人狼議事


31 私を■したあなたたちへ

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【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 ならある種、死は救済なのかもしれません。

    だから中村さんは、
    煙崎さんを殺したんですか? 」


 問いをかける声の輪郭は、
 自分が思ったより、柔らかいものだった。
 

(337) 2023/11/20(Mon) 18時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 蜜星教諭に行った二番煎じ。>>1:215

 反応を見た時間はごく僅か。
 決して長くは待たなかっただろう。
 せいぜい遠くから会釈をする、
 昨日ぶりのその姿に。>>312
 こちらからも手を振り返す程度の間。

 終わり次第。
 すぐにネタバラシをするつもりだった。>>1:216

 軽快なサンバには、少々似つかわしくない話題。
 音楽が切り替わる前には、終わらせる算段で。**
 

(338) 2023/11/20(Mon) 18時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 恋もしましたし。
    同じ数だけ失恋もしましたよ。
    俺は神様ではないので。

    届かないと知りつつ、手を伸ばす側です。 」


 それなりの辛酸も苦渋も舐めたつもり。
 こちらは、凡庸でつまらない人間なのだから。


  「 でも、あなたは逆なんでしょうね。 」


 笑みを深める瞳がゆらりと揺れて、
 探るような色になる。
 

(350) 2023/11/20(Mon) 19時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

 

  「 届かないのをいいことに。
    綺麗な幻想を積み重ねられる側。 」


 ゆっくりと唇が動く。
 それは、あまりにも知ったような口だったかもしれない。
 

(351) 2023/11/20(Mon) 19時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 煙崎るくあを殺した犯人。

 一瞬、得たかに見えた答えは、
 すぐに冗談めかして返される。

 別にブラフが得意なわけではない。
 並んだ二つのどちらが真実かなんて。
 当然、わかるわけがなかった。

 なので確かな事にだけ。
 自身の話題だけを摘んで、首を横に振る。
 

(352) 2023/11/20(Mon) 19時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 残念ながら、俺は犯人じゃないですよ。

    言ったでしょう。俺みたいな凡人では、
    そんな役割は役者不足だ。

    せいぜい舞台の下で、
    皆さんを応援しているのがお似合いです。 」


 心からそう言って。
 苦く苦く、笑ってから。
  

(353) 2023/11/20(Mon) 19時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 でも一人。
    舞台に上がっている人なら知っていますよ。 」
 
 

(354) 2023/11/20(Mon) 19時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 煙崎灰羅さん。 」

 

(355) 2023/11/20(Mon) 19時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 煙崎るくあの兄。
 この島への招待主の名。

 口止めされていないのだ。
 告げたところで咎められまい。

 むしろ俺に話したくらいだから。
 周知して欲しいと考える方が納得できる。

 いっそアポロで全体公開した方が、
 なんて気が利く青年だと、
 彼には喜んでもらえるかもしれない。
  

(356) 2023/11/20(Mon) 19時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 誰が煙崎さんを殺したのか。
    俺は知らないです。

    ただもし心当たりがあるのなら。
    よければ、舞台に上がって下さい。
   
    煙崎るくあを殺した犯人に対して。
    それは、愛ではないかもしれませんが。
   
    きっと。
    煙崎灰羅は、──── 焦がれている。 」

 

(357) 2023/11/20(Mon) 19時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 いつの間にか演奏は終わっていた。
 一際伸びやかな音の後に訪れる静寂は、
 本来なら余韻を楽しむ時間だけど。


  「 中村さん。好きな曲はありますか。 」


 話の終りを示すように、
 ぱっとベンチから腰を上げると。

 まだ幾分か高い日を見上げながら、
 どこか楽しそうな笑みを向けて。  
 

(358) 2023/11/20(Mon) 19時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 よければ、リクエストどうぞ。 

    今日の閉園時間に流れるように
    モナリザ達に設定しておきますから。 」**
 
 

(359) 2023/11/20(Mon) 19時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 月光の第3楽章ですか。

    いいですね。
    あの爆発するみたいな激情に。
    身を委ねられれば思い出せるかもしれませんね。

    自分の中にある、感情に。 」


 最も、そんなものがあればの話だが。

 第3楽章は速い上に転調が多く、
 奏でるにはそれなりの技巧を必要とするが。
 むしろ正確性を得意とするロボットの方が
 向いているかもしれない。
   

(376) 2023/11/20(Mon) 21時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 月繋がりなら、
    ドビュッシーの月の光も好きですね。
    それじゃあ、モナリザに設定しておきます。 」


 ベンチを発つ足は、そのままモナリザの方向へ。
 何か思い至ったのか一度止めて。
 くるりと振り返れば、お互いの視線が宙で絡む。

 短い息を吐く。
 胸を刺す感情の色が、
 憐れみなのか、祈りなのか。
 自分でも決めかねたまま。


  「 …… 中村さん。 」

 

(377) 2023/11/20(Mon) 21時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 どうかあなたの孤独にも。
    神の祝福があらんことを。 」


 自分と似ているようで。
 何もかもが違うその人へ。

 言い終えれば、再び背を向ける。
 たとえ続く言葉があったとしても。

 突如周囲に鳴り響いた、
 陽気なサンバが搔き消しただろう。**
 

(378) 2023/11/20(Mon) 21時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/11/20(Mon) 21時半頃


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