。 腹立ち紛れに悪態をつく。]
さっきからやかましいわ!
[只の八つ当たりなのは分かっている。 ほんまに腹が経つのは手前自身。 亀吉はどこかとさ迷い歩く。]
(142) 2013/01/09(Wed) 20時頃
|
|
――書庫から――
……しまった。
[眉間に皺寄せ小さく唸りながら、洋書と格闘してどれだけ過ぎたか。 章の変わり目にきたところで、読みふけっていたのに気づいてはっと顔を上げる。 そして、集中が途切れてようやく。]
これか。
[何処かから、ほんの微かに聞こえるような。 確かに細やかすぎて、誰の声と判別つけるのは難しい。 せめて少しでもはっきりと聞こうか。 本を抱えて、書庫の扉を開けて、廊下へふらり。 少し広い居間付近まで出てきてから、耳を澄ませて、はじめに聞こえたのは>>142。]
(143) 2013/01/09(Wed) 21時頃
|
|
あんたのがやかましわ。
[そのエントランスは、よく声が響くのだから。 声音からはっきり相手が誰だかわかって、最低でも世渡介はここにいると、この声の主ではないと察した。]
(144) 2013/01/09(Wed) 21時頃
|
薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 21時頃
|
―中庭から去ろうとする(>>79)より前のこと―
[問い返す声>>117は、責めるでもなく、悪気籠るでもない。 ――如何してこの人の声は、目は、こんなにも柔らかく優しい。 何時かは彼から背け続けていた青い目、この時、ただ正面から、その人のすがたを見上げ、捉えていた。]
おみつ様に。 あの方が掲げた刃に。 私の身を、殺されると思ったからです。
[みつは彼女自身に刃立てようと、と私は思っていなかった。 血染めの懐剣は、彼女の眼差しは、本当は何処に向かっていたのか。真実は私の目に、果たして何処まで映って居たのだろう。]
(145) 2013/01/09(Wed) 22時頃
|
|
[言い訳では無い、と。まるで揺らぎの無いこたえ>>118に、私は微かな息を呑んだ。 手の震えは心の震えでは無く、掛けた力に依る震え――だとは、この時判らなかった、けれど。
彼がみつに掛けた言葉自体>>31>>32は、降る冷たさの中、はっきりと聞き取れていない。 判ったのはそのすがただけ。 だから、何が生まれるというのか、私には何も判らなかった。 ただ言葉にするのは、その先に告げられたことにだけ。]
解ってる、 無為に殺めるなど、あってはならぬ、と、
[『理由』と『言い訳』、私はふたつを何処かでひとつに捉えていたのかもしれない。 けれどこの男の口が語る両者には違いがあると判る。 その違いを巧く覚るより前に、告げられる。私だって殺められることを。 ――そんな宣告さえ、彼は如何してこんなに、]
(146) 2013/01/09(Wed) 22時頃
|
|
―― 居間 ――
[首を振るその様子>>130に、回した手で背を撫ぜた。守れなかった手、守りたいと願う手、人を殺してしまった手で。]
……謝ることは、ない。
[その涙は、己がために流してくれるそれか。 そうであっても、そうでなくとも。離されぬ手に、男の切れ長は穏やかに細められる。]
(147) 2013/01/09(Wed) 22時頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 22時頃
|
[引いていた腕から手を離し、明之進の貌に目を落とす。涙を拭う何かを探すことができればいいけれど、帯に結びつけた袋の中には、芙蓉から貰った薬と、彼から律儀に返された布袋>>72が入っているのみ。 僅か浮かべる苦いそれを隠すよう、首を傾ぐそれに伴いて結い髪は揺れた。
ゆっくりと、『おるごおる』の旋律は速度を落とし]
……落ち着いたか。
[男の衣に押し付けられていた彼の額に掛かる髪を、肌に触れぬよう払う。
かち、と。 最後の一音を立てて音が鳴り止んだ。
男の貌に浮かぶのは、微かな、『哀しみ』の宿る笑み。]
(148) 2013/01/09(Wed) 22時頃
|
懐刀 朧は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 22時頃
|
―中庭→1F廊下―
[あんなにも優しい男のようには、私は死者の響きを、穏やかには受け止められない。 彼が「彼女」と何を語らったのか、何を語ったのか。それも聞かぬままに。 冷たい死を突きつける白い庭から、私は身を引きずらせ、逃れて行った>>79。
そうして、どんな道を辿り彷徨っていたのか、覚えていない。 雪を避けても尚、何処からか、聞こえてくる気がする、こえ。 死んだ男の。殺そうとした女の。殺した女の。 異郷の陽の光の響きの。 懐かしくも無いのに、懐かしい歌の――。
私を追う者の生きた声>>142さえも、死んだこえの中に混ざって聞こえないまま。 ただ、いきたい――とだけ念じた果てに、其処へと、辿り着いていた。]
(149) 2013/01/09(Wed) 22時頃
|
|
[―――――どたんっ!]
(150) 2013/01/09(Wed) 22時頃
|
|
―書庫前―
[扉の前まで来た時に、其処に倒れ、意識が途切れた。 融けた雪は全身を濡らし、乾いた血、乾かぬ血と混ざり合い。 寄り掛かる形で打った扉に、床に、淡い濃色の水溜りを作る。
其処に掲げられた『Library』の文字も。 近くに在るそのふたりの影>>116>>141も、何も、見えて居なかった。**]
(151) 2013/01/09(Wed) 22時半頃
|
亀吉は、右手の内には、未だ黒い銃身を握りしめたまま、だった。**
2013/01/09(Wed) 22時半頃
薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 22時半頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 22時半頃
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 22時半頃
武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 22時半頃
|
[意識は声を聞く方にばかり向けていたし、視界は三冊の本を抱えていればそちらにばかり向いてしまって周囲にはうまく利かない。 だから、声色さやかな赤い着物の少女や、それを連れ唇を引き結んでいた平太の姿には、直ぐには気付けないままで。
数歩出ていって世渡介の声を聞いて、生きた人の声でようやく自身の感覚を取り戻した。 そういえば誰かとすれ違った気がする。 それが誰、とまでははっきり気に留めていなかったが、僅かに視界の端、鈴蘭が過ぎったような。 あぁ、と思い至って振り向こうとしたところで、派手な音>>150がした。]
――亀吉、さま!
[雪解けを含み重い着物に足を取られて転んだ、というような、生易しいものじゃぁない。 起き上がる気配がないとあらば、来た道真っ直ぐ振り返って数歩歩み寄る。]
(152) 2013/01/09(Wed) 22時半頃
|
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 22時半頃
|
…うん、あの ごめんなさい 泣いたり、して
[顔を隠したい、と僅かに俯いてもきっと意味の無い距離。子供みたいに、と目元を赤くし、未だ手が櫨染を掴んでいることに気づいていない。 おるごおるが止み、静寂が通り過ぎれば、視線を泳がせながらも顔をあげ]
………ぁ
[これが雪解けだろうか、と小さく笑みを返した]
(153) 2013/01/09(Wed) 22時半頃
|
薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 22時半頃
|
おるごおる…
[巻きなおさなければ、とようやく手を離す。 離してから、握り締めていたことに気づき、ぎゅ、と拳を作ると隠すように手を下ろそうと]
あ、の 本 ありがとう、ございました
[表情を綻ばせたまま感謝の言葉を紡ぐ]
(154) 2013/01/09(Wed) 22時半頃
|
|
[彼の手がやがて離れる>>154、暖められた空気が二人の合間に入り込み、その距離を思い知らされる。 下ろされる手を、追いかけてしまわぬように。 男もまた、拳を作り]
……いや。 楽しめた、かな。
[綻んだ表情が煌々と照らされる。その眩しさにまた積みし雪は解けゆく。 『も・の・とおん』を彼は見つけただろうか。鬼となってしまった己と、この洋館を繋げたそれを。]
(155) 2013/01/09(Wed) 23時頃
|
|
……、……どうして、だろう。
[『おるごおる』の音のない居間にも、何かのざわめきが聞こえてくるよう。 すと、眼を細め、それは遠くを見るような。]
鬼に、……なりたくなど、なかったのに。 ……慶殿を、殺したくは、
[積みし雪の中、いまだ解けぬは罪し業。 解ける最中に流れ出すは、彼の前だからか。]
(156) 2013/01/09(Wed) 23時頃
|
|
―書庫前―
[本を抱える芙蓉とすれ違う。 小さな会釈のみを向けようと思ったが、彼は深く思考にもぐりこんでいるらしく、此方へ視線を向けていないように見えた。
あのままでは転んでしまうのではないだろうか、と其の背を気にしていると、廊下に響いた、床を強く叩く音>>151>>152
亀吉が倒れた音なのだと、書庫の前へと視線を向けて気づく。 ぐっしょりと濡れ汚れた身体は力無く。 沙耶が駆け寄ろうとするならば、繋いだ手は離れてしまっただろうか。
"らいぶらりぃ"が何なのか、"あいびき"が何なのか。 知らぬ己には亡霊の声も、さして気にはならぬ侭。]
(157) 2013/01/09(Wed) 23時頃
|
|
―書庫前―
[菱川殿よりも先に天宮殿をと広い屋敷内を歩く内に、書庫の近くまで辿り着きました。前方より本を抱えた芙蓉殿が見えたからです。 声をかけようかと逡巡されている内に、過ぎてしまわれました。 それ程貴重な本なのかと、先も本を抱き締めていた久慈殿を思い出します。]
いや。私の考えすぎだ。
[亡霊は何もしてこないでしょうが口賢しい事はしてくるようです。
『…は…らいぶらりぃにて…あいびき…か…』
樋口殿の揶揄う声に、振り上げた拳をすぐ横の壁に叩きつけました。]
然様な、こと!
(158) 2013/01/09(Wed) 23時頃
|
|
楽しい…?
[何が、と混乱しつつも困っていないのならと口を噤む。 くろは見た。けれどやがて来るだろう灰色を恐れて放り出してしまった。 最後まで眺めれば、それこそ楽しい話もできたろうに。次があれば……と分からぬ先を考える]
(159) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
|
|
………
[薪の爆ぜる音を消すように、ぽろぽろと零れ落ちる言の葉を拾い上げる。慶の名を聞けば、再びあの色見本が頭をよぎった。 空の色。 灰色ではない空をくれた人。
死んで欲しくは、なかった。 それだけで、一度はこの手で、と考えたこともあった。けれど――]
(160) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
|
|
[何処かからかうような声音が聞こえる気がするが、無視だ、無視。 そもそも誰宛だかすら、わからない。 それなら自分がするべきことは、目の前の亀吉か。 壁を叩く音>>158には、軽く制止しながら。]
一応行き倒れの前や、荒事はよしたって。
目ぇ、開け。 聞こえとる?
[亀吉の肩に、頬に触れてみる。 動かない身体は酷く冷たくて、一瞬嫌な予感が駆け巡るが、違う。 手を合わせた場所は、じわりと熱を返してくれた。]
相当冷えとりますね。これだけ濡れりゃ当然のお話ですけど。 気付けの類は用意ない、起きるの待つしかない、といったところなんですが。
[それでも放置しておく訳にはいかない。 さて薬湯と着替えと火と、どれが先決か。]
(161) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
|
|
朧さん、が鬼と言っても …やっぱり、おれにとっては人、なんです
[人を殺しても笑える。きっと、泣ける。 温もりを分け与えることができる。 慶も、風伯も、あの輝く髪を持った鬼ですら、きっと]
……だから、その
[傷つかないで欲しかった。 けれど心を痛める人でいても欲しかった。 矛盾を処理しきれずに、先に払われた前髪をかきあげる]
……………よく、わからなくなった すいません
(162) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
|
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2013/01/09(Wed) 23時半頃
|
[ドンと壁叩く音が重なりました。>>150>>151>>152 もう一方の音の元を見れば、扉前の血溜りに落ちた天宮殿の身が在りました。
一足遅かったというのでしょうか。 天宮殿を鬼とし、鬼退治があったのでしょうか。
芙蓉殿の声に、竦んだ背が伸びました。]
……言われずとも分かっておる。
[お嬢様が叱られたではありませんか。]
(163) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
|
|
[結い髪を落とし中庭で嘆いた、あの時からは随分と前を向けるようになった。それでもまた心の底に燻るものは消えゆかず。 だから、不意に唇から零れた弱さは、雪解け水の甘さなのだろう。抱きしめたぬくもりが未だ手の中に残る、彼への。]
……いや。
俺も、わからない。 ……だから見つける必要が、ある。
自分の手で。
[明之進に言うのではなく、己の中に落とし込むように。ああ、と低く漏らしたため息は、彼へと向けて]
(164) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
|
|
[先に天宮殿に寄ったのは芙蓉殿でした。>>161 志乃殿を気遣いながらお嬢様も傍にと駆け寄ります。
ブーツや裾が濡れるのも構わずしゃがみ、手を鼻先へと伸ばして吐息を確かめてから漸く眉間の皺が消えます。]
ただ、冷えているだけなら……然様か、良かった。よかった。
そこの――いや、この部屋は駄目か。
[見上げた先に「Library」の文字を見つけ、相応しくないと首を振りました。 『ひとごろし』の声には、首を横には振れませんでした。
男と振舞うお嬢様自身も、ひとごろしなのですから。]
薬売り。大広間なら火も、ある。穢れが残ったままだが、ここからは近いはず。
(165) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
|
|
[やがて男は、長椅子の片方に腰を下ろした。 隣に彼が座るかどうか、促さずにただ動かず。]
……しかし、……
不思議だ。
[燃え尽きぬ暖炉の炎。 煌々と館内を照らす灯り。 そして窓の外は相変わらずの――闇。]
夜が、明けない。 ……、もう、陽が昇ってもおかしくは、ない。
[館の扉が開けられぬと気づいたときから、この洋館の中をさ迷い歩いた。短く見積もっても、夜明けが来てもよい頃合だろうに。]
……、永遠に。 出られぬと、思うか?
(166) 2013/01/09(Wed) 23時半頃
|
|
[答えは、自らの手で。 俯くように頷いたまま、骨が入った懐を拳を作った手で押さえた。これは答えを相手に求めようとした証。このままでは…いけない、と]
おれも…探します 全部よくわからないままだから、それじゃ 駄目だ、って
[人と言ってくれたから人になろう。 モノノ怪といわれた黒い気は押し込めて あれが、鬼かどうかは…確かめなければならないけれど]
(167) 2013/01/10(Thu) 00時頃
|
|
……生きとるから、安心し。 ごめんな。
[おそらく、無意識であっただろう行為。 咎めてしまったのを、柔らかく謝罪しながら。]
やっぱり、皆に聞こえとるんな。 どういう絡繰なんだか……
[ゆっくりと深く息をつくが、しかし今はそちらに意識を回していられない。]
大広間。そうしますか。 居間の方にも暖炉はありますけど、近いほうがいいでしょう。
世渡介さん。おるんやろ。
[菱川世渡介その人の、鬼探しの目的を知らぬから。 男手があるに越したことないと呼びつけるが、さて。]
(168) 2013/01/10(Thu) 00時頃
|
|
[解放のやり方も何も知らない、己は芙蓉と沙耶のやることを眺めるばかりで、手も出ない。]
(169) 2013/01/10(Thu) 00時頃
|
|
[手を離し、朧が腰掛けた椅子の柔らかさを確かめる。座れば、そのまま前を向けば火が目に入る長椅子。 背凭れに手をつき、とん、とん、と数度叩いて首を傾げた]
不思議、だらけだ
[座るか座るまいか、考えながら相槌をうち、結局ほとんど朧の方を向くように、半分あぐらをかいて腰掛けた]
(170) 2013/01/10(Thu) 00時頃
|
|
―回想・大広間―
[刀は武士の魂、神器であろうと、人斬りの道具という面は拭えません。 志乃殿の見せる包丁は生活の為のもの。
どちらも人を活かすものですが、刀は台所に相応しからず、包丁は魂に相応しからず。>>132
見つめる志乃殿から視線を離す事はありませんでした。>>133 確かに願いであったからです。 今までに聞いたどの声よりも、どの言葉よりも、はきりと断られました。>>134 反対にお嬢様の声は弱く。]
主は、生き様を見つけたではないか……。
(171) 2013/01/10(Thu) 00時頃
|
|
おれは…
[出られるか、どうか。その考え方はなかった。ただ――]
出られなくて、いいと 思って …それだけ、です
(172) 2013/01/10(Thu) 00時頃
|
|
[手を出さず、と言うよりも何をすべきか戸惑うような赤着物には、うってつけの仕事がひとつ。]
勝手場へ行って、湯沸かしてきてくれる人が必要なんですが。 お願い、聞いていただけます?
[もし聞き届けてくれるなら、薬缶へ湯と、それから置きっぱなしの小桶に水も汲んできてくれれば有難いと、告げる。 断られるなら、自分で行くまでのこと。]
(173) 2013/01/10(Thu) 00時頃
|
沙耶は、咄嗟に菱川殿の名を呼んだ芙蓉殿の口を塞ぎます。
2013/01/10(Thu) 00時頃
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 00時頃
|
んむ。 なにすん……
[呼びつけて直ぐ、口元を塞がれ。 若干の息苦しさと話しにくさで、抵抗する。 出てしまったものは戻らない。これ以上執拗に呼ぶ気はないが、世渡助が聞きつけていたらもう間に合わぬ。]
(174) 2013/01/10(Thu) 00時頃
|
|
[芙蓉のお願いに、少し戸惑って>>173 沙耶の方を見てから、彼女もそうして欲しいだろうと判れば、ひとつ頷いた。
一人で湯を沸かせるのかは不安だったが、おみつがやっているのを見た>>0:344ので。 きっと、大丈夫、だと思う。]
(175) 2013/01/10(Thu) 00時頃
|
|
―― 一階廊下 ――
>>150 [大きな音を聞いて。 廊下の端を眺めてみると。 >>152 どこかへと引き返す芙蓉はんの姿を見かける。 ぞろぞろと人が集まるその場所は。 異国の字で『Library』と書かれた場所。
遠目で様子を見ていると。 中で何やら人が倒れたと騒いでいる。
誰? 階段下の血の主か? 新たにけが人か?
>>168 手前の名前を呼ぶ声に応答しよう。]
(176) 2013/01/10(Thu) 00時頃
|
|
[出て行きかけたその瞬間。 >>174 途切れる言葉に不信を感じて様子を見守る。
>>173 前の芙蓉の言葉を思い出し。 勝手場に先回りをし、来た者に話を聞こう。]
(177) 2013/01/10(Thu) 00時頃
|
|
斯様な声に気を荒くした私が悪いのだ。 主が謝る、ことはない。
[謝罪の言葉に、許すと頷く事は出来ませんでした。>>168]
あれは亡霊だ。姿を見せぬまま、恨み言でも聞かせたいか。
[天井を睨めつけた視線を天宮殿へと戻すのです。]
(178) 2013/01/10(Thu) 00時頃
|
|
菱川を呼ぶな。呼んではならん。奴は亀吉を探している。 人を殺した亀吉を、探しているのだ。
私も人ぐらい運べる。だから―――もう、呼ぶな。
[言い終わってから、芙蓉殿の口を塞いだ手を離すのでした。>>174 志乃殿への頼み事を傍らで聞きながら>>173、間に合わぬのなら早くとばかりに天宮殿の身を起こそうとします。]
(179) 2013/01/10(Thu) 00時頃
|
|
[呼ばれる名も>>152。叩かれた壁の泣き声も>>158。 その時の私には聞こえていなかった。 向けられた視線にも、無論、気づいていなかった。
――この世ならざる声ばかりが、生きているとも死んでいるとも判らない心地の中に、混ざり込む。 それでも身動ぎ一つできないままの昏い意識。 そこにふっと入り込んむ、誰かの声と触れる熱>>161。]
――――…
[それでも、目は開かない。]
(180) 2013/01/10(Thu) 00時頃
|
|
[さらに誰かの声がする>>165。 やはり、目は開かない。声も出ない。 けれど確かに、少しづつ、感じるものが鮮明になっていく。 声なき気配>>157ははっきりと察せなくとも、ぼんやりと、幾人かが近くにいるような感覚は、得ていた。]
――――…
[瞼の裏で、微かに目が動く。 そして、丁度芙蓉の口が塞がれた>>174折に、ゆっくりと、目を開けた。]
(181) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
|
|
あいびき じゃ ない ………
[青いくちびるから、漸く零れた声がこれである。 私は未だ、鬼に迫る鬼の存在を、はっきりと意識していなかった。]
(182) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
|
|
[先に部屋を後にする背に、小さく首を傾げて。 とにかくアタシは、目的の大広間へと向かうのでした。]
(183) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
|
|
わからなくなったらまた、…… ……話せばいい。
[例え答にたどり着かずとも。明之進の思い>>167は知らず、しかし男は共に進むその声を、しかと聞き。彼と同じように、頷いた。]
(184) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
|
|
―回想・大広間―
[西洋文化に明るいお嬢様でしたが、日ノ本國古来の自然崇拝もまた内に根付いておりました。長く生きた依代には神が宿るものです。 武士の命にも等しい刀にも、大事に使われた唐傘にも。>>120
大広間に入ればすぐに目に入る様、テーブルの上に置き直しました。 忘れ物か、ただ置いてあるだけか分かりませんでしたから、もし風伯殿が持ち主であったら困惑させてしまうと思われたからです。
宿るとすれば友の想いでしょう。 荒ぶることなく和ぎて幸を齎さんと、お嬢様は褪せた臙脂を撫でたのでした。*]
(185) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
|
|
[腰掛けたそれを視界の隅で確認すると、相槌を打つその声音に耳を傾けた。そう、不思議しか、ないのだと。 しかし、次いで彼が呟くそれ>>172が、男の視線を彼のほうへと動かした。]
……永久に、ここへ 居たい、と?
[口にして、男もまた気がついた。己もまた、帰りたいと望んでいただろうか? 日常に戻れたとしても、鬼であることは変わらず、相変わらずの書庫番へ戻るだけだ。それならばいっそ、と、傍らへ視線を向けるも、瞬きてその視線は消し。
迷いて、再び唇を開き]
……、……帰りたい場所は、 ないのか?
[ぽつりと、そう問いかける。]
(186) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
|
武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 00時半頃
|
[大広間で話した事を思い出し、困ったような笑みを浮かべ、沙耶から離れる。
芙蓉の頼まれ事のために、勝手場へと向かい。 其処に菱川の姿>>177があれば、少しだけ驚いて。]
(187) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
|
|
……はい 話すのもいいな、って …朧さんの
[あときっと、慶の]
おかげかな
[また不意に強くなった哀しみの色を隠そうと俯いて]
(188) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
|
病人 雷門は、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 00時半頃
|
[俯いたまま頷いて――そして首を振った]
ない、です 帰る家は、あるけど
[未だ間取りを覚えていないあの建物を家とはたして呼べるだろうか]
………逃げ出したんだ、おれは
[暖かい羽織の場所も分からずに身一つで。 衝動のまま逃げ出した。
あのままでいたら、きっと死んでいた。 それでも良かったけれど、今改めて思う。 あの少年は―――救いだったと]
(189) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
|
|
[口元の手が離されれば>>179、面持ちは常ないほどに神妙に。 唇を引き結んで、平太を見やる。]
――。 失言した。存じ上げずとはいえ、申し訳ない。
[人を殺した亀吉を探しているということは、つまり思惑はひとつ。 思いは判らないでもない。彼がはじめにゆりを殺めたときは、自分も何をするか判らなかった。 死の連鎖を避けるために、拳を握って、視界から彼を外して。 代わりに、殺めた事実は消えぬと亀吉の名を口にした。 あれは、よく出来た答えだったろう。けれど一歩、はじめの一歩がずれれば、今の自分が――世渡助だ。]
なら、お手を煩わせますが、よろしくお願いします。
[亀吉を抱き起こそうと、腕を差し入れる。 二人がかりで、向かうは大広間。 幸か不幸か、世渡介はすぐにこちらに現れることは、なかった。]
(190) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
|
|
[志乃殿の戸惑う>>175原因に思い当たりがありました。]
勝手場も西洋式なら、湯を沸かすなど難しかろう。 それに薬缶と桶など――
[重いものを運べるのかと心配になります。あの西洋人形よりも重量があるはずですから。志乃殿が頷く様を見て、頼むと言葉を添えます。
勝手場に先回りする影に気付かずに。 誰ぞ向かったと、響く声もないようでした。]
(191) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
|
|
――勝手場――
[勝手場に一人来るのを待つ。 誰が来るかは予想はつかん。 もしも亀吉が来るその時は。
まわりの道具を確認して。 銀の小刀を見つける。
すぐ持てる位置に用意して。 見えないように布で隠す。
>>187その時誰かが入ってきた。]
なんや別嬪さんやないか
[拍子抜けした気持ちになって。 相手の様子を眺めてみると。 少し驚いた風ではあったが。 小刀に関しては見られてないやろう。]
(192) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
|
|
[大広間に向かいながら、先の平太の言葉を反芻し。]
亡霊――か。 俄に信じられんけど、黄泉がえってきたよりまだ許せるわ。
[亡霊、と天井を睨めつけるのを同じように見ても、無論何も見えやしない。 死人の声をこうして聞けているというのなら、小鈴が言ったウトの声、というのも得心行くし、姿見えぬのも道理なのかもしれない。
ふ、と息ついたところで亀吉の声>>182を聞けば。]
はじめが、それかね。 しばらく喋らんとき。
[ほんの僅かだけ、口元が緩む。]
(193) 2013/01/10(Thu) 00時半頃
|
薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 00時半頃
|
――勝手場――
[驚いたのは、誰も居ないと思っていたからで>>182 もう一つ、沙耶が気にしていた相手の姿だったからでもある。
先客の彼が何かを隠したのは、見えず。]
[ べっぴん さん ? ]
[此方を見て口にした言葉を、首を傾げて囁く様な音量で繰り返す。]
[ ひしかわ さん は ] [ なにか たべものでも さがしに ここへ ? ]
[後ろ手に戸を閉める。 湯を沸かす、まずは、かまどに置かれたままの鍋に水を汲もうとして。
勝手に戸惑い、もたついている。]
(194) 2013/01/10(Thu) 01時頃
|
|
[薄ら開いた目に、ぼんやりとその人の姿が目に映る>>179。 身を起こそうとする手の感触が、湿った衣越しに伝わる。]
………… 、
[ぼんやりとした心地、為すがまま抱き起されながら>>190――、 ゆっくりと、女の――沙耶の名を呼び掛けた時、聞こえた男の声>>193。 理由は良く解らなかったが、とりあえず口を噤んでいた。
此処に来る前に何をしていたか、誰と話していたか、直ぐには思い出せない。 西洋人形そのものよりはまだ生気のある青い目で、 男の――芙蓉の顔を、その口許の形を見たり、沙耶の表情を見たりする。]
(195) 2013/01/10(Thu) 01時頃
|
|
― 大広間 ―
[床に残る、血のあと。 血と食事と薔薇の香りの混じるにおい。 見た事もない西洋のものが散らばっている。
壁には ロッジの絵。 床には 列車のおもちゃ。]
ここは、キミの部屋、みたいだ。
[赤い瞳の、異国の少年。]
ねぇ、キミは哀しいかったの? ……もう声は、聞かせてくれないのかな?
(196) 2013/01/10(Thu) 01時頃
|
|
―中庭―
[男は未だ中庭の、冷たき死体の傍にあった。 降る雪は白く、右手が染め上げるは赤く。 それももう、幾らか止まろうとしている。]
いきたいと願うなら。 私はその望みを叶えましょう。
[音にすれば同じ。 真実は哀しく白い雪の中。 異国の青と、祖国の瞳の混じる中。]
(197) 2013/01/10(Thu) 01時頃
|
|
>>194 [唖の子やと思っていたけれども。 よぅく聞いたら話をできるようや。]
そうや。別嬪さんや。 あんたは十分きれいやで。 弁天様もびっくりや。
[傾げる姿も愛らしく映り。 頭をかいて手前のしょうもなさに反省する。 続く言葉に返事を返し。]
いや、聞くたいことがあるんやけどな。
[問いただそうにも、もたつくその姿に。 どうも性分か。手伝おうと申し出る。]
わたしも手伝いますさかい。 何をしましたらええんや。
(198) 2013/01/10(Thu) 01時頃
|
|
…………。
そう、か。
[互いに口数少ないなかに、>>188ぽつりと落とした声音。けれど俯くその姿には少し不思議そうに双眸を瞬き]
(199) 2013/01/10(Thu) 01時頃
|
|
少年。ゆりさん。 あー、えっと。 居間でみつさんと話していたひと!
[慶の名前を知らないので。そんな風に言って。 ウトへは、罪の意識から名を呼ぶ事ができず。]
どーゆーカラクリ? みんなの遺体、偽物? 生きていて、どこかから話している?
[誰も居ない大広間。 どこへ向けて話せば良いかもしれない、返ってはこないだろう問いを、口にする。]
(200) 2013/01/10(Thu) 01時頃
|
|
………………。
[きっぱりと告げられた否定>>189に、すぐに返事ができなかった。明之進が日常で、どんな生活を送ってきたのか。想像には難しく、それでいて軽々しく考えることも出来ず。]
辛かった、か。 ……哀しかった、か?
[逃げた理由は聞かずにただ、問う。 導かれ、訪れたこの館は。]
……、……今は。 少しは、楽になったか?
(201) 2013/01/10(Thu) 01時頃
|
|
分かってくれたのならそれで構わぬ。
嗚呼、ええと、私は此方を持とう。
[邪魔にならぬ様気を使い、天宮殿を運びます。>>190 大時計の前で同じように否定したのは、もう幾刻程前になりましょう。>>182 安堵するような、けれど心配しているような視線を伏せるのでした。>>195]
黄泉がえりなど、許すも許さぬも、然様なものは――
[異教の内にある聖人は蘇ったのです。けれどあれは別と。奇蹟は頻繁には起こらぬと唇を結びます。
天宮殿に先に寄ったのは芙蓉殿です。 心配そうな声が演技だとは思いたくありません。 志乃殿に用を頼み遠ざけたとは思いたくありません。 菱川殿が探していると知っていたとは思いたくありません。]
(202) 2013/01/10(Thu) 01時頃
|
|
[声は其れほど大きくは出さない。 出せなくは無いが、未だ慣れない故に、普段のような囁きになる。
彼の己を褒める言葉には、照れもしない>>198 けれど]
[ わたしには もったいない ことば ]
[そう言って、薄く苦笑した。]
[ ききたい ? わたしに ? ]
[何だろう、と視線を、鍋から彼へ。 手伝ってくれるらしい申し出には、ありがとう、と礼を言って。
湯を沸かしたいと伝えれば、その準備はすぐに終わるだろう。 火にかかる鍋の水を湯になるのを待ちながら、菱川の問いを聞く]
(203) 2013/01/10(Thu) 01時頃
|
|
―大広間―
[辿り着いた部屋の内から小雀殿の声が聞こえてきました。>>200
天宮殿の身を一時芙蓉殿に任せ、その折に声を顰ませ二言三言。
扉を開いてすぐに小雀殿の名を呼びます。]
小雀! 2階の窓から飛び降りたと聞いたが―――何故、居る?
(204) 2013/01/10(Thu) 01時頃
|
|
――大広間――
[あまり距離のないそこにたどり着くには、さしたる時間もかからない。 時折こちらを伺うように亀吉の視線が向けば、首を傾げて様子を見るだけ。 意識が戻ったようで、ひとまずは胸に安堵を落とし。]
……小鈴さん?
[扉を開けた向こうで、見慣れた桃色。]
(205) 2013/01/10(Thu) 01時頃
|
|
>>203
謙遜もまた美人の徳です。
[言葉に応えつつも燐寸をすって火をおこす。]
ええ、そうです。 聞きたい事がありますんや。
[手慣れた様子でお湯を沸かす。 独り暮らしの賜物か。]
お嬢はんが来る前におこった事をお聞きしたい
[何から聞けばええやろと。 話す順はお嬢はんに任せる。]
(206) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
|
|
辛いとか 哀しい、とか そういう言葉も全部、そこで知ったけど
………多分ずっと 哀しかった
[ようやく顔をあげた男の瞳には、哀しさよりも懐かしむ色が濃く]
でもそう 今、は――
[哀しくないなんて、言えない。言うつもりも、ない]
………きっと大丈夫です
[目を細めて、笑ってみせた]
(207) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
|
|
[本人達は、本当は生きてどこかの部屋に隠れていて、声だけ伝える手段があったなら。 なんて考えながら、聞こえる声に耳を澄ましていたら。]
まるで… …んでしまったは…のよう… …きたままのようで…いますね……?
[聞こえた声を、そのままなぞる。]
ん? この話し方。 ……みつさん?
[みつさんは、中庭に居たはずだけど。]
(208) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
|
|
朧さんは… ……楽に、なりましたか?
[髪を解いて駆けていった、あの瞬間よりは 少しでも楽になっていれば、と。
しっかと視線を合わせて尋ねかえす]
(209) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
|
|
[何もない空間に、耳を澄ましていたら。 突如、静寂な空気を破った大きな声>>204に、驚いて。]
木原様……! あぁ。窓の外に出たら、入口に出るから。
[さらっと、その理由を告げる。]
信じられなかったら、試してみるといい。
[と言いながら、ちょんと、窓を指差して。]
(210) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
|
|
芙蓉さん。
……っと、亀ちゃん!? 大丈夫なの?
[芙蓉に運ばれている亀吉を見れば、猫目は大きく見開いて。]
(211) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
|
|
[何故此の人はそのような言葉を次々言えるのかと、驚きながら>>206 鍋の中が、ぐらぐらという音になるまでの暫しの間。]
[ おこった こと ]
[何を、何処から。 判らずに、少し考えて。]
[ こえが ぼうれいの こえがきこえて ] [ さ いいえ へいた と あって ] [ おおひろま おいてあるものが おかしいと きいて ]
[ おおひろまを でて ] [ しょこで かめきちが たおれていて ]
[思い出す速度は、緩やかに。 一つ一つ、辿る。]
(212) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
|
|
[亀吉に話した言葉を思い出しながら。 男は雪の中で待つ。 待ち続けている。
からころと下駄が鳴り、唐笠が白に塗れるを。 巫女姿と供に雪道を歩む事を。 襤褸布が飄々と話しだすことを。 水の跳ねる様な強かな美しさを。 命を奪った女性が、笑む姿を。
帰らぬを知りながら。 帰らぬと知りながら。]
(213) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
|
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 01時半頃
|
―――は。
[窓の外に出ても、色硝子を割ったとしても、外には出れず入口へ。 逃げられない、閉じ込められたまま。>>210
眉を寄せ、諦めにも似た息を吐きます。 この場に長く留まること、朝が来ないことよりも、畏れるものがあるのですから。]
いや、――試すまでもない。
[湯が沸くまでどれ程の時間がかかるでしょう。 何かあれば――そう、勝手場に行くよりも早いものがあると部屋の隅の黒電話に視線を向けます。]
(214) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
|
|
>>212
ああそうです。 おこったことです。
[応える声に耳を澄まし。 あの部屋で起こったことを聞く。]
ぼうれい?
[あの謎の声か。 南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。 成仏してください。 頼みますから化けてでんといてください。]
(215) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
|
|
へいた? 誰のことや。 あの紺鼠の着物をきとる男か? おおひろま? おかしい? 何がや?
[言葉を淡々と聞いていたものの次の言葉。 かめきちと確かに聞く。]
亀吉が。亀吉がどうしたんや? 倒れてって。亀吉は死んでもたんか?
[焦燥の声はお嬢はんにどう聞こえるか。 余裕を持てない手前は気づかず。 お嬢はんの肩を手荒く揺らした。]
(216) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
|
|
大事ないけど、随分冷えとる。 ここやったらぬくまるよって、連れてきたんよ。
[小鈴の声>>211に返すのは笑み。 しかし薬湯の準備を始めたほうがいいだろうか。 赤い着物姿の帰りを、待つべきか。
徐に、紅花地の着物を上一枚脱ぎ捨てて襦袢姿に。]
う、寒。
[火が焚かれているとはいえ、流石に寒い。 ふるりと自分をかき抱くようにしたが、その浅橙を亀吉のもとへかけてやり。]
まぁ、凌げるやろて。 凍えて倒れたくらいだ、直ぐ着替えなって言いたいとこやけど、しゃぁない。
(217) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
|
芙蓉は、は、と一息ついてから、電話に向かう平太の袖を引き。
2013/01/10(Thu) 01時半頃
|
ずっと、
[明之進>>207の声を繰り返し、その長さを想いて唇を結ぶ。 この館は、彼の救い足りえたのだろうか。 続く言葉に、視線はゆるりと彼へ向き直った。
浮かぶのは、笑み。 聞こえるのは、強い言葉。
だから、彼の問い>>209に男は答える。]
……、同じ。 …………大丈夫。
[行いは消えず、弔う気持ちも消えず、その事実を消したくはない。ただ今を生きる者として、前へ進まなければならない。
大丈夫、と。彼がそう言ったそれとは似ずやや弱くなる声音。されどその口元はまた、緩く弧を描いていた**]
(218) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
|
|
[そして、来てくれるなと願うも二つ。
異邦の白と。 書庫番の男と。
『殺めた者』に掛ける憂い。
見上げる白と、棚引く白。 大広間にて横たわる臙脂は、まだ男の手には帰らぬまま。 男の明星は爆ぜたまま。 路を照らす代わりに積もるは雪華。]
今日は、冷えるな。
[男は *ひとり*]
(219) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
|
懐刀 朧は、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 01時半頃
|
[ こえは ぼうれいのこえ ] [ へいたが みずいろのおさむらいが ] [ そう おしえてくれた ]
[大広間のおかしさには、己も良くは判らなかったため、首を横に振って。 けれど、一人の名を告げたとたん、目の前の相手の態度が変わる。]
―― 、 っ ?
[必死に亀吉の事を訪ねる相手。 沙耶が言った、"菱川に亀吉と会われる前に"の言葉を思い出す。
がくがくと視界が揺れて、"やめて"の微かな声が掻き消える。 亀吉がどうなったのかを言えぬまま、痛い、と表情だけが訴えた。]
(220) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
|
|
あぁ。そうなんだ。
[芙蓉の言葉>>217と笑みに、小さく安堵の息を漏らして。 こくりと、頷いて。]
着替え、ってどこかにあるのかな? えっと、探してくるね?
[そう言って、大広間を出ようと。]
(221) 2013/01/10(Thu) 01時半頃
|
志乃は、菱川の手を払う腕力はない。
2013/01/10(Thu) 02時頃
|
―大広間へと―
[運ばれる途中、ぼんやりと垣間見えたのは、安堵にも心配にも似た伏した目>>202。 未だ現状を良く意識していなかったものだから、ただぱちりと瞬いて――、]
( だいじょうぶ 、 いきて 、る )
[くちびるだけで形づくった。 ――黄泉がえり。 そんな言葉も聞こえてきて、いきてる、と口にしていた。
芙蓉の方はと言えば、此方が見れば首を傾げるばかり>>205。 けれどさっきの口許は、笑み、の形に見えたものだったから。 安堵されたのか、笑ったをはぐらかされているか――ほんの少しだけ、目を伏せていた。]
(222) 2013/01/10(Thu) 02時頃
|
|
[触れる空気が仄かに暖かい。 死んだ者のこえ、未だ聞こえてきてはいたけれど――。 耳を突いたのは、娘の――小鈴>>211の呼び声だった。 ぱちり、瞬いて、ぼんやりと猫の目を見返し。]
( だいじょうぶ
……いきて る )
[ほとんど声にならぬ声。笑みは出来なかったが、それでもこれだけは伝えていた。]
(223) 2013/01/10(Thu) 02時頃
|
|
>>220
ああっ、すまん…ほんまにすまん。
[痛がる少女の様子に気づき。 とっさに掴んでいた手を離す。]
大丈夫か? ほんまにすまなんだ。 どこも痛ないか?
[痛がる少女に申し訳なく思い。 何度も何度も頭を下げる。]
すまなんだ。
[少女の様子をうかがって。 話せるようなら話を聞こうと。 手前の行為を省みる。]
(224) 2013/01/10(Thu) 02時頃
|
病人 雷門は、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 02時頃
|
[ぽふ、と何かが被さる。 気が付いた時、ちらっと目に入っていたのは、浅橙のあたたかい色だった>>217。]
……… ( ありがと う )
[やはり未だ、声は出さぬまま。ぼんやりとした顔を向ける。 雪に濡れた身体でも、これで少しはあったまるなら、と。 私はその衣をそっと掻き抱いて――]
(225) 2013/01/10(Thu) 02時頃
|
|
小雀。着替えならそこに散らばっておろう。 それで良い。
[志乃殿が少年への贈り物は服ばかりと言ったように、確かに服が目立ちました。
お嬢様は平太としか名乗っておりません。男の名前です。 ですから、芙蓉殿が襦袢姿になられましても、動揺はされないのです。
―――多分。>>217]
なんだ?
[電話の方へと向かう足を制すように、袖が引かれます。]
(226) 2013/01/10(Thu) 02時頃
|
|
― 大広間→中庭 ―
[着替えを探しに、大広間を出る。 その途中、先程みつの声が聞こえた気がしたのを思い出して、中庭が気になって。 ふと視線を向けると、雷門の姿>>219があって。]
おっちゃん。風邪、引くよ。
[その言葉は何度目だっけ。 何だか、その姿が哀しげに見えたから。 微笑む猫目には、少し哀しい色が滲む。]
おっちゃんはいつも、雪の中に居るね。 アタシも傘、貸してあげたら良いんだけど。 持ってないから。
……あ。手ぬぐいなら持ってるよ。
[なんて小さく笑って、差し出してみる。 傘地蔵の、足りない一人分には、手ぬぐいだった。]
(227) 2013/01/10(Thu) 02時頃
|
|
[掴まれていた場所を摩り、菱川を上目に、怯えの混じった貌で見詰める。 じんと強い力を感じた場所が痛む。 けれど、繰り返し謝られ、戸惑って。]
[ ひしかわ さんは ] [ かめきち きらい ? ]
[彼の問いへと答える前に、己の問いを口にした。]
(228) 2013/01/10(Thu) 02時頃
|
|
[――その手には銃は握られていなかった。 書庫から大広間まで担がれた折の何処かで、手から抜け落ちていた。]
―――――…
[その前は。 私は確かに、雪の中に居た。 私は確かに、雪の中に、かの男の優しい声を聞いていた。]
―――――…、
[ほろ、と涙が零れ落ちて。 ぽたり、ぼたり。浅橙に染みを作っていた。]
(229) 2013/01/10(Thu) 02時頃
|
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 02時頃
|
………そう、思えたなら
[良かった、と笑みを交わす。随分柔らかくなった頬をぐい、とひっぱり]
………一生分、笑った気がする
[よく笑う男がいた。 弔いに、という声を背中に聞いた。 慶は、みつは――何処だろう]
……おれ、慶さんに会ってきます
[行きますか、と伺うように朧を*見た*]
(230) 2013/01/10(Thu) 02時頃
|
|
>>228
嫌いやない 嫌いやないけど
[言葉に言い淀む。 嫌いなわけない。 確りと力を込め。]
下らん噺は終りにせなあかんのや
(231) 2013/01/10(Thu) 02時頃
|
1
2
3
4
5
6
7
8
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
8日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る