27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】
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/* なんて無慈悲なんだ神てめえええええ
クッ…死にたかった…ぐう くそでもおいしい(言い方を選べ)
(-3) 2023/08/04(Fri) 00時頃
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[最後に会えた仁科は、どこか嬉しそうな顔をして。 消えていく間際何か言っていたように思う。 音こそ聞こえなかったが「よかった」という唇の動きはわかった。
残念ながら、最後だろう。 これが、最後だろう。
最期たれと。]
(2) 2023/08/04(Fri) 00時頃
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[神は願いなど聞き入れてはくれない。]
(4) 2023/08/04(Fri) 00時頃
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─ 運命の宣告 ─
[この夢は自分の夢ではなかったらしい。 どうやら、最期ではなかったようだ。 自分の夢だと、そうだろうと、そうであれと。
いつからそう思っていた──?
死を願うものに、死は与えられない。 繋ぐ手に力が篭もりかけた。 振り返り、回谷を見る。 それは初めて『無表情に努め』。 絶対に裡を悟られぬよう。*]
(6) 2023/08/04(Fri) 00時半頃
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[今この時何の言葉も意味をなさない。 励ましも、慰めも、同情も、何もかも、 生きている自分の言葉はなんの意味も成さない。
頭を抑えて呻いたのを見て、嫌でも察する。 林檎は心臓ではなく頭部だということ。
笑うのを見て、強引に繋いだ腕を引いた。 突然の事だ抗うことも叶わないだろう。 自分より細く華奢な、まだここにある命を。 引き寄せて、抱き締める。]
(10) 2023/08/04(Fri) 00時半頃
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無理をするな。 落ち着くまで待つから。
(11) 2023/08/04(Fri) 00時半頃
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神が運命をそう決めるなら。 抗ってやるさ。
自分のやり方で。
(-7) 2023/08/04(Fri) 00時半頃
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[影は確かな輪郭を持って──]
(-8) 2023/08/04(Fri) 00時半頃
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自分は、何処にも行かない。
(-9) 2023/08/04(Fri) 00時半頃
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[ひとつ、確かに落ちた呟きは常のような声であり どこか強い芯を持っていた。
頭を包むように手のひらを添え、胸に軽く押し付けるように。 肩を抱く力は少し痛いくらいに。
彼女が泣くまで、そうしていようと。**]
(12) 2023/08/04(Fri) 00時半頃
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【─ 回谷こころの希う夢 ─】
この世界は人によっては悪夢だった。 心の裡に棲う何かを投影し、時にはそれが襲い来る時もある。 付けられた傷は痛みを伴う、というのは 研究室メンバーからのメッセージで知れた事だ。
そう、大藤久影もまた、この夢に襲われることのなかった一人。
それは夢の主が大藤久影に想いを抱いていたからだろうか。 気付くべきだった、もっと早く。 こうなってしまうより前に、気付けたはずだった。
彼女が自分を知ろうとしてくることも。 酔い止めを飲むのにお茶を渡してきたことも。 放っておけないと落ちた言葉も。 渡された保冷剤も。
(35) 2023/08/04(Fri) 14時半頃
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─ エントランス ─
[無情にも飾られた林檎はたったひとつを残し、 いつの間にか樹に戻っている。 何事も無かったように、まるでそれが常であるかのように。
エントランスの林檎の樹の傍で抱き合う男女は さながらアダムとイブであろうか。 確か禁断の果実を先に食べたのもイブの方。
抱き寄せた回谷からは、次第に言葉が落ちる。 ぼろぼろと流れる涙は半分黒いシャツが吸う。 あやすように、背を撫でる。]
(36) 2023/08/04(Fri) 14時半頃
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そうだな。
[生きてる時に、そう出来ればよかった。 けれど想いに気付けたのは、この夢に迷い込んでから。 だからその願いを叶えてやることは出来ない。 魂の管理者も、神も、天使も、悪魔も、死神も 誰も願いなど叶えてはくれない。]
けど、まだお前は生きてる。
[生きているらしい自分が夢を見ていて 死んでいるらしい回谷がまだここに居るのなら 非現実なこの世界は、まだ生きていると言っても許されるはずだ。]
(37) 2023/08/04(Fri) 14時半頃
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ああ。 置いていかない。 ここに居る。
[こわい。さみしい。離れたくない。 そんな気持ちが痛いほど分かる。 頭に添えた手を緩やかに動かし髪を撫でた。
『死にたくない』を覆してやることは出来ない。 でもそれ以外は叶えてやれる。]
(38) 2023/08/04(Fri) 14時半頃
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【─ 黒い蝶 ─】
カフェ手前で彫刻に擬態していた黒い蝶が、 その拘束を解いて、ふわりと舞い、大藤久影の肩に留まる。 薄いレースのような透けた黒が、ひらひらと。
どうやら本人にも見えていない。 見えているとすれば、この夢の主だけのようだ。
(-27) 2023/08/04(Fri) 14時半頃
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自分は何処にも行かない。 だから、大丈夫だ。
(39) 2023/08/04(Fri) 14時半頃
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[──その声に呼応して、蝶の黒は僅かに濃くなる。]
(-28) 2023/08/04(Fri) 14時半頃
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[生還する者が、出来ない者に 残してやれるものがあるだろうか。 本当にただのエゴかもしれない。 ただの押しつけかもしれない。
それでも今ある『こころ』を紡ぐ。*]
(40) 2023/08/04(Fri) 14時半頃
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一緒に居よう。
(-29) 2023/08/04(Fri) 14時半頃
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[笑みを向け、嗚咽が零れ、何度も頷く。 そんな回谷を抱き締めたまま、何度も撫でる。
生還する者に、死に逝く者から 夢見る者に、目醒める者から
遺すものはきっと命より重い。]
感謝しないとな。
[それでもこの慈悲に。夢の主に。 誰に告げるでもなく落ちた独り言はゆっくりと響いて散る。]
(63) 2023/08/04(Fri) 17時半頃
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ああ。 自分こそ、ありがとう。
[素直にその心を届けてくれて。 こんな影を好んでくれて。 小さく笑う、濡れた頬を撫でる。]
(64) 2023/08/04(Fri) 17時半頃
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傍に居るさ。 約束は守る方だ。
[それは、約束。 この先に待つ『未来』。 肩の蝶は何をするでもなく揺れている。 少しずつ、少しずつ、その色を深く濃くしていきながら。]
(-41) 2023/08/04(Fri) 17時半頃
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彼女か。 構わんが、………
[励ましでも、慰めでも、同情でもなく さも、というようにさらりと答えを出してすぐ 何かを思うように考えを逡巡させて言葉が止まる。 暫くの間止まっていたから少しやきもきさせたかもしれない。 それから漸く口を開くと、髪に指を差し入れて梳いた。]
ここに居る間だけで充分なのか?
[まるで 誰かの待つその未来に 道が続くように。]
髪は伸ばせばいい。
[この道が途切れることなどないかのように。*]
(65) 2023/08/04(Fri) 17時半頃
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ふっ。
[本当によく変わる表情だ。 泣いていたかと思えば笑うし、 笑ったかと思えば目を丸くし赤くなる。>>71]
狡いのは知ってるだろ?
[そう囁くことさえ、狡い。 帰れない、還れない、元の場所には。 この夢が終われば回谷は。
それでも──]
(86) 2023/08/04(Fri) 21時半頃
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じゃあ遠慮せず、そう願っていろ。 生きてたって、死んだって、夢は見られるさ。
[やがて迎えが来て、黒い天使が魂を連れて行くのなら その先にも道は続いていていいはずだ。
─光射す夢を、また出逢う夢を、希うことも─
その瞳にかかる前髪を撫で、顔を寄せて囁く。]
(87) 2023/08/04(Fri) 21時半頃
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意外と独占欲が強いんだな。
[意地悪に、わかったと囁き その髪にそっと約束の口付けを落とした。**]
(-60) 2023/08/04(Fri) 21時半頃
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この世界も、きっと時間に限りがある。 もう一人と話しに行かないか。
[この世界に残された意味が、きっと田端にもある。 自分がこうして残されたように。 逢引のようなお茶会の邪魔をするつもりは勿論ないが 田端と回谷はもう、きっと二度と会うことは出来ないだろうから。 そのお茶会の終わりとほぼ同時。 身を離すと、今度は選択肢さえ提示することなく手を伸ばし
きゅっと繋いで。*]
(88) 2023/08/04(Fri) 21時半頃
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/* >>89 聖なるお兄さん漫画全巻あるよ!!!
行くったら行くっつってんだオラア(?)
(-64) 2023/08/04(Fri) 21時半頃
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[悪夢のような世界だったかもしれない。 けれどこの夢の中で何かを得たのは自分だけではないだろう。 時には痛みを、時には傷を伴いながら それでも、この世界を疎ましかったと『ただの悪夢だ』と そう位置付ける者は居ない、と思う。
自分は、───
目を細めて。 道が交わる日を、夢に見る。]
(96) 2023/08/04(Fri) 22時半頃
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はは、冗談が下手だな。 自分で言ったことに傷付くなら、やめとけ。
[上目で睨むその瞳には バスの中でしたように、眉間に指をぐりぐりと当ててやろうか。]
(-67) 2023/08/04(Fri) 22時半頃
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