10 冷たい校舎村9
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— 現在:3F音楽室前 —
[夜は何も食べていないから、 口内に広がる酸味は、微かに甘い匂いがした。 わたしは身を折って、口元を押さえて、 なけなしの中身をひっくり返そうとする胃に抗う。
全身が死を拒んでいた。]
(182) 2021/06/08(Tue) 17時頃
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[どう思ったらいいんだろう>>1:530、なんて。 わたしはきっと死を記号としか捉えられていなかった。
わたしは九重さんをよく知らない。 ひとみちゃんや綿見さんみたいに話したことも多くない。 屋台のデザインにいいねーって言ったくらい。 今日もわたしがあんまりひと所に留まらなかったせいか、 姿すら見かける機会がなかった。]
う……。
[赤い血、裂けた首。 顔が上を向いていたのはそのせいだ。 段ボールもそうした方が折り曲げやすくなるもんね。
そんなこと考えなくていいのに、わたしの頭には ・・ 九重さんの死体とぎっしり貼られたお札みたいなものが 焼きついてしまっている。]
(183) 2021/06/08(Tue) 17時頃
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[音に気づいたのは、その人が近くに来てからだ。 ひとみちゃん>>70の声にわたしは顔を上げる。]
ひとみ、ちゃ……。
[3年、一緒に帰ったけれど、 わたし、ひとみちゃんにこんな姿見せたことない。 こんな顔、見せたくなかった。 こんな弱々しい声、聞かせたくなかった。
だって、楽しいことだけでいいでしょう? 表面をなぞって、笑って、それだけで。
でも今のわたしに実行するだけの余裕はなくて、 そのままこちらを見るひとみちゃんと目を合わせた。 泣いてないことだけが救いだ。]
(184) 2021/06/08(Tue) 17時頃
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うん、うん……分かってる、分かってるんだけど、ね。
[座った足のあちこちがちくちくする。 ちょっと切れちゃったところもあるかもしれない。 わたしは立ち上がろうとしたけれど、 地面に広がる刃物の多さに怯えて手を引っ込めた。]
こわく、なっちゃった。
[よく分からない場所に迷い込んで、 2階の窓の下が遠くて、渡り廊下から踏み出せなくて。 それでもわたしはまだ何とかなると思ってた。
九重さんの話を聞いていないから原因を知らないし、 解決策は何も浮かんでいないけれど、 それでも、いつか皆で元の世界に戻るんだと思ってた。]
(185) 2021/06/08(Tue) 17時頃
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[だってわたし、危険を知らない。 命を脅かされない世界で死人を気取ってた。
だからメールを送った人が無事ならいいなぁって どこか他人事で。 何かしよう>>1:597って炭蔵くんに言葉を重ねても わたしに何ができるのかなんて何にも分かってない。
王様>>35と同じ景色を見た気がしても、 結局わたしは埋もれる民衆に過ぎなかった。
わたしはぽっかり穴が空いた分余裕があるだけ。 みんな二本の腕しかないことすら気づかない。]
(186) 2021/06/08(Tue) 17時半頃
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ごめんね。 ひとみちゃんも平気じゃないよね。
[ひとみちゃんだって大丈夫そうには見えなかった。 わたしは両手を重ねて指を撫でるひとみちゃんを見る。]
……九重さん、ころされた、のかな。 ちゃんと、寝かせてあげないと、だよね。
[わたし、あれが人形だって気づいてない。 だってよく見る余裕がなかった。 だからわたしは躊躇する言葉を口にして、 音楽室の扉の縁に手をかけながらゆっくりと立ち上がる。
足元を見ると、白い靴下に赤い点がついていた。 すぐ血が止まるくらいの小さな傷だったのだろう。 痛みもない。]
(187) 2021/06/08(Tue) 17時半頃
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[犯人がいるのなら、一人でいるのは危険だ。 わたしはひとみちゃんに手を伸ばす。 未だ、カッターを拾うことはできないまま。]
わたしじゃ力不足かもしれないけど、
[わたしが思い浮かべたのは、ひとみちゃんが 忘れたくても忘れられない”人”>>1:342のこと。 疲れたんだ>>1:241って言ってた。 でも忘れられないくらい大きな存在なのかなって思う。]
一緒に、いよ。
[でもここにいるのはわたしとひとみちゃんだけ。 その”人”はいない。
だったら、 ひとみちゃんに手を差し出せるのはわたしだけだ。 わたしは未だ怯えを隠せない顔でへらりと笑った。 こんな時でも、わたしはやっぱり薄っぺらい。]*
(188) 2021/06/08(Tue) 17時半頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/08(Tue) 18時頃
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/* 我が強い子なので、割とこう思ったみたいな決めつけを多めにしています。確定じゃなくてこっちの印象なんだけど大丈夫でしょうか。
そして乃絵ちゃんに会えず仕舞いなんですが、これはこれでありなのではみたいな顔になってきました。 後からいっぱい話そうね。その時は力になれたらいいなあ。
ひとみちゃんは2d落ちだけど、芽衣が時間もらっていいかなあ。 頂けるならちゃんと向き合ってお話したいの気持ち。 樫樹くんはご無理なさらずなので、投げ過ぎないようにしています。本当健康第一に……でもロール見えるとわくわくします!
(-11) 2021/06/08(Tue) 18時頃
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/* 向井くんは炭蔵くんたちとお話深めるのが良さそうかなあ。 芽衣は割と悪役ポジションの気持ちでいる。 お金回りを全体フリー素材にしたのは目撃されても楽しそうって理由でした。疑われるのも良い。
何ならホストが浮き彫りにならないように疑われるポジションにいるつもりでしたが、そういう方向でお力になるの難しそうだなぐぬぬ。 乃絵ちゃん動きにくくないといいのですが。
鳩羽くんとの気まずさはどこかで解消できたらいいなあと思いつつ、時間あるかな……? みたいな顔をしている。エピでもあり。 鳩羽くんフットワーク軽いし自分の情報落とすのも上手だし、シンプルにファンですね。無限に幸せになって……!
(-12) 2021/06/08(Tue) 18時頃
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/* 柊くんは仏か……? みたいな気持ちでいる。仏です。 あんまり踏み込むとこちらの抱えているものがそこそこ楽になってしまう気がしたので対柊くん喋らない率が高く、お世話をおかけしています。 恋愛部分は鳩羽くん、文化祭のところは綿見さんもいるのかな。ひとみちゃんと一緒に帰るのもかわいいなしています。でも獏のポーチ……! 芽衣はピアノ弾いときますね。たくさんありがとう。
炭蔵くんは永遠に頼りにしちゃう。 最終日一緒に残るのが決まっているので、立ち位置を明確に違うものにしたくてこうなりました。わたしは楽しい。 拾いが丁寧なのも素敵。全体をよく見ておられますよね。 手を伸ばす側面が強く出ているのは炭蔵くんらしさだとも思うのですが、炭蔵くんが本音を話す場所もあればいいなあ。
(-13) 2021/06/08(Tue) 18時頃
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/* 綿見さんのクレープは絶対食べたい。食べます。 芽衣が持っている目に見える文化祭の思い出は一枚の写真とレシピくらいなので、文化祭楽しかったの綿見さんの影響も大きい。ありがとね。とてもかわいい……。 乃絵ちゃんとのギスギスも最高〜〜ってしちゃうので、そこの展開は見守りたい気持ち。
疑われる立ち位置行けなさそうなので、乃絵ちゃんのことを気づく側にいけるといいかなあ。 会えてはいないのですが、炭蔵くんとの会話は実質乃絵ちゃんとの3人会話だと思っているので(?)大丈夫な気がするのはそのせいかも。
やっぱり乃絵ちゃんのこといっぱい考えちゃいますね。 校舎がどんな風に変わるのかもわくわくしてます。
(-14) 2021/06/08(Tue) 18時頃
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/* >>192鳩羽くんの声
(-15) 2021/06/08(Tue) 19時頃
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— 3F音楽室前 —
[見上げたひとみちゃん>>193の顔を汗が伝う。 それがわたしを追いかけてきたせいでないことくらいは、 わたしにだって分かった。 だって、きっと同じ気持ちだもの。 今のひとみちゃんの顔はわたしの鏡だ。]
え……にん、ぎょう?
[立ち上がって、ひとみちゃんと同じ目線の高さになって。 わたしは九重さん>>194の真実を知る。 ひとみちゃんはどこか自信がなさそうだったけれど、 その時、階下の方から声>>192が聞こえた。]
(225) 2021/06/08(Tue) 20時半頃
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そう、みたいだね。
[鳩羽くんだ。鳩羽くんが、九重さんを探している。 このタイミングで九重さんを呼ぶ人が、 3−10に広がる光景を知らないとは思えなかった。
いくら曇天を覗かせても、 やっぱりお日様みたいな人だと思う。 だって、確証のなかったことが彼の声のおかげで晴れた。
わたしは視線を声がした方へ向け、 改めてひとみちゃんを見つめる。]
(227) 2021/06/08(Tue) 20時半頃
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[ひとみちゃん>>195はわたしを友達だって言う。
名前を呼び合ったらともだち? いつも一緒にいたらトモダチ? 友だちになるには、どんな条件が必要だろう。
わたしはよくそんなことを考えるんだけど、 どうしてか今のひとみちゃんの言葉はすんなり入った。]
うん……わたしも、心強いよ。
[たったひとつ、大切なものがあれば、 他には何もいらないと思っていた。 でもそれじゃいけないらしい。
だからわたしは普通であろうとして、 誤魔化して、失敗して、埋まらないものがあって。]
(228) 2021/06/08(Tue) 20時半頃
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ひとみちゃんがいて良かった。
[わたしは、友だちに手を差し出す。]
(229) 2021/06/08(Tue) 20時半頃
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[ひとみちゃんの手より先に、 わたしの手のひらに何か>>197が乗った。]
お守り……?
[指の隙間から薄い青色が見える。 指を動かすと柔らかい肌触りと硬い感触。 小さくて、ちょっとデコボコで。]
ぼたん、かな。
[わたしは答え合わせみたいにひとみちゃんへ尋ねる。 ひとみちゃんだって怖いのに、 わたしが持ってていいのかなと思ったけれど、 わたしは頷いてひとみちゃんの手ごと握りしめた。]
(230) 2021/06/08(Tue) 20時半頃
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ありがとう。大切にするね。
[わたしはただ、そう約束した。 人形だと分かったとはいえ、九重さんの状況を見た後に 先の話をするのはまだちょっと怖かったから。 約束して、ひとみちゃんの手を引こうとする。 両手が離れた彼女の指>>70には傷が見えたはず。]
(231) 2021/06/08(Tue) 20時半頃
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[わたしはひとみちゃんの手を引き、近くの水道へ向かう。 ひとみちゃんが嫌がらない限り、 ひとみちゃんの指先を流水に晒そうとする。 終わったら、今度はわたしがポケットに手を入れて、 ハンカチでひとみちゃんの指を包もうとした。]
使ってないやつだから、ちゃんと綺麗だよ。
[水分をとらなかったせいか、実感が薄かったからか、 使う機会がなかったのは幸運なのかも。 水で洗えたとしてもそうでなくても、 わたしは紺色のハンカチをひとみちゃんに渡す。]
お守りにはならないけど、お返し。 持ってて。
[あげる、とも、後で返して、とも言わない。]
(232) 2021/06/08(Tue) 20時半頃
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わたしたち、いつになっても約束しないねぇ。
[こんな時でさえ、 わたしとひとみちゃんの間に約束は生まれない。
いつもみたいにはできなかったけど、 わたしはほんの少しだけ笑うことができた。 改めて、釦と一緒にひとみちゃんの手を繋ごうとする。]
そうだねー。 今日は何の話、しよっか。
[ここは夕方の通学路じゃない。 夜の止まった校舎で、わたしたちは歩き出す。]*
(233) 2021/06/08(Tue) 20時半頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/08(Tue) 20時半頃
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[ともだちなら、名前を呼び合わなきゃいけなくて。 トモダチなら、何でも一緒にしなきゃいけなくて。
友だちにそういう決まりごとがたくさんあるなら、
ずっと、いらないって思ってた。]
(281) 2021/06/08(Tue) 22時半頃
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— 夜の止まった校舎で —
[わたしは隣を歩くひとみちゃんを見た。 廊下を並んで歩くことは初めてじゃなかったけれど、 こんなに遅い時間に一緒にいたことはない。
わたしは、ピアノのレッスンがあって。 ひとみちゃんは、ご両親が心配するから。
わたしたちは、違う理由でいつも早く校舎を離れた。]
痛くない?
[わたしはひとみちゃんに尋ねる。 ひとみちゃんの手には紺色のハンカチが巻かれていた。 ひとみちゃんが平気なら、わたしが繋ぐのはこっちの手。
流水に触れてきっと冷たくなっているだろう。 わたしの人より大きな手で、 釦とハンカチごとひとみちゃんの手を包むつもり。]
(282) 2021/06/08(Tue) 22時半頃
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[大したこないってひとみちゃん>>258が言ったから、 わたしは保健室に行こうとは言わなかった。
だからわたしたちに目的地はない。 なんとなく、3階の廊下をゆっくりと歩いていく。]
雰囲気あるねぇ。
[電灯をつけているとはいえ雪夜の校舎は暗くて、 ひとみちゃんが言ったお化け屋敷>>257を彷彿とさせる。 さっきの光景を忘れた訳じゃない。 だからわたしは、ひとみちゃんが渡してくれた釦と ひとみちゃんの手を決して話そうとはしなかった。]
うん。
[ひとみちゃん>>260が口を開いて、わたしは頷いた。 前と言われてわたしが思い浮かべるのはひとつだけ。 曲が転調する前みたいにひとみちゃんの声が止まる。 わたしは大人しく続きを待った。]
(283) 2021/06/08(Tue) 22時半頃
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[語られる話>>261は、確かに信じ難いものだったと思う。 でもわたしはすんなり受け入れることができた。]
どんな人なのかなとは思ってたから、 なんかちょっとスッキリしたかも。
[だって、わたしの中には既に その人>>342の居場所ができていたんだから。
わたしたちは間違いなく3年間一緒にいたんだなって、 そう、思った。
思ったから、わたしはひとみちゃんに笑いかける。]
(284) 2021/06/08(Tue) 22時半頃
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知ってたよ。
ひとみちゃんが気にかける誰かがいることも、 ひとみちゃんがよくどこかを見ていたことも。
それが繋がっていることには気づけなかったし、 誰なのかも分かんなかったし、 その……聞こうとも、してなかったから。
[謝るひとみちゃん>>262にわたしは首を横に振った。 それから、わたしの懺悔を返す。]
(285) 2021/06/08(Tue) 22時半頃
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……わたしには譲れないものがあって、 それだけあれば他はどうでもいいと思ってたの。
あ、ひとみちゃんを蔑ろにしてた訳じゃなくてね。 その……だから、分からなくて。
わたしが、みんなとどんな距離感でいればいいのか。 ひとみちゃんの悩みごとに、何て答えたらいいのか。
わたしなんかが、踏み込んでいいのかって。
[わたしは手を握りしめる力をほんの少しだけ強めて、 手のひらに触れる釦の感触を確かめようとする。]
(286) 2021/06/08(Tue) 22時半頃
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楽しいことは、楽しいでしょ。 でも内に秘めたものって楽しいだけじゃない。
だったら、触れないようにしようと思った。
踏み込んで傷つけるか、 踏み込まないで関わらないなら、 後者の方がずっとラクなんじゃないかって。
わたしは、どっちでもいいから。 相手がラクな方を選びたかったの。
[ため息を吐かれるのも平気。たぶん怒られたって大丈夫。 嘘をつくのもあんまり抵抗ない。 嫌われてもいいけれど、それは相手に申し訳ないな。
わたしは別にラクじゃなくていい。 それなら、相手が一番ラクな道を選びたかった。]
(287) 2021/06/08(Tue) 22時半頃
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……全然、上手くできなかったけどね。 だから、謝るならわたしの方だよ。
ごめんね。気づいてたのに、何もできなくて。
[わたしは、ひとみちゃんがいつも見ていた辺りを向く。 一人の時に話しかけるなら、今はいないんだろうけど。]
はじめまして。やっと、会えたね。
[疲れてしまったひとみちゃん。 忘れた方がいいのかなって考えているひとみちゃん。
わたしはその答えを渡すことはできない。 だってひとみちゃんしか、その人を見てあげられない。
わたしは視線を戻して、ひとみちゃんを見る。 わたしにも見ることのできる、友達を見る。]
(288) 2021/06/08(Tue) 22時半頃
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……あくまでわたしは、なんだけど。 大切なものって、そう簡単に忘れられないんだよ。
だからそれでもいいんじゃないかな。 できないことはできなくてもいいの、かも。 大丈夫になったら、自然とどうにかなるの、かも。
なんか無責任かな。ごめんね。
やっぱりわたしにできることは少ないけど……、 疲れた時は呼んで。一緒にいるよ。
[心強いと言ってくれた>>195から、 わたしは少しだけ勇気を出してひとみちゃんに伝えた。 隣にいるって伝えるように、もう一度手を強く握る。]*
(289) 2021/06/08(Tue) 22時半頃
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/* 22時半までに書ききろうと思っていました(1敗)
(-28) 2021/06/08(Tue) 22時半頃
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