14 冷たい校舎村10
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[かえってしまった“きみ”について考える。
きみが窓の外を見つめていたことが、 紛れもなく意味猫カフェのはじまりになったね。 あの時みたいにきみは何かを見つけて、 そうして、何を思ったのかな。 きみが見つけたのはきみ自身のココロの中にいる獣だったりして。 これは勝手な想像だけど。
爪も牙も、あるいは言葉も、 向ける先には気をつけて……なんて、言うまでもないかな]
(*0) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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── 回想・ギャンブラーな君と ── おやおや、なっちん。 人をなぐさめるために、 自分を小さく言う必要なくってよー ああ〜なっちんの優しさが流れてきちゃう。 [ きちんと言葉を選んでくれているのがわかる。 だからわたしは笑っていられたのかもしれない。 そよ風は顔面でしかと受け止めておこう。>>86 結局何が流れてきたかはお楽しみということで。]
(122) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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[ なっちんの頬はすべすべで、ずっと触っていたくなる。 されるがままのなっちんに甘えて、 しばらくもちもちを楽しんでいたけれど。 君が、ほめ言葉に後ずさるから。>>88] えー? そうかなあ。 七星ちゃんはー、砂糖にスパイス、 やさしさと賢さとかわいさとー、 それに素敵なものすべてででてきてまーす。 [ それからもちろん、もちもちのほっぺと。 話の流れを変えるみたいに、 わたし、ほとんど歌うみたいに口ずさんだ。*]
(123) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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[ なっちんはいい子だよ。 わたしは出来がよくって、 ほとんどの場合正直だから、 信じてくれたっていいと思う。
だって、ほら。今もそうやって。]
(124) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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── 現在・1階廊下 ──
無理しないでいいよー びっくりしたんでしょー
[ たとえばこれが猫なら。 もう少し持ち上げてやればびよーんと、 体が伸びたっておかしくないんだけど。
わたしの抱えているのは猫じゃないから、 今もまだ、血を滴らせるだけだ。
見るからに強がりを言うなっちん。>>107 その様子に、そう言わずにはいられなかった。]
(125) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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[ けれどそうだね、いつかみたいに。 両側からそれを支えて歩くんでもいい。]
あは、両手に花だよー、虎ちゃん。 照れてくれてもいいのにい。
[ まだコジローがそこにいるみたいに。 話しかけるわたしは確かに、 これをただの人形とは思っていないんだろう。
なっちんに何か言うよりも先に、 返事をするはずのないそれに言葉をかけていた。]
(126) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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……そうだねえ。 教室ならエアコンついてるし。 暗幕があれば寒さに弱い猫もぬくぬくだ。
[ なっちんの提案には同意を示して、>>109 ひとまずは手近な教室に連れて行こうと、 歩調を合わせるように足を進めながら。
肩に担ぐその体には、 やわらかさもあたたかさもないのに、 流れ出る体液だけが人らしい温度をしている。]
(127) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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……コジローは、 もうここにはいないと思うなあ。
[ その後、教室にそれを置くさなか、 ぽつりとわたしは言う。
こうなってしまえが何が良い可能性で、 何が不吉な話なのかさえもあやふやだった。 ……ああ、いや。表裏一体なのか。
確証のない仮説をこうも語るのは、 なっちんには初めてだったけれど、 コジローにとっては2回目のはずだった。]
(128) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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人形は血を流さないし、 ここで常識は通用しない。
コジローはたぶん、 あの遺書の送り主じゃなかったんだ。 だってこの世界は終わってないから。
[ 歯抜けの説明だけれど、 どこかで同じ前提を聞いていたなら、 言いたいことはおおよそ理解してくれる? 突拍子もない話だけれど、信じてくれる?]
(129) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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──ねえ、なっちんは、 あの遺書の内容を理解できる?
[ だとすれば、君は候補者たりえる。
わたしは──、どうだろう。 ずっと考えてはいるのだ。
ただ、確かなことがふたつ。 もしもわたしが送り主であるのなら、 確かに君たちをここに攫ってくるだろう。
それから、もうひとつ。]
(130) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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いなくなってほしくないの。 なっちんにも、ここにいる誰にも。
[ それは、この世から? それともこの世界から?
その疑問への答えは出ないまま、 わたしは少しだけ唇を引いて笑った。**]
(131) 2021/11/09(Tue) 18時半頃
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/* ただ対等に並び立つだけで足りる。
(-16) 2021/11/09(Tue) 19時頃
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/* ココロココロ言うてるけど縁とか絆が壊れるのがぶっちゃけ一番そそられる 闇のオタクのような思考をしている そのへんをだそうね ちゃんと
(-17) 2021/11/09(Tue) 19時頃
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/* 思考っていうか精神構造?
め、めんどくせえ………
(-18) 2021/11/09(Tue) 19時頃
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まねーいずぱわーというやつか。 しかし幣太郎にしたところで。 この規模のエレベーターを 一瞬で用意はできないだろう。
[ ボタンに触れれば、ランプが灯る。 なるほど電気は通っているようだ。 動力が電気なのかは定かではないが。 ]
(132) 2021/11/09(Tue) 19時半頃
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随分と私に都合の良い状況だな。
[ 考えをまとめる独り言のつもりだったが。 期せずして、頭の中を見透かすような>>104 物の言い方になったかもしれない。 ]
状況の理由を上げるなら。
君達の仮説を採用するとして。 ここは誰かの頭の中で。 君達を閉じ込めた犯人は私である。 これならシンプルだな。
─── そうでなければ。
(133) 2021/11/09(Tue) 19時半頃
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この世界の創造主は。 優しい人間だな。
[ だって、私の為だろう。 このエレベーターは。
当然のようにさらりと添えた言葉。 …… 少々自惚れがすぎただろうか。
そう。優しいのは君の方なんだ。>>1:305 なんて言葉を直接届けるのには。 今は足りないものが多すぎるから。 ]
(134) 2021/11/09(Tue) 19時半頃
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[ 誘いの言葉には、少し驚いてから。 ]
2階と3階には行かないでしまったな。 …… いいのか?付き合ってもらって。
ふふ。ここに君の作った猫耳がないのが、 残念だな。 莉希の舞台もまた見たいものだが。
演者が必要なものは、流石に難しいのだろうか?
(135) 2021/11/09(Tue) 19時半頃
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[ ところでこの卵は食べれるのだろうか。 私は目玉焼きを作るのが得意なんだ。
なんて卵を顔の横に並べて得意げに微笑めば。 真剣に解決策を論じている人間からすれば。 頭が痛くなるような会話だったかもしれないが。
クラスメイトの死体を模したマネキン。 目にするまではモラトリアム。 ]
(136) 2021/11/09(Tue) 19時半頃
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莉希。 2階の出し物は脱出ゲーム≠轤オいぞ。
ここから出るのとどちらが難しいだろうか!
[ 宣伝の為に貼られたポスター。 楽しげな響きに目を輝かせると。 エレベーターに向けて、莉希の手を引いた。 ]**
(137) 2021/11/09(Tue) 19時半頃
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/* 莉希ちゃん落ちの日に遊んでくださる?? いいんですか!!!!
子役莉希ちゃんファンだった設定に火を吹かせる??
(-19) 2021/11/09(Tue) 19時半頃
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―― 回想・SR路子ちゃん ――
ええーこれは謙遜じゃないよー事実だよー。 だから今路子ちゃんの手にはサイダーがあるんでしょ?
[ オツムのできが路子ちゃんより少々残念であるからして、 ヤマをご教授願い、大当たりのお礼をしているわけで。
というか、この痛いの痛いの飛んでけよろしく お馬鹿よお馬鹿よ飛んでけしてるのが既に馬鹿っぽい。 流れたのが優しさならいいんだけどねー>>122 ]
(138) 2021/11/09(Tue) 20時頃
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[ そんなに褒められたら全身がかゆくなるわ!>>123 マザーグースにマシマシで褒められてしまって くすぐったい ]
あと愛しさと切なさと心強さと? いやあ、そんな風にヨイショしてくれる路子ちゃんの方が よっぽど優しいいい子でーす!
[ マザーグースにJ-POPで返すって我ながらどうなの。 でも混ぜっ返さずにいられなかったんだから仕方ない。 かゆかったんだもん! ]
(139) 2021/11/09(Tue) 20時頃
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まあでも、そんな風に言ってくれるんならさー、 今度あたしの原材料補給に付き合ってよー。 甘い物食べにいこ!
[ お砂糖すなわちスイーツ! クレープでもパンケーキでもいいよ! ほら、テストも終わったことだし、 頭脳労働のあとには甘いもの補給しなくちゃね! ]*
(140) 2021/11/09(Tue) 20時頃
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―― 現在・1F廊下 ――
そりゃびっくりしたけどさー。 今もわけわかんないけどさー。 いつまでもこんなところに座ってるわけにも いかないでしょ!
[ えいやって立ち上がる。 それにこういう時は何かしてた方がいいんだよ。 何もせずにじっとしてたってろくなこと考えない ]
(141) 2021/11/09(Tue) 20時頃
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それに1人で運ぶのは大変だよ! 真梛ちゃんだって1人では危なくて怖かったから、 2人で一緒に連れてったんじゃん。
[ これは、日食君によく似てるけどマネキンで、 だからあの時とはちょっと違うのかもしれないけどさ、 でも、路子ちゃんはこのお人形を日食君だって 思ってるでしょ? だったらやっぱり同じだよ。 日食君に話しかけてる路子ちゃんの様子に>>126 あたしはその思いを強くする ]
そうそう、感謝してよねー。
[ 一緒になって声を掛けるあたしも、 このお人形が日食君だって、そう思ってた ]
(142) 2021/11/09(Tue) 20時頃
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……うん。 あたしも、そう思うよ。
[ 教室に運び込む頃には、 あたしも廊下に転がってる卵の存在に気づいてた。 もしかしたら、エレベーターも視界に入ってたかも。 暖房のよく効いた教室の片隅に日食君をそっと置いて、 あたしは路子ちゃんの言葉に同意を返す。>>128
ここは、現実世界じゃない。 現実世界なら、一瞬で校舎が文化祭になるわけないし、 ただのガラス窓が割れないわけもない。 突然卵が現れたりしないし、 階段がエレベーターに変わったりするわけない。
現実世界じゃないなら、なんだって起こり得る。 人間がお人形とすり替わることだって 起こったって不思議じゃないんだ ]
(143) 2021/11/09(Tue) 20時頃
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だったらさ、日食君は現実世界に帰ったんだと思う?
[ 日食君は遺書の送り主じゃない。 この世界が終わってないから。>>129 路子ちゃんのその言葉に、 あたしは石頭君の言葉を思い出してた。 帰れる人は、帰れる。>>1:417 石頭君はそう言ったんだった。 あの時、石頭君の考えていた「帰れない人」が、 遺書の送り主だったんだとすれば。 日食君、帰れたのかな? だからここにはお人形しかないのかな? ]
(144) 2021/11/09(Tue) 20時半頃
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だとしたら、ここから現実に帰るには、 死ななきゃいけないってことになる?
[ だとしたら、なんというか、 物騒な世界観だなあ、と思うけど。 自殺を考えてる人の精神状態が反映されてるなら、 そういうものだったりするのかなあ? ]
(145) 2021/11/09(Tue) 20時半頃
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[ そんなことを考えていたら話の矛先があたしに向いた。 あたしは、あの遺書の内容を、理解できる?>>130 ]
さっき、教室でちょっとそんな話題になったよ。 荒木君は、なんかわかる、って言ってた。
[ あたしのことを聞かれたのに、荒木君の話をしたのは、 ただの時間稼ぎだ。 何を話すか、どこまで話すのか、 あたし、そんなことを考えてた ]
あたしは、共感っていうか、親近感っていうか、 そういうのがないわけじゃないって言ったかなー。 ……うん、あたしはねー……
[ きっとここが現実世界なら、 あたしはこんなこと言わなかった。 でもここはどうやら現実世界じゃないらしいから、 現実では言えないようなことも言っちゃう。 言っちゃった ]
(146) 2021/11/09(Tue) 20時半頃
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