[虎落笛が鳴る夜は深く、冷たい。男は一人、その名と同じように宵を渡り歩く。結い上げた長髪が静かに、背を追うように跳ねた。時折口元から立ち上る、息の凍った白い靄が、目元に落ちる浅黒き影をぼかす。世界の全ての色が彩度をなくし、白と黒とその中間とで構成されているよう。この色を、確かこう表現するはずだ。] ……も、の、とお……ん[馴染みがないはずの響きがどうしてこうも、胸を締め付ける。――否、本当は知っている。その理由も、その意味も。だから目の前に現れた黒き衣と紅き瞳の少年に、男はただ表情を歪めた。]
(264) oranje 2013/01/17(Thu) 13時頃
sol・la
ななころび
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