…お?
今度は何だろね、メアリかジョージか、さてどっちだろ。
[ゲーム参加時に受け取ったトランシーバーは手元に残ったままだったから、そのまま5人のホットラインとして何かあった際にはすぐに連絡を取れるように手元に置いていて。
ディーンから、トランシーバーに受信が来ていると教えられ目を向けた。
ちかちかとランプが点滅しているのを見て、手を伸ばす。
自分達が王になったことに反発する輩は日を追って減りはしてきたが後を絶った訳ではなく。
日を重ねるに従って執拗になる嫌がらせや脅迫の的になるのはやはりジョージやメアリが多かった。
大体自分にかかってくる時はそんな状況だから、やれやれ懲りないことで、と思いながら耳に当てたの、だが。
聴こえた声は、王と一緒に出ていったはずの声で微かに眉を上げ。
その内容に、軽く口端を上げた。]
ん?
あぁ、メアリがまたボタン押し間違えて俺にかけちゃっただけー。
そんなに俺のこと好きなんかねぇ。
[受信を切って動かぬ自分に、行かないのかとディーンから問われ笑みを返し。
以前にも操作を間違えてかけてきていたメアリに濡れ衣を着せて誤魔化した。]
(28) nadia 2011/02/12(Sat) 15時頃