3 ディアス家の人々
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― 第三夜 ―
おれは、貴族として、奉仕し、奉仕されることはあっても、庇護されるつもりはない。
[ 心惹かれたというシンの告白に、従者としての彼の言動を重ねて共感するけれど、 口に出してはそんな言葉で答えることしかできなかった。]
(-2) 2021/01/12(Tue) 00時頃
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[ 奇襲を成功させたシンに、決闘に応じる義務はないのだけれど、彼は楽しげな反応を示した。 従者ならばしないこと──自己決定権を持つ者として、決闘の手段を問いかけてくる。]
剣は使えるか? おれと同様に視界を塞いでの、ブラインド・フェンシングを希望する。
(-3) 2021/01/12(Tue) 00時頃
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[ シンは剣による決闘を了承し、勝敗条件を述べる。 これほど彼が愉しそうだったことが、今まであったか。 まだ彼のことを全然知らない──なのに、今から決闘だ。]
異存はない。
[ 動きやすい服装に、という勧めと介助も願ってもないことだった。
的確な服を選択し、着替えさせる慣れた手つき──これが偽装だったとは。 知らされてみると、悔しくも寂しいものだ。]
(-7) 2021/01/12(Tue) 01時半頃
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[ 場所も移動すると言われ、一瞬、躊躇ったがが、一歩も動かないうちに、目的地に到着したらしかった。]
──え、
[ 自室とは明らかに空気の温度も湿度も違う。 ここはどこなのか。どうやって移動した?
まともな可能性は思いつけない。 まさか、本当に魔法? ]
(-8) 2021/01/12(Tue) 01時半頃
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[ 部屋の広さや素材がわからず、下手をすると壁に切りつけかねなかった。 けれど、それは相手も同じことだろう。 ブラインド・フェンシング──この世でここにしかないルール。]
── 失礼する。
[ 目隠しをするよう頼まれ、手を貸す。 指先に触れた彼の肌は、ひやりと冷たい。
手に馴染む剣を選び撮れば、準備は完了だった。 開始線の位置まで、彼の手を借りて移動する。*]
(-9) 2021/01/12(Tue) 01時半頃
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[ 相手を殺す、あるいは殺されることもある。 その条件に躊躇わず諾と答えたのは、自暴自棄からではなく、軍にいたせいだ。
軍では、国を守るために戦った。 今回は──、
身の回りの世話をしていてくれた従者と、ではなく、 シンが自称するとおり魔物と戦うのだと考える。
目隠しをさせる時に触れた彼は、その外観からしてアリステアとは変容していた。
まったく、本当に、自分は常識の通用しないところへ足を踏み入れているのか。
そんな迷いは決闘に不要だと、あえて追求しないでおく。]
(-12) 2021/01/12(Tue) 10時半頃
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[ 右手に剣を持ち、相手からの攻撃面積が少ない半身に構えた。 深く息を吸って整える。
小鳥が嘴をあわせるにも似た剣先の軽い干渉。 それが決闘開始の合図だった。]
行くぞ。
[ 一瞬で静から動へ。 摺り足で前へと身体を運び、正面からの突きを見舞う。
失明したからと言って、すぐに聴覚や嗅覚が鋭くなるわではない。 相手の位置が確実な開始直後は貴重なチャンスだ。*]
(-13) 2021/01/12(Tue) 10時半頃
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[ 切っ先がぶつかる手応えがあった。 が、すぐに軽くなる。掠めた程度か。
少し遅れてシンの声がする。 その声に苛立ちは感じられなかったが、当然、反撃は来るだろう。
肘を曲げて素早く右手を戻しながら身体を引く。 ぴったりとその動きを追うように風が走り、脇腹から綺麗に入って撫で上げてゆく。]
──っ!
[ 冷感が肌を刺す。痛みを覚えてようやく、斬られたのだとわかった。]
(-17) 2021/01/12(Tue) 12時頃
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[ 傷の深さはわからない。 ただ、動けるうちにと、その場に踏みとどまって剣を振り上げ、真っ向から振り下ろした。
フェンシングの師範が見ていたら怒られそうなやり方だが、ここは身体の声に従う。*]
(-18) 2021/01/12(Tue) 12時半頃
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[ 振り下ろした剣は、予想外に高い位置で止められた。 金属音はせず、それでいてガッチリとホールドされて動かせない。
まさか、素手で受けたのか。
そのまさかを裏付けるように、剣を握るウィリアムの拳にも滴が降る。]
(-21) 2021/01/12(Tue) 14時頃
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──…!
[ そこで動きを止めてはならなかったのだ。
ここは彼の間合い。 そして、彼の剣はフリーだ。
気づいた時にはもう遅く、シンの反撃を食らう。]
(-22) 2021/01/12(Tue) 14時頃
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[ 裂帛の声そのものに貫かれたかに錯覚した。 彼の剣の切っ先が背中にまで突き抜けていた。]
アウ…ッ
[ 相殺しきれない剣の勢いで上体がのけぞり、激烈な痛みに膝が崩れる。 立て直さねばと必死に歯を食いしばるものの、剣を握り続けることさえ難しい。
勝敗は、もう決まっていた。*]
(-23) 2021/01/12(Tue) 14時頃
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[ 手を離れた剣が石床に跳ね返る音がする。 悲痛な叫びのようだった。
落ちかけた身体を引きずり上げられ、牛の突進めいた力で運ばれて、壁に押しつけられる。
衝撃に、肋骨が折れるかと思った。 気を失う暇もない。]
…敵わなかった。
[ 痛みを散らすために荒い息を吐きながら、問いかけに答える。 彼の勝ちだと。]
(-25) 2021/01/12(Tue) 15時頃
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[ 両者の血を吸った服が重くなる。 彼も手当てが必要な傷を受けているはずだ。
それとも、魔物は人を食らえば元気になったりするのか。
どのみち生殺与奪の権利は彼にある。 こんなところで死にたくはないが、自分から命乞いをするつもりもなかった。
ただ、痛みに負けてしまわないよう、呼吸することだけに集中する。*]
(-26) 2021/01/12(Tue) 15時頃
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[ 自身の負傷など気にしない様子で、シンは勝者の権利行使を宣告をした。
傷口から剣を引き抜かれる。 堪えようとしても血と苦鳴は溢れ出し、自分にはまだそれだけの生命力があるのだなと感じた。
いずれも涸れ尽くす前にシンの手が止めてくれる。
しかし、横になって休むことは許されなかった。 壁を背に、押しつけられた体勢のままで、処置が進められる。 その方が血の失われる量が少なくて済むのだろうか。 よくわからない。]
(-30) 2021/01/12(Tue) 16時半頃
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[ 応急の止血が完了した段階で、痛みはかなり鈍麻していた。 それだけ知覚能力が低下しているのかもしれなかったが、人の身体は案外とよくできていると思った。 魔物の血が混ざったなんてことは、知る由もない。
血を吸って汚れた服は、シンの剣で切り刻まれて排除されていた。 その方が手当てしやすいことは事実だが、石室の冷気に体力を奪われる。
シンはズボンも脱がせるつもりのようだったが、下半身に傷は受けていない。]
…ここで?
[ 牽制するように、声をかけてみる。*]
(-31) 2021/01/12(Tue) 17時頃
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[ シンの反応からするに、自分は何か勘違いしていたのかもしれない。
血の味のする接吻けを与えられ、ウィリアムの喉は乾きを覚えた。 これが待ち望んでいる、身体が求めているということなら、同意するが、 多分、違うということはさすがにわかる。]
…悪夢だよ。
[ もはや、逃亡や抵抗ができるほど体力は残っていないと思う。 諦めてしまっているだけかもしれないが。 内臓だって、きっと生命維持だけで精一杯だろう。 それでも堪能したいというなら好きにしろという他ない。]
(-34) 2021/01/12(Tue) 17時半頃
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[ 顔を伏せがちに背ける。
従者として仕えてきた彼には、着替えや入浴介助の際に、さんざん触れられているというのに、 いまさら視線が気になるなど、不思議なものだ。*]
(-35) 2021/01/12(Tue) 17時半頃
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− 仮面舞踏会 −
[ アリステアの仕事はいつも丁寧だ。 結果だけでなく、過程もまた、相手の心証に関係するとよくわかっているに違いない。
彼が用意したという舞踏会用の衣装も、着せつけられる先から肌に馴染むようだった。]
ステッキはいいアイデアだな。 普段にも使いたい。
(6) 2021/01/12(Tue) 18時頃
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[ すべて整ったと告げられれば、掌で衣装を撫で下ろす。]
色や柄もだが──趣向を先に聞いていいか。
[ 彼の目にはどう映っているのか。 彼自身の言葉で聞きたい。
それがすめば、彼自身の支度の時間を与えよう。*]
(7) 2021/01/12(Tue) 18時頃
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[ アリステアの説明を堪能し、軽く微笑んだ。
仮面の目の部分に嵌った色ガラスを指先でなぞる。 外の光景を見ることのできない目が、相手からも見えないというのは、どこか落ち着く。]
ああ、着替えてくるといい。
仮面をつければ、おまえとおれは対等の立場だ。 そのつもりで相手をしてくれ。
(12) 2021/01/12(Tue) 19時半頃
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[ 女たちほどではないものの、時間をかけて支度を整え、戻ってきたアリステアの気配に振り向く。
布地の多い服を着ているようだ。 重ねた手には、絹糸のような流れを感じた。]
おれを連れにきたのは、美女? それとも野獣か?
[ からかうように言う。 答えをもらわずにおいて、周囲の反応から彼の衣装を想像するのも楽しいだろうかと考えた。*]
(13) 2021/01/12(Tue) 19時半頃
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[ 血の滲みた石壁が背から離れ、何かゴムめいた弾力のあるものに取って替わられる。 驚く隙をつくように、足を開かされ、抱え上げられた。]
──あ、
[ 肩の痛みと羞恥が入り混じって、自分の身体を形作っている。 そこへ、彼の熱が打ち込まれた。]
(-38) 2021/01/12(Tue) 19時半頃
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…っんあ…!
[ 覚悟していたのとはだいぶ違う感覚に、戸惑う。 捻じ込まれるというよりは、むしろ自分から吸い込むように門が開いていた。 潤みをたたえて蕩けた隧道も、彼を受け入れるに相応しい場所としか思えない。
投げ落とされるように乱暴にあしらわれても、苦しいどころか快感が押し寄せてくる。
これに、耐えろと? 溺れてしまったらどうなる?
崩れかかる心より先に、止血帯に覆われた右肩の傷に指をたてて痛みを引き出し、自制しようと試みる。*]
(-39) 2021/01/12(Tue) 19時半頃
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[ シンとの媾合がもたらす肉の愉悦は、彼に手当てされて癒えつつある傷の痛みを遥かに凌駕していた。 爪を立てても、気を逸らすには足りない。 むしろ、歯痒さを覚えるほどだ。
目の前で行われている行動に気づいたシンは愉快そうな口調でウィリアムの自傷を阻止する。 「いけない子だ」と幼子のように諭し、自らお仕置きの鞭を振るった。]
── う、 くッ …あァっ!
[ しなやかな鞭の打擲は、肩の傷の痛みより遥かに鋭く弾け、反射的にウィリアムの身を竦ませる。
けれど、その呻き声は、苦痛からだけ出るものではなかった。]
(-42) 2021/01/12(Tue) 23時頃
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[ 痛みの走る瞬間に奥まで貫かれると、擦れ合う密度が増して、狂おしいほどだ。 闇の蛇に拘束されるもどかしさすら、官能の炎にくべられた燃料となる。 幾度となく突き上げられ、鞭打たれるうちに、音だけで奥がじんと痺れるようなってゆくのだった。]
──…、 っ くぅ
[ ウィリアムは懸命に声を殺して喘ぎ、己の変化を知られまいと努める。 そうでもしなければ、際限なく求めてしまいそうで、怖い。*]
(-43) 2021/01/12(Tue) 23時頃
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[ 仮面舞踏会のルールに則って、アリステアは口調をわずかに変える。 自分にしかわからないようなその変化を、ウィリアムは好ましいと思った。]
我が連れ殿、 まずは宴の主催者に挨拶に行こう。
[ 微笑みを向けて行動予定を伝える。
仮面を被っていたところで、父はすぐ見つけられるはずだ。
アリステアを伴い、ステッキを前方確認に活用しながら部屋を出て歩いてゆく。 その足が、階段の手前で、ほんの少し躊躇するように立ち竦んだ。]
(15) 2021/01/12(Tue) 23時半頃
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[ 昨日、階段を転げ落ちそうになって、助けに入ったアリステアに怪我をさせたのは記憶に新しい。 下手をすればどちらかが首の骨を折って死んでいてもおかしくはなかった。
かといって、従者にエスコートされながら、おどおどと一歩ずつ確かめて下りるような姿を客人たちに晒したくなどない。]
──、
[ 一銭の得にもならない見栄だが、仮面を被っていてもウィリアムは貴族なのだった。*]
(16) 2021/01/12(Tue) 23時半頃
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…すまないな。
[ 腕を組もうと誘うアリステアに、自分の内心が読まれているのは明らかだった。
彼のまとう香りがわかるほど近くに寄り添い、仮面の下で目を閉じる。 やはり怖いことに変わりはなかったが、アリステアを信用して階下へと踏み出す。
そこをクリアすれば、宴の場まではすぐだった。]
礼をしたい ── 何が欲しい。
[ 組んだ手がまだ離れないうちに、訊いてみる。*]
(19) 2021/01/13(Wed) 00時半頃
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黙…れ、
[ 乱れて早まる息の下で、精一杯、意地を張ってみせるけれど、彼の言葉は一言一句、逃さず耳に入っていた。
わずかにアクセントの異なる、涼しげな声。
美しい詩を吟ずるのが似合いそうなその音色で彼が描写してみせる姿に、客観的な己の痴態を知り、身悶えするほど恥ずかしくなる。 彼が褒めちぎる受動の才能など、欲しくはなかった。]
(-47) 2021/01/13(Wed) 01時頃
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