19 メタルボディの共存試験【R18ペア】
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私はおまえを全身全霊で愛したい。 そのための努力は、惜しまないよ。
[絡ませた足から、腰を乗せ、じわりと彼の上に身体を移す。]
まずはおまえで実演するところから、始めようか。
[唇の端に接吻けて、微笑んだ。*]
(-87) nekomichi 2022/10/19(Wed) 21時半頃
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おまえの中には私が流れているからね。 きっと、響き合うのだろう。
[彼が新たに得た魔物という属性を、血が呼び覚ますのだろう。 噛んで良いかと問う彼へ、妖艶な視線を投げる。]
おまえの望むままに。
[蕩ける声で言って、彼の首筋に指を滑らせる。]
(-89) nekomichi 2022/10/19(Wed) 22時半頃
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[肩と首の境目にふと爪が掛かった。 銃弾で破れた表層の下に、滑らかな金属を感じる。
全て剥いでみたらどうなるのだろう。 好奇心がふわりと胸に浮かんだ。*]
(-90) nekomichi 2022/10/19(Wed) 22時半頃
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ん……、
[抱きしめられて、耳朶を噛まれる。 歯が肌を破った瞬間に淡く声を零し、体を震わせた。]
―― いい…。
[一瞬詰めた息を、ゆっくりと吐き出す。 長く伸ばした息の終わりが、溶け落ちそうに震えた。]
(-93) nekomichi 2022/10/20(Thu) 09時頃
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[耳の噛み痕はすぐに消えてしまうけれど、剥いた彼の肌は元に戻らない。 いずれ戻るようになるだろうか。 下から現れた金属を撫でていると、彼の視線が動く。
指摘された傷跡は、よく知るものだった。]
その傷は、私がつけたものだよ。
おまえと出会ったとき、刃で語り合ったからね。 あれはとても楽しい時間だった。
[溶接痕の上を指先でなぞる。 他の傷も残っているだろうかと、ウエストや腿の上もまさぐった。]
(-94) nekomichi 2022/10/20(Thu) 09時頃
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あのときもおまえが私に覆い被さってきてね。 そう…あの電撃の弾は美しかったな。
おまえが覚えていないのなら、いくらでも語って聞かせるけれども―― ああ、それよりも、
[良いことを思いついたと、顔を輝かせる。]
新しく印を刻むかい? おまえと私のはじまりの記念に。
(-95) nekomichi 2022/10/20(Thu) 09時頃
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ああ、そそるね。
[彼の声で官能の息が繰り返される。 まるで自分が二度感じている用だ。
こうして彼は私と同じ反応を身につけていくのだろう。 きっと、とても感じやすい身体ができあがるに違いない。]
(-103) nekomichi 2022/10/20(Thu) 23時頃
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[傷跡をも、証だという彼が愛おしくて、右腕に接吻ける。]
この腕に、金属を継いだ跡があるように、 おまえの金属の肌に印を残したいね。 肌で覆ってしまえば、本当におまえと私だけの秘密だ。
もちろん、見える場所に入れても言い。 服を脱ぐたびに、触れて確かめられるからね。
[嬉々として、印を刻む場所を検討する。 腕の傷痕は、腕輪のように装飾してしまおうかとも思う。]
(-104) nekomichi 2022/10/20(Thu) 23時頃
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それと、おまえと私が繋がる場所も用意しよう。 今のおまえには、性に関する機能は無いようだからね。
こうして添い伏して触れあうのも喜びだけれども、やはり私はおまえとひとつになりたい。
[そんな望みも告白する。*]
(-105) nekomichi 2022/10/20(Thu) 23時頃
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ん ぅ。
[揺らされて、鼻から笑み混じりの声を出す。 すっかり敏感になっている場所が触れれば、じれったくも気持ちいい。]
おまえに、私の全てを知ってもらいたいからね。
[繋がることで分かることもある。 などと理屈をつけてみても、つまりは彼と肉体的にも深く愛し合いたいのだ。]
(-108) nekomichi 2022/10/21(Fri) 00時頃
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[美しい彼の目が、今は生き生きと輝いている。 共に楽しもうとしてくれるのがなにより嬉しい。 相互にと言われて、想像を巡らせた。]
もちろん。 挿れるのも、挿れられるのも好きだよ。
人間の形にこだわらなければ、同時に刺し合うこともできるのか。 それもまた、刺激的だね。
[彼となら、新しい遊びができそうだ。 楽しみだとばかりに身体を揺らす。 また少し声が零れた。*]
(-109) nekomichi 2022/10/21(Fri) 00時頃
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私もおまえと共にたくさん望みを叶えたい。 おまえとならどんなこともできそうだよ。
[笑みを交わして唇を合わせる。 彼が先を促せば、入り口近くを指差した。 見えざる腕が伸びて、スイッチを押す。
天井から細かな雨のように温水が降り注いだ。]
泡を流したら身体を拭いて、香油を塗って、… 時間がいくらあっても足りないね。
[何気ないこんな時間もたっぷり楽しみたい。 滴る水滴の中で、彼と身体を重ねる。 いつまででもこうしていたい。*]
(-111) nekomichi 2022/10/21(Fri) 17時頃
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[肌を打つ温かな雨の中で彼と肌を重ね唇を合わせる。 機械と魔物。そのどちらでもあるもの。 奇跡のような存在が腕の中にある。]
永世の果てまで共に。 愛しているよ、瑛羅。
[瞬かぬその目に唇を落とし、誓いの証とした。***]
(-118) nekomichi 2022/10/22(Sat) 13時半頃
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[瑛羅との最初の夜からしばらくは、ルウポリスに滞在していた。 彼の調整や新たな機能の追加などを行い、また魔物の世界の基本的な知識などを教える一方で、夜ごと日ごとに肌を合わせる濃密な時間を過ごす。
彼の胸の中央、金属の肌には鉄線蓮の花を刻み、右腕やウエストには蔓の意匠を絡ませた。 そのあと肌を被せて隠したが、機体の発熱に応じて淡く光る仕掛けを施しておいた。闇の褥ではさぞ美しく咲くだろう。
充実した日々に平行して、本来の居城にも瑛羅を整備する施設を作らせていたが、いよいよその完成の日が近づいてきた。 もうしばらくすればルウポリスを離れるだろうというタイミングで、瑛羅を外へ誘う。]
(-119) nekomichi 2022/10/22(Sat) 16時頃
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やり残した仕事を片付けておきたいのだよ。 後々困るからね。
[そう説明して瑛羅を連れ出したのは、ルウポリスからほど近い港だった。
アルサラーンの事件に関しては司法の手が入り、また魔物に関わる別組織の介入もあって、問題の無い範囲に落ち着いている。 だが、魔物研究の副産物である薬を持って逃げた幹部は、いまだに追求を逃れて港近辺に潜伏しているということであった。]
自分で薬を飲んだ上に、適合したようで、 人間の警察には手に負えないだろう、ということでね。
[魔物化した首謀者と取り巻き、それと取り引きしようとしている人間をまとめて始末・捕縛しようというのだ。]
(-120) nekomichi 2022/10/22(Sat) 16時頃
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その取り引き会場が、ここだよ。
[倉庫の壁を指で撫でる。 入り口の側には車が何台か止まっており、見張りもいたが、倉庫の隙間となるこの場所には誰もいない。 そんな場所へいきなり現れるものがいるとは、普通は思わないものだ。]
中に何人いるか、分かるかい? 今回は、派手な突入といこう。
[微笑んで、作戦の開始を告げた。*]
(-121) nekomichi 2022/10/22(Sat) 16時頃
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おまえを愛する方に熱がいってしまうからね。
[軽口にキスを返し、肩を抱く。 人数を聞いて、頷いた。]
(-125) nekomichi 2022/10/22(Sat) 21時半頃
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外の人間はさほど警戒せずとも構わない。 注意するのは中にいる幹部一人だけれども、腹心に薬を持たせているかもしれないね。
取引相手も、魔物を相手にするようなものだ。 対抗策を持っている可能性はある。
注意すべき相手は多いけれど、 おまえがいてくれれば問題ないよ。
[信頼を告げて、もう一度キスをする。]
(-126) nekomichi 2022/10/22(Sat) 21時半頃
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念のため、これを渡しておくよ。
[ホルダーごと差し出したのは、口径の大きな拳銃だった。]
銀の弾丸が入っている。 銃身も聖別されているから、触らないように。
大抵の魔物には有効だからね。 必要なときに使いなさい。
[これがあれば、あのとき私を撃ち抜けたのだ、 と言おうとして、彼にその記憶が無いことを思い出す。 あとで話して聞かせよう。おまえに撃たれた喜びを。*]
(-127) nekomichi 2022/10/22(Sat) 21時半頃
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その銃は、特に私のような魔物によく効くからね。 おまえの中に組み込むと、拒絶反応が出るかもしれない。
[プレゼンに、真剣な顔で応える。]
けれども、帰ったら検討してみよう。 今後は必要になるだろうからね。
[ご褒美に加えて、検討課題を積んでおく。 彼の事で予定がいっぱいだが、今は目の前の敵だ。]
(-131) nekomichi 2022/10/22(Sat) 22時半頃
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[引き寄せられ、接吻けられて吐息が零れる。 このまま押し倒してしまいたいのを、なんとかこらえる。 早く済ませて帰ろう。]
魔物封じは掛かっていない。 三つ数えたら、"跳んで"彼らの側に出るからね。 できる限り一度に、無力化してみておくれ。 今回は、大いに派手にしてくれて構わない。
全員でなくてもいい。 漏れた者から狩っていくよ。
[簡単な作戦を伝えて、彼の腰に手を添える。 瞳を覗いて、タイミングを合わせた。]
(-132) nekomichi 2022/10/22(Sat) 22時半頃
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では行こう。 ひとつ、ふたつ、みっつ ――
[こんな時にも甘い声で数え、瑛羅と共に闇を渡って倉庫の中に突入した。]
(-133) nekomichi 2022/10/22(Sat) 22時半頃
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[突然の乱入に、相手が驚愕の表情を浮かべる。 そのうちの何割かは、瑛羅の顔に向けられていた。 そういえば、まだ顔を変えていない。
瑛羅が放った青白い光が半数ほどを打ち据えて地に転がす。 残りは4人。 1人は即座に反応して身を躱していた。 間違いなく、あれが魔物化した相手だ。]
(-135) nekomichi 2022/10/22(Sat) 23時半頃
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[薬とおぼしきケースを、昏倒した一人から回収する。 我に返って奪い返そうとしてきた男に、黒い衝撃波を当てて弾く。 壁際まで吹き飛んだ男は、そのまま動かなくなった。
瑛羅が相手でなければ、この威力なのだ。 あの戦いのことを思い出して、笑みが漏れる。]
(-136) nekomichi 2022/10/22(Sat) 23時半頃
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[怒号と共に、一人の男の身体か膨れ上がった。 衣服を弾けさせながら、元の倍ほどに巨大化した体躯は、毛皮に覆われている。 鼻面は長く伸び、鋭い牙と爪を備えていた。]
狼男か。 …他の要素も入っているね。
[狼男は普通あれほど大きくない。複数の魔物のエッセンスを取り込んでいるとみて間違いないだろう。 吼え猛る狼男の横で、もう一人の男がなにかを口に入れるのが見えた。 あとひとり、おそらく買い手側の男はまだ混乱している。]
来るよ。
[狼男が姿勢を下げたのを見て、警告を発した。*]
(-137) nekomichi 2022/10/22(Sat) 23時半頃
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常識が通用しないのが魔物だからね。
[見た目通りの質量を備えているだろう狼男が突進してくる。 瑛羅が金属の机を押してそれに向かっていく。 二つの力に挟まれた机は、一瞬持ちこたえたあと、盛大な音を立ててひしゃげた。 その一瞬に、机を蹴り、狼男の背に飛び乗る。
袖から引き抜いた剣を一閃し、狼男の首に切りつける。が、一刀両断とはいかなかった。 首の太さも毛皮の硬さも、並ではない。 のみならず、傷口が端から塞がっていくのを見て、眉をひそめる。]
高速回復…・
[誰か同族が、この薬のために犠牲になったということだ。 考えられることではあったが。]
(-139) nekomichi 2022/10/23(Sun) 00時半頃
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[思いを巡らせる暇も無く、狼男が手を伸ばしてくる。 飛び上がって躱したものの、僅かに反応が遅れて爪の先に足を引っかけられた。
バランスを崩して、そのまま落ちる。*]
(-140) nekomichi 2022/10/23(Sun) 00時半頃
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[猫のように空中で身体をひねり、手足の三点で床に下りる。 追撃が来なかったのは、瑛羅が間に入ったからだ。
耳に痛い発砲音の直後に狼男が顎をのけぞらせる。 がぁぁ、と吼えた口から血の泡を吹いた。]
いいね。 効いてる。
[素早く立ち上がって瑛羅の背に囁き、ふわりと跳ぶ。]
(-142) nekomichi 2022/10/23(Sun) 09時半頃
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[怒り狂う狼男と視線を合わせ、微笑んだ。]
おまえはもう、動けない。
[びくりと震えた狼男が動かなくなる。 だがそれにも耐性があるのか、すぐに瞬いて呪縛を解く気配を見せた。]
決めるよ。
[瑛羅を誘い、全身でぶつかるように剣を狼男の喉元に突き立てる。 鍔元まで埋まった剣の柄を足掛かりに、さらに跳んで狼男の背後に回った。]
(-143) nekomichi 2022/10/23(Sun) 09時半頃
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―― 撃って。
[狼男の背に手を当てながら、瑛羅を甘やかに呼ぶ。*]
(-144) nekomichi 2022/10/23(Sun) 09時半頃
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