2 【R18】夢見る議事の村【RP半再演】
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────9月も下旬に差し掛かろうといる頃
殺人級の気温こそ過ぎ去ったが、 未だに日中は茹だる暑さがコンクリートジャングルを襲う。
まるで、夏が終わらせまいと縋り付いているように。
(9) 2020/11/20(Fri) 03時半頃
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[或いは誰かが、それを望んでいるように。]
(10) 2020/11/20(Fri) 03時半頃
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アドナナofficial@adnana_info2019年9月20日
■イベント出演情報■ 薔薇胡蝶3周年記念イベント『Dance in a conspiracy』 公演:2019年11月24日(日)大阪ciel 【CAST】薔薇胡蝶 【GUEST】B.B.S/破王/Deep sea red/アドナナ/Holy Arkham!/Resonance OPEN 17:00/START 17:30
⏎3 ↺54 ⚝118 ┅
(11) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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イベントに向けてスケジュールの話 俺はそう聞いて来たんだけど
[いつも打ち合わせに使う居酒屋。しかし現在ボックス席にいるのは五人。 ずっと避け続けていた女が目の前に座っている。]
なんで?白井ライブ来んの?
[ミディアムボブの黒髪、控えめに飾られるアクセサリー、白を基調とした落ち着いて品のある服装。 優等生がそのまま成長したって感じのOL。どう考えてもこういうジャンルのライブに来る女ではない。 勿論そんな勘違いはこちらもしていないが、敢えて口にしメンバーを睨みつける。]
(12) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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[上須は腕を組み、今は傍観するとばかりに何も話さない。 楠田は落ち着かなさそうに視線を彷徨わせ、何故か眉を下げて俯いた。 結局いつものように青戸と対峙することとなる。
曰く、こうしなければちゃんと話が出来ない。 白井は青戸が頼んで来てもらった、彼女は俺を心配しているし無関係でもない立場。 透世のことはいい加減に解決するべき問題である、これからの活動の為にも俺自身の為にも。
────そして 自分達がサポートするから仕事を減らして、休んだり白井と話し合ってほしいという。]
(13) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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はあ……? お前らさ、何を言ってるのか自分で分かってんのか
[何一つ、理解出来ない。抱いた不快感は既視的な感情。
あの人だけが味方みたいに思い込んでいたガキの頃、大人にあれこれ言われたりあの人の顔に釣られた女が間に入ってこようとした時のそれと同じだった。 ストレスの原因になってる奴らに意味不明な理由で俺達について何も言われたくない。]
(14) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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[確かに白井の姉はあの人と同級生だったらしいが、だからなんだというのか。 思い至ったことが一つ。反論しようとする青戸を手の動きで制して再び口を開いた。]
なんか勘違いしてるみたいだけどな あの人は本当に、俺に会いに来ているだけだ
金のやり取りも犯罪の話もねーし、音楽にも無関係 お前らにあれこれ言われる理由は無い
[金のない男と地元で変人扱いだった男が会っているから、法外な仕事や引き抜きの話でもされていると勘違いしたのか。 それなりの信憑性を感じたつもりだったが、反応は思っていたものでは無かった。
「やっぱり俺達では駄目だ」と悲しげに上須が呟く。 落ち着いていて昔から年上に見られる奴が、珍しく感情を表に出した。]
(15) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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馬鹿。これでも今年30だ 若い見た目の人なんだから仕方ないだろ。 男なんて数年じゃ大して変わらねぇし
[会わせたくないならせめて画像でも見せてみろ。 明らかに苛立ちを抑えようとしている青戸からの提案に、それで帰れるならと従い見せたのにまた難癖をつけられる。
「大学の頃のやつじゃん」だとさ。 仮にそうだとしても見せたのなら問題無いだろうに。]
(16) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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[そろそろうんざりしてきたせいで、普段言わないようにしていたことまで口に出る。]
人の知り合いにケチつけてる暇あったら もう少し真剣にやってくれよ、活動をさ
[今回のオフィシャルの投稿はいつもの告知より反応が多い、主催が今人気が出てきているバンドなのが大きいのだろう。
確か大手情報サイトの今年注目のバンドランキングにも入っていた。噂では、業界のお偉いさんがライブを見に来ていたらしい。 その内俺らなんて呼ぶことも無くなり、ワンマンでハコを埋めるようになるんだろう。全国各地で潰れかけてるライブハウスには救世主様となる未来も想像出来る。
明らかにこちらが出させてもらう立場。純粋に喜べていた頃がずっと昔のように感じる。]
(17) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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[青戸は繋がってるファン共に貢がせ ギターの楠田は家が裕福で息子に甘く幾らでも金を貰える ドラムの上須は年上の高給取りの彼女に養われ それで俺は常に複数バイト。
そうしなきゃ活動出来ないいつまでもそこから上がれないバンドってのは、社会人が休日趣味でやってるアマチュアと変わらない。 それが現実に受ける評価だ。
確かにそんな生き方すら難しくて解散する連中も、大きい借金を負ってしまう奴もいるよ。 東京だけでも覚えてるくらい通ってる顔がいて、少数ロットでもグッズが売れて、殆ど金は入らないけどCDもたまに制作出来る。どん底にいるわけじゃないのは事実。 だけどこの同期には置いて行かれ、背後から次々新人が迫ってくる状況にこいつらは何も思わないのだろうか。 大学時代に掲げた夢は、ただの趣味みたいな小規模の活動だっただろうか? 悩んでるのは、俺だけなのだろうか。]
(18) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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白井も何で呼ばれたのか分かってるのか?
つまりこいつらは、 練習時間を増やす為に俺にバイトを減らさせたくて お前が財布になってくれることを期待してるんだぞ?
[考えてみれば答えは明白だった。 なるほど、バイトばかりで空いた時間は男とつるんでいる金無しメンバー。そいつを剥がして女を与えて養わせたいと。
その時、青戸に胸倉を掴まれ、間髪入れずに拳が飛んだ。 何も言わずに立ち上がり、周囲の客の視線を感じながら俺は席から離れていく。
もう話し合いをする気が無いならいいだろう。このままいると店に迷惑も掛かりそうだし。]
(19) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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「目を覚ましてよ椎谷君!」
(20) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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[男共の感情的なやり取りに狼狽え、上手く口を挟めずにいた白井が背後で叫ぶ。
お前が覚ませよろくでなしの野郎とばかり関わりやがって。 俺とあの人のことは、放っておいてくれよ。
くだらないことに時間を使ってしまった。 あの人もそろそろ帰ってしまう時期だから、少しでも部屋にいる時間を増やしたいのに。
歩きながらスマホで愚痴を送ろうとした。きっとあの人ならすぐ、落ち着かせてくれるだろうから。 だけど上手く連絡先を見つけられない。こういう時、人脈を広げないといけない仕事は面倒だな。イライラしてるのも大きいだろうが。
────風鈴の音が聞こえる ネオンが彩る時間帯に都会で、随分不似合いだ。 異常気象で暑さが長引いているから、しまい忘れた店でも近くにあるのだろうか。**]
(21) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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/* よォく見てみよう プロローグから椎谷君の現在軸はところどころおかしい
(-18) 2020/11/20(Fri) 04時半頃
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/* 村建てさんのところがああなってしまってホレーショーさんは少なめに幸せ綴ってるところにこの文量で不穏でギスギスで狂ってるのをやってて申し訳ねぇな
(-19) 2020/11/20(Fri) 04時半頃
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[夢を見ている。 幸せを紡いでいた頃の、続きの夢だ。
それは夏の終わりにやって来て、秋の訪れの前に去る。 まるでその季節そのものみたいに。]
(-20) 2020/11/20(Fri) 23時半頃
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.🔒@jg7p2a3w788hk2d2018年09月25日
もう二度とは無いと思っていた
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.🔒@jg7p2a3w788hk2d2018年09月25日
アンタはもしかして、今の俺を心配してくれているんですか
⏎ ↺ ⚝ ┅
(-21) 2020/11/20(Fri) 23時半頃
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.🔒@jg7p2a3w788hk2d2018年09月25日
大丈夫とは言えないな
⏎ ↺ ⚝ ┅
(-22) 2020/11/20(Fri) 23時半頃
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[何も語らない為にある筈のアカウントに、目が覚める度に綴られる真実の断片。 慌ただしい日常に沈められていき、本人すらも思い出せず密やかに積み上がる。
誰にも言えなかった。 何処かで今でも、ただ一人以外を信じきれていなかった。]
(-23) 2020/11/20(Fri) 23時半頃
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.🔒@jg7p2a3w788hk2d2018年12月02日
もう一度会いたい
⏎ ↺ ⚝ ┅
(-24) 2020/11/20(Fri) 23時半頃
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[それでは夏は男の中から過ぎ去る筈が無かったのだ。]
(-25) 2020/11/20(Fri) 23時半頃
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[あの日に俺が言った言葉は、確かに正しかった。 だけど隣に居る為には間違っていたのだろう。 アンタが欲しかったのは現実的な救いでは無かった。
なら、どうすれば良かったのか。今でも分からない。]
(22) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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[崩れた髪型、脱いだ制服、落ちた香水の匂い。
その瞬間のあの人はきっと 要らない物を取り落した、本当の入井透世だったのに。]
(-26) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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[だけどなんだっていいんだ。 今こうやってアンタは側にいるのだから。
────そうだろう?]
(23) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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「まだ怒ってるんだ?」
[幾度忙しなく通知で震えても、 テーブルに置かれたままのスマホを眺め、 少し距離を空けて隣に座る相手へと視線を移す。]
(24) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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怒ってるのかな 疲れてるのかも知れねぇな
[あれから数日が経過した。スタジオ入りの日が遠いのをいいことに連絡そのものを拒んでいる。 バイト先が多すぎて、いつ何処で働いているのかあいつらには分からないのが幸いだ。どうせ今まで興味も無かったことだろう。]
慰めに抱き締めてくれてもいいぞ
[こういうこと言い出す辺り、やっぱり俺もオッサンになってきてる。 目前に並んだ缶のせいのほうが大きいと自分では思いたいが。
いつも家主の如く占領してる癖に、俺が来るとすっと脇に避けているのがなんとも物寂しく感じて。 逃げる猫か掴めぬ蝶か。この人がうちに来るようになってから指先すら触れた記憶が無い。]
(25) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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[蝶。イベント主催の薔薇胡蝶。
胡蝶のなんとかって言葉があった気がする。 諺だったか、小説だったか────]
(-27) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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「…………。」
[ただ黙って微笑みかける。
近況を聞かれた時のように、 日中何をしているのかの問いに返したように、 外への誘いを受けた瞬間のように、 何度も浮かべたその表情を。]
(26) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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……冗談だっつの
[やめろよその顔。 昔みたいに誂えよ、お願いだから。]
(27) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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[積み上がった洗い物をどうにかしようと台所に向かった。 それでも一人分だから大した量では無いんだけど。
あの人は物も食べず、部屋も綺麗に扱ってくれている。 合鍵すら毎日同じ場所に同じように戻している。
掃除も億劫なくらいに疲れていることが多いからとても有り難く感じているけれど、俺の痕跡ばかりが部屋に蓄積するのが、なんとも。
帰ってしまえば本当に元通りなんだよな毎年。]
(28) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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