2 【R18】夢見る議事の村【RP半再演】
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「聞いて。入井さんはもう────」
[ やめろ ]
(42) 2020/11/21(Sat) 22時半頃
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「────死んでる。9年前に殺されちゃったの」
(43) 2020/11/21(Sat) 22時半頃
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[ ]
(44) 2020/11/21(Sat) 23時頃
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「遠く……学に行って、一人………してたんだよね」
[風鈴が煩くてよく聴こえない。]
「………出会……女の人と、……き合いを…………」
[まるで耳元から聴こえているみたいだった。]
「でも女……は、入……んの他にも……がいて」
[一体どれだけ強い風が吹いているというのか？]
「それが………良く……男の………たみたいで」
[これは本当に風鈴なのか？]
(45) 2020/11/21(Sat) 23時頃
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「……さん、監…されて……もその人に……」
[煩い。止まれ、お前も黙れ。]
「私、姉……と両親と……にお……に行って」
[これは風鈴ではない。思い出したくない。]
「そこで椎谷君……会った……だよ？」
[香る。香水ではないこの匂いは、これは。]
(46) 2020/11/21(Sat) 23時頃
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[
線香だ。
]
(47) 2020/11/21(Sat) 23時頃
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.🔒＠jg7p2a3w788hk2d2018年12月02日
そんな風に思っちゃいけないことくらい分かってるけど
殺されてもう会えなくなるなんて今でも納得出来ない
俺があの男も女も殺してやりたい
⏎ ↺ ⚝ ┅
(-30) 2020/11/21(Sat) 23時頃
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[普通嫌いの変人気取りが三角関係の末に殺されるなんて
溺れた思い出から海が嫌いだった人が、陸で溺れて死ぬなんて。
本当に本当に────納得出来なくて、許せなくて。]
(-31) 2020/11/21(Sat) 23時頃
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[口元を抑えて蹲る。堪え切れずに醜い音が響いた。]
(48) 2020/11/21(Sat) 23時頃
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帰ってくれ……帰れ！
[多分白井は心配した後に謝罪し、立ち去ったのだろうが
それは俺にはもう聞こえなかった。]
(49) 2020/11/21(Sat) 23時頃
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[音色に混じり、水が滴る音が聴こえる。]
(50) 2020/11/21(Sat) 23時頃
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「…………。」
＊＊＊
(51) 2020/11/21(Sat) 23時頃
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[振り返った先にいたあの人は、昔のままの姿をしていた。
濡れて崩れた髪型、水を吸って色の変わった衣服。
血色の失せた唇、伺えない表情。
あの雨の日、俺が拒んでしまった時の────そしてきっと、犯人に命を奪われた時の。]
(-32) 2020/11/21(Sat) 23時頃
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あれは────平成22年 9月
夏の輝きは消え失せ、重たい雲が空を覆い
今にも雨が降り出しそうな寒い日だった。
(-33) 2020/11/21(Sat) 23時頃
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なんでだよ、なんで……クソ
[力が入らなくて、這いずるみたいに近寄った。
もう鈴の音は聴こえない。ただ、水音だけがする。]
(-34) 2020/11/21(Sat) 23時半頃
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「縺壹▲縺ｨ莠御ｺｺ縺ｪ繧薙※辟｡逅?□縺｣縺溘?」
[屈み、迎えるように両腕を広げる。
ただそれだけ。自ら近づきも抱きしめもしない。]
(-35) 2020/11/21(Sat) 23時半頃
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アンタ、そんな女を見抜けない奴じゃ無かっただろ……
[それはあの人の身体から、何処か遠くから。]
(-36) 2020/11/21(Sat) 23時半頃
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「縺?▽縺矩屬繧後ｋ縺励°縺ｪ縺九▲縺溘ｓ縺?」
[今でも微笑みだけは絶やされていない。]
(-37) 2020/11/21(Sat) 23時半頃
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俺が悪いのか……？
俺が、あの時一緒に逃げれば良かったのか？
[やっとの思いで側まで来て、抱き締めた。
何も感じない。水で足が濡れる感覚すらも、無い。]
(-38) 2020/11/21(Sat) 23時半頃
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「縺ｧ繧ゅ?縺ｿ蜃ｺ縺励ｂ縺ｮ縺ｯ蟷ｸ縺帙↓」
「縺ｪ繧薙°縺ｪ繧後↑縺??縺九ｂ」
[不協和が雄弁に響き渡る。]
(-39) 2020/11/21(Sat) 23時半頃
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分かってたさ……
去年も一昨年も、アンタが帰れば俺はすぐに思い出した
[頬から流れるものだけが、本物だった。]
(-40) 2020/11/21(Sat) 23時半頃
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「莉頑峩譎ｮ騾壹↓縺ｪ繧後↑縺??縺ｨ蜷後§縺薙→縺ｧ」
[にこやかに見守っている。]
(-41) 2020/11/21(Sat) 23時半頃
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それでも何度だって会いたかったんだ
それは許されないことなのか？
俺はそれすら望んじゃならないのか？
[いい年をしてみっともないなどと、思いもしない。
21歳のままのアンタの前にいる俺は、きっと18歳の俺だった。]
(-42) 2020/11/21(Sat) 23時半頃
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「縺薙ｌ繧り?蝠剰?遲斐↓驕弱℃縺ｪ縺?ｓ縺?繧」
[横に首を振った拍子に跳ねる水滴の、幻覚。]
(-43) 2020/11/21(Sat) 23時半頃
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もう疲れたんだ。もう、うんざりだ。
今でも俺には透世しかいないんだよ……
[元から綺麗ではない声が、低く掠れて小さくなっていく。]
(-44) 2020/11/21(Sat) 23時半頃
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「蛻?°縺｣縺ｦ縺?ｋ縺ｧ縺励ｇ縺?ｼ」
[強く強く、抱き締める。ような動きをする。]
(-45) 2020/11/21(Sat) 23時半頃
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[そこは二人だけの世界だった。]
(-46) 2020/11/21(Sat) 23時半頃
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[無理に夢から覚まさせれば、その結末が歪になるのは当然のことだ。*]
(-47) 2020/11/21(Sat) 23時半頃
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［そういえば、あの日以来、一度も家に帰っていない。
まぁ、とうに死んだことにされているのだから、今更戻っても仕方ないのだけれど。］
なぁ、お前はさ……
［自分はともかく、として。
ヘクターは、雇い主だった”お嬢”のところに、顔を出さなくていいのか。
あのお嬢なら、己の生家と違い、現状も受け入れてくれるのではないか。
寝そべったまま、戯れにタトゥーに指を這わせて訊いてみる。］
(52) 2020/11/21(Sat) 23時半頃
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…………愚問、かぁ。
［まあそう返させるだろうなという予感はあった。
少しだけ、嬉しげに口端を持ち上げて。
胸元に顔をうずめる。
二度寝か、と問われたので。
そうだ、と答えておいた。］
(53) 2020/11/21(Sat) 23時半頃
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