196 Fiducia - 3rd:fragrance -
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― 時計の鳴る前に ―
[おみつの、菱川の。 気遣われる言葉に、視線に、顔を俯けた。
誰かと話すのは、慣れない事過ぎて。
どうして良いのかわからなくなる。]
[ しの ]
["もうあなたには な はないのです" そう己に告げた、己の大好きなひとの名を借りる。]
(85) 2013/01/01(Tue) 14時半頃
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[前髪が作る影の中に、遠い日の幻を見る。
己を閉じ込める木枠の中。 名も性も自由も消え。
冷たく狭いあの日々の中、暖かかったのは、母の形見の着物と しの で。]
(86) 2013/01/01(Tue) 15時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/01/01(Tue) 15時頃
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― 鐘の音響く頃に ―
―― っ
[身体の奥底を痺れさせる様な音色に、元々立ち竦むようだった己は、いよいよ怯えに力が入らなくなる。 辛うじて傍の机の一つに手をつき、倒れるのを堪えた。
其れらが何であるか、おみつ>>4も菱川>>37も分からないようでは会ったけれど、一人きりではない事は、確かに心の支えとなる。
警戒心と怯えと、それから嫌悪の混じる眼差しを、姿を見せた黒の少年へと向けた。]
(91) 2013/01/01(Tue) 15時頃
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[ わたし ]
[ りゆうは わからないけれど ]
[ あなた すきじゃない ]
(-43) 2013/01/01(Tue) 15時頃
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――、 、
[何かを彼へと告げようとして、音を持たない其れは規則的な怪奇音に掻き消された。
館内を包むのとはまた違う、別の嗅ぎ慣れない香りが鼻腔を掠める。
知らぬ単語の意味に興味はない。 赤い眸が何を見つめているのかも分からない。
けれど、哀しみは簡単に無くなってしまえるのだと言いたげな少年に反発する、意地なのかもしれない。]
(92) 2013/01/01(Tue) 15時頃
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/* やばい、>>52菱川さんに弟子入りしたくて仕方ない
(-47) 2013/01/01(Tue) 15時半頃
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[幻か、幽霊か。
暫く得体の知れないものが居た場所を見詰めていたが。
気遣い、摩ってくれる手の暖かさにはっとした>>51 己も身体を預けた机に支えられていたが、緊張は彼女の手にゆっくりと解ける。 同時に、これほどに誰かを近くに感じたのは久しぶりで、おろおろとし始めた。
しかし気を遣ってくれるおみつも不安げに見え、どうしようかと迷うこと暫し。 感謝が伝わるよう、安堵を少しでも返せるよう、慣れない手付きでおみつの背へと、力弱くも撫でる、真似をする。]
(100) 2013/01/01(Tue) 16時頃
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[おみつの手伝い、己にできるだろうかという不安を抱きながらも頷いた。 湯のみもどきの数は多い。 それほどの数のひとに会うかもしれないという予感は少し気を遅らせる。 けれど、彼女の手伝いはしたい。 あまり重いものは持てはしないが、茶くらいならば何とかなるだろう>>58>>61
館の造りに詳しくない故に、茶を用意してくれた彼女の後から、そろそろと付いていく形になる。]
(104) 2013/01/01(Tue) 16時頃
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― 一階・居間 ―
[其処に居る誰かを見ては、また少し身体を縮こまらせた。 初対面相手への、癖になりかけている。
おみつの誘導のままに茶を運び終えてから、己も一杯を頂戴した。 おみつの横にちょこりと座り>>76>>77 窄めた口で息を吹きかけ、ちびりと一口。 嗅いだことのない香りと共に喉を滑り落ちていく、暖かい茶の感覚。 ほぅ、と息を吐くのは反射のように。]
(110) 2013/01/01(Tue) 16時頃
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[西洋風の椅子のようなものでは、誰かの怪我の治療をしているらしかった。 それに口出しするものも何もない。 むしろ、このまま此処に居てしまうのは治療の様子を見ているようで、具合が悪いのではないかと思う。
此処は火もあり暖かいけれど、一杯のお茶を頂き終えたら、どこか別へと移動すべきか、思案した**]
(112) 2013/01/01(Tue) 16時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/01/01(Tue) 16時半頃
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/* ゆりたんの
発言量
すっげえええええええええ
(-54) 2013/01/01(Tue) 16時半頃
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/* まだ会ってない人が多い。やべえ。 コミュ障やべえ。
(-55) 2013/01/01(Tue) 16時半頃
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/* 居間のところ、弟子入り先は沙耶たん。
菱川さんに弟子入りしたいんだけど。ものすごく。
(-59) 2013/01/01(Tue) 16時半頃
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― 一階・居間 ―
[其の部屋への新しい来訪者達が名乗ることはあっても>>118>>120、唇が開くだけで挨拶を返すことも出来ない。 居心地の悪さに俯きがちになれば、顔に出来る影がより一層顔色悪く見せる、それにも気付けない。
ひとから隔離され過ごした年月は余りに長く、思いやりも賑やかさも優しさも気遣いも、何もかもに戸惑ってしまう*]
(126) 2013/01/01(Tue) 19時頃
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/* きゅん
(-70) 2013/01/01(Tue) 20時頃
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[近くを通った長身>>129を、顔を上げて見送るように。
少し考えれば、先に去った其の背を追いかけるように立ち上がる。 近くに居るおみつの肩を軽く叩き、音のないありがとう、を唇で作ると、一つ礼をし居間を出た。]
(132) 2013/01/01(Tue) 20時半頃
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― 一階廊下 ―
[居間の中との気温差に、ふるりと震える。 先に館の入り口側へと向かおうとする背を追いかけようと、歩き出す。
手にしているのは相変わらず、白い招待状、唯一つ。]
(133) 2013/01/01(Tue) 20時半頃
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― エントランス ―
[扉との押し問答をする背中を、エントランスの隅っこでおどおどと見詰めている。 かける声も持たないし、己の腕力では力になれない事は分かっている。
開かないらしい、と其の様子を見て取れば、不安げな貌になった。]
(136) 2013/01/01(Tue) 21時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/01/01(Tue) 21時頃
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[外へ、と問われ、ふるふると首を横に振る>>137
此処が開かないのならば、別の扉を探しては? 唇は幾度か、空気を噛んで。 小さく指を振るだけの身振り手振りで伝えようとしてみる。]
[ そとへ いきたい のでしょう? ]
(138) 2013/01/01(Tue) 21時頃
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[無理に出たいわけ、ではないらしい。 笑みを向けてくれるのを見、それならば一応良かった、と言えるのだろうかと、懸命に動かした指先を降ろして。]
、――
[此方への問いに答えようとして、近くに居る相手への内緒話のように口元に手を当てた。 彼の頭が下がったなら、小さい声は辛うじて聞き取れる音量で。]
(143) 2013/01/01(Tue) 21時半頃
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[ やすむ のに ]
[ どこか ばしょ を ]
[ ごぞんじ かと ]
[先ほど落とされた言葉への返事にもなる。 この館の中を全く詳しくない己は、調理場と居間と此処しか知らず。]
(-76) 2013/01/01(Tue) 21時半頃
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/* なんか俺、日本語がおかしい
(-77) 2013/01/01(Tue) 21時半頃
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[長身が戻った後に返された答えに、こくり、頷いた>>144
気遣ってくれているけれど、踏み込まれてこない距離感はどこか安心するもので。]
―― ?
[差し出された手に、幾度か瞬きした。 大きな手のひら、相手の切れ長の瞳、もう一度手のひら、もう一度。 視線の往復を何度か繰り返してから、漸く意図に気付き、己の手を彼の手に近付ける。
ひやりとした指先に触れるには、戸惑いの所為でまた少し時間を要する。 引っ込められてしまうのが先だったかもしれない程に。]
(156) 2013/01/01(Tue) 22時頃
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[居間を出る前、菱川の視線を感じ、ちらとそちらを向いた。 ぺこ、と小さな会釈を残す。
先刻の言葉>>43は嬉しかったと、微かに口元を緩ませて。]
(-90) 2013/01/01(Tue) 22時半頃
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[指先が触れる>>162 己ではない冷たさに支えられ、手引かれた。 先導される速度は、此方を確りともの。]
、――
[あ、と何かを言いたげに唇は開くも、それ以上を紡げずにすぐ閉ざされる。
此の優しさが普通なのかどうか、己には判断できないでいる。 支えられる手の位置も、此の侭でいいのかも分からない。
触れた宵渡の指先を、無意識の不安が、きゅ、と握ってしまった。]
(165) 2013/01/01(Tue) 23時頃
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/* やべえ おぼろん(誤解のある言い方)の紳士っぷりやべえ
(-98) 2013/01/01(Tue) 23時頃
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― 先刻、居間 ―
[西洋風の湯のみや暖炉へと、視線を迷わせていた。 声を上げ名を名乗りあう中にも入れずに。
怪我人をじろじろと見てしまうのも趣味が悪いと、そちらは余り見ないようにはしていたが。 其の当人の視線が此方へと向いたならば>>166、唯戸惑い見詰め返すようになる。]
(171) 2013/01/01(Tue) 23時半頃
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― 一階、エントランスから移動 ―
[覗き込むように問われる言葉に、勢いよく首を横に振る>>169 血の巡りの所為でくらりと眩暈がしそうになったが、気力で堪え。
遠慮がちに、またひそやかよりも小さな音が鳴る。]
(174) 2013/01/01(Tue) 23時半頃
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[ すみません ]
[ こういう の 、 なれて いなくて ]
[こうして手を取られることに、長い時間誰かに触れることに。 慣れない指先が小さく震えて、縋る様。
其れが申し訳なくて、情けなくて、恥ずかしいような気さえしてくる。]
(-103) 2013/01/01(Tue) 23時半頃
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[ふるり、また首を横に振る。 哀しませないように、己の感情を伝えようと、距離を詰めて。]
[ いやじゃ ない ]
[ ほんとうに わたし ]
[ て にぎるなんて ひさしくて ]
[ だから ]
(-130) 2013/01/02(Wed) 00時頃
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