196 Fiducia - 3rd:fragrance -
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― 2階・個室 ―
[入った部屋には、何もない。 まだ誰も使っていない、空部屋なのだと思ったけれど。 そこは紛れもなく、何も持たない、アタシのための部屋。]
[扉を開けてすぐの所に座りこんで、零れる涙を拭いて。 早く、波立つ心を立て直そうと――……。**]
(110) 2013/01/07(Mon) 20時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2013/01/07(Mon) 20時頃
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[開く扉>>123に、びくりとして。]
は、入ってくるなあぁぁ。
[動揺する目から、涙が零れて。]
(136) 2013/01/07(Mon) 22時半頃
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ばかじゃないの。 ……ばっかじゃないの。 意味が、分からない……。
アタシは! ……アタシは、何も持ってない。 この身体すら、アタシのものじゃない。
逃げてたの。 この館から出たって……!
[捕まって、また奪われる。 それは、命かもしれない。]
(-143) 2013/01/07(Mon) 22時半頃
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……アタシは、ただの野良猫。 ふっと現れて、ふっと消えるだけの。 だから、忘れるといい。
[そう言って、世渡介の頬を両手で包み、低い背を伸ばして。 唇でその頬に、軽く触れて、緩く微笑み。]
でも、ちょっと、嬉しかった。 ありがと。さよなら。
(-144) 2013/01/07(Mon) 22時半頃
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[椅子を、開かないだろう窓に思いきり投げつけて。 俊敏な猫は、さっと窓枠をくぐる。 その動作は、流れる様に。]
[2階から飛ぶ位、元より平気だ。 それに窓から出ても、『出られない』事は分かっている。]
[どこにも逃げられない館の中で、アタシは逃げている。]
(138) 2013/01/07(Mon) 22時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2013/01/07(Mon) 23時頃
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― エントランス ―
[窓を出た先は、以前と同じくエントランス。]
…………。 何やってるんだ。アタシは。
[酷く波立った心を払う様に、ふるふると首を振る。 一瞬、ある人から猜疑を受けていると感じた事、思い出して。 自分は命の危険に身を晒している事、思い出して。]
[みつが投げ捨てた銀色>>61を、置いてきてしまった事に気付いたけれど。 銀色は、他にも沢山、着物の下に埋まっている。 投擲用の匕首。狙った的は、動く的でも外さない。]
[――……アタシの命を奪おうとするなら。 どんなに強い相手だって、きっと、道連れに位はしてやる。]
(156) 2013/01/08(Tue) 00時頃
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/* 小鈴は今日落ちて、沙耶を最終日にってPLは思ってたんだけど。 セットはPC視点なので……! 病人の雷門さんもいらっしゃるので! 落とすなら、道連れしちゃうよ宣言。
(-168) 2013/01/08(Tue) 00時頃
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― 中庭 ―
[そうして、中庭へと走る。 あぁ、アタシは走ってばかりだなぁ、とは少し思った。]
みつさん、ごめんね。 ……っと、亀ちゃん。
[一人で弔いをさせてしまったと思ったのだが。 そこには亀吉の姿もあって。少し驚いた。]
(160) 2013/01/08(Tue) 00時頃
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[中庭で、ウトの顔を見つめる。 彼女を冒涜したアタシは、亀ちゃんを庇ったアタシには、祈る事はできない。]
[みつを探して、中庭へ来たけれど。 亀吉の姿も見えたなら、2階の廊下で問われた時に、殆ど答える間のなかった『理由』を。 生きている内に、伝えておこうか――……。]
(166) 2013/01/08(Tue) 00時頃
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さっき、アタシが嘘を言った理由。
アタシね、幼い時に見世物小屋に売られたの。 で……まぁ、色々あって。逃げてきた。
[聞いて気持ちの良い事じゃないので、経緯は省略。]
そんな訳で、本当は亀ちゃんや木原様と、こんな風に話せる身分じゃないっていうか。
(-180) 2013/01/08(Tue) 00時半頃
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うん。それで。ここから無事出られても……。
[逃げるか奪われるか死ぬか。]
だから、ゆりさんの分も、ウトさんの分も、アタシが貰ってあげる。 ……そうしてあげたいなって。 亀ちゃんは、幸せになればいいなって、思ったの。
[亀ちゃんの住む世界が、どんな所か分からないけれど。 せっかく良い家柄に、生まれたのだから。]
[小さく、笑んで。]
(-183) 2013/01/08(Tue) 00時半頃
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[亀吉の銀色に手を伸ばそうとして。 触れられるのは嫌いだったなと思えば、手を下げて。] 亀ちゃんは、そのいろのせいで、哀しかったの? みち に、迷っちゃったの……?
[話したくなければ、深く聞きはしないけれど。 悲しげに、緩く微笑んだ。]
(-184) 2013/01/08(Tue) 00時半頃
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[みつの言葉>>169に、手を伸ばしかけて。 その手をおろす。]
ウトさんは、きっと。 アタシに、弔われたくは、ないよ……。
(176) 2013/01/08(Tue) 00時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2013/01/08(Tue) 00時半頃
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……やっぱり、やめておく。
[みつ>>181に、小さく首を振る。 アタシは、彼女を裏切ったのだと、思うから。]
(187) 2013/01/08(Tue) 01時頃
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[手を取られれば>>183、驚いて、びくりとして。 少し見開いた目は、続く言葉に、緩く微笑み。]
[小さく頷いて。 頬から少し、その銀色に移動させて。なでなで。]
(192) 2013/01/08(Tue) 01時頃
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……ごめんね。
[ふふっと、小さく笑って。]
うん。亀ちゃんは、覚えていて。 [罪は、アタシが貰えばいい。 亀ちゃんが、裁かれない様に。 元の場所で、幸せになればいい。]
(-204) 2013/01/08(Tue) 01時半頃
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……そっか。 [話を聞けば、哀しげな目で緩く笑む。 身分の高い低いに限らず、哀しみはあって。 高い身分だからこその、哀しみもあるのだと。]
そうだ。初めて会った時、『エライひと』って。 つーんってしちゃって、ごめん。
[なんて、わざとそんな話を持ち出して。小さく笑って。 続く言葉に。]
うん。
[それは沙耶だろう、って、思うけど。 言葉には出さずに、こくりと頷く。 信じて、一歩踏み出して、幸せになればいい。]
(-221) 2013/01/08(Tue) 02時頃
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[手に触れられれば>>201、撫でていた手を止めて。 二人が話を始めるのを見れば。]
それじゃ、アタシは。
[どこへ――……?]
[少年の眠る傍、壁にめがけて、1枚タロットカードを投げる。 間を開けずに投げた銀色が、カードを射抜いて、壁に刺さる。 それは、『愚者』の隣に寄り添う『魔術師』。]
[アタシの命も、奪われてしまうなら。その前に。 少年を殺した犯人と、雷門のなくした傘を、見つけてあげたい。]
[あと、今、もう一つ。胸に刺さるのは――……。]
(212) 2013/01/08(Tue) 02時頃
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