8 Solo Assembly Letters
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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が7人、智狼が1人いるようだ。
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大方の予想に反して、前触れはありませんでした。はじめに生命が失われ、暗闇と構造が失われたとされています。 そして、信仰と知識と、ついには暴力さえ。
やがて、かつての資源を得る見込みが失われてしまえば、この地球も、標識のない宇宙の煌きとなるのでしょう。
(0) 2021/04/15(Thu) 10時頃
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わーい!いっぱいお手紙ありがとう
(-0) 2021/04/15(Thu) 10時頃
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みんなと文通できそうでにっこにこしている
(-1) 2021/04/15(Thu) 10時頃
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――主催のバグ対策本部――
[アップライトピアノの楽譜立ての上に、簡素な冊子が立てられている。 そのページがぱらぱらと捲れ、走り書きめいたタイトル――参加者の名前が覗き見える。 即興の練習曲の譜面のようなそれらは、ミスだらけの譜面だ。]
“ No.1 ヴィクトーリア ” “ No.2 キリト・W・キリシマ ” “ No.3 セクレタリアト ” “ No.4 ガブリエル ” “ No.5 暖琴 ” “ No.6 ジェニファー・バトラーズ/デアドラ ”
[いま、開かれたNo.6とNo.1のページ。 その譜面にひしめいていたあり得ない記号が少しづつ消え、本来の記号が足されていく――バグ修正は順調だ!]
(1) 2021/04/15(Thu) 10時頃
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Q.ところでモノ送ったりしてるけど人とか異端嫌いじゃないの? A.なんなら天使でも嫌いの相当いそうだけど 愉悦趣味でもあるのでおもしろそうなこともします
(-2) 2021/04/15(Thu) 10時頃
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/* マスターが真っ先に死んでいくこの村よ……
(-3) 2021/04/15(Thu) 10時頃
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ところでさ、グラーツィア。 “選手”の話を見ていて思ったんだけれど、その――… 君が連れてくるのは大分まずい相手がいるんじゃないかな?
いや、うん、虫の知らせ、なんだけれど。
[この時のセシルは、その「該当者」の正体を知っていた訳ではない。明確なヒントがあったとすれば名前程度だろう。 それでもこんな風に察することができたのは、セシルの“霊能者”の霊感故だったのかもしれない。“占い師”の力がある訳ではないけれど。
月明かり燦燦と降り注ぐバグ対策本部の天井からぽてんぽてんと封筒が2つ落ちてきたのは、そんな時だった。]
(2) 2021/04/15(Thu) 10時頃
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これ……僕ら宛ての手紙じゃないかな? ほらやっぱり君の文章じゃややこしくて分かりづらい! 追伸に書き添えておいて良かったよ! 見るからに小さな子供っぽい“選手”もいるし――…。
『異なるコトバの異世界同士を繋げたんだ。 書いたコトバの意味は、ワタシのまりょくで自動的に誰にでも通じるコトバに変換されるんだ。問題ないだろう?』
………そう上手くいくかな……。 難しい言葉は難しいコトバで翻訳されるかもしれないし。 そもそもこの世界、バグだらけだし……。
[届いた手紙に特に関心を示さず、相変わらず楽しげにピアノの鍵盤を叩く(※バグ退治をしている)グラーツィアの側で、セシルは封蝋で閉じられた2通の手紙を拾い上げた。
結論から言うと――送られてきた手紙の内容は、2通とも、この時のセシルの予想に反するものだった。]
(3) 2021/04/15(Thu) 10時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2021/04/15(Thu) 12時半頃
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ぶえっ
[次は誰に書こうかなー なんて書こうかなー
と自由帳にぐるぐる落書きをしていたら、すこんっと頭に何かが当たった。]
なんだあ……? お!手紙だ!お返事来たのか!?
[わくわく!と開いてみると、どうやら送ったのとは違う相手のようで]
(4) 2021/04/15(Thu) 12時半頃
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お返事じゃないのか?
[※手紙とは元々出す→相手が読む→返信する(任意)→届くの割と大きなタイムラグが存在するものです。 うーんうーん、と悩んでから、ぱっと顔を輝かせる。]
あ!つまりこれ、琴にくれたお手紙なんだぞ! わーい!嬉しいんだぞ!!
[両手を上げ、きゃっきゃとはしゃぐ。 にこにこ顔で鉛筆を取った。]
(5) 2021/04/15(Thu) 12時半頃
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[2つに折りたたまれただけの自由帳。 歪で大きさもバラバラ、色の濃さからも筆圧の強さの伺える字はまさに子供のそれ。]
きんだぞ! みずと?ってどこだ? きんはきょーとだぞ! まじゅつしってことは とーちゃんとかのことしってるのか? とーちゃんはひのたまのようかいなんだぞ!
さくらのことはきんはもういやなんだぞ あけちゃいけないもの もうきんはあけないんだぞ とーちゃんもかーちゃんもよろこばないし かえってこないんだぞ
あとおまえのじ ぐにゃぐにゃでわからないんだぞ うにてんてんのなまえもどうやってよべばいいのかわかんないんだぞ!
[ようじょにひっきたいは むつかしい]
(-4) 2021/04/15(Thu) 12時半頃
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[もう見るからに頁を破った自由帳。 趣向も何もない、子供のお手紙。 濃い鉛筆でぐりぐりと力強く書かれた字は、擦るとそのまま手につく程。]
きんはにほんだぞ! かーちゃんはにほんで とーちゃんがその なんだっけ えりん? なんだぞ!
きんのおようふくはかーちゃんがつくってくれたんだぞ! きんのうまれたときにぴったりってつくってくれたんだぞ!
[提灯と鬼火(ジャック・オ・ランタン)の間に挟まれた小さな鬼火の落書き。 とーちゃんとかーちゃんときん と書かれている。]
(-5) 2021/04/15(Thu) 13時頃
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/*
>>2ごめんなさい♡と言う感じ
(-6) 2021/04/15(Thu) 13時頃
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[お手紙書いてそのまま破って2つに折りたたんで投函されたのがありありとわかる自由帳。 見るからに子供の字が踊るそれは、強い筆圧のせいで折り畳んだ際に掠れた字もある。]
きんだぞ! にほんだぞ! きんはちょーちんおばけとじゃっくおらんたんのあいだだから、おにびがもえてるんだぞ!かっこいいだろ! うーん、きんはあんましたたかうのすきじゃないんだぞ でもおはなし たのしいんだぞ!
これあまいんだぞ!おいしいんだぞ! がいこくのおかしなのか? ありがとな!
[なお、紙には書きながらクッキーを零したであろう油染みができている。]
(-7) 2021/04/15(Thu) 13時半頃
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/* かーわいー
(-8) 2021/04/15(Thu) 13時半頃
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[ボリボリと焼き菓子を口に運びながらお返事かきかき。 サクサクとした歯触りと、ほんのりとした不思議な甘みが楽しい。 なんていうお菓子なんだろう。]
よーし、かけたんだぞ!
[※なお、すべての手紙すべからく子供の字なのでぐっちゃぐちゃです。]
(6) 2021/04/15(Thu) 14時頃
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/*
ところでジェニファーさんランダムにあいされてますね?
(-9) 2021/04/15(Thu) 14時頃
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/* ところで筆圧について子供特有と言ってますが私昔から筆圧うっっっっすいので適当こいてます
(-10) 2021/04/15(Thu) 15時頃
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[一通目の封筒にペーパーナイフを差し込めば、白地の上の赤い猫の封蝋が砕ける。 蔦の形に型押しされた白地の上に踊るブルーグレイに、セシルは目を丸くした。]
……、……。
グラーツィア。 君の人選はわりと間違ってなかったんだね?
[ご機嫌なグラーツィアは、猫でも踏んで引っ掻かれる曲のように黒鍵を叩いている。 未だに信じられないといった態のセシルは、特徴的な筆記体をまじまじと眺めながらごちる。]
「水戸聖杯戦争」、だったっけ。 ここに居た人ってみんなこんな戦闘狂だったのかな。 戦争って大体、権力者に強制されるものだと思うんだけれど――。 そういえば東洋にはサムライっていう戦士階級がいるんだっけ。
[流石に「暴れん坊」な「ショーグン」という語は、セシルの脳裏には浮かばない、けれど]
(7) 2021/04/15(Thu) 15時頃
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……死んでもなお、か。
[本当にか細くぽつりと零しながら、気を取り直して二通目へ。 金で縁取られた優美な白地の上の封蝋を砕けば、中には封筒と揃いのデザインの便箋。 もう一枚入っていた「何か」には未だセシルの指は伸びぬまま。 清流を思わせる青い洋墨が形作る、読みやすく流麗な英字を読み進めていく。]
(8) 2021/04/15(Thu) 15時頃
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―――――――――…。
[ 虫の知らせは的中した。 ]
(9) 2021/04/15(Thu) 15時頃
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[セシル・グレースは今でこそ大都会の喧騒を離れて、音楽教師として慎ましく暮らしている。 だが、かつては「若き天才」として一世を風靡したピアニストだった。 社交界の花であり、王侯貴族や政治家、資産家との付き合いもあり、――――。
そうした権謀術数、悪意、欲望がすぐそばに潜んでいる環境を経験している身だったからだろう。 今手にしている手紙についても、字面通りの「お礼状」だとは解釈しなかった。
そして同時にセシル・グレース――“主の恩寵”の意を名に持つこの人間は、恩寵の齎し手である唯一の主の存在を信じながら(それ故に名高き天使の名も知っている)、その教えに背く罪人であるとも認識している。 それはこうして「地母神の末裔」を受け入れていることもそうだが、単純に「人間として」「ヒトとして」の罪を犯した、ということもある。その仔細についてはここでは語らないこととして――]
(10) 2021/04/15(Thu) 15時頃
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(にっこり)
(-11) 2021/04/15(Thu) 15時頃
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グラーツィアッ!! どうしてくれたの! さっきの発言は撤回! 君の人選は間違っていた!!
本当になんでこんな御方を呼んだんだッ!? …〜〜、あのね、これはね、 『だって面白そうだったし』で済む話じゃないから!
[まるであたかも「校舎裏に来い」という手紙を送りつけられた学生のように身を震わせるセシルの姿を見て、グラーツィアは(よりにもよって)件の手紙へと自発的に指を伸ばした。 この妖精、「唯一の神であらせられる方の御使い」からの手紙を、特に顔色一つ変えずにのんびりと読んでいる。]
まさかとは思うけれど君、自分で呼んだ相手なら自分の掌の上で踊らせられるだろうとか思ってない……? っていうかもう一枚、あったね、手紙……。
[おそるおそる、封筒の中に残されていたカードを摘まみ上げる。]
(11) 2021/04/15(Thu) 15時頃
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/* 反応だいすき♡
(-12) 2021/04/15(Thu) 15時半頃
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( ―――――…滅される )
『こちらは読み終わったから返しておくよ。 という訳でセシル、早くそっちのバグを治しておいてくれたまえ。 まだまだ世界の修復完了には程遠い現状だからね』
[正位置でも逆位置でも(一般的には)凶でしかないカードを前にして人間が凍り付く様にも構わず、妖精は平然と指示を出す。 とりあえず、今度こそ、気を取り直して、セシルはボタンだらけのマシンの操作に戻る。 手紙は2通とも、それぞれ元の封筒の中に戻し、月明かり映す窓の側に置いておいた。]
(12) 2021/04/15(Thu) 15時半頃
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「滅しますね♡」
(-13) 2021/04/15(Thu) 15時半頃
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