14 冷たい校舎村10
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ふむ。見解の相違だな。 君の思考を私に寄せようとは思わない。
[ 優しくないと、君は否定する。>>108 頑なな拒絶に心が詰まる。
なんだろうなぁ。 どうして優しい人ばかり、>>0:494
その言葉に対して、首を横に振るんだろう? ]
(116) 2021/11/13(Sat) 23時頃
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[ 車椅子を一歩、進め、声を張る。 ]
大変すまないが、 私には君の家庭の事情はわからない! 君の妹と会った事もないからな!
君が自分の事が嫌になったのは残念だと思うが。 仕方ない事だとも思う。 だが君の家族のことは知らなくても。 君の事は少し、知っているんだ。
…… たとえ最後だとしても、 何かを壊したらきっと君は傷付くのだろう。
君達ときたら、他者にばかり優しくて、 どうにも自分に優しくする事は不得手のようだから。
(117) 2021/11/13(Sat) 23時頃
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[ 困った物だと、顰めた眉と共に息を吐き。
更に車椅子を動かした。 距離は縮まり、重なって。
そのまま止まらないまま擦れ違えば、 フェンスに近い場所へ。 中心を反転した状態で、先程と同じ距離が生じる。 ]
和歌奈。
(118) 2021/11/13(Sat) 23時頃
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[ 今度は私が君に背中を向ける番。 振り向かないまま、名を呼べば。 口元に咲かせるのは、挑むような笑み。 ]
私は君の考えを否定しない。 君と私は別の人間だから。
─── が、
(119) 2021/11/13(Sat) 23時頃
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君が優しくない人間だと言うのなら。 どうか、私の邪魔をしてくれるなよ?
(120) 2021/11/13(Sat) 23時頃
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[ 笑いながら、念を押すように言い放てば、 さてどうしよう?
そうだな、手始めに。 真っ直ぐ車椅子を進めて、 フェンスの破れているところを手で押し広げて、 普段は行けないと向こう側に身体を出せば。 そこから先の事は、君が誰よりも知っている。 ]*
(121) 2021/11/13(Sat) 23時頃
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[ ─── そう、君と私は平行線だから。>>129
きっと距離は縮まらないし、 交わる事もないのだろう。
フェンスの端から地上を覗けばぶわり。 一際大きな風が、前髪やスカートを揺らした。
そのまま特に気負うことなく、身体を傾ける。 しかしいつまで経っても 予想していた浮遊感が訪れる事はなく。 ]
(142) 2021/11/14(Sun) 02時半頃
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[ 不知火真梛も自分の事をわかっていない。 河合和歌奈の言い分もまた、 至極その通りかも知れない。
繋がる手。 暖かい指に屋上へ引き戻されれば、 顔をあげて、その持ち主を確認してから。
やっと重なった瞳に向けて、 まずは河合和歌奈が知らない彼女自身の事を。 得意げな顔で告げようか。 ]
(143) 2021/11/14(Sun) 02時半頃
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ほら、やっぱり君は優しいじゃないか。
(144) 2021/11/14(Sun) 02時半頃
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[ 精神の世界だ。 飛び降りたところで、 実際の死が訪れるとも限らないのに。
それすら放って置けなかった優しい瞳に向けて。 私は再度微笑んだ。 ]
(145) 2021/11/14(Sun) 02時半頃
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それにここだけの話だが。
目玉焼き、本当に練習したんだ。 君は忘れてしまったかも知れないけど。 自分で言うのもなんだが、 なかなか上手く焼けるようになった。
その、 だから……
[ 屋上に戻った後。 続けた言葉はこれまでとは一転、若干気まずそうに。 君の意思を尊重したいのだけれど。 真梛個人の感情を滲ませてしまった自身の不甲斐なさ ほんのり頬を薄桃に染めて。 ]
(146) 2021/11/14(Sun) 02時半頃
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君が食べてくれないと寂しい。
[ 何とか言い切れば、話は終わり。 元々口は達者な方ではない。
ならばと助けを請うように視線を傾ければ、 やはり君はそこにいてくれただろうから。>>138
自身を投げ出すことしかできない真梛とは違う。 彼女を繋ぎ止めてくれる、力強い腕。 ふふと、自然に浮かんだ笑みのまま。 ]
(147) 2021/11/14(Sun) 02時半頃
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委員長殿のお話だ。 しっかり拝聴しないとな、副委員長殿?
[ 悪戯っぽく瞳を煌めかせれば、 真梛は書記の義務を放棄する。
その後語られる彼女達の会話。 記録する事なく、エレベーターに向かえば、 そこにいただろう大きな猫に 「似合っているな」と一声かけた後。
階下に続くボタンに手を伸ばした。 ]**
(148) 2021/11/14(Sun) 02時半頃
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/* ありがとうありがとう(こっちでも)
めいっぱいお付き合いして貰ったので、 後は見守らせてくださいーー!!
路子ちゃんと春満くんなら、 和歌奈ちゃんを引っ張り上げられると信じております
(-38) 2021/11/14(Sun) 02時半頃
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/* ちなみに、幣太郎くんとも平行線なんですよ (何処かのロルで書いた記憶)
ことごとく交わらない!!!
(-39) 2021/11/14(Sun) 02時半頃
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[ エレベーターに乗り込めば、 行きには擦れ違ってしまった雄火がいた。 ]
そうか。 君達もいなくなってしまったのか。
[ そして姿が見えないもう一人。 幣太郎も、おそらくは同様に。 君達はいつだって誰かの為に駆けられる人達だから。 屋上にいない時点で、察せられていた事。
痛々しい傷跡。 悼むような眼差しを向けた後。 ]
(149) 2021/11/14(Sun) 12時頃
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すまないな。 私では君を皆のところに運んでやれない。
[ いなくなり損ねた娘は。 そこにはいないだろう君達に向けて。 頭を下げると、自身の無力さを詫びた。 ]
(150) 2021/11/14(Sun) 12時頃
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[ 次に向かったのは体育倉庫だった。 特に理由はなかったけれど。 強いて言えば他の場所は全て回ってしまったから。
途中に通りかかった体育館。 ステージ上に莉希の姿はなくて。 春満が望みを果たしてくれた事を知る。
彼女には舞台が似合うと思うけれど。 やはり生き生きと動いて台詞を言ってこそだから。
その隣に雄火がいてくれた事。真梛が知る余地は、 猫カフェで交わせた会話次第だろう。]
(151) 2021/11/14(Sun) 12時頃
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[ 体育倉庫。 入った途端、ピタリ、車椅子が動きを止めた。
バッテリー切れ。 …… 何となく、予想していた事もあり。 思わず、ふふと笑みをこぼす。
狼を呼ぼうか? 少しだけ過った考えに蓋をする。
真梛はこの世界においても、 一歩も動けなくなってしまったわけだが。 心は意外なほどに凪いでいた。 この時間もそろそろお終いだろう。 それは、根拠のない確信。 ]
(152) 2021/11/14(Sun) 12時頃
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[ 和歌奈、路子、春満。
君達なら、きっと大丈夫。 ]
(153) 2021/11/14(Sun) 12時頃
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[ 窓から空を見上げる。
あの時はひとつだけだった過去からの光。>>0:320 今は無数の輝きで天を覆っていて。 柔らかな星明りが、真梛を照らしていた。
この世界からの贈り物。しばし堪能したのなら。 後はその時を迎えるべく、 真梛は静かに双眸を閉ざした。 ]**
(154) 2021/11/14(Sun) 12時頃
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/* 過去ログ読みは時間の捻出が厳しくなり 2日目で止まってしまいました……(懺悔)
なので最終日組の動きとしては、だいぶ、だいぶな! どうなのかわかっておりませんが!
前回の校舎村のみなさまの結末も気になっているので ログ読みは最後まで続けてあ゛ーーーって叫ぼうと思います。
(-44) 2021/11/14(Sun) 12時頃
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/* 精神世界なので自分の足ですたすた歩く。 は、少しやってみたかったのですが。
真梛が願えば歩ける? いや。和歌奈ちゃんに許可もらわないと駄目だろう いや。和歌奈ちゃんが創り上げたのは世界なので、 他者の精神体にまで介入は不可能? 答えは出なかったので、車椅子のままです。
本当に和歌奈ちゃんがエレベーター用意してくれなかったら 私はどうするつもりだったのか……
(-45) 2021/11/14(Sun) 12時半頃
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/* 後は個人的に錯乱した路子ちゃんを抱きしめたいのですが おそらくこの状況で路子ちゃんのSAN値が揺らぐことはないと思うので……
また春満くんが猫の着ぐるみで脅かしてくれるチャンスを、 虎視眈々と狙います💪✨
(-46) 2021/11/14(Sun) 12時半頃
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/* 反応今更すぎるけれど、幣太郎くんの結婚式のロル美しくて胸が張り裂けるやつですね……
すごく悲しいし、幣太郎くんには「初恋が実る確率は1%らしいぞ!どんまいだ!」って慰めたい(?)ですが(??)
それはそれとして唯さんにも婚約解消から他の方と結ばれるまでの葛藤含む物語があったんだろうなぁと想像してしまうと……唯推しです。
(-47) 2021/11/14(Sun) 12時半頃
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特に無茶はしてないな。 私はやりたいようにやったに過ぎない。
[ エレベーターに乗り込んで。>>158 扉が閉まるまでのわずかな会話。
真梛は時折空気が読めない発言をする。 勿論、あの場の和歌奈の行動自体は、 真梛にとっても喜びに繋がるものなのだが。
やりたいようにが、意味する事。 たとえあそこで助けの手が伸びなくても 自身の望みが叶っただけだからと。
それを口にしない選択は、幸いにして選び取れた。 ]
(164) 2021/11/14(Sun) 18時頃
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[ 手を必要としていないやつ。
誰のことだろう? 君の心が読めたなら、私はおそらく首を傾げる。
真梛はいつだって誰かの手を借りてばかり。 抱えてもらわなければ、階段は上れないし。 今だってほら。 エレベーター内で眠る クラスメイトを模したマネキン。
他者の理想に沿うべく必死に駆けていた 頑張り屋の君の事。 皆のところに連れて行く手を、足を。 真梛は持ち合わせていない。 ]
(165) 2021/11/14(Sun) 18時頃
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[ そう。不知火真梛は、いつだって、 誰かの手を借りて生きている。
ただ狼を呼ぼうと試みては、 何度も何度も失敗しているだけだ。 ]
(166) 2021/11/14(Sun) 18時頃
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[ ─── とまあ君の心が読めない以上。 それはもしもの仮定に過ぎず。 ]
君以外に頼れと言っていただろう。
[ だから拾えた言葉にだけ返す。 きちんと覚えているんだ。私は。 忘れないように気をつけているんだ。 ただ同時に君の言いたい事も理解していた。
迷惑だと言った覚えはない。
…… そうだなぁ。 そんなみんな≠焉A>>2:303 もしかしたら。何処にもいないのかもしれない。 ]
(167) 2021/11/14(Sun) 18時頃
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[ もう扉が閉まりかけていたから。 そしてその続きの言葉を、 平塚莉希の前に落としてしまったから。>>2:304
知っているよ。
[ だからこれから友を救おうと進む君に対して 返せたのは、ただの一言。 ]**
(168) 2021/11/14(Sun) 18時半頃
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