196 Fiducia - 3rd:fragrance -
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[やらなきゃ。 その声だけが、耳に届いて。 何を、と反射的に思う。もういいんだと、何もしなくていいんだと、その声の主を窘めなければいけなかった。 見上げた責任感とおせっかいだ。
ごめんね。 声の前に、庇うように身を翻す。 けれどその刀は狙われた相手を守るには、至らなかった。 暗闇の中、相手の抵抗もあっただろう。 再び掠めた刃がどちらのものだったのかは、ついぞ知りえぬ。]
(26) 2013/01/12(Sat) 23時頃
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――ぅ げほッ、
[堪らず穢き、咳く。 塩っぽいものを吐き出して、蹲った。 拙い、と直感が叫んだ。深く息を吸う。吐く。痛みはそれで、随分落ち着いた。 ぱん、と音がした。やめろと叫ぶことも、これでは出来ない。 ぱん、ぱん、ぱん。音は全部で四回鳴って、そして静まった。 代わりにずくりずくりと、胸がうるさい。対処は何だろうか、とにかく傷を洗って化膿止をして、傷を塞いで縛ってそれから、]
(27) 2013/01/12(Sat) 23時頃
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[そのうちに、明かりがついた。]
(28) 2013/01/12(Sat) 23時頃
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[急の光明に眩しさを感じ、目を細め。 ゆっくりと開く頃には、赤は、あたり中に広がっていた。 絶えているのは、己の傍に倒れる小鈴――]
さ、
[水色の鈴蘭は、鮮やかなまま。下半と脳天だけを真赤に染めて、目を見開いていた。 違う。そんなはずはない。違う。 その命は、己が。]
(29) 2013/01/12(Sat) 23時頃
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沙耶っ――!
[自分自身の傷の開くも構わず、声を上げた。 紅花の地には新しい蝶が羽を広げていたろうが、それも構わない。 重い身体を無理にも引きずり、沙耶の身体に触れようと。 まだ、血は流れている。まだ、頬に赤みがある。まだ、]
(30) 2013/01/12(Sat) 23時頃
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[けれど、脈は乏しかろう。 けれど、瞳は瞬かなかろう。 けれど、唇は何も紡がなかろう。
動転している意識に、黒鳶すらも見開かれ。 彼女を見下ろす、青い瞳を、きつく睨んだ。]
「人殺し」の亀吉っ……!
[そう彼を呼んだのは、これが初めてのことだ。 ずくりと痛む傷口から、赤く熱いものを流しながら、己の命など構わぬまま、尚強く、亀吉を睨んだ。]
(31) 2013/01/12(Sat) 23時頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2013/01/12(Sat) 23時頃
薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2013/01/12(Sat) 23時頃
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[扉が開いたその音も。 傍で名前呼ぶ朧の声も、捩る身が繋いだ手に掛けた力も。 立ち回る者の足音も、肉を掠める刃の叫びも。 金属の琴の音と共に、灯りが戻ったその時まで、私には、何も、判らなかった。
繋いでくれた手はもうここには無い。 朧の身はもう私から、一歩、二歩、離れていた>>19。
助けてくれた腕ももうここには無い。 芙蓉の眼は、――「人殺し」の語は、はっきりと私へ向けられていた>>31。]
(32) 2013/01/12(Sat) 23時半頃
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そう、だよ。
私が、殺した。 沙耶を殺した。
殺して、しまった。
[膝を突いたまま、私はただ告げた。 人形細工の硝子と同じ、何の力も無い青い目。]
(33) 2013/01/12(Sat) 23時半頃
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[その目のうちに、あの男の瞳>>9が映る。 ああ、何も返事が無かったけれど、やはり居たのか――と、 そんな風に思う事さえ、この時はしなかった。
皺帯びた荒れた指先が、私の方へと、伸びていく。]
―――――…
[髪を撫ぜるその指を>>11。 首許にだって、この青い目にだって伸ばせるその指を。
私は、もう、拒まなかった。]
(34) 2013/01/12(Sat) 23時半頃
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私はね。 幾人の命の上に立ち。 その屍を積み上げて。
それでも、『生きて』いたかっ た 。
――でももう、私には、 いく べき場所なんて無い。 私のこの手で、失くしてしまった。
(35) 2013/01/12(Sat) 23時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2013/01/12(Sat) 23時半頃
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……どうして、
貴方は、平太のことを…… 気遣って、いた。
なのに、何故
[二人の間で何があったか、それは男の知らぬこと。しかし、彼が男に密やかに伝えた言葉には、彼女への気遣いが確かにあった。 故に、わからない。 その鐵を引く必要が、どうしてあったのか。
人殺しと>>31聞こえる芙蓉の声。 けれどやはり男には、亀吉を責めることはできなかった。
それと同時に、もう彼が戻れぬことも>>35知る。 あの黒い鐵を奪っていたら。彼がそう口にすることもなかったかもしれぬ。 後悔せども、もう遅い。哀しみはただ、降り積もり]
(36) 2013/01/12(Sat) 23時半頃
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[ぼんやりとした視界の端に、あの子が――小鈴が倒れているのだって見える。]
失くして、しまった。
[「め」の無い雀などではなく、千の空を渡れる鶴にと。 そう願った人の孤独、それでも「おなじ」では有り得ぬと。 手を繋ぎ続けなかった。見殺しにした。
そしてすぐ近くで手に触れていた人にさえも。 私は、―――何者でも好い、と言い切る勇気を、 持たなかった。持てずに、声に従うように、この手で――。]
(37) 2013/01/13(Sun) 00時頃
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如何して!
[知るかぎり、には。 この男は、沙耶を慕っていて。 如何に、何があったとしても、彼が沙耶を殺すとは、思えないのだが。 しかし現実は、四発の弾が撃たれて、それははっきりと、沙耶の脳天を貫いて殺めた。 雷門が近くに寄る。撫ぜるようにその手が銀色に伸びるのに、同じように手を伸ばせる気はしなかった。]
――如何、して。
[いくべき場所を、失くしてしまったと亀吉は言う。 行きたかった場所は、此処にあるのだろう。 ならば、それこそ行動に説明がつかない。 何があろうとその銃爪に、手をかけなければ良いだけだったのではないのか。 問う言葉は、しかし答えを待たないままに、ほろほろと零れていく。 見つめた青い瞳は、力なく。]
(38) 2013/01/13(Sun) 00時半頃
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[微かに震える瞳の青は、誰のことば故だったろう。
老いた指先が白銀を撫ぜれば、緩んでいた結わえ髪もはらりと解ける。 髪越しに伝わる熱。瞳のように震える身も、直ぐに静まる。]
(39) 2013/01/13(Sun) 00時半頃
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[朧の問い掛け>>36に、芙蓉の問い詰め>>38に、私は顔を上げぬまま。 その場に居るだろう紺鼠の君にも。 視線は向けぬまま、ただ平坦に口にする。]
私は、人であって人でないと、 厄を呼ぶ鵺であると、
沙耶に、あの方に、見破られたから。
[本当は違う。「鵺」だ、と彼女が告げたものは、彼女自身。 けれど私は嘘を吐く。 真実を告げても、結局それは、言い訳の形にしかならないと思っていた。]
ああ、私は鵺だ。私は鬼だ。
(40) 2013/01/13(Sun) 00時半頃
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[男の指は白を撫ぜ。 少年の声を受け止める。
嗚呼、と。 少年の言葉に思う事はあれど。 後悔など先には立たぬもの。 ならばと優しく、ただ優しく撫でよう。
『人殺し』と淘汰され 温もりの離れたその手に、頭に。
男に出来る、唯一を。]
(41) 2013/01/13(Sun) 00時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2013/01/13(Sun) 00時半頃
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[しのに、芙蓉に、妬いたのは本当。 「沙耶」の名を案じて朧に口止めをしたのも本当。 意識しないまま、――今、漸く意識して、抱く想いも。
だからこそ、暗闇の中、隙間から入ってきた疑いに、怯えに。 悪い意味で沙耶を「信じて」しまったことに。 この瞳は、何の力も持たなくなっていた。]
(42) 2013/01/13(Sun) 00時半頃
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[語り始める少年の言葉に、真が在るかは――否であろう。 少年が誰を慕い、誰を想い、何を起因に引き金を引いたかなど男には終ぞ判るまい。
けれど、言葉に感じる痛みは――真。
だからこそ。 視界を人から遮る様に立ち。 少年の体をゆっくりと抱き留める事は叶うだろうか。 梳いた髪で青を隠す事は叶うだろうか。]
…………大丈夫ですよ。
[その言葉が、伝わるだろうか。]
(43) 2013/01/13(Sun) 00時半頃
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だから如何した。 鵺は食いたかったんか。見破られては生きていけんと、食い殺したんか。
[鵺退治と、沙耶が言うのは確かに聞いた。 けれどそれは本意だったか。亀吉を殺すために、己に電話のもとまで連れて行けと、あの気丈なひとは言ったのだろうか。 亀吉を殺そうとしている世渡介から、亀吉を守らんとしていたあのひとが。火の元に連れ、着替えを見繕い、湯を沸かしにいったしのを気遣い見に行った、あのひとが。
亀吉を殺そうと、するはずもなく。]
あんたの命は、想った女殺してまでも、尊いものなんか。
(44) 2013/01/13(Sun) 00時半頃
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病人 雷門は、メモを貼った。
2013/01/13(Sun) 01時頃
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例え鬼に成り果てたとしても…… ……貴方は、繰り返さず……よかったんだ。
[闇の中、近づいた平太――否、沙耶の声は。彼を気遣う様さえ窺えた。鬼と成り果てた、己でそう思っていても、違うと、優しい人がいた。 故にどうしてと思う、彼の答>>40を聞いた今でも。]
……、
[男の声はもう、亀吉に向けて紡ぐことは出来ず。 彼に近づく雷門の姿>>43と、芙蓉の声>>44が、注がるるその合間に、足元に落ちていた『おるごおる』を拾い上げた。
その双眸は真っ直ぐに、明之進へと、向けられ]
(45) 2013/01/13(Sun) 01時頃
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[あかりがついた時、何が起こっているのか理解できなかった。否、理解などしたくなかった。
何故、小鈴が。 「ありがとう」と言われたのに。 「守る」と言ったのに。
鬼の哂い声から守ろうと思った。だから押しやろうと手を離した。けれど一人になった瞬間、何とも繋がってないあの瞬間。意識がモノノ怪にとってかわられたのだ、と思う。
だからあの女を、人を斬るモノが何たるかを確かめようと思った、はずなのに]
(46) 2013/01/13(Sun) 01時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2013/01/13(Sun) 01時頃
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[ゆりを殺したその時に、行け――生け、と私を逃がしてくれた人。 その彼女が――それに芙蓉も、おそらくはしのも――倒れていた私を世渡介から庇ってくれていたこと、私は知らなかった。 それでも、そんな彼女の心が他に滲み出ていること意識できていたならば。 こんな嘘も意味を持たないことくらい、判っていた筈だった。
それでも、私は。 撫ぜる老いた手の感触を受けながら、私は芙蓉の声に、淡々と、述べる。]
ええ、生きては行けませぬ。
私は何処までも欲深く、しぶといあやかしだ。 生く為ならば、たかだか、あの方の命一つくらい、
(47) 2013/01/13(Sun) 01時頃
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――――…あのかたの、いのち、だって、
[声が、出ない。胸が、苦しい。 私は言葉の続きを言うことなく、漸くその人の腕の中に、身を預けた>>43。 顔を埋め、青色を隠した。]
(48) 2013/01/13(Sun) 01時頃
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[響いたおるごおるの音も耳に届いていなかった。 薬売りのあげた悲鳴も気づかず、暫し呆然と、輝きを失った小鈴の顔を、瞳を、ただ見ていた]
……守る、って ばかだ おれは
[赤く濡れた手。己の痛みは、どこにもない]
……ごめん
[しゃがみ込み、柔らかい場所に刺さっていた――それはきっと、喉か頬か――骨を抜いて、顔をあげれば]
(49) 2013/01/13(Sun) 01時頃
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――――……見る、な
[掠れた悲鳴は、生温い空気の中、朧まで届いたか。 握り締めた赤い骨が、新たなあかと痛みに染まる。 そのまま座り込み、俯いた。
骨を放り出し、顔を覆う。
見られたくなかった。取り返しのつかないことをしたのだ、己は。
もう絶対に…戻れないのだ、あの時には]
(50) 2013/01/13(Sun) 01時半頃
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あの子が、あんたを、殺そうとしたから、殺したんか。 生きるためにか。命を、繋ぐ、ためにか。
[ひどく冷たい言葉が口から止めどなく出て行っているのを感じる。 けれど、雷門が庇うように立ち、亀吉が言葉を失ってその腕の中に埋まるようなら、それ以上の責め立てる言葉を、もう己は持ちやしない。 誰かを一刻でも生き永らえさせるためだけに在れと、そう言ってくれた人がいたから。
脇の痛みに顔を顰めながら、薬鞄を漁って、大鋏を一挺、手にとった。]
(51) 2013/01/13(Sun) 01時半頃
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[私は答えられる声を失ったまま、朧の声>>45を聞く。 繰り返さず、とは、何時かの闇の前の問い掛けのうち、 あの時の懇願のいろの中にも、あったように思う。
――ああ、この人も、優しい。 言葉だけであっても、そう思えて、胸の内に苦しさが増す。]
(52) 2013/01/13(Sun) 01時半頃
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[うす青くなった顔で、ふらり、とどうにか立って。 簡単に人も突き殺せそうな鋏を手に、一歩、一歩、歩く。 その刃は亀吉の直ぐ脇を――通り抜け、通り過ぎ、更に向こうへ。]
っ、はぁ、
[きつ、と漏らした言葉は、誰かに聞こえたか。 大広間、テーブルの前に立ち止まると、大鋏は一息にテーブルクロスを切り裂いた。]
(53) 2013/01/13(Sun) 01時半頃
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[芙蓉の冷たい言葉>>51の方が、いっそ心安かった。 責めて欲しいなんて甘えだと、解っては居る筈なのに。 ああ、と頷くでもなく、ただそれを聞く。 顔を埋めていなければ、芙蓉に向けて笑ってさえいたかもしれない。]
(54) 2013/01/13(Sun) 01時半頃
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[視線を向けた先、その手に在るのは赤い骨>>49。 薄い唇を噛んだ。どうして止められなかったのだと。 亀吉も、――明之進も。
届いた声>>50に、首を振る。消して視線は逸らさずに。彼が俯くその様も、一度足りと瞬くことなく。]
明之進!
[歩む、走る、駆ける、そして名を呼ぶ。 座り込み俯くその姿は、やはり酷く幼く見えた。だからこそどうして、彼を、そして小鈴を、この館の皆を――守ることが出来なかったのか。]
……明之進、
[何度目か解らぬ、名を呼ぶ男の声。 例え拒まれたとて構わないと、膝をつき、手を伸ばし。]
(55) 2013/01/13(Sun) 01時半頃
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