人狼議事


3 ディアス家の人々

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【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

― 回想 ―

[彼が、心から歓迎する、という空気でないのは承知している。
彼にとってはわからないことだらけだろう。
あの夜の出来事も、そのあとの成り行きも、
私の正体も。

それでも鷹揚に構えてみせるのは、彼の中に流れる貴族の血がそれを求めるからだろう。
気高き花よ。
今ここで、手折ってしまいたい。]

(-0) 2021/01/09(Sat) 00時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ



 おやすみなさいませ、我が主。


[彼を寝具の間に入れたあと、就寝の挨拶をする。
わがあるじ、と密やかな声音で告げ、扉を閉めた。
ただし、自分は外に出ぬまま。

ひとつ。ふたつ。
彼の呼気を十まで数えたのちに、人の姿を脱ぎ捨てた。]

(-1) 2021/01/09(Sat) 00時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ



 ここからは、私の時間だよ。


[声は変わっていない。
だが、口調一つで夜の香気を帯びる。

流れる霧のように彼の上へ覆い被さり、顔を近づける。]


  もう耐えられない。
  おまえを、私のものにしよう。


[たおやかに、領有を宣言した。*]

(-2) 2021/01/09(Sat) 00時頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

― 回想 ―

[ 新しい従者に屋敷の中を案内した執事は、彼を評してこう言った。
「臆するところがない」と。

年代物の調度や高価な美術品も、壊すことを怖れるのでなく、愛でるように触れる様は、そういった品々に囲まれた生活に慣れ親しんでいるようで、むしろ、所有者の側に立つ人間に見えたらしい。

妹なら、流謫の王子様とかいう妄想に目を輝かせるかもしれなかった。

ウィリアムとしては、従者から、弱者だと見下されなければそれでいいという考えでいる。]

(-3) 2021/01/09(Sat) 09時頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ その晩、ベッドに入って休むまでは、別段の問題も起きなかった。

退出を告げるアリステアの声はベルベットの肌触り。
「我が主」という呼びかけは、どこか古風で訴えかけるような感覚だったが、勤務態度の瑕疵というほどのものでもない。

眠りに落ちるまでの間のとりとめない思索は、不意に加えられた重量で断ち切られる。
囁かれたのは、それこそ暴君のような独善の音色だった。]


  ──ッ!


[ とっさに腕で払うのではなく、膝を立てて相手の重心を崩そうとしたのは軍での鍛錬の成果だ。*]

(-4) 2021/01/09(Sat) 09時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ



  ふっ ……


[組み伏せられた彼は、取り乱しはしなかった。
素早い反応は鍛えられた証。
体を崩されるのに逆らわず、横に転がる動きで夜具を剥ぐ。]


   ――― おいで。


[ベッドから降りて床に膝をつき、指を伸ばした。
彼の首に見えざる腕が絡みつき、引き寄せる。
服従の姿勢を取らせるように、下向きに力を加えた。*]

(-5) 2021/01/09(Sat) 09時半頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ 反撃は成功したと見え、体の上の重量が取り除かれる。
一緒に寝具もなくなったが、かえって動きやすくなったくらいだ。

反対側に体を回転させて距離を取る。]


  誰か…、


[ 救援の声を上げようとしたウィリアムの首元に何か巻きつく。
滑らかで弾力のあるそれは、触れた瞬間、蛇かと思った。]

(-6) 2021/01/09(Sat) 11時頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ おそらくはゴムロープの類だろうが、不可解な動きをする。
真下へ引き込むような力が、首枷と弾き綱めいてウィリアムを従わせようとした。]


  …くッ


[ 引きずられて左肩をマットレス面につけながら、右手でロープの先を握って制御しようと試みる。
戦場ならばともかく、自室で襲撃を受けるのは想定外過ぎたが、それでもむざむざとやられるわけにはいかない。*]

(-7) 2021/01/09(Sat) 11時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[人を呼ぼうとした彼の声が途切れ、伏せの姿勢で肩を付く。
伸ばした右手は、寝具以外に触れないだろう。
彼を捕らえたのは、純粋なる力だ。]


 とてもいい姿勢だ。
 私にのしかかられるのを待つような。


[人外の動きで、風のひとつも起こさずに彼の背後へ回り込む。
彼の目が開いていたとしても捉えられなかっただろう。
襟に手を掛け、ナイトローブを肩から落とし、簡易の手枷に変えて両腕を後ろに引き上げる。
もっとも余裕のある作りだから、すぐに腕は抜けてしまうだろうけれど。*]

(-8) 2021/01/09(Sat) 11時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[直接食物を運ぶ行為は楽しいものだ。
例えるならば、雛鳥に餌付けしているような心地か。

首を伸ばす彼を見ながら思う。
後ろ手に縛って食べさせても、きっと可愛い。

機会があれば、いつか、してみたい。*]

(-9) 2021/01/09(Sat) 12時頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

― 回想 ―

[ 伸ばした手は空を切る。
では、今、この首を戒めて床に引き倒しているのは何だ。

困惑の最中に差し挟まれた囁きが、逆説的に現実を呼び戻す。
認めたくない状況ではあったが。]


  やめろ。


[ 暴力的な行動も不埒な妄想も、ただちに止めるよう命じる。
大人しく止めてくれたところで、許す気になれないのは当然として。]

(-10) 2021/01/09(Sat) 13時頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ 声以外の気配を感じさせぬままの相手に、ナイトローブごと両腕を後ろに括り上げられる。
示唆どおりならば、次はのしかかってくるつもりだろう。

それを躱す意図で、ナイトローブから腕を引き抜く。
蛹から蝶が羽化する要領だが、それほど悠長にしている余裕はない。

威嚇の蹴りを入れながら、ベッドの枕元にある呼び鈴の紐に手を伸ばした。
見えてはいないが、おおよその位置はわかる。*]

(-11) 2021/01/09(Sat) 13時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

― 回想 ―

[やめろと命じる声は貴顕の強さを宿す。
夜の森で、魔を追おうとしたあのときと同じ。
彼は、覚えていないだろうけれど。

無論、命じられてやめる気はない。
夜の内は、私がおまえを支配するのだから。]

(-12) 2021/01/09(Sat) 14時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[ナイトローブの間から彼が生まれ落ちるように零れる。
素早く手を伸ばして帯を解き、衣服を奪った。
ベッドの外にローブを投げ捨てる間に、彼が呼び鈴へ手を伸ばす。

部屋から音が漏れないよう、見えない壁を張り巡らせてある。
けれども、直接使用人部屋に繋がっている呼び鈴は、どうだろう。
次からは、屋敷中の人間を眠らせてからにしようか。
考えを巡らせながら、手を伸ばした。

蹴り上げる足を掴んで引き寄せる。
同時に首に絡めた不可視の腕を後ろへ引いた。
彼の顔がのけぞるほど強く。]

(-13) 2021/01/09(Sat) 14時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ


 抗うおまえは美しい。
 私の心をそそってやまないよ。


[ナイトローブから引き抜いた帯を、彼の足首に結び、もう一方の足も捕らえて縛り上げた。
余った端を踏みつけて、それ以上の動きを封じる。
ベッドの端で足を外に垂らし、上半身を伏せたような姿勢になった彼の背に、体を重ねた。]


 おまえの初めてを、いただこうか。


[首筋に息が掛かるほどの距離で、囁く。*]

(-14) 2021/01/09(Sat) 14時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[唇を伝うソースは、どこか官能的だ。
彼の、夜の顔を思い出すからだろうか。

舌を出して直接舐め取ってしまいたい。
衝動を押し殺し、端正な従者として振る舞うのもまた悦楽だ。*]

(-15) 2021/01/09(Sat) 14時半頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

 
 うッ…


[ 指先が呼び鈴に届くより早く、身体が制される。
首を引かれて背が弓形に反る一方で、足首を掴まれ、もう一方の足も押さえ込まれた。
すべてのことが素早く同時に進行してゆく。

 聞こえる声はひとつだが、何人かいるのだろうか。

ナイトローブを脱ぎ捨てて裸になってせいばかりでなく、背筋が冷える。]

(-16) 2021/01/09(Sat) 14時半頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ 初めてをいただくと言われたが、聞き間違いか。
機密情報など知らないし、相続権もない。

狙われる理由はわからないままだ。
目が不自由な自分はこの家で、確かにお荷物になっているかもしれないが、ここまでされる謂れはないはずだ。]


  おれはウィリアム・ディアスだ。


[ よもや別人と取り違えられているのでは。
のしかかってくる重みに体を硬らせながら、そんな可能性に賭けて主張してみる。*]

(-17) 2021/01/09(Sat) 14時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ



 知っているよ。
 ウィリアム、ディアス。


[名乗る声に体が熱くなる。
それは契りの言葉だ。私の愛しきものよ。]


  私たちは名を交わし、縁を繋いだだろう?
  あの夜に。


[そして眠りを与え、記憶を封じた。
だからこれは私だけが知る記憶。]

(-18) 2021/01/09(Sat) 15時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[もはや人外の膂力を隠そうともせず、彼の両腕を取って背中に回し、腰の上に束ねて押さえ込む。
もう一方の手で彼の腰を引き上げた。
捧げられるばかりの形に彼を整えて、肌を合わせる。
自分の衣服は、闇に溶かした。]


  もう待てない。
  おまえがあんなに煽るから。


[熱く猛り立つものを彼の内股に触れさせ、存在を知らしめる。]

(-19) 2021/01/09(Sat) 15時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ



   ――― いくよ。


[宣言ばかりは甘く優しげに。
準備もなにひとつさせていない彼の後庭へ、逆しまに杭穿つように、欲望をねじ込んだ。*]

(-20) 2021/01/09(Sat) 15時半頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ 名を交わした? 縁を繋いだ?
話が見えない。完全に。

病院で強い薬でも投与されたのだろうか。
だとしても、何食わぬ顔で近づいてきて、豹変するなんて、卑怯ではないか。]


  ──ッ?!


[ 熱り立ったものを後ろから押し付けられて、彼が興奮していることを知る。
ここで止める気など、欠片もなさそうだった。]

(-21) 2021/01/09(Sat) 16時半頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ 理屈ではなく、怖い。
性的に求められて、体が反応するということもなかった。
そもそも経験がない。

 こんなの、虎に食われるのと大差ないだろう──

命の危機にも似て、懸命に抗う。]

(-22) 2021/01/09(Sat) 16時半頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ それをも易々と押さえ込んでみせた"夜の主人"は、後ろ手に束ねた腕を手綱にして跨るように、
後背位でウィリアムの純潔を散らしにかかった。
屈辱的な体勢だ。

彼の欲望は勢いのままに締まった双丘を押し拓き、なおも奥を暴こうとする。
日に晒されることのない菫色の襞が限界まで引き延ばされ──貫かれた。]


  や…  ぐ、  あッ


[ 内側に及ぶ苦悶と惑乱に、見えない視界が赤く滲む。*]

(-23) 2021/01/09(Sat) 16時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[抵抗を押し破る瞬間の筋肉の震えと、奥まで突き上げたときの絞り込むような締め付けを、ともに味わい堪能する。
慣らされないままに貫かれるのは、痛みでしかないだろう。
だが、構わず抉った。

途切れ途切れの苦鳴を伴奏に、深く突き上げ、また引き戻す。
性急で暴力的な営みなれど、魔としてはこれでも制御しているのだ。
彼の体を、本当に壊してしまわないように。]


 いずれはおまえも、喜びを感じてくれるだろう。
 おまえには、その素質があるよ。

 ああ……おまえの中は、とても具合が良い。


[甘い溜息の声音で睦言を囁き、背中に口付けを散らし、手首に牙を立て――彼の体を思うさま貪ったのちに、征服の証を最も深い場所へと放った。*]

(-24) 2021/01/09(Sat) 18時頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ 拘束されたまま、何度も抽送される。
悲鳴を上げたところで容赦してくれるとは思えなかったし、この後に及んで情けを求めるなど、矜恃が許さなかった。
肉体の摩擦は、もはや痛さを通り過ごして熱い。]


  ひ、  ぐ… ぅ


[ 素質があるなどと戯言を口にする相手に、シーツを握り締めて歯を食いしばる。]


  いずれ…など、 ない。


[ 誰が何と言おうと解雇だ。]

(-25) 2021/01/09(Sat) 18時半頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ 彼はウィリアムを犯すだけでなく、その背中を啄み、手首を啜った。
自分の印を刻み付けるように。

経験のあまりの異様さに、意識が思考を放棄しそうになる。
酩酊にも似た浮遊感。]


  …う、   っあ 


[ 彼が達したのを中で受け止めさせられ、ひとつ跳ねた後、ガクリと首を垂れる。*]

(-26) 2021/01/09(Sat) 18時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[こちらが達したと同時に、彼は力尽きたように項垂れる。
油断ならない彼のことだ。再び暴れるかもしれないから、手を解放すると同時に抱きすくめた。
彼の中に入っている部分はまだ熱いけれど、今宵はここまでで良い。]


 とても良かったよ。
 また明日、しよう。
 次はもっと、気持ちよくしてあげるよ。


[囁いて、耳朶をついばむ。]

(-27) 2021/01/09(Sat) 20時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ


 おやすみ、安らかに。
 今宵のことは夢だ。
 起きたらきっと忘れている。

 おやすみ。
 また明晩、私と出会おう。


[あの夜と同じように、彼を眠らせ記憶を拭う魔力を降らせる。
日毎に変わる彼を、毎夜"初めて"抱こう。*]

(-28) 2021/01/09(Sat) 20時半頃

【秘】 宇宙原理衆 ウツギ → 黒い取引先 アリババ

[ 放出して気が済んだかと思いきや、ウィリアムの体はしっかりと抱擁されていた。
彼の熱さや形などに慣らされたくないのに。

また明日と約束する言葉に、しゃくりあげる。]


  許さない──、


[ そう決めたというのに、彼の魔力はすべて塗りつぶしてしまう。
どんな悪夢も、もう潜り込む余地はないだろう。

疲れ切り、眠りに呑まれた。*]

(-29) 2021/01/09(Sat) 21時頃

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