27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】
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―― 現在:カフェまでの道中 ――
そっか。田端先輩と高祈先輩も、か。
[ LINEの通知が来て、>>73>>80 俺は一旦進めていた足を止めた。
2人の先輩もまた この夢の世界にやってきたらしい。
やはり、この夢の中にいるのは、 研究室のみんなだという可能性がまた高まった。
気落ちしながらもメッセージ内容を読むと、 田端先輩は入口を調べてくれるらしく、 高祈先輩のものは細やかな指示と、 一階の窓を確認してくれるとこが書かれている。 ]
(93) 2023/07/27(Thu) 12時半頃
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[ 俺はカフェで休もうかと思っていたけれど、 さすがに先輩方が動いてくれる中で ゆっくりするのは気が引ける。
けど、何をしたらいいのか すぐには思いつかなかったから、 俺はとりあえずグループLINEを送ることにした。
『田端先輩 高祈先輩 お疲れ様です』 『2人ともお気をつけて』 『動けないとかで迎えが必要な人いたら俺行きます』 『他に何か手伝えることあれば言ってください』
ひとまず、思いついた分だけメッセージを送ると、 俺は再びカフェを目指して歩みを進めた。 ]*
(94) 2023/07/27(Thu) 12時半頃
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―現在・一階を移動中―
[スマホが震えるたび、チラリとその画面を確認します。]
『福原くん、カフェに向かってるんだっけ。 カフェに到着したら設備が使えるか 冷蔵庫とか生きてるかとか確認してもらって良い? 夢の中なら飲食の必要は無いかもしれないけど 温かい飲み物は気持ちを落ち着けるのに役立つと思う。』
(95) 2023/07/27(Thu) 13時頃
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[そして福原に改めてメッセージを送りました。 これも、福原個人に宛てたものです。 福原がそこに居てくれるなら、そこの確認をしてもらった方が良いでしょう。 何もなかったなら仕方がありませんし、設備が使えなくても仕方がありません。 夢の中なら食料品を頂戴しても窃盗にはならないでしょうし、緊急避難と言えば良いと思います。 最悪、緊急避難だったから、と言いながら後でお金を払いましょう。 そんな思考になるのは、今この時を受け入れきれていないからかもしれません。 でも、温かい何かが欲しいな、そう思ったのでした。]*
(96) 2023/07/27(Thu) 13時頃
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/* 冷蔵庫の稼働状況聞いておいてあったかいものが欲しいとな…???(スペキャ顔
(-21) 2023/07/27(Thu) 13時頃
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…ん。
[それこそ静止画のようにピタリと止まったまま 動くものと言えば呼吸に胸が、落ちる汗がくらいのもので 動力さえ黒い天使に奪われていたかのような時をゆっくりと動かしたのは ポケットに捩じ込んだ携帯が震える振動だった。
『福原無事です。』 『田端です。夢の中に居ます。』 『皆さんそれぞれ混乱していると思いますが、冷静に行動してください。』 『動けないとかで迎えが必要な人いたら俺行きます。』
文字群を見て、焦る訳でも無く。 波の立たない凪いだ冷たい湖面のようにいつものままで
人は突発的事項が起こると他者を求め なるべく冷静を装いこうした対応に出るのだな、と。 ただそんなことを思った。]
(97) 2023/07/27(Thu) 13時頃
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『大藤、ロータリーからカフェに向かう。』
[それだけを素早く打ち込むと送信する。 この時ばかりは言葉数が少ない事はとても有利に、平穏に働いたろう。 誰も知らない全文は
「死んでいるのかもしれないが『大藤、ロータリー』に存在はしている。 誰も見当たらない『からカフェに向かう。』」 だからだ。 怪我があるか、無事かどうか、そもそも論だ。 連絡が取れる内誰かは─自分も含め─既に死んでいるんだろう? そこに到底『無事』なる言葉は似つかわしくない。
そんな人の心を騒ぎ立てる言葉を残さなかったことは 大いに、今この時大切である事であった。 残念なことにそれは気遣いではなく、単に自分の言葉数の少なさが成せた奇跡だったが。]
(98) 2023/07/27(Thu) 13時頃
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[最後に一枚、カメラに四角い窓を写した。 暗闇にさす一筋の光の梯子と、切り抜かれた青い夏の空。
汗だくになっていた顔を手の甲でぐいと拭い、 大切なカメラが汚れぬよう気にしながらも首からぶら下げ 三脚を鞄へと片付ける。 酷暑だ、蝉の声もなければ気が紛れることもない程の。 このまま外にいては、夢の中とて熱中症で死ぬかもしれない。
準備が整うと常日頃と変わらぬ足取りで ─それはまるでゼミや講義に向かうようなそれで─ ゆっくりと館内へと歩き始めた。 カフェに向かうつもりだが、途中に誰か会ったなら それこそいつものようにわずか頭を動かし会釈をするだろう。 話し掛けられたなら足を止めもしよう。
この世界で一等異常であろう『いつものように』。*]
(99) 2023/07/27(Thu) 13時頃
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誰が死んだんだろうな。
(-22) 2023/07/27(Thu) 13時半頃
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[福原、田端、高祈。 まだ見てないゼミ生かもしれない。 勿論自分の可能性もある。
その声は恐怖に震えることなく。 ただ知りたいだけの欲求として無機質に零れて。 離れる前のロータリーに天使の歌声の如く、響いた。]
(-23) 2023/07/27(Thu) 13時半頃
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/* どこかでカラスアゲハを写真に撮りたいのと 誰かと絡めたら嬉しいので行動途中にしておこう。 銀と合流しようかなと思ったんだけど、高祈を捕まえたっぽいので あんま絡みすぎるとバランスがな!初日までは!な! 多角もしんどかろうし別の獲物を狙うぜフヘヘ 銀ともどこかでちゃんとお話したいなぁ!!!
>>自分が絡めてない人多すぎるごめん!!!!<<
(-24) 2023/07/27(Thu) 13時半頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2023/07/27(Thu) 13時半頃
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/* 大藤くん外に居たのか!見落としててごめんなさい。 そして、入り口開かないとかしなくて良かった。 美術館の敷地範囲は大丈夫なのかな? なんとなく頭の中でibみたいな美術館から外に出られませんって状態と思い込んでた危ない。
(-25) 2023/07/27(Thu) 13時半頃
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/* もし窓も開けられるよー!なら、田端の手が恐怖で震えて力が入らなかったとか理由付けよ。
(-26) 2023/07/27(Thu) 13時半頃
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/* ああ、自分が外にいたから…すまん田端! なんか不思議パワーで開いてもいいし 不思議パワーで閉まってもいいと思うから うまいことバグ技みたいに(?)入るよ…!!!
細かいこと気にしてくれるいい子だなぁ( *´꒳`* )
(-27) 2023/07/27(Thu) 13時半頃
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/* それともロータリーは館内にある…??? イメージ的には駅とかの前にあるあれなんだけど。もしくは地下というか駐車場に繋がるところ? イメージが駅前の方だったので私の中で完全に屋外館外にいるイメージになってる大藤くん…
(-28) 2023/07/27(Thu) 13時半頃
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【業務連絡】
現在の状況ですが、
まず行動範囲としては、外には出れます。
ただ、吊り橋の向こうや森に行った場合は、
向かったはずだけど、戻ってきた現象となります。
電話が外部への連絡はできませんが、
できた場合でも、それは、その人の幻聴幻影扱いとなり、実際に夢の中助けがくることはありません。
あと、現象としての不思議現象はいくら出していただいても構いませんし、自傷行為されても構いません。
普通に痛いですが、死にません。
治れと思ったら治ります。
よろしくお願いします。
(#3) 2023/07/27(Thu) 13時半頃
おい、みんな!いるのか?!
[カフェには、西門教授も駆けつけました。
思ったより、正義感の強い彼は、
まずは学生の無事を確認しているようです。
むしろ、一番混乱しているがしれません。
でも、
そのうち、へなへなと座り込んでしまうでしょう。
なんせ、わりとお年ですから]**
(#4) 2023/07/27(Thu) 14時頃
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[田端も窓を確認していました。 けれどそれが開かなかったのは>>87思った以上に動揺していて、手が震えていたからかもしれません。 なぜなら外には出られるようでしたし>>#3外の風景も変わりなく見えていたからです。 そして、いくつ目かの窓はやっと開く事ができました。 ホッと息を吐き出します。 ただ、空気の入れ替え用のその窓は、人が通る事ができるだけの幅は開きませんでした。 やはり入口に向かって見る必要がありそうです。 そんな時、大藤からも連絡がありました。>>98 外からも来れるのか、そんな気持ちと共に、これで彼らがカフェで合流できなかったら…を考えて、今は何も言えませんでした。]*
(100) 2023/07/27(Thu) 14時頃
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/* 村建てさん、サンキューーーーッッ!!!!!
西門教授いい人だなぁ。 お年なのか、大事して欲しい…!(?)
(-29) 2023/07/27(Thu) 14時頃
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/* 屋外にいるのはあってるんだけど、入り口通るなら確認してもらって良いかなと思いつつ、でも田端が入り口確認しに行くって言ってるのにその点触れられてないので田端としても突っ込んだ方が良いのかいってやってもらった方が良いのか迷う大藤くん(きっと普段からその距離感
(-30) 2023/07/27(Thu) 14時頃
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……あれ、ロータリーからって事は大藤くん出入り口通るんじゃない……?
[何も言えません…>>100と流しかけましたが、ハッとそれに気づきました。 けれど、ふらふらと美術館の中に入ってしまった田端には、ロータリーがどの位置にあったのかを正確には思い出せません。]
『大藤くん、入り口通るなら 自動ドア動くかとか、入った後も出られるかとか 確認しておいてくれないかしら。』
[だから、それに気付いて改めてラインを送ります。 もしそこで確認してくれたなら、田端のやるべき事が一つ減りますからね。 そうしている間にも田端の方もそちらの方に近付いて行ったのです。 外に出られるなら出られるで、どこまで行けるのかは把握しておきたいですからね。 途中、大藤に会う事はあったでしょうか。 それともすれ違いでしょうか。]*
(101) 2023/07/27(Thu) 14時頃
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/* でもせっかくなので声かけちゃう( や〜、外に出たくなくてつい画面見ちゃう……
(-31) 2023/07/27(Thu) 14時頃
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/* そしてとても今更ながら、黄泉竈食ひの観念が抜け落ちてたなと思いました(この状態での飲食は拒絶感ある子もいるだろうけど田端は自分が落ち着きたくてお茶が飲みたい
(-32) 2023/07/27(Thu) 14時頃
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─ 入口 ─
[汗だくで辿り着いた館内入口。 こうして見るとやはり美しい建築だと感じる。 意匠の凝った建物は森の中に静かに──]
ん?
[美術館自体の建築美に圧巻されていれば、震える携帯。 長い指先で画面を撫でて確認すれば田端からのもので。 ちょうど入口にいることもあり確認してみることにする。
文章の流れからして、田端は開かないことを危惧しているのか。 揺れた気もしたし何も変わって居ないように見えるが 大きな事故が起きたのだったか。 歪みが生まれて動かないということも有り得る。 そう思いながら入口の前に立った。
──自動ドアは、動かない。]
(102) 2023/07/27(Thu) 14時半頃
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困るな。
[暑くて死にそうなんだが。 災害以前に今、正に。 こんなにも静かで何も無かったかのような佇まいなのだから 普通に空いてもおかしくないが。
──そう思った途端、意志を読むかのように自動ドアが開く。
静かに開いたままのドアを眺めて おもいだしていたのは、ここに訪れた時の奇想天外な天候のことだった。 まるで誰かに見られている。 それはあの黒い天使か、それとも。]
(103) 2023/07/27(Thu) 14時半頃
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『確認した。 動くと思えば動く。』
[端的に打ち込む文字は奇妙な文章だろう。 しかし、言い得て妙なのだ。 田端が何度か窓を開けようと試した時、その窓が開かなかったように。 いくつかの窓の中、空気だけが通り抜けられる窓が開いたように。
意志の力が働いている。 大なり、小なり。
いよいよもって普通ではない世界に来てしまったようだ。 だからといって自分が変わる事など殆どない。 常の如くのんびりと入口に静止していたから、 メッセージを送った田端とは入口で出会うことになるだろう。*]
(104) 2023/07/27(Thu) 14時半頃
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―― 田端先輩とLINE ――
[ カフェに向かう道中、 田端先輩から個別LINEが届いた。>>95>>96 ]
温かい飲み物かあ。 インスタントコーヒーとかティーバックとかなら 俺でも作れそうだけど……。
[ こういうところのカフェって、 もっと本格的な豆とか茶葉とか使ってそうだなあと 思いつつ。
『了解です』 『とりあえずキッチン使って何か用意します』 『飲み物は味噌汁とかでもいいっすかね?』
とお返事しておいた。 ちなみに俺は、夢の世界とほぼ断定しているから、 勝手に色々使うことにさして罪悪感も抱いてない。 ]*
(105) 2023/07/27(Thu) 14時半頃
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―― カフェ ――
[ カフェまで着くと、 緊張してゆっくりになりながらも 店内へと足を進めた。
店内に入ると、西門教授がいるのが見えて、>>#4 改めて自分が無事であることを告げる。
他にも誰かいれば挨拶をして、 一通りの会話が終われば、 キッチンで作業をすること旨を伝えて 移動しただろう。 ]*
(106) 2023/07/27(Thu) 14時半頃
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―― 現在:カフェ・キッチン ――
とりあえず、冷蔵庫に食材はあるし、 水は出て、火も使えるっと。
[ 冷蔵庫には肉・魚・卵・野菜・水・ジュースなど 食材や飲み物が豊富に入っていて、 冷凍庫にはアイスクリームが詰まった スチール製の容器も入っていた。
とりあえず味噌汁を作ろうかと、 俺は冷蔵庫から昆布や鰹節、 味噌や豆腐、長葱を取り出した。
鍋に水を入れるときに、 水道から水が出ることを確認し、 鍋に火をかけるときに、 ガスレンジから火が出ることも分かった。 ]
(107) 2023/07/27(Thu) 14時半頃
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[ もしかしたら、探せばめんつゆとかだしの素とか 見つかったのかもしれないけど、 とりあえずキッチン状況の確認を優先することにして。
昆布と鰹節で合わせ出汁を取り、 出汁を布で濾した後、 豆腐はさいの目切りに、長葱は小口切りにする。
こんな異常事態の中、 包丁なんて持って大丈夫かなんて思ったけど、 料理中は意外と無心になるからか、 怪我をすることなく具材を切り終えた。
その後、作っただし汁を鍋に入れて、 具材を鍋に投入し、沸騰するのを待つ。 一旦火を止めて、お玉に取った味噌を溶かしいれると 食欲をかき立てるいい匂いが辺りに広がった。 ]
(108) 2023/07/27(Thu) 14時半頃
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