人狼議事


14 冷たい校舎村10

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【人】 季節巡回 こころ


[ 少しの間その空間を楽しんで、
 わたしは再びエレベーターに乗った。]
 

(0) 2021/11/13(Sat) 00時半頃

【人】 季節巡回 こころ

 ── それから ──

[ まずは腹ごしらえである。
 ほとんど間食といっていい時間に、
 わたしは友だちが残した食事をとった。

 栄養満点品数たくさんの食事。>>2:437
 わたしの思う朝食の量を遥かに超えており、
 結果的には朝昼兼用でよかったかもしれない。

 作ってくれた人がもうここにいなくても、
 手を合わせて元気に「いただきます!」をして、
 最初に手を付けたのはヨーグルトだった。

 好きなものは最初に食べる派──だけど、
 友だちの作ったごはんはどれもおいしかった。

 叶うならわたしだっておかわりがしたい。
 自分の胃の容量を少し恨めしく思う。]
 

(1) 2021/11/13(Sat) 00時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ まなちはどこまで付き合ってくれたか。
 おなかがいっぱいになったら、
 今度はわたしも文化祭準備をしようと思う。
 遠くない未来、8時50分が訪れるのを知りながら。]
 

(2) 2021/11/13(Sat) 00時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ それから──── * ]
 

(3) 2021/11/13(Sat) 00時半頃

季節巡回 こころは、メモを貼った。

2021/11/13(Sat) 00時半頃


【人】 季節巡回 こころ


[ ──調理室に立っていた。

 甘い香りに釣られた──わけではないけれど、
 たどり着いた先に友だちの姿を見たなら、
 「わたしもやるー」って何気なくそこに。>>4

 調理台の平らな面に、
 軽く握った卵をこつんとぶつける。

 なんの装飾も施されていない卵から、
 鮮やかな黄色がどろりとボウルに落ちていく。

 きれいな丸を保った黄色を、
 同じ手で潰して、混ぜて、混ぜて。]
 

(15) 2021/11/13(Sat) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ その様子を見ながら思うのは。

 卵を割れば猫耳が出てくる。
 それを知っていたとしても、
 わたしはそれを割る気にはならなかっただろう。

 ポケットの中身。
 いつの間にか、声は聞こえなくなっていた。
 生まれることなく死んじゃったみたいだ。
 わたしはそう思い、自分の選択を少しだけ疑う。]
 

(16) 2021/11/13(Sat) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ おなかはそれほど減っていなかったけれど、
 甘い香りに誘われるように、
 何もつけないままのパンケーキを食べて。

 文化祭の再現であるなら、
 わたしは調理室と教室とを繋ぐ廊下を、
 すいすいと往復するべきなのだろうけれど、

 わたしたちの喫茶店は、
 どこ≠ニもつかない浮遊感の先にあり、
 ……結局、店員さんにお届けは叶ったんだっけな。

 それが叶っても、叶わなくても、
 またひとつあの日に近づいた文化祭。

 片付けなんてすべて終わってからでいいじゃない。
 わたしはそのとき、2階にいた。]
 

(17) 2021/11/13(Sat) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 広々としたエレベーターに乗り込み、
 わたしは迷わずに2のボタンを押した。

 廊下に降り立ち、周囲を見回す。
 あの日の光景がよく再現されている。
 そっくりそのまま持ってきたみたいに。

 行き先ははじめから決まっていたから、
 わたしは迷うこともなくその教室にたどり着く。]
 

(18) 2021/11/13(Sat) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ ──プラネタリウム。
 あの日はあんなに盛況だったのに、
 今はぽつんと投影用の機械があるのみ。>>2:113

 今なら夜空を独り占めできちゃうなあ。

 そんなことを考えもしたし、
 触ってみれば機械の動かし方もわかる気がした。

 ……どうしてそうしてしなかったんだろう。

 明るいままの部屋に立ち尽くしていた。
 ちょうどそのときだった。チャイムが鳴った。]
 

(19) 2021/11/13(Sat) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ なにか≠ェ壊れる音がした。]
 

(20) 2021/11/13(Sat) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ

 ── 午後8時50分 ──

[ わたしのポケットの中から?
 あるいは、そこらじゅうから。
 破裂するような音がはじまりだった。

 ポケットの中を、足元を確認するより先に、
 突然、世界から光が消えた。>>10

 声も上げずにただ立ち尽くすわたしの視界に、
 少しして、いつか見たような星空が広がる。]
 

(21) 2021/11/13(Sat) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ



  ────わかにゃん?


[ わたしにその星空を見せてくれるのは、
 ほかの誰でもない、君だって思っていたの。

 そして、すぐに気がつく。
 星空が覆うのはこの教室だけではない。
 わたしのそば──たとえばその機械の近くに、
 君の姿があるわけじゃないということも。]
 

(22) 2021/11/13(Sat) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 改めて突きつけられたような気がした。
 この世界が誰かのこころの中だということ。
 その誰かはきっと、わたしたちに遺書を送った。
 君自身の手で、すべてを終わらせてしまう覚悟で。]
 

(23) 2021/11/13(Sat) 01時半頃

【人】 季節巡回 こころ



  ──和歌奈ちゃん?! ねえ、みんな?!


[ 気がつけば床を蹴って、
 その教室を飛び出していた。

 誰かいないかと周囲に目をこらしながら、
 半ば闇雲に廊下を走り、声を上げる。

 優しい誰かが準備したエレベーター。
 わたしたちを等しくすべての階に運ぶもの。
 それさえも今のわたしにはもどかしく、

 きっと、誰かにばったりと出会うまで、
 わたしはそうして誰か≠探していただろう。**]
 

(24) 2021/11/13(Sat) 01時半頃

季節巡回 こころは、メモを貼った。

2021/11/13(Sat) 01時半頃


【人】 季節巡回 こころ

 ── 回想・日中 ──


  あは、ハグで落ち着かせてくれる?
  小さい子をなだめるみたいに。
  そっちのほうがあったかくて、いいねー


[ クールな言葉がちょっぴり独特で、
 とびきりお茶目なわたしの友だち。

 彼女よりもずいぶん大きなわたしは、
 そんな彼女のWIN-WINらしい提案に、
 少し甘えた口ぶりで言ってくつくつ笑った。>>26]
 

(39) 2021/11/13(Sat) 11時頃

【人】 季節巡回 こころ



  心配しないで。
  わたし、強いから。

  頑張っているつもりもなければ、
  疲れて打ちひしがれることもない。

  ──って、自信満々に思ってたんだけどー
  わたしにはまなちのハグが必要だったみたい。


[ だから、手始めにひとついいかな?
 しゃがんで、彼女より小さくなって、
 腕だけは大きく広げて、ほらハグは? なんて。

 視線の高さの差が埋まって、君との距離が近くなる。
 きれいな黒色の瞳がいつもよりよく見えた。
 それは思った以上にあたたかな色をしていた。]
 

(40) 2021/11/13(Sat) 11時頃

【人】 季節巡回 こころ



  ……駆けつけるための脚がなくたって、、
  まなちはいつだってわたしのこころにいるよ。
  そのぶん、君は言葉を尽くしてくれるじゃない。
 

[ これだけ近ければ大きな声を出す必要もない。
 囁くような声音で言って、頬を緩めたわたし。]


  これからも思っていてよ。
  それで、わたしを抱きしめにきて。

  わたし、平らな地面が好きなの。
  そのほうがうんと自由に駆け回れるから。

 

(41) 2021/11/13(Sat) 11時頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 探し出される前にわたしのほうから、
 君の胸に飛び込んでしまうかもしれないけど!

 冗談みたいな口調で言ったけれど、
 それらは全部本当のところ。わたしのこころ。

 よいしょと立ち上がって、
 わたしはスカートの裾をそっと直す。]
 

(42) 2021/11/13(Sat) 11時頃

【人】 季節巡回 こころ



  んー、いいんじゃないかなー
  もういっそにんげんかい≠ナ。
  星空は誰が見たってきれいだよ。


[ 解説はわかにゃんに頼もうね。
 できればみんな揃ってがいいから、
 楽観的な話をするのであれば、元の世界で。

 エレベーターに現れたふしぎなボタン。
 それを押し込みながら語った。
 まだあるともないとも言えない未来の話。]
 

(43) 2021/11/13(Sat) 11時頃

【人】 季節巡回 こころ


[ またあとでね。

 チャイムが鳴るたびに状況は移ろう。
 また会えるという確証もないこの世界で、
 わたしはにっこり笑って手を振った。>>32

 日が沈んでいくことも、星が瞬くことも、
 雪と雲に阻まれて見えづらい窓の外。
 それでもやっぱり夜は訪れる。*]
 

(44) 2021/11/13(Sat) 11時頃

【人】 季節巡回 こころ

 ── 現在 ──

[ 心臓が早鐘を打つ。

 ありきたりな慣用句がよぎるほどに、
 わたしは動揺しているらしかった。

 誰もいないの?
 エレベーターを呼ぶボタンをしきりに押す。

 みんな、わたしを置いてっちゃったの?
 そんな思考がほんの一瞬だけよぎって、
 すぐさま思う。違う。ここはわたしの世界じゃない。

 わたしの世界に、きっと星は瞬かない。
 そして、そのことから思い浮かべるのは、
 やっぱりたった一人、君の顔なの。和歌奈ちゃん。]
 

(45) 2021/11/13(Sat) 12時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 永遠にその扉が開かないかと思った。
 その優しい機械が故障してしまったのかと。

 きっと実際にはほんの短い時間だったんだろう。
 エレベーターが到着する音が廊下に響き、
 ゆっくりとその扉が開かれていく。

 待ちきれないというふうに飛び込もうとして、
 わたしは視界いっぱいにその光景を見た。

 そこにすでに乗り込んでいる人があっても、
 わたしの視線はまずそこに吸い寄せられる。]
 

(46) 2021/11/13(Sat) 12時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 到着した箱の中、球体を抱える人形がある。
 バスケットボールだ、と思う間もなく、
 わたしの脳はそれを誰だか認識した。

 わたしよりも小さな体を持つ君。
 ね、気性の荒い猫とでも出会ったの?
 それにつけられた引っ搔き傷を見て思う。

 尋ねても答えは返ってこないだろうし、
 もしも君に意識があったとして、
 答えるより先に笑われちゃった気もする。]
 

(47) 2021/11/13(Sat) 12時半頃

【人】 季節巡回 こころ



  ゆっ……雄火。
  驚かせないでよ、もー……


[ 驚きに顔を引きつらせたわたしは、
 それが誰かを理解して大きく息を吐いた。]
 

(48) 2021/11/13(Sat) 12時半頃

【人】 季節巡回 こころ



  ……君もどこかに行こうとしてたの?
  たどり着けたのかなあ、そこに。


[ やっぱり当たり前みたいに声をかけながら、
 わたしはその箱に乗り込んだ。

 そこに同乗者はあったか、
 あるいは途中で乗り込む人はいたのか。

 ひどく驚いて、逆に少し落ち着いたわたしは、
 行き先ボタンを眺め、そのうちのひとつに指を伸ばす。]
 

(49) 2021/11/13(Sat) 12時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ 飛んでいける
 わたしたち、翼も持っていないのに?

 星々に囲まれた校舎の中で、
 誰かさんが残そうとした言葉を思い出して。

 孵らなかった無数の卵たち。
 あるいは目には見えないだけで、
 なにかが飛び立っていくところなのだろうか。

 ポケットの中、薄く尖った感触を確かめながら、
 わたしを屋上へと導くボタンを押し込んだ。]
 

(50) 2021/11/13(Sat) 12時半頃

【人】 季節巡回 こころ


[ その扉が再び開くとき、
 わたしが目にするのはきっと、
 先客二人分の背中だ。>>38*]
 

(51) 2021/11/13(Sat) 12時半頃

季節巡回 こころは、メモを貼った。

2021/11/13(Sat) 12時半頃


【独】 季節巡回 こころ

/*
わかにゃんと接触できなかったこととか、お料理のこととかが非常に心残りなんですが、泣いても笑っても最終日。
今回全体的に時間が足りない!! という感じだったので、エピでやりたいこと山積みです。もっとみんなの悩みつっつきたかった。
そして今はまず、和歌奈ちゃんと一緒に現実に帰りたい。

(-8) 2021/11/13(Sat) 12時半頃

【独】 季節巡回 こころ

/*
灰も全然残せてないんですが、本当に優しい子たちばっかりだなあと思っていました。思っています。
自分が普段わりともう少し攻撃性のあるPCをやることが多いので、優しい世界にほっこりしていました。
ハルミチーなんて愛想悪いといいつつすごく面倒見がよくて気遣いさんだし、
ヘータローに一時期おびえていたのをとても反省しています。
本当にある面で恵まれていて、それが彼にとって当然なだけのふつうの優しい男の子だなあ(感想)

(-9) 2021/11/13(Sat) 12時半頃

【独】 季節巡回 こころ


[ 他愛もない話をしていた。
 部屋の中、ふたりで肩を寄せ合って。
 並べられた模型をわたしは指さして、
 以前きみに教わった名前を並べ立てる。
 きみは笑って、そのはずみに肩がぶつかる。

 一度じゃなかった。
 偶然とも取れる程度に何気なく、
 きみとわたしの肩が、指先が触れ合う。

 少なくともわたしからはわざとで、
 おそらく、きみにとってもそうだった。]
 

(-10) 2021/11/13(Sat) 13時半頃

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