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ハロに1人が投票した。
ヒイラギに4人が投票した。
ヒイラギは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
現在の生存者は、ハロ、エニシ、ケイイチ、マユミの4名。
3度、戦いの舞台となってしまった、
日暈学園高校と、
その周辺の市街地に残された戦いの爪痕は大きく。
4度目の戦いが起こる事を予測して、
多くの人は、別の街へ避難をしたし、
学校も、自主登校になって、
殆ど機能しなくなっていた。
かつて人々が楽し気に行き交い、
賑わっていた街並みは、
今は建物だけを残して、人影もなく。
――……5人目のパイロットに『声』が届いたのは、そんな頃。**
(#0) 2023/08/21(Mon) 00時頃
【人】 学園特警 ケイイチーー康生の死後/自宅ーー (0) 2023/08/21(Mon) 00時頃 |
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【人】 学園特警 ケイイチ[どれだけの時間が経ったか。 (1) 2023/08/21(Mon) 00時頃 |
【人】 学園特警 ケイイチ ーーお父さん。コウをずっと護ってくれて、ありがとう。 (2) 2023/08/21(Mon) 00時頃 |
【人】 学園特警 ケイイチ["ハロ"と名付けられたグループLINEに僕は書き込みをする。 (4) 2023/08/21(Mon) 00時頃 |
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―― 四度目の襲来以降の登校日 ――
[今回は奇跡的に学校はまだ無事な方だった。
けれども市街地の一部は焦土化し、
幾度もの被災地となってしまったこの学校も、
生徒の数等が考慮され自主登校と
なっていた。
そんな環境下、四度目の襲来からの登校日。
あたしは…
――― 天文部の部室のドアを叩き
中へと入っていった。]
[偶然か奇跡かその場に人がいたらその人に。
誰もいなければ、望遠鏡が無事かを確認して
部室を離れ、天文部のLINEで。
七尾千映は先日の夜、
一人静かに固めた決意…願いを表明し始める。]
あたし、天体観測会がしたいです!
[実際に聞いたのならその声はいつもの倍大きく。
LINE状の文字での宣言だったとしても、
虚を割く勢いがその文字には
宿ってただろう。
…そう信じたい。
とにかくあたしはそう伝えた。
伝えて、追うようにその詳細を語り出した。]
あたし、この街から…
この学校から離れる事になっちゃいました。
だから、そのっ… 最後に皆で何かやりたくて。
…すぐじゃなくていいんです!
けど、きっと。あたし以外にも
この学校から出ていく人とかいるだろうし。
そういう人達にも参加して貰える会に
できたらなとか思ってます。
合宿の時みたいに、宣伝して。
た、確かにまたアレが現れるかもしれません。
だから、時期は慎重に決めなきゃですが…
皆の、皆さんの、…あたしの記憶に残るように
この街の夜空を、もう一度
皆で見たいんです。
[それは今のこの街の近状を踏まえれば
あまりにも非常識で、無計画で、配慮に欠けた
提案だったことだろう。
避難も叱責もあったかもしれない。
それでも。それさえも覚悟して
あたしは願い続けた。]
あたし、本当は
星に興味なんてありませんでした。
けど、皆さんと夜間観測に出て。合宿に行って。
沢山星を観ることができて…
星が綺麗だって気付けて。
星を眺めてるとそれだけに夢中になれて。
悲しいことも、辛いことも忘れられて。
だから、皆にも
星を好きになって貰いたくて、
思い出にも残せたらって……思って…
…っま、まとまってなくてすみません。
でも観測会、したいです!
皆さんどうですか!!
[綺麗にまとめようとしたのにまとまらなくて
最後の方が声がどんどんしぼんでいってしまった。
それでも熱意だけでも伝わるようにと
拳を握り、声を張り上げ。
または文字に祈りを込めて、
あたしは全文を語りきったのだった。*]
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――旅行の日――
[通算で四度のロボット同士のどつきあいがあった後。
幸いにもマンションのインフラはすぐに戻ったけれどスーパーやコンビニでも商品の搬入が少なくて少し遠くの街まで行かなければならなくなっていた。
来たるべき通算五度目の襲撃に備え、怯える日々が続くのか。
人は古来から万物の変化に対応してきたわけだがずっと構え続けていたわけではない]
珊瑚さーん、準備できたらいこうか。
[珊瑚が望んでいたプール付きホテルwithアスレチックランド付きへのお泊りデートにこれから旅立つ。
男の荷物は少ないと大和は元より荷物がないので比較的軽装だったので珊瑚の準備が出来るのを待っていた。
デートが終わったら最後になるかもしれない登校日もあるわけで、それまでの間に心を落ち着かせられたらいいなと願う。
最寄の駅までは自転車で移動して、そこからは電車で移動しよう。
将来的には車を運転できるようになったら二人でどこへでも行けるようになるはずだから。*]
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【見】 三千世界 トオル― 自宅 ― (@0) 2023/08/21(Mon) 00時半頃 |
─こっちの世界線の俺の話─
[一番デカい違いは、俺の心臓がまだ動いてるってこと。
この辺の話
[自前の心臓は、誰かの貰ったりするよりは貧弱で、だから俺は体力なくてすぐヘバっちまうんだけど。代わりに免疫抑制剤飲んでねーから、瑠璃川の菓子とかも普通に食えるし貰ってる。ま、命ほどじゃねーけどな。]
[父さんも生きてるし、母さんも一緒だし、仲が良い。……ちょっと過保護だけどな、二人とも。うちは持ち家だし、学校に近いから、なんか結構大変。前回の戦闘とか、ほんと潰れなかったの奇跡だろってくらいの至近距離だったし。けど、「なるべく友達の近くに居たい」っていう俺の我儘を聞いて、父さんも母さんもこの街に留まってくれてる。]
[ケイとの関係は……どうだろ? ケイ次第って感じ。もしかしたら、まだ告白もされてねーのかも。契約の話がなかったら胸に秘めたって感じ
[そんで俺は、天文部の次期部長。できるかわかんねーけど引き受けた
[これが俺の現状。根っこは色々違うんだけど、みんなに見せてた部分は、飲み食いのとこ以外はそんな変わってねーかな。俺、元々自分のことあんま言わねー方だしな。*]
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【人】 地道居士 エニシ[彼は、七尾さんを全力で止めて。 (6) 2023/08/21(Mon) 01時頃 |
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【人】 地道居士 エニシ[乾の呼び出しの内容はきっと、未契約パイロットについてだと考えているが。 (7) 2023/08/21(Mon) 01時半頃 |
─七尾ちゃんと天体観測会─
その日は久々の登校日だった。
街は壊れて学校もかなり危うくて、それでもできる限りのところを使っていて。
学校もまたきっと、落ち着いたら取り壊してしまうんじゃ無いかなって思う。
そうして、新たな建物になるんだ。
でもきっとそれは悲しいことじゃなくて、喜ばしいこと。再生の証。
そんな日が来ることを願いながら、猫耳ヘルメットを被っての登校だった。
きっと命くんはクマ耳ヘルメット。並んで一緒に登校しよう。
周りの風景は痛々しいし、HRでは別々になっていたのかな。だとしたらすごく寂しいし、だけどそれくらい平気なんだからって笑ってみせる。
途中、見知らぬ男子に呼び止められて告白されたよ。
でも、もちろん断った。
「私は結婚前提にお付き合いしてる人がいます。」ってね。
そしてわたしは足早に立ち去って、命くんのところに逃げるように駆け寄るのだ。
──その人が別の世界線でわたしに何をしたのか、知らないけど、なんとなく怖かったんだもの。
そして二人で手を繋いで天文部の部室にやってきた。
そこにはどれくらい人がいたかな?
わたしは次期副部長の予定…だけど、ちょっと今は不明。ほら、まだこの街から出るかどうかを決めかねていたから。
何人来るかわからなかったから今日のおやつは多めにラスクを焼いてきたけど、それを摘みながらのお話だったかな。
わたしは目をぱちくりと見開いて驚いていた。
こんな時に?という気持ちもあるし。
こんな時だからこそ?という気持ちもある。
離れた方が安心なんだろう。でもとても気持ちはわかる。
そう言えばお菓子作りを教えるって話も途中で終わってしまってたし…。
少しずつ萎んでいく七尾ちゃんの声。
でもわかる。気持ち、わかるよ。
「…良いと思う。時期と場所は、悩むけど。」
だからわたしはポツリとそう呟いていた。
そしてスイスイとスマホを操作する。
「ちゃんとした天体イベントにするなら
中秋の名月とか、部分日食とか?
月が金星や土星に接近なんてのもあるし
流星群なら…牡牛座、獅子座、双子座が
今年中に見られるらしいけど…。
でも単純に、季節の星座の観測会でも良いと思う。
みんなで星、見たいもんね。
わたしなんて合宿にも行けてなかったし!」
ほら、とスマホを見せたのは天体イベント予定表。
コレに合わせてやるも良し、季節の星座を見るのもよし。
「場所は…学校よりは。
三角公園とか、そこそこ広いし良いかもね。
うちのマンションの屋上とかも…
うん、うちのマンション方面は被害少ない方だし
トイレは重要だよ、トイレは!」
そんな風に良さそうな場所を上げていく。
今度病院でもやろうかなあ、観測会。
子供達も大人たちも、夜に星空を見上げるのは素敵だものね。
勿論体調から室内で見ることになりそうだけど。
「わたしは、しても良いと思う。
どうでしょうじきぶちょー?」
なんて、柊木くんに話を振り直したかな?**
─四回目襲撃の夜─
楽しい予定を話していこう。
昼の桜も良いけど夜桜も良いな。また二人でこようねって未来の約束までしちゃうんだ。
甘くて深いキスをして命くんに溺れていく。
命くんを全身で、それこそ命くんしか触れたことのない奥深いところまで命くんを感じて。
気持ちよくて、普段は言わないのにもっとなんて強請る。
だけど何度も果ててしまって、結局最後はもう無理って泣き言を言いながらも甘くて高い鳴き声をあげ続けた。
ほんとの最後の方は覚えてない。
もう鳴き声の他にら命くんの名前と、好き、大好きしか言ってなかったかも。しかも多分舌先が甘く痺れて言い切れてない。
そんな風に疲れ果てて意識を眠りにつかせるまで甘えて──心地よい温もりの中、微睡に沈んでいた。
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