[事後の余韻の残る汗ばんだ肌のまま、ケヴィンはヨーランダの髪を撫でている。
しかし、ケヴィンの心は腕の中の娘ではなく、ジェフェルから返ってきた返答>>20の方にあった。
表情がにやつくのを止められない]
[何もかもが可笑しかった。
片方が昏い目的を隠して、清らかな振りをして姦計を謀り、片方はそれを信じ、必死に返答をする。
……これはまるで、いつかの状況を逆にしたようだった。
あの時ジェフェルは嘘を言い、自分はうなだれて死すら願った]
[ケヴィンは落ち着く為に、ヨーランダの首筋に顔を埋め、その香りを嗅いだ]
……ん?
俺がジェフを欲する理由か?
そうだな……きっとあれが美しく、得難く、どこまでも透明な存在からだろうな。
[透明、と言うのは良い表現に思えた。
それは、その向こうに光があれば光を通し、闇があれば闇を映すのだ]
(+53) 2013/05/16(Thu) 18時頃