37 忙しい人のための手紙村(望郷編) RSS
(2024/11/03(Sun) 07時頃 に更新。 )
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[ 当時15歳だったカリュクスの名は報道されず、 詳細な裁判記録を追わねば特定はできない。 が、現場は本社に隣接する私邸であるし、 M.I.R.A.C.L.E社の失態として醜聞は 上流階級に知れ渡ってしまっている。
先日顔合わせした婚約者候補も、 諸々織り込み済みの上、 某かのメリットがあると踏んだのだろう。 ]
いっそ、次々に婚約者が犠牲になる、 疫病神扱いされた方が、好都合かしら……。
[ 不穏なことを口走りながら、 《彼》 からの便りを確かめに立ち上がる。 ]
(17) 2024/10/26(Sat) 18時半頃
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[ 必要最低限の家具しか置かれていない 無色で空白の部屋。 国の中枢を牛耳る富豪に生まれたのに、 何とも味気ない勿体無いと譏られることもある。
しかし、室内に鏡台がないことは、 少女にとって幸いだった。 あの事件以来、自分の顔を見ると吐き気がする。 鏡の向こう側から見詰める双つの緋色が、 まるで処女雪に飛び散る鮮血のようで ]
――――……っ、 ぃた、 [ よろめいて、ベッドボードに手をつく。 支えきれず、手首を反対向きに撚ってしまった。 そのまま支柱にしたたかに腰をぶつけて、 寝台に倒れ込む。 ]
(18) 2024/10/26(Sat) 18時半頃
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[ 見上げる天井の白がぼやける。 乱れ絡まった髪、轢む寝台。 口から飛び出そうなほど、心臓が騒ぎ出す。 ドッドッドッ、と激しく急く動悸が耳にうるさい。 ]
ひっ ―― い、 いゃ!!
[ 無意識に振り上げた手は、 見えない銃爪を引くかたちをしている。 ]**
(19) 2024/10/26(Sat) 18時半頃
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一日秘話数回程度じゃ さすがの村建てさんも誤爆しないかなあ
ところで望郷要素が 地球のコーヒー恋しいぐらいなんだけど…いい?
(-7) 2024/10/26(Sat) 19時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2024/10/26(Sat) 20時頃
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[ 俺が子供時代を過ごした町は 旧時代の面影を残す避暑地といえば聞こえは良いが 都市に勝るものなどなにもない、ただの田舎町。 けれど、ないない尽くしでも、あの空だけは どの町にも負けないと今でも思っている。
冴え冴えと澄み切った空に、白く煙る満天の星々。 漆黒を掃う煌きを、魅入られたように見上げ続けた幼き日。
夏の盛りも、肌を切るような冬にも 日がな一日、暇さえあれば丘に転がり、 煌きを両手に収めたくて、空に手を伸ばす。 大きいのか、小さいのか、熱いのか、冷たいのか。 青いのか、赤いのか、見ている姿は正しいのか?
星への渇望は知への渇望でもあって おそらくは、それが己の原点であった。 ]
(20) 2024/10/26(Sat) 20時頃
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[ 父はしがない学者だった。 人の頼みを断れないお人よしで、都会での出世を欲さず 片田舎での花と動物と静かな暮らしを好んだ。 妻に先立たれた後年は研究に没頭し 日の目を見ない儘、死んだ。そんな男だ。
両親の死後、俺は十五までを遠縁の親類の元で過ごしたが その後はいくつかの仕事を掛け持ちしながら 学業を修め、縁あって今がある。 恩返しとは行かないが、他人の子によくしてくれた 義父母への定期連絡と仕送りは欠かさない。
しかし思えば、地球を離れている時間の方が長く 実父母の墓参りはもう何年も出来ていない。 不肖息子だが、次に地球の土を踏めたなら 時間をとってあの町に帰ろうと思っている。
墓参りと、もう一つ、 あの丘の上に、入る者の居ない墓を造りに。 ]
(21) 2024/10/26(Sat) 20時頃
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[ 昼夜を区別出来ぬ宇宙空間で 日付の感覚を失わせない為の工夫なのか、 この船の壁面に取り付けられたパネルは 時刻に合わせて昼夜を表す色へと変化する。 世界標準時では、今は夜更けにあたるらしい。 地球側からの指示連絡に一通り目を通し 必要なものには返信を行い、 固まった身体をほぐすように大きく伸びをした。 後は端末を落とし身の周りを整えて眠るだけ。 なのに、煌々と光を保ったままの空中ディスプレイ。 何を映すでもない画面を、見るともなく見詰めた。 ]
(22) 2024/10/26(Sat) 20時頃
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[ 知らずに居られたなら この先もずっと 意識に上らせることは無かったはずだ。 知らずに居たから、 今になって 嘗ての残滓が今の己を揺らがせる。 ]
(23) 2024/10/26(Sat) 20時頃
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そういえば
宇宙に出ることは俺の夢だった …… と、書いてあったけれど。
きみは、ソラで 何をしたいと思っているんだ?
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(-8) 2024/10/26(Sat) 20時半頃
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[ 追加のメッセージを送ったのは、 前回送ったメッセージよりも数時間後になる。 考えに考えた末の、非常に短い一文。
来たものには打ち返そうと覚悟を決めたけれども 自分から、あの元後輩に何かを 発信することになるとは思いもしなかった。 苦笑が漏れる。 ]
知るべきことを知らずにいた 過去のツケが回って来た かな。
[ 照明を落とし、思考と身体を眠りの淵に沈めてゆく。 ** ]
(24) 2024/10/26(Sat) 20時半頃
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>>> TO: Wolf Holstein
あなたに指摘されてから、 それはそれは努力して、半年後には トマトも普通に食べられるようになりました。
でも、今はまた避けるように なってしまったの。
――だって、トマトが赤いから。
笑わないでください。冗談ではないのです。
赤いものを見ると、なんだか、血のようで 怖くて不安でたまらなくなって……
多分、失くした記憶が関係しているのでしょう。
(-9) 2024/10/26(Sat) 20時半頃
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みんな、わたくしがあの日のことを思い出すと 不都合なことがあるのですか? わたくしを人間として扱わない父たちと、 あなたの意見が一致するなんて……。
わたくしは 何を誰を信じればよいのですか?
このままでは、事態は何も変わらないし、 今度こそ父の決めた相手を 伴侶とせねばなりません。 そうなったところで、わたくしの生き辛さが 改善されるわけでもないのです。
(-10) 2024/10/26(Sat) 20時半頃
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もしもあなたが ひとこと わたくしに 『人を殺してない』と 訴えてくれたなら。 わたくしは全力で あなたの無実を証明しようと 行動を起こすことができるのに。
あなたの『本当の望み』を わたくしに 教えてはもらえませんか。
わたくしは、 わたくしの望みは、――――。
>>> FROM: Calyx Hermetica >>> P.S.許可なくわたくしのからだに触れられるのは ネコ元帥と護衛のあなただけです
(-12) 2024/10/26(Sat) 20時半頃
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/* 手紙のやり取りについて懺悔。 俺、1日目認識を間違っていて… 1日目にきょーちゃんから貰った手紙に その日に返事をしてしまったんだよね。 (自分発信の手紙は送ってない)
2日目(今日)きょーちゃんから来た手紙のお返事は3日目に返す、 さっき送ったお手紙のお返事も3日目に来る、で認識大丈夫かな 指差し確認。
認識間違い申し訳ない。 WIKIに記載があるのにすぽーんと抜けてしまっていた。 気を付けるね!
(-11) 2024/10/26(Sat) 20時半頃
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[ 添付されているのは、今まで少女が 自力で調べあげてきた事件に関する資料。 報道記事や調査報告書の数々。 その不自然さに 《彼》 が気付かぬはずがない。 真相の隠蔽には 《彼》 も荷担していると、 薄々勘付いてはいるのだが、 本気度合いが伝われば、と思ったのだ。
同時に、7年前の父の暗殺計画の依頼者と、 母の一族との関わりを示唆する資料も含まれていた。 ]
(-13) 2024/10/26(Sat) 21時頃
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/* というわけで、コロコロされてしまった 一人目の婚約者は 星間帆走アンタレス君に決定しました。 チップ好きな人がいたら申し訳ないの気持ち。
二人目の婚約者はムギタ君はチンピラ過ぎるから、 R団タカモト君くらい想定。 胡散臭いのは断然ヤカモト君なんだけど、 好きチップだから当て馬役にしたくなくて(私情) トヨタ氏は腹黒さが足りない……。
(-14) 2024/10/26(Sat) 21時頃
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/* トマトが赤いから嫌い、みたいな 屁理屈ネタがあったような気がしたんだけど 詳細を忘れてしまった……。
イチゴは食べられるのかいカリュたんや。
ただ、トマトが赤すぎるせいで 昔のヨーロッパでは毒入りと思われたり 悪魔の実と呼ばれていたり、割と残念な事実だったw
(-15) 2024/10/26(Sat) 21時頃
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― Habitable/セシルの部屋 ―
[セシルが、帰省していた実家から下宿へ戻って、数日後。 楊花さんとジリヤさん、ゾーイさんはそれぞれお出かけしていて、下宿にはセシルと二人きり。 それなら気にせず音を出せるという事で、久しぶりにピアノとヴァイオリンで合わせようという話になり、ピアノが置いてあるセシルの部屋にお邪魔した。]
[セシルはこの国の人で同じ歳の、音楽大学に通う学生で、ピアノを専攻していて。 私は、元実家にいた頃はヴァイオリンを習っていたので、たまにこうして、一緒に合わせて遊んだりしているのだけれど。]
[お互いが好きな曲なんかを、数曲、合わせて弾いて。 その後に。]
……私ね、お屋敷にいた頃、レッスンの時間に、 練習した課題曲を先生の前で弾く前に、 ヴァイオリンを持って、 裏庭にあるラルフのお部屋に行って、 どう?って、よく、聴いてもらったりしていたわ。
…………この曲も。
(25) 2024/10/26(Sat) 21時半頃
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[そう言って、弦を弾いて奏でるのは、ベートーヴェンの『Cavatina』。 ずっと昔、宇宙探査機に搭載されたレコードにも収録されたという、叙情的なアリア。
それを一曲弾き終えた頃に、セシルが口を開く。]
『クラリッサはさ、元実家、帰らなくて良かったの?』
……あの家は、今は私の家ではないから、 帰るというのは違うけれど。
…………。 母は、私を産んだ後間もなく亡くなって、 父は殆ど家を不在にしていて、そんな両親の代わりに、 お屋敷で働いてくれているみんなは、 小さい事から私の面倒を見て、優しくしてくれた。
……だからこそ、行かない方が良いと思うの。 だって、今のあのお屋敷の主人は、 叔父様とご家族なのだもの。 前の主人の娘が出入りするのは、良くないと思う。
(26) 2024/10/26(Sat) 22時頃
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セシル?!? クラリッサ…セシル…宿……(ぶわっ
(-16) 2024/10/26(Sat) 22時頃
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『そーかな? 手紙、まだやりとりしてるんでしょ? みんな、顔見たいと思ってるかもよ。 ……たまになら、いいんじゃない?』
…………。うん。考えてみるわ。
[そう言って、少し顔を伏せたけれど。 耳に届いたピアノの旋律に、俯かせた顔を持ち上げ。]
……亡き王女のためのパヴァーヌ。
[ぽつりと呟いて、瞼を閉じる。 この曲の題名は、『亡き王女』とはあるけれど、亡くなった王女の葬送の曲ではなく、 「昔、宮廷で小さな王女が踊ったようなパヴァーヌ」を意味する曲だそうだ。
瞼の裏に浮かぶのは、踊る様に、楽し気に、軽やかな足取りで、美しいローズロードを駆けたり、 ヴァイオリンを抱えて、見つからない様にそおっと裏門を通り、小走りでラルフのお部屋へ行ったりしていた、子供の頃の嘗ての思い出。*]
(27) 2024/10/26(Sat) 22時頃
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― 夜/自室 ―
[夜、楊花さん達が帰宅すると、歓談しながら食卓を囲み。 食事を終え、後片付けをして部屋に戻ると、レターセットを用意して、ペンを取った。]
(28) 2024/10/27(Sun) 00時半頃
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Dear Ralph,
返信ありがとう。 私は変わらず、元気です。
長期のお休みとなると、草花のお世話の事もあるし、 こちらに遊びに来てもらうのは難しいかしら……。
叔母様が? そうなのね。 うん。機会があれば、寄らせてもらいます。
下宿の方は、セシルも帰ってきて、 大分、いつもの賑やかさが戻ってきています。 今日は、セシルのピアノに合わせてヴァイオリンを弾きました。
(-17) 2024/10/27(Sun) 00時半頃
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それで、お屋敷にいた頃は、 練習した曲を、先生の前で弾く前に、 ラルフに聴いてもらったりしていた事、 思い出していたのだけれど。 今は、初めて作ったお料理を振る舞う前に、 ラルフに味見してもらいたかった、なんて、 この前手紙に書いてしまったの。 私、進歩ないなぁ、って気付いて。少し笑ってしまいました。
お料理は、もうすぐ他の二人も帰ってくるので、 フランス料理と日本料理にも挑戦してみる予定です。
手紙は、文体も、話し言葉と同じで良いのだけど……。 でも、呼び方も、書き方も、 ラルフが書き易い(呼び易い)もので大丈夫だから。 むしろ、困らせてしまったら、ごめんね。
See you soon.
Clarissa・S・Everett
(-18) 2024/10/27(Sun) 00時半頃
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[手紙を書き終えると、便箋を丁寧に折り畳んで封筒に入れて、シーリングスタンプで封をした。**]
(29) 2024/10/27(Sun) 00時半頃
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── 宇宙のどこか
[モニタに映る、懐かしい星によく似た 青い星をぼんやり眺めている。]*
(30) 2024/10/27(Sun) 02時頃
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Dear Clarissa,
葉書ありがとう。 写真を葉書にしてくれるサービスなつかしいですね。今でもやってくれるところあるんだ。 habitableの皆さんとは会った事がないのに、クラリッサ様が色々お知らせしてくれるから、すっかり顔見知りのような気がしています。 フランス料理とはまたランクアップしそうですね。
俺は……楽しい、というと語弊がありそうですが 平和に暮らしていますよ。
子供の頃から変わらない花々、薔薇の風景には随分癒されている気がします。 クラリッサ様にも癒しの時間がありますように…。
Best wishes, Ralph Jones
(-19) 2024/10/27(Sun) 02時頃
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── 自室・手紙を書き終えて
[ガラスペンをペントレストに置いて、ふうと一息をついた。 手紙の口調について書かれていたことが気になっていたのか、今回は少し砕けた文章になってしまったかもしれない。 まぁいいか、と、シーリングスタンプの蝋に灯を点ける。
もしも馴れ馴れしい口をきいたとしてもクラリッサお嬢様は怒ったりはしないだろうけど。
─── それこそ子供の頃は。 兄妹のように過ごした時間もあった気がする。
彼女が、幼子から少女、少女から女性に成長するにつれ、一歩ずつ早く先回りするように、立場をわきまえるようになっていったけど]
(31) 2024/10/27(Sun) 02時半頃
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[そういえば、当時そのことについて何か言われたような記憶もあるな…… ……さみしい? よそよそしい? なんだったっけ。
思いを巡らせる内に、見回りの時間が来てしまい 慌てて手紙に封をした。
次の手紙には。 クラリッサが下宿先の皆の様子を送ってくれるように、 屋敷の使用人の皆の写真でも同封しようか。 みんな元気で変わらずやっています、と。]*
(32) 2024/10/27(Sun) 02時半頃
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/* すごい時間になってしまって突然死を心配されてたらすみません ねっむーーーーーい!
明日はがんばれる はず
(-20) 2024/10/27(Sun) 02時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2024/10/27(Sun) 02時半頃
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