37 忙しい人のための手紙村(望郷編) RSS
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夜更けに響いた破滅の音に起こされ、不安に駆られた乗客たちは集会所へと集まった。単純な直接通信の機能しか果たさなくなった携帯を携えて。
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ちゃんとご注文通り、さまざまな人たちをお呼びしましたよ。 いたるところから…そう、地平の果てや、宇宙の彼方からも。
中には、主様を消してくださるような方もいらっしゃるかもしれません。
(0) 2024/10/22(Tue) 20時頃
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西暦2XXX年、地球は資源も人口もパンク寸前です。
人類は地球の代わりになる惑星を求めて、各国から宇宙探索者を派遣しました。
探索者の孤独を解消するため、宇宙間でやり取り出来る電子メールが開発されたのはごく最近の事です。
ホログラムを送れる電子メールが一般的になる一方で、レトロな、紙と封筒で送り合う手紙もまた廃れることはありませんでした。
(#0) 2024/10/22(Tue) 20時頃
いつの時代も、手紙の本質は変わらない。
遠くに旅立った者、故郷を離れた者
旅立ちを見送った者───
思いを文章に込め、遠くに在る人と繋がる
大切な手段として…… **
(#1) 2024/10/22(Tue) 20時頃
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───どこかの宇宙空間
[地球を旅立ったばかりの頃はそれこそ、親戚だの学友だのからたくさんの手紙──電子レターが届いていたけれど。 少しずつその数は減って行って──。]
珍しく2通来てるって? パルック、ありがと。
[アシスタントロボットのパルックに礼を言うと、目の前に電子メールを展開する。 瞬間、小さなバラがキラキラと弾けた。 思わず笑みが漏れる。]
なんだ、2通来てるって珍しいと思ったけど どっちもカタリナからじゃん。
(1) 2024/10/22(Tue) 20時頃
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[地球に残して来た妹のカタリナ。 今でもずっと手紙を送ってくれるのは、このカタリナと、親友のニコラスくらいだ。 どうやら片方は動画を封入したため、データ容量の問題で2通に分けたらしい。]
動画? なんだろ。
[手紙をさらりと読んだあと、電子メール上の動画を再生する。 ハガキ大くらいのサイズだ。
ハガキ、というのは大昔に流通していた手紙の一種だけど、今でも根強く利用者がいるらしい。 俺も紙の手触りは嫌いじゃないから、わからなくもなかった。]
(2) 2024/10/22(Tue) 20時頃
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[しばし、カタリナからの動画を眺めて──…… ため息をつき、背もたれに身体を預けた。]
そっかー……もう結婚するような歳なのか。
[電子メールの上。 小さな動画は、キラキラと幸福の光を撒き散らしながら消えて行った。**]
(3) 2024/10/22(Tue) 20時頃
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★これ以降、エントリー可能です。
★エントリーは必ず「おまかせ」か「村人」希望でお願いします。(ランダムと村人以外の役職希望は禁止です)
★忙しい人のための村なので、白ログは最低限、突然死回避のための1発言だけしていただければ大丈夫です。(プロローグもこれに該当します)
また、プロでの手紙(秘話)やり取りは最大2往復までですが、最低ラインは無く、秘話ゼロでも大丈夫です。
質問などはメモ、まとめwiki、どちらでもどうぞ。(wikiは気が付くまでにラグがあるかもしれません)
それではどうぞ宜しくお願い致します。
(#2) 2024/10/22(Tue) 21時頃
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/* くそっwwww いきなり村建て発言で誤爆ったw
(-0) 2024/10/22(Tue) 21時頃
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── Spaceship incir:セキュリティルーム ──
よく行く気になったな……って、
[先輩クルーの言葉に目の前の機器から顔を上げた。 疑問符の浮かんだ彼の表情を見て、 俺は旧世紀の録音再生機器とともに描かれた 犬のように首を傾げる。」
そりゃ、前回は辿りつきませんでしたからね。 リターンマッチってやつですよ、 不思議なことじゃないでしょう?
[<<ふぉふぉふぉふぉん……>> ここで回想シーンへと繋がる音楽の挿入だ。]
(4) 2024/10/22(Tue) 23時頃
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・ ・ ・
[三年前、まだ学生だった俺はクルー研修として、 宇宙船に乗った。
宇宙旅行は初めてじゃない。 だが、これは遊行ではなく探索だ。 未開の地へ赴く浪漫、期待、そんな感情を胸に抱き、 俺の瞳は星の大海を見据えていただろう。 いたに違いない。
『要項を満たしていないボンボンが』『親の七光りで』 斯様な言葉は文字通り耳に入らずに。]
(5) 2024/10/22(Tue) 23時頃
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[しかし、船は目的地に辿りつくことはなく、
多数の死者に怪我人を出すという事故で幕を閉じる。]
(6) 2024/10/22(Tue) 23時頃
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[脱出ポッドで速やかに離れられた俺は、 事故のショックで記憶に混乱があることを除けば、 さしたる外傷もなかった、
地球に帰還して間もなく退院すると復学し、 以前と変わらぬ生活を取り戻す。]
[いや、暫くの間 星間ニュースのトップを飾った 大事故の後だ、周囲の様子、家族の対応は いくらか変化があったように思う。]
(7) 2024/10/22(Tue) 23時頃
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[再び宇宙に出ると伝えた時、幾らか制止の声もあった。 当然だろう。だが、それもそう激しいものではなかった。 俺の熱意が伝わってよかった。
三年の時を経て、こうして 再び星へ征く船に乗り込んでいる。]
予定通り進めば、あと18日か。 楽しみですね。
[星の名はニビル。 地球を出てから三カ月近く経とうとしていた。]**
(8) 2024/10/22(Tue) 23時頃
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Holy Arkham! ネコ元帥が参加しました。
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──流刑の星にて──
[土を掘り返す。
ひび割れた表面にツルハシを突き刺し、食い込んだのを確認してから動かす。 硬くて頭部が動かない場合は少し場所をずらしてやり直す。 重たい感触が筋肉に伝わり、ぶわ、と汗が噴き出した。
土を掘り返す。
見渡す限り、水平線の向こうまで広がるのは草木の一本もない枯れた土地だ。 そんな場所を耕してどうするのかって? どうせならブルドーザーを使え?
そういう効率的な道具は与えられていない。 作業するのは全て人間だ。
ただ蓄積する疲労と、割れた土から舞い上がる埃と。 全てにうんざりしながら皆、虚ろな目つきで作業を繰り返す。]
(9) 2024/10/22(Tue) 23時頃
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『おーい、作業やめ!』
[漸く聴こえた号令にツルハシを握っていた男たちは顔を上げる。大切な道具を肩に担ぎ、ボロい宿舎へと脚を引きずりながら歩いていく。
明日も明後日も作業は続くだろう。 途方もない時間が過ぎていく。 この星に来てもう何年が過ぎたかも忘れてしまうほどだ。 そしてこれから、どれだけ暮らすかもわからない。
命が絶えるまで何年かかるのだろう。]
(10) 2024/10/22(Tue) 23時頃
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[ウォルフ・ホルシュタインは首に掛けたタオルで汗を拭いながら食堂に向かった。 筋骨隆々、という言葉が相応しい体格の男である。これでも昔よりは大分痩せて筋肉が落ちたのだが、それでも日々の日課である鍛錬のお蔭で立派な肉体は保たれている。 顔立ちは地味でありイケメンという言葉はウォルフには似合わない。45歳という年齢よりは若く見えるものの表情は笑うことなく、小さな目は大体半開きで生気がない。
道具を宿舎入口の所定の場所に置くと、ウォルフは早速カウンターへと。 半分腐ったような野菜の入った薄味のスープと硬い干し肉、地面と同じようにひび割れたパンが支給される。そこには食事の楽しさなんてかけらもない。
席につく。と、ウォルフの前に見知りの男が座った。]
『聞いてくれよ、ウォルフ。地球にいる娘から電子メールが届いたんだ。 今度結婚するんだと。…ほら。』
(11) 2024/10/22(Tue) 23時頃
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[男は持っていた小さな機器を操作してホログラフを出現させた。純白の衣装に身を包んだ娘の姿が映る。 少しだけ顔を上げてそれを見たウォルフは言葉は発することはなく、小さな頷いて見せた。]
『くそ、式に出席してえよ…こんな所に俺は何時まで居ればいいんだ。 早く…早く帰りたい。』
[イライラしながらスプーンを噛む男に何度か目線だけを送り、ウォルフは食事を始めた。彼に掛ける言葉があるかと思案したが脳裏に浮かばない。だから黙々とパンをスープに浸して口に運ぶ。干し肉もスープにつけたら少しは柔らかくなった。味は不味いままだが。]
『ただ荷物を運ぶだけって聞いたんだよ、俺は。騙されたんだ…完全に。主犯の奴らは全員金を持ってずらかりやがって、俺一人に罪をなすりつけたんだ。 こういうの、冤罪って言うんだろう?なあ、なんで俺はここにいなくちゃならないんだ?』
(12) 2024/10/22(Tue) 23時頃
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[男の罪状は強盗殺人だ。荷物を運ぶバイトだと騙され仕事を押し付けられた。本当の内容は強盗殺人で、老夫婦をバールのようなもので殴り殺した。 もし仕事を断れば家族を殺すと脅された故の犯行である。
金品を奪ったのは指示役であった。彼らは遠い星にあっという間に逃亡した。 男は取り残され、訳も分からぬ内に気が付いた時には逮捕されていた、とのことである。 引き受けたのが闇バイトだったなんて知るのはその後で。
この話の恐ろしいところは、老夫婦の遺体の惨状である。顔は男女の判別すらつかないほど叩き潰されていたのだとか。
ウォルフは思う。この事件は冤罪でもなんでもない。指示役は勿論悪人だが…直接手を下したのは目の前の男だ。二人の罪もない老人を残虐な方法で殺しておいて、自分は無実だと言い張る神経はどうなっているのだろう。
娘はよく結婚にこぎつけたものだ。犯罪者の身内がいるということでさぞ苦労しただろうに。ウォルフのように天涯孤独の身ならまだしも…。]
(13) 2024/10/22(Tue) 23時頃
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『そういやウォルフ、お前も殺したんだよな…?なんだっけ、あの金持ちの…。 強盗目的だったのか?誰かに指示された?』
[問いにウォルフはじろと眼球だけ動かして小さく息を吐く。この男に詳細を話す価値などない。丁度食事も終わったので空の食器を持って席を立った。
ふと窓の外を見れば資源などどこにも見当たらない枯渇した土地が広がっている。 その上を覆う透明なドームは宇宙(そら)と地を分け隔てていた。
この星は地球ではない。ドームの中には人工の空気と重力が存在している。 要するに地球にいるのと同じように過ごせる。しかし。
ある意味の監獄だ、ここは。なぜなら、地球から何光年も離れた星には、地球で罪を犯し終身刑が確定した罪人たちが送り込まれているから。]
(14) 2024/10/22(Tue) 23時頃
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[死ぬまでここで働くのだ。 劣悪な環境に耐えながら。
そんなのはこの星に送り込まれる時に聞かされたはずなのに、男はまだ自分の置かれた立場も罪も理解していないようだ。へらへらと、いつか地球に帰れると思い込んでいる。
おめでたい事だった。ウォルフはそんな希望を簡単には抱けない。 地球は遥か遠く、帰れない故郷である。
勿論、帰りたくないわけではないのだが。 …全てを置いて来た地に。 故郷である青い星に。
宇宙を見上げても、その小さな星は見えることはない。]
(15) 2024/10/22(Tue) 23時頃
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[裁判官が主文を読み上げる時、ウォルフはただ虚空を見つめていた。
──ウォルフ・ホルシュタイン── 罪状・殺人罪。無期懲役の罰に処す。]**
(16) 2024/10/22(Tue) 23時頃
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― 下宿/Habitable ―
[所属している大学のある首都からは少し離れた、のどかな田舎街にある下宿、『Habitable』。
学生だけれど、私がオーナーで管理もしているこの下宿は、 私の他に5人と1猫が住んでいるのだけれど、 学校が長期休暇中で、学生は実家などに帰省している事もあって、今は、私以外は全員不在。]
[私はといえば、下宿を長期間空けるわけにいかない、というのはあるけれど。 そもそも、両親が亡くなり、元実家には今は叔父家族が住んでいるから、この下宿以外に帰る場所は無くて。]
[玄関ホールのドアを開けて外に出ると、 広い庭に出て、育てているお花や野菜に水やりをする。
それから手入れをしたり、少し野菜の収穫をすると、建物の中へ戻り、 下宿内の掃除や洗濯など一通り終えると、 テーブルの上に一人分の紅茶とスコーン、それとレターセットを用意して。 それから、ペンをとった。]
(17) 2024/10/23(Wed) 00時頃
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[ペンを置くと、便箋を丁寧に折り畳んで、封筒に入れて。 シーリングワックスを垂らすと、薔薇模様のシーリングスタンプを捺して封をする。]
[それから、カップを手に取ると、紅茶をひとくち。 いつも賑やかなこの場所は、今は音も無く、静けさが漂っているけれど。]
……もうすぐ、楊花さんが帰ってくるわね。 体調を崩したりしていないと、いいけれど。
[呟くと、小さく笑みを零した。**]
(18) 2024/10/23(Wed) 00時頃
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Dear Ralph,
お久しぶりです。 季節の変わり目で体調を崩しやすい時季ですが、お元気ですか。 体調を崩したりはしていませんか。
お屋敷のみんなも、お元気でしょうか。 ローズロードの薔薇も、綺麗に咲いている頃かな。
(-1) 2024/10/23(Wed) 00時頃
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私の方は変わりなく、下宿のみんなと賑やかに過ごしています。 お屋敷に居た頃はみんながやってくれていた、 お掃除も、お料理も、お洗濯も、今はできる様になったけれど、 植物は、やっぱりまだ、ラルフほど上手くは育てられないみたい。 でも、収穫した野菜を使って、今度韓国のお料理に挑戦してみるつもりです。 居住者に、韓国出身の人が居るから。
私はあまり食べた事がないのだけれど、ラルフは食べた事ある? 料理長のピエールさんのオススメがあったら、教えてください。
それでは、身体に気を付けて、お元気で。
Best wishes,
Clarissa・S・Everett
(-2) 2024/10/23(Wed) 00時頃
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/* 秘話で手紙を送るのだから、まだ送れないじゃない(*ノノ) なんといううっかり……。
お手紙はとりあえず、灰に置いておきます。
(-3) 2024/10/23(Wed) 00時半頃
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── とある屋敷・早朝
[使用人の朝は早い。 屋敷の一角にある小屋を出ると、裏門まで続いて咲き零れる赤い薔薇に一通り水やりをする。渇いた土にたっぷりとホースの水がしみ込んで、雫の滴る葉が満足げに撓った。 広い屋敷だ。庭中の植物に水やりをするのは骨が折れるので、一日のうち数回に分けて廻っていた。
薔薇の世話が終われば玄関に向かい、ブーツやナイフの手入れなどの汚れ仕事を終わらせる。そろそろ空腹が気になる頃合いだが、朝食をとるのはもっと後。主人たちが朝食を終えてからだ。 他の使用人たちがキッチンで忙しなく動いている間は正門周辺の植物の世話をする。ふと見上げた空は、雲ひとつない秋晴れだった。]
ふー。空模様はすっかり秋だってのに、今日も暑そうだな…。
(19) 2024/10/23(Wed) 01時頃
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[軽い朝食をとり、ふたたび庭へ赴く。 午前中のうちに中庭まで続く薔薇の道、ローズロードを一通り世話しなければならない。 今年は赤い薔薇が見事に咲いて、ちらほらと白、ピンクなど他の色がアクセントのように顔を覗かせていた。
写真を撮れたら手紙に同封できるのにな、と思う。]*
(20) 2024/10/23(Wed) 01時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2024/10/23(Wed) 01時頃
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Dear Ralph,
お久しぶりです。 季節の変わり目で体調を崩しやすい時季ですが、お元気ですか。 体調を崩したりはしていませんか。
お屋敷のみんなも、お元気でしょうか。 ローズロードの薔薇も、綺麗に咲いている頃かしら。
(-4) 2024/10/23(Wed) 01時半頃
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私の方は変わりなく、下宿のみんなと毎日賑やかに過ごしています。 お屋敷に居た頃はみんながやってくれていた、 お掃除も、お料理も、お洗濯も、今はできる様になったけれど、 植物は、まだ、ラルフほど上手に育てられないみたい。 でも、収穫した野菜を使って、今度韓国のお料理に挑戦してみる予定です。 居住者に、韓国出身の人が居るから。
私はあまり食べた事がないのだけれど、ラルフは食べた事ある? もし料理長のピエールさんのオススメとかがあったら、教えてください。
それでは、お身体に気を付けて、お元気で。
Best wishes,
Clarissa・S・Everett
(-5) 2024/10/23(Wed) 01時半頃
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[ 白い天井。 白い壁。 白い床。
… …
白い寝台。 白い机。 白い椅子。
… …
白い膚。 白い髪。 白い長衣。 ]
(21) 2024/10/23(Wed) 09時半頃
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[ 色の無い伽藍堂で、一対の緋が瞬く。
無機質で継ぎ目のない牢屋めいた室内で 少女は独りきり。 隠すように抱え込んだ小さな端末を操作して 虚空に表示されたメールボックスへ視線を彷徨わせた。 ]
- 〔 新着メールはありません_ 〕
[ 人工音声がわざわざ追い打ちをかける。 空っぽの受信トレイ。 ほっそりした指先が一定間隔でキーを叩く。 何度確認しても変化はない。
長い髪と布に埋もれて、少女は項垂れる。 ]
(22) 2024/10/23(Wed) 09時半頃
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[ 送信履歴に連なるメールの件数は既に三桁を越えている。 返信は一度もない。 最初は毎日何通も。 やがて一日空き、週に二度程になり 週に一度が隔週になろうとしている。
届いているかも分からない。 生死すら定かではない。
宇宙へ放たれた信号はか細く潰えるばかり。 それでも、独白のように、秘めた日記のように 連ねた文字列が 《彼》 の目に留まることを願って。 ]
(23) 2024/10/23(Wed) 09時半頃
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>>> TO: Wolf Holstein
あなたがわたくしの前から姿を消して もうすぐ三年が経ちますね。
今頃どこで何をしているのか。 あなたに課せられた重い苦役は わたくしでは想像もつかない程に過酷でしょう。 それでも生きていてくれればと 願わずにはいられない おのれの浅はかさが嫌になります。
退院以降も、定期的に通院はしていましたが、 それもとうとう先日に最後を迎えました。 つまり、肉体的にはもう、 どこにも異常はなく完治したと 主治医からお墨付きをいただいたのです。 むしろ、匙を投げられた、が正しいのでしょう。
――あの夜の記憶は戻りませんでした。
(-6) 2024/10/23(Wed) 09時半頃
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いっそ忘れた方が良かったのだと、 お父様たちは口を揃えて言うのです。
わたくしが意識を失っている内に、 異例の早さであなたの罪状と刑罰が決定したと 後になってから聞かされました。 例えその場に居たとしても、 有用な証言もできなかっただろう、 無力な自分を悔やむしかありません。
(-7) 2024/10/23(Wed) 09時半頃
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あれから、長い年月が経ちました。 あなたを助けたい一心で、 今もわたくしなりに、方々手は尽くしています。
どんなに遠く離れていても。 どんなに長い間会えなくても。
あなたに再び相見える日を夢みて わたくしは決して諦めません。
どうかあなたが無事でありますように。
P.S. 後任の護衛はアンドロイドになりました。
>>> FROM: Calyx Hermetica
(-8) 2024/10/23(Wed) 09時半頃
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[ あの日以来、元から少なかった口数が減って ほとんど声を発することもなくなった。 聞き入れられることない意思など無意味で、 お人形の価値は綺麗に装い飾られることだけ。
しかし、綴る文章は雄弁だ。 唯一、少女のことばに耳を傾けてくれるのが 《彼》 だから。
監視の目を掻い潜ることばかり、巧みになる。
報告書か、或いは贖罪か、告解か。 AIに書かせた方がマシだろう、 拙いメールを読み返す気にもならない。 届いて欲しいと切実に祈るのに、 どうせ読まれないのだからと諦念も捨てきれず。 ]
(24) 2024/10/23(Wed) 09時半頃
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物質転送装置が使い物になる頃には、 わたくしは老婆になっているかしら……。
[ 虚しく累なる発信コードを入力してしまってから、 少女は薄い瞼を伏せ、全き白の揺籃に微睡む。
通信限界を越えた彼方へ。 一縷ののぞみを託して。 ]**
(25) 2024/10/23(Wed) 09時半頃
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Dear Clarissa,
クラリッサお嬢様、お久しぶりになります。 ローズロードの薔薇はそろそろ満開になる頃です。 秋薔薇は少し黒みがかる事が多いですが、今年は見事な赤に色づいてました。 写真機があればよいのですが。
韓国料理についてピエールさんに色々聞いてみました。 私もまだ食べた事がないですが、参鶏湯(サムゲタン)なんてどうでしょう? 漢方を詰めて煮込むスープ料理らしいです。野菜もいろいろ入れられそうだし、これから寒くなるので良さそうかな、と。
(-9) 2024/10/23(Wed) 11時頃
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家事労働は単純なようでいて、毎日の事なので大変だと思います。 お嬢様は他の人のためとなると無理をされがちなので、これからの季節、体調には気をつけてくださいね。
そうそう。 写真はないですが、雰囲気だけでも、と、赤薔薇の花びらを同封しておきます。数日、本の間に挟んで押し花にしたので、色味が残っているとよいのですが。
楽しく過ごされているなら何よりです。 それではまた。
warm regards, Ralph Jones
(-10) 2024/10/23(Wed) 11時頃
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[午後、僅かな自由時間の間に、かつて屋敷にいたお嬢様への手紙をしたためる。 昔、お嬢様にこっそりプレゼントしてもらったシーリングスタンプを捺して封をすると、上着のポケットに入れた。手紙の投函はいつも運転手のピスティオに託している。
今は電子メールという便利なものもあるが、クラリッサと話して、レトロなアナログの手紙でやり取りをする事を決めた。 子供の頃からお世話係として一緒にいるお嬢様だ。二人だけであれば砕けた感じで話すこともあったが、手紙ではよそゆきの、旦那様などに見られても大丈夫そうな丁寧文で送っていた。 もっとも、旦那様はもう亡くなられているから、見られることはないのだけど。]
(26) 2024/10/23(Wed) 11時頃
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[今のラルフの主人は、クラリッサの叔父である現旦那様である。 だから彼女との距離感はとても難しい。 木製の椅子に大きな身体を預け、本棚の一角に自分で取り付けたレターラックを眺めた。そこにはクラリッサからの手紙や葉書が整理されて並んでいる。
下宿先のhabitableはクラリッサと同年代の若者も多いと聞いた。弱音のようなことは書かない人だけど、慣れない暮らしは大変だろう。俺も一緒に行けたらよかったのに。 ここまではいつもの思考癖になっていた。小さくかぶりを振る。]
俺の役目は、いつかクラリッサお嬢様が帰って来た時に、変わらない屋敷の姿を見せてあげることだから……。
[そうして、正門の植物の世話をするために小屋を後にした。薄暗くなってきた裏庭に、自動点灯のライトアップで浮かび上がる赤い薔薇。子供の頃から変わらない、夢の国のようなローズロード──。 この風景をずっと、守っていかなければ。]*
(27) 2024/10/23(Wed) 11時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2024/10/23(Wed) 11時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2024/10/23(Wed) 12時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2024/10/23(Wed) 12時半頃
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──流刑の星にて──
[一日作業に明け暮れても、囚人たちが風呂に入れるのは週に一度だけである。 それ以外の日は団子のように繋りながらシャワーを浴び汗を流して終わり。
就寝までは自由時間となるが、支給されている端末は自由にネットが出来るようになっていないし、民放テレビを見る事も出来ない。 図書室に行けば本はあるものの娯楽性は限りなく低い。
ウォルフはこの自由時間を自己鍛錬の時間と決めている。 ただ黙々と腕立て伏せ、スクワット、ランジアップの数を重ねていく。 これは収監される前から一日足りとも欠かした事のない訓練であった。
肉体労働で疲れ切ったカラダに更に鞭を打つ様に他の囚人たちは呆れていたが、ウォルフにとっては日課、もう習慣と化しているのでむしろやらない方が気持ちが悪い。
負荷を掛けられた筋肉か張りつめて乳酸が貯まる感覚がないと眠る事すら出来ないのだ。]
(28) 2024/10/23(Wed) 15時半頃
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『カラダを鍛えろ。そして俺が教える事を全て覚えるんだ』
[ふと蘇る記憶。それはウォルフの師匠にあたる男の声だ。 そう、この鍛錬はウォルフが男に拾われた日から続いているのである…。
ウォルフは思い出す。 塵と悪臭に満ちたスラム街で育った日々を。
親もいない、友達もいない、家もない。 ないない尽くしで孤独なウォルフはスリをしてはなんとか日々の糧を稼ぎ生きながらえていた。
慰みはスラムで餌を漁る野良猫たちだけ。 鳴きまねがうまかったから?何故かはわからない。 歩いているといつの間にか猫が寄ってきて、足元にすり寄るのだ。 ウォルフ自身が毎日の食事に喘ぐぐらいなのだから、あげる食料などないのに、だ。
猫はあったかい。 雨の日でも猫たちと身を寄せていれば、家も寝床もなくとも寒くもなかった。]
(29) 2024/10/23(Wed) 15時半頃
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[そんなウォルフの前に、黒づくめの背広を来た男が現れた。 10歳の頃か。
『腹が減っているんだろう、ついてきたらたんまり食わせてやる』
男が善人であったならこの話は美談に終わっただろう。 しかし、残念ながら男はウォルフを利用するために、道具として拾ったに過ぎなかった。
男は組織に属する殺し屋だったから。 そして。
その日からウォルフは、殺し屋になるために育てられる。
カラダを鍛えろと言われ、武器の使い方を仕込まれ、数々の暗殺術を覚えた。 スラムにいた頃は痩せこけて小さかった体格はみるみる大きく育った。 いつしか師匠である男の背をこすようになった頃、ウォルフは初めての仕事を──。]
(30) 2024/10/23(Wed) 15時半頃
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[メールの到着を知らせる無機質な電子音が鳴り響く。 この端末が鳴るのを聞いたのは、初めてだ。
片腕で逆立ちをしていたウォルフは床に脚をつく。 自身の端末の所まで行くとそれを拾い上げ、画面を見つめた。
『新着メールがあります』
ここは刑務所である。メールの類は全て検閲の後に囚人たちに送られてくる。基本的には外部の誰とでも連絡が取れるわけではなく、家族親族のみに絞られ許されている。
ウォルフには血縁というものが存在しない。
それでは一体誰がウォルフにメールを送ってきたのか? この三年間、着信というものは一度もなかったのに? そも、この刑務所にウォルフがいる事を知る者は誰だろうか。
怪訝な顔つきのまま太い指先で画面をタップする。 送り主の名前を捉えた瞳はすぐに見開かれた。]
(31) 2024/10/23(Wed) 15時半頃
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……カリュクス。
(32) 2024/10/23(Wed) 15時半頃
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[文面を追うとウォルフの眉間には皺が深く刻まれる。 表情は険しく暗雲のように曇る。深い溜息を漏らした。筋肉に貯まる疲労は普段なら心地良いのに、今はただ重たく感じる。]
……俺が帰ると。 帰れると思っているのか。
[誰に聞かせるでもない呟き。もし手紙が昔のように紙の媒体であったならば、握りつぶしていたかもしれない。そのぐらいにウォルフは混乱していた。
ゆるゆると頭を振ったウォルフはすぐ返事をしたためる事が出来なかった。 よって、カリュクスの元へウォルフからの電子メールの返信が届くのは数日後の事であった…。]
(33) 2024/10/23(Wed) 15時半頃
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>>> TO:Calyx Hermetica
手紙というものを送るのは人生で初めてかもしれない。 よって、上手く書ける自信がない。おかしかったら許せ。
俺は今、ある星の収容所に居る。 枯れた土地を延々耕す作業をしている。 生きているし、元気だ。健康状態は悪くない。 むしろピンピンしていて、死ぬまでが長すぎる事にうんざりしているよ。
まさかお前がまだ俺の事を気にかけているなど思わなかったので 驚いた。心配を掛けたなら連絡しなかった事を詫びよう。 ただ、元気だとしても俺がそちらに戻れる見込みはほぼない。
人を殺したのだからな。
(-11) 2024/10/23(Wed) 15時半頃
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…お前の目の前で。 お前が覚えていなかろうとそれが事実だ。 その罪を償うため、俺はここにいる。
退院したのか、それは良かった。 覚えている必要のない事は思い出さなくていい。
P.S.あの時にあげた猫のぬいぐるみはまだ持っているか?
>>> FROM:Wolf・Holstein
(-12) 2024/10/23(Wed) 15時半頃
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──
オリジナルの消失ののちに 再構築された複製は 果たして同一の生命体と呼び得るか?
──
(34) 2024/10/23(Wed) 17時半頃
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―― ティスナ星:地表にて ――
積み入れの方は万端。 そっちは? ……オーケー。 予定通りあと2.3日でここは終了か。 次の星で別動隊と合流して 一部入れ替えだったよね。
(35) 2024/10/23(Wed) 17時半頃
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[ 本日の探索は恙無く。 簡単な報告を終え、状況の確認を。
息を吐くと、同僚のクルーから僅かに目を移して 彼女が背にする大山脈の裾野を見遣った。 目を焼かれそうになる、鉄錆に似た赤褐色。 その高さ、地球上で最も高い山の数倍以上。
高所には所々斑の箇所が散見されるのだが 残念ながら今回の探索では 未知は未知の儘に終わりそうだ。 ここで新たな知を得るまでに、 まだ地球人類は相当以上の時間が必要なことだろう。 ]
(36) 2024/10/23(Wed) 17時半頃
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[ 生まれ落ちた地を離れ、 開拓済みの周辺星々を足掛かりに 数多くの宇宙船が宙を行き交うこの時代。
地球人類の一部にとって 星々の海原は嘗てより手の届く場所に在り 母なる地球は遥か遠い。 ]
(37) 2024/10/23(Wed) 17時半頃
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[ 商業、工業、採取、刑場―― 地球から見上げた空の向こうには 様々な目的で拓かれた星々が点在している。 宇宙開拓は国家事業としてだけでなく 地球全体の共同事業となって久しく、 個人企業ですら独自の航路を持ち得るほど。
そうであっても、 無限に広がる漆黒の最奥を知るものは 未だ存在し得ぬはずだった。
地球人類は探索に暇がない。 土地としての利用価値を求め 利権を追うこととは別種の…… 否、いずれ己らの成果がそれらに繋がるとしても 純粋に未知と相対することに対して 或る種の憧憬や熱意を抱き 探索船を駆る者は数多く。 ]
(38) 2024/10/23(Wed) 17時半頃
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[ この船の目的もそうしたものだった。 無論、何百年も昔と比較すれば 宇宙に出るハードル自体は格段に低いとは言えど 星を渡る為の資格はそう容易く手に入るものでもない。
上陸可能な星々の発見。 未知なる星の探索。 新たな航路を拓く。 人類発展に繋がる知見を持ち帰る。
それらは宇宙旅行に参加するのとは また異なる専門領域であって。 クルーとして搭乗する為には 様々な制約や障壁、試験を乗り越えねばならない。
…… どうやら、 それに若干の例外があるらしいと 知ったのは3年と少し前のことだったが。 ]
(39) 2024/10/23(Wed) 17時半頃
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え? ……いいや、知らない。いつの話?
[ そういえば、と言い置いて続けられた 同僚の言葉を鸚鵡返す俺の表情は きっと大層微妙なものだっただろう。 ]
(40) 2024/10/23(Wed) 17時半頃
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…… そう。 あいつ がねえ ……… [ 嘗て、短い期間を共にした男。 経歴も境遇も何もかも違うのに 然程変わらない年齢というだけで 同列に扱われ、同室に押し込められ。 そして、同じようにあの事故に巻き込まれた。
かつて敵愾心を抱いた、 今となっては微妙な存在が 別の船に乗って探索に参加している、と聞けば。 ]
(41) 2024/10/23(Wed) 17時半頃
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…… …… … まーでも、別動隊だしね。
[ 同じ計画。同じ事業。 されど別の船。 ]
会わないでしょ。 会ったら逃げるから。よろしくね?
[ あれ、この同僚は、 何をどこまで知っているんだっけな? ・・ 俺の事情は別に隠しちゃあいないけれど。 ** ]
(42) 2024/10/23(Wed) 17時半頃
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──流刑の星・新米監督官の呟き──
[ニーナ・メンデスはその辞令に対して口角を上げ薄ら笑みを浮かべた。
地球という故郷から遥か遠く離れた惑星での勤めはある意味左遷とも言える。だからニーナにそれを告げる上司の顔は申し訳なさそうであり、ニーナから嫌だとダダをこねられるのを覚悟していたようだったのだが。
しかもその星にいるのは終身刑を言い渡された重罪を犯した犯罪者たちである。普通は女性が行く場所ではない。怖がり嫌がって当然なのに。
実はニーナには、地球を離れたい理由があった。 最近彼女は婚約者の男性と破局した。もう結婚寸前、両親の顔合わせまで事は運んでいたのだが、男はニーナとは別の女性に二股をかけていることが判明、あっという間に破談と相なった。
結婚を諦めたわけではないが、暫く仕事に打ち込みたい。 地球にいればどうしても男の事を思い出してしまうし…。
そんな想いを抱えていたところへの部署移動はむしろ歓迎すべき出来事で。 場所が流刑の地だとか娯楽も何もない星だとかなんて気にせずに申し出を受けたのであった。]
(43) 2024/10/23(Wed) 18時頃
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[ニーナの仕事は囚人たちの電子のメールの検閲である。 たまに犯罪者仲間が家族を装い連絡してくることがあるので、どんなメールでも目を通さねばならない。
前任者は厳しい男で、少しでも内容に怪しい部分があればメールを差し止めていたようである。また、家族ではないという理由で恋人からのメールも弾かれていた。
他人のプライバシーを覗く。 仕事だから仕方ないのだが、メールを読めば囚人に対しても段々詳しくなってもしまった。 この囚人には誰からもメールが来ないとか、この囚人には恋人と思わしき人物から何度もメールが来る、など…。
保存してある膨大に弾かれたメールが、ある一人の女性からであるとわかれば、その内容が気になってしまうのも同じ女として当たり前かもしれない。
あて先はウォルフという囚人。メールの主はカリュクスという女性。 三年と言う月日の間に届いたメールはどれだけあったか。 二人は家族ではないので、メールは全てウォルフには届いていない。]
(44) 2024/10/23(Wed) 18時頃
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[ニーナは思う。
届いているのかすらわからないメールを書き続けるこのカリュクスという女性はどんな思いだったのだろうかと。 もしかしたらウォルフが既読無視をしたなど勘違いしているかもしれない…。
内容は、どう読んでも犯罪の危険性があるものではなかった。 それでも家族ではないという理由だけで弾かねばならないのだろうか。
ニーナの婚約者は、結婚という約束をし、家族になるという誓いを立てたにも関わらずカリーナを裏切った。愛している、大切にする、そんな言葉を沢山貰ったけど全てまやかしだった。
カリュクスの手紙には、そういった言葉はあったろうか。 そも、彼女がウォルフの恋人なのかすらカリーナは知らないけれど。]
(45) 2024/10/23(Wed) 18時頃
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[──もしもこの電子メールをウォルフに届けたら、彼はどうするだろうか。 三年間の沈黙は、双方にどんな想いを抱かせたのだろうか。
そも、想いとは。
人の想いはこの広大な宇宙の海を、三年の時を超えても、色褪せぬものなのか…。
婚約者を失ったニーナには、その答えはわからなかった。]**
(46) 2024/10/23(Wed) 18時頃
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/* 事情 → はぁい!ぼくクローン! (君もクローン!)
こんにちは、どうもお待たせしてしまった?ようで。 一席いただきます。 よろしくお願いしますね。
(-13) 2024/10/23(Wed) 18時頃
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/* ども〜 ご挨拶遅れました いつものりしあでっす!
灰はあまり書かなさそうな村だけど ちょっとキャラの猫被りが65枚くらい激し過ぎるので 息抜きがてら灰も埋め埋めしまっす
多分残りのペアも知ってる人だ 夢の中の村で、クローン云々の話はしてたし。 わたくしの嗅覚は誤魔化せませんわよ クンクン クンクン
そう、わたくしの目標は中バレしないこと! 冗長な説明文を省いて ふいんき短文に 抽象的に な、なってる……?
(-14) 2024/10/23(Wed) 18時半頃
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/* ロリだし エピでエロ予定だし 満ち足りていそうなのに 既にネタりたくてウズウズしちゃう病気。 メッキは果たしていつ禿げるのか……。
本当は他所と絡んだり拾ったりしまくりたい! もどかしい! 何なら数か月前から決めてた設定を全部放棄して >>2許婚ニコラスと新妻カトリーナで入ってやろうかと 思うくらいにはアレでソレで (BBSのキャラの方だと分かってはいるのだけれどw)
目の前にバナナの皮が落ちてるのに 踏んじゃいけないのって、芸人には拷問だなぁ……。
ピスティオも……議事チップ使いたいんやぁ! でも議事チップのロリキャラは大体使っちゃっててなあ (まだ全チップ制覇目指してるの?)
(-15) 2024/10/23(Wed) 18時半頃
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クラリッサは、ここまで読んだ。
2024/10/23(Wed) 19時頃
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/*
Q.重力や空気はどうなっているのですか? A.何らかの先鋭的な機器や装具によって何とかなっています。 (専門用語なんて分からないから詳しく説明したりはぜったいにしないぞという固い決意)
2XXX年かぁ……… あと900数十年とかでどこまで宇宙科学は進むのだろうね。 空中を空飛ぶ車が行き交う未来すらも来ていないのに。 描写気を付けましょうね>自分
(-16) 2024/10/23(Wed) 20時半頃
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[狭くとも、個室があるのはいい。 就寝前のひとときだ、ベッドに腰かけ息をつく。
宇宙を探査し、版図を拡大する。 目的は同じでも人それぞれ性質は異なるもの。 当然、ぶつかることもある。
俺は前回の──初めての 宇宙探索を思い出していた。]
(47) 2024/10/23(Wed) 22時頃
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────あれ。 俺の杏仁豆腐がない。食べた?
[疑念は真っすぐに同室の青年に向かった。
誰しも経験があるのではなかろうか。 一目見た瞬間、『反りが合わないな』 そう感じる存在と出会うことが。 それはよかった ない? Good for you!
俺にとっては”彼”がそうだった。 恐らくは相手にとっても。]
(48) 2024/10/23(Wed) 22時頃
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[ごく些細なことが切欠で気まずい空気になった。 さすがに殴り合いまで発展することはなかった筈だが (腕っぷしには自信がない) そう長くもない期間、 仲良く歓談することなど一度もないまま。]
[あの事故が起きて。
もう二度と会うことはない────。]
(49) 2024/10/23(Wed) 22時頃
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あの、今のファイル もう一回見せてもらっても?
[通信室。 先輩クルーは別働体のメンバーに可愛い子がいないか という堂々たる下心を持って メンバーリストのファイルを閲覧していた。 俺は磁気圏プラズマ粒子による通信障害の誤差を 直す作業の途中で、 先輩の「お」「ふうむ」等の呟きは聞き流していたが。 『ナルミ……何だ男か』の声に顔を上げる。
視界の端で一瞬捉えた画像に目を瞬かせた。]
(50) 2024/10/23(Wed) 22時頃
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……何故……?
[確認して眉を顰める。 名前に顔、経歴。間違いない。 切れ長の黒い瞳が蘇る。]
生きていたのか。
[あれはどのような場面だったのだろう。 事故の記憶は朧げで、爆発の音も熱も覚えていない。 なのに、彼の張り詰めた表情が鮮明に残っていた。 何かを叫んでいるようにも見えた。 が、それも定かではない。]
(51) 2024/10/23(Wed) 22時頃
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[いつの間にか、口元に手を当て 考え込む素振りを見せていたらしい。 怪訝そうにで先輩クルーが俺を見守っている。
『ホームシックか?』無理もないと、 納得した様子の彼に軽く頷いて見せた。
そのうち彼は部屋を出ていき、 俺は一人通信室に取り残される。 やがて機器の調整も済んだため、 テストメールを送ろうと、パネルに手を伸ばす。]**
(52) 2024/10/23(Wed) 22時頃
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to:******* title:test -------------------------------- 久しぶり
突然のメールで驚かせてしまったかな 俺のことは覚えているだろうか
三年前■■■船で同室だったキョウスケ=バン・ペールだ 息災かい? また探索船に乗っていると知って気になってね 俺は今 宇宙船incirに乗ってニビル星に向かっている そう、三年前辿りつかなかったあの星だ
何にせよお互い無事で良かった それでは 幸運を祈る
------------------------------------
(-17) 2024/10/23(Wed) 22時頃
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/*
メール出す理由なさすぎて どうしようってなったし テーマが望郷??? なんとかするね! ネコ元帥ってすごい名前だなあ
(-18) 2024/10/23(Wed) 22時頃
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[ 箱庭に、雨は降らない。 天を突くビル群のさなかに在りながら、 広大な敷地は、汚染された外気や有害な驟雨から 社員を守るためのドームで厳重に覆われている。
類似の装置が用いられているから、 彼方の流刑地と此方から見上げる空が 完全に同じ青を擬似的に映していることも
少女は知る由もない。
ほんとうの 空の色 も。 ]
(53) 2024/10/23(Wed) 22時半頃
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[ その日も、綿密に詰込まれたスケジュールをこなし 隙間時間に裏の計画も進めていた。 代り映えのない、平坦な日々。
"自分"でなければならない理由など、どこにもない。
クローン技術が実用レベルまで発展したなら、 さっさと替わりにやって欲しいくらいだ。 ]
…………おもいだせない。
[ 出し続ける110通のメール全てに記した通り。 記憶の欠落。最先端の医療でも、復旧は適わなかった。 黙々と職務を全うする機械たちに比べて、 人間の身体は、精神は、何と脆弱でままならないことか。 甘い疼痛に蟀谷を押さえ、寝台に腰掛ける。 ]
(54) 2024/10/23(Wed) 22時半頃
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[ 幾重の白に覆われた、不自然な膨らみをまさぐった。 この時間は、まだ監視カメラが稼働している。 いにしえの預言者めいた衣装は完全に父親の趣味だが、 柔らかな真珠色の光沢を帯びた長い布地は 諸々の隠蔽工作に好都合だった。 ]
ネコ元帥。 本日も異常はありませんかニャア。
[ シーツの奥から引っ張り出されたのは 抱き枕にしては小振りなサイズの猫型ぬいぐるみ。 くたくたで黒ずんで、愛玩用にはそぐわない ふてぶてしい表情をしている。
人相(猫相?)は悪いが、どこか愛嬌があるのが 贈り主にそっくりだと少女は微かにはにかんだ。 ]
(55) 2024/10/23(Wed) 22時半頃
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[ 少女が 《彼》 と出会ったのは、八歳の頃。
仕事の合間に教育機関への送迎をしてくれていた母が 唐突に外惑星に出向になったこと。 何度目かの総裁暗殺未遂事件で、 父のSPが半数殉職したこと。 上層部の陰謀や思惑が交錯した結果、 少女の護衛役として連れて来られたのがウォルフだった。 ]
…… …… 。
[ 第一印象は『巨人』。 発育不良気味で昔から小柄だった少女にとって、 威圧感のある巨漢を見上げるのは、ただただ恐怖だった。 半径3m内に 《彼》 がいるだけで、 足は竦んで逃げることもできず、小さく震えるばかり。 ]
(56) 2024/10/23(Wed) 22時半頃
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[ 一言も交わさず、視線も合わさぬまま、5日が過ぎる頃。 さすがにこのままでは不味いと懸念したのか、 大男がヌッと差し出してきたのが、件の凶悪面の猫だった。 ]
…… …… わたくし、もうそんな玩具で喜ぶような コドモ じゃない、の。
[ たかが八歳の女児が、一端のレディ気取りで憤慨する。 今思えば、頬を膨らませ唇を尖らせる所作は、子供そのものでも。
笑い飛ばすことなく、神妙な面持ちで 困り果てる 《彼》 に免じて、少女はしばらくその児戯に 付き合ってやることにした。 その貫禄から『ネコ元帥』と呼ぶぬいぐるみを介してなら、 会話が成立するようになったのだ。 ]
(57) 2024/10/23(Wed) 22時半頃
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[ 白い 白い 鳥籠の中。 宝物のように 厳重にまもられているのか。 それとも 決して逃れられないよう 囚れているのか。
財閥令嬢の"公"でなく カリュクス個人の"私"として。 味方と信じられるのは 《彼》 だけだった。 ]**
(58) 2024/10/23(Wed) 22時半頃
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― 下宿/Habitable ―
[楊花さんが帰宅する日。 植物のお世話や掃除、洗濯などの日課を終えると、キッチンへ。]
[ラルフからの手紙で教えてもらった、韓国料理の『参鶏湯』は、 検索してみたら、身体に優しく疲労回復の効果がある料理だと書いてあったから、楊花さんにふるまうのに、ぴったりだと思って。
レシピを見たら、丸鶏に高麗人参などの漢方や、もち米やナツメ、にんにくなどを詰め込んで煮込むのだと書いてあったけれど、 家庭でも手軽に作れる、手羽元や手に入り易い食材で作るレシピもあったから、今回はそちらで作ってみる事にした。]
もち米を洗って、30分水に浸けてから、 水気を切って、ごま油をまぶす……。
白ねぎとショウガを切って、にんにくを潰す。
[端末から浮き上がる、ホログラムの見本画像を確認して、 小さく頷きながら、料理を進めていく。]
(59) 2024/10/23(Wed) 23時半頃
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手羽元に、切り込みを入れて……。 お鍋に材料とお水と調味料を入れて煮込む。
……これで、いいのかしら。 美味しくできるといいけれど。
[呟きながら、丁寧にアクを取って、弱火で煮込んで。 煮込む間、昨夜の内に作って寝かせておいた生地を切り分けると、丸めてから型に入れて形を作り、油で揚げて。 デザートも同時に作っていく。]
[そうしていると、やがて、 玄関ホールのドアが開く音と、軽快に駆けてくる音が聞こえてきて。]
『くぅーらりっさぁーーっ!!』
[キッチンへ顔を見せるなり、がばちょーっと抱き着いてきた楊花さん。 目を丸くして少し慌てながらも、その小柄な身体を受け止めて。]
(60) 2024/10/23(Wed) 23時半頃
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楊花さん! お帰りなさい。 お元気そうで、良かったです。
[言いながら、抱き締め合っていた身体を離すと、二人、顔を見合わせて笑む。]
[楊花さんは小柄で幼い顔立ちをしているけれど、私より年上の23歳で。 大学を飛び級で卒業し、海洋生物学の研究をしていて、 今回、テラフォーミング計画のメンバーに選ばれ、宇宙へ出ていたのだけれど、今日やっと、全ての任務を終えて帰宅できたのだそうだ。]
宇宙は、どうでしたか。 『収穫は沢山あったし、楽しかったけど。 宇宙食じゃなくて、クラリッサのご飯が食べたいーっ』
ふふ。もうすぐできますので、できたら呼びますね。
『うん。ありがとっ。楽しみーっ』
[えへへって、楊花さんが目を細めて笑み、大きな荷物を手に取るのを見ると、荷物をお部屋へ運ぶのを手伝ってから、キッチンへ戻り、料理を再開。 全て完成すると、テーブルへ並べ、写真を撮って。それから、楊花さんの部屋へ呼びに行った。]
(61) 2024/10/24(Thu) 00時頃
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『え、えぇーーっ。何で。 これ、クラリッサが作ってくれたのっ?』
はい。お仕事お疲れ様でした、の気持ちをこめて。
レシピ通りに作ったんですけど、 食べた事がないから、ちゃんと作れたか分からなくて。 良かったら、感想、教えてくださいね。
[料理を見るなり、喜びのあまり、再びぎゅーぎゅー抱き着いてきた楊花さんの頭を撫でると、席について食事を始める。]
[テーブルに並ぶのは、チョレギサラダ、参鶏湯、チヂミ。 『おいしーっ!』って、嬉しそうに食べてくれる楊花さんを見ていると、どうやら成功した様だと思う。]
[食事を終えて、二人並んで後片付けをした後は、 お茶を淹れて、デザートに作っておいた『薬果』をつまみながら、久々に色々な話をした。]
(62) 2024/10/24(Thu) 00時頃
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[そうして、夜が更ける頃。 各々自室へ戻ると、机の引き出しを開けて、ラルフからの手紙を取り出して読み返し。]
……お父様はもう居ないのだから、 かしこまる必要、ないのに。
[丁寧文で綴られた文章を見て呟くと、ふふっと笑み。 それから、レターセットを取り出すと、便箋にペンを走らせた。]
(63) 2024/10/24(Thu) 00時頃
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Dear Ralph,
薔薇の花弁、ありがとう。 この真っ赤な薔薇が咲くローズロード、とても綺麗でしょうね。 同封してもらった花弁は、栞にしてみました。
韓国料理のオススメも、ありがとう。 教えてもらった参鶏湯の他に、チョレギサラダとチヂミと薬果を作ってみました。 初めて食べた料理だけれど、美味しかったし、 楊花さんも美味しいって喜んでくれたから、成功かしら。 本当は、ラルフやピエールさんにも味見をしてもらいたかったけれど……。 写真を撮ったので、同封します。
他の人のためとなると……? そうなのかしら……。 うん。ありがとう。
(-19) 2024/10/24(Thu) 00時頃
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今度は、ロシア料理に挑戦する予定でいます。 上手く作れると良いのだけれど。
写真機は、父が使っていた物がお屋敷に残っていたはずだから、 ラルフに使ってもらえる様に、叔父様にお手紙を出しておきました。 良かったら、使ってください。
See you soon.
Clarissa・S・Everett
(-20) 2024/10/24(Thu) 00時半頃
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[ペンを置くと、便箋を丁寧に折り畳んで、封筒に入れて。 薔薇模様のシーリングスタンプを捺して封をする。]
[窓の外に視線を移すと、少しの間、空に浮かぶ月をぼんやりと眺めた後。 身支度をして、眠りについた。**]
(64) 2024/10/24(Thu) 00時半頃
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――― 食べてない。 いや、というか
[ その問いかけを向けられた瞬間。 奴の前ではいつからか頑なに閉ざすようになった俺の口が 思わずぐっと開いたことを覚えている。 ]
(65) 2024/10/24(Thu) 00時半頃
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おやつの時間なのか。 余裕だな。
こちとら今日の報告書を纏めるのに手いっぱいだよ。 そも、杏仁豆腐なんて持ち込むかな?普通。
地球に戻ってから1000個でも10000個でも 買い占めて食えばいいよ。お坊ちゃん。
[ 事実、俺の臓腑にスイーツなど収まってはいない。 誰かがと言うならば先刻呼びに来た交代員か、 宇宙の穴にでも落っこちたか―― 宇宙の穴とは冗句の一種だが、 予想だにしなかったことが起きた時に ソラで飛び交うある種のスラングだ。
空間に突如現れるワームホール。 なんて、実際は見回りの教官か上司の仕業だったのだろうが。 ]
(66) 2024/10/24(Thu) 00時半頃
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[ だいたい、気に入らぬ同居人に 嫌疑を向けようとするならばもっと上手くやればいい。 子供のような言いがかりなど。 余りにも莫迦莫迦しいと思えた。
口調こそ抑えたものだが、俺が発した声には たかがおやつを巡る言い合いにしては 行き過ぎた憤怒が滲んでいたに違いない。
己こそ負けず劣らずの大人げない応酬を行ったこと、 後に思い返して怒りのぶり返しが来ることも知らず その時の俺は、苛立ちを隠さずに背を向けたのだ。 ]
(67) 2024/10/24(Thu) 00時半頃
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[ 宇宙空間での食事が、 地球上と然程変わらぬ味や食感を 楽しめるようになったというのは 歓迎すべき技術の進歩と言えよう。 千年、とまでは行かずとも、 宇宙食が数百年も前の形状のまま進歩せずにあったなら こうした探索もずっと過酷なものだったかもしれない。 船内でずっと浮いていなきゃいけなかったとか。 今ではとても信じられないけれど それは…少し楽しそうかな。
……本日、俺にとって曰く付きのスイーツが 共用の食糧庫に鎮座まします様を見て 過去の出来事を走馬灯のように思い返すこと、0.06秒。 一部現実逃避も含まれている。 ]
(68) 2024/10/24(Thu) 00時半頃
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さー、 時間が惜しいね。
[ 割り当てられた食事だけを手に取り ツカツカと部屋に戻ると、個人端末を起動させた。 スプーンを咥えたままの行儀の悪さだが、 個室では勝手気まま、誰も文句を言う者はいない。 思わず独り言ちた通り、 日々の業務が圧しているのだ。
なのに、 新着を示す多くのメッセージ類の中 また『あいつ』が俺の手を止めさせる。 ]
(69) 2024/10/24(Thu) 00時半頃
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…… …
[ 無機質な文字列は、文字以上を語らない。 寄せた眉根の下、己に浮かぶのは 『困惑』の二文字に他ならなかった。 ]
[ 一時置いて、動く指。 ]
(70) 2024/10/24(Thu) 00時半頃
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こちらこそ、ご無沙汰。 きみからメールが来るとは思ってもみなかった。
もちろん、覚えている。 尤も、きみが別動隊で探索船に乗っていることを 俺は今日知ったばかりなのだけど。 正クルーとして、ということで良いのかな。 だとしたら、おめでとうと言っておこうか。
道程は順調かな。 経験豊富なメンバーのようだが 行先がニビルなら、ゆめゆめ油断なく。
(-21) 2024/10/24(Thu) 01時頃
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三年前といえば。 きみはその後身体に変わりはないだろうか。
・ ・ ・
俺は大気・地質調査でティスナ星にあと数日ってところ。 他星とはこうも地球と違うものか、と驚かされてるよ。 報告は逐次システムに上げている。 其方の成果報告も楽しみに待たせてもらう。 --------------------------------
(-22) 2024/10/24(Thu) 01時頃
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[ 散々に迷った挙句に 思ったよりも長い文章を認めてしまった。 返信を行わないという選択肢は 残念ながら俺には取れない。 これでも真面目なタチなので。
刹那、送信不能の文字が並ぶことを期待したが 高度に発達したメールシステムは 単純エラーなど滅多に起こしはしない。 端末は送信済みを示している。 ]
(71) 2024/10/24(Thu) 01時頃
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[ ふうとひとつ息を吐く。
三年前の事故に関し、 否、その“後”に起きたことについて どうしてもひとつ、気になることがあった。 キョウスケにも、己にも関係のあることだ。
付け加えた一文はあまりにも遠回しで しかも何となく返答を求めるような ものとなった気がしてならず それはそれで気に食わぬ気持ちになるのは 今の己を形成する過去の残滓か、どうか。 ]
(72) 2024/10/24(Thu) 01時頃
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[ メールでは、先々、一部航路が 重なる可能性については伏せている。 もしもそうなっても先刻同僚に告げた通り 俺は俺からは決して会おうとはしないだろう。
反りが合わない嘗ての同僚への 苦手意識がそうさせるのではなかった。 “今”の俺に、あの頃程の強い敵愾心はない。
――― 浮かばないのだ。 ]
(73) 2024/10/24(Thu) 01時頃
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……どーかな。 なるべく記憶通り。 3年前に近い感情は保ったまま それでも年月を置いた感じで…… 大人の文章を認めたつもりだけど、 …?
[ 物思いを遠ざけ 再び端末に向かう頃には 食事は疾うに冷めていた。 ** ]
(74) 2024/10/24(Thu) 01時頃
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[ 穢れを許さぬとばかり白に塗りつぶされた空間で、 有色なのは少女の命の灯火、血の赤を凝縮した双眸と 薄汚れたぬいぐるみの暗い色。 ネコ元帥の服の裏の隠しポケットから、 少女の手は手の平に収まるサイズの 小型端末を探り出す。
もはや何の感慨も期待も抱かない、 メールチェック作業。 《彼》 との唯一の連絡手段は、 ネコ元帥が守ってくれている。 ]
(75) 2024/10/24(Thu) 02時半頃
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- 〔 新着メールが1件あります_ 〕
[ 溜息を吐きかかったところで、ヒュッと逆流した。 聞き間違いだろうか。 双つの濃緋が、ぱちぱちと瞬く。 ]
?
(76) 2024/10/24(Thu) 02時半頃
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[ おそるおそる、虚空に開いたウィンドウをタップする。 難なく表示された初めてのメール。 文面に素早く目を走らせる。 はたして送信者は本当に 《彼》 なのだろうか。 想定外に過ぎる事態に、疑心暗鬼に陥ってしまう。 ]
…… …… ぁぁ……、っ
[ 一度は堰き止められた溜息とともに、 目尻に溜った水分が零れそうで、ぐっと喉奥で堪える。 ]
……ぃ きて、 くれっ ……
(77) 2024/10/24(Thu) 02時半頃
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( ――生きていた!
生きていた!
生きていた!
生きていて! 元気でいて! メールの返信もくれて! )
(78) 2024/10/24(Thu) 02時半頃
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〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!
[ 歓喜も嗚咽も声に出すわけにはいかなくて、 寝台の上でただもぞもぞと身悶える。 ひしっと抱き締められ過ぎたネコ元帥が シワシワのクチャクチャになってしまっても 更に細腕に可能な限りの力をこめて。 ]
―― すぅーーーー、 ……はぁーーーー、
[ バクバク暴れ狂う心臓を持て余しながら、 深呼吸を繰り返した。 ]
(79) 2024/10/24(Thu) 02時半頃
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[ 何分経とうと、落ち着けるはずもなかった。 二年以上待ち侘びた返信。 痕跡を残すのは愚かの極みと分かっていても、 データ保護をかけ改めて読み返す。
《彼》 からは護衛官時代も、離別してからも、 一度もメールなど貰ったことがない。 だから、本人に間違いないか照合する術もないし、 嬉しい反面、今更何故と疑念も生まれる。 ]
(80) 2024/10/24(Thu) 03時頃
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……元気で、 ……健康、
戻れる見込みは、
っ、 ころ ……
[ 内容を無意識に口遊む内、 一箇所であまりの悲痛さに眉間に皺を寄せた。 ]
(81) 2024/10/24(Thu) 03時頃
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違う…… ちがっ、 ……
あなたは わたくしを 助けて、くれたのに
どうし て……?
[ 結局のところ、書かれていたのは 父や幹部が窘めるのと同じ文言。 《彼》 は判決を受け入れて、 もう二度と地球に帰ってくることはない。 重罪人のことなど忘れて、 自分の立場と役目を果たすべきだ。
それが 《彼》 の本心なのか、 諦めの悪い娘の素行を見咎めた父が 脅して書かせたのか、判然としないが。 ]
(82) 2024/10/24(Thu) 03時頃
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[ 確実に、彼の目に触れると分かってしまうと、 返すべきことばは何も浮かんでこなかった。 ]**
(83) 2024/10/24(Thu) 03時頃
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>>> TO: Wolf Holstein
返事がくるとは思っていなかったので 驚いています。
どうすればいいのか 何を書けばいいのか 頭が真っ白で分からなくなるくらい。
でも
あなたが生きていると分かって とても とても 嬉しいです。
わたくしこそ、陳腐なことばしか出てこなくて。 レポートや公文書は書き慣れているけれど、 個人宛の手紙なんてほぼ初めてなのです。 初心者同士、お相子でしょう?
(-23) 2024/10/24(Thu) 03時頃
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わたくしは 一日だってあなたを忘れたことはありません。 二年間ずっとずっと あなたを想いメールを書き続けました。 周囲からの圧力に、押し潰されそうでも わたくしは あなたを 絶対に諦めないから。
どうか 死ぬまでなんて言わないでください。 こんなにも 会いたいと 思っているのが わたくしだけでも 構いませんから。
父はあなたを解雇したけれど わたくしが直接雇いなおすつもりです。 生きてさえいてくれれば きっとまた会えると 信じています。
体調に気を付けて 無理をしないでください。
P.S.ネコ元帥は鋭意現職中なの。ご安心ください。 P.S.2今度ホログラム映像も添附して良いかしら? >>> FROM: Calyx Hermetica
(-24) 2024/10/24(Thu) 03時頃
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[ 何度か指を迷わせたものの、 『本当に人を殺したのか』とは 怖くて問い質せなかった。
その"罪"は誰のものなのか。
目の前の光景とやらを思い出せないまま、 胸騒ぎにヒヤリと嫌な汗が背を伝った。 ]
(-26) 2024/10/24(Thu) 03時頃
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/* ふー、今週はあまり顔出せそうにない… 手紙村じゃなければ無理だった…
ところでネコげんすいとカリュクスが知り合いにみえる
(-25) 2024/10/24(Thu) 03時頃
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──ある殺し屋の末路──
[真っ赤な薔薇が咲いた。 男の胸に飛んできた鉛玉はその肉に食い込み、臓器を破壊した。 吹き出る血はホースに穴でも空いたかのような勢いだ。
銃を構える護衛は表情を変えることはない。 もしかしたら人間はないのかもしれない。とはいえ、その隣にいる身なりの良い中年男も涼しい顔をしているのだが。
男が殺し屋であり、命を狙っている事はとっくにバレていたのだ。 取引先を装って接触、三年もの歳月をかけて信用を得たつもりであったが、その目論見は水泡に帰した。
豪華な絨毯の上に倒れながら男は思う。 折角弟子の尻ぬぐいをしてやろうと思ったのに、自分までしくるとは、と。]
(84) 2024/10/24(Thu) 09時頃
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[男の弟子は三年前にこの暗殺を引き受けたが、彼はターゲットの中年男ではなく別の人物を殺してしまった。おまけに自首し、無期懲役の罪に問われている。 今頃は何処かの星で死ぬまで強制労働につかされているだろう。
その時男は弟子の失態を笑った。 弟子がどうしてそんな事をし、自ら刑務所に入ったのか全く謎であったし、それまで手塩にかけて育ててきたコマを一つ失って馬鹿馬鹿しいと思ったからだ。]
(85) 2024/10/24(Thu) 09時頃
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[思えば、拾ってきた時から随分な変わり者だったな、あの餓鬼は。]
(86) 2024/10/24(Thu) 09時頃
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[スラム街で子供を攫っては殺し屋に仕立て上げるのが男の仕事であった。 汚い路地で沢山の野良猫に混じって寝ている姿は最初ボロ雑巾かと見間違えた。 餓鬼の手を引くと何故か猫たちまでにゃーにゃー鳴きながらついてこようとするものだから、脚で追い払うのに苦労したなんて思い出もあった。
アジトに連れてきてから、餓鬼は兎に角大人しかった。 ほとんど言葉を発することはない。ただ言われた事は実行する。 お蔭でめきめきと暗殺の技を覚えてはいったが、時々窓から顔を出して野良猫と話している姿を見ると、もしかしたら拾ったのは人間の子供ではなく猫だったんじゃないかと誤認するほどだった。 にゃあと鳴かないし、耳も尻尾もないけれど。
ある日、男は大きな猫のぬいぐるみを買ってきた。 それは軍服を着たいかつい顔をした猫で、子供が喜ぶようなものではとてもなかったが、餓鬼に与えると初めて笑顔を見せた。
子供らしい笑顔だった。]
(87) 2024/10/24(Thu) 09時頃
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[別に子供なんて何人も育てたし、男にとってその餓鬼だけが特別だったわけではない。 そしていつしか餓鬼とは呼べない年になれば、駒として仕事をさせるだけだった。 その仕事は組織の邪魔になるターゲットの暗殺である。
なんでアイツは自首なんてしたんだろう。 死刑ならまだましだ。無期懲役は死ぬより苦しい人生を送る事になる。 延々と続く地獄をどうして選んだのだろうか。
ただの駒だった。仕事に失敗した後にどうなろうが知った事ではない。 だが、あの時男が猫と一緒に丸まっていた子供を拾わなかったら、その後の人生はどうなっていたのだろう… 猫使いとしてサーカスで華々しくデビューしたりしていたろうか。 それとも、妻を娶り幸せな結婚でもしたろうか。]
(88) 2024/10/24(Thu) 09時頃
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[考える間にもどんどん身体からは血が失われ、体温も下がってきている。 恐らく時間としては僅かのことなんだろう。
家族や大切な人がいたらこんな時、走馬灯のように思い出したのかもしれないが、弟子同様に孤児だった男にはそんな存在はいなかった。
こうして花を咲かせて死ぬ自分と、老いさばらえて死に向かう弟子と。 一体どちらがより不幸なのだろう。
人生の価値は、長さで決まるのか。それとも質か。 または、本人の満足度なのか…。]
(89) 2024/10/24(Thu) 09時頃
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[眼球が遠い天井を映さなくなる。 冷たい冷たい海底のような死がやってくる。
その優しい腕に抱かれて男は息を引き取った。]**
(90) 2024/10/24(Thu) 09時頃
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──ニーナの興味──
[電子メールに添付出来るのはホログラムぐらいのもので、物質を添える事は出来ない。もしもそれが出来てしまえば囚人は様々なものを手に入れる事が出来てしまうだろう。逆に言えば、物が届くわけではないのだから左程電子メール自体に危険はない。
ニーナがウォルフにカリュクスからのメールを届けた後。 ウォルフに何か変化があったといえば…
特になかった。
普段通り作業をこなし、食事をし、部屋では黙々と身体を鍛えているようである。 女性からのメールにそわそわしたり、囚人仲間に話をするのかと思ったがそういう事は全くない。
勿論ニーナの仕事はウォルフの監視ではないので、四六時中見張っていたわけではないのだが…もっと喜んだりするものと思っていたのでややガッカリしてしまった。]
(91) 2024/10/24(Thu) 09時頃
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[ウォルフが動いたのは数日後である。 彼の書いた電子メールも勿論ニーナの元に送られ、その検閲が済んでからカリュクスの元へ届けられる。 内容を読み、そのそっけなさと冷たさにニーナは驚いた。 あんなにもカリュクス側は熱意の籠った文を送ってきたのにこの返事?! 男ってのは!まったくもう!女心が全くわかっていない!
どんどんと端末を叩いて壊しそうになった程である。 ニーナはミーハーであった。 自分の恋愛が終わってしまった事もあり、それを忘れるには他人のあれそれに夢中になるのが一番なのかもしれない。
今日もウォルフはツルハシを肩に担いで作業に出かけていく。その背中を見送りながらニーナは『もっとガンバレよ!』と謎の応援を送るのであった…。]**
(92) 2024/10/24(Thu) 09時頃
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>>> TO:Calyx Hermetica
ここは収容所であり俺は囚人だ。 よって、電子メールは受信送信どちらも検閲がかかっている。 不適切と判断されたものは双方に届かない。
どんなメールを書いていたのかわからないが、俺の手元には届いていない。 それを俺が謝るべきなのかもわからない。 何故お前が俺にそれほど逢いたいと思うのかも、わからない。
俺はもうお前をお嬢さんと呼ぶ立場ではない。 雇われた護衛ではないからな。 解雇は当然だ、俺は犯罪者なのだから。
たとえ万が一にもここを出られたとて。 お前が俺を雇うと言ったとて、犯罪の前歴がある者を雇うなど得策ではない。 大体、お前は今父親の仕事を引き継いだりしてるんじゃないのか? お前の父親がどう思うか、反対するか位はわかるだろう?
(-27) 2024/10/24(Thu) 09時半頃
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もう逢う事はないだろう。 俺に逢いたいなんて考えるのはやめろ。 そっちこそ、きちんと飯を食え。 お前は細すぎる。
ネコ元帥が元気なのは何よりだ。 彼は一生お前の傍にいて支えてくれるだろう。 俺の代わりに。
P.S.ホログラムを送るのは構わないが、検閲に引っ掛かるようなものは送るんじゃないぞ。 こちらからは送れない。何しろ収容所だからな。送るような楽しい風景もないが。
>>> FROM:Wolf・Holstein
(-28) 2024/10/24(Thu) 09時半頃
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[宇宙船より発送された私的メールは 中継局のサーバーに一旦保存されたのち 宛先へと送られる。 リアルタイムで遣り取りが できるようなものではない。
だからか、"彼"からの返信が届いたとき すぐにはぴんとこず、読み進めるうちに そうだったと思いなおす。]
(93) 2024/10/24(Thu) 16時頃
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昔は郵便で数日かけての遣り取り なんてものも流行ったらしいけど。
[近世文化学の授業で習った言葉では 確かpen palだったか。 恐らく素っ気ない定型的なあいさつ文を 心の何処かで予想していた俺は 画面スクロールが必要な文章量に少々面食らう。
ざっと目を通して、 先に今日の業務を終わらせることにした。]
(94) 2024/10/24(Thu) 16時頃
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報告書? 何だ、まだ終わってなかったのか。
君の方こそ、 随分のんびりした仕事をやっているんだな。
[些末なスイーツに関する問答は、 思いがけず口論となった。 目の前のルームメイトとは これまで 必要最低限の会話しかしていなかったというのに。
いや、俺から時折言葉を投げかけることはあった。 どうも元来沈黙を貫けるタチではなく、 仲違いしている相手や不機嫌な人物に 軽口を放つ無神経な面を持ち合わせているようだから。]
(95) 2024/10/24(Thu) 16時頃
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[お坊ちゃん。 子供の頃から聞きなれた単語だ。
ここ数年では通りすがり、 あるいは人の集まった部屋の一角から 耳に入るか入らないかの絶妙なボリュームで 聴くことを常としていたが。 対面でこうも直截に言われたのは久しぶりだった。]
……へーえ、そんな長文でも話せるのか。
[幾分感心した声音で呟いた時には 彼は既に背を向けていただろうか。]
(96) 2024/10/24(Thu) 16時頃
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[映像付きのリアルタイム通信は一人五分まで。 『お前はいいのか?』 俺と同じく新米の、 医療専門のクルーの問いに首を振った。 『恋人とか家族とか』『いるんだろう?』
地球を出発して三か月。 互いのバッググラウンドも この頃にはある程度認識済で、 だからこそ彼は不思議そうに眉を寄せている。]
微妙なんだよ。
[『家族とも? 喧嘩もしたことないって言ってたよな』]
(97) 2024/10/24(Thu) 16時頃
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[俺は目を瞑って家族の顔を思い浮かべる。 如何にも育ちのよさそうなおっとりした母親に、 家庭より社会への関心が強い、 とはいえ愛情が薄いわけでもない紳士然とした父親。 年の離れた弟に、小さなころから誰よりも あれこれと口挟んでくる執事ナガイシ。 『……本当にまた宇宙へ行かれるのですか?』 躊躇いがちに尋ねてきたときの顔。]
……そうだな、顔、見せておくか。
[溜息をついて、予約を入れた。 俺の番が回ってくるまで、 メールを読み返すことにする。]*
(98) 2024/10/24(Thu) 16時頃
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返信ありがとう。 実は俺も君が探索隊のメンバーであることを 知ったばかりだよ。
そう、テストにパスして、 晴れてクルーの一員さ。 祝福の言葉はありがたく受け取っておこう。
事故のことかい? 俺は殆ど無傷といっていい状態で帰還できたんだ。 といっても記憶障害が残っていてね、 だから、ひょっとしたら脳を損傷したのかもしれない。 でも問題なく生活はできている。
君のほうはどうだろう? まあ 探索隊に参加しているのだから、無用な心配かな。
(-29) 2024/10/24(Thu) 16時頃
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先にも述べた通り記憶が曖昧で 気になっていたんだ。 ティスナ星か。 俺も早く調査に参加したいものだ。
報告書も拝見させてもらうとするよ。 こっちはあと二週間は宇宙船の中だから、 時間はたっぷりある。
以前よりは早く書き上げられるようになったんだろう?
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(-30) 2024/10/24(Thu) 16時頃
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ええ、お母さん、変わりはないですよ。 そうですか、ナガイシは肺炎で入院中……。
顔が見られないのは残念ですが、もう年だから、 彼にはゆっくり療養するよう伝えておいてください。
リョウタもいい子にしているんだぞ。
それではまた。ご自愛ください。
[そう結んで、映像通信を切る。
途中割り込んできた年少の弟は、 ここ二、三年遊び相手をつとめることが増えており、 俺がいつ帰ってくるのかとしきりに尋ねていた。 父は不在。いつものことだ。]
(99) 2024/10/24(Thu) 16時頃
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[彼へのメールを綴ったのはその後のこと。
顔が見えないからか、声が聞こえないからか、 はたまた三年の月日で互いに成長・変化したのか、 彼の文面は落ち着いたものだったし、 彼への文章を作成しているときの俺の心境も 不快なものではなかった。]
さて、と、 報告書はここからでもアクセスできたよな……?
[メールを送信すると、 他星の調査報告書が保管されてあるデータベースに ログインを試みる。 膨大なデータファイルを検索して 目当てのファイルを開いていった。]**
(100) 2024/10/24(Thu) 16時頃
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[ 三年前の宇宙探索は 教官役の上官やベテランの陣容は変えずに 数人の新人や候補生を加えて行われた。 その頃の俺は、正クルーではあったが 宇宙探索はまだ二度目のヒヨッコで。 今回の探索は研修や演習を兼ねているから 後輩たちの面倒を見てやれという上官らの命で 同期らと共に奔走することになっていた。
下っ端はただでさえ仕事が多い。 睡眠時間の確保が危ういほどであるのに それに加えて” 卵 ”の教育かと 不平を言う者も居たが、 俺は特段の不満は抱いていなかった。 ]
(101) 2024/10/24(Thu) 18時半頃
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[ それどころか、積極的な方であったと思う。 前回は自分達が手ほどきを受けたのだ。 それを後続に引き継ぐのは当然の役割だ、と。
己らと同様に、新人たちの多くも 苦心して狭き門を潜り抜けている。 同じ志の元、同じ夢の元。 視線の先が同じであるならば 超えた苦労や苦難を、その先の楽しみをも 分かち合えるものと思っていたから。 まだ微力ではあるけれども 前回の探索で得た知見なども、 些少でも彼らの役に立てばいい、と。
『特例候補生が居るらしい』 ―― そんな話を耳にする前までは。 ]
(102) 2024/10/24(Thu) 18時半頃
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[ 事実よりも噂が先行するのは世の常だ。 裕福で、遊行での航行経験があるなどの経歴は 優雅な学生生活を謳歌していると印象付け、 どうやら恵まれた家庭の何らかの威光が働いて 参加したという噂にも信憑性を出してしまう。
どうしたものかと、俺を含めた同期は頭を悩ませた。 不興を買ったら。怪我でもさせたら。 そもそも、遊びの延長なのではないか? 仕事への本気度は?
……ふと、全員の視線が己に向いた。 学生と呼べる年齢でクルーの立場を 得ることの出来る者はそう多くはない。 当時、同輩も後輩も、若手の年齢層は 比較的二十代半ばから後半に偏っていて 新人らを除けば俺ともう一人の女性クルーが 二十そこそこで最年少だった。 となれば誰がその『特例』と同室になるかなど 自明。 ]
(103) 2024/10/24(Thu) 18時半頃
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[ 困窮こそ免れたものの、 学生時代は苦学生の部類に入ったであろう己と。 周囲曰くの七光りのお坊ちゃん。>>5
反りが合う方が奇跡だった。 不興を買うな? そんなもの知らん。
どちらが先に突っかかったのかなんて 覚えていない * ]
(104) 2024/10/24(Thu) 18時半頃
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クラリッサは、ここまで読んだ。
2024/10/24(Thu) 20時半頃
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/* 村の設定いじるのは何度やっても緊張する ミスってやしないかと…
(-31) 2024/10/24(Thu) 21時頃
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Dear Clarissa,
旦那様に写真機の手配をしていただいたようで。 お陰で……良いものが撮れました。
[次の便箋を目の前に開くと、 小さなホログラムが現れる。 ドールハウスのように小さな小さな、薔薇の小路。 便箋の上に乗るようなサイズだけど、 その見事な赤い色は目に焼き付くほどだろう。]
(-32) 2024/10/24(Thu) 21時半頃
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アナログの手紙でやり取りと約束してましたが、やっぱり立体で見て欲しくなって…。 普通の写真も同封しますね。 写真機はこのまま私が使ってよいと言われたのですが…… 先代の旦那様の形見の品でもありますし、高価なものなので…… クラリッサお嬢様の要望がある時だけ使用させていただこうかと考えてます。
ところで参鶏湯を作られたそうで何よりです。 お嬢様の手料理は私も食べてみたいですね。
ロシア料理も良さそうです。 書物で読んだだけですが、ボルシチという煮込み料理が美味しそうでした。寒い国だからかスープ系が多いようですね。
(-33) 2024/10/24(Thu) 21時半頃
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habitableの皆さんとはどうですか? 仲良く楽しく過ごされているなら何よりです。
[手紙の最後、小さな切込みに 見事な薔薇が咲き誇るローズロードの写真が挟んである。]
Sincerely yours, Ralph Jones
(-34) 2024/10/24(Thu) 21時半頃
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── 裏庭の小屋(自室)
[現旦那様から渡された写真機を注意深く覗き込んで、 机の上に揺らめく蝋燭、小窓から差し込む夕暮れの光、 いろいろなものをレンズ越しに眺めた。
やがて溜息をついて、レトロな写真機を大切そうに 小箱に仕舞う。]
我ながら薔薇は綺麗に撮れたと思うけど、 あれは被写体が素晴らしいからなんだろうな…
(105) 2024/10/24(Thu) 21時半頃
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[裏庭の使用人小屋。 お嬢様が小さな頃はよく遊びに来ていた。 勿論、見つかれば叱られるから、こっそりと。
この部屋の風景を懐かしく想ってくれる筈、なんていうのは 自惚れになるのかもしれない。
どちらにしろ。 何か見せたいと思う相手はかつてのお嬢様だけだったから。
この写真機を手にするのは、彼女に望まれた時のみとなるだろう。]
(106) 2024/10/24(Thu) 21時半頃
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[それから、日中したためた手紙を 自分で確認してみて、思わず笑みが漏れた。
ふわっと薔薇の香りが溢れるようなホログラム。
普通の手紙だと思って読み進めるだろうから 驚かせてしまうかもしれないが。
屋敷の薔薇たちの様子を 少しでも鮮明に届けられますように──。 祈りを込めて、シーリングスタンプで封をした]*
(107) 2024/10/24(Thu) 22時頃
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ワレンチナは、宇宙食を食べたあと眠りこけている。*
2024/10/24(Thu) 22時頃
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/* 独り言してるから大丈夫とは思うけど突然死回避のact…w
(-35) 2024/10/24(Thu) 22時頃
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[同年代でも先輩なのだから、と 釘刺す一言を告げてきたのは年若い女性クルー。>>103]
誠意を持って接してますよ。
[答えた後で、彼女の忠告が 別の相手への態度に対するものだと気付く。]
成程。……でも 先輩なら もう少し愛を持って育てて欲しいものですね。
[屈託のない声音で。]
(108) 2024/10/24(Thu) 22時頃
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[彼が愚痴でも零したのか、 それとも傍から見て察せるほどの雰囲気だったのか、 まあ、同年代で同室・同タイムテーブルを組まれていても 一緒に食事も摂らず、ラウンジで会話もしないのでは 気にされるのも無理はないかと得心はいくが。]
考えもしなかったな。
[少しは気を遣った方がいいかもしれないと 今さらながらに。 そこでふと。浮かぶ疑問。]
(109) 2024/10/24(Thu) 22時頃
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[彼は何が気に入らないのだろう。 若くしてクルーになり宇宙探索に参加できている男。
惑星探索船クルーへの正規登用は難易度が高い。 ならば彼もエリートの筈だ。 苦学生という言葉自体知っていても、 俺にとっては実感の伴わない 文学の世界での記号のようなもの。 ゆえに、不思議でしかたなかった。
大変だね。 言葉に含む軽い響きと意識のズレは 周囲にも彼にも伝わっていたんだろう。
それでも表向きは波風の立たぬよう努めていた 他の者たちの中、冷ややかな視線を向けてくる者がいれば どうしたって気になる。]
(110) 2024/10/24(Thu) 22時頃
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そうだ。 これ、特別輸送でついさっき届いた品なんだが。 君にあげるよ。世話になっているからね。
[小型の輸送シャトルを手配して届けられたのは 臨場感溢れる音響と鮮明な映像を売りにした ホログラム再生機器。 データ保存に再生と、仕事にも便利な優れものだ。
施しを与えるように贈られた品物を 当然ありがたく受け取るだろうと あの時の俺は考えて 笑みだって浮かべていた。]**
(111) 2024/10/24(Thu) 22時頃
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/*
や、 やなやつ〜〜〜〜><
(-36) 2024/10/24(Thu) 22時頃
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/* wwwww ありが とうwww
煽ってくる〜〜〜 煽ってくる〜〜〜
でも品は普通に助かるよね。助かるんだけどね。
(-37) 2024/10/24(Thu) 22時頃
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…ほーん
相っ変わらず。 煽っているのか、 悪気がないのかが良く分からない。
[ ”以前よりは早く……” というメールの結びに対してのぼやきだ。 キョウスケは研修内容の覚えは早い方で 当時言われていた程、資格要件を満たして いないわけではなかったのかもしれないが。
軽口に悪気がないとしても 可愛げがないという印象は変わらぬ儘だ。 さらっと読み終えたのち、 今一度重要な部分にだけ目を落とす。]
(112) 2024/10/24(Thu) 22時頃
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…… 無傷………
[ 文字の上を黒曜が往復する。 いくつかの文章を、確かめるように幾度も。 ]
(113) 2024/10/24(Thu) 22時頃
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記憶……、 いや、それよりも 自覚… ……ん… でも そう、か…… やっぱりね。
[ 自身の身に起きたことを 意図的に隠しているという風でもない。 キョウスケの文面はごく自然だった。
それならば、その方が良い。 三年前の延長で生きて行けるのであれば。
確かめたかったことは確認できた。 なら、後は俺が余計なことを書かねば良いだけ。 ]
(114) 2024/10/24(Thu) 22時頃
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---------------------------
そうだろうな。 プロジェクトも大きくなってきて 今回は同時進行で動かす船が特に多いらしいし。 ただ緊急の連絡先と、各船の提督の名前だけは 憶えておいた方がいいだろうな。
そう、事故の件。 ほぼ無傷だったとはなにより。 記憶の錯綜は気掛かりだろうけれど 肉体的や精神的なショックで そうしたことが起こることはままあるから…… 気にするタマでもないだろうと思うが 経過観察は怠らない方が良いだろう。
(-38) 2024/10/24(Thu) 22時半頃
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こちらは、ちょっとした怪我こそしたが 今は以前と然程変わらない。 そういえば、偶然にも入院した先が同じ病院で、 お前より先に目覚めたんだった。
以前よりは早く……だって? 研修と実務の業務量の差を舐めるな。 折角あの時、言い返さないで黙っておいてやったのに。
まぁ精々、無事の到着を祈ってやるさ。 探索に浮かれてしくじるなよ。
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(-39) 2024/10/24(Thu) 22時半頃
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[ 送信を押下して、目を伏せる。
あの事故は単なる事故ではなかった。>>6 中規模の宇宙船。乗務員は相当数いて。 死者数は――――、 ・ ・ どうやら公式の記録は改竄されているが 俺には前後の記憶が確りと残っている。 激しい横揺れに続けざまの爆音。 脱出口はそっちじゃない、逆に逃げろと叫んだ直後 己の腕や脚が引きちぎられる感覚すらも。 ]
(115) 2024/10/24(Thu) 22時半頃
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[ だとしても。 記録と記憶が異なるのなら 大したことではないと話を合わせよう。 そうすれば、これまでとなにも変わらない。 **]
(116) 2024/10/24(Thu) 22時半頃
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[二通目のメールは俺の記憶にある彼らしさが 滲んでいるように思えた。]
気にするようなタマじゃない……? まったく、どう思われているのやら。
[似たようなぼやきが別の星で落とされていると 知る由もなく。 メールにはちょっとした怪我とある。 では後遺症などもないのだろう。 素直に喜ばしいことだと思えた。
文面を睨んでいると彼の声の調子も蘇えってきたが、 紐づいたよう あの時忠言してきた女性クルーの 顔が浮かぶ。 その名が死亡者リストにあったことも。]
(117) 2024/10/24(Thu) 23時頃
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[画面に向けられた視線は傷ひとつない腕に移る。 彼女との境目は、ほんの少しの差だった筈だ。]**
(118) 2024/10/24(Thu) 23時頃
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― Habitable/自室 ―
[ポストに届いていた、ラルフからの手紙。 日課を終えると、自室の机に紅茶とスコーンを用意してから、ペーパーナイフで手紙の封を切る。]
[便箋を開くと、現れたホログラムに驚いて、ぱちりと瞬き。 それから、目を細めて、ふふっと笑んだ。]
[子供の頃から変わらない景色。夢の国の様なローズロード。 触れられない、ドールハウスの様なそれを、指先でつんっとすると、ホログラムは解けてしまうけれど。
緩く閉じた瞼の裏に浮かぶのは、幼い頃の思い出。 見つからない様にこっそり、裏門を通って、 裏庭にあるラルフのお部屋に遊びに行ったっけ。]
(119) 2024/10/25(Fri) 01時半頃
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……『クラリッサお嬢様』、か。 もう、『フィーナ』とは、呼んでもらえないのかしら。
[ミドルネームの『Serafina(セラフィナ)』に由来する、ごく一部の親しい人が呼ぶ愛称。 ラルフがその愛称で呼んでくれた事は、あったのだったか、どうか。]
[呟くと、少し眉を下げて笑み。 紅茶を一口飲むと、便箋にペンを走らせた。]
(120) 2024/10/25(Fri) 01時半頃
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Dear Ralph,
ローズロードのホログラムと写真、ありがとう。 とても綺麗で、香りまで届く様。 この景色は、今も、私が住んでいた頃と変わらずに、 ……ううん、今年はもっと、綺麗ね。
写真機は、ラルフに好きな様に使ってもらえたら、 私も、写真機も嬉しいと思います。
私が作ったお料理は、 ピエールさんと比べたら、足元にも及ばないけれど。 いつか、下宿に遊びに来てもらえたら嬉しいです。 お料理のリクエストがあれば、その時までに練習しておきますね。
ロシア料理も、ありがとう。 ホワイトソースのビーフストロガノフとボルシチを作ろうかな、と思っています。
(-40) 2024/10/25(Fri) 01時半頃
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今は学校が長期休暇中な事もあって、 下宿のみんなは不在にしているのだけど。 この間、楊花さんが宇宙から帰ってきて、 今回は、味を見てくれる人が居るから、少し安心かしら。
habitableのみんなとは、仲良く楽しく過ごしています。 楊花さんが居ると、とても賑やかだし、 もうすぐ、他のみんなも帰ってくるみたいなので、楽しみです。
Many thanks,
Clarissa・S・Everett
P.S. 私はもう『お嬢様』ではないのだし、 ラルフの方が年上なのだから、呼び捨てしてもらっても……。
(-41) 2024/10/25(Fri) 01時半頃
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[手紙の最後に添えた追伸は、書き方に悩んで、遠慮がちになってしまう。 私はもう『お嬢様』ではないのだから、文章もかしこまる必要はないし、名前も呼び捨てで構わないのだけれど。
ラルフがそれを望むかは、別で。 ラルフにとって私は、今も変わらず、元雇用主の娘の『お嬢様』なのかもしれない。とも思う。]
[少し迷う間の後、便箋を折り畳み、シーリングスタンプで封筒に封をした。**]
(121) 2024/10/25(Fri) 01時半頃
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[ 一度は偶然か、何かの間違いだろうと 半信半疑だった 《彼》 からのメール。
しかし、ひと月空けずに二通目の返信があると、 途端に現実味を帯びてくる。 ]
――ほんとうに、あなたなのね。 生きているのね。
……よかった……。
(122) 2024/10/25(Fri) 02時頃
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[ どうやら、直近のメール以外、それまで綴ったものは 彼の手元に届いていないと書いてある。
送信履歴には丸ごと残っているのだから、 百件を越えるそれらを随時再送することは 可能ではあるが、得策ではない。
周囲の誰にも、 《彼》 と連絡を取っていることを 悟られてはいけないし、 ついうきうきと浮足立っている時こそ 些細な油断が命取りになるのだ。 ]
…… …… それに、二年も前のメール、 今ごろ読み返しても 恥ずかしい、し。
(123) 2024/10/25(Fri) 02時頃
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[ 後任の検閲者が、半ば娯楽として愛読しているとは 夢にも思っていない少女であったが、 当初より 《彼》 以外に傍受される危険性も考慮した上で 宛名以外に個人を断定できる情報はなるべく排除している。
だから、いざホログラムの添附を許可されても、 何を写せばよいのか、困惑してしまった。 ]
検閲に引っ掛かるようなもの、って。
…………。
(124) 2024/10/25(Fri) 02時頃
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…………。
………… …………。
成長した わたくしを見て、 的な? そんな、いかがわしい、の
[送るわけない、と真っ赤になってネコ元帥の 耳元に顔を埋める。 悲しいかな、二年前からあまり成長の兆しも見られない 凹凸に乏しい幼児体型で、そこまで破廉恥な映像が 出来上がるとも思えないのだが]
(-42) 2024/10/25(Fri) 02時頃
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[ 改めて見回してみても ただただ白いだけの殺風景な居住空間には、 撮影対象となるような趣きのある調度の類は皆無。
後は自分自身か、窓の外の人工庭の景色か。
思案の末、少女は撮影機のスキャナを 《彼》 に貰ったぬいぐるみに向けた。 ]**
(125) 2024/10/25(Fri) 02時半頃
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>>> TO: Wolf Holstein
ちゃんと食べること、なんて いつまでわたくしを子供扱いするのかしら。 わたくしの両親は、そんな小言を 口にするような人たちではなかったけれど、 いわゆる老婆心というものではないの?
お見せできないのが残念でなりませんが、 立派なレディに成長しましたので、 ご心配には及びません。
……見たいとは、思ってくれませんか。 どうすれば、生きることを 疎ましく思わずいてくれますか。 会いたいと、諦めずに思ってくれますか。
(-43) 2024/10/25(Fri) 02時半頃
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わたくしは今は経営ではなく、宇宙憲章や 星群星系ごとの法律等を学んで 法務課に勤めています。
そもそも父は、わたくしに跡を継がせる気は ないはずです。 わたくしか、お気に入りを婿に迎えて、 次期総裁とする手段を取らずに、 政略の駒として高値で売りつける縁談を 結ばせようとしたのですから。
あんなことがあって、最初よりわたくしの 価値も目減りしたでしょうけれど、 そろそろ性懲りもなく、次の結婚相手を 見繕っているかもしれませんね。
(-44) 2024/10/25(Fri) 02時半頃
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今度は、あなたも 誰も 助けてくれる味方はいないから ……
わたくし 生まれて初めて 父に反抗を試みるつもりです。
>>> FROM: Calyx Hermetica >>> 添付AdmiralNECO.hlg
(-45) 2024/10/25(Fri) 02時半頃
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[ 3Dモデリングされた半透明のネコ元帥が、 くたびれたぬいぐるみに可能な限り ビシッと敬礼を決めるホログラム映像つき。
『現在 特別任務 オペレーションカドゥケウス 滞りなく 遂行中であります! 伝令によると 対象の弱点はトマトであるようです! ――何ィ、 それは二週間前に克服済みだと!?』
時折、ネコ元帥の手足に添えた少女の指先が、 削除しきれずチラチラ映りこむのもご愛敬。
頑張って出した低くくぐもった声。 ぎこちなさがむしろコミカルな軍人ぽい挙動。 かつての二人の間の秘密の遊びを再現しながら、 少女は昔日の感傷に胸を轢ませるのだった。 ]
(-46) 2024/10/25(Fri) 02時半頃
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