人狼議事


9 ――今宵"秘密"で会いましょう

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。


【人】 かみさま パルック

ちゃんとご注文通り、さまざまな人たちをお呼びしましたよ。
いたるところから…そう、地平の果てや、宇宙の彼方からも。

中には、主様を消してくださるような方もいらっしゃるかもしれません。

(0) 2021/04/13(Tue) 01時頃

天のお告げ (村建て人)

 大通りを一本外れて、ネオンの光を尻目に、右へ。
 寂れたライブハウスの二軒隣、地下への階段を降りると、そこは。

 "秘密"だらけの"秘密"に溺れて、"秘密"を今日も、
 置いていく。

 BAR"秘密"は今夜も誰かの秘密を隠す――。

(#0) 2021/04/13(Tue) 01時頃


一杯と自由 マスタが参加しました。


【人】 一杯と自由 マスタ

[ いつだって男は温度の低い声で、
 客を招き入れる。

 小煩い客を微笑み一つで黙らせる。

 生バンドの演奏が始まると、
 よりその口数は減っていく。

 勿論、来客に気づいたなら
 こういって迎えることだろう。 ]

 いらっしゃい、
 いつものでいいのかな。

 ―― ようこそ、BAR秘密へ ――**

(1) 2021/04/13(Tue) 01時頃

一杯と自由 マスタは、メモを貼った。

2021/04/13(Tue) 01時頃


村の設定が変更されました。


明仄∴暁星 クロエが参加しました。


【人】 明仄∴暁星 クロエ

―― BAR秘密へ ――

 ……けっこうです

[ お姉さん今暇ですか
 それがナンパの常套句であると同時に、
 返事をすれば、少なくとも「返事はしてくれる女」に
 なることを、私は知っている。

 知っているけど無視出来ない。

 空模様のように、鈍色の私のきもちは
 きっとこの……なんだ、アクセサリージャラ男には
 伝わるまい。

 そんなだからセクハラとかされんのよ
 そういって笑った母の顔を、忘れはしない。

 少なくともあの日私は、助けてくれはしなくとも
 辛かったわねと、いってほしかった――。 ]

(2) 2021/04/13(Tue) 01時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 行くところがあるので。

[ べつに、愛されなかったとか、
 傷を追うような何かをされたとは思わない。

 幼少期にどれだけイベントに参加して
 どれだけの枚数の写真、アルバムが残っているか。

 それで全てが判断できるかは微妙だけれど
 それなりに、可愛がられていたのだとは思う。

 お家の環境は人それぞれで、
 いってきますのキスをする家もあれば、
 ただいまのハグをする家もある。らしい。

 うちはどちらもない。
 
 はじめてのハグは三編みにメガネという
 絵に書いたような女学生だった頃、

(3) 2021/04/13(Tue) 01時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 面倒くさいを極めていたから、どう答えるのが
 一番平和かなぁと考えていた間に、
 本能が暴発したクラスメートの奥田くんから。 ]


 ……私性病持ってますけど。

[ はじめてのキスも多分、そんな感じだったはず。
 ――あんまり思い出さないほうがいいって
 脳味噌が言うからそれに従うとする。

 だから私にとって触れ合いだとかスキンシップは
 男が本能を抑えられなかったときに、
 女の気持ちを考えずされる暴力に近いなにか

 だと思っている。 ]

(4) 2021/04/13(Tue) 01時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 はぁ、よかった

[ 半分無視を決めている間に、男は
 お茶しない?から、飲みに行こう、
 最終形態、何もしないからホテル行こうまで
 進化していたので、以前隣り合わせた常連さんから
 教えてもらった断り文句を言ってみた。

 生ぬるい風が無遠慮に髪の毛を乱していった
 と思ったら、次の瞬間には視界の遙か遠くへと
 逃げ去っていた。

 ありがとう、いつだか隣り合わせたオカマのひと。 ]

(5) 2021/04/13(Tue) 01時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ………

[ かつん、かつん。
 大して高いヒールを履いていなくても
 地下への階段を降りる際、靴音が響いて聞こえる。

 この店の中には唯一、私の秘密を預けている。

 その秘密はまだ隠したままで。

 もしもそのひとがいたなら私は、
 何気なく笑いかけるのだろう。

 ――先に来てたんだね、私もおなじの、と。** ]

(6) 2021/04/13(Tue) 01時頃

明仄∴暁星 クロエは、メモを貼った。

2021/04/13(Tue) 01時頃


【独】 明仄∴暁星 クロエ

/*
くろえちゃんかおがかわいい。
相方さんと遊ぶのすっっっっっっっっげーーーー
楽しみにしてました!!!!おやすみなさい!

(-0) 2021/04/13(Tue) 01時半頃

啓明結社 カコが参加しました。


【人】 啓明結社 カコ

[ ……──幼い頃から伸ばしていた髪を切ったのは
 中学一年の夏休みに入る少し前だった。

 背中まであった髪を思い切りよく切った。
 そりゃもう情け容赦なく、ばっさりと。 ]

(7) 2021/04/13(Tue) 03時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 当時は同級生の間では恋の成就を願って
 髪に願掛けをするなんて話が流行っていて
 誰かが髪を切ると失恋したとか……
 ……つまり、誰かに恋をしていただとか

 そんな他人のどうでもいい恋の話題に
 恋がどんなものかもまだわからないまま
 馬鹿みたいに揃いも揃って
 浮き足立ったものだったけれど。

 私の場合はそれ以上に「王子様みたい」と
 友人たちの間で祭り上げられる方に忙しくて
 失恋云々騒がれることは殆どなかったように思う。 ]

(8) 2021/04/13(Tue) 03時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 最初に一言戯れに聞かれた程度だっただろうか。

 今よりはまだ幼く甘さが残ってた
 女にしては少しハスキーなこの声で
 当時連載してた制服の戦士の少女漫画の
 性別不詳の登場人物を真似たつもりで
 「似合うかな?」って
 格好つけてニヒルに笑ってみせたら
 失恋疑惑は更紙くらいに軽く吹き飛んだ。

 求められるまま同級生の男の子みたいな下品さのない
 綺麗で身近な男のようなものに
 持ちネタ感覚で時折擬態してみせた。

 ちやほやされるのは心地よかったし
 なにかと都合が良かったので。 ]

(9) 2021/04/13(Tue) 03時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ けれど。
 そう。

 失恋を、したんです。

 それが恋だと気付いた瞬間に、
 はじめての恋を、髪と一緒に切り捨てた。

 だって、

 あなたは女の子だったから。 ]

(10) 2021/04/13(Tue) 03時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 初めて袖を通した夏服のまだ真新しく眩い白地に
 透けた下着のラインにどきりとした。

 最初に感じた違和感はそれだった。

 当時の私の体は縦に伸びるのにそりゃもう忙しくて
 女性らしい肉付きの発育はまだ非常に残念だったから
 女性下着なんて必要のない絶壁具合で。

 同い年の子が女に成長している事実に
 自分との差異を感じ焦りと戸惑いを感じたんだと
 最初は、そう、思ったけれど。

 そうじゃなかった。 ]

(11) 2021/04/13(Tue) 03時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 汗ではりついた項の後れ毛に、
 翻るスカートのプリーツから覗く
 まだ細くも柔らかそうな脹脛に

 少し大きめの制服に隠された
 女の子の形を感じるたびに感じるそれが、
 追いつけない発育への焦りではなく
 ただ、純粋に、単純に
 彼女に欲情しているのだと
 気付いてしまうのはすぐだった。

 だってそれをそう呼ぶとまだ知らぬ自慰の度に
 あなたを思い浮かべてしまったから。

 羨むでなく。触れて乱す妄想に駆られながら。 ]

(12) 2021/04/13(Tue) 03時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 友人に控えめに笑いかける笑顔の眩しさに
 わけのわからない苛立ちとを覚えながらも
 釘付けになっては、後ろめたさに目を逸した。
 男子生徒に話しかけられているのを目にした日には
 その男子生徒の目線で妄想の中で彼女を穢した。

 恋と呼ぶには随分と性欲に塗れ過ぎていた気もする。
 まぁ、そういうお年頃だったのだから仕方ないと
 今となっては落ち着いて振り返ることもできるけれど
 当時はこの世の終わりみたいに絶望したものだ。

 他人に情欲を向ける自分の汚らわしさと、
 自分が女であることに。

 髪を切ったのだって恋に破れたからじゃない
 女らしさの象徴みたいな重苦しさを
 捨ててしまいたかった気持ちのほうが
 多分大きかったように思う。 ]

(13) 2021/04/13(Tue) 04時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 流行りのドラマも漫画の世界も
 恋の話題はいつだって男女の間にだけあって
 どこの家の両親だって
 友人同士の恋の話題だって、当然のように
 知りうる限りの狭い世界では
 愛し合うふたりは男と女で構成されていた。

 友人が私を「王子様」に祭り上げたのだって
 気安く憧れを向け気安く触れられる
 距離の近い男のようなものが欲しかっただけで、
 そこに求めていたものは
 女として惹かれるべき男性像だった。

 だから、捨てるべきなんだと思った。
 こんな恋は、正しくないのだから。
 だから捨ててしまいたかった。
 女であるこの性を。 ]

(14) 2021/04/13(Tue) 04時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ なんつって。まーーーーーー
 はい捨てますってなにもかも捨てられたのなら
 そりゃあもうどんなに楽だったでしょうね、ええ。

 恋心と性癖はそう簡単に
 切り替えられるものではないらしい。
 なんせ未だに現在進行形あなたにむらむらしている。

 彼女の何を詳しく知っていたわけでもない当時から
 拗らせ続けた性欲主観のこの恋が
 どこから来たかって言えばまーぶっちゃけてしまえば
 単純に見た目が死ぬほど好みなんだろうと思う。
 わりと最低だ。

 外見より中身を尊ぶことを美徳とする文化を
 ものさしにするのなら。の話だが。 ]

(15) 2021/04/13(Tue) 04時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ でも大抵の恋と呼ばれる感情って
 突き詰めちゃえばそんなもんでしょう?

 見た目が無理で
 中身がクソほど好みの相手がいたとしても
 見た目が無理な時点で
 中身を知る機会なんて永遠に訪れないし
 中身に触れる機会が訪れようとも
 無理な見た目に補正が入るはずだ。

 違う?嘘つけよ。知らんけど。

 恋に限らず外見に印象を左右されないなんて
 視力がある以上100%無理だと思っている。
 女の格好をしてしまえば男としては扱われないし。
 ……いやその例は流石に極論すぎるか。 ]

(16) 2021/04/13(Tue) 04時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 私の性欲はあの頃から然程変わらず猿並みだったけれど
 流石に重ねた歳の数だけそんな自分に付き合い続けりゃ
 いい加減開き直るってもんですよ。ええ。

 女のくせにはしたないなんて考えは
 恋の話題の延長で繰り広げられる
 初体験の話題に周りが浮き足立つ頃に捨てた。
 馬鹿馬鹿しくなって。

 それまでは男子の繰り広げるあけすけな性への興味を
 汚いものみたいに騒いでは
 わたしを綺麗な男のような何かに仕立てていた友人が
 男とのセックスの話をし始めた時点で
 自分に性欲があろうがその対象が女だろうが
 男じゃなかろうがイケメンに興味がなかろうが
 なんかもーーーーーー心底どうでもよくなった。 ]

(17) 2021/04/13(Tue) 04時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 問題はそこじゃないんだって気付いてしまったから。
 いや、本当は最初から知っていたんだと思う。

 きっと、だから、髪を切ったんだ。

 あなたは女の子で

 きっとあなたが恋をするのは男で

 女であるハンデを背負ったまま
 男と同じ舞台に並び立てるだけの魅力を
 女を捨てられない私の演じる半端な「王子様」は
 生憎と持ち合わせていなかったし

 女のままあなたを振り向かせる自信なんて
 当時の私は欠片も持ち合わせていなかった。 ]

(18) 2021/04/13(Tue) 04時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 女らしい格好をして、適当な男を適当に捕まえて
 ぽっかり空いた物理的な女の象徴たる部位に
 男の象徴でもぶち込ませてみたら存外しっくりきて
 あなたに焦がれる欲求はまやかしだったとか
 思える日も来るんじゃないかなんて
 ちょっと思い悩んだ日もありましたが
 そんな機会に恵まれることもなく今日に至る。

 曰く、隙と可愛げがないそうだ。
 思い通りにできそうなか弱さが足りないらしい。

 化粧を覚え、髪を整えて、爪を飾り、
 アクセサリーを身に付けストッキングを纏い
 パンプスで日々足を痛めつけながら
 こんなにも女らしさを纏い女に擬態してみたって
 生まれてこの方ナンパすらされたことはない。

 雑魚しかいねぇのか。糞が。 ]

(19) 2021/04/13(Tue) 04時半頃

【人】 啓明結社 カコ

―― "BAR 秘密"にて ――

[ >>1「いつもの」、好む何かではなくいつも通りに
 マスターのおすすめを用意して貰う。
 知っているような知らないようなその味の正体はいつも
 支払いが済んだ後でも秘密のままだ。

 だって、なんだっていいんだ。
 覚える必要もない。
 どうせどれも好きにはなれはしないから。

 苦い薬でも舐めるみたいにグラスの縁を噛む。
 アルコールの味は得意じゃない。むしろ苦手だ。
 飲み慣れれば飲めるようになるなんて
 はたちを過ぎてすぐあたりにはからかわれたものだけれど
 飲み慣れて知るのは酒の美味しさではなくて
 自分の限界と、不味いなりの付き合い方だけだった。 ]

(20) 2021/04/13(Tue) 05時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ >>6扉が開き鳴らす音に振り返って、
 酒嫌いがこの店に入り浸るようになった切っ掛けへ向けて
 キツいとよく言われる目元をそっと和らげる。

 絡んだ視線が安心するように
 蕩ける無防備さにぞくぞくしてるなんて
 噯にも出さない白々しい笑顔で、片手を上げて応えれば
 あなたは当たり前みたいに隣の席へ吸い寄せられてくる。

 雑魚と罵ってみたってきっと私も
 彼女に引き寄せられ私を避ける世の男どもと変わらない。

 「隙と可愛げ」「思い通りにできそうなか弱さ」
 外側に滲み出るそんな私には持ち得ない要素に惹かれて
 彼女に引き寄せられているんだと思う。

 けれど私は「男の代用品」であった過去はあれど
 女なので女であるが故に男とは違う距離で
 なんの警戒されることもなく、こんなふうに
 素知らぬ顔をして隣で笑うことを許されている。 ]

(21) 2021/04/13(Tue) 05時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 少女だった頃の私に教えてやりたい。
 あの日呪った「女であること」に
 感謝する日が訪れるのだと。

 捨てられない全てに思い悩み足掻いた日々は
 こんなふうに報われるのだと。

 少女のころの私は、知りもしなかったし
 知ろうともしなかった。

 なにも、恋人になるだけが全てではない。
 体を求める欲求が消えてなくなるわけではないけれど
 包み隠せばそれ以上に近い距離に居られるなんて
 それだけでこんなにも満たされるなんて。

 あの頃抱いた感情が全て恋でなかった訳ではないけれど
 まだ完全には恋に満たないうちに全て諦めてしまったから
 恋をすることなんて、きっと、
 この歳まで知らずに生きてきた。 ]

(22) 2021/04/13(Tue) 05時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 素知らぬ顔をして、秘密を抱えて
 この場所であなたへの恋をやり直す。

 知られてすべてが壊れてしまわぬようにと
 秘密は秘密のままに。 ]

(23) 2021/04/13(Tue) 05時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ おなじものを望んだあなたの目の前に新たに差し出され
 並ぶ揃いのグラスに揃いの色の液体。
 正体も分からぬ苦手なそれが、
 あなたと同じものになっただけで
 愛おしく思えるのだから現金なものだ。 ]
 
 おつかれさま。

 ……あら。なにかあった?
 気のせいかしら、なんだか憂鬱そうな顔。

[ ちっとも中身の減っていないそれを揃いのグラスへ
 乾杯を誘うように差し出しながらさりげなさを装い問う。

 いや、全然しらんけどな。
 ひとの顔色を読むのは得意じゃない。]

(24) 2021/04/13(Tue) 05時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 心配している振りをしてあなたの心に寄り添う顔をして
 ただ、愚痴を聞き出したいだけだ。
 ほかの誰にも吐き出さないそれを受け止める
 そんな優越感が欲しいだけ。
 あなたのささやかな特別が欲しいだけ。

 返事を待つ傍ら、女性らしく見える所作に気をつけて
 美味そうに見えるようにグラスを傾ける。
 お揃いの効果はすさまじく味覚なんて二の次で
 いい加減付き合い方を覚えたアルコールを
 それらしく飲んで見せるくらい簡単なことだ。

 あなたがこの店に入るのを偶然目にして
 最初はただ、似てるな、と思って
 誘われるように後ろを追った最初の日からずっと
 あなただけが目当て……なのではなくて

 純粋に酒の席を、この空間を、
 この時間を楽しんでいる風に見せることくらい
 あなたと一緒に過ごす為なら造作もないことだった。* ]

(25) 2021/04/13(Tue) 05時半頃

啓明結社 カコは、メモを貼った。

2021/04/13(Tue) 06時頃


【独】 明仄∴暁星 クロエ

/*
あっあっあっ

朝からとんでもないものを目撃してしま、しま、
ひぃーーーーーーめちゃめちゃあいされてるじゃん!!!!

(-1) 2021/04/13(Tue) 06時半頃

【独】 明仄∴暁星 クロエ

/*
おしゃけのつよさ77(0..100)x1

(-2) 2021/04/13(Tue) 11時半頃

【独】 明仄∴暁星 クロエ

/*
カコちゃんよりは強そう!

(-3) 2021/04/13(Tue) 11時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 そっちも、おつかれさま。

 ……ううん、べつに。

[ 何を飲んでいるかすら気にすることなく、
 おなじの、と言えるほどには、
 私は酒には強いらしい。

 らしい、という曖昧な表現なのは、
 別に誰かからそう言われたわけじゃないから。

 特に吐いたりだとか前後不覚に
 ならないからそうなんだろうな、くらいの気持ち。 ]

(26) 2021/04/13(Tue) 12時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ……うそだって、わかっちゃう?

[ かちり、グラスを合わせるけどまだ口をつけないまま
 下から覗き込むようにして、同級生を見る。

 ――彼女はいつみても、隙のない美しい仕草で
 優雅に笑う。私がこうしてだらしのない、
 締まりのない表情をしても、きっとそれは変わらない。 ]

 ちょっとしつこいひとがいて。
 振り切るの面倒だったなぁって。
 
[ そう言ってから琥珀色に近い液体の入ったグラスを
 一度、舐めるようにして味を確かめてから、
 くぴ、とグラスの中身を三分の一ほど、口に含む。 ]

(27) 2021/04/13(Tue) 12時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 あ、今日のもおいしいね

[ わたしは、ゆめにもおもわない。
 貴方がさほど酒好きでもなく、むしろ苦手なのに
 それを隠していることも、――勿論それ以外に、
 彼女が頑なに隠している劣情も。 ]



[ だって、あなたは…… ]

(28) 2021/04/13(Tue) 12時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 一度くらいは同じクラスだったこともあったかも
 知れないね。

 あの日私は何気なさを装ってそう言った。

 でも私は知っていた。

 吹けば飛ぶほど存在感の薄かった私でも
 貴方のことは、知っていた。

 それはきっと彼女が圧倒的な存在感を
 持っていたからであるし、

 そんな彼女に密やかな人に言えないような
 思い――と少なくとも当時の私は思っていた
 ――を抱いていたからでもある。  ]

(29) 2021/04/13(Tue) 12時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 今の私からすれば、
 隠すほどでもない憧れとかそういうのじゃない?
 って生ぬるく微笑めるようなものだけれど。

 当時の私にとっては大問題だったのだろう。

 なにせ、おはようと言う声すら届かないほどの声量だったし
 私みたいな地味な人に突然話しかけられても
 驚くだろうからと必要最低限しか話さなかった。

 恋をしたことはなくとも、イベントに乗っかってみたくて
 購入した当時の私にしては高級なチョコレートも
 ついぞ渡すことは出来なくて自宅に持ち帰った。

 なみだのあじとか、せいしゅんのあじ。 ]

(30) 2021/04/13(Tue) 12時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ は、まったくしなかった。

 うわぁたかいチョコおいしいともりもり食べて
 次の日はおでこをとても気にしたくらいで。

 そのうち、ずっと続くと思っていた日々は、
 やたらと熱い子が号泣しながら歌っていた
 蛍の光とともにあっけなく終了した。

 連絡先を交換した同級生とだって、進路が
 異なれば疎遠になったから、
 連絡先を聞かなかったことを後悔したことはない。
 なかった。

(31) 2021/04/13(Tue) 12時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ――といえば、嘘になる。

 0と1は明確に違うし、もしかしたら
 気が向いたら、連絡が向こうから来るとか
 そんなことがあるかもしれないって期待を持てる分
 思い出した折にちょっとそわそわすることが
 出来たかも知れない。

 たとえばさ、私じゃない誰かと飲んでいたりなんかして
 そういえばいたよなギバ。あーあのもっさいやつ。
 誰か連絡先しってんの、え?お前知ってるの?
 じゃー呼んじゃえば?とか。そんなことがあったりとか。

 清く正しい陰キャ道を歩いてきた私には
 この程度の妄想が限界だけど。 ]

(32) 2021/04/13(Tue) 12時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

    (――だからね)

[ あの日、貴方と再び出会えたことも。
 私なんぞのことを覚えていてくれたことも。

 とてもとても驚いたし、
 帰り道に意味もなくダッシュするくらいには
 嬉しかった。

 なぜダッシュしたか?なんかしたかったから。

 何気なさを装って、連絡先を交換した日も、
 意味もなくダッシュした。

 嬉しいとダッシュしてしまう癖でもあるのか
 あまりに不可解、自分と対話できないと
 真顔で悩んだけど、その奇行は今でも
 度々やらかしてしまう。 ]

(33) 2021/04/13(Tue) 12時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ねえ、

[ 続きは本当に何でも良いのに、
 私は何度も、子供のように、えっとね、
 あのね、と煮え切らない言葉を紡ぐ。

 そうして、ようやく絞り出した言葉は ]

 映画とか、良いよね

[ それだけだった。
 おしゃべりをケチっているわけじゃないんだ。
 
 ただ、ここ以外の場所に誘う勇気がなくて、
 今はまだここでだけ気を許せるともだち、
 ……ひと、気を許せる人。

 そのペースを崩してはいけない気がしているだけ。** ]

(34) 2021/04/13(Tue) 12時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ きっとこの酒は彼女の好みなんだと思う。
 彼女が来る日はいつも少しだけ強めの酒精に
 働きが鈍る頭に悩まされる。

 彼女が美味しそうに飲む姿がみたい
 おなじものを隣で飲みたい。

 そんな願望を読み取ったみたいに
 勧められる「いつもの」酒に
 味覚以外のところで感じる苦味を飲み下す。 ]

 わかるわ。
 だってあなた、すぐに顔に出るもの。

[ わたしも、マスターみたいになれたらいいのに。
 今日はあなたが来るんじゃないかなんて察せたりして
 観察眼に優れて細かなところに気が利いて
 あなたのことを、わかってあげられる、
 そんな存在で在れたなら…… ]

(35) 2021/04/13(Tue) 20時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ あなたと結ばれない現実にだって
 きっと満たされたままでいられるのだろう。
 あなたの特別でいられる自信だってあっただろう。

 そう、嘘です。
 わかる、だなんて。
 当然真っ赤な嘘なんです。

 彼女の心のうちなんて、いつだって
 これっぽっちもわからない。
 あなたのことならすぐわかるって顔をしたいだけ。
 本当にそうならいいのに。そうじゃないから。
 せめてそうであるふりをする。

 全部嘘だなんていつも知らずに騙されるそのチョロさが
 可愛らしくて、愛おしくて
 何とかしてどうにかしてやりたくなる獰猛な感情を
 涼しい顔の下に飼い慣らす。
 面の皮はぶ厚い方だ。
 表情筋が軽く死んでいるという意味合いで。 ]

(36) 2021/04/13(Tue) 20時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ すきなひとのことだもの。
 なんでも知りたいし、わかりたい。
 些細なことでもわかってあげたいし、
 本当に、心に寄り添えたならどんなにいいか。

 けれど現実は少女漫画みたいにはできていないし
 わたしはエスパーみたいになんでも察して
 ここぞというタイミングで必ず顔を出す
 都合がよくて顔もいいイケメンではないのです。

 私はどう足掻いても女で
 「王子様」にはなれなくて
 あなたの運命のひとにはなれなくて

 けれどそんな当たり前すぎるくだらねぇ事にうじうじ悩む
 可愛げの持ち合わせもないもので。

 満たされた分だけ飢えて±0だななんて考えている。
 マイナス抉れたまま生きてきた過去に比べりゃ上等だ。
 あなたを騙し続ける罪悪感なんか鼻で笑えた。 ]

(37) 2021/04/13(Tue) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ


 あらやだ。そういう時は呼んでって言ったのに。
 大丈夫だった?なにもされていない?

[ 責めるようにならないよう声色に気をつけて
 ただただ心配そうな顔をして見せる。

 捩じ切れて死ねばいい。どこがとは言わないけれど。
 そんな呪いをどこの誰とも知れない誰かへ送っておく。
 あなたを憂鬱にさせた事への報復だけではなくて
 男であるだけで性的に求めるハードルの低さが妬ましい
 なんて私怨をたっぷりと込めて。

 けれどそれのおかげでそのために
 連絡先を交換できた過去もあるので控えめに。 ]

(38) 2021/04/13(Tue) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ どんなに羨んでも妬んでも
 なれないものはなれなくて、できないことはできない
 けれど出来うる範囲で望むように
 それらしく振舞う位はできる筈だ。

 素敵な女性の振りをして
 あなたの憧れる、強く頼れる女の真似をして
 友人であることをあなたが誇らしく思ってくれるようにと
 あなたを騙すことは、きっとできる。

 あなたのことはわからなくとも
 自分のことくらいはわかる。
 弁えているし、知っている。
 この辺の「とくべつ」が私の限界だ。 ]

(39) 2021/04/13(Tue) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 歳を重ねた分だけ広がったり移り変わったりした
 世の中は昔より随分と同性愛におおらかになって
 けれどまだ、少数派であることは違いなくて
 無意識の偏見だって消えてない。

 異性を好きになることはおかしくなくとも
 ちっとも当たり前ではなくて
 両親にだって友人にだって話せない。
 きっと互いに傷つくという偏見は私の中から消えなくて
 女のまま女に恋した私自身の中にすら
 同性愛への差別は深く根付いたままだ。

 だからあなたを騙すことはできてもそれ以上はできない。
 それ以上を望むことはできない。
 こんな世の中であなたの性的指向を歪ませてまで
 私を選ばせるほどの魅力的な何かになんて
 私如きが、なれるはずもない。

 努力で装える範疇を軽く超えてしまっているとわかる。 ]

(40) 2021/04/13(Tue) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 本当の私を受け入れて欲しいとか
 ありのまま求められたいなんて
 生温い戯言はとうに捨てた。
 ……捨てられないけれど、捨てた、ことにした。
 この恋を、やり直すと決めた時に。

 苦味なんて甘さを引き立てるスパイス程度の
 キラキラした恋物語を夢見るような
 少女の時代はずっと昔に過ぎ去ってしまったから。

 奇跡が、三度も起こるなんて夢は見ない。
 もう一度出会えて、それで終わりじゃなくて
 今でもこうして一緒の時間を過ごせる。
 それだけできっと私、
 来世あたりまでの運を全部使い果たしたと思うし。 ]

(41) 2021/04/13(Tue) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 一度目の奇跡のはじまり。
 声をかけたのは私のほうだ。
 少しだけ酔ったふりをして
 指先まで冷たくなるくらいの緊張と興奮に
 震えそうになる己を叱咤して。

 あなたと似た誰かをあなたの代わりに
 あわよくば酔い潰して欲望のはけ口にしてやろうと
 あなたに声をかける有象無象と
 一ミリも変わらぬ下心を以て声をかけた。

 まさか本人だとは思わないじゃない?
 混乱しすぎてあの日何を話したかはもう覚えていない。

 なけなしの理性と勇気でもって
 別れ際に次につながる挨拶を選んだ。

 あなたさえよければ、また此処で。
 どんな顔をするか見るのが怖くて
 返事を聞かずに手を振って別れた。 ]

(42) 2021/04/13(Tue) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ それから毎日通いつめた店で聴く何度目かの開く扉の音。
 グラスを磨いてたマスターが
 いつもどおりの温度のない声で紡ぐ挨拶の声。

 その向こうから覗いたあなたの顔と目が合って
 それが二度目の奇跡。

 私の心はすっかり掻き乱されてしまって
 理解した上で、弁えた上で
 本当の意味での私の望む結末なんて
 どこにも存在しない事を承知の上で

 二度の奇跡に背中を押されて
 あの日諦めた恋の続きを始める覚悟を決めた。
 今度こそちゃんと逃げずに終わらせる為に。 ]

(43) 2021/04/13(Tue) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ けれど始めてみたら全然うまくいかなくて、  
 実際のわたしの恋心は
 そんな殊勝な形をしていなかったことを知った。

 どんな形でもいい。あなたの特別に。
 いつかあなたが愛するひとが現れたとしても
 あなたを愛する人よりもあなたの傍に。
 たとえあなたが家庭を築いて子供を設けても
 図々しく隣で笑ってやろうと覚悟を決めた。
 笑顔の下にあなたへの恋心を隠したままで。

 だって、もう、それ以外なんて考えられなかった。
 たとえあなたの運命にはなれずとも
 わたしの運命の人は、きっとあなただけだって
 そう思っていたいって
 言ってしまえば奇跡でも何でもない偶然を奇跡だなんて
 呼びたくなるくらい浮かれてしまう恋心が喚くから。 ]

(44) 2021/04/13(Tue) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ ……閑話休題。

 やだこれ本当に強いかも知れない。
 グラスの中身を軽く揺らす。
 今、思考がどこか過去の方へ飛んでいた気がする。

 話の前後がわからないまま聞こえた単語に縋る。
 えいが?映画……今は何が話題だったか。
 あ、無理だわ。ちっともわからん。 ]

 いいわね、映画。
 暫く行く機会もなくって……

 気にはなってもそのまま見逃してしまったものも
 随分とあった気がするわ。
 ふふ、最近月日の流れがものすごく早く感じるし
 もうとっくに配信していそう。

(45) 2021/04/13(Tue) 21時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ (よかったら。
 このあと、私の部屋で、一緒に。)

 酩酊した頭がするりと吐き出そうとする本音を……
 ……二人きりの空間に拐かす口実でしかない誘いを
 グラスの中身を飲み干すことで飲み込んだ。あぶない。 ]

 ねぇ、どんな映画?

[ 具体的なタイトルをあなたが口にしていたか
 ちょっと虚ろな記憶で曖昧に問う。
 頭は結構酔ってるのに顔にも態度にも出ないのが
 きっと「隙」とやらが足りない最大の要因なんだと思う。

 それはどんな映画?
 あなたがすきなのはどんな映画?
 どうとでも受け取れる短い問いで尋ねてみる。
 余り自分のことを話してはくれないあなたを
 知りたい気持ちが強すぎる私がかける言葉の語尾は
 いつだっていつも通りに疑問の形を模った。 *] 

(46) 2021/04/13(Tue) 21時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ……そう?
 初めて言われたかも。

[ いつもは何考えてるかわからないだとか
 怖いとかもよく言われるから。

 貴方がすぐ顔に出る>>35と言うからには
 きっと。 ]

 気が緩んじゃうのかもね

[ そうなのだろうなと苦笑いを浮かべたままで
 グラスを傾けたものだから、雫がぽろり、口の端から
 こぼれていって。 ]

(47) 2021/04/13(Tue) 23時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ……筋肉も緩んだかも

[ お恥ずかしい、とハンカチで、とん、とん、と
 口を抑える。

 もしも彼女が年上だったなら、私はもっと
 みっともない姿を晒していたかも知れない。

 いまでも十二分に他人から見たら先輩後輩のように
 みえるのだろうが、私達は同じ授業を同じ時期に受け
 祭りと称される学校行事に共に参加した、同じ年に
 生まれたこどもである。

 互いに互いを気遣い合い、頼りあえたら
 それが一番自然な形だろうに。 ]

(48) 2021/04/13(Tue) 23時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ……ふ、

[ ごまかすように笑いながら、
 なんならすこし、下の子を見るようにしてもらうのが
 心地良いものだから。

 いけないとわかっていて、甘えてしまうのだろう。

 あの日のわたしが聞いたらきっと、嘘だと
 眉をひそめるにちがいない。 ]

(49) 2021/04/13(Tue) 23時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 うん、なにも。
 強めに断ったらすぐに他の子に声をかけていたから
 大丈夫じゃないかな。

[ 心配そうに眉根を寄せるようにして表情を
 変える遠坂さんに淡々とした口調で言った。

 さすがに「性病」を断り文句にしたことは、
 なんとなく言えないままで。

 同性同士だからといって、あれもこれも、
 きれいな表面も、きたない内面も、全てを
 曝け出し合うことが、正しいわけじゃないと、
 少なくとも私は思っている。 ]

(50) 2021/04/13(Tue) 23時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 愚痴めいた口調で上司にお尻を触られたという話は出来ても、
 その日恐怖で眠れなかった事は言えない。

 仕事がうまく行かないんだとぼんやり話すことはしても、
 翌日ホールケーキを一人で完食してトイレの住人に
 なったことは、言わない。 ]

(51) 2021/04/13(Tue) 23時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ これ以上甘えさせてもらうわけには行かないから
 というのは自分への言い訳。

 いつか、そんなことで泣くのだとか
 だらしないのねと鼻で笑われてしまうんじゃないかって

 不安要素が芽生えて来る気がするから。

 ――しかし私には親友と声高に宣言できるような
 友人はいないから、想像で、きっとこうなのだろう、
 友達ならこうなのかなと補っているところがあるから

 いつの日かその僅かなズレに気づかれて
 しまうのかもしれないけれど。 ]

(52) 2021/04/13(Tue) 23時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ BARのカウンター席で、隣同士で
 ずうっと互いを見つめ合う二人がいたのなら

 その二人はきっと、そういうコトなのだろう。

 ――まず間違いなく周りにはそう見えるはずだと思う。

 現に彼女の隣の隣の隣の二人は、
 息が触れ合うほどの距離まで顔を近づけたりしているから。

 だから私達は長時間見つめ合ったりはしないけど。
 時々目が合うと、なんとなく微笑んでみたりして、
 それを返されると、ほっとする。
 ああ間違っていなかったんだって。 ]

(53) 2021/04/13(Tue) 23時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ ねぇこれは間違っていない?
 ねぇこれはイヤではない?

 全部をいちいち確認できるくらい素直だったら
 今頃私はどこへだって誘い出していたはずだ。
 ついでに呼び名だってもっと近くて、もっと特別なものに
 変わっていたことだろう。

 不自然にならない程度に目線をそらすと、
 ほっそりとした白い指の先に整えられた爪が見えたから
 なんとはなしに自分の切りそろえられた爪を見る。

 四六時中紙と戯れている私の指は
 お世辞にもきれいには見えなかった。 ]

(54) 2021/04/13(Tue) 23時頃

【独】 明仄∴暁星 クロエ

[ その指で触って貰える人は、とても幸福なのだろう。
 あんなきれいな指で触ってもらえたら、

 天にも昇る心地というやつを体感できるのではないか
 うらやましい。

 そこまで考えて、何を考えているんだろと
 ドライフルーツを奥歯で噛み切った。

 嫌味なほどに香料だと主張するような匂いが
 鼻に抜けていった。 ]

(-4) 2021/04/13(Tue) 23時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 マスター、チェイサーを二つ。
 今日はもう少しゆっくりできるから
 ゆっくり、飲みたいんです。

 余計だった?

[ チェイサーを頼んだのは、酔いを冷ますと言うより
 体温を下げたかったから。

 酔いが回るのは早い方ではないけれど、
 ほぼ意味をなしていないファンデーションの膜だけでは
 頬の紅潮は隠せないから。

 ゆっくりしたい、を言い訳に二人分注文してしまった。 ]

(55) 2021/04/13(Tue) 23時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ね、ね、私もそう。
 そのうち行こうは行けたためしがなくて。

 ……お家で見ると高確率で寝落ちしちゃうけど
 便利よね、配信

[ 見ようと意気込んだ日には翌日の予定が
 意味をなさなくなったりする、寝不足で。

 遠坂さんはどんな?>>46と問う。

 少しだけ考えるように目を伏せてみるけれど
 最近これといって見たわけではないから、
 無難な答えを返してしまったことに後悔するのは
 きっと数時間後。 ]

(56) 2021/04/13(Tue) 23時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 なんでも、見るよ。
 でも、そうだな

 ( もし、一緒に見るのなら )

 痛快なアクションとか、ばかばかしいのも
 良いなぁ。

 ( 一緒に泣いてとはとても言えない )

 定番も良いよね、クリスマスにお留守番して
 いたずらいっぱい仕掛けて泥棒を撃退する少年のあれとか

 クリスマスは毎年見てる気がする。
 なんども、見てるのにね。

[ そのうち思い起こされた事柄に、小さくため息一つこぼした。
 取りこぼした、といっても良いかも知れない。 ]

(57) 2021/04/13(Tue) 23時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 一度だけ見れなかった時あったなぁって。
 今思えば、一人で家で見てたほうがよかったかもなぁ。

[ 早々に取りこぼしたため息の理由を白状すると
 からん、液体を無くしたグラスが、乾いた音をたてる。 ]

 ジャパニーズウイスキーのおすすめを、
 ソーダ割りで。

 あ、それがいいです、緑のボトル。

[ なんて私はすぐに興味を当時の苦い出来事から、
 好きな銘柄の酒へと移してしまったから、
 貴方のグラスの中身がどれほどだとかは、
 考えていなかった。* ]

(58) 2021/04/13(Tue) 23時頃

【独】 明仄∴暁星 クロエ

/*
カコちゃんの劣情と加虐心を無意識につついて
遠慮なく荒らしまわった上で、どうしてこんなことを……?
でも抗えない………私こんな悪い子だったの………みたいな展開に………(したい)(希望)

(-5) 2021/04/14(Wed) 00時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 本当に、あなたのことがわかって。
 本当に、あなたの心に寄り添って。
 本当に、あなたの痛みを分かち合えたのなら。
 どんなにいいか。どんなに。

 くだらない感傷に噛み締めてしまいそうになる唇を
 無理やり笑みの形に引き上げてキープしたおかげで
 予想外の展開に顔が引き攣るのも辛うじて堪えられた。

 伝う雫が顎まで滴るのをスローモーションみたいに
 見送って心のアルバムに連射保存する。
 えっっろ。

 ハンカチを差し出すのが遅れたことが非常に痛い。
 あなたの唾液混じりの液体が染み込んだハンカチを
 何に使うつもりだったかは自分でもわからないけれど
 多分洗わずに保管するんでしょうね、ええ。
 我ながらわりと本気で気持ち悪い。
 まぁ、拗らせたぶん派手に熟成発酵してますんで。
 仕方ないことなのでしょう。 ]

(59) 2021/04/14(Wed) 03時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 胸元の柔らかそうな盛り上がりの上に落ちる前に
 雫は拭われてしまったから
 布地が濡れずに済んでしまったことが無念で
 じっと胸元を見つめてしまいそうになるから
 目を伏せることで誤魔化しておく。]

 大丈夫だったのなら、なによりだけれど。
 怖い思いをする前に気軽に電話してね。
 私じゃ頼りないのなら、ほら……

 代わりにマスターに、電話越しに凄んで貰うから。

[ ね。ってニッコリとマスターに笑いかければ
 曖昧な微笑みで流されたかもしれない。

 心配しているように見せかけて頼られたいだけの
 煩悩まみれの私の腹の中くらい
 彼には読まれているのかもしれない。忌々しい。 ]

(60) 2021/04/14(Wed) 03時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 女同士だからいられる距離に優越感を抱いたところで
 男に対しての嫉妬が消えることはない。

 男女であることに甘えて公衆の面前で
 当たり前の顔をしてイチャつくカップルに
 腹が立つ気持ちが消えるわけじゃない。

 そうなることを諦めたからって
 そうなることを羨む気持ちを消し去るのは難しい。

 女同士助け合いましょう?って
 当たり障りなく促すことしか出来ないことが憎い。

 あなたが特別だから、あなたが遠慮しようとも
 私の我が儘で、私が守ってあげたいなんて
 恋人でなくとも、女友達の関係性のまま
 言える程の親密さがないことが
 私の心を狭量にさせるのだろう。 ]
 

(61) 2021/04/14(Wed) 03時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ レズかよって散々からかわれた「王子様」だった頃。
 「ええ、そうですけど」とは言えなかったけれど。
 妬まれるのが心地よくて鼻で笑ってやったんだったか。

 あの自信が今欲しいのに。
 女同士を免罪符に気安くじゃれあった時間を
 なまじ知ってしまっているからこそ
 縮まることのないまま控えめすぎるこの距離に
 何度も焦れている。

 もう何度も。 ]

(62) 2021/04/14(Wed) 03時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ ねぇこれであっている?
 ねぇこれは迷惑じゃない?

 全部あなたに尋ねてしまえばきっと
 「そんなことない」の恐喝になってしまうから
 確かめることもできなくて。
 
 抱える不あn……おっと待てなんだ今の可愛いな?

 それがあなたなりの確認作業だなんて
 察しが悪い私はこれっぽっちも気付けないまま
 くだらない感傷と些細な嫉妬は
 あなたの笑顔ひとつで吹き飛んだ。ことにした。

 必要なのは作戦の練り直しであって
 ぐだぐだ嘆くことではないのだし。 ]

(63) 2021/04/14(Wed) 03時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ それなりに一緒の時間を過ごして
 それなりにくだらない話で笑い合って
 それだけで「またね」と言える距離には居られても
 連絡先を交換してもろくに使われることはなく
 それだけじゃこれ以上にはまだ足りない。

 少女の頃に一度投げ出したつけは大きくて
 大人になってしまってから友人を作る方法なんて
 わからなくて未だ惨敗続きだ。

 恋人になれないのならせめて親友に。
 親友になれないのなら?
 いやいやそこは譲れないラインなので。 ]

(64) 2021/04/14(Wed) 03時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ ……けれど、ほんとうに叶わないのなら。
 時折そう考えなくもない。

 拒まれても、押さえつけて、
 ひどいことをしてしまおうか。

 いつか自然消滅することに怯えるくらいならいっそ
 あなたに忘れられない傷を残せる今のうちに
 この手で全部、終わりにしてしまおうか。なんて。

 自棄を起こしそうになった事だって、
 何度も、ある。

 何度も。 ]

(65) 2021/04/14(Wed) 03時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 無性にただ理由もなく触れたくなって。
 理由なんかなくたって触れられるんだと思いたくて。
 女同士だってことに甘えて見つめられた爪の先の色を
 あなたの爪になんとなく重ねてみる。

 流行りだと勧められた落ち着いたくすみ色。
 綺麗に整えられた小さな桜色のあなたの爪を
 同じ色に染めてやる夢想に浸って
 ささくれ立つ心を落ち着かせる。

 いい色でしょう?あなたにも似合いそう。
 そんな些細な雑談をあと幾つ重ねたら
 爪先ひとつ分しか触れられないこの距離は埋まるのか。
 途方に暮れない日なんてないけれど
 せっかくあなたが目の前にいる今考えなくていいわって
 無理やり思考の端へと追いやった。 ]

(66) 2021/04/14(Wed) 03時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ ゆっくりしたい。そのたった言葉一つに
 少しでも長く一緒に居たいのが自分だけじゃ
 ないんじゃないかって浮き足立って
 きっと明日の午前に予定がないだけだって落ち込んで

 じゃあ。午後は?誰と過ごすの?

 なんて。
 ぐちゃぐちゃになる感情を涼しい笑顔の下に隠すのにも
 もうすっかり慣れてしまった。 ]

(67) 2021/04/14(Wed) 03時半頃

【人】 啓明結社 カコ


 嬉しい。
 なら今日はいつもよりおしゃべりできるのね。
 明日は私、おやすみだったから。

 あなたが先に帰ってしまったら寂しいって
 丁度思っていたところなの。
 
[ あ。まずいな。いつもよりも。
 つるりと口が滑る気がする。

 「嬉しい」って紡いだ最初の一言の
 とろけそうな甘ったるい音でしくじったと気づいて
 せめてこう、ねっとりしないように。
 なるべく軽く聞こえる口調を心がけて切り替える。

 重ねてた延長でうっかり掌を重ねてしまわないように
 華奢なその手をセクハラじみた手つきで
 撫で回してしたりしてしまわないように
 渾身の力でもって膝の上に引き戻しておく。 ]

(68) 2021/04/14(Wed) 03時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ けれどそんな心配しなくたって
 映画の話題に予想外の食いつきを見せるあなたに
 酔った頭をフル回転させようと足掻けば
 体温を求めたくなった衝動はなりをひそめた。

 いえない。今では動画配信の再生すら億劫で
 もうしばらくぜんぜん見ないなんて。
 最近興味を示した映画が
 鮫がチェーンソーで襲ってくる
 クソみたいな映画だけなんて
 とてもじゃないけど言えやしない。]

 やだ。わかるわ。わたしもそうだもの。

 それと、……90分集中して見続ける自信が
 あんまりないのもあって。

 映画館のあの雰囲気と臨場感への魅力よりも
 途中で眠ってしまってもまた続きから見られる
 利便性にどうしても傾いてしまって……

(69) 2021/04/14(Wed) 03時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ ああでもいっそ言ってしまった方が
 親しみを持ってもらえるだろうか?
 正直にクソなZ級映画のクソ具合を
 ボロクソに罵るのが楽しいですって?

 言えるかよ。 ]

 恥ずかしいけれど……
 私はすぐ話題に踊らされてしまうから
 有名になった映画しか見ることがなくって。

[ はい、嘘ですだいたい見ていません。
 けれどあらすじはわかる。有名だから。

 定番だとあなたがいう確か三作目が
 特に有名だった筈のその映画も
 なんとなくなら話を合わせられるはずだ。
 たぶん、きっと、おそらく。]

(70) 2021/04/14(Wed) 03時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ というかクリスマスなんて予約したバーレルを
 独り黙々とかっ食らう日なもので。
 映画を見て過ごすなんて知的な文化はないのです。

 詳しい内容で盛り上がりそうならどう話を合わせようか
 酔も覚めて内心冷や汗を垂らしていたけれど
 どうやら杞憂におわったらしい。

 聞いて欲しいというよりは、
 誤魔化しきれずに思わず溢れたみたいな、声。

 ああ絶対男絡みのやつだと思うから
 聞きたいけれど、聞きたくなくて。
 踏み込んでいいのかも、わからなくて。

 もう空だったグラスを押し返しながら
 頼まずとも用意してくれそうな流れを無視して
 おなじものを、と自ら望んで注文するひと呼吸をおいて
 ただの友人なら要らない筈の
 拒まれた時に感じる痛みを受け止める覚悟を決めて。 ]

(71) 2021/04/14(Wed) 03時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 なら、今年は私と過ごすのは、どう?
 随分と先の話だけれど。私も毎年、どうせ独りだから。

 一人じゃ食べきれないからなかなか買えない
 丸いケーキとピザを買って、
 食べきれるかなんて考えずにチキンも買って。

 同じ映画をお酒を飲みながら見て
 途中で寝ちゃうような過ごし方をするの。

[ いや、ケーキはホールで2つは堅いし
 ピザはLサイズを一人でぺろりと平らげるし
 チキンは一羽まるまる食えますけれど。
 そんな食いしん坊自慢はさておき。

 随分先だからこそ約束にもならないような
 だからこそ気安く話せるような
 もしもの話にすり替える。 ]

(72) 2021/04/14(Wed) 03時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ あなたのため息を笑顔に上書きしてあげたいと
 想う気持ちは対抗心かはたまた愛か
 あるいは親友の座を勝ち取るための
 布石でもあるかもしれない。
 打算と嘘だらけの私にはもう
 自分でもよくわからないけれど。

 クリスマスなんて特別な名前をあたえられた平日に
 あなたと過ごせる未来を夢想する行為は
 きっと、恋なのかもしれない。

 想像だけで浮かれて緩む頬のまま小首を傾げて
 放っておいたら俯いてしまいそうな
 あなたの顔を覗き込んだ。 ]
 

(73) 2021/04/14(Wed) 03時半頃

【人】 啓明結社 カコ


 どう?
 やっぱり一人の方がよかった、なんて寂しい事
 きっと言わせないことを約束するわよ?

[ 冗談と受け取ることもできるよう自分への逃げ道を残して
 悪戯の相談でもするみたいな笑顔で問う。

 返事を強要してしまう前に自然さを装って
 視線を外して冷えた水を一口含んだ。
 酒のせいでなく、緊張で、乾いた喉を静かに潤す。

 漸く、誘えた。
 ここ以外で会うもしもの話が、できた。

 劣情塗れの妄想の中であなたを汚し続けながら
 平然と隣に座っているくせに
 たったそれだけのことに心臓が騒がしくなる
 初心な自分に笑えてくるけれど今だけは
 自嘲するでなく、褒めてやりたい気持ちでいられた。** ]

(74) 2021/04/14(Wed) 03時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 子供みたいだね、お恥ずかしい。

[ 一拍遅れて差し出されたハンカチを、
 ありがとう大丈夫、と断って、顎から首へ垂れて
 行った酒をハンカチで拭い取る。

 もし私が、ちょっとしたパニックになったとしたら
 仕方ない子ねって風に、笑って。

 もしくは叱るみたいに?
 貴方のハンカチで、貴方の手で、拭き取って
 貰えたのかも知れない。

 機能性重視の私のタオル地の動物柄のハンカチ
 ではなくて、女性らしい柄と薄いレースで彩られた
 美しいハンカチで。

 汚さなくて本当によかったと思ったすぐ後には
 もったいないことをしたかもなと思ってしまった。 ]

(75) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ( ごめんなさい神様。
   神様?

   私は少し、悪い子かもしれません。 )

(76) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 うん、ありがとう。
 でも私も大人だし、大丈夫。

 心配してくれるのはすごく
 ………すごく、嬉しいけれど。

[ ばかな私は、
 酒よりも、空気よりも、その言葉に
 酔いに似た感覚を得てしまったから。

 別にわざわざ報告することないのに、
 大変な目にあったわけじゃないのに、

 心配そうにしてくれて、無事を喜んでくれる
 あなたがいるから。

 私はあのアクセサリージャラ男に少し
 感謝する。

 私というつまらない女をも範疇にしてくれたことを。 ]

(77) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 頼りにしてないなんて、そんなことないよ。
 いつも頼りになるなって思ってる。

[ 存在を神格化しているのではないか。
 答えは半分イエスと言えるだろう。

 ――憧れていた、きらきらと輝いていた
 同級生の女の子は。

 再会したら理想を遥かに超える素敵な
 女性になっていたものだから。 ]

(78) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 細く伸びた手足、それらを美しく彩る爪。
 迷いなく歩く靴の音、風を受ければ
 ふわりとなびく柔らかい髪の毛。

 近くにいれば洗練された大人の女性の
 香りがして。

 軽々しく声を掛けられないと相手に
 思わせるほどの完成された美しい造形。

 天然の美女というだけじゃなく、
 努力と試行の賜物で付随された手入れも
 行き届いた至高の美女。

 微笑む口元は、鮮やかな色彩に彩られて
 上等な宝石が転がるような音を発する。 ]

(79) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 
 
 ( いつか――……… )
 
 

(80) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 一時間でも二時間でも、見ていられる気がする。
 勿論同性であり、芸術家でもなく、
 美容関連の仕事をしているわけでもない私が、
 そんなことをしたら不審者極まりないだろうし、
 失礼だろうからしないけれど。

 そんな貴方から。

 声をかけられたあの日に、私は初めて

 時が止まってしまえばいいと思った。

 他の誰でもなく、私を見て少し酔った風だった貴方が
 私に声をかけたんだ。

 その時の会話の内容は、とりとめもないものだったと
 思う。もしかして、だとか覚えている?だとか。

 でも何より互い名を知っていた事実だけで、
 私は卒倒するんじゃないかと言うほどの衝撃を受けた。 ]

(81) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 
 
 ( 名前を、名前で呼んで欲しい――… )
 
 

(82) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 遠坂さんが私を知っていたの?
 クラスの中心からも程遠く、部活やなんかでも
 関わる機会はあまりなかったはずなのに?

 時を止めてと懇願した神に、感謝を告げたのも
 この日だったと思う。

 だってもしも彼女が覚えていなかったら
 私が覚えていたとしても、
 きっと気軽に話しかけて、また会おうなんて
 そんな大それた願いはきっと、口にできなかった。

 "あなたさえよければ、またここで">>42

 あの言葉がどれだけの幸福を引き連れて
 私の中に飛び込んできたか、きっと貴方は知らないのでしょう。
 
 奇跡と偶然がが折り重なって、
 二度目の再会を果たした日の夜に、走りすぎて
 転んだのに、奇っ怪にも笑い声をあげていたことも。 ]

(83) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 微笑み返されるそれだけで、
 ほっとしている私には、他人からすれば
 大したことのない、気軽に名前で呼んで欲しいという
 要望も、儚い希望のままになってしまうのだ。

 だから今日この日もきっと、この願いは口に出せない。 ]

(84) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 うん、明日は休館日だから。

[ 嬉しい?私なんかと過ごす時間が?
 私の妄想が聞かせた幻聴じゃなくって? ]

 一緒だね。

[ もう一度言って、と口に出す勇気はないから
 一言一句、貴方の言葉を聞き逃さないように
 意味もなく微笑んだ、同時に喋りだしたために
 聞こえなかった、なんて事態になってしまわないように。

 彼女は、更に私を酔わせるみたいな言葉を重ねて
 くれたものだから。ついマスターの出してくれた
 チェイサーの中身を三分の一ほど、体内へ入れた。

 冷たい水が胃へ落ちていくだけで、
 頬の紅潮を鎮めるまでには至らない、ああこれはすこし
 まずいかもしれない。 ]

(85) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

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[ 遅かった。感情と表情直結してしまった。
 もっと普通にそうなの、嬉しいなくらいに
 留め置くつもりだったのに。

 彼女は変に思わなかっただろうか
 もしそうなら、ちょっと酔ったかも、とかで
 ごまかせるだろうか。

 出てくる酒を受け取るついでに、彼女の表情を
 覗き見る。美しい、とくに歪に歪んだ表情は
 していなかったように思う。

 ギリギリセーフらしい、よかった。 ]

(86) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 みんな そうなのかな。
 仕事した後に、家にいると、いつでも
 横になって休めちゃうもんね。

 映画館で見ると、音も大きくて
 ビクってする時あるから、

 寝ていられないっていうのも
 あるかもしれないけど。

 音が大きく過ぎて耳が馬鹿に
 なるときがあるし、自宅派になっちゃう。

(87) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ どうか先程の失態について忘れて欲しい
 その思いからつい喋りすぎて、慌てて
 炭酸の泡の浮かぶ液体を口に含む。

 好きな味だから選び取ったのに、
 ふわりと芳醇な香りが抜けていくだけで、
 ちっとも味がしない気がした。 ]

(88) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ああ、それもわかるかもなぁ。
 予告だけ見ると、面白そうだなって
 思ってしまって。

 失敗することも、結構あるかも。

[ 流行を追いかけているイコールミーハーだとは
 思わない。というか、常に濁流の如く流れ行く
 情報の中から選び取って吸収できるのだから
 むしろ尊敬すら覚える。

 遠坂さんは有名なものを選び取っていると言う。
 なんだかとても、らしいな、と思った。 ]

(89) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ………、

[ 遠坂さんは実写映画とかはどう思う?
 それは話題のチョイスとして正しいのだろうか。
 その迷いに対する答えをシミュレーションしてみた。

 遠坂さんは実写映画とかはどう思う?
 話題になっているものなら知っているかも

 私は原作派でね
 へぇ漫画だったかしら?そういうのも好きなの?

 ……………。これはだめだ。絶対だめなやつ。
 いくら自宅に招く客がいないからって
 カモフラージュもせずに並んでいる剣客漫画や
 スポーツでありながらスポーツでない漫画が並んでいます
 なんて口が裂けても言えない。ドン引きされたら
 その瞬間から呼吸できなくなるかもしれない。

 なしなし、と脳内でバツマークを描いた時。 ] 

(90) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

( いま   なんて )

(91) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 嗚呼、堪えて欲しい私。
 どうか不審者みたいにならないでほしい。

 聞き間違えでないのなら、今。

 衝撃的な言葉が聞こえてきたけど
 びーくーる、びーくーる。

 そんな言葉を脳内で左から右に流しながら
 瞬きを二つ。大丈夫かな、この答えで、
 長いこと沈黙したら、困らせてしまうかもしれない。

 よし、通れ、きっとだいじょうぶだ。
 声が少し震えている?き、気のせいだよ…… ]

(92) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 すてき。
 良いの?本当に。

[ また大きく瞬きをしつつ、冷えたグラスを両手で
 抱えるようにして、指の震えを押さえつけて
 どう?と重ねて問う>>74彼女に、 ]

 丸いケーキ、久しぶり。
 チキンもすき。でもいつもどうせ食べきれないからって
 諦めてたから、

(93) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 本当に嬉しい。

[ 私は二つ、嘘をついた。

 ひとつめのうそは
 丸いケーキは嫌なことがあった日には買うし
 お店の人にパーティですかと問われて、
 真顔で一人で食べますとバカ正直に言うものだから、
 買いに行くたびに「おつかれさまです」って
 声をかけられる。

 そしてふたつめのうそは、
 嬉しいのも本当だけど。
 クリスマスなんていう特別な日に、一緒に過ごす
 相手に私を選んでくれたことへの優越感のほうが
 嬉しさより勝っていたこと。 ]

(94) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ そういえば聞いたことなかったな。

 ねぇかれしはいるの?

 どんな答えが返って来ても、
 今の私ならそうなの、で済ませられると思う。

 いたとしたら、クリスマス当日に、
 招く招かれるはわからないけど

 彼女の隣りにいるのはわたし。

 いないとしても、同じこと。

 ただの友達である私が、幾千もいるであろう
 遠坂 佳子とクリスマスを過ごしたい有象無象を
 押し退けて、彼女の隣に存在するのだから。 ]

(95) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ピザ……作ろうかな。
 そしたら、………遠坂さんの好きな具も
 いっぱい乗せられるし。

 どんなのがすき?

[ こんなずるい私が居ることを、
 私は知らなかった。

 独占欲なんていう言葉の意味を
 身を持って知ることになることも、

 ずるい私が、いとも簡単に笑顔を作れて
 しまうことも――。* ]

(96) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【独】 明仄∴暁星 クロエ

/*
22発言てお前………。
まぁこう雰囲気で発言数使ってるから
おまけで17発言くらいで………

(-6) 2021/04/14(Wed) 22時頃

【人】 一杯と自由 マスタ

[ 空いたグラスを下げて、新たなグラスに
 酒を注ぎ入れた。** ]

(97) 2021/04/14(Wed) 23時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ なるほど。子供みたいか。
 エロいではないのか。改めよう。
 いや無理だなエロかった。

 脳内リプレイ映像を元に行う脳内会議は
 10秒で結論をたたき出した。

 のを脇に除けて。 ]

 大丈夫よ、きっと私しか見ていなかったから。
 気が緩むくらいに親しい仲の相手になら
 そのくらいのこと、恥じらう必要も無いでしょう?

[ 実にエロくて可愛らしかったです御馳走様でした。
 を変換するとこうなる不思議。自分でももうわからん。

 あなたが思い浮かべ憧れる「遠坂さん」が
 これで正解なのかはもう私にもわからないけれど。
 こういうのは堂々とやったもん勝ちだ。
 雰囲気で押せばなんとなく押し通る。経験上。 ]

(98) 2021/04/15(Thu) 05時頃

【人】 啓明結社 カコ

 あら、大人だからって
 慣れる必要ないこともあるでしょう?
 幾つになっても、不快なものは、不快だし
 怖いものは、怖いわ。

[ かわいい、かわいい、女の子。
 か弱くて、守ってあげたくなるような。 
 庇護欲って概念はきっとあなたのためにある。

 なんて幻想をあなたに抱いている自覚はある。
 少しくらいは。
 
 きっと一人でなんでも出来てしまうだろうに。
 頼られたくて、必要とされたくて、求められたくて
 そうであればいいそうじゃないかと思ってしまうのが
 私の願望の発露なんだとわかってはいる。 ] 

(99) 2021/04/15(Thu) 05時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ いつもどこか不安げに見える気弱そうな表情、
 遠慮がちで控えめな声
 衣服に隠れ切らない豊かで柔らかそうな体は
 乱暴に触れれば壊れてしまいそうで。

 大切に、たいせつに、優しく包み込んで
 ずっと笑顔でいてほしいのに
 涙に歪む顔ばかりを思い描いてしまう私は
 性癖が複雑骨折している自覚もある。

 私だけが、あなたに涙を流させることを
 許されたいだとか、受け入れて欲しいだとか。
 心底クソみたいな都合の良すぎる願望を
 どうせあなたに直接ぶつけることはないのだからと
 いつも自分に言い訳をして、思い描いた。 ]

(100) 2021/04/15(Thu) 05時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 記憶の中の少女のあなたは
 華奢で頼りなくてお人形さんみたいで。
 一度だって涙なんか見たことがないくせに
 いつだって泣き顔ばかりが容易く想像させられた。
 きっとこんなことを強いれば泣いてしまうから、なんて。

 宝石みたいな涙を零す綺麗な泣き方じゃなくて
 涙だけじゃない水分で顔をぐしゃぐしゃにして
 整わない呼吸に苦しげに咽ぶような。

 進学先を聞き出せなかった所為で
 卒業後別々の高校に通って、大学に進んで、
 今の仕事に就いて
 あなたを忘れようとして忘れられないまま
 私の時間だけが過ぎていっても、
 長いあいだ、ずっと、ずっと ]

(101) 2021/04/15(Thu) 05時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 記憶の中のあなたは少女のままで
 大人になってからも頭の中で
 少女のあなたに乱暴をし続けてきたから

 あの日この店の階段を下りて後ろを追いかけた
 「雰囲気が似ているけれど肉付きがエロすぎる女性」が
 似ているもなにも本人だったなんて
 わけのわからないバグみたいな現実に
 まだ、頭がついてきていないのかもしれない。 ]

(102) 2021/04/15(Thu) 05時頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 別段年幅もいかないいたいけな少女に
 乱暴する願望があるわけじゃない。
 大人になったあなたをうまく思い描けなかっただけで
 触れるのなら、やわらかそうな体がいいに決まっている。

 だからあの日あなたに「知り合いに似ていた」なんて
 された経験がない分だけ下手くそなやり方の
 ナンパをしようとしたわけで。

 願望をねじ込んだみたいに
 都合が良すぎる姿に成長したあなたを
 視覚で認識してはいるけれど未だ現実味は極めて薄く
 長年思い描いた分だけ、少女のままの印象が強くて。

 思い通りに、無理強いできてしまいそうな印象が
 いつまでも抜けないのはそのせいなのかも知れない。 ]

(103) 2021/04/15(Thu) 05時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ あなたはもう少女ではなくて、自立した大人で、
 それなのに

 きっと私以外の男にも
 強要されれば拒めないんじゃないかなんて
 悪意もなくあなたを弱者と見縊って
 勝手に守りたがってるなんて

 酷い傲慢だ。

 ……─────なのに。 ]

(104) 2021/04/15(Thu) 05時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ これも欲目なんだろうか。
 いい加減迷惑そうにされたって仕方ない筈のに何故か

 私に心配されることに、いつも
 喜んでいるように、見えてしまうのは。 ]

 けれどそうね、私も少し心配性が過ぎたかしら。
 ごめんなさいね。
 柳葉さんったら、可愛らしいから
 ついつい心配になってしまって。

[ 気のせいだ。勘違いだ。
 そうわかっているくせに。
 わかっているからこそ。

 『そんなことない』が欲しくて、卑怯な言い回し。
 ああ、だめだ、これはきっと「遠坂さん」らしくない。​ ]

(105) 2021/04/15(Thu) 05時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ ふたり揃って休日前の夜だということは把握済みだ。
 改めてあなたの口から聞かなくとも。

 けれど。なのに。

 「一緒だね」とどこかはにかむように笑うその笑顔が
 一緒に過ごす約束もない筈の二人の休日を
 喜んでいるようにみえてしまう。どうしても。

 あなたとの間にあすの約束があっただろうか。
 記憶を総動員させてみてもないものはない。はずなのに。

 いまにもあなたの口から
 「何をして過ごそうか?」そんな言葉が
 飛び出してきそうな錯覚に襲われて目眩がした。 ]

(106) 2021/04/15(Thu) 05時半頃

【人】 啓明結社 カコ


 あら、なんだか嬉しそうね。
 楽しみの予定でもあるの?

[ ねぇ。いって。ききたい。
 私と過ごすんだって。

 いえそんな約束はないので
 まずありえないのですけれど。

 知ってる。

 けど脳内でだけちょっぴり雰囲気に
 酔ってみるくらい許されるでしょう?許せや。 ]

(107) 2021/04/15(Thu) 05時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 どうかしらね。映画つうなら違うのかも?
 私はそこまでではないから、わからないけれど。

 大きな音も困るけれど
 逆にに小声が上手く聞き取れなかったりして
 巻き戻しが欲しくなることもあるのよね、私。

 娯楽って認識しかないから気が抜けちゃって
 どうしても熱中し続けるほどの集中力が足りなくって。
 
[ 真面目に見るほどのまともな映画に
 触れていないせいもありますけれども。
 片手間に流して適当な退屈さを罵る見方しか
 していないですけれども。

 余計な言葉を伏せてしまえばばれることもあるまい。
 齟齬もないはずだ。いまのところは。
 そんなくだらない心配はすぐにどうでもよくなった。 ]

(108) 2021/04/15(Thu) 05時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ やっと。いえた。誘えた。
 けれど答えを聞くのが怖い。

 訪れる沈黙が、恋に浮かれて無駄にポジティブな嗜好を
 一気にネガティブに突き落とす。

 きっと困っている。どう断ろうか悩んでいる。
 曖昧に肯定しておいて、
 後で予定が入ったことにされるのかも。
 ああでもその断り方は随分と優しい。
 迷惑じゃないかって遠慮されるのがきっと一番キツい。
 それが本当の意味の私への遠慮ではなく
 遠慮したいがための気遣う振りだと気付いてしまえば
 きっと立ち直れないかもしれない……

 すごい勢いで流れたマイナス思考を
 たった三文字が吹き飛ばす。

 「すてき」なんて。
 やだ。かわいい。蕩けてしまいそう。 ]

(109) 2021/04/15(Thu) 05時半頃

【人】 啓明結社 カコ

 ふふ、……
 お友達とクリスマスパーティーなんて
 学生時代にすら縁がなかったから
 なんだか今から浮かれてしまいそう。

[ 喜んでくれたのが、嬉しい。
 喜ばせられたのが、嬉しい。

 ただの友人としての立ち位置でも抱いて許される範疇の
 その二つだけを自己暗示みたいに頭の中で繰り返して
 上品に見せる所作で口元に手を添えて
 はにかむように静かに笑っておく。

 かわいい。かわいい。すき。かわいい。
 キスしたい。かわいい。かわいい。たべてしまいたい。

 喧しく騒ぐ雑念と心臓の音を意識から切り離す作業は
 なんだか修行僧じみている気がした。 ]

(110) 2021/04/15(Thu) 05時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ もしも当日嘘に変わったとしても
 今だけは本心で、楽しみにしてくれているように
 感じてしまうのは、きっと、錯覚ではなくて。
 錯覚なんかじゃないと信じたくなるような
 信じられるような気持ちになったのは
 いつだって遠慮がちなあなたが
 手作りを、食べさせてもいいと思ってくれるだけの距離に
 いつの間にか居たらしい実感を噛み締めたからだ。

 まって。推しからの供給が急に膨大すぎてしぬ。 ]

 やだ。ピザって家で作れるの?
 ……あ、まって。今の、おねがい、忘れて頂戴。
 
 料理、全然できないみたい……やだわ、恥ずかしい。
 すこしくらいはするのよ?
 確かに、凝ったものに挑戦したことはないけれど。

(111) 2021/04/15(Thu) 05時半頃

【人】 啓明結社 カコ

[ 本当は知っているしなんなら作れるけれど。
 無知を装うなんてずるいやり方。

 けれど、だってその方がきっとあなたは
 私のために張り切ってくれるんだって想像が付いて。

 それが嬉しくて、たのしみで。

 そのためならば普段は絶対しないことだって
 こんなにも簡単にできてしまう。

 ああ、だめだ。「遠坂さん」の仮面が剥がれててる。
 でも今日は、仕方ないと思う。
 勇気を出して、受け入れて貰って
 浮かれずにいられる程の冷静さは
 今日はもう、持ち合わせていなかったから。**]

(112) 2021/04/15(Thu) 05時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 私しか見ていなかったから。
 そう遠坂さんはいう。

 もしも私が酔っ払って、道端で吐いたり
 脱いだり、暴れたり、そんなことになったとしたら?

 貴方に痴態を見られるくらいなら
 見知らぬ千人に目撃されたほうが
 
 よほど、マシだと思えてしまう。 ]

 ……でも恥ずかしいものは、恥ずかしいの。
 気をつけなくちゃ。

[ 包容力の塊みたい。
 本当にだらしのない姿を見せても、
 貴方は同じように、そのくらいのこと、と
 言ってくれるだろうか。 ]

(113) 2021/04/15(Thu) 22時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ……たしかに、そうかも。
 もしも耐えられないなと思ったら、
 ( いちばんに ) 連絡するね。

[ 抜けている、いつか危ない目に合う
 そんな風に思ってくれているのだろうか。

 ああ、指先は心より、頭より、ずっとずっと
 素直だ。

 広げて、閉じて。握って。

 意味もなく、せわしなく。

 幸せを享受している。過剰な幸せに、怯えてもいる。 ]

(114) 2021/04/15(Thu) 22時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ だってこんな気持ちになること

 今まで生きてきて一度もなかったの。 ]

(115) 2021/04/15(Thu) 22時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ううん、そんなことないの。
 ありがとう。

 え、あ、……うん?

[ 心配性が過ぎたかしら。
 みにくい私の心を何も知らない遠坂さんが
 そう言ったのに、首を振ってしまう私は
 本当にずるい。

 そうだね、私も大人だから大丈夫

 そう言ったらもう気にかけてもらえないのかも知れない
 かまって欲しい幼子みたい。

 いいかげんいい年なのに。
 同じ年なのに。

 貴方の優しさに、漬け込んでいる。 ]

(116) 2021/04/15(Thu) 22時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 酒を摂取するペースはいつもより、
 そりゃいつもより少し早かったかもしれない。

 でもだからといって、帰れないほど酔うことは
 きっとない。

 この時間が終わればきっと。

 ほろ苦く薄っすらと回っているふわふわした
 酔いも、瞬く間に冷めてしまうだろう。 ]

(117) 2021/04/15(Thu) 22時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 うん?うーん………
 予定、はないけど。

 今?うん、今がとても楽しいから。

 帰りたくないなぁって思う。

[ 浮かされてる。
 熱に。

 もしも怪訝な表情を浮かべられたらどうしよう。

 お酒のせいに、できるだろうか。 ]

(118) 2021/04/15(Thu) 22時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 あ、それもわかるかも。
 字幕だと特に、あれ?って巻き戻したりとか
 するもんね。

 お互いのおすすめを見たりとかも
 面白いかも。

[ そうしたらきっと次に会うときに、
 もっと盛り上がる事ができるかもしれない。

 共感することができるかもしれない。

 考えているだけで少し楽しい。

 それに、自然に。

 次の約束を取り付ける事ができるという最大の
 メリットもあるし。 ]

(119) 2021/04/15(Thu) 22時半頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 そうなの?遠坂さんのまわりにはいつも
 友だちがいっぱいいたように見えたし、

 いつもそういう感じなのかと。

[ あれ私。もしかしてしくじっていないか。
 これではまるで、貴方のこと遠目に見ていました
 と自白しているようなものではないか?

 違うんです、違うんです、
 違わないけど、違うんです。

 冷や汗が背中を伝っていく感覚がする。

 変に思われなかっただろうか。
 いやでも、事実彼女の周りには、

 彼女を王子様だとか囃し立てて、
 手軽な疑似恋愛を楽しみたい人たちが居たはずだから
 目にしたタイミングがあってもおかしくない筈だ。 ]

(120) 2021/04/15(Thu) 23時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ 彼女たちを羨むことは、なかった。

 期待に答えるように、きりりとした表情で
 答える貴方に思うところがなかったわけではないけれど。

 長い髪がふわりとゆれるのを素敵だなって
 そう思ったから。

 ある日彼女がばっさりと髪の毛を切って
 登校してきた日に抱いた感情は、

 もったいない、だった。

 きれいだったのに。今の姿も似合うけれど。

 うつくしかったのに。

 それをかっこいい、男子みたいだと囃し立てた
 あの子達に、なにもわかっていないな、なんて
 思ったほどだった。 ]

(121) 2021/04/15(Thu) 23時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 ふふ、作るっていっても
 シートを買ってきて好き勝手具材をのせるだけの
 簡単な方。

 生地からつくっても、オーブンに入らないから。

[ 忘れて頂戴と貴方は言うけれど。
 とても忘れられそうにない。

 この雰囲気ははじめて、みたから。

 綺麗でしゃんとしているのに、こんな表情も
 するの。ずるい。きれいなのに、かわいいも
 持っているの?すごい。

 思わずじっと見入ってしまったから、
 笑ってごまかすこととする。 ]

(122) 2021/04/15(Thu) 23時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 手際良さそうだものね。
 ……私ってね、そんなに大した趣味だとか
 なくて。

 でも料理は好きなの。

 ……あ、でも誰かに食べてもらったことは
 ないから、味の保証はできないかも。

[ 勤め先が知識の宝庫だから、自宅で
 作れるものに関してはあれこれ手を出しては
 成功したり失敗したり大成功したり。

 ……大失敗は今の所ないと思う。
 私の味覚が壊れていなければ。

 ああでも ]

 機会があったら、こんど。

(123) 2021/04/15(Thu) 23時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

[ まって――。ねぇまって――。
 そんな言葉は口にする予定じゃなかった。 ]

(124) 2021/04/15(Thu) 23時頃

【人】 明仄∴暁星 クロエ

 食べに来る?

[ つるり、自分の唇から溢れ出ていった言葉に、
 自分で驚いている。

 ああ、どうしよう。

 気を使って上手に断ってくれたなら
 ですよねって冗談みたいに、

 笑えるかもしれないけれど、どこかで期待
 しているかもしれない。

 目をそらして、なんてね、とか言えばいいのか
 でも、そんなこと、今までしたことがないものだから。

 やたら大きい体内の音が、私を焦らせる。
 どうか、どうか、気づかれませんように。** ]

(125) 2021/04/15(Thu) 23時頃

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