221 堕天の姦計
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―涙の泉―
[何かの力が自分を導いている、そう感じていた。 それは神の加護、あるいは同胞の清らかなる気配であると、信じていた。
霧の漂う森の中を歩き続け、やがて、大きな洞のある大樹へと辿り着いた。 木の幹にあるにも関わらず、底知れぬ深さを持つように見える洞。 その中へ、躊躇わず身をくぐらせた。
暗闇に呑み込まれる感覚の後、固い地面の上へ投げ出される]
……ここは?
(14) 2013/05/12(Sun) 01時頃
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[闇の中、道示す水晶も、見ることのできる仲間も側に無い。 己の光輝を頼りに、周囲を探る。
見えたのは、鉄格子。 ごつごつとした岩で囲まれた狭い空間]
戻って、きたの……? ジェフェル様……皆、いますか!?
[呼ぶ声に応える声は無い。 それに、ここが元の牢獄だというのなら――
違和感の正体に思い当たり、耳を澄ませる。 辺りを満たす瘴気はそのままであったが、渦巻いていた筈のいくつもの声が、音が、無い。
その理由は、すぐに知れた。 鉄格子の向こう、横たわる人の子の姿。 安らいだ表情で目を閉じる彼は、呼吸をしていなかった]
(15) 2013/05/12(Sun) 01時頃
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[並ぶ房を、次々と照らして回る。 天使が、魔物が、人の子が、みな静かに息絶えていた。 一様に、苦しみから解き放たれた微笑みを浮かべて]
どう、して。
[サイモンを探して他の虜囚の前を通り過ぎたとき、彼らの声は聞こえていた。 嘆き、叫び、虚ろに嗤うその姿は見えていた。
サイモンの救出が最優先の任務であったから、まず彼を探すことだけを考えていた。 けれど無論、サイモンを救い出した後で、他の虜囚たちも皆――]
(16) 2013/05/12(Sun) 01時頃
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…………。
[あれだけ大勢の虜囚を連れて、無事に抜け出せただろうか。 統率のとれた御使いの一団ならともかく、衰弱し、正気を失った者たちの集まり。 だからといって、見捨てては行けない。
これが、もしかしたら。 彼らを「救う」最善の方法なのかも知れない、けれど]
でも……誰が。
[死者は血を流していなかった。自らがつけたと思しき傷はいくつもあったけれど。 命を絶つために斬られても、貫かれてもいなかった。 扉の鍵は、 叩きつけるようなちからで壊されていた**]
(17) 2013/05/12(Sun) 01時頃
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していく…
…する…を…ぶべきか…くべきか…
…は…まだ…じ…ないでいる…
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[牢獄の中は、静まりかえっている。 濃く澱んだ瘴気の中、肌も髪も汚れ、襤褸と化した衣服を纏い、黒い涙の跡を顔中に残した者たちが――もう心を蝕まれることなく、穏やかな表情で仰臥している。 彼らの魂は、天に召されたのだと感じる。 今は安らぎの中にあるのだと]
[自分はかつて、「ころして」と懇願する人の子の命を奪えなかった。 彼の心にも体にも、まだ生きる力があると信じたから。 でもその結果、苦しみに耐えかねた彼の魂は、闇の誘いに抗えなかった]
…………。
[泉のほとりで胸を締め付けた記憶が、再びわき上がってくる。 こわされた鍵をじっと見つめる。 これが小隊長の命であったのか、あるいは神の声を受けたのか、それとも。 ただ自分にできなかったことを成した御使いに、魂の声を送る。
問うことはただひとつ、無事でいるかと**]
(47) 2013/05/12(Sun) 08時頃
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…だ…
…
…をつけるがいい…
…おまえに…えられると…が…らぬ…
…
…ああ…おまえのお…で…
…
…さぞや…に…まるだろう…
…を…しもせず…いて…えゆく…をしばし…った…
…とすのは…がなくて…い…
…
…は…やりたいように…
…
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……いまのは、いったい……。
[ケヴィンとの魂の会話を終え、目を瞬かせる。 彼の無事は確かめられた。でも、あれは]
…………。
[思考を巡らせようとしたとき、通路の向こうで何かの動く気配がした]
(84) 2013/05/12(Sun) 20時頃
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[銀の弓を構える。闇の中、遠くを見通す力は持たない。 「何か」がゆっくりと歩み寄ってくる。足音が揺らいでいる。 距離が近づくにつれ、聖なる気配をうっすらと感じた。 牢獄に囚われていた天使の生き残りだろうか、と思う]
貴方は……
[少なくとも敵では無い、そう信じて口を開いたのと、 相手がこちらの名を呼んだのは同時>>76]
(85) 2013/05/12(Sun) 20時頃
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……ノックス!?
[驚きの声を上げる。 その姿が見える距離まで、同胞を認識できなかったことへの驚き。 そして、彼の身に纏わり付く魔の気配。苦しげな表情とその足取り]
ノックス、貴方、傷を……ああ、 翼を。
[駆け寄って彼の背中を確かめれば、血の滲む傷。 聖なる気配が弱っていたのはこのためかと、誤った理解が違和感を紛らせる]
(86) 2013/05/12(Sun) 20時半頃
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……じっとしていて下さい。 今、すぐに……
[翼をもがれたと思しき傷へ掌で触れて、身の内から光を送る。 ヨラニエルのような癒やしの力は持たないが、傷口に膿のごとく澱む魔の気を、祓うことができるだろうと]
(87) 2013/05/12(Sun) 20時半頃
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[>>93傷に触れれば、ノックスの体がびくりと震える。 我慢して、と囁いて、押し当てた掌から聖なる気を送るけれど]
…………!
[傷口の魔を祓ってもなお、滲み出る穢れ。 何度もそれを繰り返すうち、ノックスから弱々しい声が漏れた>>94]
身体の、中に……。
[確かに、その穢れは、彼の中から湧き出ているとしか思えなかった。 このままでは、彼は身の内から蝕まれてしまう。
白銀の使徒は、ノックスを餌と定めたらしき左腕の蛇へ、鋭い視線を向けた]
(104) 2013/05/12(Sun) 21時半頃
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[その視線はそのまま、神を冒涜する言葉を発したノックスへの顔へと移り>>95]
…………!
[彼の魔を祓おうとしたその手が、彼の右頬を強く打っていた]
ノックス……正気に戻りなさい。 貴方は神の御使い。主が貴方を、私たちを……見捨てるなど、あり得ません。 今はただ、遠く離れているだけで……
[彼の中にある瘴気が、彼の心を曇らせているだけだ。 それさえ取り除けば、彼はきっと――]
(105) 2013/05/12(Sun) 21時半頃
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[御使いの体内に埋められた瘴気。 己に残る光の全てを以てすれば、取り除くことができるだろうか。
仲間とはぐれてからずっと、己の身を護るために力を消費し続けてきた(>>1:51)。 今、ノックスの傷から魔を祓うため、力を使った。 気付けば、全身にじわりと疲れを感じている。 周りの瘴気が、己を浸食する機を窺っているようだ。 残る全ての力を使い果たしても、打ち勝てなかったとしたら]
……主は、私たちを、見ておられます。
[ああ、けれど、その御手が届かないほど離れているのなら。 彼を「救う」にはどうすればいいのだろう]
(110) 2013/05/12(Sun) 22時頃
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[>>111再びこちらへ向けられた顔に浮かんでいるのは、先ほどまでの嘆きではなかった。 純粋なる使徒は、御使いがこんな表情を浮かべるのを見たことがなかった。 思わず後ずさりそうになる足を、留める。 彼は、彼の心は、それほどまでに苦しめられているのだ]
……ノックス。 届かぬからこそ、私たちが神の御手の代わりとして遣わされるのです。 主は見ておられます。 私たちは……
…………!?
[普段の彼の話しぶりは、多分に砕けたものではあったけれど。 こんなに乱暴な言葉を口にしたことはなかった。 彼の瞳の色が、暗く澱むように思えた。 かつて翼のあった場所を、闇が我が物顔で占めようと蠢くのが見える]
ノックス……貴方は、
(116) 2013/05/12(Sun) 22時半頃
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[後ずさって、距離を取る。 弓につがえた銀の矢を、共に戦ってきた仲間である筈の彼へ向ける]
貴方は、もう……?
[問う声は、わずかに震えた]
(117) 2013/05/12(Sun) 22時半頃
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…ち…かうが…い…
…でも…を…くし…で…
…り…れて…け…るその…まで…
…いずれ…わかる…
…ては…であったと…
…
の…ではなく
…のものの…に…るわれる…は…であると…
…らの…を…し…い…けるのは…いことだと…
…した…
その…いは…かつて…が…した…に…じるもの…
その…こそ…いに…しいと…めたもの…
…これより…は…その…こそがおまえを…しめるだろう…
…ひとは…にはなれぬ…にもなれぬ…
…うき…を…え…けるまで…き…けるがいい…
…
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[>>124神への冒涜の言葉を躊躇いなく口にするノックスから、 目を逸らすことだけはせずに耐えた。
>>125問いへの答えは、残酷なもの。 これは現実。受け入れなければならない現実。彼は、もう]
いいえ、 いいえ。貴方は神の御使い。 けして、見捨てられたりはしない!
[それでも、呼び戻す言葉を止めることはできなかった。 救いが届かぬと罵倒するのは、 救いを求めているからだ。そう信じたかった。 そして、自分も見捨てられることなどないのだと、確かめるように。
神の御手はいま届かない。共に戦える仲間は側にいない。 己を囲むのは邪悪なる瘴気、眼前には闇に歪んだ同胞]
(136) 2013/05/12(Sun) 23時半頃
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