10 冷たい校舎村9
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おう。引導、渡そ。 [ココアとミルクティーじゃあさ、 全然締まらねーけど。
あと数カ月後、数年後、 ちゃんときっと話せる日をさ。 俺は夢見てる?違うな、信じてる?違うな。
それは、俺の中での確定事項。 だから、ちゃんと予定、明けといてくれよ。]
(362) 2021/06/13(Sun) 14時頃
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[それから暫く昇降口で、 また他愛もない話を少し交わすんだけど、 ああそういえば、最後にさ、 ひとつだけ俺の決意、聞いてくれよ ]
あのさ。そういえば俺、 卒業したら家から通える大学にさ 行こうって、思ってたんだけど。
[それは多分、ユキも知ってる話。 ジュケンセイ、そういう話は散々今までしたはず。 父子家庭なのは知ってると思うしさ、 あんま余裕がねーのも知ってんじゃないかな。
バイトしたり、大学も近くを選んだり>>4:93 そーゆー何も問題ない日常の俺の話。 それを悲観して伝えた記憶は一度もねーから 伝わってるとしても「単なる事実」。 ]
(363) 2021/06/13(Sun) 14時半頃
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やっぱ、家出ようと思うんだ。 大学は……そのまんまかもだけど。
だから、うん、何が言いたいかっつーと… 今度はユキが家出してもいいように せっまくてきたねー部屋、用意しとくな。
[茶化して伝えた、でも実は俺の中で大きな決意。 それはこの二日間で、向き合えた真実。
大丈夫、下着は散らかってねーと思うぞ。多分! ってさあ。やっぱり茶化して未来の話して。 無事に、ここを出たいな、って心から願う。
俺も。ユキも。もちろん「みんな」も。]
(364) 2021/06/13(Sun) 14時半頃
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[夜の昇降口はさ、 コートも着てねえ俺には寒くて ヘックシ!って大きなくしゃみをひとつ。
誰かに噂されてんの? それとも、風邪でもひいた??
遂に俺も、馬鹿を卒業したのかな。]*
(365) 2021/06/13(Sun) 14時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2021/06/13(Sun) 14時半頃
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── 3-9教室・ユーガ ──
[突き出されたグーに >>336 一瞬なんのことか、って思っちゃったわけ。 いやもうしわけねえ、シンとかユキならともかく ユーガと青春的なアレ、なイメージが ちょっとすぐに結びつかなかっただけで。
でも意味に気づいたらさ、 頬を緩めて、グーを突き出して。 ゴツ、と拳と拳をぶち当てた。約束。]
そうだな。 お互い明日を迎えられますように。
[止まった校舎が、動き出す明日に。]
(366) 2021/06/13(Sun) 14時半頃
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こわ、こわくねーし!
[泣きそうな俺は戯けるようにして返す>>342 ホラーだめだけどさ!ひとりでいけるっつーの! なんてね。
だからさ、ユーガが先に立つのなら 俺はまたあとで、って、その背を見送るんだ]
(367) 2021/06/13(Sun) 14時半頃
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[今までたくさんの人形を見てきた ──── ぜんぶの、「死」を見てきた。
苦しいのとかさ、痛いのとかさ、 悲しいのとかさ、辛いのとかさ。 俺にとっては、死んだ理由なんかよりもさ どう思っていたかのほうが、大切で。 ひとつひとつ、みんなの表情を、知りたかった
トシミのあれは。怖かったのかな。 リツはなんで、笑ってたんだろう。 ひとみはつらそうな顔をしていたな。 シンは、苦しそうだった。
マナは今、どんな顔をしてる?
── 俺、自分の目で確かめたいんだ。 ]
(368) 2021/06/13(Sun) 14時半頃
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[そうしてさ。本当に無事に帰れたのなら みんなに、色んな話を、聞きたいよ。
そんときはさ、俺も泣き顔かもしれないけど 楽しいと嬉しい以外の話をさ、みんなでしようよ。]*
(369) 2021/06/13(Sun) 14時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2021/06/13(Sun) 14時半頃
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―― 柊君とお話 ――
[ この世界は思ったよりも悪くないかもしれない。 その可能性を確かめてみたくなった。>>354 それってつまり、柊君が、 多少なりとも希望ってものを見つけたってことだと思う。 それを確かめに現実に帰る。 そう言い切れる柊君は、やっぱり私にとって眩しいよ ]
(370) 2021/06/13(Sun) 15時頃
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[ 柊君は、不思議そうな顔をする。>>355 帰りたくない、わけじゃない。 でも、帰りたいかと言われると、言葉に詰まる。 こんな状態がずっと続くなんてありえないのに。 またきっとチャイムは鳴って、人が減るんだろうって、 それくらい、私にだって予想できるのに。 首を竦めてこちらをうかがう柊君。 私はちょっとだけ苦笑しちゃった ]
(371) 2021/06/13(Sun) 15時頃
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反省してる人にわざわざお説教したりなんかしないから。 ……だから、反省してね?
[ ハンカチが巻かれた手を、柊君はひらひら振る。>>356 本当かなあ。適当なことしてない? 私の顔が疑わしそうに見えたのか、 柊君は手を差し出してきた。 きちんとハンカチが巻かれているのか検分する。 ハンカチは、思ったよりきちんと巻いてあった。 自分でやるのは難しそうだし、 誰かにやってもらったのかな?
きちんと巻かれたハンカチを わざわざ解くことはしなかった。 きっとその下も きちんと応急処置をしてあるんだろうと思ったから ]
(372) 2021/06/13(Sun) 15時頃
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本当に、気を付けてね。 歯止めがきかなくて、とか冗談じゃないから。
[ 歯止めがきかなくてつい、っていうの、 綿見さんには当てはまらないと思ったけど、 柊君に当てはまるのも困る。 試しにやってみようとか、本当にやめてよね。
ちなみに私はいつも袖口をきちんと止めてある。 袖口から覗いちゃうようなへまはしなかったはず。 柊君の手を解放して、 私はあくまでも一般論のように言う ]
(373) 2021/06/13(Sun) 15時頃
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……リスカは、死にたくてやるものじゃ、ないでしょ。 あれで死ねると思ったら、ドラマの見過ぎ。
[ 二の腕とか、レグカとか、 もうちょっと目立たないところっていうのも考えたけど、 私は結局手首しか切れなかった。 皮膚の柔らかいところって、 そのままずぶずぶ刃が入っちゃいそうで怖かったから。 本当に私、 死ぬつもりで切ったことなんて一度もなかった。
なかった、って過去形で考えてることに、 やっぱり私は気づかない* ]
(374) 2021/06/13(Sun) 15時頃
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/* どうしよう落ちロルが死ぬほど長い
(-65) 2021/06/13(Sun) 15時頃
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— 3F音楽室 —
[なんでそこに居るんだろうって思ったよ。 だって今は月曜の放課後じゃない。
日が落ちるのが早くなってからは カーテンをしなくちゃ眩しくてしかたなかったのに、 空は未だ厚い雲に覆われて真っ暗で、 わたしたちを照らすのは蛍光灯の白い光だけだ。
わたしは柊くんを見る。 いつもの場所に、夕焼けみたいな髪を持つ人がいる。 そこだけはいつもと同じ色をしていた。]
(375) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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[わたしの出迎えへ柊くんがあの時>>2:87と同じ言葉を 返したこと>>348に、わたしの困り顔は驚きに変わる。 わたし>>2:174にとっては印象的な出来事だけど、 柊くんにとってはいつもと同じ日だと思ってたから。]
……言わないよ。ぜったい。
[お互い様はごもっとも。 わたしは柊くんの指摘>>349に肩を竦める。]
(376) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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[わたしたちが揃う条件は最初からずっと同じ。 わたしは月曜の放課後30分だけここにいて、 柊くんは聞きたい時に来て、 聞きたくなくなったら来なくなる>>0:728。
約束なんかじゃない>>2:86。 音楽室での時間は柊くんに委ねられていた。 ううん、わたし>>0:728が、委ねた。 わたしの夢は水底に沈んで、もう死んでいくだけだって 分かってたのに、柊くんのお願いを断れなかった。
だって聞き入った>>0:267って、嬉しかったから。 わたしの事情とか、理由とか、何にも知らない人に そう言ってもらえること、もうずっとなかったから。
良かったよ>>0:847って言われる度にほっとした。 わたしの頭には続けるか終わるかしかないのに もうちょっとだけ、もうちょっとだけって引き延ばして、 柊くんを延命装置みたいに利用している>>2:174。]
(377) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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そっか。
[わたしは柊くんが来た理由に一言だけ返した。 いつもと変わらない理由に、 本当にここだけ日常に戻ったんじゃないかって錯覚する。
でもわたしたちがいるのは文化祭で止まった校舎で、 扉を一歩でも出れば、壁一面の写真や 床に散らばるカッターが待っている。
わたしは身体を戻し、鍵盤に指を乗せた。 それならせめていつものような曲を弾こうとして、]
——。
[はじめて聞いた言葉>>350にわたしの指が鍵盤に沈む。 沈んだまま戻らないから、沈黙を不揃いな和音が繋いだ。 わたしは柊くんを見て、見つめて、]
(378) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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[——泣きそうな顔で、笑った。]
(379) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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[専門的な知識なんていらない。感想だってなくてもいい。 ただ、聞いてくれるだけでいい。
わたしは柊くんに、 人に聞いてもらう喜びを教えてもらったんだ。
そう、気づけたから。]
(380) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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一緒だね。
[わたしの声は震えていて、柊くんの場所まで届いたかな。 心臓がバクバクしてる。 ワルモノになったって思った時とちょっと似ていて、 少し違う音。息を吸うだけで喉が震えた。 肺の底に溜まった息を吐き出すみたいに口を開く。]
(381) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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[ここにはわたしたち以外誰もいないんだよね。
わたしに夢中になれるものを教えてくれたお母さんも、 自分よりわたしたちを優先してくれてたお父さんも、 わたしのことをただ助けようとしてくれた親戚も、 お母さんを庇いながら心配してくれた教え子さんたちも、 放課後遊べないわたしを不満に思う人も、諦める人も、 解放されて良かったねって言う人も、 新しいこと探そうって勧めてくれる人も、誰も彼も、
ここには、わたしと柊くんしか、いない。 それなら、今だけいいよね。言っても、いいよね。]
(382) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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わたしも…………すき、だよ。 わたしは、わたしの音楽が、 すき。
(383) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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[わたしは慌てて柊くんから目を逸らし、 改めてピアノに向き合った。
さっきまでの昔を懐かしむ音楽じゃなくて、 あの日>>90、いつもと同じように演奏した曲を、 今度は柊くんのために弾く。
穏やかな曲だった。 寄り添うのが苦手なわたしの分も 寄り添ってくれる>>2:178ような、 膝を抱えていた誰か>>2:90の隣に座ってくれるような、 そんな、曲だった。
やっぱりわたしの指はもう器用には動かなくて、 ところどころ引っかかっちゃう。 でもこれまでみたいに死んでいるとは思わなかった。
一曲終えて、わたしは柊くんの方を向く。]
(384) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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わたし。 柊くんが来てくれると、嬉しかったよ。 強いる訳じゃなく、て。 この時間が、すき。 だったんだと、思う。
[今の柊くんは膝を抱えてなんかいないんだけど、 わたしは柊くんが好きなものなんて知らないから。
わたしは少しでも柊くんに何かを返せていたかな。 言葉に迷いながら、わたしは少しずつ思いを零す。]
(385) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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ここに来てくれるの、柊くんでよかった。 柊くんが、よかった。
……また、聞きに来てくれる?
[最初は聞きたくなくなったら来ないでってお願いをした。 柊くんは受け入れてくれて、委ねたままで。 だからはじめて、わたしから求める。
クラスメイト? 友達? そういうのは分からないけど。 誰かじゃなくて、観客でもなくて、
わたしは柊くんを、求めた。]*
(386) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
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/* 落ちロルカウントしたら25喉あったんだけど、昨日のシンの落ちロルカウントしたら26喉あったから、自信持って落とそうと思います
(-66) 2021/06/13(Sun) 16時頃
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/* 議事って何行いけるんだっけ
(-67) 2021/06/13(Sun) 16時頃
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/* 20か。いけるかな
(-68) 2021/06/13(Sun) 16時頃
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/* さて・・・英気をやしなってこよ・・・
(-69) 2021/06/13(Sun) 16時頃
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