196 Fiducia - 3rd:fragrance -
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/* 最初はエントランス→居間→廊下とかおもってて 勘違いに気づいてエントランス→廊下→居間なのはわかったんだけれど ええっと
あれ? まあいいか(ねむい あとで・・ふろ・・あいた・・
(-14) 2013/01/01(Tue) 03時頃
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[手拭いに滲む あか を目にし、巫女の唇が描くは下弦の月。
己を押し退けて小鈴を追い掛けようとして居た青年に、その表情は見えなかったかもしれないが。]
(-15) 2013/01/01(Tue) 03時頃
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[時計は未だ見ていない。 なれば時戻るも知らぬが――針の音が、やたらに耳につく。]
もし、お嬢さん。 貴方様も呼ばれなさった方で?
(35) 2013/01/01(Tue) 03時頃
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[鈴蘭の女子の前に居て、ふと耳に届いた男の声>>1。 通り過ぎ行くらしいその男に、瞬いて。 ふと振り向こうと、して――、]
っ!
[突然に響き渡る音色は、すぐ傍に在る大時計から。 私は思わず耳を塞いだ。左手の内の異邦の文が絹と擦れる。 掻き消えそうな程に混じる誰かの声。 花の香りの中で確かに伝う、温かな匂い。 そして畳まれた傘、紅の眼――そう、黒いわらべのすがた。]
(36) 2013/01/01(Tue) 03時頃
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>>0#10
えらい大きい音でんな
>>0#12
…音だけやない。 なんや人の声も聞こえますで
[>>0#14 0#15 うわー。ほんまやめてほしいわ。 怖い怖い。なにこの音。なにが起きてるん。 おなごの前で格好悪いこともでけへんし。 まずは唖の娘の方を見て安心させな。]
お嬢はん安心しい。わたしがおります。 おみつはんも安心してください。 何かが起きたらわたしが何とかします。
…それとおみつはん、それお茶でいいと思います
(37) 2013/01/01(Tue) 03時頃
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/* しかし、本名が太助ってのは決まっているんだが、姓が決まらんでね 姓ってどんなのがいいのかな……家紋で決まったりしないのかな
(-16) 2013/01/01(Tue) 03時頃
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>>0#16 >>17#
…なんや小僧か。どこ行ってたんや。 ここお前の家か? ああ、ちゃうねん。ちゃうねん。喉渇いてもてな。お茶をな。貰おう思てな
>>1
「気に入ってくれたかな? 君の為に用意したパーティ、君のために用意した人たち」
ぱーちー? ああそうやったな。 やっぱりお前はここの子かいな。 みなはん読んだのはお前なんか。 聞きたいことは尽きひんのやけどな。 なんせ色々ありすぎて。
なあおみつはん。お嬢はん
(38) 2013/01/01(Tue) 03時頃
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[今度は姿が見えなくなる迄見送りはせず、居間の中へ。 長い髪を高く結い上げた、背の高い男>>0:140に挨拶をするより先に、ゆりの足は止まった。
射干玉は、部屋の中央辺りをじいと見詰めて居る。]
(39) 2013/01/01(Tue) 03時頃
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[所在を問う声>>1:#12は、雪道で浪人が発した言葉と重なります。 じりと左足を下げます。 建物の内では西洋を真似ずに履き物など脱げば良いと>>29思っておられましたが、時計の針が逆巻くなど怪異が起これば撤回したくなるものです。]
少年!
[芳ばしい香りに眉を寄せ、少年の紡ぐ言葉に息をのみます。]
(40) 2013/01/01(Tue) 03時頃
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[落ち着けわし。何が起きてるんや。 この童どこから来たんや。
――幽霊――
ないない。そんなのあらへん。 見たない。見たない。見なあかんのに。 小僧の方を見ることでけへん。]
(41) 2013/01/01(Tue) 03時頃
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[異人じみた装いの中、私の見たことのある異人のうち、何処にも見覚えのない、紅い灯の瞳。 黒いわらべの告げた言葉は、何故にはかない声に聞こえる。 かれがうかべた柔らかな笑みは、何故に、――哀しい。]
まっ て 、
[私はわらべに、手を伸ばしていた――、 舞う雪、風花のよう、無くしたすがたを掴むことは叶わない。 私は右手を力なく下ろし。 ただ、暫し呆然と、天井を見上げていた。**]
(42) 2013/01/01(Tue) 03時半頃
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亀吉は、館で下駄を脱ぐこと思いつくのは、何時のことになるのやら。**
2013/01/01(Tue) 03時半頃
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「これで君も哀しくないね。」
なにが哀しいや!
>>#6 ……あれ、どこいった。どこいきよった
[あり得へん。おかしい。]
おーい小僧
[おかしいおかしい。]
隠れてないで。どこいったんや
[冗談やめてえや。]
大丈夫です。おみつはん。お嬢はん。 わしが居てはりますさかい
[ほんま堪忍してください。神様、仏様。]
(43) 2013/01/01(Tue) 03時半頃
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[ゆりが見詰める先に、立って居るのは黒衣の少年>>0>>#0。 初めから其処に居たのだろうか。 小鈴や青年に気を取られて居て、全く気が付かなかった。
射干玉は紅の双玉に吸い込まれる。
鼻腔を擽る香ばしい匂い。]
ぱん?
[少年の言葉を鸚鵡返しに繰り返し、首を傾げた。]
(-17) 2013/01/01(Tue) 03時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2013/01/01(Tue) 03時半頃
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[背後で聞こえた声>>30に、勢い良く振り返る。 そこに居たのは、追っ手ではなく。 口元を手で押さえる様子、踵を返すのを見て。]
久慈さん……!
[とととっと駆け寄り、がしぃっと、着物の袖を掴んでしまう。 頭の中は、何一つ整理できていないけれど、一人で居るとパニックを起こしそうで。 とてもとても、怖くて。**]
(44) 2013/01/01(Tue) 03時半頃
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わたしの ため……? [>>35背から掛けられた声に、直ぐには気付かぬ様子。 僅かに開いた朱唇が、掠れた声を発した。]
(45) 2013/01/01(Tue) 03時半頃
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[やはらかな笑み。やはらかな声。 抱えた籠に入ったものの匂いとは知らねど、嗅ぎ慣れぬ香りもまた、やはらかに。
なれどゆりは、少年の云う意味を捉えかね、迷う。]
(-18) 2013/01/01(Tue) 03時半頃
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2人目か、それは喜ばしいな。 主の姉が稀有ではないという証であろう?
[身構えた天宮殿の大きな瞬き>>31と、目許の僅かだが緩む様に、 お嬢様もぱちと瞬くのでした。]
……私は、変なことなど言ってはいない。
(-19) 2013/01/01(Tue) 03時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2013/01/01(Tue) 03時半頃
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やはり、茶葉でよいのですね。 急須の代わりになりそうな物も見つけました。 後は湯が沸くのを待つだ…
[言いかけて、あの少年の姿が視界に入った>>#0。
扉は――、
……開けっ放しだったかもしれない。 そこから入ってきたのだろうか。
何かいい匂いのものを抱えて、その少年は立っていた。]
(46) 2013/01/01(Tue) 03時半頃
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[射干玉から、光が消える。 感情の窺えぬ、漆黒の瞳が少年を見詰め]
わたしの ため──…?
[暖炉の薪の爆ぜる音にさえ掻き消える小さな声で、もう一度問うた。]
(わたしが かなしい から?)
(-20) 2013/01/01(Tue) 03時半頃
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貴方、は…
[言葉を紡ごうとして、菱川の言葉が先に少年へと投げかけられる>>38 「なぁ」、と振られて、]
えぇ、貴方様は… どうして私をここへ招いて下さったのですか?
[疑問を投げかける。
けれど、返ってくるものは何もなかった。]
(47) 2013/01/01(Tue) 03時半頃
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[声はかけたが、反応はなく。 一点見つめる視線の先に、探し求めていた童を見れば、動かぬ少女にも得心いった。]
ああ、なんだ、こんなところに。 帰り道を後で――
[聞いても、と続けるより先に、童が口を開く。 君の為に用意したパーティ、君のために用意した人たち。 すぐにはその言葉の意味するところに気付けずに、瞬く。]
うちのために、何をしようって。 うちはこんなぱぁてぃなんぞ、開いてもらえる謂れもないし、してほしいなんて言うたことも。
[笑ったままの童に、困惑行き着くところまで行って言葉を重ねる。 しかし返答はなく、笑みの形が崩れることもない。]
『これで君も哀しくないね』
[それを残して、また黒は煙と消えた。]
(48) 2013/01/01(Tue) 03時半頃
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わたしは
(おれは)
かなしいの?
(哀しんで居るのか?)
(-21) 2013/01/01(Tue) 03時半頃
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[一つに束ねた濡羽色の長い髪が、ふるりと揺れた。]
…………ない。
[小さな、掠れ声。]
(49) 2013/01/01(Tue) 03時半頃
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……わからない。
[揺れるは髪のみならず。 低めのやはらかな声もまた、戸惑うように揺れた。]
(-22) 2013/01/01(Tue) 03時半頃
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[己の声にハッとして、背後に現れた気配を振り返る。 しかし直ぐにまた、少年が消えて仕舞うのではと、視線は戻る。
案の定、既に其処に くろ は居らず、戸惑い揺れる射干玉は、艶やかな着物姿の人物へと向いた。]
(50) 2013/01/01(Tue) 04時頃
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[意味深な言葉>>#4>>#5を残して、 あの少年はまた、姿を消す。
今度は目の当たりにした。 扉から出て行ったのではなく、少年は 消えた のだ。
消えた少年の姿を探す菱川の姿>>43を視界におさめながら、 茶葉の箱を両の手でぐ、と掴む。
どれだけ力を入れても、手の震えは止まらない。 力が入っているのかもわからない。]
…な、………。
[とんでもない所へ来てしまったのだろうか。 ふと、具合いの悪そうな女子に視線を移す。
怖がっていたりしないだろうか。 怯えているようなら近くへ寄り、背に手を添えてゆっくりと摩った。]
(51) 2013/01/01(Tue) 04時頃
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[世の中は不条理や。
美しいおなごは病になり。
初老の男は巫女にもてて。
罪のないわしらはこない辺鄙なとこ連れてこられ。
どんなけ人殺しても刑受けんとのうのう生きてる奴もおるというのに。
せやけど、わしはおなごを怖がらせとうないし、悲しませとうない。 わしはおなごが喜んでくれればええ。 その為やったらわしは何でもできる。 わしら生きてんねや。若い血が流れてんねや。 世の中のおなごというおなごはみーんな幸せにしてやるで。 わしは天下の世渡介や。**]
(52) 2013/01/01(Tue) 04時頃
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/* 世渡介wwwwwwww
(-23) 2013/01/01(Tue) 04時頃
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いま───
[潰した南天を塗ったような紅い唇が小さく開く。]
其処に、男の子が居ましたか?
(53) 2013/01/01(Tue) 04時頃
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[一体、これは何のパーティなのでしょう。何をもって宴なのでしょう。
薬売りの薬を望んだのはお嬢様ですが、それでも「用意した」という言葉にざわりとされています。>>#2
少年の声は柔らかであり厳かであり。 その微笑みは全てを受け止めるが如く慈悲に溢れている様に見えたのです。
身を匿う場所にしては目立つこの館で、本当に、本当に――]
(54) 2013/01/01(Tue) 04時頃
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