人狼議事


16 魔界のミッドウィンター祭【R18】

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【秘】 銀行屋 ザーゴ → 日輪代理 ロゴス

[ 言葉が通じていないかもしれないと獣人は考えているようだ。
そんなに自分は彼の語りかけと無関係な行動をとっていたろうか ?
伝わらないものだなと思う。

天使は偽りを語らない。
彼が適切な問いかけをすれば答えるのはやぶさかではないが、魔性の言葉に耳を傾けるべきではないというのが天使の基本スタンスだから、会話は成立しないだろう。

言葉が通じても互いの望むところが異なれば、議論の余地しかなく、妥協なき共和は叶わないというのは、彼が直後に主張したとおりだ。]

(-57) enju2 2021/12/27(Mon) 12時半頃

【秘】 銀行屋 ザーゴ → 日輪代理 ロゴス

[ 獣人は外への扉を開けてくれたが、天使を逃すつもりはないらしい。
天使の気晴らしのためだと言った。

気疲れ ? 否、魔性に気を遣ってなどいない。

彼の重みが離れるや、天使は扉の外を目指した。

彼の姿を一顧だにしてやるものかという気持ちは、彼の言葉を理解していないという偽装ではなく、単なる意地である。

彼が何を与えるつもりでいても、天使が天界にいた頃より満たされることがあろうか ?

天使の知る世界が狭いのは認めるが、自分が今、幸せを感じているかについて迷いはない。]

(-58) enju2 2021/12/27(Mon) 12時半頃

【秘】 銀行屋 ザーゴ → 日輪代理 ロゴス

[ 獣のねぐらの外は豊かな草原だったが、やはり空は澱んで暗い。
回復も浄化もおぼつかなかった。

けれど、これだけの植物があるからは水脈があるだろうと、天使は水気を探す。

足で地表を歩くのは慣れていない。
片翼では浮力が足りなかったが、それでも懸命にバランスをとりながら、飛び跳ねてゆく。

やがて天使は岩の根本に小さな泉を見つけ、首周りの熱にふりかけた。
時間をかけて全身を洗い流す。*]

(-59) enju2 2021/12/27(Mon) 12時半頃

【秘】 日輪代理 ロゴス → 銀行屋 ザーゴ

[天使が出て行ったのを見送って、扉を閉めた。
前脚を伸ばし、後脚を片方ずつ伸ばしてあくびをする。
それから、軽い食事を摂った。
獣身でも大抵のことはこなせるものだ。

食事が済めば、自らも外へ出る。
草を踏んで歩き、大岩の上に飛び乗って、そこで腹ばいになった。

背中の毛がそれぞれに光を放ち、周囲を照らす。
光を浴びた植物たちが、そっと葉を広げる。
己の領域を保つための日課だった。]

(-60) nekomichi 2021/12/27(Mon) 13時半頃

【秘】 日輪代理 ロゴス → 銀行屋 ザーゴ

[天使の位置は特に把握していない。
夜になる前には探しに行こうと思う程度だ。

言葉が通じなくても、心が通わなくても、構わない。
少なくとも、植物よりは反応がわかりやすい。

いずれは関係も変わるかもしれないが、今はこれで良かった。
意識の片隅だけで天使を追いながら、大岩の上で目を閉じる。*]

(-61) nekomichi 2021/12/27(Mon) 13時半頃

【秘】 銀行屋 ザーゴ → 日輪代理 ロゴス

[ 体を洗った後は、乾かしがてら周囲を偵察する。

身の丈ほどの真っ直ぐな枝が落ちているのを拾い上げ、小枝を取り除く。
それを槍代わりに、架空の戦場をシミュレーションした。

貫き、両断するのは魔性の手にかかった同朋たちの幻影だ。
もはや、自分にその役目が巡ってくることはないとわかっているだけに、天使の表情は無だった。

群れの全員を消滅させかけたところで、ふと、花の香りが流れてくるのに気づく。]

(-62) enju2 2021/12/27(Mon) 16時頃

【秘】 銀行屋 ザーゴ → 日輪代理 ロゴス

[ 花の気配を辿っていくと、大岩の上から陽光が差しているのが見えた。

否、あれは獣の光だ。

花は、その彩りを彼の方に向けて、咲いている。
大岩の周囲全体が、そうだった。

まるで、彼を崇める素朴な信徒たちのようだ。]

(-63) enju2 2021/12/27(Mon) 16時頃

【秘】 銀行屋 ザーゴ → 日輪代理 ロゴス

[ 天使は、おのれの翼のささやかな光には反応しない花を見下ろしていたが、指を伸ばしてそっと摘み取る。
その隣で、彼の方を向いて咲く花もまた。

いくつもの花を集めて、リースを編んでゆく。

たくさんの花が咲いている方へと進んでいけば、気付かぬうちに随分と大岩の付近まで来ていた。*]

(-64) enju2 2021/12/27(Mon) 16時頃

【秘】 日輪代理 ロゴス → 銀行屋 ザーゴ

[大岩の上で寝そべっていると、天使の気配が近づいてきた。
顔は上げないまま、耳だけをそちらへ向ける。

何をしているのかは分からなかったが、確認はしない。
こちらが動けば、天使はどこかへ去って行くような気がしたからだ。

興味が先走って、尻尾がはたりはたりと揺れた。*]

(-65) nekomichi 2021/12/27(Mon) 17時頃

【秘】 銀行屋 ザーゴ → 日輪代理 ロゴス

[ リースを完成させて、その出来栄えに、ふっと微笑む。
集中を邪魔するものはなかったし、体も温まって軽い。
よい行いだったと思う。

と、何かの動く気配に、天使は、ハッと身構える。
ここは魔界の一角だということを思い出した。

見上げればすぐ側の大岩から獣の尾が垂れている。
それが動いたのだろうか。

うかつだった。]

(-66) enju2 2021/12/27(Mon) 17時半頃

【秘】 銀行屋 ザーゴ → 日輪代理 ロゴス

[ 天使は木槍と花輪を持って、その場を離れる。
気配を消すことはしなかった。

ほんの少し遠ざかるだけで、陽光の温もりが弱まるのを感じる。
惜しむべきか苛立つべきか。

自分の現在位置もよくわからなかったが、先ほどと同じようにして泉を目指そうと考えた。*]

(-67) enju2 2021/12/27(Mon) 17時半頃

【秘】 日輪代理 ロゴス → 銀行屋 ザーゴ

[どうやら天使に気付かれたらしい。
頭を上げて、去って行く姿を見る。
手に持っているのは、花を編んだ輪のようだ。

弾むような移動の仕方は一見楽しそうだが、当の天使にとっては不便なのだろう。
はたりはたり。
尻尾を波打つように幾度か動かしてから、立ち上がった。

前脚で伸び、後脚で伸びてから身震いをひとつ。
軽やかに岩山を降りる。]

(-68) nekomichi 2021/12/27(Mon) 18時半頃

【秘】 日輪代理 ロゴス → 銀行屋 ザーゴ

[距離を開けて、天使に付いていく。
あの花で何をするのかが気になった。

方角的に、泉へ向かっているのだろうか。
そういえば、天使の髪が少し湿っているようだ。

天使が止まれば自分も止まり、その場で伏せて眺めていよう。*]

(-69) nekomichi 2021/12/27(Mon) 18時半頃

【秘】 銀行屋 ザーゴ → 日輪代理 ロゴス

[ 後を尾けられているのに気づいた。
振り返って木槍を振り、追い払うような仕草を一度したけれど、後は無視することに決めて泉を探す。

背中がほんのりと温かくて、翼が自然と伸びる。
滑空を交えれば、跳ねるよりもう少し早く移動できるだろうか。

けれど、獣にそんな姿を見られるのも何だか悔しい気がして、翼は開いただけにしておく。]

(-70) enju2 2021/12/27(Mon) 19時頃

【秘】 銀行屋 ザーゴ → 日輪代理 ロゴス

[ 泉に到着すれば、花輪を水面に浮かべて膝をつき、祈りを捧げた。

主の御技を讃える歌もそれに供える。

さて、後は獣の領域の果てを探しにでも行こうか。
逃すつもりはないと言っていたから、どこかで邪魔しに入ってくるだろうが、だからと言って取りやめる気もない。*]

(-71) enju2 2021/12/27(Mon) 19時頃

【秘】 日輪代理 ロゴス → 銀行屋 ザーゴ

[一度威嚇されたが、天使は気にしないことにしたようだ。
こちらを見ずに進んでいくのを、変わらぬ距離で付いていく。

泉の前で止まった天使は、編んだ花を水面に浮かべて膝をつく。
草の上に座り、流れてくる澄んだ声に耳を傾けた。

祈りを終えた天使は、さらに先へ進んでいく。
泉の側に寄って残り香を嗅ぎ、花輪を咥えて首を振り、角に掛けた。]

(-72) nekomichi 2021/12/27(Mon) 20時半頃

【秘】 日輪代理 ロゴス → 銀行屋 ザーゴ

[頭に花を乗せて、さらに天使を追う。
やがて、行く手に灰色の大地が見えてきた。

あれが草原の終わり。領域の端。
瘴気に満ちた、むき出しの魔界が始まる場所。

天使はこの果てを見に来たのだろうか。
背中の光を収めて立ち止まる。
天使が領域を越えようとしているのか、その場に伏せた姿勢で注視していた。*]

(-73) nekomichi 2021/12/27(Mon) 20時半頃

【秘】 銀行屋 ザーゴ → 日輪代理 ロゴス

[ 壁も川もなかったが、そこが境界だとはっきりわかる場所につく。
光る獣の恩恵の終焉。その先に美しい花はない。

天使はそこで足を止め、振り返って、距離を置いて獣がついてきているのを目にする。
そこにいるだろうと予測はしていたから、驚きはなかったが、複雑な曲線を描くその角に、天に捧げた花輪がひっかかっているのを見て、目を細めた。

贄の獣のようだ。

目を合わせたまま後退り、境界をこえる。
自ら彼の元へ帰るなど、選べぬ話だ。*]

(-74) enju2 2021/12/27(Mon) 21時頃

【秘】 日輪代理 ロゴス → 銀行屋 ザーゴ

[天使が振り返る。
こちらを見つめながら、後ろ向きに境界を越えた。

分かっているだろうに。
その先は、光無き世界。
天使が生きていくすべなどないものを。

灰色の世界にぽつりと光る点となって離れていく天使を、首も持ち上げずに見送る。
その目は光そのものではなく、周囲からじわじわ滲み出す影を見ていた。]

(-75) nekomichi 2021/12/27(Mon) 21時半頃

【秘】 日輪代理 ロゴス → 銀行屋 ザーゴ

[胸の内で、ゆっくりと数を数える。
耳と目は、隙無く周囲の気配を探っていた。

領域の周囲には、有象無象の魔が群れている。
他の魔から逃れてきた、弱い魔物たちだ。
陽光の領域に入ることはできずとも、他の魔物もあまり訪れない周辺を隠れ家にしている連中だった。

彼らに、1羽きりの天使は魅力的な獲物に見えているだろう。
天使に刻印があることも、領域の主が見ていることも気付かぬ愚かなものたち。]

(-76) nekomichi 2021/12/27(Mon) 21時半頃

【秘】 日輪代理 ロゴス → 銀行屋 ザーゴ

[十を数える頃には、魔物たちもあからさまに天使を囲み始める。
もう十を数えれば襲いかかっているだろうし、天使も戦おうとするだろうが、それを待つ気はなかった。

立ち上がり、地を蹴り、空間を渡って天使の背後に現れる。]


  じき夜が来る。
  帰るぞ。


[唐突に現れた領域の主の姿に、有象無象はたちまち散り失せる。*]

(-77) nekomichi 2021/12/27(Mon) 21時半頃

【秘】 銀行屋 ザーゴ → 日輪代理 ロゴス

[ 境界の外は、空気の匂いからして違う。
たちまち目眩がしてくる。
これは、飛ぶどころではない。

それでも、よろめいたりするわけにはいかなかった。
木槍をついて体を支える。

見る間に周囲の澱みが蠢いて、異形の影が滲む。

さっそくお出ましか。]

(-78) enju2 2021/12/27(Mon) 22時頃

【秘】 銀行屋 ザーゴ → 日輪代理 ロゴス

[ 獣の威光を恐れて、領域侵犯もできない連中だ。
たいした実力はないだろう。

それでも、切り抜ける望みは抱いていない。
自分は動けなくなるまでに、たくさんの穢れた傷を負うだろう。

ここには執行天使はいないのだから。

── 救いはない。]

(-79) enju2 2021/12/27(Mon) 22時頃

【秘】 銀行屋 ザーゴ → 日輪代理 ロゴス

[ その時、獣の深い声が背中越しに届く。
闇を払い、花の香を纏って。]


 ── …、


[ 執行──せざる者。

主が顧みぬ者を迎えに来た獣の陽光色のたてがみを、天使は指で掴んだ。*]

(-80) enju2 2021/12/27(Mon) 22時頃

【秘】 日輪代理 ロゴス → 銀行屋 ザーゴ

[天使の指がたてがみを掴む。
その温もりに、小さく唸った。]


  掴まっているといい。


[天使の下へ潜り込み、己の背の上へと投げ上げる。
輝く毛束で包み込むように支えながら、疾駆した。

草原を駆け、泉の脇を抜け、大岩を跳び越して、
我が家へ。]

(-81) nekomichi 2021/12/27(Mon) 22時半頃

【秘】 日輪代理 ロゴス → 銀行屋 ザーゴ

[家の前で足を止め、天使を下ろす。
天使の手をぺろりと舐めてから、扉を開けた。
尻尾をゆるく揺らしながら中へ入る。]


 おいで、ケラヴノス。
 冷えるから、扉は閉めて。


[丸い敷物の上をぐるりと回り、のすりと座ってから天使を呼んだ。*]

(-82) nekomichi 2021/12/27(Mon) 22時半頃

【秘】 銀行屋 ザーゴ → 日輪代理 ロゴス

[ 体が軽々と乗せ上げられる。
伸びてきた金の体毛は、縛るのではなく、包み込むようだった。

彼の体温が伝わってくる。

ずっと埋もれていたいような安心感があったが、そうしていられたのはほとんど一瞬に思えた。

ねぐらに辿り着き、獣は器用に扉を開ける。
舌で天使を舐めた理由はわからない。]

(-83) enju2 2021/12/27(Mon) 23時頃

【秘】 銀行屋 ザーゴ → 日輪代理 ロゴス

[ 優しげな声で呼ばれ、簡単な指示をされる。

今なら従うと思っているのか。
無視しても、彼は困りはしないのだろう。

あれは魔性だから──いけない。

天使は外から扉を閉めると、その扉に寄りかかって目を閉じた。*]

(-84) enju2 2021/12/27(Mon) 23時頃

【秘】 日輪代理 ロゴス → 銀行屋 ザーゴ

[扉は閉まったが、天使は入ってこなかった。
もう一度立ち上がり、空間を跳ぶ。
天使の前へしなやかに飛び出して、その体を再び背負った。]


  側に来て欲しい、といえば分かるだろうか。
  ひとりは、冷えるからね。


[そうして有無を言わさず家の中へ引き込んだ。]

(-85) nekomichi 2021/12/27(Mon) 23時頃

【秘】 日輪代理 ロゴス → 銀行屋 ザーゴ

[いつかわかり合えれば良いけれど、
いまはただ、そのぬくもりが欲しい。*]

(-86) nekomichi 2021/12/27(Mon) 23時頃

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