196 Fiducia - 3rd:fragrance -
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[アタシが持っていたもの、『剣―スート―』。 身を斬る様な辛い過去。戦ってきた人生。 一人のアタシが、自分も顧みず、捨て身で切り開こうとした未来。]
[あの洋館で得たもの、『杯―カップ―』。 信じる事ができずに、逆さにしても、何度も溢れる程に貰った愛情。 そして、アタシが好きになった人達。 一人じゃなくなったアタシ。願ってもらった未来。 自分を、好きな人達を守りたいと願う心。]
[アタシは『剣』と『杯』を持って、外国船に潜りこんで、海を渡った。]
(98) 六花 2013/01/15(Tue) 22時半頃
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[『剣』と『杯』で創造した、『杖―ワンド―』。 知らない異国の地、旅芸人の一座に拾ってもらったアタシは、団員のみんなと沢山のお客さん達を、幸せにしたいと願う。 みんなが笑い合える場所を、作りたいと願う。]
[そして『杖』がやがて、『硬貨―ペンタクルス―』を作ったら。 ――……アタシはみんなを、探しに行くんだ。]
[一つが二つになり、合わせると新しい物が生まれる。 アタシは『剣』と『杯』と『杖』と『硬貨』で、『未来』を創造する。 アタシは『千』の空を渡り『幸』せに『生』きる『鶴』。 そして――……。]
(99) 六花 2013/01/15(Tue) 23時頃
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[遠い異国の、雲一つない青空。 ぼろぼろになった『0.愚者』のカードを空にかざして、語りかける。 空はどこまでも続いていて、遠く離れていても、届く様な気がしたから。]
ねぇ。少年の名前は、なんていうの? アタシの名前は、小鈴。
[少年に名乗る名前は、これでいい。 鈴は輪廻転生を現すものだと、知ったから。 今の生で、アナタの足跡を見つける事は、できるでしょうか? 叶わなくても、いつか必ず、輪廻の果てで会える様に。 アナタがくれた、ひとときの魔法。 いつかアナタが哀しい時は、今度はアタシが傘を差してあげる。]
……泣かないで。 もう、哀しくないよね?
[前を見て、不安に足が止まる時。 後ろを見て、後悔に足が止まる時。横を見て? アナタの隣には、未来を創造する――……『I.魔術師』**]
(100) 六花 2013/01/15(Tue) 23時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
六花 2013/01/15(Tue) 23時頃
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―回想・1日前―
『決行は明日の日没後ぞ!』
『『おー!』』
[同志達が一斉に拳を上げました。あまり大きな声は出せぬものですから密やかに、密やかに。その中には沙耶お嬢様の姿もありました。 士気が高まる中、広げられた館の図面を指差しながら持ち場を決めていきます。
各自解散の後、父御に呼び止められました。月見をしようと縁側に座ります。 花のような粉雪が舞う中、手渡されたのは1つの書簡。
これはとお嬢様が父御の顔を見上げますと、日頃の厳しい顔のまま、父御はおっしゃるのです。]
(101) k_karura 2013/01/15(Tue) 23時頃
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[討ち入りに加わらず、生きてこの書簡を後世に伝えよとおっしゃるのです。
お嬢様は首を横に振りましたが、父御は一度下した決定を取り下げる方ではありませんでした。
最後の離脱者として、父御と兄御と同志達から離れたのです。ひとり。**]
(102) k_karura 2013/01/15(Tue) 23時頃
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―雪道―
[齢十八の武家のお嬢様は諸事情故に少年武士の格好をされています。 これも今日この日までと志に努めていらっしゃいましたが、今は同士と別の道をただ一人。 哀しさと悔しさと供に、ただお一人。
簑に着いた白は赤を吸い、お嬢様の歩いてきた道に小さな証を残すのでした。 複数の誰かを斬ったという感触だけは、残っているのです。
白ばかりの道の途中、真暗な冷たさは孤独を増していくようです。 光の扉の先、見えた光景に瞬きを繰り返し、大広間の光景にハと息を飲みました。]
(103) k_karura 2013/01/15(Tue) 23時頃
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[繋いでいたはずの手がないのです。 軟膏を塗り、手当をしたはずの左腕はじくりと痛むのです。 撃ち抜かれたはずの額に孔など空いていないのです。]
……私は、何処に……いた? 生きて、いる?
[白ばかりの道の前に人影を見つけ、紅く冷たい頬を拭います。 それは透明な傘を持つ異国の少年でした。
柄に手を伸ばしたお嬢様の手を、冷たい手でそっと握るのです。 耳元で囁く声は、諭すような祈るような声でございました。]
(104) k_karura 2013/01/15(Tue) 23時頃
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“―――生きて”
(105) k_karura 2013/01/15(Tue) 23時頃
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[とても難しいことですが、本当は簡単なことだとおっしゃるのです。
ひょーひょーと啼く儚い声は、もう内から聞こえません。
鵺はもう、墜ちたのですから。]
っ、少年! ……主は、結局 何者だったのだ……。 何故、殺されたのだ。
[答えは返っては来ませんでした。少年と繋いだ手は離れ、道の半ばにまた ひとり。]
(106) k_karura 2013/01/15(Tue) 23時頃
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……嗚呼、そうだな。
私は死んだ。だが、生きている。例え夢でも構わぬ。 今生きていることを嬉しく思う。
私には―――望む未来>>86があるのだから。 心を曲げず、そうあるべきだと決めつけず。 沙耶でなくとも平太でなくても構わぬ。 何者であっても良いと、言うてくれる者がいるのだから。
どのようにしても、生きて―――…
[被っていた笠を脱ぎ、するりと髪を縛る水色を解くと口に咥えました。 束ねた長い髪を持ったまま、脇差を抜きます。 髪に宛てがい、下から一気に振り抜きました。]
(107) k_karura 2013/01/15(Tue) 23時頃
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[ゆっくりと頭を振り、髪を払います。 愛しさや、慈し、渇望だけを残すように。>>51 黒髪は風に流され、蝶のようにひらひらとはらはらと舞い落ちていきました。
少年に案内された道はどれだったでしょう。 辿り着いた洋館は何処にあったでしょう。 記憶を頼りに歩くのです。
ざくりと雪道を踏みしめて、呼ぶのです。]
(108) k_karura 2013/01/15(Tue) 23時頃
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――嗚呼、答えて。
[白い息を吐き出しながら、やわらかな雪の上に膝を着きぼすりぼすりと叩くのでした。**]
(109) k_karura 2013/01/15(Tue) 23時頃
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―生道―
[花のような粉雪が舞う夜明けでございました。 木南家当主を初め、同志の方々は主君の仇討ちに屋敷に押しかけ、見事敵の首を討ち取ったのです。そのまま主君の眠る墓の前に捧げ、皆々割腹されたのです。
辞世の句を遺して、華々しく忠義に散っていかれたのです。
討ち入って本懐を遂げようが遂げまいが、不埒者として召し捕らえられ死罪は免れるはずがないのです。 よくぞやったと世間は褒め称えましたが、離脱した者の中には不忠を責められ自害された方もおりました。 主犯の木南の家は取り潰され、お嬢様は家を失ったのでした。]
(110) k_karura 2013/01/15(Tue) 23時頃
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『へぇ。木南は、確か討ち入りなさったっつーお侍さんの名ではなかったとですかね』
[薬売りの問い>>65に答える者はおりましても、『木南沙耶』の名を知る者はおりませんでした。
もしもご存知の方が居らしたら、哀しげな色を浮かべて斯様におっしゃるかもしれません。]
『お可哀想に。2年前に亡くなられたと、聞き及んでおりまする。』
[『木南沙耶』なる者など、とうに世から消えていたのです。**]
(111) k_karura 2013/01/15(Tue) 23時頃
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―街道―
[ある日のこと、お嬢様は道中追い剥ぎに出くわしてしまいました。 何も盗るものがないと言えば、刀を置いていけと脅されます。 手放せば見逃してくれる算段ではないのでしょう。 結局は斬り合い、けれど命を奪うことは出来ませんでした。
逃げおおせたのは良いものの、切りつけられた左の腕が痛み、持ち上げられません。 街道の茶屋まで辿り着き、水を求めるのです。]
……いや。薬の類は持っておらん。切れた。
(112) k_karura 2013/01/15(Tue) 23時頃
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『へぇ。先程、薬売りの方が休まれておいででした。 まだ遠くは行っていないはずでしょうから、追いかけて薬を買うて参りましょうか。』
嗚呼、―――頼む。
[僅かの薬でも売って貰えれば幸いと財布を取り出し、茶屋の主に頷きました。]
『ところでお侍さん。もしや「平太」という名ではありませんか?』
……何故?
『いえ。その薬売りさんが、然様な名前の方が訪れたら教えて欲しいと言うものですから。生憎と腹痛の薬しか置いて貰っておらんのですけど。』
(113) k_karura 2013/01/15(Tue) 23時頃
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[ゆっくりとお嬢様は息を吐きました。平太の名前を知っている薬売りといえば1人しか思い当たりません。 銭を受け取った茶屋の娘が駆けていく道の先を、じつと見ます。 あの先に、芙蓉の衣を纏った薬売りが居るのではないかと思えば、自然と涙が出そうになるのです。]
残す不要の……
[そうして、痛みに唇をぐと結ぶのでした。**]
(114) k_karura 2013/01/15(Tue) 23時頃
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武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
k_karura 2013/01/15(Tue) 23時頃
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[ステンドグラスの前。
暗闇の中ではその微かな光しか無かった筈が、 唐突に光が溢れ、螺旋を描いて視界を奪う。
それが何を意味するのか、何が起きているのか。
――直ぐには、理解出来なかった。
けれど背に回された腕、自分を抱く力が増し、 それを悟らせる>>29。]
(115) ぶんちゃん 2013/01/16(Wed) 00時半頃
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―――っ、……ぃ、ゃ……
[自分の顔の直ぐ横、寄せられた顔。
慶を抱いていた手を滑らせ、 首へと添えて引き寄せるように、しがみつく。
慶の落とす雫が肩を濡らしたのと同様、 自分の涙が慶の青朽葉を濡らす。
触れたところから伝わる、想いを寄せた男の暖かみを抱いて。
終わってくれるな、と願う。願う。願う。]
(116) ぶんちゃん 2013/01/16(Wed) 00時半頃
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[それなのに。
これほど互いが互いを抱いているというのに、 触れているところから身の内へと、 まるで引いてゆく潮のように遠くなってゆくその暖かさ。]
(――嗚呼、寒い。)
[まるであの少年と会ったあの時のように体は冷え、 光で何も見えぬ。
触れている筈の男がまだ其処に居るを感じるは、 必死に抗う為の息遣いのみ。
姿が見えずとも、触れている熱さえも奪われようとも…。
この息は耳を、心を暖めてくれる。]
(117) ぶんちゃん 2013/01/16(Wed) 00時半頃
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[けれど―――。
終に、その時を悟ったのだろうか。
耳に届く聲色>>31に、 駄々を捏ねる子供の如くふるふると頭を振る。
潰される程の力で抱きしめられた時よりも遥かに苦しく、息が詰まる。 もう動かなくなった筈の心の臟が握り潰される心地。
遠くなる息―――。
心が千切れてしまう。そう思った。
中庭で貰ったのと同様に耳に届く言葉は途切れ>>2:-171 頭の中に響くような聲>>-366が続く。]
(118) ぶんちゃん 2013/01/16(Wed) 00時半頃
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[――――何も、告げられなかった。
別れの言葉など、知らぬ。
何か言ってしまえば、本当に最期になってしまう気もして。
例えこれが終わりだとしても。 終わりだなどと、思いたくはなかった。]
(119) ぶんちゃん 2013/01/16(Wed) 00時半頃
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[姿も、暖かみも聲も、…息も喪って。
本当に一人になってしまって漸く、
遠退く意識の中―――、ぽつ、と呟く。]
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(120) ぶんちゃん 2013/01/16(Wed) 00時半頃
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[ステンドグラスを、…万華鏡を、 時を忘れて眺めてしまう、そのような人のままで――。
これは、―――別れの言葉などでは、ない。**]
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(121) ぶんちゃん 2013/01/16(Wed) 00時半頃
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[『木原様』>>85と呼び名に戻った事にお嬢様は胸をなで下ろしました。]
――なん、だと? 好き?
[小さく笑う小雀殿を見返します。 人として好きだということでしょうが、然様な事を言われた事などないのですから。 互いに刃を向け合った事もありました。 続く願いの言葉>>86に、やはり小雀殿は「イイヒト」なのだと表情を緩めました。]
曲芸師? 嗚呼、道理で迷いなく投げられたのか。
迷いなどあれば、死ぬからな。見せる為の芸であろうに。
[小さい頃に見た覚えがありました。 小刀使いも入れば獣使いも居た賑やかな一座でございました。]
(122) k_karura 2013/01/16(Wed) 01時頃
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私の、話か?
[『沙耶』>>87との呼び名に片眉をあげられましたが、目くじらばかり立ててもと肩を落として、細い猫目に困ったように小さな笑みを零しました。]
そうだ、な……。沙耶の―――どんな話が良いだろうな。
[剣術の修行話などは詰まらないだろうかと探りながら、ぽつりと話し始めるのでした。**]
(123) k_karura 2013/01/16(Wed) 01時頃
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武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
k_karura 2013/01/16(Wed) 01時頃
沙耶は、笑いを噛み殺しながらウト[[who]]>>-487
k_karura 2013/01/16(Wed) 01時頃
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――夜の村で――
[夜に声を上げたものだから、ぎろりと睨む目を避けられやしない。 馬鹿野郎、と飛びくる罵声もあった。眉を寄せてひそひそとこちらを伺う目線もあった。 が、そのうちに一人の女が、曲がりはじめた腰が痛むのか片腕で支えながら、のそのそと歩み出てきた。]
『如何なさったね、太っちゃん』
[お父の頃からの、長い付き合いの家だ。 芙蓉の名を貰う前から自分を知っているこの人は、未だに芙蓉とは呼んでくれない。 長く自分を知るこの人だけが、今、縋れる唯一の。]
(124) mmsk 2013/01/16(Wed) 01時頃
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あぁ、良かった、小津の姐さんだけでも出てきてくれて。 ――探し人、や。 お武家さん。木南、ってぇ家名の、お武家さんを探しとる。
[あからさまに安堵して囁けば、にぃたりと姐さんの口元が弓なった。 それが女の勘だというのならば、これほど怖いものはないなと、肝が冷える心地で。]
『おや、おや。お武家のお姫様に惚れなすったかい、太っちゃん。……けれどねぇ、すまないが心当たりはあたしにはあらせんな。ちょぉ聞いて来るから、待ち』
[小津の姐さんの、人脈の広さには恐れ入る。 この近くに住まう人間で、姐さんを知らないものはいないだろう。 程なくして、二人の男が連れられてきた。]
(125) mmsk 2013/01/16(Wed) 01時頃
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『芙蓉、さん、言うたか。お探しになっとるのは、木に、南で木南いうお武家の方でええんですか』
[頷きを返せば、男はひどく苦い顔をして、唇を湿す。 詳しいことは、うちも知らんのですよと前置きをしてから、討ち入りに入った木南という武家の話を、何度もつっかえながら、少しずつ話してくれた。]
沙耶、という娘さんのことは。
[駄目で元々だと、名を出して尋ねる。 男はうつむいて、緩く首を振った。]
(126) mmsk 2013/01/16(Wed) 01時頃
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『お探しの人言うんは、その方ですか。……お可哀想に。2年前に亡くなられたと、聞き及んでおります』
……さい、ですか。
[彼女の死を目に、耳にするのは、これが合わせて二度目だが。 死んではいないと、確信があった。身を偽っていたような彼女だから、すでに"死んで"いてもおかしくはない。 小津の姐さんがすまなかったねと、深く謝罪を向けていた。 こちらこそ夜に騒いですまなかったと、俄に騒がしい夜はそうして改めて帳を下ろした。]
(127) mmsk 2013/01/16(Wed) 01時頃
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