人狼議事


3 ディアス家の人々

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【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

― 第三夜 ―

 力あるものが力持たぬものを庇護し導くのが道理ならば、おまえは私に庇護されるべき存在だ。

 私はおまえのその、潔いまでに己の使命を果たそうとする姿に、心惹かれたのだけれども。


[言葉を尽くしても、彼の自負は覆りなどしないだろう。
その事実こそが、私を魅了するのだ。]

(-0) 2021/01/11(Mon) 23時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[ならば、肉体をもって彼の立場を教え込もう。
そう判断し、のしかかろうとする動きが一度止まった。
彼の提案に、興が動く。]


 決闘とは、またそそることを言うね。
 では言ってごらん。
 なにを用いて、私と決闘しようというのだい?


[命を奪うことについては言及せず、彼の次の提案を待つ姿勢を示す。
条件によっては応じてもいい。―――その方が楽しいならば。*]

(-1) 2021/01/11(Mon) 23時半頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

― 第三夜 ―


  おれは、貴族として、奉仕し、奉仕されることはあっても、庇護されるつもりはない。


[ 心惹かれたというシンの告白に、従者としての彼の言動を重ねて共感するけれど、
口に出してはそんな言葉で答えることしかできなかった。]

(-2) 2021/01/12(Tue) 00時頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ 奇襲を成功させたシンに、決闘に応じる義務はないのだけれど、彼は楽しげな反応を示した。
従者ならばしないこと──自己決定権を持つ者として、決闘の手段を問いかけてくる。]

  
  剣は使えるか?
  おれと同様に視界を塞いでの、ブラインド・フェンシングを希望する。 
 

(-3) 2021/01/12(Tue) 00時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[彼の示した方法は十分に興をそそった。
剣の交錯の果ての、別種の凌ぎ合いをも想像して心が動く。]


 それで構わないよ。
 勝敗は、相手を殺すか、動けなくするまで。
 いいね?


[勝利の条件を付け加え、彼の手を取る。]


 その服では動きにくいだろう。
 これに着替えるといい。


[ベッドから引き起こした彼のナイトローブを脱がせ、厚手のシャツと動きやすいボトムを身につけさせる。
着替えの介添えは、従者として行う手付きと全く変わらなかった。]

(-4) 2021/01/12(Tue) 01時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ


 準備はこれでいいけれど、
 ――ここだと少し、物が多いね。
 動きやすい場所へ移動しようか。おいで。


[服装を整えさせたあと、周囲を見回して言う。
彼をゆるく抱いて、もろともに闇を渡った。]

(-5) 2021/01/12(Tue) 01時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[選んだのは、一部が食料庫として使われている地下だ。
かつては罪人を捕らえていたのだろう地下牢が、今は活用されぬままに放置されている。
決闘の場としては手頃な広さがあった。]


 剣を選ぶといい。


[彼の部屋に飾られていた数本の剣を示し、さらに細長い布を渡す。]


 公正を期すならば、立会人が必要なのだろうけれども、
 人間が魔を直視するのは、障りがあるからね。

 おまえが私に目隠しをしておくれ。


[彼の手を導いて顔に触れさせ、あとはされるに任せた。*]

(-6) 2021/01/12(Tue) 01時頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ シンは剣による決闘を了承し、勝敗条件を述べる。
これほど彼が愉しそうだったことが、今まであったか。
まだ彼のことを全然知らない──なのに、今から決闘だ。]


  異存はない。


[ 動きやすい服装に、という勧めと介助も願ってもないことだった。

的確な服を選択し、着替えさせる慣れた手つき──これが偽装だったとは。
知らされてみると、悔しくも寂しいものだ。]

(-7) 2021/01/12(Tue) 01時半頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ 場所も移動すると言われ、一瞬、躊躇ったがが、一歩も動かないうちに、目的地に到着したらしかった。]


  ──え、


[ 自室とは明らかに空気の温度も湿度も違う。
ここはどこなのか。どうやって移動した?

まともな可能性は思いつけない。
まさか、本当に魔法? ]

(-8) 2021/01/12(Tue) 01時半頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ 部屋の広さや素材がわからず、下手をすると壁に切りつけかねなかった。
けれど、それは相手も同じことだろう。
ブラインド・フェンシング──この世でここにしかないルール。]


  ── 失礼する。


[ 目隠しをするよう頼まれ、手を貸す。
指先に触れた彼の肌は、ひやりと冷たい。

手に馴染む剣を選び撮れば、準備は完了だった。
開始線の位置まで、彼の手を借りて移動する。*]

(-9) 2021/01/12(Tue) 01時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[彼に目隠しされるのも、楽しい経験だ。
彼は気付いただろうか。
顔の形も髪の長さも違っていることに。
アリステアはきちりと整えた短髪だったが、本来の姿では長髪だ。

しっかりと目隠しがされていることを確認した上で、準備を終える。
本当は目隠しなどあってもなくても関係ない。
闇に生きる種ゆえに、真の闇の中でも周囲を知覚できる。
目を閉じたままでは多少認識がぼやけるが、問題ない。

これは最初から、彼にとって不利な条件の決闘なのだ。]

(-10) 2021/01/12(Tue) 10時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[目隠しをした後でも導く手が揺るぎなかったことに、彼は気付いただろうか。
彼に正対し、剣を合わせたまま後ろに下がる。
剣先が触れあうほどの距離で立ち止まった。]


  では、始めようか。


[剣先を軽く打ち合わせる音を合図に、戦いを始めた。
一歩体を横にずらし、まずは彼の出方を見る。*]

(-11) 2021/01/12(Tue) 10時頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ 相手を殺す、あるいは殺されることもある。
その条件に躊躇わず諾と答えたのは、自暴自棄からではなく、軍にいたせいだ。

軍では、国を守るために戦った。
今回は──、

身の回りの世話をしていてくれた従者と、ではなく、
シンが自称するとおり魔物と戦うのだと考える。

目隠しをさせる時に触れた彼は、その外観からしてアリステアとは変容していた。

 まったく、本当に、自分は常識の通用しないところへ足を踏み入れているのか。

そんな迷いは決闘に不要だと、あえて追求しないでおく。]

(-12) 2021/01/12(Tue) 10時半頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ 右手に剣を持ち、相手からの攻撃面積が少ない半身に構えた。
深く息を吸って整える。

小鳥が嘴をあわせるにも似た剣先の軽い干渉。
それが決闘開始の合図だった。]

  
  行くぞ。


[ 一瞬で静から動へ。
摺り足で前へと身体を運び、正面からの突きを見舞う。

失明したからと言って、すぐに聴覚や嗅覚が鋭くなるわではない。
相手の位置が確実な開始直後は貴重なチャンスだ。*]

(-13) 2021/01/12(Tue) 10時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[始まると同時に彼が動く。
素早く、迷いのない、美しい刺突だ。

接吻けのような一撃を受けぬのは惜しいと、足運びが僅かに滞った。
彼の剣が左肩の衣を破り、肌を裂く。
珠となって散った血が、淀んだ空気に華を添えた。]


 ――― ん…。


[官能に濡れた声が零れる。]

(-14) 2021/01/12(Tue) 11時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[本来なら、並みの武器では傷つけ得ぬ魔物であり、更には傷など目に見える速度で癒えていく体だ。
だが今はその能力を封じていた。
今この瞬間は、鋼の刃で容易に傷つき、受けた傷は塞がらずに血を流し続ける。

これでも公正を期したつもりなのだ。
主に、自分の楽しみのために。]

(-15) 2021/01/12(Tue) 11時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[突きの腕を戻すだろう彼の動きを先読みし、一歩大きく踏み込む。
彼の胴体を撫でるように剣を突き出し、切っ先を跳ね上げた。

防御を考えない捨て身の攻撃ともいえる動き。
だがこの場合は、これでいいのだ。*]

(-16) 2021/01/12(Tue) 11時半頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ 切っ先がぶつかる手応えがあった。
が、すぐに軽くなる。掠めた程度か。

少し遅れてシンの声がする。
その声に苛立ちは感じられなかったが、当然、反撃は来るだろう。

肘を曲げて素早く右手を戻しながら身体を引く。
ぴったりとその動きを追うように風が走り、脇腹から綺麗に入って撫で上げてゆく。]


  ──っ!


[ 冷感が肌を刺す。痛みを覚えてようやく、斬られたのだとわかった。]

(-17) 2021/01/12(Tue) 12時頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ 傷の深さはわからない。
ただ、動けるうちにと、その場に踏みとどまって剣を振り上げ、真っ向から振り下ろした。

フェンシングの師範が見ていたら怒られそうなやり方だが、ここは身体の声に従う。*]

(-18) 2021/01/12(Tue) 12時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[軽やかな手応えと共に、血が散った。
漏れる彼の声が愛おしい。

徐々に空気を変えていく血の香りが、魔性の本能を疼かせる。
今すぐにでも彼を押し倒してしまいたい。
それを堪えて、剣を振るう。

彼は果断にも、その場で剣を振り下ろしてきた。
当然だろう。離れてしまえば、彼にはもう攻撃の手がない。
斬られた瞬間ならば確実にそこにいる相手へ、迷い無く攻撃する。
その冷静かつ苛烈な判断に痺れる。]

(-19) 2021/01/12(Tue) 13時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[さすがに真っ向受けてしまうと、死にはしないが痛手が大きい。
左手を翳して肉を切らせ、剣身を掴んで止めた。
じんと響く衝撃と脈打つ痛みが肘を伝って胸にまで響く。]


  はっ…!


[肺から押し出された空気を気迫に変えて、剣を繰り出す。
強引に相手の動きを止めた隙に、彼の右肩を狙って突きを放った。*]

(-20) 2021/01/12(Tue) 13時頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ 振り下ろした剣は、予想外に高い位置で止められた。
金属音はせず、それでいてガッチリとホールドされて動かせない。

 まさか、素手で受けたのか。

そのまさかを裏付けるように、剣を握るウィリアムの拳にも滴が降る。]

(-21) 2021/01/12(Tue) 14時頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

 
  ──…!


[ そこで動きを止めてはならなかったのだ。

 ここは彼の間合い。
 そして、彼の剣はフリーだ。

気づいた時にはもう遅く、シンの反撃を食らう。]

(-22) 2021/01/12(Tue) 14時頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ 裂帛の声そのものに貫かれたかに錯覚した。
彼の剣の切っ先が背中にまで突き抜けていた。]


  アウ…ッ  


[ 相殺しきれない剣の勢いで上体がのけぞり、激烈な痛みに膝が崩れる。
立て直さねばと必死に歯を食いしばるものの、剣を握り続けることさえ難しい。

勝敗は、もう決まっていた。*]

(-23) 2021/01/12(Tue) 14時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[相手の態勢が崩れるのを感じた瞬間、彼の剣をもぎ取って投げ棄てた。
血に濡れた手で彼の胸ぐらを掴み、数歩押し込んで近くの壁に押しつける。
石積みの壁に突き抜けた切っ先が当たって、硬質の音を立てた。]


 私の勝ちで、異存は無いね?


[突き立てた剣をまだ握っているのは、彼の苦痛を減らすためでもあり、動きを制するためでもあった。*]

(-24) 2021/01/12(Tue) 14時半頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ 手を離れた剣が石床に跳ね返る音がする。
悲痛な叫びのようだった。

落ちかけた身体を引きずり上げられ、牛の突進めいた力で運ばれて、壁に押しつけられる。

衝撃に、肋骨が折れるかと思った。
気を失う暇もない。]


  …敵わなかった。


[ 痛みを散らすために荒い息を吐きながら、問いかけに答える。
彼の勝ちだと。]

(-25) 2021/01/12(Tue) 15時頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ 両者の血を吸った服が重くなる。
彼も手当てが必要な傷を受けているはずだ。

 それとも、魔物は人を食らえば元気になったりするのか。

どのみち生殺与奪の権利は彼にある。
こんなところで死にたくはないが、自分から命乞いをするつもりもなかった。

ただ、痛みに負けてしまわないよう、呼吸することだけに集中する。*]

(-26) 2021/01/12(Tue) 15時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[諾と告げる言葉に、笑みを浮かべる。
牙を剥くような、凶暴な笑みだ。
これほど血の香を浴びて、興奮している。]


 これは、おまえ自身を賭けた決闘だった。

 だから私は、勝者として当然の権利を行使しよう。


[おまえを奪う。
夜の始めに告げた通りにすると、喜色滲ませて宣言した。]

(-27) 2021/01/12(Tue) 15時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[彼を壁に押しつけたまま、剣をゆっくりと引き抜く。
たちまち血が溢れ出す傷口を手で押さえた。
魔性の血と彼の血が混ざり合ってシャツを重く濡らしていく。

抜いた剣を器用に操って、彼の服を切り裂いた。
動かすごとに彼の肌に赤い筋が増えていくが、せいぜいが肌一枚切った程度だ。

最後には布地を引きちぎってシャツを残骸に変えた後、体を密着させて肩の傷口に唇を吸い付ける。]

(-28) 2021/01/12(Tue) 16時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[口内に溢れる甘露に、喉が鳴った。
戦いの熱と命の危機に炙られた、刺激的な血だ。
血の効果、というわけではないが、回復能力の封印を外したために、受けた傷はそれとわかるほどの速さで癒えていく。

十分堪能したのち、目隠しの布を外して止血する。
魔性の血を取り込んだ傷は、夜が明ける頃には塞がるだろう。]


  それでは、始めようか。


[これからだ、と告げて、ズボンのボタンを剣先で飛ばした。*]

(-29) 2021/01/12(Tue) 16時頃

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