─ 魔界 ─
[荒れた岩地に降り立ち、ざっと小隊の人数とその光輝の状態を確認する。
じわ、と肌をこするような瘴気と、
ほんのりとただよう何かの腐敗臭に、顔をしかめた]
[白い翼で一瞬、自らを包むようにして、すぐに解く。
……腕の中に生成されたのは、さっきまではなかったはずの長方形の大盾<スクトゥム>。
人間であれば持って歩きまわるだけで息のきれそうな鉄板を、右手で軽々と持ち上げる]
[……生涯不殺の誓いは、翼を賜った時に捨てた。もう彼は、小国の守護者ではないのだから。
しかし、それでも殺すより守る方が性分にあう。ジェフェル>>10がそれを許してくれているのに甘えている自覚はあるが、ならばその分、自身の仕事を果たすだけだ、と]
[ジェフェル>>3の水晶光を背にして、何が飛んで来ても対処できるよう、
また味方の動きを遮らぬよう、静かに闇の向こうに目を凝らす]
(17) 2013/05/09(Thu) 01時頃