10 冷たい校舎村9
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大丈夫。
[根拠のない、大丈夫、だけど。 さっきの役割の話をしたときの 元気のなさそうだった笑い顔を思い出してから
── 大丈夫、十分いろんなものを貰ってる そんな気持ちを十二分に込めて、お返し。]**
(168) 2021/06/10(Thu) 16時半頃
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……今日、も、それなんだね。
[足元の変化は平坦じゃない。 話題の逸らし先に迷って、 いつもより少し間を開けて話しかけた。 わたしは見覚えのあるラインナップ>>1:278>>15を見る。
わたしはしゃがんだまま。 別に腕を貸して欲しいって訳じゃない。
ひとりでヘーキ、でしょ。 昨日は心配もあったけど、今はそっちの方がおすすめ。
わたしは向井くんをうんと見上げてへらへら笑った。]*
(169) 2021/06/10(Thu) 16時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2021/06/10(Thu) 16時半頃
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― 文化祭・綿見 ―
[端折りすぎたせいでだいぶ簡素になってしまった。>>116 だってこんなん絶対聞いてて楽しい話じゃないでしょ。
それでも綿見はちゃんと耳を傾けて 事情もよく分からないだろうに こちらの目線に立って言葉を返してくれる>>117]
…………うん。
[辛いね、という相槌には こくんと静かに首を縦に振った。 綿見が遮らないからもう少しだけ、 甘えて口を開いてしまう。]
(170) 2021/06/10(Thu) 17時頃
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前に綿見ちゃんから家族の話聞いたじゃん。 俺も家族とあんま仲良くなくてさ。 仲良くないって言うか、壁があるって言うか。 あんまり居場所がないって言うか。
[地味で、平凡で、目立たない両親と弟。 並べば一目瞭然だ。俺だけが異物だってこと。 養子だってことはこの場では省いたけれど]
だからか知んないけど、 外に居場所求めるようになってさ。 俺ってば自分で言うのもなんだけどモテるじゃん? だから割と告白とかもされてきたんだけど、
そんな時……確か中三だったかなあ。 同じクラスになったんだよね。
(171) 2021/06/10(Thu) 17時頃
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[こう言っちゃなんだけど、 ものすごく美人だったとか 人目を惹いたとか、そんなわけじゃない。
ただ自分をしっかり持っていて、 凛としていて、芯があって、眩しくて、 初めてこの子に好かれたいって思ったんだけど。
そこで一度言葉を切って、息を吐く。]
(172) 2021/06/10(Thu) 17時半頃
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もう顔も見たくないって言われちゃった。 好かれるってむずかしーね。
[自嘲気味に吐き捨てて苦笑する。
時々独り言を言っている綿見。 黒沢とあんまりうまくやれてない綿見。 でも、こうして今寄り添ってくれる綿見。
いつか、こわい子かもなんて思ったのを恥じた。 全然そんなことないなって。]
……綿見ちゃんは、そういうことあった? 失恋したり…そうじゃなくても、 仲良かった人と喧嘩したりとかさ。
[何気なく問い返して、ゆるゆるとクリームの角を立てる。*]
(173) 2021/06/10(Thu) 17時半頃
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— 夜:3-9教室 —
待たない。
あは、……いやぁ、待つけど。 いーよ、分かったよ。 じゃ、すきじゃなくなくとくね。
[反射的に返しちゃって、あぁ、何か懐かしいなって。 わたしたちの会話、きっとこんな感じだった。
楽しいこと、いっぱいあって。 お喋りじゃないわたしが、少し賑やかになる>>0:1058。 月が輝けるのはお日様がいるからだ。
つい最近の話なのにね。 わたしは今朝の誤解を解けた時よりずっとすっきりした 気持ちで、混乱する鳩羽くんを見守っていた。]
(174) 2021/06/10(Thu) 17時半頃
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[役割とは。寂しい時。どうしようもないこと。 わたしたちが抱えているもの。
わたしたちは机ひとつを挟んでいろんな話をした。 わたしと鳩羽くんの意見が噛み合うことは多くなくて、 考えも性格も育った環境も違うことが分かる。
欠けたわたしと多すぎた鳩羽くん>>90。 お日様とお月様。 そういうことを知らなくても、 わたしたちはひとつだけ、同じものを渡せた。
——わたしたちは、 お互いの何かになれてる。>>166>>167
それならいっかって、割と無関心ゆえに楽観的な わたしは思えちゃうんだけど、鳩羽くんはどうかな。]
(175) 2021/06/10(Thu) 17時半頃
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[九重さんの無事を願う気持ちに頷いて、 ありがとうにはちょっとびっくりしちゃうかも。 でも頭を撫でてくれた時みたいな気分になって、 わたしは手の届く距離にある、 頬杖をついた鳩羽くんの腕をぽんぽんと叩こうとした。
最後にうまく笑えない鳩羽くんがくれた 「大丈夫」>>168にはちゃんと笑顔を返せたと思う。]
さて、わたしたちは購買行くね。
[そろそろいい時間。 時計を見れば教室に戻って随分経っていた。
踵を下ろすと内緒話にはちょっと足りないくらいの 近さが離れて、頭が一瞬潜る。それから浮上。 153cmに成長しました。背伸びし続けた足を揺らす。]
(176) 2021/06/10(Thu) 17時半頃
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それじゃ、おやすみ。 ……また明日ね。
[何を言おうかなって思ったけど、 わたしが渡したのは根拠のない明日だった。 わたしは3本指の先が白い右手を振る。
相手の望む方向の言葉ってだけじゃなくて、 そこには確かに、わたしの願いが含まれていた。
一度だけ振り返って鳩羽くんの席の横、窓の外を見る。 窓の外には月も太陽も見えないけど、 何だかさっきより明るくなったように感じた。]*
(177) 2021/06/10(Thu) 17時半頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/10(Thu) 17時半頃
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/* 向井くんの件はバレた方がいいのかなあしつつ、わざとらしすぎないラインを狙いたいのですが、バランス感覚が雑なので仕掛けが丸見えみたいになっている気がしますね。
乃絵ちゃんのドーナツも何か共通のアイテムあったらいいのかなあ的な意味もあるかもしれない。お菓子のドーナツはすごいあまい。おいしい。
(-24) 2021/06/10(Thu) 18時頃
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/* 拾いにくいロールになってしまった自覚はあるので、鳩羽くんには感謝を箱いっぱいに詰めて郵送せねばなりませんね。 まとめ力……つよ……すご……ありがと……! すきじゃなくなくときましょう。
(-25) 2021/06/10(Thu) 18時頃
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/* 世界の何よりもピアノ優先くらいの勢いなので両親がどうなろうともみたいな方向でも良かったのですが、両親(特にお父さん)の愛情を知って、自分の幼さを実感したというか、大人になろうとして加減が分からなくなっているイメージです。両極端。
母は夢を叶えるためなら悪者にでもなってやらぁなタイプ。芽衣も母までではないけどこっち寄り。母もちゃんと夫のこと好きです。 父は普通に近い感性なので負担はここが大きかった。でも妻も娘も愛しているのでできるだけやりたいことはやらせてあげたかった。
だからこのまま駄々をこねるとお父さん死んじゃうなあって思ったので手放した感じ。
明確な悪がいない問題にしたかった。どう解決したらいいか分からないみたいな。自分用メモ。
(-26) 2021/06/10(Thu) 18時頃
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/* そういえばデザイン関わらなかったのでダイス振ってなかった。 こっそり振ってみちゃおう。69(0..100)x1
(-27) 2021/06/10(Thu) 18時頃
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/* 芸術肌ってことかもしれない。 死人で悪者で子どもなだけだけど。 でも美術より音楽なのでなかなか縁がありません。
(-28) 2021/06/10(Thu) 18時頃
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― ―
[愛想よく振る舞っていれば、嫌われずに済むらしい。
処世術の一環としてそれを学んだ俺は 顔色を窺って媚びることばかり上手くなっていった。 小学生の頃から一部の大人は可愛がってくれたし それも中高学年に入ればマセた女の子たちが 自分のことをちやほやしてくれた。
ありがと。俺も好きだよ。可愛いね。 好かれるのがただ嬉しくて 無邪気にそう返していた子供の頃は まだそれでも特に困ることは無かった。]
(178) 2021/06/10(Thu) 18時頃
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[中学生になって、話は少しだけ複雑になった。 大人の真似事をし出した俺たちは 付き合うとか付き合わないとか、 そんな話だって出てくる。 よく意味なんて分かってない癖にね。
ああ、一応俺の名誉の為に言っておくけど 別に二股してたつもりはないんだよ。これはほんと。 ただ「付き合おう」って言われて「いいよ」って言った後も 他の女の子とも変わらず遊びにいったり仲良くしてただけ。
これ男女の深刻な差だと思うんだけどさあ、 中学生男子にとって「付き合う」って精々 「エロいことしても許される」くらいの認識しかなくない?
つまり俺は「しない限りは問題ないじゃん」って思ってた。 あの子ともあの子ともただの友達。 何も悪いことしてないじゃんって。]
(179) 2021/06/10(Thu) 18時頃
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[当然、そんなん通るわけないんだよねえ。 一時は本当に付き合って別れて 付き合って別れてを繰り返してた。
俺も何で怒られたり泣かれたりすんのか いまいちピンと来てないながらに これあんま良くないな?って学習して それからは付き合ってる子の機嫌を損ねないように 振る舞うことを覚えた。
でも、そんなの結局長続きしなくて、 にこにこしながらなーんか 上手くいかないなあなんて思ってた。
…………そんなころだったかな。 あの子に会ったのは。]
(180) 2021/06/10(Thu) 18時頃
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[しっかりしてて、友達想いで、 決してつんけんしてるわけじゃないんだけど 自分の思ってることはちゃんと言える子だった。
気付いたら好きになってたんだ。 もしかしたら、あの子に好きになって貰えたら 俺も自分のこと好きになれる気がする。 そんな風に思ってたのかな、わかんないや。
何かと話しかけたり、一緒に帰ろうって誘ったり 困ってそうだったら手伝ったり、 俺としてはただただ仲良くなりたかっただけだった。
………いつからだったかなあ、 俺が話しかけるたびにその子が 困ったような顔をするようになったのは 何気なくやんわりと避けるようになったのは。 でも俺は何が悪いのか分かんないから、必死になって――]
(181) 2021/06/10(Thu) 18時頃
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[ある日のこと。
教室でぽつんと立ってるあの子に いつものように話しかけた。
くるりと振り向いた瞳は真っ赤に腫れていて、 ぐしゃぐしゃになった顔に俺は面食らった。
「XXXって子、覚えてる?」
聞いたことのないような低くて静かな声。 焦るじゃん。その子に苛められたのかなって。 嫌なことされたのかなって。俺――――]
(182) 2021/06/10(Thu) 18時頃
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"余計なことしないで!!!!!"
(183) 2021/06/10(Thu) 18時半頃
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[ ねえ、どうして私に構うの? 私のこともからかってるの? XXX、まだ柊君のこと好きなんだよ。 きみが私に声をかけるから、 XXXに誤解されて、私……… 柊君は覚えてもないんだね。 傷付けられた子の気持ちなんてわかんないんだ。 柊君なんて――― ]
(184) 2021/06/10(Thu) 18時半頃
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[ …………… ]
(185) 2021/06/10(Thu) 18時半頃
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[……………うん、そうだね。 要するにこれも突き詰めれば自業自得。 やっぱり俺は悪い子みたいだ。]
(186) 2021/06/10(Thu) 18時半頃
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[世界には二種類の人間がいた。 俺のことを好きな人と、そうじゃない人。
でも、嫌われない方法ばかり覚えた俺は 「好かれたい人」に出会った時 どうすればいいのか全然分からない。
「好かれたい人」には こんな俺なんかよりももっと好きな人がいて、 俺はどう足掻いたってそこには入れないみたいだ。
ずっとずっと子供の頃から今も 薄っぺらい笑顔を浮かべてひとり、 空虚に空回り続けている。**]
(187) 2021/06/10(Thu) 18時半頃
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── 現在・渡り廊下 ──
[ 暮石の首がだんだん上を向く。>>164 少しずつ傾いてって──、ぼきり。
……とはならなかったけど、 徐々に傾く様子を見てた慎一は、 九重みたいな人形を思い出して、 ……ちょっとだけドキドキした。
ごく近くまで来て、見下ろす。 ……大丈夫、ちゃんと人間だった。 口は開くし、声だって発する。]
(188) 2021/06/10(Thu) 18時半頃
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……落とし物?
[ そう言いながら何かを手繰るように、 暮石の手が硬貨を一枚握りこむ。>>164 それを慎一は立ったまま見てる。]
え? あーー、うん。 今日もあって、よかった。
[ 急に自分に話題が飛んできたから、>>169 慎一はちょっとびっくりしちゃって。 半ば反射的に答えはするんだけど、けどさ。]
(189) 2021/06/10(Thu) 18時半頃
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……立たねえの? まだ見つかんねえのあるなら、探す?
[ パンはそのへんに置けばいいしね。 しゃがんだままってのは、変だよ。>>169 慎一もさすがに怪訝に思うくらい。
いつも通りのへらっとした笑いを向けられて、 慎一は困惑したような顔をしちゃう。]
つか、こんな時間から、 なんでこんなとこ──、
[ そう言いながら顔を上げて、周囲を見て、 そのときやっと慎一はひとつ変化に気づいた。]
(190) 2021/06/10(Thu) 18時半頃
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[ 慎一が歩いてきたのと、反対側。 暮石がいるほう。渡り廊下の奥。
同じものがいくつも並んでる。 同じもの。3年9組の屋台。ちょっとホラーなお店。
昨日出口を探してさまよってたとき、 ここは、こんなふうじゃなかったはずだ。 ……おばけの学校じゃないんだから、 もっと彩り豊かな通り道になっていたはず。だった。
唖然。という感じに慎一はそれを見る。]
(191) 2021/06/10(Thu) 18時半頃
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……なんで? 昨日まで、こんなんじゃ……、
[ 本当に純粋に「増える」あるいは「代わる」、 そうなることの意味が理解できずつぶやく。、
ああこれは、ほぼ独り言しての「なんで」だから、 あんまり気にしてくれなくてもいい。
どちらかというとひとつ前、 どうしてここにいるのかってほうが、 疑問らしい疑問ではあったんだけれど。 果たして答えは得られるんだかどうか。
ぽかんとしたまま、もう一度暮石を見下ろす。 さっきちらりと見えた硬貨の意味にも気づかずに。*]
(192) 2021/06/10(Thu) 18時半頃
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