221 堕天の姦計
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["天使"の顔など忘れたはずなのに、この天使を「導かなければ」という思いが残っていたのかもしれない。 導く方向は、既に逆へと返ったが。
その口調は、「光」を説くヨラニエルのように。光を否定する。 "あの光"はきっと人の愛を知らないのだから]
あなたが、光を求めるのではなく、与えなさい。 そうすれば、苦しむことはなくなります。 人の子であったあなたなら、きっとできます。
(+1) 2013/05/16(Thu) 00時頃
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[責め苦で出ない声の代わりに届いた魂の声に答える]
違います……
[それはケヴィンを信じるヨラニエルの写し身のようだった。 そこを越えてしまった堕天使は、抗う天使を否定する]
闇に堕ちても光であるなんて。そんな苦しいことはありません…… それを求めてしまったら、闇にすら、愛してもらえない。 光など諦めて、闇に堕ちなさい。
(+5) 2013/05/16(Thu) 00時半頃
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[>>*0姿を現す堕ちざる堕天使。 こちらが哀れに思うように、向こうもまた哀れに思っているのかもしれぬ。 彼の目から嘲りめいたものを向けられているのは知っている]
求めているのはあなたの方じゃないですか? 天使を堕とすなら――ちゃんと愛してくださいね。
[それに返す声もまた、隊長と敬ったものではなく。それは責めるような響きだった]
(+10) 2013/05/16(Thu) 01時頃
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[一人捨て置かれているような境遇に、先程置いていかれた空虚を重ねていたのかもしれない。 愛のない「違う闇」に堕ちてしまうようならばと哀れんで、己が教えられた「愛」を分け与えようかと思ったが。
真に求めた者が傍に戻ったとあればその愛など受けようとは思わないだろう]
……つまらない。
[不意に"天使"の真似が面倒臭くなったかのように吐き捨てる]
(+15) 2013/05/16(Thu) 01時頃
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[自分が捨てた「苦しみ」を後生大事に抱える様を見、いかに己が"愚か"だったのかを見させられるようだった。
ヨーランダはケヴィンのもの。ケヴィンはヨーランダのものにならない。 ジェフェルのものになりたいと言った。
知らずそれが棘を生んでいるのかもしれない]
何も分かってないですね、貴方は。 ――そうして苦しめばいい。
[>>*5表情を消すジェフェルと、"こんなもの"を求めて蔑視を与えたミルフィと。 苦しめ合うに見える両者に冷たい視線を浴びせて、吐き捨てる。 勝手にすればいいとばかりに踵を返した]
(+20) 2013/05/16(Thu) 01時半頃
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[>>+18ヨラニエルと言いかけた言葉にぴくりと苛立たしげに眉を寄せ。 言い直し、それでもまだ「様」をつけられることに空虚な思いがした]
感謝されることなど……何もありませんよ。
[ジェフェルに向けた言葉と同じように冷たく吐き捨てようとして、少しだけ失敗した]
(愛を見つけられることを祈ります……)
(+23) 2013/05/16(Thu) 01時半頃
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[まだ離れてそれほど経っていないのに。 もう、ケヴィンに抱きしめて欲しくて仕方なかった]
(+25) 2013/05/16(Thu) 01時半頃
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―深淵の何処か、あてもなく―
[置いてきてしまった深淵の小部屋がとても空虚に思えた。 愛の枯渇したような冷たさに、寂しさを掻き立てられて。愛がここに欲しかった]
(どうして、ケヴィンさまはあんなものに……)
[己の持ち主が執心する存在を、否定したいのか。ジェフェルの価値は彼女の中で大幅に下げられている。 あんな"モノ"はどうなってもいい。
けれど、どうしても見捨て切れなかったミルフィを思えば。捨て置いていいと思い切ることもできない]
(+30) 2013/05/16(Thu) 10時半頃
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[ミルフィも、ケヴィンも何故あんな空虚なものに思いを寄せるのか。 それよりも]
もっと私を愛してくれればいいのに。
[呟いて―― 突然耳元に囁くような声に、ぴくりと跳ねるように震えて。 声は、こころに響くのに、正直すぎる程身体が反応してしまう。 それだけでぺたりとその場に座り込んでしまって]
ケヴィン……さま。
[夢見るように名を呼んだ]
(+33) 2013/05/16(Thu) 10時半頃
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あっ……んぅ……。
[ここに姿はないのに、感覚だけはありありと伝わって。 痺れるような刺激に思わず声を上げる。
激しく何度も貫かれた内側に、まだ"あれ"が残っているような、痺れの残滓が残っている。
ただ軽い手遊びのような刺激なのに、「しあわせ」を思い出すようにじわりと潤うのを感じた]
(+35) 2013/05/16(Thu) 11時頃
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[声の聞こえた方を振り返り―― そこにあるのは闇だけ。
ようやく、それは魂に響く声なのだと気づいて言葉を飛ばす]
(+37) 2013/05/16(Thu) 11時頃
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あっ……ん……ぅ……?
[直接触れられるかのような、くすぐったさと甘さの混じった感触に、憚ることなく声を上げて。
けれどまるで一番触って欲しいところが分かっていて、それを避けているような動きに戸惑う]
あ…やだ、ケヴィンさま……もっと
[魂に呼びかけるのも忘れて、ついそのまま声で訴えてしまう]
(+39) 2013/05/16(Thu) 11時半頃
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もっと……
[もっと奥に。もっと強く、そう思うのに上手く言えない。 ただ切なそうに懇願の声を上げる]
お願いしますっ…! ケヴィンさま……
(+40) 2013/05/16(Thu) 11時半頃
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やっ……
[そのまま抗議の声をあげようとして。 次いで囁かれた「誰かにバレてしまう」という言葉を聞いて、慌てて口をつぐむ。
急に不安がもたげて、涙ぐみそうになりながら、どうにか精神力をかき集めて魂に声を送る]
(+42) 2013/05/16(Thu) 12時頃
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[我慢しないと。と。 "耐える"ことは得意だったはずなのに。覚えたばかりの甘美な刺激に、上手く制御ができない。
「はしたない」と言われて、恥ずかしいのに、それなのに逆に潤いは増して。 そのことが更に羞恥を煽る]
(+43) 2013/05/16(Thu) 12時頃
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やだ……あ……ケヴィンさまぁ……っ…
[泣きそうな声で切なく身を震わせる]
(+44) 2013/05/16(Thu) 12時頃
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ヨーランダは、ようやく、待ち望んだ本物の腕に包まれた。
2013/05/16(Thu) 13時半頃
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[その幸せな"行為"が終わった後の静かな時間に。 ぽつりと、その前に抱いていた疑問を問うてみた]
ケヴィンさまはどうして、ジェフェル……さま……を、欲するのですか?
[あれに"さま"をつけることに少し抵抗があった。 ケヴィンの所有物の、ささやかな反抗]
(+52) 2013/05/16(Thu) 17時頃
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[>>+53ケヴィンがジェフェルを評する言葉に反論の念が沸くけれど。 待てと言われれば、言葉を飲み込んで、落ち着かない気持ちのまま、ただ間近い横顔を眺め続けた]
(+56) 2013/05/16(Thu) 18時頃
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[あれはモノではないですか。そう言いたかった。 透明なんじゃない。ただ空虚なだけ。 光しか知らないただの「こころ」の紛い物。
けれどケヴィンの楽しそうな笑い声を聞けば、言ってしまうのは躊躇われた]
壊れる……きっと壊れますよ、あれは。
[そうなればいいという願望の現われなのかもしれないが。 何となくそれが正しい気がして、それだけを言った]
(+58) 2013/05/16(Thu) 18時半頃
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[>>+60答えが当たりそうだと楽しそうに笑うケヴィン。 あれはモノなのだから、器が耐え切れなければ壊れる他ない。そう思っていたから意外ではなかった。
ケヴィンが何故あんなものに拘るのか分からなかったが、あれをケヴィンと一緒に壊すのだと想像してみたら、思ったより楽しそうだった。 きっと笑いにつられたばかりでもなかっただろう。 壊れるなどと言ったのは、壊れて欲しいと思ったからなのだから。
"ケヴィン"を殺したのがジェフェルであるなら、ヨラニエルにとっても光を奪ったのはジェフェルだった。 そのジェフェルをケヴィンが壊すのだとしたら。 ケヴィンの気持ちが理解できたようで、ヨーランダも何だか楽しくなってきた。 ああ。やはり己も闇に堕しているのだろう。
抱き寄せられれば、彼女もまたくすりと笑った]
(+76) 2013/05/16(Thu) 22時半頃
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[ケヴィンの元で彼に弄ばれるを楽しみながら、壊す為の画策をわくわくと見、聞いていた。
そこへ届く声。 確かにケヴィンの光を奪い、それによってヨラニエルの光を奪ったのはジェフェルだと思っていたが。 しかしいざそれを認め、>>58闇に堕ちたものの責を全て一身に負うような謝罪をするのを聞けば、傲慢ばかりを感じさせた。 ただそれのみによって堕ちたわけではなく、結局の所何処かで自ら闇を選んだ瞬間があったのだから。 それすらを負うのは愚かに思えた。
愛など知らない癖に、愛を語り。ああ、やはり何も分からないままあれが愚かなことを言っていると。 ぼんやりと聞いていた。
どうせできやしないと、いずれこの「光」は壊れるだろうなと>>68>>69願望を冷めた気持ちで聞いていた。
だから最初>>+80ケヴィンが笑い始めた時、それは嘲笑だと思った。 けれど、そのまま楽しげに彼は「貴方についてやる」と言う。 どうであれ、彼女はケヴィンのものだ。ケヴィンが「つく」というのならそこにヨーランダも「ついて」いく。 それは確かなことなのだが]
(+88) 2013/05/17(Fri) 00時頃
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本当に、できると思ってるんですか? ケヴィンさま。
[もふもふと撫でられる心地良さに笑いながら、ただ不思議そうに首を傾げた]
(+89) 2013/05/17(Fri) 00時頃
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