[近づくにつれ、戦いの音と光はありありと。
そこの到着するまでの、じりじりとした時間は実際のものより長く感じられた。
先遣隊の健在は、戦いが続いている以上明らかだったが。
やはりその姿がしっかりと見えるようになると安著する。あの力強い大きな翼の輝きは失われてはならない光。
マリエルもまたケヴィンの守護の内で堅実に戦っているようだった。
>>67無茶はしない、と告げた生真面目な表情を思い出す。その言葉通り、耐える戦いをしていたらしい。
ヨラニエルは、彼のものが敬虔さに辟易する性分があるなどとは思わず、使徒のあり方を愛するものと信じ込んでいる。堅実な人格ですらあると思っていかねない。
あるいは、それは同じ魔から転じたものであるエリシェバの在り方からの印象に引かれている部分もあるのかもしれない。
選ばれたものである己と違い、自らの意思で選んだものたち。その思いがいっそう、畏敬を抱かせるのだろうか]
(151) 2013/05/10(Fri) 20時頃