196 Fiducia - 3rd:fragrance -
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なんでや!!!
[そのまま、笑みを浮かべる童子に掴みかかった。 喉元、身長差のせいで吊り上げてしまいそうになりながら、怒りをそのままに、感情を強くぶつける。]
誰が望んだ!? こんな……こん、な
[黄泉がえり、などと。 いや、もしかすれば本当にただ夢だったのかもしれないが、それでも。それでもだ。 あっていいものではない、と。]
(60) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時半頃
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[いつのまにか、声は震えていた。 怒りか、哀しみにか、涙が落ちるのを隠せないままでいた。 童子の身体を積もった雪の白の上に降ろす。 がっくりと、項垂れそうにすらなった。 けれど。 童子は、言った。]
『――生きて、僕や、僕を殺したあの人の分まで』
[笑っているようで、 泣いているようで、 怒っているようで、 愉しんでいるように、
泣きながら。]
(61) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時半頃
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[その涙に、気づいた時には。 いつだったかと同じように、その黒い姿は消えていた。 雪と真逆の色をした黒は、だというのに溶けて消えるように、跡形もなく、消える。 あれは、死人なのだろうか。死して、ゆえに、誰かを生かそうと、手を伸ばしているのだろうか。 この身は生きる価値があるのだろうか。 多くの者を助けられるようにと、親から授かった太助の二文字。 だと言うに、この手から砂は零れ落ちるばかりで。 自分は、いったい何の為に生まれて――]
(62) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時半頃
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[はっと、した。 息が詰まるような心地で、薬鞄をこじ開けた。 金創に効く軟膏と、化膿止めの葉。 他にも幾つかの薬に葛糖が足りない。
生きて。 童子はそう言って、黄泉にあった自分をここへ還らせた。 夢なんかじゃぁ、ない。]
(63) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時半頃
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――き、なみ、さや。
[先とはまるで違う感情に、唇は震えた。 生きている。皆。あの場にいたものは、皆。 記憶を確かめるように名前を紡ぐ。あぁ、書き留めておかなければ。 木南沙耶。木原平太、かもしれない。どちらがより通るか、見つけられるか。 この広い日ノ本國。どうあっても辿り着かないかもしれない。 けれど、それでも。 また手を伸ばしていいと、次こそは手を伸ばせると、そう教えてもらったから。]
(64) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時半頃
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――傷に、痛みに、練軟膏! どんな傷でも立ちどころぉ!
[夜も、更けた頃合いに。 雪道を麓の村まで駆けて、声を張った。 怒りに任せて出てきた爺さんでもいい。こんな夜分に薬を求める客でもいい。 こちらに意識を向けた皆に、木南という武家を知らないか、もしくは平太と名乗る少年武士を見ていないかと、訪ねて回る。
辞世の句は、二度と詠む気はしないが。 さやけき人を、今追い行かんと*]
(65) mmsk 2013/01/15(Tue) 04時半頃
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芙蓉は、二人の様子を見つつ和んでいる。
mmsk 2013/01/15(Tue) 14時頃
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――夜の村で――
[夜に声を上げたものだから、ぎろりと睨む目を避けられやしない。 馬鹿野郎、と飛びくる罵声もあった。眉を寄せてひそひそとこちらを伺う目線もあった。 が、そのうちに一人の女が、曲がりはじめた腰が痛むのか片腕で支えながら、のそのそと歩み出てきた。]
『如何なさったね、太っちゃん』
[お父の頃からの、長い付き合いの家だ。 芙蓉の名を貰う前から自分を知っているこの人は、未だに芙蓉とは呼んでくれない。 長く自分を知るこの人だけが、今、縋れる唯一の。]
(124) mmsk 2013/01/16(Wed) 01時頃
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あぁ、良かった、小津の姐さんだけでも出てきてくれて。 ――探し人、や。 お武家さん。木南、ってぇ家名の、お武家さんを探しとる。
[あからさまに安堵して囁けば、にぃたりと姐さんの口元が弓なった。 それが女の勘だというのならば、これほど怖いものはないなと、肝が冷える心地で。]
『おや、おや。お武家のお姫様に惚れなすったかい、太っちゃん。……けれどねぇ、すまないが心当たりはあたしにはあらせんな。ちょぉ聞いて来るから、待ち』
[小津の姐さんの、人脈の広さには恐れ入る。 この近くに住まう人間で、姐さんを知らないものはいないだろう。 程なくして、二人の男が連れられてきた。]
(125) mmsk 2013/01/16(Wed) 01時頃
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『芙蓉、さん、言うたか。お探しになっとるのは、木に、南で木南いうお武家の方でええんですか』
[頷きを返せば、男はひどく苦い顔をして、唇を湿す。 詳しいことは、うちも知らんのですよと前置きをしてから、討ち入りに入った木南という武家の話を、何度もつっかえながら、少しずつ話してくれた。]
沙耶、という娘さんのことは。
[駄目で元々だと、名を出して尋ねる。 男はうつむいて、緩く首を振った。]
(126) mmsk 2013/01/16(Wed) 01時頃
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『お探しの人言うんは、その方ですか。……お可哀想に。2年前に亡くなられたと、聞き及んでおります』
……さい、ですか。
[彼女の死を目に、耳にするのは、これが合わせて二度目だが。 死んではいないと、確信があった。身を偽っていたような彼女だから、すでに"死んで"いてもおかしくはない。 小津の姐さんがすまなかったねと、深く謝罪を向けていた。 こちらこそ夜に騒いですまなかったと、俄に騒がしい夜はそうして改めて帳を下ろした。]
(127) mmsk 2013/01/16(Wed) 01時頃
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――それから――
[あの日の翌朝から、常より多くの薬を拵えて、常より遠く、時には何泊かしながら、情報を求めて歩きまわる日々が続いた。 宿場、茶屋、団子屋、蕎麦屋。旅歩きの足がかりになりそうな場所には、立ち寄れば必ず「平太」という武士を探していること、簡単な外見と、それからひとつの手紙を残して。
その生活が、何日続いたろう。 別に、夫婦になりたいと強く望むわけではない。きっとそんなことを言えば、困らせるのだろうと思っている。 ただ。ただ、この目で今一度で構わないから、生き、歩む姿を見、願わくばその命に、手を伸ばせれば良いと、その一心で。 今日もひとつの茶屋に平田の名を告げて、手紙を残す。]
じゃぁ、もし、もしで構いません。何かありましたら、宜しくお願いします。
[そうして、茶屋を後にした。]
(128) mmsk 2013/01/16(Wed) 01時頃
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[茶屋の主は幾らかの銭をもらって店を出、そうして直ぐに引き返した。 慌てた足取りでがたがたと、一枚の紙を取り出して、侍姿の前に置く。]
『ああ、お侍さん。もし、お心当たりがあるようでしたら、こちら』
[息を切らせてそれだけ言って、また直ぐに駆け出していく。 慌ただしい主は店にぽつんと一人を残して、背を見られているも気づかず小さくなっていくばかり。 もしも、その手紙を開いたならば、記されているのはたったの一言。]
――Help is coming soon――
[西洋文化に通ずる相手に残した、掛詞。]
(129) mmsk 2013/01/16(Wed) 01時頃
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『薬売りの、お兄哥さん!』
[走りきた茶屋の主にの声に、くるりと振り向く。 なんぞ忘れ物でもしたろうかと、その時は呑気に向いたものだが。]
『お薬を、お分けいただけたいのです、刀傷の、新しいもの』
[肩で息をする声は途切れ途切れで、苦しげで。 うまく言葉が出ない代わりに、袖を引かれて元きた道を戻らせようと。 それほどまでに急がずとも、と思うが、新しい金創と聞けば急ぐこともあるだろうかと、足取りに続く。 主がはぁ、はぁ、と荒い息を整えながら行く道中。 どうにか肺に息を渡らせると、一言。]
『お手負いの、平太さんと仰る、お侍様――!』
(130) mmsk 2013/01/16(Wed) 01時半頃
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[それを聞いて、どくりと心臓が跳ねた。 また、傷を。気が急いて、ここまで走りきた店主を、なお急かしたか。
その茶屋まで、もうあといくらもない*]
(131) mmsk 2013/01/16(Wed) 01時半頃
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――街道の茶屋――
[浅橙色に、蝶と芙蓉の鮮やかな仕立ての着物は、土埃に少し汚れていて。 それを隠すように、桧皮の羽織がはためいている。 命よりも大事な薬鞄の重さすらどこか煩わしいほど、足は急いでいた。
もう、まもなく茶屋というところで。 茶屋から駆け出てくる、姿。]
『お侍さんったら、駆けていらして! 傷は――』
[店主がそう窘めるのがはっきりと聞こえるほど、自分は声を失っていた。 綺麗だった髪はばっさりと切られて、より少年らしくなったようにも思う。 けれど、凛とした瞳のいろは、忘れもしない。]
(143) mmsk 2013/01/16(Wed) 02時半頃
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[澪標の太助、と呼ぶ声が、心のうちの奥へ奥へと、どくりと刺さる。
ああ、 この声を、 この人を、 ずっと、 求めていた。]
(144) mmsk 2013/01/16(Wed) 02時半頃
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――沙耶!
[確信を持って、名を叫んで。 そしてこちらを呼ぶその人その顔その頬に、すっと手を伸ばし。
ぱん、と一息に平手を張った。]
(145) mmsk 2013/01/16(Wed) 02時半頃
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怪我人が走らない。
[そうぴしゃんと言い切って、それから赦されるならば張った頬を今度は慈しむようにゆるりと撫でる。 叱咤から始まった再会。けれど次の瞬間には吊っていた眉も黒鳶色の瞳も、ふっと緩ませた。]
逢えて、よかった。
[言いようもない感情が次から次と沸き起こるのを感じて、それでも努めて平静のままで、ただ、しあわせに、笑む。]
(146) mmsk 2013/01/16(Wed) 02時半頃
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戻ろか。 ここでその腕診るわけにいかん。
[想像よりは、浅い傷。 それでも傷には違いなく、その傷はこの手で、癒し繋がねばならない傷だから。 今一度と茶屋に戻って、忍冬の軟膏を、また手に取ろう。
「まもなくすぐに、たすけがくる」と、書いた手紙の通りに*]
(147) mmsk 2013/01/16(Wed) 02時半頃
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――茶屋のある街道――
それは、うちが来るてわかったらいてもたってもいられん、て言うてくれてんの?
[わざとそう捉えれば、引かれる裾。 くん、と小さな抵抗を生むその指先>>172に、そちらを向いて。]
――手紙、読んだんか。 綴り間違うとらんかったか、不安で。
[手紙を読んできたのだと、そう言われるだけで。 胸の奥が震えるような心地がして、はぐらかす。]
(213) mmsk 2013/01/17(Thu) 01時頃
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――うちのことを想い患う暇もないほど、傍にいたるわ。
[思わず、声を落とすのも忘れて。 きっと傍にいた亀吉やしのにも、はっきりと聞かれてしまっただろう。 構いは、しない。今更だ。 聞いたか聞かぬか亀吉が、茶屋への道を促せば、明らかに浮かれた笑顔が向いた。]
(214) mmsk 2013/01/17(Thu) 01時頃
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ん、そやな。 戻ろか。
[しかしその足取りがどうにもゆるりとしているのは、沙耶の傷に響かないように、だけでは、ない*]
(215) mmsk 2013/01/17(Thu) 01時頃
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芙蓉は、そしてしごと いろいろ表のことも考えてきます**
mmsk 2013/01/17(Thu) 09時半頃
芙蓉は、寝ぼけて変なactした記憶ならあるけど見つからない。よかった。
mmsk 2013/01/17(Thu) 10時頃
芙蓉は、お邪魔虫な予感がしたので沈んでいる。
mmsk 2013/01/17(Thu) 21時半頃
芙蓉は、釣られた。
mmsk 2013/01/17(Thu) 22時頃
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――いつの日か――
[あれから、どれだけの時が経ったか、それほどでもなかったか。 目まぐるしい日々が過ぎたから、感覚は薄い。 けれど、そのうちに慣れてしまうのが、日常というもので。 いつしか少し遠くへ旅歩くのも、その度に少しずつ懐が重くなるのも、常になりはじめた。 日々歩けば、情報も自然と集う。近く西洋の寺子屋に近い「学校」なるものができるとかいう噂も、小耳に挟んだ。 場所は此処よりは少しばかり離れたところだ。離れていても噂が届くくらいには、徐々に、徐々に西洋の文化も手近なものになりつつある。
学び舎。もし、それが自身の幼い頃に手の届くところにあったなら、どうだったろう。 どこか羨ましいような心地すらして、溜息とともに笑う。]
(278) mmsk 2013/01/18(Fri) 00時頃
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――勉学、なぁ。
[あの洋館で読んだ本。 不慣れな洋語に目を凝らしながらはじめの一章だけを読んだだけで、もう記憶の遠くに。]
悪かないわな。
[次に自宅に戻ったら、港町の方へ出る準備をしよう。 商人が行き交い、物流の起点となる港。海渡の品物が、一番初めに手に取れる場所。 そういえば、あの書庫番の男は、今はどうしているのだろう。 物静かだが嫌味のない、とても心地の良い男だったから、あるいはどこかの大きな書庫で、書庫番をしているやもしれない。 けれどそうした書庫持つ主も知らず。知っていれば頼れた可能性に、むぅと口をへの字に曲げながら、此度は帰路につくことにした。]
(279) mmsk 2013/01/18(Fri) 00時頃
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[港町は、常々潮に晒された土地である。 育つ薬草も限られれば、医師と薬師のやり取りは重要な土地、であった。 近頃は港で暮らすような人々の中には西洋の薬に手を出すものが多くなり始めていて、それこそこの芙蓉の紋に自信をなくす土地が、この港という町だ。 それでも未だ多くの手が、この薬を求めてくれるのだから有難い。
時折薬鞄を開き小銭のやり取りを繰り返しながら、どこかに西洋書、願わくば薬学か蘭学の解説書が手に入るような商館や書庫はないかと、聞きまわる姿が港では散見されたことだろう。 いつの間にか、己の噂が世間に広まり始めている>>250ことなど、まるで知らないまま。]
(280) mmsk 2013/01/18(Fri) 00時頃
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――街道――
[まさか、頷きが返るとは思っていなかったので。 こくりと、首肯が見えれば失礼にも随分驚いたのを、隠せなかったろう。 ただ、しかしそれは、あたたかいものを胸に呼び起こした。]
せや、な。けど、ただの向上心とも違うわ。 うちに言葉を教えてくれたんは、いつだったか付き合いのあった、お客さんでなぁ。 向こうの方なんに、うちに良くしてくれて。ほんの少ぅしばかり、教わったんよ。 向こうの本読むんにも、知らな読めん。仕事に関わる言葉しか知らんから、全く普段は使えんけどな。
[饒舌になってしまうのは、沙耶が己に興味を向けてくれていることのうれしさか。 いや、おそらくきっと、何処かにある気恥ずかしさを隠すため。]
(304) mmsk 2013/01/18(Fri) 01時頃
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一言一句、て。 本当たまらん。見事だなんて言うたら、世の中の詠み人さんたちにこっぴどく叱られるわ。
[寒気がするとでも言うように、わざとらしく震えてみせて。 考えを払うように頭を下げて、振る。
そうして、その俯いたまま。]
良いわけあるか。どれだけ心配させるん、言うてるんよ。
[隣同士でようやく聞こえるほどまで声を落として、告げた。]
(305) mmsk 2013/01/18(Fri) 01時頃
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[はぁ、と息吐き。しかし今は会えた身、傷は診られようと、気を取り直す。 そうして言葉を継ぎ>>-611、沙耶の病状に高々と治療法を宣言すれば、戸惑うような声。]
簡単、言うたな。
[に、と口端上げて、笑みを向ければ。 最終的に、俯く相手が入れ替わる。 余計うるさくなった、等と、その響きの何と快い。]
そ、うちのせいうちのせい。
[からからと気分よく笑えば、もしか朱のさす頬も見られたか。]
(306) mmsk 2013/01/18(Fri) 01時頃
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――茶屋――
ほら、ちょぉ座り。腕見せや。
[傷は、それほどじくじくと膿むようではなかったが、茶屋の主が軽く悲鳴を上げるほどあかあかと。 見なや、と人払いしてから、傷をあたたかい茶で拭き、軟膏と刻み葉をあてて布で覆い結ぶ。]
(307) mmsk 2013/01/18(Fri) 01時半頃
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……また、熱っぽくなられてもあかんからな。 一晩でもええ、ゆっくり休み。 何なら、うちまで来てくれても構わんし。 もともと広さだけはあるんよ、今さら二人三人増えても隙間が埋まる分寒さも落ち着く、てな。
[あの、向こうで。触れた時に感じた、あたたかさ。 その時の温度が熱情なのではないことを知っていて、ずっと気がかりだったから。 今は一人だけで暮らす家も、此処からはそう遠くもない。 暫く歩きゆけば、体力の尽きる頃合いまでにはなんとか着けるだろうと、告げて。]
(308) mmsk 2013/01/18(Fri) 01時半頃
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