196 Fiducia - 3rd:fragrance -
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朧君。
[囁き、伸ばす指の熱は。 彼の求むるものであろうか。
ただ只管に優しく。]
だいじょうぶ、ですよ。
[そんな言、を。]
(-59) 2013/01/05(Sat) 17時頃
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病人 雷門は、メモを貼った。
2013/01/05(Sat) 17時頃
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いいえ。
[伸ばした指先は掴まれた。 拒絶でなく、掴まれた。
触れた男の指先は、熱い。
雪をも溶かす程に。]
いいえ。
[優しく出来ぬ、筈はない。 繰り返す否定は柔らかに、しかし強く。]
……いいえ。
[離さぬと強く *握り返す*]
(-98) 2013/01/05(Sat) 22時頃
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/* ああああっ!!
明君が大広間に来ていたのですね、眠気と戦いながらで取りこぼし多すぎですね私ほんとおいぼれ!! ばか!!
後から必ず含めてお返し致します。 本当に申し訳ない。
(-100) 2013/01/05(Sat) 22時半頃
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/* 本当に、ごめんなさいね…明君…。
しょもり(σ□σ`)
(-101) 2013/01/05(Sat) 22時半頃
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病人 雷門は、メモを貼った。
2013/01/06(Sun) 00時半頃
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人を殺めた貴方を、人は責めるでしょう。 ですが私には、出来ない。
[ともすれば、独言。 ともすれば、囁き。 ともすれば、睦言。]
優しくするななど、出来ません。
[やわらかく、甘く、優しく、 どこか『哀しい』。]
なぜなら、私も――――……
(-120) 2013/01/06(Sun) 00時半頃
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私も人を、殺めているのだから。
[その呟きは雪華の様に、静かな中庭へと落ちる。 子猫の、明星の、耳にも届く。 等しき声は大広間にて菱川に話した刻の様。 明之進が聞いていたのと変わらぬ声で。
『人を殺した』
と、告げる。]
(132) 2013/01/06(Sun) 00時半頃
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[零す嗚咽は微か。 顔は見ぬ様に心掛けよう。 しかし熱い指先は、離さぬままに。 彼の者の指が温まるまで。 『ものとおん』が色を取り戻すまで。]
………朧君。
[名を呼ぶ。 『あの時』出来ずにいたことを。
殺めたその『郷愁』に、出来ず在ったことを。]
(-126) 2013/01/06(Sun) 00時半頃
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―中庭―
小鈴さん、ですか。
[零した言葉は拾われていよう。 唐笠無くした男と朧に、白は平等に降り積もる。]
……大切なものだったのですが、『なくして』しまいました。
[其れは音にすれば同じ。 哀しみは降り積もる。 雪の白、巫女装束の白、異国の混じる少年の白。]
ええ、風邪を引く前には戻らなくては。 貴方は………大丈夫ですか?
[風邪に対してか、死の香る惨状に対してか。]
(137) 2013/01/06(Sun) 00時半頃
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[―――――人を殺めた。
其れは誰であり、いつであるかを、男が誰かに語ることは未だない。 今も、大広間の時でさえも。 菱川にも、明之進にも、朧にも、小鈴にも。 だからこそ、不信をかおうか。 それでも男は告げるのだ。
私は人を殺めた、と。
『なくした』傘は赤い唐笠。 ウトの求めた透明の、水の色とは違う傘。
しかし其れが、男自身のものでないと知るは男のみ。]
(141) 2013/01/06(Sun) 01時頃
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[指先は密かに触れていた熱を辿り。 緩やかにそっと離れる。 朧に落とす言葉も、小鈴に落とす言葉も、潜め。]
………後悔と『哀しみ』しか、在りません。
[誰を、という言葉には返せない。 ただ果敢無く笑うのみ。]
ええ、一緒に探して頂けますか? 見付かれば、佳いのですが。
[他意の無い無邪気な言葉に、救われる心地さえ訪れる。 傘は見つかりなどしないだろう。 男自身が見つけ出すは、叶わない。]
(151) 2013/01/06(Sun) 01時半頃
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[子供の様であれ、なんであれ。 男の熱は落とされる。 嗚呼、今はきっと。 優先的に守ろうと、救おうと。
離れる指先に、浮かべる笑みは寂しげに。]
…………。
[熱をと握り返す姿あらば、ふと瞳は細まった。 その熱が、溶けぬ雪さえ溶かして仕舞えば *佳い*]
(-148) 2013/01/06(Sun) 01時半頃
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私は。
[死にたいのか、赦されたいのか、裁かれたいのか。 嗚呼、どれにでさえ当て嵌まり。 そしてどれにでさえ、ない。
小鈴が朧へと手を伸ばす。 抱き留める姿が在るならば、男は中庭を後にしよう。 ひとつふたつと、雪は降る。
まるで囁く言葉の様に。]
(161) 2013/01/06(Sun) 01時半頃
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私は、助けたい。
[其れは単純な『えごいずむ』。
重ねた、失った『郷愁』を ただ救いたいだけなのだ。]
朧君と、お友達に成ってあげてください。 ………二人とも、強くなど、ないのですから。
[人は強くなど、ない。 それは年老いた男とて *同じ*]
(-153) 2013/01/06(Sun) 01時半頃
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…………おや。
[男の足は二人から離れ、やがて近付く先。]
申し訳ありません。 貴方の落とし物を遺体を葬るに使わせて頂きました。
[頭を下げ、微笑む。 自称『人殺し』を耳にしていた青年は、どんな反応をするであろう。]
(163) 2013/01/06(Sun) 01時半頃
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病人 雷門は、メモを貼った。
2013/01/06(Sun) 02時頃
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[呼ばれる名と、見詰める視線。 そしてなぞられるは、青年からは出そうにない口調。 あの話し方は、記憶の中を辿るならば一人きり。
朧が殺めた、慶のもの。]
貴方が落としたものですから。 勝手に使って構わぬ義理は在りません。 それに………。
[男は哀しげに笑んだまま。
小鈴の無垢な質問には、返さずにあった。 唐笠は何処で落としたか。 何処まで持っていたか、側にあったか。 其れは遥か、昔。]
(179) 2013/01/06(Sun) 02時頃
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/* 中庭が多角わーるど!!!
鳩爺が眠さで臨終しそう、で、す。なむ。
(-166) 2013/01/06(Sun) 02時頃
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貴方の大切な物のように、思えたのです。
[薄い青が。 透明な湯呑みを受け止めた布が。
赤く染めて仕舞ったことを、詫びる。 死の色に染め上げて仕舞ったことを。]
(-173) 2013/01/06(Sun) 02時頃
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[背に聞こえた声には、少し、笑った。 やはりこの少女は無垢で、眩しく、あたたかい。 誰かの路を照らす、明星たれば佳い。]
爺は、構わぬのです。
[路など、見失ってしまったのだから。 唐笠を『なくした』その日に。
男に在るのは雪の様な、後悔と『哀しみ』。 それでは誰の路とて *照らせまい*]
(-175) 2013/01/06(Sun) 02時半頃
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[雪華に舞い、微かに届く漣。 冷えぬ指先はいつでも熱を与えよう。 男の指を掴むのならば。]
………いいえ。
[雪は溶けるからこそ美しい。 溶けぬ雪などないと信じて *いたい*]
(-180) 2013/01/06(Sun) 02時半頃
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[本を握る青年と、話を重ねる中に。]
……芙蓉君。
[場を任せた男が一人。 抱える遺体に目を向けて。]
有難う御座います。 私もお手伝いをした方が?
[赤かった手は、染まった服は。 やがて黒く変わり死を示す。 館の色と同じ黒で、薬屋の青年へと話も振ろう。]
(185) 2013/01/06(Sun) 02時半頃
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[ああなるべきであった。
嗚呼、昔どこかで聞いた事が在る。 それに反さず、だから『彼奴』は。 ふわり、ふわりと、降り積もる『郷愁』。]
いえ…きっと。 雪の降る場所に居れば、帰ってきてくれる様な気がして居るのでしょう。 私が『殺めた其の人』が。
[帰ることなどありはしない。 裁かれたいわけでも、赦されたいわけでも、ましてや死にたいわけでもなく。 温かさはない、寒さだけしかないその中で。 帰らぬ人を、待って居る。]
(190) 2013/01/06(Sun) 02時半頃
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嗚呼、本当にその通りだ。
[離してならぬ。 大切なものから手を離してはならぬ。 ならば抱いたその本は、きっと、離してはならぬもの。]
掴めますよ、手が在るならば。 必要なものは……『勇気』です。
[其れは『あの刻』の男に *なかったのだ*]
(-189) 2013/01/06(Sun) 03時頃
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いいえ、戻ろうとしていた所です。 ゆりさんの弔いを、共にさせて頂いても?
[足を濯ぐという約束も叶えられず。 見てはならないと目を覆った癖に、その身を他へと任せた。 死して尚、殺められた者より殺めた者に向き。
漸く、漸く、ゆりと向き合おう。 そんな男の弔いなど、ゆりは望んでないやも知れぬが。]
芙蓉君、有難う。 ゆりさんを任せきりで申し訳ないです。
(193) 2013/01/06(Sun) 03時頃
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『哀しい』ですね。
[それはゆりへ、ゆりを抱える芙蓉へ、そして明之進へ。 中へと訪れる朧へ、離れ行こうとする小鈴へ。 誰かの死は等しく『哀しい』。]
………ゆりさん。
[はいと、従順な程に返される声はない。 返るわけがない、帰るわけがない。 判っていても、尚。]
(194) 2013/01/06(Sun) 03時頃
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大切なものから、手を離してはなりませんよ。 後悔と『哀しみ』しか、残りませんから。
[『あの刻』。 役人に引かれていく『彼奴』へと伸ばさなかった男の腕。
殺めたのは、役人達。 しかし、手を伸ばさなかった男もまた殺めたに等しく。 だからこそ告げるのだ。 『私は人を殺めたのだ』と。
そんな『哀しみ』を、青年に味わって欲しく無い *ために*]
(-195) 2013/01/06(Sun) 03時半頃
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有難う。
[丁重に扱ってくれていたであろう。 ゆりの肌に触れながら、囁く。
足に巻かれた白への感謝も込めて。
嗚呼、本当に。 この足が治り、歩いて回れるように。
叶わぬ願いもまた、帰らぬ人を待つ雪の中。 ふわりふわりと、降り積もる。]
(-197) 2013/01/06(Sun) 03時半頃
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―中庭―
[透明の傘の横たわる隣。 ゆりをそっと葬ろうか。 『哀しき』白は降り積もる。 少し払うようにして、ゆりの頬に触れながら。 芙蓉の気遣う笑みには、同じく苦い笑みを。]
………。
[手を合わせ。 名と、謝罪を冥府へ送る。 釈迦のように数多の手があらば、救えた命であるかも *知れずに*]
(202) 2013/01/06(Sun) 04時頃
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病人 雷門は、メモを貼った。
2013/01/06(Sun) 04時頃
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―中庭―
冷たいやも、知れませんな。 けれど腐敗させて仕舞うより…と思うのは、残された者の勝手でしょうかね。
[雪が降り積もってゆく。 胸で組まれたゆりの手にいつまでも男は触れていた。 温もりは移しても、冷たさに吸い込まれていく。 冥府へは、届くのであろうか。]
待つ人が増えて仕舞いました。 帰らぬを、待つ人が。
[巫女装束と、襤褸の着物。 黒い幼子に、唐笠を差した『郷愁』。 黄泉から帰るを待ち続けよう。 異教の徒ではなくとも。 帰らぬと、知りながらも。]
(207) 2013/01/06(Sun) 16時頃
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―中庭→―
[立ち上がり、積もる白をもそのままに。 中庭から中へ、足取りは芙蓉の向かう先へと。]
朧君は、後悔しておられます。
[事故であろう、故意ではなかろう。 男の意識は殺めた者へと。 其れは何より優先的に。]
私は彼を咎める事は出来ません。 朧君も、亀吉君も。
[どちらへも、責める瞳は向けられない。]
(208) 2013/01/06(Sun) 16時頃
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………少し、疲れましたな。 どこぞか、休める所はありましょうか? 喉も渇きましたし、お腹も空きませんかな?
[穏やかな笑みのまま、芙蓉へと告げる。 歩み行く途中、壁に掛けられた鏡が映った。
中に在る人を。 映る姿を。
責める瞳を向けるのはまだ、その *一人*]
(209) 2013/01/06(Sun) 16時頃
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病人 雷門は、メモを貼った。
2013/01/06(Sun) 16時頃
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