3 ディアス家の人々
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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が1人、狼血族が4人、人狼が1人いるようだ。
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……あの、わたし。この騒ぎが落ち着いたら此処を出たいんです。 幼馴染から手紙が来たの。お金を貯めたから、遠くで一緒に暮らそうって。
(0) 2021/01/08(Fri) 23時頃
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― 回想 ―
[彼が、心から歓迎する、という空気でないのは承知している。 彼にとってはわからないことだらけだろう。 あの夜の出来事も、そのあとの成り行きも、 私の正体も。
それでも鷹揚に構えてみせるのは、彼の中に流れる貴族の血がそれを求めるからだろう。 気高き花よ。 今ここで、手折ってしまいたい。]
(-0) 2021/01/09(Sat) 00時頃
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おやすみなさいませ、我が主。
[彼を寝具の間に入れたあと、就寝の挨拶をする。 わがあるじ、と密やかな声音で告げ、扉を閉めた。 ただし、自分は外に出ぬまま。
ひとつ。ふたつ。 彼の呼気を十まで数えたのちに、人の姿を脱ぎ捨てた。]
(-1) 2021/01/09(Sat) 00時頃
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ここからは、私の時間だよ。
[声は変わっていない。 だが、口調一つで夜の香気を帯びる。
流れる霧のように彼の上へ覆い被さり、顔を近づける。]
もう耐えられない。 おまえを、私のものにしよう。
[たおやかに、領有を宣言した。*]
(-2) 2021/01/09(Sat) 00時頃
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今日の予定はなんだったかな。
[家長の問いに、執事が恭しく答える。 来客の予定と、領地の小作人から陳情が来ていることと、仕立屋が生地のサンプルを持ってくるということ。]
フランシスが来るならば、午前の仕事は早めに片付けてしまおう。
[読み終えた新聞を執事に渡し、コーヒーを飲み干して立ち上がるのだった。*]
(1) 2021/01/09(Sat) 00時頃
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シャツは氷に透かした空色に細いストライプ、 スーツは夜更け前の空色に染めたツイード地のシャドウストライプです。
[問いにもよどみなく答え、新聞もとの要望に了承を返す。 部屋を出てしばらくの後、今度はカートの音と共に戻ってきた。 涼やかな食器の音をさせて、机に朝食を並べる。]
本日の朝食は、マフィンに山羊のチーズとベーコン、ポーチドエッグを乗せております。 ナプキンを挟んでもよろしいですか?
[主からの許可を受ければ、彼の襟元にナプキンを挟み、広げる。 ナイフとフォークを使わないものなら、主も一人で食べることができるだろう。 けれどもそうしなかったのは、この手で食べさせる時間も貴重に思うが為。*]
(2) 2021/01/09(Sat) 00時半頃
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まあ、ありがとう。 わたくし、先生のお声もすてきだと思うわ。 もっとロマンティックなことを言ってくだされば、もっとすてきですのに。
あら、おとぎ話なんかじゃないですわよ。 失礼しちゃうわ。 だって、おとぎ話はうんと小さな子がするものでしょう?
[先生が喋っている間だって、小さな姫は口を閉じたりしなかった。 話を遮るようなことはしないけれども、ほんの少しの隙にどんどん言葉を差し挟んでいく。]
先生は、おしゃべりな女の人はお嫌いなの? わたくしの質問で気を悪くされたのならごめんなさい。 …でも、わたくし、先生のことをもっと知りたくて。 だって仲良くなるのは、お互いのことを知らないとだめでしょう?
(3) 2021/01/09(Sat) 01時半頃
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[反省の一瞬は口をつぐむ。ただし、一瞬だった。 小鳥が囀るように、すぐにまたとめどなくしゃべり続ける。]
仮面舞踏会は、レディや紳士が身分を隠して出会うところでしょう? すてきなとのがたにお会いして、手と手が触れあったときから恋が始まるの。 ふたりは一緒に踊って、愛し合って、 お月さまの下できっと結ばれるのよ。 きっと忘れられない夜になるわ。
[そこまで言った時に、挙手や許可の話をされて、目を丸くした。]
まあ。手を上げておはなしするの? それって学校みたいね。
(4) 2021/01/09(Sat) 01時半頃
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お兄様が言っていらしたわ。 学校ではたくさんのひとが集まって、みんなでお勉強するのでしょう? それってどんな感じなのかしら。 みんなでいっぺんにおしゃべりしたら、誰の話かもわからないわ。 だから手を上げておはなしするのかしら。
[そこまで言ってから、はっとする。]
わたくしだって、お兄様みたいにできますわ。 ちゃんと、手を上げておはなしできますもの。
[主張したあと、きちんと膝に手を揃えて、黙った。**]
(5) 2021/01/09(Sat) 01時半頃
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[ アリステアが朝食のワゴンを携えて戻ってくるまでの間、彼がセレクトした今日の服について思い巡らせる。
随分と詩的な色の描写をしたものだ。 実務的でありながら、どこか耽美な趣味人の風情を感じさせる彼らしくもある。
さて、この服装にしっくりくる壁紙はどの部屋だったか。 そんな想像も、色彩感覚を忘れてしまわないための訓練だ。]
(6) 2021/01/09(Sat) 08時頃
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── はじめよう。
[ 食事の内容について注文をつけるのは食事の後にすることにして、ナプキンを用意する従者に許可を与える。 今のところは給仕に専念してもらおう。
使用人を指導するにも、時宜というものがある。 そういう教育を受けてきた。*]
(7) 2021/01/09(Sat) 08時頃
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― 回想 ―
[ 新しい従者に屋敷の中を案内した執事は、彼を評してこう言った。 「臆するところがない」と。
年代物の調度や高価な美術品も、壊すことを怖れるのでなく、愛でるように触れる様は、そういった品々に囲まれた生活に慣れ親しんでいるようで、むしろ、所有者の側に立つ人間に見えたらしい。
妹なら、流謫の王子様とかいう妄想に目を輝かせるかもしれなかった。
ウィリアムとしては、従者から、弱者だと見下されなければそれでいいという考えでいる。]
(-3) 2021/01/09(Sat) 09時頃
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[ その晩、ベッドに入って休むまでは、別段の問題も起きなかった。
退出を告げるアリステアの声はベルベットの肌触り。 「我が主」という呼びかけは、どこか古風で訴えかけるような感覚だったが、勤務態度の瑕疵というほどのものでもない。
眠りに落ちるまでの間のとりとめない思索は、不意に加えられた重量で断ち切られる。 囁かれたのは、それこそ暴君のような独善の音色だった。]
──ッ!
[ とっさに腕で払うのではなく、膝を立てて相手の重心を崩そうとしたのは軍での鍛錬の成果だ。*]
(-4) 2021/01/09(Sat) 09時頃
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[ たまに黙ったり、見つめたりしてくるから、かえって話を終わらせるきっかけが難しい。 女のおしゃべりが苦手かといえば、もちろんそうだ。 それでも、聞き流すことなくポーチュラカの意見を理解しようと努めるのは、賃金のためではない。 いうなればセイルズの気質だ。]
仮面舞踏会の目的は、恋愛ではありません。
[ 反論もまた、雇主の子供に媚びるものではなかった。]
心配せずとも、あなたの父上が、しかるべき相手との結婚を決めてくださいます。
(8) 2021/01/09(Sat) 09時半頃
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レディにとって恋愛とは、文学や芸術の中でのみ許され、賛美されるものです。
恋愛についての美しい詩を暗記なさい。 教養こそ、仮面舞踏会の場でも、一切の価値を損なうことなくあなたを輝かせる。
[ またひとしきりしゃべってから両手を膝におくポーチュラカにうなずいてみせた。]
大変よろしい。 後で、父上に褒めてもらいましょう。
(9) 2021/01/09(Sat) 09時半頃
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ふっ ……
[組み伏せられた彼は、取り乱しはしなかった。 素早い反応は鍛えられた証。 体を崩されるのに逆らわず、横に転がる動きで夜具を剥ぐ。]
――― おいで。
[ベッドから降りて床に膝をつき、指を伸ばした。 彼の首に見えざる腕が絡みつき、引き寄せる。 服従の姿勢を取らせるように、下向きに力を加えた。*]
(-5) 2021/01/09(Sat) 09時半頃
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[ 反撃は成功したと見え、体の上の重量が取り除かれる。 一緒に寝具もなくなったが、かえって動きやすくなったくらいだ。
反対側に体を回転させて距離を取る。]
誰か…、
[ 救援の声を上げようとしたウィリアムの首元に何か巻きつく。 滑らかで弾力のあるそれは、触れた瞬間、蛇かと思った。]
(-6) 2021/01/09(Sat) 11時頃
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[ おそらくはゴムロープの類だろうが、不可解な動きをする。 真下へ引き込むような力が、首枷と弾き綱めいてウィリアムを従わせようとした。]
…くッ
[ 引きずられて左肩をマットレス面につけながら、右手でロープの先を握って制御しようと試みる。 戦場ならばともかく、自室で襲撃を受けるのは想定外過ぎたが、それでもむざむざとやられるわけにはいかない。*]
(-7) 2021/01/09(Sat) 11時頃
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[人を呼ぼうとした彼の声が途切れ、伏せの姿勢で肩を付く。 伸ばした右手は、寝具以外に触れないだろう。 彼を捕らえたのは、純粋なる力だ。]
とてもいい姿勢だ。 私にのしかかられるのを待つような。
[人外の動きで、風のひとつも起こさずに彼の背後へ回り込む。 彼の目が開いていたとしても捉えられなかっただろう。 襟に手を掛け、ナイトローブを肩から落とし、簡易の手枷に変えて両腕を後ろに引き上げる。 もっとも余裕のある作りだから、すぐに腕は抜けてしまうだろうけれど。*]
(-8) 2021/01/09(Sat) 11時半頃
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それでは。
[はじめよう、と宣言する声は凜として耳に心地よい。 ナイフとフォークを手に取り、マフィンを食べやすいように切り分ける。]
どうぞ。
[黄身のソースをたっぷり絡めた一切れを主の口元に運んだ。 仄かに立つ湯気には甘い小麦と香ばしく焼いたベーコンの香りがたっぷりと含まれている。 食欲をそそる香りは、黄身を纏うことでまろやかさも獲得いていた。*]
(10) 2021/01/09(Sat) 12時頃
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[直接食物を運ぶ行為は楽しいものだ。 例えるならば、雛鳥に餌付けしているような心地か。
首を伸ばす彼を見ながら思う。 後ろ手に縛って食べさせても、きっと可愛い。
機会があれば、いつか、してみたい。*]
(-9) 2021/01/09(Sat) 12時頃
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[ どうぞと示す声と共に美味しそうな匂いが近く。 首を伸ばすことはせず、口を軽く開けて朝食の1ピースが置かれるのを待った。
こうして甲斐甲斐しく世話をされることにも慣れなくてはならないのだろう。 アリステアはあらゆることを卒なくこなす──はずだ。
そう認めようとすると、どこか軋むような気持ちになるのだけれど。*]
(11) 2021/01/09(Sat) 13時頃
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― 回想 ―
[ 伸ばした手は空を切る。 では、今、この首を戒めて床に引き倒しているのは何だ。
困惑の最中に差し挟まれた囁きが、逆説的に現実を呼び戻す。 認めたくない状況ではあったが。]
やめろ。
[ 暴力的な行動も不埒な妄想も、ただちに止めるよう命じる。 大人しく止めてくれたところで、許す気になれないのは当然として。]
(-10) 2021/01/09(Sat) 13時頃
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[ 声以外の気配を感じさせぬままの相手に、ナイトローブごと両腕を後ろに括り上げられる。 示唆どおりならば、次はのしかかってくるつもりだろう。
それを躱す意図で、ナイトローブから腕を引き抜く。 蛹から蝶が羽化する要領だが、それほど悠長にしている余裕はない。
威嚇の蹴りを入れながら、ベッドの枕元にある呼び鈴の紐に手を伸ばした。 見えてはいないが、おおよその位置はわかる。*]
(-11) 2021/01/09(Sat) 13時頃
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― 回想 ―
[やめろと命じる声は貴顕の強さを宿す。 夜の森で、魔を追おうとしたあのときと同じ。 彼は、覚えていないだろうけれど。
無論、命じられてやめる気はない。 夜の内は、私がおまえを支配するのだから。]
(-12) 2021/01/09(Sat) 14時頃
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[ナイトローブの間から彼が生まれ落ちるように零れる。 素早く手を伸ばして帯を解き、衣服を奪った。 ベッドの外にローブを投げ捨てる間に、彼が呼び鈴へ手を伸ばす。
部屋から音が漏れないよう、見えない壁を張り巡らせてある。 けれども、直接使用人部屋に繋がっている呼び鈴は、どうだろう。 次からは、屋敷中の人間を眠らせてからにしようか。 考えを巡らせながら、手を伸ばした。
蹴り上げる足を掴んで引き寄せる。 同時に首に絡めた不可視の腕を後ろへ引いた。 彼の顔がのけぞるほど強く。]
(-13) 2021/01/09(Sat) 14時頃
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抗うおまえは美しい。 私の心をそそってやまないよ。
[ナイトローブから引き抜いた帯を、彼の足首に結び、もう一方の足も捕らえて縛り上げた。 余った端を踏みつけて、それ以上の動きを封じる。 ベッドの端で足を外に垂らし、上半身を伏せたような姿勢になった彼の背に、体を重ねた。]
おまえの初めてを、いただこうか。
[首筋に息が掛かるほどの距離で、囁く。*]
(-14) 2021/01/09(Sat) 14時頃
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[開かれた口の中へ一切れを運ぶ。 主がそれを咀嚼し、呑み込むのを待って、次の一切れを。 僅かに唇を伝ったソースを薬指の腹で拭う。
一皿を食べ終えるのに、たっぷりの時間を費やした。]
本日のヨーグルトには、梨のコンポートを添えております。
[説明と共に、今度はスプーンでひとさじヨーグルトを掬う。 料理長が丹精込めたコンポートは甘く柔らかく、とろけるよう。]
(12) 2021/01/09(Sat) 14時半頃
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[唇を伝うソースは、どこか官能的だ。 彼の、夜の顔を思い出すからだろうか。
舌を出して直接舐め取ってしまいたい。 衝動を押し殺し、端正な従者として振る舞うのもまた悦楽だ。*]
(-15) 2021/01/09(Sat) 14時半頃
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うッ…
[ 指先が呼び鈴に届くより早く、身体が制される。 首を引かれて背が弓形に反る一方で、足首を掴まれ、もう一方の足も押さえ込まれた。 すべてのことが素早く同時に進行してゆく。
聞こえる声はひとつだが、何人かいるのだろうか。
ナイトローブを脱ぎ捨てて裸になってせいばかりでなく、背筋が冷える。]
(-16) 2021/01/09(Sat) 14時半頃
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[ 初めてをいただくと言われたが、聞き間違いか。 機密情報など知らないし、相続権もない。
狙われる理由はわからないままだ。 目が不自由な自分はこの家で、確かにお荷物になっているかもしれないが、ここまでされる謂れはないはずだ。]
おれはウィリアム・ディアスだ。
[ よもや別人と取り違えられているのでは。 のしかかってくる重みに体を硬らせながら、そんな可能性に賭けて主張してみる。*]
(-17) 2021/01/09(Sat) 14時半頃
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知っているよ。 ウィリアム、ディアス。
[名乗る声に体が熱くなる。 それは契りの言葉だ。私の愛しきものよ。]
私たちは名を交わし、縁を繋いだだろう? あの夜に。
[そして眠りを与え、記憶を封じた。 だからこれは私だけが知る記憶。]
(-18) 2021/01/09(Sat) 15時半頃
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[もはや人外の膂力を隠そうともせず、彼の両腕を取って背中に回し、腰の上に束ねて押さえ込む。 もう一方の手で彼の腰を引き上げた。 捧げられるばかりの形に彼を整えて、肌を合わせる。 自分の衣服は、闇に溶かした。]
もう待てない。 おまえがあんなに煽るから。
[熱く猛り立つものを彼の内股に触れさせ、存在を知らしめる。]
(-19) 2021/01/09(Sat) 15時半頃
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――― いくよ。
[宣言ばかりは甘く優しげに。 準備もなにひとつさせていない彼の後庭へ、逆しまに杭穿つように、欲望をねじ込んだ。*]
(-20) 2021/01/09(Sat) 15時半頃
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[ 名を交わした? 縁を繋いだ? 話が見えない。完全に。
病院で強い薬でも投与されたのだろうか。 だとしても、何食わぬ顔で近づいてきて、豹変するなんて、卑怯ではないか。]
──ッ?!
[ 熱り立ったものを後ろから押し付けられて、彼が興奮していることを知る。 ここで止める気など、欠片もなさそうだった。]
(-21) 2021/01/09(Sat) 16時半頃
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[ 理屈ではなく、怖い。 性的に求められて、体が反応するということもなかった。 そもそも経験がない。
こんなの、虎に食われるのと大差ないだろう──
命の危機にも似て、懸命に抗う。]
(-22) 2021/01/09(Sat) 16時半頃
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[ それをも易々と押さえ込んでみせた"夜の主人"は、後ろ手に束ねた腕を手綱にして跨るように、 後背位でウィリアムの純潔を散らしにかかった。 屈辱的な体勢だ。
彼の欲望は勢いのままに締まった双丘を押し拓き、なおも奥を暴こうとする。 日に晒されることのない菫色の襞が限界まで引き延ばされ──貫かれた。]
や… ぐ、 あッ
[ 内側に及ぶ苦悶と惑乱に、見えない視界が赤く滲む。*]
(-23) 2021/01/09(Sat) 16時半頃
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[抵抗を押し破る瞬間の筋肉の震えと、奥まで突き上げたときの絞り込むような締め付けを、ともに味わい堪能する。 慣らされないままに貫かれるのは、痛みでしかないだろう。 だが、構わず抉った。
途切れ途切れの苦鳴を伴奏に、深く突き上げ、また引き戻す。 性急で暴力的な営みなれど、魔としてはこれでも制御しているのだ。 彼の体を、本当に壊してしまわないように。]
いずれはおまえも、喜びを感じてくれるだろう。 おまえには、その素質があるよ。
ああ……おまえの中は、とても具合が良い。
[甘い溜息の声音で睦言を囁き、背中に口付けを散らし、手首に牙を立て――彼の体を思うさま貪ったのちに、征服の証を最も深い場所へと放った。*]
(-24) 2021/01/09(Sat) 18時頃
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[ 拘束されたまま、何度も抽送される。 悲鳴を上げたところで容赦してくれるとは思えなかったし、この後に及んで情けを求めるなど、矜恃が許さなかった。 肉体の摩擦は、もはや痛さを通り過ごして熱い。]
ひ、 ぐ… ぅ
[ 素質があるなどと戯言を口にする相手に、シーツを握り締めて歯を食いしばる。]
いずれ…など、 ない。
[ 誰が何と言おうと解雇だ。]
(-25) 2021/01/09(Sat) 18時半頃
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[ 彼はウィリアムを犯すだけでなく、その背中を啄み、手首を啜った。 自分の印を刻み付けるように。
経験のあまりの異様さに、意識が思考を放棄しそうになる。 酩酊にも似た浮遊感。]
…う、 っあ
[ 彼が達したのを中で受け止めさせられ、ひとつ跳ねた後、ガクリと首を垂れる。*]
(-26) 2021/01/09(Sat) 18時半頃
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[お父さまに褒めてもらえるのは嬉しいので、小さな姫は綺麗な姿勢で真っ直ぐ手を上げた。>>9]
先生。わたくし、思うんですの。 恋のお話も詩も、とってもきれいですてきだわ。 けれどいくら詩を覚えても、わたくしが恋を知ったことにはならないのでなくて?
わたくし、本当の恋を知りたいんですの。 恋することって、とってもつらくて苦しくて、 でもとってもすてきなことなんでしょう?
わたくし、お父さまが決めてくださるひとを嫌がったりしないわ。 そのとのがたと、ちゃんと恋をしたいの。 だから、わたくし、本当の恋が知りたいわ。
先生は恋をしたことはおありになって? 奥様に恋していらっしゃるの?
[大きな瞳をキラキラとさせて問いかけた。*]
(13) 2021/01/09(Sat) 18時半頃
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[ 昨日と同じ食事の光景。 従者は食事の最中に会話をする相手ではないから、メニューの説明には小さく頷くのみで、ウィリアムは黙って口元に運ばれたものを食べる。
ストップの合図を出さないのが、味に不満のない証明だ。
ヨーグルトのスプーンもそのようにして受け取る。 アリステアが無理に食べさせようとしたり、喉の奥にスプーンを突っ込んだりするはずはないという、信頼のうちに成り立つ食事風景であった。*]
(14) 2021/01/09(Sat) 18時半頃
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語り継がれてきた詩や物語の中に真実の恋は見つからないかどうか、 それはそれらの詩や物語を学び、記憶し、理解した者でなければわかりません。
疑問を抱くより先に、学ぶことです。 さあ、本を開いて。
あなたは、随分とわたしのことを知りたいようですから、 課題がちゃんと達成できたらひとつ、質問に答えることにしましょう。
[ そんなご褒美を示しつつ、書き取りと朗読の課題を与える。*]
(15) 2021/01/09(Sat) 19時頃
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[こちらが達したと同時に、彼は力尽きたように項垂れる。 油断ならない彼のことだ。再び暴れるかもしれないから、手を解放すると同時に抱きすくめた。 彼の中に入っている部分はまだ熱いけれど、今宵はここまでで良い。]
とても良かったよ。 また明日、しよう。 次はもっと、気持ちよくしてあげるよ。
[囁いて、耳朶をついばむ。]
(-27) 2021/01/09(Sat) 20時半頃
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おやすみ、安らかに。 今宵のことは夢だ。 起きたらきっと忘れている。
おやすみ。 また明晩、私と出会おう。
[あの夜と同じように、彼を眠らせ記憶を拭う魔力を降らせる。 日毎に変わる彼を、毎夜"初めて"抱こう。*]
(-28) 2021/01/09(Sat) 20時半頃
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[ 放出して気が済んだかと思いきや、ウィリアムの体はしっかりと抱擁されていた。 彼の熱さや形などに慣らされたくないのに。
また明日と約束する言葉に、しゃくりあげる。]
許さない──、
[ そう決めたというのに、彼の魔力はすべて塗りつぶしてしまう。 どんな悪夢も、もう潜り込む余地はないだろう。
疲れ切り、眠りに呑まれた。*]
(-29) 2021/01/09(Sat) 21時頃
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[主にみだりに話しかけないのも、使用人の分限だ。 主が食べやすいようにとだけ心を砕き、淡々と匙をを口元へ運ぶ。
滞りなく食事を終えれば、最後に食後の紅茶を供した。 主が認識しやすい定位置にカップを置き、口頭にても伝える。]
昼食にご要望はございますか?
[ガーデンランチの準備で厨房はもう動き始めているだろう。 そこに参加しない主の意向を、先に聞いておく。*]
(16) 2021/01/09(Sat) 21時頃
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[眠りに落ちた彼の目蓋に唇を落とし、まずは彼の中から自身を抜き取る。 注いだ物が零れる前に、闇を喚んで塞いだ。
朝になるまでには、彼の体は蒔かれた精を吸収するだろう。 人の体は、まことよくできている。 闇は忍ばせたままでも生活に支障はない。 昼間の内は、気付くこともないだろう。
魔の精と闇に慣らされた彼が明日の夜どう変わっているか。 楽しみだ。]
(-30) 2021/01/09(Sat) 21時半頃
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[強引な行為で傷ついた彼の内側には、自らの血を媒介に癒やしの力を注ぐ。 高まった末に噛んだ痕も、同様に。 背中に散らした唇紋は、他の誰の目に触れるものでもないから、そのまま残した。
体を拭き清め、ナイトガウンを着せた彼を一旦に長椅子に横たえる。 ベッドのシーツを敷き直し、汚れは綺麗に消し去って整える。 彼を寝具の間に挟めば、狼藉の痕はどこにもない。]
おやすみなさいませ、我が主。
[戸口で優雅に一礼して、部屋を後にした。*]
(-31) 2021/01/09(Sat) 21時半頃
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― 第二夜 ―
[翌夜。 就寝の挨拶をした後、やはり気配を隠して部屋の内側に残った。
今宵は昨夜ほどの熱情に急き立てられてはいない。 愛しいと思う心を胸に抱きながら、彼の呼吸が深くなるのを、静かに待っていた。*]
(-32) 2021/01/09(Sat) 21時半頃
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[ 従者が新しく淹れ直した食後のティーを飲み、清涼感を得る。
昼食の要望を確認され、窓の外の気配を伺った。 陽光のぬくもり、鳥のさえずり。 好天は続いているようだ。ガーデンパーティも予定通り開催されるだろう。]
皆が来客と立食なら、同じものを取り置いてもらってくれ。 簡単に摘めればいい。 あとはフレッシュジュースを。 ブルーベリーがあるかな。 "夜更け前の空色"に近いところで。
[ アリステアが見立てた服の色を想像しながら、そんな注文を付け加えておく。*]
(17) 2021/01/09(Sat) 21時半頃
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まあ。楽しみな約束ですわ。 絶対ですのよ。 約束を破る方は、紳士とは言えませんからね。
[ご褒美に目を輝かせ、素直に本を開く。>>15 書き取りと朗読の課題にも取り組み始めたが]
わたくし、不思議ですの。 どうしてこの方は、愛する方の手を離してしまったのでしょう? 二人が一緒に生きることが幸せでしょう? こんな酷い侯爵のところに行っても、幸せになんてなれませんわ。
[少し進むたびに疑問がいくつも差し挟まって、遅々として進まなかった。*]
(18) 2021/01/09(Sat) 21時半頃
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― 回想 ―
[ 翌朝、ノックで眠りの園から呼び戻される。 丁重な朝の挨拶に、この声はどこかで聞いたような──と感じたが、新しい従者が着任したのだったと思い出す。]
おはよう、スペンサー。
[ 様子を聞かれ、少し怠いと告げると、従者は砂糖入りのホットミルクと体温計を運んできた。 測った結果、平熱だというから、天気か何かのせいだろう。
着替える間、従者が背中に烙された接吻けの薔薇を嬉々として見つめていたのには気づかない。]
(-33) 2021/01/09(Sat) 22時半頃
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[ 空いた時間に、乗馬をしたいと希望しておく。
さすがに遠乗りは無理だが、屋内馬場で同じところをぐるぐる回るだけならば、大丈夫だろうと考えたのだ。 目が見えなくとも、ある程度、体を動かさないといけないと医師からアドバイスされている。
実際には、久しぶりの乗馬のせいか、蹄が地面を打つ衝撃が尻にやけに響いて、 体が熱くなったので短時間で切り上げることになった。
従者の手を借りて浴室で汗を流し、部屋で夕食を取ることにする。
苦手なレバーが出たので残そうとしたものの、アリステアがコーヒー用の生クリームを混ぜてくれたおかげで臭みが消えて、完食できたのは快挙と言っていいだろう。]
(-34) 2021/01/09(Sat) 22時半頃
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― 第二夜 ―
[ アリステアの手でナイトローブを着せかけられ、床につく。 何か言うことがあったような気もしたが、思い出せなかったので、そのまま退室を許した。
胸の上で指を組み、夢への入り口を探す。*]
(-35) 2021/01/09(Sat) 22時半頃
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[眠りの入り口を揺蕩う彼を見ながら、今日の様子を思い返す。 朝から少し、調子が悪そうだった。 理由を知るのは私だけで、無論、正直に告げたりはしなかった。
やはり人間はもろいなと思う。 傷を癒やしても、不調は残る。 今宵は消耗させないように、優しくしよう。
心に決めて、彼の上へと舞い降りた。]
(-36) 2021/01/09(Sat) 23時頃
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[体重を掛けずに彼の上に留まり、首筋に指を伸ばす。]
目覚めなさい。
[冷たい指で触れ、支配の声を掛けた。]
(-37) 2021/01/09(Sat) 23時頃
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[視力を失った者とて、目覚めの瞬間には目蓋を開くだろう。 その瞳を、魔力帯びた眼差しで覗き込む。 見えずとも、あるいは目を開かずとも彼を絡め取る自信はあった。
意識あるままに体の自由を奪う魔性の技。 囁くほどなら声が出せる程度に、術の深さを加減する。]
夜は私の時間だよ、ウィリアム、ディアス。 私と縁を結んだおまえに、愛を注ごう。
[覚醒した彼に呼びかける。 愛しさに、声は甘く掠れた。*]
(-38) 2021/01/09(Sat) 23時頃
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[ 無意識の帷を突風が吹き上げるように、目覚めを強制された。 それでいて、体はピクとも動かせない。
これが金縛りというものか。
タチの悪い霊が引き起こすのだとか、夢の一種だとか原因はいろいろと取り沙汰されているけれど、 今この瞬間、何かそこにいると感じた。
そこ、と言っても、見えない双眸が向けられているのは天井の方向なのだが。]
(-39) 2021/01/09(Sat) 23時半頃
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[ その感覚が間違っていなかった証拠に、名を呼ばれる。 声は新米従者アリステアのものだ、多分。 こんなに力強く、艶がある声も出せるのは知らなかった。
ただし、従者にしては、敬称も付けずに呼び捨てるなど奇異なことだ。 宣言の真意はともかく、その口調は傲慢に思われる。 まだ続いている金縛りとの関連は?
と、胸のしめつけが楽になり、かろうじてしゃべれるようになった。]
スペンサーなのか? どうした。
[ 不機嫌さで動揺を隠すようにして、問う。*]
(-40) 2021/01/09(Sat) 23時半頃
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[昼食には簡単に摘まめるものを、との要望を聞き、承知いたしましたと発声しかける。 だが、続いたリクエストに微笑んだ。]
お召し物に合うものを、ですね。 料理長なら用意してくれるでしょう。
[優秀な料理長は、フルーツも何種類も用意しているはずだ。]
(19) 2021/01/09(Sat) 23時半頃
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[朝食のあとは新聞を読む時間だった。 見出しを端から読み上げ、主が求めれば記事本文を読む。 戦争は未だに終結の気配が無く、新聞でもかなりの紙面を割かれていたが、あの森で起きたことに関してはついぞ記事になったことは無かった。
政治経済や戦争の記事の後には死亡広告が続き、それも終われば芸能や市井の細々とした事件の話になる。 紙面の一隅に載せられた詩なども朗々と読みあげる声は発音も明朗だが、よくよく聞けばごく微かに訛りがあることに気付くだろう。 その訛りがどこのものか、とは判別付き難かった。*]
(20) 2021/01/09(Sat) 23時半頃
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[ ポーチュラカが彼女なりのペースで課題を進めるのを見守る。]
疑問に思う点について、自分の見解をもつことは素晴らしいですよ。 ちなみに、わたしは、作中のヒロインの選択は妥当なものだと感じました。
[ 家名の存続に努めるのは貴族の義務だから──と言う代わりに、]
悪の侯爵を改心させることができるのは、彼女しかいないのでは?
[ そんな理屈を述べたのは、まあ、大人だからだ。*]
(21) 2021/01/10(Sun) 00時頃
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[彼の声に不機嫌が滲む。 やはり彼は覚えていないと確認すれば、胸が弾んだ。 彼にとってはこれが初めての夜。 落花の印が彼の中で眠っているにもかかわらず。]
おまえを奪いにきた。 おまえの心を絡め取り、私のものにするために。
[問いに答えてから、彼の寝具を剥ぎ取る。 胸の前で組まれた手を左右に引き離し、ナイトローブの帯を解く。 すべての動作を、見せつけるようにゆっくりと行った。]
(-41) 2021/01/10(Sun) 00時頃
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そのまま、動かずにいなさい。 おまえは初めてなのだから、優しくしてあげよう。 私に身を委ねて、感覚だけに集中しているといい。
[初めて、の言葉に喜色がまとわりつく。 彼の顔を両手で挟んで額に接吻け、耳朶の後ろに指を這わせた。 指は耳の下から首筋を辿り、鎖骨を通って胸元に滑りこみ、果物の皮を剥くように服をはだける。*]
(-42) 2021/01/10(Sun) 00時頃
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まあ、先生はロマンチストでいらっしゃるのね。
[先生が言う理屈に、自分を棚に上げて驚く。>>21]
そうだったらすてき。 いいえ。きっとそうなのね。 彼女の愛が侯爵を目覚めさせるんだわ。
ああ……でもそれでは幼なじみの彼がかわいそう。 彼女と離ればなれになってしまうなんて。
そんなのだめ。だめよ。 そう。改心した侯爵は、結婚式の前に彼女を送り出すのよ。 そして、彼女は彼と結ばれるの。 ねえ、それならきっと、みんな幸せよ?
[想像力はどこまでも飛んでいくけれども、ときどきは本の文章に戻ってくる。 作品についてならどんな質問にも先生が答えてくれるので、課題は時折中断しながらも着実に進み、昼前にはちゃんと終わるだろう。*]
(22) 2021/01/10(Sun) 00時半頃
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[ 食事の後で、アリステアに新聞を読み上げさせる。
見出しのみ読み上げ、気になった記事についてだけ全文を読むというのは、頭のいいやり方だと思う。 彼の発音には、どこか異国情緒があるが、決して耳障りではない。]
求人広告に、目が見えなくてもできそうな仕事はあるか。
[ ついでに、という調子で訊ねる。
次男坊として、いずれはこの家を出なければならないと思う。 けれど、軍人という道が断たれ、視力回復の目処も立たない今、自活の術が思い描けなかった。*]
(23) 2021/01/10(Sun) 01時頃
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[ 不審な言動の一切を取り繕う様子もなく、アリステアは自らの欲するところを語る。 内容はともあれ、ふざけているわけではなさそうだというのは、感じとれた。 だとすれば、]
…誰の差し金だ。
[ それを問うのが必然だろう。 それとも、アリステアは自分が知る誰かなのだろうか。]
理由もわからず、おまえの手にかかるのは御免被る。
(-43) 2021/01/10(Sun) 01時頃
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[ 主張してみたとはいえ、金縛りが解けないままでは口先だけの虚勢に過ぎない。
接吻けから始まる愛撫を施され、服を取り去られて、ウィリアムの肌は見る間に恥じらいの色に染まった。]
放せ…っ
[ 優しくだろうがなんだろうが、奪われてたまるかと思う。*]
(-44) 2021/01/10(Sun) 01時頃
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わたしがロマンチスト? そうですか、ふむ──
[ いくらか照れ臭くはあったが、幼い少女の語彙だからと、特に反証はしなかった。 ポーチュラカが提出した課題に目を通し、スペルミスや文字の見栄えなどをいくつか訂正した後で、及第点を与える。]
今日、学んだことを忘れず、失敗は次回、繰り返さないこと。 ポーチュラカさんは覚えがいいから、心配はないかな。
[ その時、玄関の方でベルが鳴るのが聞こえた。 ポーチュラカの客というわけではなかろうが、切り上げ時だろう。]
では、何か質問は? *
(24) 2021/01/10(Sun) 01時半頃
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仮初めの私の主はおまえだよ。 私の主は、私以外にない。 これは、私の心の命じるままにしていること。
[染まりゆく彼の肌を愛おしむ。 腹筋の連なりを指先で辿り、脾腹の滑らかさを五指で味わい、腰骨の上を掌で押す。]
覚えているかい? いや、おまえは忘れているだろうね。 私たちが出会った、あの森のことを。
[放せと言う唇の端をついばんで、耳に息を吹きかける。]
(-45) 2021/01/10(Sun) 08時頃
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あの夜私は、魔物に襲われていたおまえたちを助けた。 残念ながら、おまえ以外は手遅れだったけれども。
私はおまえの代わりに魔物を討ち、 そして私たちは契りを交わした。 必ず迎えに行くと、約束しただろう?
思い出しておくれ。愛しい子――
[虚実織り交ぜて語り、彼の胸板に頭をすり寄せる。 手は腰骨の輪郭をなぞり、内股を爪の裏でつま弾いて、菫色に窄まった後背をつついた。 内奥で眠っていた闇が蠕動し、緩やかにうねる。*]
(-46) 2021/01/10(Sun) 08時頃
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[ 楽器を爪弾くようにアリステアの指が剥き出しの肌に触れてゆく。 それは、日常の世話の際の丁重な接触とは似て非なるものだった。
こんなことをしながら主人に愛を語る男だったのか。]
…っ、 ふ ぅ、
[ 愛撫とともに、彼の声も移動してゆく。 彼のいう「縁」の起源が、戦場の夜にあると語る言葉に惹きつけられたが、]
魔物? なんのことだ──
[ どうやら、比喩ではないらしい。]
(-47) 2021/01/10(Sun) 10時半頃
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[ アリステアは軍から紹介されたのだから、ウィリアムが失明した経緯については知る機会はあったろう。 だが、まさか軍が、魔物によって小隊が全滅したなどと言うはずはない。 弛みない玩弄で気が散漫になっているとはいえ、そんな荒唐無稽な話、]
──…っうう、
[ 目の奥が痺れるように疼く。]
おれは、 何も 見てな… い
[ 声を絞り出すけれど、尾てい骨のあたりでのたうつような感触に語尾は擦れ飛んだ。*]
(-48) 2021/01/10(Sun) 10時半頃
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魔物という世界の闇に直面したおまえは、視力を失い、記憶をも失ったのだね。 仕方ない。それはおまえ自身の身を守る反応だ。
私のことも忘れてしまったのだろうけれども、構わない。 ここから、紡ぎ直そう。
[闇の蠢きを伴奏に、愛撫に舌と唇が加わる。 尖らせた舌先で胸板をつつき、腰骨の上の薄い皮膚に唇で吸い付き、足を持ち上げて内股の白い肌にいくつも唇紋を散らし、ふくらはぎを甘噛みして引き締まった足首をついばみ、足の裏から指の間まで舌を這わせる。
存分に全身を堪能したあと、再び彼の上に覆い被さった。]
(-49) 2021/01/10(Sun) 11時頃
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[未だ金縛りの解けない腕を頭上に上げさせて片手で押さえ込み、もう一方の手で足の間をまさぐる。 呼応した闇が漏れ出て、指に絡みついた。]
おまえが欲しい。 ひとつになりたい。 心配いらないよ。すべて任せておくれ。
[囁いた唇を胸の飾りに差し向け、舌を絡ませると同時に、窄まった門を指先で押し破った。]
(-50) 2021/01/10(Sun) 11時頃
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[ 言葉の信憑性はともかく、アリステアの舌は的確に性感帯を探り当て、呼び覚ましてゆく。]
やめ、ろ おれ…は、 同意 し、ない
[ これは強姦に等しい行為だと主張するけれど、アリステアを突き飛ばすわけでもなく好き放題させているさまは、傍から見れば受け入れているようにとられるのかもしれない。]
(-51) 2021/01/10(Sun) 12時半頃
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あ、 う… っく
[ 股間をまさぐられ、呻きはくぐもる。
ここまでされながらまだ動けないとは、これは金縛りではなく、アリステアに一服盛られたのではないかという可能性が脳裏を過ぎった。 魔物云々を信じるより現実的だろう。]
── 卑怯 だ、
[ 悔しさを滲ませて唇を噛む。]
(-52) 2021/01/10(Sun) 12時半頃
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[ ひとつになりたい、の意味を、後孔に伸びた指で察すれば、そこに恐怖も加わる。 学生寮や軍で、その手の噂話は耳にしていたが、無理やり突っ込むにしても、女とは器官が違うのだ。 心配いらないと言われて、はいそうですかというわけにはいかない。]
無理…──!
[ 体を固くして抵抗するも、胸の頂きを吸われると、もう維持できない。 漣を走らせて下肢が脱力してしまう。 すかさず、指にしては、とろっとした潤みをまとったものが入ってきた。]
── な…、
[ 初めてを奪われたのに、違和感しかないはずなのに、案外と辛くないことがショックだ。*]
(-53) 2021/01/10(Sun) 12時半頃
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[新聞を読み上げる途中、問いが投げられた。 紙面から顔を上げ、主の顔を見る。]
――― 学問をなさいませ。 楽器なども、よろしいでしょう。
肉体は壮健で、頭脳も明晰でいらっしゃる。 新たな道も、いくらでも拓けましょう。
[求人広告には要望に合う募集もいくつかあったが、すべて単純な肉体労働だ。 貴族の子弟が従事するものではない。]
(25) 2021/01/10(Sun) 17時頃
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[問いの裏に、滲み出る不安を嗅ぎ取る。 将来を文字通り見通せなくなった彼は、闇の中に一人佇む心地なのだろう。
心配いらない、と抱きしめてやりたい。 その衝動を胸の奥に沈める。
おまえはいずれ私のものになる者だ。 憂えることなどなにもないよ。
眼差しにのみ囁きを乗せる。]
(-54) 2021/01/10(Sun) 17時頃
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[読み終えた新聞を閉じ、畳んで置く。]
後ほど、点字の本など探してまいりましょう。 今は、少し体を動かされてはいかがですか?
曳き馬なら遠出も叶いましょう。 湖畔で釣りなどに興じられてもよろしいかと。
[今日の残りの時間についての提案をする。 もちろん、他の要望があれば従うだろう。*]
(26) 2021/01/10(Sun) 17時頃
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おまえは既に、私に繋がりを許しているのだよ。 たとえおまえが覚えていなくとも、契りは生きている。
[名を求め、名を交わした。 その時既に、結ばれるべく定まったのだ。 そんな説明はしないけれど。]
おまえは気高く、勇敢で、少々向こう見ずだから、 こうしないと無為に暴れるだろう?
体は動かずとも、感じる場所はそのままだよ。 存分に感じてごらん。
[卑怯だと噛みしめられた唇の端にキスをする。]
(-55) 2021/01/10(Sun) 17時半頃
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[彼の体の探訪は、胸の頂にひとつの成果を見いだした。]
ここ、好きかい?
[肌にしみこませるよう囁いて、舌を使って丁寧に味わう。 膨らみ硬くなれば、歯の先で軽く噛みもする。
その間に、舌に潜り込ませた指で中をまさぐった。 震える場所、跳ねる場所、喘ぎが高まる場所。 どこにどう触れれば彼が反応するか、ひとつひとつ確かめていく。]
おまえのここは柔らかくて呑み込みが早い。 指一本では物足りないだろう?
[囁いて二本に増やした指で中を揉み、広げる。*]
(-56) 2021/01/10(Sun) 17時半頃
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[ 新聞にも、めぼしい求人情報はないらしい。 まあ、当然だろう。]
…質問にだけ、答えればいい。 おまえの意見は求めなかったよ、スペンサー。
[ 音楽や学術に天賦の才があれば、とうに名を知られていたろう。 自分は、凡才だ。 そんなこと本人が一番よくわかっている。
苛立ちを従者にぶつけるのは大人気ないと思いながらも、八つ当たりしてしまった。]
(27) 2021/01/10(Sun) 18時頃
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御馳走様。片付けていい。 おまえが戻ってくるまでに、後の予定は考えておく。
[ 少し、頭を冷やす時間が必要だ。 手首を返すように振って、退室を命じる。*]
(28) 2021/01/10(Sun) 18時頃
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[ 記憶に欠落があるのは事実で、覚えていないだけだと言われれば反論は難しいのだが、 大方はアリステアの妄想と一蹴していい気がする。]
契約書 を見せてくれないか。 ないなら、諦め──っ、 ンう…っ!
[ 暴れられないように手立てをこうじたというなら、別の方法で興を削いでやる。 何をされても感情的に反応すまいと画策する端から、乳首に歯を引っ掛けられて眉間に皺を寄せた。]
(-57) 2021/01/10(Sun) 19時頃
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[ 拷問と紙一重の愛撫をどう感じているか、わざわざ訊いてくるアリステアは狡い。 どんな顔をして観察しているのか。 見えない分、体を舐めまわされ、掻き回される濡れた音が淫らに耳に届く。]
…──、 っ …
[ これが商売女にサービスをさせているなら色欲の罪悪感だけで済むだろうが、 彼がウィリアムに施しているのは、彼を受け入れさせるための準備なのだ。 それに屈してしまったら、]
(-58) 2021/01/10(Sun) 19時頃
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…っあ ──!
[ 指を増やされ、体が跳ねる。 指一本で、こんなに違うなんて。
やめてくれ、と切実に思う。
戻れなくなる、本当に。
苦しさのあまり、見えない双眸を潤ませた。*]
(-59) 2021/01/10(Sun) 19時頃
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[頑なな言葉とは裏腹に、彼の体は素直に反応する。 契約書とは、また精一杯の反抗だろう。 そのうち、彼の筆跡を手に入れて作ってしまおうか。 未来の楽しみをひとつ心に書き留める。
どれほど拒絶しようとも、零れる声は雄弁だ。 快楽を纏った声が、喉の奥から押し出されてくる。
愛しい者よ。 おまえはどこまで咲き乱れてみせてくれるのだろう。]
まだだよ。 もっと、―――欲しいだろう?
[いつの間にか、指は三本にまで増えている。 それぞれを独立させ、あるいは連動させて動かし、容赦なく快楽の源を掻き立てていく。]
(-60) 2021/01/10(Sun) 20時半頃
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動きを縛られて、押さえつけられて、 こんなに感じているおまえには、やはり素質があるのだよ。 愛でられるべく生まれついて、私に見いだされた。
おまえに愛を注ぐよ。 溢れるほどに。溺れるほどに。
愛しい子。 私は、おまえが欲しい。
[これまでの愛撫を通じて、自らも既に張り詰めている。 これ以上は我慢できない。 彼の内股に熱を押しつけて、次の段階を示唆する。、*]
(-61) 2021/01/10(Sun) 20時半頃
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ありがとうございました、ホーマー先生。
[折り目正しく礼を言い、書き取りに使った紙片をまとめる。 褒められれば頬を染めた。]
次はきっと、もっと勉強して先生を驚かせてみせますわ。 ねえ、先生。約束をおぼえていらっしゃる? 課題がきちんとできたら、先生の秘密をひとつ教えてくださるのでしょう?
先生に聞きたいことは、た、っくさんありますの。 今、ひとつになんて決められなくって。 ねえ。次の授業の時でもいいかしら。 わたくし、それまでにひとつだけに決めますわ。
[ね?と両手を組み、先生を見上げる。*]
(29) 2021/01/10(Sun) 21時頃
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[差し出口はどうやら不興を買ったらしい。 苛立ち含む声に微笑んで、頭を下げる。]
失礼をいたしました。
[声音ばかりは粛然として、手早く食器をまとめた後はカートと共に扉へ向かった。]
ご用がありましたら、すぐに参ります。
[戻るまでに少し時間を置く、と告げて部屋を退出する。*]
(30) 2021/01/10(Sun) 21時半頃
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[ 動けない。動けないのに、震えが駆け抜ける。]
や、 ひぁ、ぁ… う!
[ アリステアに惑わされたくなくて、的確なその指摘を遮りたくて、 (…誘われるまま感じてしまって…) 言葉にならない声を迸らせる。]
(-62) 2021/01/10(Sun) 21時半頃
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[ 潜り込んだ指は、いまや三本! それぞれがうねり、のたうつ動きに、脈拍が追いつかない。
熱く狂おしく切なく──こんなのが快感とは認めないけれど、行き着く先が見えずに心は乱された。]
よせ…ッ やめ、 っあア…
[ 命じる言葉は変わらずとも、声の温度は確実に変化してしまっている。 彼の奉仕を受ける"主人"から愛でられるべき存在への転落。]
(-63) 2021/01/10(Sun) 21時半頃
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[ 全身を隈なく開拓されて、もうどこに触れられても啼いてしまうそうだというのに、後門に熱り立つ男根を当てがわれれば、息を呑む。 彼をここまで充溢させた原因が自分のあられもない姿にあるとわかっていても、犯されるのは怖い。
これが欲しいなどと、誰が望むというのか。
目と口をきつく引き結んで、首を横に振る。*]
(-64) 2021/01/10(Sun) 21時半頃
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さすがに、奥深くを突けば金縛りは解けてしまうかな。 あれはもともと不安定な術なのだよ。
おまえ自身で、もっと感じるように体を動かせるよ。
[解除の条件と、その後を示唆し、言葉の毒として注ぐ。 おまえがどうなるのか楽しみだと、肌愛でる指先に語らせる。]
ウィリアム。 私の、愛しい子――
[愛告げるのを言祝ぎに、待ち受ける形へ整えられた媚洞へと、自身を送り込んだ。]
(-65) 2021/01/10(Sun) 22時頃
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[結合は、昨夜よりもよほど滑らかだった。 十分に寛げられた門は抵抗なく侵入者を受け入れ、纏わり付く闇が奥深くへの挿入を助ける。 穏やかで心地よい合一に、満足の吐息が漏れる。
暫くはそのまま動かずに、熱が平衡するのを待った。 溶け合う心持ちに、腰骨のあたりが穏やかに疼く。]
動かすよ。
[十分に分かち合う熱を堪能したあと、一旦腰を浅く引く。 ひといきに入り口から奥へと突き上げ――金縛りが解ける条件を満たし――、そのままたゆみない抽挿を始めた。
昨夜ほどの烈しさはなく、その分的確に彼の勘所を突いていく。 自分が達するためではなく、彼を悶えさせるために繰り返し鋤き返した。*]
(-66) 2021/01/10(Sun) 22時頃
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[ 彼の陵辱を受け入れなければ金縛りは解けないのだと、そんな悪魔めいた条件を示され、苦悶の呻きを漏らす。 どのみち、動けない体では彼の侵入を拒むことはできない。
指を抜かれ、疼きを宿したままの場所を、雄の象徴が埋めてゆく。]
──…っッ!!
[ 懸命に声を抑え、屈辱に耐えるも、肌は燃えるようだった。]
(-67) 2021/01/10(Sun) 23時半頃
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[ 指よりももっと長く猛々しいものに貫かれ、その質量に目眩をおぼえる。 執拗にほぐされていなかったら、裂けていたろう。]
…く、う、
[ ウィリアムの隔意をよそに、結合を果たしたアリステアが深い満足の息を吐く。 それまでの容赦のなさが嘘のような。
けれど、ウィリアムの金縛りはまだ解けていなかった。]
どう、し…
[ 決して催促したつもりはなかったが、アリステアは(──多分、笑っているに違いない──)意を得たように淫行を再開する。]
(-68) 2021/01/10(Sun) 23時半頃
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──うぅッ!
[ 抜くと見せかけて、奥まで突き上げられた。 金縛りが解ける瞬間は、籠もっていた熱が弾け飛ぶようだった。]
や、 こ…の 、
[ 動けるようになれば、アリステアを蹴り飛ばし、形勢逆転するつもりだった。 格闘術なら軍で学んでいる。目が見えずとも、関節技なら有効だ。
けれど、奥を突く動きは、金縛りだけではなく、媾いの違和感をも別物に変えてしまっていた。]
(-69) 2021/01/10(Sun) 23時半頃
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── ンは…! ぅあ…
[ 初めて触れられる場所が熱い。 指では届かないそこ。 抽挿を繰り返され、腰骨が蕩けそうだ。]
や、 あぅ… 、
[ 彼を蹴るはずの足が虚しく宙に浮き、行き場のない官能を乗せてうち震える。*]
(-70) 2021/01/10(Sun) 23時半頃
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[ やつあたりは察していたろうに、不満を表すこともなくアリステアが出ていってから、深いため息をついた。
目の不自由な主人のために、彼はよく勤めてくれている。 あれほどの能力を持った者は、なかなかいないだろう。
ウィリアムがこの屋敷を出て独り立ちする時、おそらく、自分の稼ぎで彼を雇い続けるほどの余裕はあるまい。]
…不甲斐ないな、俺は。
(31) 2021/01/11(Mon) 00時頃
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[ 気分を変えようと立ち上がり、外の気配に背を向けて歩き出す。 前方に伸ばした手が、やがて壁に触れ、それを伝ってドアノブを見つけた。
アリステアの戻りを待たず、廊下に出る。
生まれた時から学生寮に入るまで、育ってきた屋敷だ。 何がどこにあるかは把握している。 目が見えずとも、大丈夫だ。]
(32) 2021/01/11(Mon) 00時頃
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[ ランタンを提げる態で軽く伸ばしていた左手が冷たい金属に触れる。]
これは御先祖様の甲冑──
[ そっと回り込む。 同様にしてグラスランプのコレクションを避け、階段へ辿り着いた。
手すりがあるから簡単と気を抜いたせいか、誰かが置き忘れた床ブラシに躓き、踏み外す。*]
(33) 2021/01/11(Mon) 00時頃
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[ おしゃべりでおませさんであっても、前向きな努力家であるポーチュラカの気質を、セイルズは好ましく思っている。]
むろん、約束は守ります。 ひとつだけ選ぶという行為は難しいものだけど、 日頃から経験しておくことで、いざというときに、素早く的確な決断ができるようになります。
励んでください。
──次の授業は、算数です。 これも、屋敷を切り盛りする貴婦人に必須の技能ですからね。
[ 身分は上の生徒に一礼して、彼女が侍女とともに勉強部屋を出るのを見送ろう。**]
(34) 2021/01/11(Mon) 00時半頃
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[動きを封じられ、押しとどめられていた熱は、より深い響きを伴って彼の体を駆け巡ったようだ。 術が解けた直後の変化は劇的だった。
悔しげに噛みしめ、苦しさに耐えるかのように詰められていた息が、甘い艶声となって溢れ出す。 強張っていた体が柔らかく撓り、うねる。 持ち上げられた足は、抱き寄せるかのよう。]
そんなに足を上げて。 もっと深く欲しいのかい?
[所在なげな足をそれぞれ腕に引っかけて捕まえた。 そのまま体を傾ければ彼の腰が浮き、抽挿の角度が変わる。]
(-71) 2021/01/11(Mon) 00時半頃
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こうすれば、先ほどよりも奥まで届くだろう? ああ、ほら。ここはおまえが好きなところ。 ここも。揺らすと感じるだろう?
[言葉でも動きでも快感を導いていく。 指摘し、実演し、事実をもって彼の意識を誘導する。]
おまえの体は感じやすくできているから。 すぐに、中で達けるようになる。
わかるだろう? 解放してごらん、おまえの快楽を。 感じたことのない高みへ、連れていってあげるよ。
[暗示は現実の追認を得て真実になるだろう。 彼の息を読み、波を集めて大きくし、その瞬間を目指す。]
(-72) 2021/01/11(Mon) 00時半頃
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さあ。いってしまいなさい。
[囁きと共に、彼の中を大きくかき回した。*]
(-73) 2021/01/11(Mon) 00時半頃
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[本来は、使用人用の通路で厨房まで戻るはずだった。 だが外に出たついでに執事に会おうと寄り道をしたのだ。 主がどう思おうと、点字の本は有用だろう。 執事に本の入手の事を相談するつもりだった。
それが結果として、主の部屋のドアが開閉する音を聞きつけることに繋がった。]
……失礼します。
[ワゴンの片付けを通りかかったメイドに任せ、部屋の方へ戻る。]
(35) 2021/01/11(Mon) 01時頃
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[無論、彼の事はずっと見ていた。 彼の側に意識の欠片を置いて、彼の行動を知覚していたのだ。
だからそれは偶然ではなく必然で、 それでも間に合わないと察すれば、闇を渡って跳んだ。]
(-74) 2021/01/11(Mon) 01時頃
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[階段の下にさしかかり、主の姿を見つける。 呼びかけようとした直後、彼の体が傾いた。
危な ――― っ
[反射的に駆け上がり、手を広げる。 落ちかかる主を受け止めたものの、支えきれずにもろともに倒れた。 主を腕の中に抱えたまま、階下までの短い距離を背中で滑り落ちる。 落下が終われば立ち上がろうとして、少しよろめいた。*]
(36) 2021/01/11(Mon) 01時頃
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[ 浮いた足を抱え込まれ、折り敷かれる。 不自然で窮屈な姿勢なのに、苦しいばかりではなかった。 より大きな刺激が知覚を塗りつぶす。
深く突き込まれ、揺らされて、未知の欲望をどんどん積み上げられてゆく。]
知らな…ッ 勝手 に──…、
[ 解放された両手は腰を浮かせるために、掻き毟るように寝具を掴む。
こんなものが気持ちいいはずはないのに、 自分が彼を包み込んで離すまいとしているかのようだ。]
(-75) 2021/01/11(Mon) 02時頃
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[ 好きだとか感じやすいだとか、わからないなりに理解できてしまう。 まさに今、繋がりあって、暴かれているから?]
や、だ 、 っあ、 も──
[ 手本を示されて、深いところまで捧げてゆく。 息が苦しい。それ以上に──
戻れない。 熱くてどうにもならない。 波が来る。 巻き込まれ、持ち上げられ、彼の腕の中で溺れながら、絶頂に運ばれた。]
(-76) 2021/01/11(Mon) 02時頃
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──…っあア… !! ぃ、 いク 、 ああああぁぁぁ
[ あれほど拒んだ相手にしがみつき、染め上げられた喘ぎを迸らせる。 彼にとっては初めての──実際には、二度目の陵辱で知る性愛の悦び。
その洗礼は、魔性の手で施されたのだった。*]
(-77) 2021/01/11(Mon) 02時頃
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[ 階段で躓き、宙に投げ出されたところを受け止められる。
もっとひどい叩きつけられ方をすると覚悟して反射的に竦んでいた身体が、ふっと緊張を解いた。
──が、もろともに倒れ込み、階段下まで滑り落ちる仕儀となった。]
大丈夫かっ
[ 受け止められる寸前、耳が聞いた声はアリステアのものだ。 自分は彼の体を緩衝材にしてしまったようだと慌てる。
伸ばした両手の指が、安否を確かめるように従者の顔に触れた。*]
(37) 2021/01/11(Mon) 02時頃
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[道筋を示し、手を取って、彼を性愛の高みへ解き放つ。 秘められていたものの、どれほど豊かなことか。 歓喜の泉が声の形として噴きあがり、しがみつく指の力が快感の強さを雄弁に語る。]
―――良い子だ。ああ…… 愛している――…
[吐息を注ぎ、さらに彼の奥へと杭を穿つ。 頂を極めた彼が滑落し始めるそこへ、熱い雫を迸らせた。 彼を支えるように、なおも突き上げるように。 頂の、さらに上があるのだと、言葉に依らず示す。]
(-78) 2021/01/11(Mon) 11時半頃
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[彼の絶頂が長く続くように、 その先の失墜が幸福に包まれてあるように、 彼の足を解放し、背をかき抱いて引き寄せた。
陵辱の果てに彼が得た悦びに、祝福を送ろう。*]
(-79) 2021/01/11(Mon) 11時半頃
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[顔に触れてきた手を取り、指の背に唇をつける。]
ご心配なく。 幸い、丈夫にできていますから。
あなたは、お怪我はありませんか?
[確かめるように、あるいは埃を落とすように、主の体に手を滑らせた。]
(38) 2021/01/11(Mon) 12時頃
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[人間の体はこういうとき、脆くて困る。 鋭く突き抜ける痛みは、骨に皹でも入ったかと思われた。
仮初めの体を脱ぎ捨てて真の姿に戻れば、彼を空中で受け止めて階段の上に立つことだって可能だっただろう。 だが昼間の廊下でそうするには、見られるリスクが高すぎる。
背に響く痛みを押し隠し、なにごともないように装う。 人間の姿にやつしているとて、この程度の傷ならば夜までには癒えるだろう。*]
(-80) 2021/01/11(Mon) 12時頃
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[ アリステアの熱が、繋がった深部に吐き出される。]
…っ、 は
[ それ自体は何の効果もないはずなのに、甘い陶酔が四肢を侵してゆくようだ。
初めて味わう快楽。 だが、自分が求めたわけではない。]
おまえ が、 無理矢理 に──
こんなの が、 どう… して、 愛なん
(-81) 2021/01/11(Mon) 12時頃
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──ン あ!
[ 最後まで言い終えないうちに、弛緩した場所を突き上げられ、まだ彼が衰えていないことを知る。 血が一気に集まって、脈打った。
また、イかされてしまう。]
あッ、 あぁ、 あぁ…ああ
[ もはや気持ちいいという次元のものではない。 法悦に砕かれ、灼き尽くされそうだ。
許して、 と声にならない声で訴え、戦慄く四肢で縋りつく代わりに、アリステアの肩に噛みついた。*]
(-82) 2021/01/11(Mon) 12時頃
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[ 起き上がるアリステアの所作は、ゆっくりではあったが、概ねいつもどおりに感じられた。 心配いらないと告げる声に頷く。 それから彼は、ウィリアムの手を取り、捧げ持って──多分、唇で触れた。
騎士が忠誠を誓うときのようだ。 だが、従者がとる行動だろうか?
逡巡のうちに、質問する時機を逸してしまった。]
あ…ああ、 ありがとう。 怪我はない。
ただ、靴が片方、脱げてしまった。 近くを探してみてくれないか。
[ 壁から離れていると、とたんに自分が何処にいるのかわからなくなる。 たいしたことではないと自分に言い聞かせても、心細い。*]
(39) 2021/01/11(Mon) 16時頃
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愛しいおまえを前にして、 こうせずになどいられないよ。
[魔物の論理を口にして、柔らかな場所をかき混ぜる。 先ほどより濡れた音が響いた。
彼を捉えた二度目の絶頂は、より深く激しいもの。 耐えかねて噛みつくのもまた愛撫の一種だろう。 もちろん、人間の歯など痛手でもないけれど]
それが好きなのかい? なら、しよう。
[お返しにと二の腕に牙を食い込ませ、滲む血を舐め取った。*]
(-83) 2021/01/11(Mon) 16時頃
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[彼を掴み翻弄していた快楽の波が頂点を過ぎ、緩み始める。 その転換を捉えて、唇を合わせた。]
今宵はもうおやすみ。 快楽の余韻はおまえの体に響き続けるだろうけれど、 また明日になれば新しいおまえが始まるよ。
おやすみ。今宵のことは忘れて。 安らかに、おやすみ。
[歌うように力を紡ぎ、彼を眠りに落とす。 彼の中から抜く時も、再び闇で蓋をした時も、全身を拭き清めたときも、寝具で覆い、額に口付けた時も、彼の体は切なく震え、意識無い唇から声が零れた。
快楽のさなかに置き去りにされた彼は、どうなるだろう。 明日の朝も、次の夜も、楽しみだ。*]
(-84) 2021/01/11(Mon) 16時頃
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[ ナイフが──否、ウィリアムの衝動を反復したというのなら、アリステアの牙が──二の腕に突き立つ。 濡れた舌啜音と血の香りが痛みを彩り、アリステアの怒張を咥え込む部分が、不随意に締まった。]
ぅう──…
[ もう刺激は充分だというのに。 疲労で朦朧としながら、官能の闇の深さに惹き込まれる。
たった一晩で、自分とアリステアの関係は変わってしまった。
明日になる前に、世界が壊れてしまえばいいと望みながら、夢のない眠りに呑まれてゆく。*]
(-85) 2021/01/11(Mon) 16時半頃
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― 第三夜 ―
[3日目の昼間も、つつがなく過ぎた。 従者として過ごすのもなかなか楽しかった。 それも、彼の側近くに常にいるからこそ。
今宵は、どんな姿を見せてくれるだろう。 想像するだけで、笑みが浮かぶ。 彼が見えていないのが幸いだった。]
(-86) 2021/01/11(Mon) 17時半頃
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[夜が訪れ、彼と就寝の挨拶を交わすのも三度目だ。 かりそめの姿を脱ぎ捨てるのも。
今宵は、彼の一呼吸でさえ待たなかった。 扉を閉じたと同時に、部屋を自身の闇で満たす。 魔物としての強い圧が部屋を支配する中で、彼の唇を割って深く口付けた。*]
(-87) 2021/01/11(Mon) 17時半頃
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[ 翌朝、アリステアが起こしにきて、寝室は紅茶の香りに包まれる。]
スペンサー、ストレッチ運動の補佐をしてくれるか。 湯には、レモングラスを入れてくれ。
少し、筋肉痛なんだ。 久しぶりに乗馬をしたせいだな。
──ふ、笑うなよ。
[ そんな、穏当で何事もない一日だった。 アリステアも少しずつ屋敷に馴染んできたか、足音が軽くなっている気がする。]
(-88) 2021/01/11(Mon) 18時頃
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― 第三夜 ―
[ アリステアが整えた寝台に横たわる。 おやすみなさいませ、の声を聞いて10秒もたたなかったろう、
不意に濃密な気配に圧迫され、息を塞がれる。
ウィリアムにとって、それは接吻けなどというロマンティックなものではなかった。]
(-89) 2021/01/11(Mon) 18時頃
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[ 瞬発的に膝を立て、相手の重心を崩そうとしたのは軍での鍛錬の成果だ。
人間は、とっさの時の反応はそう変化するものではない。 ただ、今回は自分の喉元を守るように手を動かしていた。
"前回"のことは、記憶から消されていたけれども、体には残されている経験もある。*]
(-90) 2021/01/11(Mon) 18時頃
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[次の授業は算数だという宣言に、眉が下がった。>>34 けれども、約束はちゃんと認めてくれたのを思い出して、顔を明るくする。]
立派なレディは、数字なんて恐れはしないのですわ。 先生も、どんな質問が来たって驚かないように、覚悟していてくださいな。 わたくしうんと考えて、とびっきりの質問を用意しておきますから。
それではごきげんよう、ホーマー先生。
[礼に対する答礼は、幼い頃から繰り返しているから堂に入ったものだ。 可憐にスカートをつまんで膝を曲げ、スカートの裾をふわりなびかせて向きを変え部屋を出て行った。*]
(40) 2021/01/11(Mon) 18時頃
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[靴を探して欲しいと望んだ主から一旦手を放し、側にあった大きな花瓶を動かして花台を運んできた。 壁際に置いたそれに主を誘導して、座らせる。
見回せば、靴は廊下の隅に転がっているのを見つける。 拾おうと身をかがめた時、痛みが背中を突き抜けて、短く息を吸った。 ゆっくり息を吐きながら靴を拾い、主の側へと戻る。]
ございました。 失礼いたします。
[彼の前に片膝をつき、足を捧げ持って靴を履かせる。 足先にほんのわずか、唇を寄せた。*]
(41) 2021/01/11(Mon) 18時頃
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[昼間の彼は、昨夜の淫蕩の影などどこにもなかった。 彼の筋肉痛が短い乗馬のせいなどではない、と知るのは自分だけだ。 あれほど優しく、壊さないよう扱ったのに肉体に痛みが残るとはと、人間の体の脆さを改めて思い知る。
夜の初めの反応も、興味深いものだった。 第一夜をなぞるかのような反撃の動き。 だが喉元を守る手は、明らかに連夜の、あるいは夜の森での経験に基づいている。
彼の肉体は覚えているのだ。 私という存在を。]
(-91) 2021/01/11(Mon) 18時半頃
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[立てた膝は、何にも触れないだろう。 彼の肩に手を置いて、私の体は宙に浮かんでいた。]
ウィリアム、ディアス。
[名を呼ぶ声はどこまでも甘く。 肩掴む力は揺るぎなく強く。]
この数日で確信した。 やはりおまえは、私の元に来るべき存在だ。
私はこれより、おまえを奪おう。
[今宵の収奪を宣言する。*]
(-92) 2021/01/11(Mon) 18時半頃
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[ 足音も気配もなく、いきなり唇を奪いにきた相手への、問答無用の返礼は空を切る。 万力のような強さで肩を押し付けられた。
高みから宣言する声は、アリステアのものだ。 間違いない。]
…おれをヘッドハンティングしたがるような組織にも情報にも、心当たりはないのだが。
[ 軽く言い返しながら、アリステアの声に感じた愉悦と真摯さに、本気も本気なのだと思う。 おそらくは、かなり厄介なことになりそうだ。]
(-93) 2021/01/11(Mon) 19時頃
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おまえはもう、従者の分を弁えるつもりはないというんだな。
[ アリステアはどこにいて、一体、どういう方法を使っているのか。 見えない目がもどかしい。]
…残念だ。
本名を聞いてもいいか?
(-94) 2021/01/11(Mon) 19時頃
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[ よく気のつく従者は、ウィリアムを立ったまま待たせることなく、階段の踊り場に座る場所を用意する。 椅子ではないが、頑丈な台ではあった。
座面が温まるまで時間をかけることもなく、アリステアは靴を見つけて運んでくると、恭しさの伝わる所作で、持ち主の足に靴を戻した。
そこに紛れ込まされた唇の動きはごくさりげないもので、見ていた者がいたとしても、靴の汚れを確認していたと誤認するくらいだったろう。]
(42) 2021/01/11(Mon) 19時頃
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…おまえの献身に感謝する、スペンサー。
[ そう言いながら、やや顔を伏せた。]
予定変更だ。 俺は、このままガーデンパーティに参加する。
おまえは下がっていていい。
(43) 2021/01/11(Mon) 19時頃
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先ほど、おまえの呼吸が、一度、乱れた。 ぶつけたところが痛むのだろう?
使用人部屋に戻っていろ、
主人に嘘をついたお仕置きだ。
[ 言い渡して、立ち上がる。*]
(44) 2021/01/11(Mon) 19時頃
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私がおまえを見いだした時のことは、 おまえはきっと覚えていないだろう。
心当たりなどなくとも当然だよ。 これは、世界の裏側の物語だ。
[押さえつけた肩の下から闇が湧き出す。 しなやかな弾性を持った鞭のように、実体持つ闇は彼の四肢に絡みつこうと蠢いた。]
おまえは魔に見いだされたのだよ。 覚悟おし。 私はおまえのすべてを奪うだろう。
(-95) 2021/01/11(Mon) 21時半頃
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―――ああ。 おまえに仕えるのは喜びであったとも。
だが本来、人間は支配される側の存在だ。 愛でられるのが本来のあり方だよ。
[魔性の道理を諭し、名を問う声に低く笑う。 愛おしくてたまらない。笑い声はそんな柔らかさを帯びた。]
私に名を問うてくれるのだね。
―――シン。 そう呼んでおくれ。
[彼らの言語では"罪"と聞こえるその音を、秘め事のように囁く。*]
(-96) 2021/01/11(Mon) 21時半頃
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[ 従者アリステア・スペンサー改め、シンと名乗った相手は、ウィリアムのすべてを奪うと宣言して笑う。 大いなる罪と音を通じるその名。かすかに混じるエキゾチックな抑揚。
そんな手がかりから、かつての植民地の土着暗殺団の一員といったものを連想する。 彼は自らを世界の裏側の住人──魔であると称し、ウィリアムら人間を支配される側の存在だと言った。
貴族として生まれ育ったウィリアムとしてはいささか異論もあるところだ。]
自分は、庇護を与える側であると自負している。
(-97) 2021/01/11(Mon) 22時頃
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…おれに仕えた数日を、喜びだったと言ってくれるのは嬉しい。 おまえとは、あのまま、良い主従でありたかったな。
おれがまだ寝入らないうちに来たということは、すぐに命を奪うつもりはないのだろう?
ならば ── 貴族らしく、決闘の機会を与えてくれないか。
[ ひとつ、交渉を持ちかけた。*]
(-98) 2021/01/11(Mon) 22時頃
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[下がっていい、と休むよう命じられて、抗弁の口を開きかける。 だがお仕置きを言い渡されて言葉を呑んだ。]
は……。
[承諾の声とも、失態を恥じる色とも、あるいは感嘆の音とも取れる息を吐いて、頭を下げる。]
…わかりました。 部屋にておとなしくしておきます。
[一礼して、命令を承諾する。]
(45) 2021/01/11(Mon) 22時半頃
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ですが、まずはこのままお待ちください。 誰か、案内できるものを呼んでまいります。
それと、夕食は私に給仕させてください。 それまでに治療しておきますので。
[鯛揚がった彼が歩き出す前にと、代わりの者の手配と、そのあとのことを請うた。*]
(46) 2021/01/11(Mon) 22時半頃
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[ 躊躇う様子はありつつも、アリステアは部屋で休養することを受け入れた。 代わりに出された条件については、特に問題もない。]
仕事に責任感があるのはいいことだ。 まだ新顔の従者が、どれだけ人を動かせるか試す機会でもあるな。ガンバレ。
[ 軽く挑発してみる。]
(47) 2021/01/11(Mon) 23時頃
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ともかく、ちゃんと治療しなければ、明日の仮面舞踏会でダンスに誘ってやらないぞ。
[ それがご褒美になるかは、ちょっとわからないけれど、回りくどく伝えておいた。*]
(48) 2021/01/11(Mon) 23時頃
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