37 忙しい人のための手紙村(望郷編) RSS
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ワレンチナに6人が投票した。
ラルフに1人が投票した。
ワレンチナを投棄するには畏れ多かったので、取りやめた。
時は来た。乗客達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。
現在の乗客は、ワレンチナ、キョウスケ、ネコ元帥、クラリッサ、ラルフ、カリュクス、ナルミの7名。
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/* 今日もネコ元帥がデフォだなあ。 これって入室順で固定とかだっけ? われんちーなぽちっとなー。
(-0) 2024/10/27(Sun) 09時頃
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──真実を告げる勇気──
[三年間、この枯れた星に来てからの毎日に楽しみは一つもなかった。 ただ生きながらえて、ただ、死を待ちわびて暮らす。
それでもウォルフは自身の選択は間違っていないと信じていた。 カリュクスを庇い、殺人の罪を背負った事を。 もしもウォルフが何もせずに居たら、カリュクスが罪に問われた事になる。
あの部屋で何があったのか。 アンタレスという男は、カリュクスの父親が政略結婚の相手として選んだ人物だった。 恐らく彼は婚前交渉に及ぼうとしたのではなかろうか。
カリュクスはまだ幼い少女であったというのに。
抵抗を試みたカリュクスとアンタレスはもみ合いになっただろう。 そして、どちらかの持っていた銃で彼を撃ってしまったのではないか。]
(0) 2024/10/27(Sun) 10時頃
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[殺意あっての行為ではない。正当防衛が主張できるかもしれない。 カリュクスの父親の力をもってすれば、事件そのものだってもみ消せたかもしれなかった。
だが、カリュクスはどうなるか。 自身の手が血に染まった記憶を背負って生きていくなど… 仕事で人を殺して来た俺なら、どうという事はないが。
彼女には穢れなきままで居て欲しい。 あの陶器のようにつるりとした白い手が血が汚れた事を知らないでいて欲しい。]
(1) 2024/10/27(Sun) 10時頃
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[女性というのは不可解な存在だ。 そんな風に気取る必要のない場面でつんとしてみたり、 そうかと思えばたまに毬が転がるようにコロコロ笑ったり。
パンのように柔らかそうで、触れるだけで壊してしまいそう。 イイにおいがしてふわふわしている。 子供であるなら猶更だ。
師匠と接するのとはまるで違う世界だった。
ウォルフは無口であるから、ネコ元帥を通す以外ではほとんど口を利かない。 彼女もあまり口を開かないから、二人はただ一緒にいるだけの場合も多かったが… その温度が心地よかった。安らぎ、と呼んでいいのだろうか。
ウォルフはカリュクスに逢って初めて知った。 人の傍にいることの喜びを。 初めて、思った。 人の笑顔を護りたいと。]
(2) 2024/10/27(Sun) 10時頃
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[だから、彼女の罪を自身のものとして自首したのだ。 幸いカリュクスは激しい記憶の混濁を起こしていたので、アンタレスを撃ったことを覚えていなかったし、今でも思い出してはいないらしい。
これでいい。 ウォルフの事など忘れて、幸せな人生を歩んでくれたらそれで。
しかし…。]
……。
[カリュクスから届いた電子メールを読み、ウォルフは頭を抱えた。 彼女はどうしても知りたがっている。事件の真実を。 ウォルフを助ける為に。
綴られている想いは悲痛な叫びのようで、ウォルフの胸は締め付けられた。 こんな事ならメールに返事をしなければ良かった。 ウォルフは死んだと思わせておけば。
だが、もうカリュクスは知ってしまっている。 そしてウォルフに逢いたがっている。]
(3) 2024/10/27(Sun) 10時頃
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どうしたらいいんだ。 どうしたら。
[このまま秘密を護ればカリュクスは真実を知ることはないだろう。だが、その場合、彼女を助けるのか。また親の道具として利用され、好きでもない男と結婚させられそうになっているのに。誰が…それを護ってやるのか。
ウォルフは唇を強く噛んだ。]
(4) 2024/10/27(Sun) 10時頃
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『ウォルフ・ホルシュタイン。少し話があるのだけど。』
[刑務官、監督官から囚人が声を掛けられる場合、何か通告があるとかそんな場合が大半である。ウォルフはほとんど問題を起こすことはなかったので首を傾げる。その相手が先日食堂で助けた女監督官であることも少しだけ気にかかった。
個室に連れていかれる。他の者には話が聞かれない場所だ。 怪訝そうな顔をするウォルフに女監督官、ニーナは単刀直入に口火を切った。]
『ウォルフ、あなたはアンタレスという男を殺していないのではないの?』
[突然の詰問にウォルフは黙り込む。どこからそんな事を嗅ぎつけて来たのだろう。そして、罪を告発し罰を与える側である刑務官がウォルフにそんなことを告げるのは何故なのか。]
『私たちはここで、罪を犯した者たちが受ける罰を見守っているわ。 でもね、別に誰にでも重い枷をつけたいわけじゃないの。 もしも罪を犯していないのにここに来ている者がいるのなら…』
(5) 2024/10/27(Sun) 10時頃
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[ウォルフは下を向き、口元だけで笑った。確かにウォルフはアンタレスを殺してはいない。しかし、殺し屋として何人もの人間の命を奪っている。無期懲役どころか死刑相当の罪を犯している。]
『ねえ、あなたは本当にここにいるべき人なの?』
[ニーナの言葉にウォルフは顔を上げた。本当に彼女の意図がわからない。ウォルフは彼女がカリュクスの電子メールを読んでいる事を知らないからだ。]
『本当に無口なのね、あなた。いいわ、じゃあ私の話を聞いて頂戴。 私はね、地球で婚約者に浮気されて破談になり、ここに来たのよ。 ほんと、散々だったわ…』
……?
[意図がわからないどころではなくなった。彼女の身の上話が始まるのは想定外である。 といって、席を立ち部屋を出る訳にもいかずウォルフはもじもじと膝をすり合わせる。]
(6) 2024/10/27(Sun) 10時頃
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『……馬鹿だった。でも思ったのよね。あの時、誰かが私の傍にいてくれたのならって。 たった一人で結婚相手を決めて、突っ走ってしまったからあんなことになったのよ。 友達にでも親にでも相談できたら良かったのに。
…信頼して頼れる人が居たら。 助けてくれる人が、居たら。』
……。
[なんと言ったらいいのか困り、ウォルフはもごもごとする。座り心地が悪いとでも言うように身体を揺すった。]
『……私が何を言いたいかわかる?』
[いやわからん。ウォルフの小さな目はメダカぐらいの大きさまで小さくなる。]
(7) 2024/10/27(Sun) 10時頃
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『人は、一人じゃ駄目なのよ。あなたが助けるべき人がいて…そして、あなたを助けてくれる人が、いる。
違うかしら。
真実を告げるのに勇気はいるわね。でもね、それをするということは相手を信頼するってこと。信用じゃなくて、信頼よ。
信頼がある同士こそ…きっと道を切り開けるの。
私は婚約者と表面的な話しかしてなかった。 お互いの信頼を築けなかった。
結婚なんて。出来るはずがなかった。』
(8) 2024/10/27(Sun) 10時頃
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[その言葉はまるで、カリュクスとウォルフの事を知っているかのような口ぶりであった。ウォルフは神妙な顔つきになる。彼女の言う事は一理ある。しかし…。]
『って、そろそろなんか話してよ。あ、でもい、でもいいから。』
…あ。
『いや本当にあって言うなよ』
…い。
『だからー!』
(9) 2024/10/27(Sun) 10時頃
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[やれやれと言った表情で腰に手をあてているニーナ。その様子にウォルフはクスクスと笑ってしまった。
彼女がどういった経緯でウォルフの秘密を知ったのかはわからない。そして、何を考えているかも。だが、ウォルフに敵対するとか害をなすつもりがないことだけは確実に伝わった。
女性というのは本当に不可解だ。 それはカリュクスと触れてウォルフは良く知っていたはずだが…。 言葉少なげなウォルフに対して地団駄を踏む刑務官が愛らしくて、ウォルフは微笑む。
そして、いつしかその笑顔は静かな決意へと変わっていく。]**
(10) 2024/10/27(Sun) 10時頃
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>>> TO:Calyx Hermetica
笑ったりなどしない。子供の頃にトマトを嫌がる様を可愛いと思っただけだ。 今それが苦手な事情がそういう理由であるなら、 無理に食べる必要は、ない。
誰を信じるのか。 何を信じるのか。 それはお前が決め判断することだとは思う。
人の主は自分以外にあり得ないからだ。
だから同じ理屈で言うのなら… 俺はお前を信じている。 俺が心を開ける人間はお前と師匠ぐらいだ。
(-1) 2024/10/27(Sun) 10時半頃
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ただ、俺はお前を信頼はしてこなかった。 子供だと思っていたんだよ。 実際、ついこの間までお前は子供だったんだ。 しかし…
もう、お前は仕事もこなし、父親が強いるものに自分一人で立ち向かって抵抗しようとする意思のある大人なんだな。…大人に、なったんだな。
俺は間違っていたと思う。 俺一人で何もかも背負えば問題は解決すると思い込んでいたからだ。 しかし、俺がこのままここに居ることはむしろ、お前を救える者が誰もいなくなるに等しい。
(-2) 2024/10/27(Sun) 10時半頃
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カリュクス。
俺はアンタレスを殺してはいない。 罪を被ろうと決め、ここに来た。 俺が死ぬことで護りたいものがあった。
俺がアンタレスを殺した決定的証拠は何もないだろう。 お前の父親やアンタレスの親族にとって、俺が犯人である方が都合がいいからそのように裁判がすすんだんだ。
彼らの地位を利用すれば。 俺が自首したという事も加味すればそれは簡単な事だった。 お前が調べた通りだよ。
(-3) 2024/10/27(Sun) 10時半頃
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お前に逢いたくない? 三年間、忘れた事なんかない。 お前の夢を見ない日はなかったよ。
ネコ元帥ではお前を護れないだろう。 俺は、お前の元へ行きたい。 駆け付けたい。
逢いたい。
お前の力を借りる必要がある。 どうか、俺をここから出して欲しい。 それが叶えば俺は、命にかえてもお前を護る。。
こんな内容のメールが届くか、わからない。 それでも一抹の望みを込めて。
>>> FROM:Wolf・Holstein
(-4) 2024/10/27(Sun) 10時半頃
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メール? 一体誰から……。
[彼からの返信だとすると早すぎる。 サーバからの通知に眉を顰めたのは 急ぎの報せならばよくないものなのでは? そんな考えが過ったからだ。
送信元を確認して胸を撫で下ろす。 しかし前回俺が送ったメールが届くのは 今頃の筈だ。 不思議に思いながら文字を追った。]
[そこに綴られていたのは短い問いかけ。
いつかのように首を傾げる。>>0:44]
(11) 2024/10/27(Sun) 11時半頃
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---------------------------------- 宇宙に出ることを夢見ない男はいない。 というのは半分冗談にしても。
…実を言うと覚えていないんだ。 いや、これは冗談じゃない。
昔から宇宙への憧れがあった、のは 確かな筈なんだ。 子供時代の日記にも残ってる。 ただ、動機、原点だったり その時の想いは忘れてしまった。 皆覚えているものだろうか?
具体的に何がしたいなんてものはない。 未知の誰も知らない物質を見つけたい、 それを利用して自身の研究に役立てたい。 そういった気持ちならある。
(-5) 2024/10/27(Sun) 11時半頃
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名をあげたい・力を得たいという欲求は 俺には殆どない。 既に財も権力も既にある。 望むと望まざるに関わらず。 まあ正しくは俺の家が なんだけどさ。
君の満足できる答えじゃなかったかもしれない。 が、まあ真実はこんなものさ。
----------------------------------
(-6) 2024/10/27(Sun) 11時半頃
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[彼へのメールをしたためながら 幼い日の記憶を辿ろうと目を瞑る。 じきに頭の奥が痺れてきた。 もう少し何か書き加えようとしたが、 頭痛の気配を感じたため、そのまま送信する。
仕事の時間が迫っていた。 まだ朝食も採っていないことを思い出し、 即栄養補給のできるゼリー状のパックを 流し込み、痛み止めを口にする。 それから、惑星へと降り立つ準備を整えた。]
(12) 2024/10/27(Sun) 11時半頃
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[身体の調子を問われ「問題ありません」 そう答えた。 白く殺風景な──病室。流線形のベッド。 『肉体 脳波共に異常なし』俺に下された診断に 何が起こったか思い出せず、状況を問うた。
俺の寝ている間に機関の高官が訪れ 家族に詳細を説明していたらしい。 緊張感のある重たい空気はそのせいだろう。 俺も状況を知らされ自身の記憶と照らし合わせる。]
そうですか。 惑星には辿り着けなかったんですね。
[死んだクルーの全貌が明らかになったのは 精密検査が済んだ後だった。]
(13) 2024/10/27(Sun) 11時半頃
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[隊内で比較的会話をしていたクルーの名もあった。 内容が判明するにつれ、如何に大事故だったかが わかる。 よくも無傷でいれたものだ。 『……キョウスケ様は幸運だったのですよ』呟く執事の顔。 果たして安堵の色を湛えていただろうか?]
……あいつは無事だったのか。
[公表された死亡リストになかったルームメイトの顔。 記憶に残る出来事の羅列。 そう。馬が合わない相手だった。"俺"とは。]**
(14) 2024/10/27(Sun) 11時半頃
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クラリッサは、ここまで読んだ。
2024/10/27(Sun) 15時半頃
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[ふとした拍子 事故のことを口にすれば 母親は視線を逸らし、憂いた瞳で静かに微笑む。 俺以上に心痛を抱えているようだ。 婚約者は戸惑いと仄かな怒りを身の内に飼っているよう。 燻りを誰に向ければいいのか測りかねている如く。 彼女は入院中は一度も顔を出さなかった。
当事者よりも周りのほうが気を揉む、 そんなものかもしれない。 やがて俺は話題に出すことを止めた。]
(15) 2024/10/27(Sun) 16時半頃
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[恵まれた環境で育った。 不自由のない満ち足りた日々。 度を越した我儘と見なされなくば 求めると与えられる品と体験。 ふと、広々とした中庭から空を眺める。
欲しいと願い手を伸ばしても 届かない空の向こうの景色。 どんな気持ちで夢見たのだろう。 そこに何があったのだろう。
あまりにも 遠い とおい記憶。 思い出せるだろうか。 今も、この胸のうちに同じものが あるだろうか。]
(16) 2024/10/27(Sun) 16時半頃
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[今、目の前に広がる星の光景に踊る心は 本当に俺が望んで得たものか。
故郷よりはるか遠く離れた星系の恒星 その光が沈んでいく様に 目を眇めて。]**
(17) 2024/10/27(Sun) 16時半頃
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クラリッサは、ここまで読んだ。
2024/10/27(Sun) 17時半頃
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[ 婚約者に自室が見たいと懇願されて 諾を返し案内した。 あの頃過ごしていた部屋は、 今の殺風景な白塗りの棺桶に比べれば 僅かに人間味の残ったものだったが、 相手の興は削がれたらしい。 或いは、小娘の応答の淡泊さが癪に障ったのか。
唐突に下卑た嘲笑と銃口を向けられ、 『脱げ』と命じられた時にも、 少女は己の身に何が起ころうとしているのか 理解できていなかった。 ]
(18) 2024/10/27(Sun) 21時頃
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[ あまりに軽々しく扱われ、見た目もチャチだったので、 最初は玩具の銃だろうと勘違いしたのだ。 そもそも、仮にも婚約者の ご機嫌窺いに馳せ参じるのに 帯銃しているなんて非常識も甚だしい。
よくよく考えれば、吹けば飛ぶような小娘でなく、 いつも扉の前に待機させている護衛の巨漢の方を 警戒していたのだろう。
反応に困って立ち尽くしていたら、 苛立ちも露わに寝室に引きずり込まれた。 ]
(19) 2024/10/27(Sun) 21時頃
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[ 突き飛ばされて、寝台に沈み込む華奢な身体。 逃げようともがく間もなく、覆い被さる男の熱気。 足元から柔肌を蹂躙し這い上がってくる 痺れるような悪寒と悍ましい恐怖。
何度も打たれ、鷲掴みにされた髪を 振り解きながら必死に抵抗する。
嗄れた悲鳴のかわりに鳴った 布の裂ける音に錯乱極まった時、
――ふと、手繰った指先に 銃身の冷たい感触があった。 ]
(20) 2024/10/27(Sun) 21時頃
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……………………ああ、そうなのね。 《彼》 でなく わたくしが 撃ったのだわ。
[ 憑き物の落ちたような貌で、 少女は己が両手を見下ろした。
傷や染みの一つもなく、爪先まで整えられた 苦労知らずの無力な手だ。 純真無垢に見えるけれど、あの日確かに 返り血で紅く紅く穢れ、罪を犯した手。
《彼》 の記した真実が、欠けていた記憶を埋め 《彼》 の潔白と同時に、少女の罪を知らしめる。
未だ頭の中心の鈍い痛みは引かない。 覚悟の上とはいえ、人の命を奪った現実が 少女の肩に重く重く圧しかかる。 ]
(21) 2024/10/27(Sun) 21時頃
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…………ありがとう。
わたくしに 真実を教えてくれて。 わたくしを 子供扱いしないでくれて。
あなたの献身に報いるために わたくしにできることなら 何でもするわ。
――だから、 待っていて。ウォルフ。
[ 血の滲むほど唇を噛みしめて、涙を堪える。 寝台に踞った少女は、抱き込んだネコ元帥の 三白眼としばし見つめ合った。 ]
(22) 2024/10/27(Sun) 21時頃
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明日から また頑張るから。
今日はもうなにも、考えたくないの――。
[ ネコ元帥の肉球がプリントされた手を持って、 ぽふぽふと自分の頭を撫でてみるも、 誤魔化しきれない寂しさに一層身を縮ませる。 胎児のように背を丸めた姿勢で、 どうか悪夢から守ってと、 ぬいぐるみの髭面に頬を擦り寄せて。
本当は 《彼》 の逞しい腕に凭れかかりたい 頭を撫でて、思い切り甘やかして、 大丈夫だ心配ないと力づけて欲しい。
星明りも入らない部屋から、 少女は叶わぬ想いを馳せる。 ]**
(23) 2024/10/27(Sun) 21時頃
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── その日
[カタリナに電子メールを送ろうとして、 幾度となくエラーが出たところで 異変に気付いた。
モニタを確認すると、いつの間にか目前に 大きな磁気嵐が起きている。]
ちょ……マジかよ。 いつ発生した?
[アシスタントのパルックに命じて航路を修正する。 まだ間に合うか。]
(24) 2024/10/27(Sun) 21時半頃
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[いや。 間に合わないかもしれない。 モニタを見て、次にした行動は、 再修正ではなく 電子メールの送信だった。
僅かな磁気の隙間を縫って、それは 地球へと送信される。
無事に送れたことを確認すると、全身の力が抜けた。]
はは……よかった。
I want you to be happy. ───「幸せになれ」 Love you lots! ───「愛してる」
……届けることができるなら、良かった よ。**
(25) 2024/10/27(Sun) 22時頃
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/* 「大丈夫だ、問題ない」だと 問題アリアリイーノックになってしまうので自重。
ト書きに……ネタを混ぜたい病気…… がまんがまんがまんがまん。
多分エピったら中バレしてるので緩むと思います。 いやもう、既にバレてる気しかしないけどね。 相方が透け透けの探せLv-10だからね。
ロリだから、辛うじてネタらず頑張れてる。
(-7) 2024/10/27(Sun) 22時頃
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Dear Clarissa,
手紙ありがとうございます。 長期の休みはそうですね……庭の世話の補佐をお願いしている、リックという少年がいるのですが。一人ではまだ、難しいかと。
セシルさんは以前写真で見せてくれた同い年の方でしたっけ。 音楽を一緒に楽しく奏でられる人がhabitableにいらして良かったです。 屋敷時代は先生も通われていたけど。俺は聴くだけしか出来ませんでしたし。
進歩というか、昔の俺が出過ぎたことをしていたのでは、と少し心配になったりはします。 クラリッサ様の作った料理を最初に食べさせてもらえるなんて光栄は、屋敷時代なら多分許されなかったと思うし…… ……だけどお願いされたら聞いてしまったと思いますが。
(-8) 2024/10/27(Sun) 22時半頃
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そういえば…… いつも植物の写真ばかりなので、たまには、と、屋敷の皆に写ってもらいましたよ。 当時の全員が居るわけではないし、クラリッサ様の知らない顔もあるかとは思いますが。 何となく、今の屋敷の雰囲気を知っていただけたら。
クラリッサ様に送る、と言ったら女性陣がお化粧直しに行ったりして、大変でした。笑っちゃいましたが。みんなクラリッサ様を慕っております。
[最後ページの切り込みに、2枚の写真が挟まれていた。 屋敷の中庭噴水前に集う侍女たちのかしこまった写真。 中央にはラルフが、長身で邪魔しないように跪いて写っている。
もう1枚は、調理場でピエール他、男性の使用人たちの写真。 何人かは若い女性の姿もあり、クラリッサの知らない顔もちらほらあるだろう。12歳程度の少年が庭師見習いのリックだろうか。]
(-9) 2024/10/27(Sun) 22時半頃
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仕事や作業もあり、全員で一堂に、というのは無理でしたので、2枚に分けて撮影しました。
それでは、秋も深まってきたのでどうかお身体に気をつけて。 フランス料理、日本料理のお話も楽しみにしています。 文体について気遣いもありがとう。
Best wishes, Ralph Jones
(-10) 2024/10/27(Sun) 22時半頃
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── 裏門にて
[ローズロードの先にある裏門にて、丁度、郵便配達人が来ていたので封をした手紙を渡す。
『昨今、こんなに手紙のやり取りをしているのは本当に親しい間柄の人たちだけですよ。良い関係ですね。』
そんな風に声をかけられ、曖昧に笑顔を返して見送った。]
……良い関係も何も、元従者だし、今でも最大限の敬意があるから……
[自分がクラリッサに手紙を出し続ける理由は明確だけど、そういえば、お嬢様は何故ずっと途切れずに返事をくれるのだろう。 下宿先の生活は楽しそうであり忙しそうでもあり。 合間を縫って時間を捻出してくれているのかもしれないと思うと、頭が下がった。]
(26) 2024/10/27(Sun) 22時半頃
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[屋敷に戻って、掃除用具を取りに2階詰所へ上がる時、子供部屋のほうから聞き慣れた音楽が流れて来た。 ベートーヴェンの『Cavatina』。
……懐かしい。 お嬢様がヴァイオリンで聴かせてくれた曲だ。
それは、子供部屋に残された古いオーディオから流れて来る音だったが。 眼を閉じると、当時の屋敷にタイムスリップするように、さまざまな光景が走馬灯のように映ろってゆく。裏庭までわざわざヴァイオリンを抱えて、演奏を聴かせに来てくれていた小さなお嬢様。音楽のことなど何も分からないけど、お嬢様の弾く曲はすぐに覚えてしまった。どれほど大切な時間だったことか──。
しばし業務を忘れて聴き入ってしまい、慌てて用具を取りに走り去った。]*
(27) 2024/10/27(Sun) 23時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2024/10/27(Sun) 23時頃
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/* クラリッサたんとナルミさん 表発言ないけど突然死しない? だいじょぶ?? 私はこれからノルマのおてまみを至急……。
(-11) 2024/10/28(Mon) 01時頃
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[今日は、ヤニクさんが帰宅する日。 諸々の日課を終えた後、食事の用意にとりかかる。 5人分になった食事は、みんなも手伝ってくれたので、早めに支度を終える事ができた。]
『ただーいま』 ヤニクさん! おかえりなさい! [玄関ホールの方からただいまの声が聞こえると、お迎えに出て、お帰りを言って笑んだ。]
[ヤニクさんは民俗学を学ぶ大学院生で、長期休暇中には色々な村や町を旅したりしているのだけれど。 今回も、様々な伝承や文化のある土地を巡ってきたみたい。]
[夕食の時間になると、テーブルに並ぶのはヤニクさんの母国の料理であるフランス料理。 キッシュ、カナッペ、スーパ・ア・ロニョン・グラティネ、 アッシ・ド・ブフ・パルマンティエ。
なんだか、チーズとパンと野菜の多いメニューになってしまったのだけれど。 それを見たヤニクさんは、ぱちりと瞬いた後、ありがと、と笑って頭をなでなでしてくれて。 私は、どういたしまして、と目を細めて嬉しそうに笑んだ。]
(28) 2024/10/28(Mon) 01時頃
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[そうして、食事を終えて、後片付けをして。 みんなでマカロンと紅茶でお茶をしながら歓談していると、一度部屋に戻っていたヤニクさんが荷物を手に戻ってきて、旅のお土産を一人一人に手渡す。
楊花さんには、透き通った球体に、海と夜空の景色を閉じ込めた様なデザインのチャームで。 ネックレスにも、バッグチャームにするのも良さそう。
ジリヤさんと、まだ外出しているみちるさんへは、魔除けと幸運のお守り。
セシルと私には、オルゴール。
それぞれ、旅の中で寄った村や町のものなのだそうだけど。]
(29) 2024/10/28(Mon) 01時頃
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『あと、これ』
[そう言ってテーブルの上に置かれたのは、カードゲームと、狼や弓矢や水晶など、様々なモチーフの小さなチャーム。]
『今回の旅で寄った中に、人狼伝説のある村があってさ。 なんか、観光客向け?の土産に、 カードゲームと、これがあったから買ってみたんだけど。 みちるも帰ってきたら、みんなでやってみない?』 [その提案にみんなで快諾すると、その後は、訪れた色々な土地での話を聞いて。
夜遅くに解散すると、今日作った夕食の写真をポストカードに印刷して、その裏にメッセージを書いた。]
(30) 2024/10/28(Mon) 01時半頃
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Dear Ralph,
前回送ったハガキは、 下宿に置いてあるプリンターで印刷したものなの。
フランス料理はね、レストランで扱っている様なものではなくて、 一般的な家庭料理らしいものを調べて、作ったの。 チーズとお野菜とパンばかりになってしまったのだけれど、 みんなも手伝ってくれて、無事、美味しく作れました。
楽しいというと、語弊が? そう聞くと、少し心配になってしまうけれど……。 平和で癒しがある毎日なら、良い日々なのよね?
(-12) 2024/10/28(Mon) 01時半頃
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私の癒しの時間は、今も、お茶とお菓子で休憩する時かしら? お屋敷に居た頃も、 ラルフが大切に育ててくれた草花に囲まれた、 美しいお庭にあるテーブルで、 お茶とお菓子をいただく時間が好きでした。
でも、そろそろ、外でお茶をするには寒い季節かしら。 ラルフも身体には気を付けて。
See you soon.
Clarissa・S・Everett
(-13) 2024/10/28(Mon) 01時半頃
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[ポストカードを封筒に入れて、シーリングスタンプで封をすると、カップを手に取り紅茶をひとくち。]
[それから、ラルフからの手紙を手に取ると、読み返してみる。 少し砕けた文章は、私の我儘で無理をさせたので無ければ良い、とは思うけれど。
幼い頃は、兄妹の様に接してくれていた時もあったけれど。 少しづつ、その距離は離れていってしまった様に感じる。]
――……さみしい。
[まだ少女だった頃の私は、美しい草花の咲くお庭でお茶を飲みながら、 そう、小さく呟いてしまった事もあった気がする。>>2:32**]
(31) 2024/10/28(Mon) 01時半頃
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>>> TO: Wolf Holstein
ありがとう。 あなたのメールのおかげで わたくしも 全て 思い出すことができました。
きっと、父たちに口止めもされていたのでしょう。 自分のしでかしたことも直視できない わたくしの弱さが あなたを苦境に 追いやってしまったことを 今更ですけど 謝らせてください。
わたくしはあなたの言葉を信じて、 必ず無実の罪を晴らしてみせます。
むしろ、きちんと己の罪を贖うために わたくしが受刑者としてそちらの星に 赴く方が筋が通ると思うのですが それでは 庇ってくれたあなたの優しさまで 無碍にすることになるので 悩ましいです。
(-14) 2024/10/28(Mon) 01時半頃
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そして あなたの『本当の望み』を 教えてくれたことも、嬉しく思います。
わたくしが あなたの望みであり弱味だと、 護衛としての責任感からだけではないと、 自惚れてもよいのかしら?
わたくしの望みと あなたの望みが一致した今 怖いものは 何もありません。
どうか わたくしを信じて。 必ずあなたに会えるよう 手筈を整えるので それまでどうか、早まったり自棄になったり しないでくださいね。
(-15) 2024/10/28(Mon) 02時頃
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どう転んでも、父とは決別することになるでしょう。 わたくしというお荷物つきで 恐らく今より過酷な生活になりますが ……それでも、良いですか……?
二人で歩む新天地は 地球の裏側か いっそ別の星に移住するか どこか希望はあるかしら。
……わたくしも 早く、逢いたいです。 ネコ元帥と良い子で待っていますから 会えたらいっぱいいっぱい 褒めてくださいね。
わたくしを守ってくれたあなたに 感謝と親愛をこめて。
>>> TO: Wolf Holstein >>> 添付NECOrich.hlg
(-16) 2024/10/28(Mon) 02時頃
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[ ホログラム映像のネコ元帥が、 軍服の内ポケットからスッと黒いカードを取り出して 『こつこつ アルバイトで貯めたお金があるから 当面の生活は 心配いらないのであーる! ニャ!』 と胸を張っている。 ]
(-17) 2024/10/28(Mon) 02時頃
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[ 探査機から転送された情報を元に 今調査における最適経路を弾き出す。 予測立てた経路との微小な誤差を修正し コマンダーとの仔細な確認を行った後 各々の役割を携えたクルーが地表に降り立つ。 起伏も少なく、着陸も危なげない。 顔を上げた先には息を呑むような風景というよりも 果てしなく広がる静謐な大地は、どこか懐かしい。 地球上の砂地を思わせる眺望だった。
装備越しに足裏にかかる軽い抵抗感が心地よい。 ]
(32) 2024/10/28(Mon) 02時頃
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[ 先に降りた同輩がにやりと笑う。 鈍った身体を持て余していた同士、 やっと解放されたなと言いたげな顔だ。 俺も頷いて、軽く首を回す。 ]
ここの裏側が軽い嵐になっているらしい。 此方は星風ひとつないけど、気を抜くな … とお達しがあったよ。
[ 樹木に似た生命体が観測されたという 前情報もあったようではあるが、 目に映る範囲では、それらしきものは見当たらない。 「宇宙に生命が誕生するのは、廃品置場を竜巻が襲い 偶然にジャンボジェット機が組み上がるようなもの」 という昔の天文学者の有名な言葉がある。 奇跡的な出会いなど現実には早々なくて、 動植物の生育に適う要素でもあれば万々歳と言えた。 ]
(33) 2024/10/28(Mon) 02時頃
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じゃあ、 始めよーか。
[ 予め決められた 2,3人ずつのチームに分かれ 担当地点に散ってゆく。 **]
(34) 2024/10/28(Mon) 02時頃
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/* Σはっ 白ログの回想を等倍にするの忘れてた。
ナルミさんキターーーー! よかった!
ホログラムのファイル名、今回は ネコミリオネアと迷ったのだけど← ネコリッチがウサビッチみたいで 語呂が良かったのでついwww
(-18) 2024/10/28(Mon) 02時頃
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画像を見た。 はじめての星に降り立つ度に感じることだが 現地で見て触れるのとでは大違いだな。 ニビルはご機嫌取りの難しい難所だと 聞いていたのに、実際はこうも美しいとはね。 何事もなく着陸したとのこと、喜ばしく思う。 此方は、今日漸くノマに降りたところ。 多少ガスと嵐の不安はあるようだが 非常に静かな星で、 景観は砂漠と荒野の間というところかな。 こちらも画像を入れておく。
俺が会ったのは、そのナガイシさんだろう。 名前を失念するくらいの短い時間だが 少しだけ立ち話をさせてもらっている。
(-19) 2024/10/28(Mon) 03時半頃
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[ 時間差で届くメッセージに返信を行うのは 落ち着いた時間を持てる就寝前となった。 考え考え、文字を綴っていたが 病院での話に差し掛かると、迷うよう指が止まる。 船内で起きた諍いの御礼参りはともかくとして あの事故の後、病院で目覚めてから キョウスケの部屋を覗いてみる気になったのは あいつが同じ病院に入院していることを 担当の看護師から聞いたためだった。 ]
(35) 2024/10/28(Mon) 03時半頃
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大丈夫です。 俺はきっとそのうち知ることですから。 どうか安心してください。 あなたから聞いたなんて、誰にも言いません。
[ 担当する患者の退院で気が緩んだのだろう。 守秘義務に抵触したことに対して しきりに恐縮していた看護師を安心させた後で、 見舞いという態でVIP病棟の上層へ向かった。
そこで、初老の男に出会った。 キョウスケの手紙によれば、 ナガイシという執事が彼であったらしい。]
(36) 2024/10/28(Mon) 03時半頃
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[ 手紙でも伝えた通り、部屋の前で 挨拶程度の言葉を交わしている。 まず身分と関係性を明かした。 そして、同じ探索船に乗っていたことも。
日数は経過しているが、あれだけの大事故だ。 なるべくなら話を避けるべきかもしれなかったが。 知りたいことの為に、敢えて明かしたところもある。
執事のナガイシ氏は、 丁寧な対応で迎えてくれながらも 俺の名乗りに微かに動揺を示したように見えた。 それは恐らく、あの事故の当事者が 生きて此処に居るということに対して。]
(37) 2024/10/28(Mon) 04時頃
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[ あの事故の当事者家族は 事故の結末を知らされていて、 しかし組織的に箝口令が敷かれている。 なのに、なにも問いかけられなかった。
問われないということは、 俺が此処にこうしていることが どういうことかを知っているということで 彼が知っているということが 俺の知りたいことの答えだった。 ]
(38) 2024/10/28(Mon) 04時頃
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[ 問わず言わずのうちに ナガイシ氏は俺が “何” であるかを 俺は、あいつが “どうなったのか” を 互いに理解したのだ。 ]
(39) 2024/10/28(Mon) 04時頃
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[ ニビル星に向かう探索船の事故は 世間への影響や機関の威信失墜などを恐れ 「死者多数」という表現に留められていて 報道はもちろん、当事者とその周辺以外には そのように周知されている。 表向きは。
しかし事実はこうだ。 探索船Spaceship Aspire、 ニビル周辺域で大破。
――― 全員死亡。 ]
(40) 2024/10/28(Mon) 04時頃
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事故は未だに内々で処理が続いているしね。 探索が厳しいからこそ、試験もより厳しくして ふるい落としをすべきなのかもしれないが… それをすると人員不足に陥るのがジレンマだな。 研修については、そう思うなら上申しておいてくれ。 厳しくて泣いちゃうような 可愛げのある『卵』が増えるなら それを教えるひよこたちも鍛えられて助かる。
大切に …… ああ、いや、表現が下手だった。 俺は、蔑ろにされることもなければその逆もなく 特段の不満は抱いていない。 むしろ、俺を一番大切にしないのは俺自身かもしれない。
長くなってしまった。 こちらも報告の続きに戻ろう。 順調な調査であるよう祈る。では。
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(-20) 2024/10/28(Mon) 04時頃
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[ 仕返しに持参したスイーツが 消費期限を迎える前に役割を果たしたことには ふっと満足げに口端を上げつつも>>1:40 やや塞いだ心地で残りの文面を綴り。 添付する画像をいくつか選び、送信を押す。 ]
……
[ 室内の壁面パネルが夜を示す。 冷めた茶をくっと飲み干して 分厚い窓の外を眺め遣った。 **]
(41) 2024/10/28(Mon) 04時頃
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