28 僕等(ぼくら)の
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[それでも幾許かして 落ち着きを取り戻せたなら。 あるいは先輩達に促して貰えたなら。>>79>>108]
……うう…。 わかり、ました。 せ、先生に話し、に行ってきます。
[そう言い何とか立ち上がってみせて。 先に合宿所に戻ったという先生の元へと ヨロヨロとこの事態についてを 説明しに向かっただろう。*] 縋りに
(113) 2023/08/13(Sun) 17時頃
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ーー過去/兄の匡と僕ーー
[ずっとずっと、その背中を追い掛けてきた。
兄さんがいれば安心。 兄さんが護ってくれる。
少なくとも小さな頃の僕はそうだった。
兄が僕の世界の全て。 全てを彩っていた。]
(114) 2023/08/13(Sun) 17時頃
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[たった一年僕の先を歩いているだけなのに、兄は何もかも僕より優れていた。
小さな頃はそれこそ双子のように似ていたのに。
ぐんぐん背が伸びた兄は僕を置いていく。 成績も首位をキープ。
少し身体が弱いことを除けば、目鼻立ちも整いキリッとした兄は完璧。
僕の憧れだった。
僕の両親はレストランを経営している。だから、土日も仕事で忙しく、僕と兄はよく祖父母に預けられて過ごしていた。
おじいちゃんやおばあちゃんは嫌いじゃないけど、遊んだってつまらない。
だから僕の遊び相手は必然兄となる。]
(115) 2023/08/13(Sun) 17時頃
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[二人でゲームをしたり、一緒にテレビを見て笑ったり。 僕は兄にべったりで。
兄は優しく僕を甘やかすものだから、僕は幼稚園、小学校と同学年の親しい友達を作れなかった。
だって、兄と比べると彼らの物言いは幼くてつまらない。 なら、兄と遊んだ方がいい。
女の子は何を考えているかわからないし、近づくの怖いし…。 だから珊瑚とも親しくなれなかった。
兄はよく『友達を作りなよ』と僕に言ったが、僕は頑な兄の金魚の糞を続けていた。]
(116) 2023/08/13(Sun) 17時頃
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[それが変化をみせるのは中学。 僕は精通を迎え、声変わりを経験し、ありきたりな反抗期に突入する。
大好きな兄から急に離れたくなったのだ。 別の中学に進学し、野球に没頭した。 妙なライバル意識もあった。 野球で活躍したら兄に勝てると。
だが、ピッチャーとしてマウンドに立ち、華やかに野球の舞台で脚光を浴びていた僕は、練習のし過ぎて肩を痛めたことが原因で呆気なく転がり落ちる。
奈落の底。 深淵は、ぽっかりと口を開けて僕を待っていた。
ーーお帰り。
出迎えたのは兄ではない。 僕の中にいる、お前は駄目な人間なんだと言い続ける、僕だ。
そう、いくら努力したって僕は兄に敵わない。 ずっとずっと、先を歩き続ける。]
(117) 2023/08/13(Sun) 17時頃
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[兄は野球を止めざるを得なくなった僕に優しかった。
同じ高校に来て天文部に入ることを勧めてきた。
嗚呼、そうだ。兄に反抗し離れたりしたから。 バチが当たったのかもしれない。
また、兄の庇護の下で生きればいい。 僕のようなごみ屑はどうせ、頑張っても無駄なんだから。
兄に頭を撫でられると僕は、違うことを頑張ろうなんて気力を失っている自分に気付いた。
兄に寄りかかり、思考も何もかも手放し、甘怠く生きる道を選んだ。]
(118) 2023/08/13(Sun) 17時頃
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[兄さんがいればいい。 兄さんが護ってくれる。
ーー兄さん、兄さん
ーーでも兄は。そうして僕を護り続けると思っていた兄は。
僕の知らないところでーー。]
(119) 2023/08/13(Sun) 17時頃
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[続く、乾>>29の問いには。]
指紋認証なんて、高度なものじゃないよ。 ……雰囲気作り?
[そう返答する。 本当は名前、ID、PWの入力の方が何の意味も無い、リアリティを持たせるためだけのもので。 板に触れる事こそが、契約なのだけど。]
[無料なのか、という乾>>30の問いに返答しようと口を開いたけれど、 言おうとした事を柊木>>53が言ってくれたので、口は挟まず。]
[柊木が板に触れ、仕組みを問われると。]
……秘密。
[ふふっと、笑む。]
(@23) 2023/08/13(Sun) 17時頃
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/* 七尾ちゃんの見て思いました 一番頼れる大人が、いつも自分の中に居る(物理)なら そりゃ精神安定しますね柊木(息子)
(-40) 2023/08/13(Sun) 17時頃
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[乾>>31には、睨まれてしまったけれど、 彼も柊木を追う様に登録をしてくれた。 その後も、監視される様な強い視線>>32を感じたけれど。]
[そんな二人の様子を眺めながら、俺は少し、自分の時の事を思い出していた。**]
(@24) 2023/08/13(Sun) 17時頃
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/*
兄弟。ないし姉妹というものは ともすれば互いに良い所だけ見合ってしまってるのかもしれないね。
(-41) 2023/08/13(Sun) 17時頃
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[契約の板に私が手を触れるまでは少し色々あった。 私も、少し変だなと思うところがなかったわけではない。 なんで山小屋でゲームを作っているのか、がやっぱり一番。 IDにパスワードなんて少し本格的すぎる。 …大きなのはそのあたりかな。
でも、それ以上訝しむことはなかった。]
私? …う、うん。昔男の子の友達に… というか一応彼氏だったんだけどね。今は別れちゃったけど。 こういう感じの、一緒にやった事がある、かな。
(120) 2023/08/13(Sun) 17時頃
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[天道君に>>104はそんな風に伝えた。嘘は言ってない。 その彼は、みんなと一緒に合宿所の前で戸惑っている]
わからない。よっぽどぼうっとしてたのかな。 …七星君、連絡とか取った方がいい? 誰か知ってる?
[連絡先は知らないけれど、案内役に選ばれるなら天文部の誰かは知ってるだろう。そう考えていると、柊木君>>108は取り乱した様子の乾君>>74と話があるらしい。]
……うん。そうね、部屋に入ったほうがいいんじゃないかな。
[戸惑いは隠せないながらも、私はそう考えて他のみんなにま声をかけた*]
(121) 2023/08/13(Sun) 17時頃
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[そうしていると、七尾さんが加賀先生に状況を説明に行く>>113という。でも、彼女はさっきまでその場にへたり込んでいて、今も顔色が悪い>>112ように見える。 それに1年の子一人というのも。]
大丈夫?私も一緒について行こうか… うん、私も説明する。一緒に行こう?
[特に異が出なければ、私も彼女に同行することになっただろう*]
(122) 2023/08/13(Sun) 17時半頃
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― 丸太小屋で/七緒 ―
[七尾>>49からは、特段、質問の声は上がらなかったけれど。 何かを思案する様な顔>>50の後に、安堵した様な顔になる。 違和感は口にする事無く、自身の中で解消されたのだろうか。]
[ずっと、みんなの後をついて行く様に後ろを歩いていた七尾は、 やはり契約していく先輩達の後を追う様に、登録を済ませた。 板に触れた瞬間>>51には、また、表情が曇った様に見えた気がしたけれど。]
[そんな風に、彼女の表情の移り変わりを、眺めていた。**]
(@25) 2023/08/13(Sun) 17時半頃
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/* そういや、墓下だと別の世界線・平行世界だけど。 友人に連絡取ろうとしても返事がない、会おうとしても会えないって状態になってるんだろうな。 そんな感じで、墓落ちした相手メインに絡む予定。 そのための07配置だと思ってるしね!
(-42) 2023/08/13(Sun) 17時半頃
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― 丸太小屋で/本郷 ―
[本郷からも、特段質問の声はなくて。>>77 てきぱきと登録を済ませてくれる。]
[これでいいの?>>78と問われると。]
うん。
[少し眉を下げて笑むと、小さく頷く。]
[いつもの様に、ありがと、とは言えなかった。]
[ごめん、という言葉は、言わずに打ち消した。**]
(@26) 2023/08/13(Sun) 17時半頃
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ーー現在/宿泊施設前→木陰ーー
[瞬間移動や人体消失よりも、それに見合わぬ僕の動揺に驚いた人はいたかもしれない。
人には無意識というものがある。
僕もぼんやりしていて、コンビニを出たら未会計の雑誌を小脇に抱えていた事があった。
気付いて、慌て踵を返して支払いに向かったが、いつ雑誌を手にしたかすらよく覚えていなくて。
勿論万引きしようなんて気はさらさらなかった。
今回の件はそのレベル? だったら僕もポカンとするだけだったか。]
(123) 2023/08/13(Sun) 17時半頃
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[僕は康生との会話にて心に隙が出来ていた。
彼はただ慰めたかっただけだろう。それは親友として当たり前の行動。
しかし、その温かみは一年前に失ってしまった兄を思わせた。 もう二度と手の届かないと思った兄を。
僕は康生にすがろうと、胸の内から手を伸ばした。 がーー。
僕が触れ方を誤り、僕らはすれ違う。]
(124) 2023/08/13(Sun) 17時半頃
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[ヤドカリが、宿である貝を失ったらどうなるか知ってる?
柔らかな尻を地面に擦りながら死んでいくんだよ。
僕の心は計らずとも彼により一瞬剥き出し状態にされ、脆さを露呈した。
そう。
脆くて弱くて怖がりでいつも震えている、ヤドカリ以下の存在である僕。
Aの提案や小屋から、僕らは半歩非日常に脚を踏み入れて。
彼が手品みたいに消えたことで、完全に足首まで浸かることになった。
剥き出しの僕はーー風が頬を撫でたって騒いだんだよきっと。
そのぐらい不安定だったんだ。]
(125) 2023/08/13(Sun) 17時半頃
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[康生にすがり、まず呼吸を整えようとする。駄目だ、出来ない。>>108
ヒューッ、ヒューッ、と無様に鳴る喉。
彼の掌が僕の背を撫でる。落ち着かせようと。 僕は半眼を開きながら、彼の胸元を見つめていた。
心臓の位置に、また。]
はあ、はあ…
(126) 2023/08/13(Sun) 17時半頃
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[僕の様子を見かねて、康生は周囲に声を掛けてくれた。 今の状態の僕には彼の声もやや遠くに聴こえるのだが。
彼と僕はみんなから離れて、宿泊施設近くの大きなブナの木の下へゆっくり歩く。
彼に寄り掛かる姿勢にて。
宿泊施設の外灯がぼんやり届いているから、真っ暗ではない。
昼間は蝉が張り付いて騒がしく鳴いていた。
背の高い樹木は、漆黒の葉を生い茂らせ屋根とし、僕らの頭上にある。
木の側に彼が位置、僕は彼の肩にこつんと額をあてがう形ですがる。]
(127) 2023/08/13(Sun) 17時半頃
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……ごめん。 変な事があって。 僕だけ変なのか、みんなも見たのかわからなくなって。
僕だけだったらどうしようって。 僕がおかしくなったのかなって。
[漸く呼吸を整え、ぽつり、ぽつりと。
彼はまた、己の胸に手を置いているか。僕はそれを見下ろしているか。]
(128) 2023/08/13(Sun) 17時半頃
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ーー天体観測後、Aがゲームモニターをしないかとみんなに呼び掛けて。
森の中の丸太小屋に行った。 そこには液晶やPCが沢山あって。 Aの自作ゲームだと。
僕らはそれに登録したんだ。
ーーでも、直後。 Aが消えて。小屋もなくなった。 僕らは何故か歩いてもないのに、宿泊施設前にいた。
歩いてない、絶対に。 歩いてないよ。
じゃあ、どうやってーー。
(129) 2023/08/13(Sun) 17時半頃
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[顔を上げ彼を見る。
僕だけが見た幻ではないと、みんなの様子からわかっているのに、確かめずにはいられない。
僕は震える。青ざめた唇を噛み締めて。]
怖い。なんだかとても嫌な予感がする。 悪いことが起きる気がする。
僕の気のせい? ……怖くて、堪らない。
コウーー…コウ。
(130) 2023/08/13(Sun) 17時半頃
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[小屋を確かめに行くとか、みんなからも話を聞くとか色々出来たはずだ。
だけど僕はただ、彼にすがる。
兄に憧れて生きてきた時のように。
ーー彼に焦がれた。]*
(131) 2023/08/13(Sun) 17時半頃
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─合宿所前にて─
え? ココペリ居ねぇの?
[うっかりしていた。全員を視界に収める前に縋り付かれていた>>74>>108から、案内人の少年が居ないという事実に気付くのが遅れたのだ。康生は、そのままの姿勢で慌てた様に周囲へと視線を巡らせる。 ……確かに姿が見当たらない。]
連絡先は、知ってるけど……。 誰か、代わりに頼んでいいか?
[康生の腕は、現状完全に塞がってしまっている。そして、こうした連絡は早い方が良い。周囲に頼る事を躊躇する性格ではないから、呼び掛けて頼んだ。]
本郷、悪い。七尾のこと、頼むな。
[酷く動揺している後輩>>112>>113も気に掛かっていたが、生憎と康生の身体は一つしかない。比較的落ち着いている様子の同級生>>122が同行してくれるなら、安心だ。才媛という言葉が似合う彼女なら、きっと説明役もしっかりとこなしてくれるだろう。]
[そうして場の事を任せると、康生は皆と離れ、親友とブナの木の方へと歩いて行った。*]
(132) 2023/08/13(Sun) 18時頃
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/* デスゲームで心を奪われ過ぎてしまい、こういう縋る側を最後まで残したいと思うようになってしまったぼくたちは
普通か?[軽度の感覚マヒ]
(-43) 2023/08/13(Sun) 18時頃
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/* ひえええええ。またろぐがwww
(-44) 2023/08/13(Sun) 18時頃
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ー七星君ー
[確かに不審な点はあったけれど、私は七星君自体に不信を持ったりはしていなかった。あっさり契約の板に手を触れたのはそのせいもある。私にとって彼は地元の少年Aではなく、短くもはっきり言葉をかわした、同郷の人みたいなものだった。 …というか、今のところただ一人私の秘密を知っている人だ。]
…そうね。ちょっぴりではないかも。
[楽しそうに笑うから、つられてくすっと笑ってしまった。]
(133) 2023/08/13(Sun) 18時頃
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