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狼
墓
少
霊
全
煙は銀河曳航 アルクビエレに投票した。
キランディは銀河曳航 アルクビエレに投票した。
ヒナコは銀河曳航 アルクビエレに投票した。
キャンディは銀河曳航 アルクビエレに投票した。
ウツギは銀河曳航 アルクビエレに投票した。
アルクビエレは灰占道士 煙に投票した。
ヒイラギは銀河曳航 アルクビエレに投票した。
ミサは銀河曳航 アルクビエレに投票した。
ミツボシは銀河曳航 アルクビエレに投票した。
アルクビエレを投棄するには畏れ多かったので、取りやめた。
時は来た。乗客達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。
現在の乗客は、煙、キランディ、ヒナコ、キャンディ、ウツギ、アルクビエレ、ヒイラギ、ミサ、ミツボシの9名。
【業務連絡】
最終日です。本日は【灰占道士 煙】に投票セットお願いします。
・日が暮れると閑散としたテーマパークで
エレクトリカルパレードが開催される予定です。
・エピになるまでは島に閉じ込められていてください。
・それでは最終日もよろしくお願いいたします。
(#0) 2023/11/20(Mon) 23時半頃
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― 現在/中央カフェ ―
[ゴンドラを降りた後、少し、あてもなく歩いていたけれど。 どうしたら良いのか、分からなくなってしまって。 私は、中央カフェで休憩をしながら、思考を整理する事にした。]
るくあちゃん……。
[彼女の身に何が起きていたか、私は知らない。 あの研究所で出会って、『被験者』なのだろうとは思ったけれど。 何の被験者だったのかは、知らないし。 様々な研究チームがある内、私とは、別だった様に思う。]
……私は、何もしてあげられなかったな。
[瞼を閉じて、ぽつりと呟く。]
(0) 2023/11/20(Mon) 23時半頃
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……今も。私は、無力だね。 [眉を下げて、困った様に、小さく笑んで。]
[何か分かったら、灰羅さんに連絡をすると約束をしていて。 犯人は分かったけれど、それを、告げる事はできなくて。]
私は、どうしたらいいのかな。
[ぽつりと呟いて、また、瞼を閉じた。]
(1) 2023/11/20(Mon) 23時半頃
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―― 惑星パーティ ――
[菊水さんは、深く記憶を辿ったうえで 慎重に私に話してくれていた。 彼女の記憶に違いが無く、過去のるくあの話を 私が曲解しているのでなければ、 どこかに嘘があるか、別の事情があるということだ。
煙崎さんから返って来たのは、 やはり怪訝そうな反応。>>2:395 申し訳なさと、場に漂う緊張感の伝播とで 思わず身を固くしてしまったのだが]
―――… あの、どう……
[か、以降の言葉を発する前に アトラクションの異変に気付く。 回転速度が急激に上がり、球体が斜めに傾ぐ。]
(2) 2023/11/20(Mon) 23時半頃
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── 現在・中央喫煙所 ──
[喫煙所で2本目の煙草を吸いながら、脱出の方法を考えた。 ヘリや小型飛行機は望めないかもしれないが、常駐している船はある筈だ。問題は操縦。下手をすると、船を操縦できる者が”招待者”しか居ない可能性まである……。
”舞台に上がっている” ”犯人に焦がれている” ”煙崎灰羅”
坂理に言われたことを思い返す。まだ話していない、煙崎るくあの兄。 舞台に上がっているとは、犯人に焦がれている、とは。 彼が招待者という事なのだろうか。なぜ坂理君が知っている?
行動するなら慎重にならなければ。]
(3) 2023/11/20(Mon) 23時半頃
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え………?
えっ、 …… きゃあああ!?
[坂理くんの説明から、安全なアトラクションと 信じ切っていたし、連れ合いが居たために 注意事項なんて読んでいない。 遠心力と急発進で予測しない方向に ぶんぶんと回されて、揺さぶられるまま。]
(4) 2023/11/20(Mon) 23時半頃
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………… ………… ……
あ……っ ? ありがと う…… お兄さんも、大丈夫でした……?
[気付いた時には煙崎さんのハンドル操作で、 回転速度は緩慢なものに戻っていた。 放心したような表情で安全ベルトに 引っかかっていた私は、安否を問う声に こくこく頷いて礼を伝え、何とか元の位置へ。
一人ではどうにもならなかった。 ましてや、真ん中のハンドルを 何も知らず手動で回していた日には……]
(5) 2023/11/20(Mon) 23時半頃
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[周囲を取り巻く宇宙空間は 再び駆動音だけの静けさを取り戻した。 続く言葉に、その、重みに。 思わず、煙崎さんを見上げる。]
…… そう、でしたの……。
[力なく、どこか遠く感じる声。 気遣うように、小さく頷きかけた。]
(6) 2023/11/21(Tue) 00時頃
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[ 思い込んでいた。 思い込まされていた? 誰に。 研究所が関連している? 煙崎さんがそうであれば、るくあの方は―――…?
疑問は次々に湧いてくるけれど、 バラバラだった疑問が、少しだけ繋がりを 持ち始めた気がする。 ]
…… 無理なさらないで。 落ち着いたらで、だいじょうぶ。
[ 気持ちの整理の時間が必要だ、と思う。 こちらからはそれ以上言葉を継がず、 なるべく柔らかく、真っ直ぐに視線を向けたまま 彼が口を開くまで、時間を置いた。 *]
(7) 2023/11/21(Tue) 00時頃
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[煙崎灰羅が招待者だとしたら、まだ僕が犯人だとは気付いていないかもしれない。 どうにか言いくるめて、此処から出してもらえないだろうか。 役者だから、2日3日帰らなかったらマスコミを巻き込んで騒ぎになる、と脅してみる? そっちイケそうなら色仕掛けでもしてみる?化粧道具はキャンディに借りられそうだな……、などと、あらゆる方向から検討してみた。]
……マスコミ絡みで騒ぎになる話をすれば出られる気がしなくはないな。甘いかな?
[それに──、もし出られるのなら、雛子ちゃんだけは連れて行けないだろうか。 あの子は、僕が犯人だと知ってるのに協力してくれるって言ったし。1人で残すと、他の人を助けるために自分が犯人だって言い出すかもしれないし……ちょっと心配で、残しておけない。]
(8) 2023/11/21(Tue) 00時頃
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……るくあちゃん。 私の事も、好きって、思ってくれてた?
また一緒に、遊びたいって。
[今は彼女の姿>>0:#5>>0:80の映らない、空を見上げて、ぽつりと呟く。 あの映像の中で彼女が告げた言葉が本心か、誰かの作り話かは分からないけれど。]
――……うん。るくあちゃん。あそぼ。
[ポケットの中から、星型の石を取り出すと、空に掲げて小さく笑む。
どうしたらいいのかは、分からなくて。 誰かと話をするとしても、知らない人を呼び出す事はできなくて。 遊んでいたら、偶然誰かに会えるかもしれないし。]
(9) 2023/11/21(Tue) 00時頃
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――ホテルラウンジ――
謎めいた招待状を手に、るくあが存命なら一目会いたいと、はるばる長時間船に揺られて、この遊園地にやってきた。それは、ずっと宙ぶらりんだった己の存在の処遇を決めるため、死地を求める心情を否定はできない。 澱みなくそれを口にすれば、卯木は説得する気を失ったようだ(>>2:390)。『生とは死とは――』知った風に説き伏せようとする連中より、余程寄り添ってくれて好感が持てる。
「生きる意味は、そうだね。 ちょっと家族に問題があって、 本当のボクはあまり自己主張しない性格なんです。」
遠くからでも目を惹く奇抜なファッションに身を包み、吐く台詞としては不適切だが、ふふ、と自嘲を混ぜて。
「視聴者にチヤホヤされて、 銀河ギャルキャンディは オンラインに居場所を見つけたけど、
……現実の黒須ワは、 るくあに見つけて貰えないと、居場所がない。」
静かに首肯を一つ。能面のように表情の抜け落ちた貌は、派手なメイクの奥の何者にもなれない青年の陰を滲ませる。
(10) 2023/11/21(Tue) 00時頃
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[取り敢えず、帰れないと騒ぎになりそうで困っちゃう、という話をするのは悪くない。本当のことだし。 その反応を見てから考えてもいいかな。 あまり時間もないけど…。
取り敢えず、アポだけは取っておこうか? 彼を避けてるみたいになるのも良くないし。]
(11) 2023/11/21(Tue) 00時頃
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(個別メッセージ)
灰羅さん、まだ話せてないから時間あれば話しませんか? 今ではなく後でいいです。 というか、僕、今からホテル帰って寝るので。 タイミング合えば、でよろしくです!
(*0) 2023/11/21(Tue) 00時頃
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「るくあが、妬ましい――?」
彼女の周囲にばかり嫉妬を抱いた自分からは、想像もつかない感情に目から鱗。それは、先程一方的に噛みついた坂理にも感じていたことだった。ぽかんと口を開けて阿呆面をたっぷり29秒は晒してから、込み上げてくる笑いに肩を震わせる。
「きっとそれが、卯木さんみたいな反応が、 るくあの求めたものなのかも知れません。 ……薄情な美形のどこがいいんだって、 アイツの態度に不満だらけだったけど、 そうか――そういうことか。」
得心がいったと、何度も頷いて前髪を掻きあげる。自分が知らないふりを決め込んでいた、るくあの思い。想像に過ぎないが、当たらずとも遠からずなのでは、と卯木に感謝した。
「るくあの魅力が通用しない相手の方が、 信頼できる……安心して話せる。 そう考えても不思議じゃないですね。
卯木さんからボクは、 るくあの信奉者、――に見えますか?」
それが是なら、るくあが自分をフって遠ざけようとした原因の一端を解き明かせた気がした。『殺された』ことに対する推察は揺らげど、自分にとってはそれ以上の収穫だ。*
(12) 2023/11/21(Tue) 00時頃
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[思いついたら即行動で。さくっと灰羅への個別メッセージを送信した。
3本目の煙草に手が伸びそうになるが、やめておく。]
多分、疲れてる。少し休もう。 疲れていると頭も回らないし。
[役者故の自己管理能力の高さから、早めに自覚したつもりだったのだが。 キラは自分が思っていた以上に、心身ともに疲労していた。
ホテルのロビーに着いた途端、ひどく眩暈がして。 自室までは辿りつけぬまま、ロビーのソファに倒れ込んで、眠り込む事になってしまう。]**
(13) 2023/11/21(Tue) 00時頃
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聞き上手なマスターに甘えて、随分と饒舌に自身のことを喋ってしまった。キャンディならいざ知らず、ワにスポットが当たることなど殆どなかったから、奇妙な気分だ。 今まで想像だにしなかった、るくあの真意の推理が捗って、かなり気分が高揚していた。血色良く紅潮した頬は、作り物めいたキャンディの仮面に生気を灯す。
「ありがとう、卯木さん。
えっと、いっぱい聞いて貰ったお礼に、 そちらも何か話したいことがあれば、 ボクでよければ聞きますよ! 全然、相談とかされるタイプじゃないですけど。 何ならメールでも。」
冷たくなってしまったオムレツの残りを、急いで頬張る。スプーンの背でケチャップを塗り拡げ、SUSUMUの名は薄焼き玉子の表面で見えなくなった。
卯木と数言交した後、室内スリッパのまま出てしまった園内で5個ほどアトラクションを楽しんでから、夜には自室に*戻ることになる。*
(14) 2023/11/21(Tue) 00時半頃
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── ホテルラウンジ ──
なるほど。 月並みな感想で申し訳ありませんが、 ご家族の問題とは、さぞお辛かったでしょうね。
[ まだまだ若い黒須のこと。 家族と指すのは、ほぼほぼ親のことだろうと、>>10 どことなく従弟と近い境遇だったのだろうかと>>0:139 思いながら、 ]
(15) 2023/11/21(Tue) 01時半頃
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あなたの初めて──かは分かりませんが、 珍しい自己主張が、 煙崎さんへの気持ちだったのでしょうか。
煙崎さんはオンラインにもいませんし、 銀河ギャルキャンディとして生きるのも 苦しくなりました?
もし私があなたの居場所になれたのなら 話は変わってくるかもしれませんが、 初対面の男にこんなこと言われても 気持ち悪いだけでしょうからねえ。
(16) 2023/11/21(Tue) 01時半頃
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[ 厳密には初対面でないことを卯木は知らないまま。
自嘲気味に微笑み、静かに頷く黒須を 卯木は痛ましく思うけれど、 やはり彼の死にたいという思いを 撤回させるだけの力が卯木にはない。
それから、ぽかんと口を開ける姿に、>>12 そんなに変なことを言っただろうかと 内心小首を傾げていたら、 ]
なるほど。煙崎さんの魅力というのは そこまで大きなものだったのですね。 だから、兎坂庵にもよくいらしていたのでしょうか。
[ 納得したように何度も頷くさまを見つつ、 卯木の中でも、そういうことなのかもしれない、と どこか理解が追い付いた気がした。 ]
(17) 2023/11/21(Tue) 01時半頃
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そうですね。 私にはあなたが煙崎さんの信奉者に見えます。 正直に言うと、あなたの煙崎さんに対する執着を 私には理解することができませんから。
[ 卯木は、自分だって普通の人間でもないのに、 何を偉そうに言っているのだろうと、 内心苦笑を零しながらも。
普段なら、人を否定するようなことは 言わずに済ますけれど、 肯定してほしそうな問いであることは分かったから、 ここははっきりと断言することにした。 ]
(18) 2023/11/21(Tue) 01時半頃
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[ そうこう話しているうちに、 黒須の血色は随分と良くなったようで、>>14 役に立てたことはよかったと思うが、 それは場合によっては 彼の死が近づいたことを意味するため、>>2:380 心中は複雑である。 ]
分かりました。 何かあれば、ご連絡しますね。
[ ふんわりと微笑みながら、 黒須が室内スリッパを履いていることにも気づかず、 テーマパークへ移動するのを見送ったけれど、 ]
(19) 2023/11/21(Tue) 01時半頃
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相談じゃなくて、お願いをきいてくれるなら、 生きてくださいって言えたんだけどねえ。
[ せっかく色々と話してもらえたのに、 煙崎るくあの後追いをされたなら、 さすがに後味が悪いなと苦笑しつつも、 抹茶オレの残りを啜った。 ]*
(20) 2023/11/21(Tue) 01時半頃
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── 現在:ホテルロビー ──
[ ラウンジで抹茶オレを飲み干すと 当初の予定通り、ベッドで横になろうかと>>2:273 ホテルのロビーを横切っていたところ、 ロビーのソファに倒れこむ男性の姿が見えた。>>13 ]
ナカムラさん? こんなところでお昼寝しますと体を痛めますよ。
[ 髪色からナカムラだろうと判断した卯木は、 声だけ掛けることにする。 ]
(21) 2023/11/21(Tue) 01時半頃
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[ パレードの時間は徐々に迫ってきているけれど、>>0:@0>>#0 まだ日暮れ前の時間帯。
こんな場所で眠りに落ちるなど、 相当お疲れなのだろうと思ってはいたため、 無理に起こすことはしないつもり。 ]**
(22) 2023/11/21(Tue) 01時半頃
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社交辞令であろう、またね。 果たされる未来など、>>2:388
受けたこちらも。 言った当人すら思っていないだろうが。
「 ええ。 また。 」
孤独な祝福は終わりを迎えて。 代わりに見送るのは、 思わず踊りたくなるような軽快なメロディ。
この場に煌びやかな衣装に身を包んだ 歌い手がいないのは残念だが …… 。 この曲の魅力はそれだけではない。
(23) 2023/11/21(Tue) 08時半頃
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言語、楽器、ダンス。 入り乱れる諸国の文化は グローバル社会の象徴ともいえる。
なにより最高なのは、 サンバ要素が皆無なところだ。
これを拍手で迎えないのは失礼だろう。 というわけで、最後はスタンディングオベーション係の モナリザ達の喝采により、 演奏会は大盛況で幕を閉じただろう。
(24) 2023/11/21(Tue) 08時半頃
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『 気に障ったらごめんね。 じゃあ代わりに、俺のことも 柊くんと、下の名前で呼んでくれて構わない。
そうだね。 君のるくあは言わないのかもしれない。 俺の知っている煙崎さんが言っていただけ。
嘘も誇張も憐れみも介入しない。 ただの、事実の話だ。 』
(*1) 2023/11/21(Tue) 08時半頃
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良い時間を過ごした。 満足した心持ちで、アポロを確認する。
ワくんだ。
文面からもキャンキャン子犬のように 吠える姿が浮かんできて、とてもほっこりした。 本当に素直な性分なのだろう。
「 正直、好みのタイプではあるけど。 まあ、伏せておくのが吉か。 」
個別の返信を送った後。 送信完了の文字を見ながら、苦笑する。
(25) 2023/11/21(Tue) 08時半頃
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どうせ振られるのは目に見えている。
昔から、届かない相手にばかり ちょっかいを出したくなるのは、 どうにも治らない悪癖だ。*
(26) 2023/11/21(Tue) 08時半頃
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この、囚われた空間において。 唯一自由である場所。
見上げた空はただ広く、 傾くまでには、まだ少し時間があるように見えた。
「 モナリザの性能チェックは十分かな。 」
集めたモナリザ達を一瞥して、満足げに頷く。 当初の予想をはるかに超えて、 繊細な指示もこなせるようだ。
(27) 2023/11/21(Tue) 09時頃
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先程楽器をかき集めて、>>2:280 モナリザの設定を弄った時に知ったのだが。 本日夕方からは、パレードが行われるらしい。
その指示には固くロックがかけられており、 こちらからの解除は不可能。
パレード中はそちらの光に覆われてしまうだろう。 ならば狙いは、パレード終了後の時間帯。
(28) 2023/11/21(Tue) 09時頃
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夜間になると、衝突防止のため 野外にいるモナリザ達は点灯するようだ。
時間が来たら、光るモナリザ達を一か所に集める。 プログラムされた身体によって、 中央広場に『SOS』の文字を描くように設定した。
あとは、航空写真や、飛行機なりが 見つけてくれるのを祈るだけ。 という、何とも消極的な方法ではあるが …… 。
(29) 2023/11/21(Tue) 09時頃
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「 遊園地も楽しめたけど。 夏のほうじ茶が飲みたくなった。 」
そろそろ頃合いだろう。 帰る時間が決まっているからこそ、 遊園地は夢の世界であり得るのだ。
もちろん。所定の位置に配置すると同時に、 月光の第3楽章を奏でるようにもしている。
心を持たないロボット達が、激情を奏でながら SOSを叫ぶ …… 。
(30) 2023/11/21(Tue) 09時頃
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「 クラシックと言うより、ロックだな。 」
いや。 音楽には全然詳しくないんだけど。
多数のモナリザにプログラムを組むのは、 想像以上に疲弊した。
モナリザ達を解散させた後。 誰もいなくなった広場のベンチに寝転れば、 そのまま自然に瞼が落ちてきた。 夏場の昼寝は自殺行為。>>2:297 はて、誰が言ったんだっけ。**
(31) 2023/11/21(Tue) 09時頃
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── 現在:ホテルロビー ──
[しばらく眠っていたようだ。 熱は無さそうだけれど、もしかしたら少し熱中症になりかけているのか。ひどく喉が渇いている。煙草吸ったのよくなかったか。 朦朧としつつ目を開けると、短髪の、柔和そうな顔立ちの男性に覗きこまれていた。]
………?
……っ、あぁ……
[そうだ、身体がだるくてロビーに着くなりソファに沈んで、そのまま寝ちゃったんだった。上体を起こす。ちょっと身体が軋んだ。]
痛ててっ。
……、すみません、ちょっと休憩のつもりが。寝てたのかな。
(32) 2023/11/21(Tue) 09時半頃
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[頬や額に手を当てる。熱はなさそうだ。 目の前の男性に視線を移すと、心配そうな顔をしていた。眉を下げて微笑む。]
ごめんなさい、大丈夫です。 ちょっとモナリザに水を貰おうかな…
[ロビーに居たモナリザをちょいちょいと呼んで、”水くれる?あればレモン水とかポカリだと助かるけど…”と声を掛けた。モナリザが何処かに引っ込むのを見送ってから、あらためて男性と向き合う。 この人は、デバイスの写真で見た。卯木さんだ。]
……兎坂庵の卯木さんですか? 初めまして、って。いきなり情けない姿をお見せしたな。 中村です…。**
(33) 2023/11/21(Tue) 09時半頃
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――回想/ホテルラウンジ――
「卯木さんが……? ボクの……?」
突然の申し出(>>16)に、今までで一番、『何言ってんだコイツ』の顔をしてしまう。
(34) 2023/11/21(Tue) 10時半頃
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父は離婚前から、もう一つの家庭を持って半分は其方で良いパパをしていたようだし、離婚後長年の不倫相手と再婚した母もすぐに異母弟を出産して、乳児の世話にかかりきりだ。 両親から邪険に冷遇されて育った子に、「お兄ちゃんなんだから優しく可愛がってあげて」と、自分の得られなかった親の愛と関心を一身に浴びるか弱い命を盾に懇願されても、唯々諾々と従えるわけがない。胸中を染めるどす黒い怨念のままに、事故を装って葬らなかっただけ褒めて欲しい。 そんな騒がしい家庭で受験勉強に集中できるはずもなく、高校卒業を待たず配信で稼いだ微々たる資金で家を飛び出した。
(35) 2023/11/21(Tue) 10時半頃
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今は保証人の要らないボロアパートの一室から、背景加工を駆使したキャンディ🌟チャンネルの動画制作で細々と生活している。キャンディの華やかな外見だけに釣られて、家出少女保護を申し出るような不埒な輩はたまに居たが、ストーカーの冴えない中卒モブ男の居場所になろうとは、これ如何に? 気持ち悪い以前に、理解不能だ。ボランティア志願にしても、もう少しマシなものがいくらでもあると思う。
「申し出は有難いですけど、銀河ギャルは あの素敵な和風の卯坂庵の佇まいに合いませんよ。」
暗に、店を知っていることは示唆して、はぐらかすように苦笑した。一考の余地はある、という素振りは見せておく。
(36) 2023/11/21(Tue) 10時半頃
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「そう。……やっぱり、そう見えちゃいますか。」
第三者から見ても(>>18)。きっと、るくあから見ても。自分は、嫌悪から一転るくあを賛美する、あの輩たちと同列に扱われていたわけだ。るくあの姿を見失ってから、ずっと感じていた虚しい風が心に吹きすさぶ。口の端が震えて、上手く笑えない。
「だとしたら、とんだ不良信者ですね。 るくあの言うことを、ちっとも聞きやしない。
普通の神経なら、ストーカーは迷惑なだけだろうし。 二つの例外を除いて、るくあの願いなら 何でも叶えようとしたと思うけれど、
そう言えばるくあは、 ボクに滅多におねだりもしてくれなかったな。」
むしろ、意識して要望を口にしていなかった気がする。単に、地味なモブ生徒に求めることなど、皆無だっただけかも知れないが。
オムレツを平らげ席を辞した後、初めて会話した彼がその例外の一つ(>>20)を零していたことなど、*知る由もなかった。*
(37) 2023/11/21(Tue) 10時半頃
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(灰羅へ個別送信)
『るくあの死亡前後のことについて、 お 兄さんに折り入って聞きたいことがあります。
正直、まだるくあが死んだなんて 信じられなくて、戸惑うばかりで。
ご遺族の方の無念と悲嘆を蒸し返すことになり 申し訳ないですが、メールでも会ってでも、 るくあのことを教えて貰えると助かります。」
卯木の勧めに従いメールを打ちながら、随分前に当人から届いた文面が目に入って、落胆が濃くなる。 名前を聞いた程度(>>2:*34)。悪くは言われていなかったことにも驚くが、此方の舞い上がりようとあまりにテンションが異なる。ストーカー被害を親族に打ち明けることもなかったのだろうか、多少は勘付いていたはずなのに。
まだ、覚悟は決まりきらないけれど、るくあの兄の顔を見れば固まるだろうか。迷いながら送信ボタンを押す。
(*2) 2023/11/21(Tue) 11時頃
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――惑星パーティ
……いや、平気だ……、 身体のほうは。
[養護教諭なだけあって慣れているのだろう、 気遣う声に緩く首を振った。 敢えて口にすることで、余裕があるのだと 細やかな意思表明を。 笑みを浮かべるには至らなかったが、 知り合ったばかりの相手なのだ。 極力、平静に映るように努めて。]
(38) 2023/11/21(Tue) 11時頃
|
|
そっちの話も聞きたいところではあるが。
[>>2:387 何故、急にその疑問を抱いたのか。 他に知り得たこと、――――彼女の事情。 興味をそそられる人物ではある。 恐らく、常ならばもっと。]
最初に言いかけた気になること、もアタリだ。 ……妹じゃ、なかったのにな。
[幾らか会話があったろうか、やがて アトラクション終了のアナウンスが流れた頃。 ここに招いたのは己ではないかという、 彼女の推測を肯定する呟きを落とした。]
(39) 2023/11/21(Tue) 11時頃
|
|
……やり始めたことは 終わらせないとな。
[切り上げ時だというように、 立ち上がり、惑星の外へ足を踏み出す。**]
(40) 2023/11/21(Tue) 11時頃
|
灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/21(Tue) 11時頃
|
── 現在:ホテルロビー ──
ああ、無理に起きなくてもいいですよ。
[ 上体を起こしながらも、 案の定、体を痛めてそうな姿に、>>32 卯木は眉根を寄せながらも、
落ち着いて、サポートロボットに 水を注文する姿を見て、 卯木は一瞬だけ目を見開く。>>33 ]
(41) 2023/11/21(Tue) 11時頃
|
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[ サングラスをしていない状態で、その声を聞けば、 さすがにそこまで詳しくない卯木でも、>>1:27>>1:28 彼が中村 綺羅之介本人であることに気づいた。 ]
(42) 2023/11/21(Tue) 11時頃
|
|
はい。兎坂庵の卯木です。 初めまして、中村さん。
[ けれど、卯木は 「歌舞伎役者の綺羅之介さんですか?」 などと問いかけることもなければ、 彼と煙崎るくあとの関係の詳細を 尋ねることもなく、 ]
こんな状況ですから、 お疲れになるのも無理はありませんよ。
[ 労りの言葉を掛けた後、卯木は 前日にメッセージ上でやり取りした内容を>>1:115 思い出して、 ]
(43) 2023/11/21(Tue) 11時頃
|
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そういえば、アポロでもお伝えしましたが、 私の前での煙崎さんと、 中村さんの前での煙崎さんは、 随分と印象が違ったのだなと思いました。
卯坂庵での煙崎さんは随分と大人びて見えて、 普通の女子高生らしい雰囲気が あまりありませんでしたから。
[ この島に来るきっかけとなった少女のことを 思い出し、卯木はどこか寂し気に笑った。 ]**
(44) 2023/11/21(Tue) 11時頃
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|
── 現在:ホテルロビー ──
[無理に起きなくていいですよ、と声をかけられるが、そういうわけにも行かず。モナリザが運んでくれたコップを受け取りながら”失礼”と告げ、冷たい水を飲みほした。 良く冷えた水が喉を通り抜けると、少し回復した心地がしてふーっと静かにため息をつく。 あらためて、卯木に向き直って微笑んだ。 素顔を晒して正体がバレていることには気付いていない。>>42]
いえ……、お気遣いありがとうございます。体力は自信あるんですけど、炎天下にウロウロし過ぎたかな。 そっか、卯木さん。園内けっこう広いから、やっと会えましたねぇ。ふふ。
[いつもの人懐っこい笑顔で目の前の男をじっと見つめる。初対面の彼は写真のままの人で。落ち着いた雰囲気に穏やかで優しい声、和風喫茶の店長さんとしてイメージぴったりだった。]
(45) 2023/11/21(Tue) 12時頃
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[>>44 話題が煙崎るくあに及ぶと、ふーむ、と考え込む仕草をした。]
僕も彼女とプライベートで会った事は1度しか無いんですけどね。その時にLINEで繋がって。よく、兎坂庵のお写真を送ってくれましたよ。 お茶の写真が多かったけど、抹茶白玉パフェ美味しそうだったなぁ。
大人びて見える、というのは分かるかも? 可愛らしいけど、不思議な雰囲気の子でしたね。
[元々は、自分の出待ちをしてくれる中で顔を覚えた女の子だから。キラ目線の煙崎るくあは、眼を輝かせてこちらを見つめてくる、どこにでも居る女子高生、ではあった。 だけど、ファンの女の子に反応を示した事のないキラが、うっかり反応して、結果的に会いに行ってしまったのだから。不思議な魅力を持つ子だったのだろうな、と改めて思う。]
(46) 2023/11/21(Tue) 12時頃
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[それから兎坂庵の詳しい場所なんかも聞いて。]
僕の拠点から電車一本で行けるし、ここを出たら是非伺いたいな。お茶も和菓子も好きなんですよ。 というか……、早く出たいですねぇ…。
[犯人でなくとも此処を出たいのは当然であろうから、同意を求める形で普通に話題に出してみた。]**
(47) 2023/11/21(Tue) 12時半頃
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―― 惑星パーティー ――
[“身体の方は”。>>38 問題がないことは伝わるけれど それでは却って心配になると思うのだけど。 少し苦笑して、それでも、余裕の表明には なによりですと頷いた。]
……菊水さんです。 るくあさんの中学時代の先生が 彼女の面談の時に、縁者がいないことを 確かに聞いた、とおっしゃっていて。 私の聞いていた話とも、齟齬があったから。
[こちらの話>>39とは、るくあと彼との 関係性を尋ねた理由のことだと受け止め 菊水さんが気にかけていたことを伝える。]
(48) 2023/11/21(Tue) 12時半頃
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[アトラクションの終わりを告げるアナウンス。 ほぼ時を同じくして、先の問いへの答え合わせへは。]
あたり、ですのね。
[声のトーンは淡々と。 咎めるような色はない。 推測の理由は、今となっては伝えるような ことではないので、口にはしない。 ただ、]
(49) 2023/11/21(Tue) 12時半頃
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……色々な人とお話をして、思いましたの。 ここに招ばれた方は、きっと、みんなやさしいわ。 私が会ったのは全体の中の一握りだけれど それぞれ、その人なりにるくあさんを想ってた。
だからきっと……一番最初に “招待主”の望んだ形では 復讐が叶わない気がしたの。
それで、あなたと話す心算だったのだけど…… 今となっては、最初と違う意味で、心配です。 妹さんだというのが思い込みであったとしても るくあさんのことで、ここまでなさるというのは。 情が深いひとなのだ、と、思うから。
[幻想のるくあを利用して 私たちを操ろうとしているのだと考えていたのに 恐らく、彼も巻き込まれてしまった側だった。 何らかの事情で。事情は、分からないままだが。]
(50) 2023/11/21(Tue) 12時半頃
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[惑星は緩やかに回転を止め、 やがて音もなく安全装置が外れ 自動的に格納された。]
……… お兄さん。 いえ、……灰羅さん。
[一度、思案するように双眸を伏せ それから再び視線を相手に戻す。 るくあを基点としない、個としての呼びかけ。]
(51) 2023/11/21(Tue) 12時半頃
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個人の尊厳が侵されても、 感情までは侵せない。
記憶違い……… あるいは記憶の改竄があったとしても そうだった期間もふくめて、抱いた感情は 紛れもなくあなた自身のもの。
[感情は点ではなく連続性の蓄積だから。 物語ならいざ知らず、存在すらしなかったものを 他者が生み、植え付けることはできない。
どのようにして思い込みに至ったのかは 予測の域を出ないから、曖昧に留まるけれど。 ただ、経験に因るものだけは淀みなく響かせて。]
(52) 2023/11/21(Tue) 12時半頃
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……るくあさん、 灰羅さんのことを話すとき、 ちゃんと 「妹」の顔を、してましたのよ。
[霧が晴れたこと、 彼は複雑な想いでいるだろうか。 でも、るくあという「妹」に対して 抱いていた感情は否定しないで欲しいと思った。
伝えるまでもなかっただろうか。 それでも、 と、思った。]
(53) 2023/11/21(Tue) 12時半頃
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[惑星の外。 出口からアトラクションを出て、 遊園地の敷地内へ戻ってきた。]
時間を下さって、ありがとうございました。
[いちど、両手を揃えて、一礼する。*]
(54) 2023/11/21(Tue) 12時半頃
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――2日目午後/観覧車下――
昨日も乗り回したカラフルな並行二輪車(セ〇ウェイ)で園内を移動していたから、暫く自分の足元の問題に気付かないままだった。通常タイプのモナリザを呼び止めて、ホテルの405号室から厚底ブーツを持ってきて欲しいと並走しながら頼む。
「パシリみたいに使い走らせちゃってごめんねぇ。 ボクは観覧車にでも乗ってるから、 下まで届けてくれるかな。よろしく。」
懲りもせずに目印にと、袖に飾っていたころんと丸い莓型のチャームを、モナリザの肩に結びつけた。ロボットは一瞬アームの動作を確認するような仕種を見せたが、その場で半回転してホテルへとゆったり進み出す。
いつの間にか観覧車を見上げる距離まで来ていて、靴でなくとも乗れそうな遊具の脇に並行二輪車を駐めてから、搭乗口で『アポロ』を掲げた。
道中、中央広場に差し掛かったところで、何やら軽快なサンバが聞こえてきた(2:378)が、遠目にモナリザたちを従えた指揮者が誰か分かると、フンッと鼻息荒くそっぽを向いて、声もかけずに素通りしたのだった。
(55) 2023/11/21(Tue) 13時頃
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(坂理へ個別送信)
『いや、そこは「坂里」「黒須」だろ。 何でしれっと名前で呼び合うことになってるんだ。 ボクは絶対キミのこと「坂里」としか呼ばないからな!』
こう言うところがいちいち神経に障るのだ。 しかし、現在戸籍上は母方の旧姓になっているため、厳密にはもう黒須ワでもない。更に母だけは再婚相手と同姓に改姓していて、もうコロコロ変わる苗字なんてどうでもいい気がしてきた。説明するのも億劫で、誠に遺憾ながら、「ワ君」呼ばわりを黙認するしかないようだ。
『るくあの解釈違い乙。 ボクは好きなんて一言も言われたことがないし、 だったらなんでボクはフられたんだ。
るくあのことはどんな些細なことでも知りたいけど、 キミの惚気は聞かない。本当に以上!』
(*3) 2023/11/21(Tue) 13時頃
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── 現在:ホテルロビー ──
お彼岸までは、まだまだ暑い日が続きますから。 水分と塩分の補給はしっかりなさってくださいね。
そうですね。 こう園内が広いと、どこかで待ち合わせでもしないと 誰かと会うのも難しそうです。
[ 人懐っこい笑みに、>>45 卯木もふわりと笑い返しながら、 ]
(56) 2023/11/21(Tue) 14時頃
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ほう、LINEを。
[ 有名な歌舞伎役者が、 一ファンと繋がることがあるというのは、>>46 なかなか夢のような話だと、卯木は内心思いつつ、 ]
ふふ、抹茶白玉パフェは、 味もですが、兎型に丸めた白玉団子が 一部の若い女性の間で人気なのですよ。
不思議な雰囲気は……ええ、そうですね。
[ 卯木は何事もないように頷いてみせたけれど、 こうして煙崎るくあの話をしていると、 地下研究室のノートの内容や>>2:189>>2:190 黒須が語る彼女の話を思い出し、>>2:382>>2:383>>2:384 背筋を嫌な汗が伝った。 ]
(57) 2023/11/21(Tue) 14時頃
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[ 兎坂庵の場所を尋ねられたら、 菊水にも渡したショップカードを>>2:8 取り出してみたが、 はたして彼に受け取ってもらえただろうか。 ]
そうですね。 私も早く出られればと思っておりますが……
[ 実のところ、卯木はそこまで帰りたいとも 思ってはいない。 元々諦めやすい性質だから、 できる限りの力を費やした結果として、 出られないなら、それは仕方ないと思っている。
それよりも、先ほど煙崎るくあの話をしたことで、 卯木はやけに嫌な悪寒を覚えて、 その結果、卯木にしては珍しく固い表情で 上の空の生返事を返していた。 ]
(58) 2023/11/21(Tue) 14時頃
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……中村さん。 私、この事件のことを色々と調べていて、 思いついたことがあるんです。
荒唐無稽な話だと思われるでしょうが、 聞いていただけますか?
[ 唐突だと思われたかもしれない。
けれど、それは質問ではなく、 「これから話します」というただの宣言で。
だから、中村がどんな反応を見せようとも、 卯木は固い表情のまま、 さして気にせずに話し始めただろう。 ]
(59) 2023/11/21(Tue) 14時頃
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煙崎さんは、 どうやら特殊な体質だったようなのです。
例外はあるようなのですが、 いつの間にか、周りの人間が 彼女を崇め奉るようになったらしくて。
彼女に敵意や悪意を持った人間でも、 次々に彼女に傾倒し、 彼女が欲しがるものは、 周りが用意してくれたらしいのです。
[ 根拠が必要と言われたら、 黒須の名前は伏せつつも、 卯木の知っているエピソードを語って聞かせ、>>2:189>>2:190>>2:382>>2:383>>2:384 ]
(60) 2023/11/21(Tue) 14時頃
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おそらくは煙崎さん自身は、 その状況を良しとは思っていなかったようです。
彼女は自分を慕う男の子が告白しても、 付き合うのは断ったらしくて。
もし、自分の体質を利用して、 周りの人間をいいように扱いたかったのなら、 とりあえず告白はOKして、 それから奴隷のように扱うと思いますから。
また、彼女の体質がそうなったのは、 後天的なことか、 あるいは人為的なことなのかは分かりません。 ある日急に変わったようなので、 先天性ではないとは思いますが。
(61) 2023/11/21(Tue) 14時頃
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ですが、そのような特殊な状況で、 煙崎さんが殺されたとなると、 ある一つの可能性が思い浮かぶのです。
[ 重大なことでも話すように、 ここで一度言葉を切り、 卯木はじっと中村の顔を見つめながら、 ]
(62) 2023/11/21(Tue) 14時頃
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もし煙崎さんが「私を殺して」と願ったならば、 周りにいる彼女を崇め奉った人は、 その願いを叶えようと、 本当に彼女を殺してしまうかもしれない、と。
(63) 2023/11/21(Tue) 14時頃
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[ そこまで言った後、卯木は小さく息を吐く。 どうやら随分緊張していたようで、 張り詰めた感覚が徐々に緩んでいくと、 卯木の顔はいつもの柔和な顔に戻った。 ]
先ほど、例外があると言いましたが、 全員が全員、 煙崎さんを崇め奉ったわけではなかったようです。
だから、犯人が本当に煙崎さんに殺意を抱いて 殺した可能性は否定しきれません。
まあ、かくいう私も 自覚がないだけかもしれませんが、 特に煙崎さんを信奉していた記憶はないのですが。
(64) 2023/11/21(Tue) 14時頃
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正直なところ、私はこんなところに呼ばれて とばっちりを食らったと思っていました。
──ですが、もし煙崎さんの特殊な体質ゆえに この殺人が起きたのならば、 犯人もまたとばっちりを食らったのかもしれませんね。
まあ、そんな事情があったところで、 招待主が納得するかは別のなのでしょうが。
[ うまいところ、皆が納得するところに 着地するといいのだけれどと 苦笑しながらも、
結局のところ、この事件の顛末が どう転ぶかは分からないまま。 ]
(65) 2023/11/21(Tue) 14時頃
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[ 卯木が中村にここまで話したのは、 彼が犯人からは最も遠い存在だと 思い込んでいたからというのもある。
彼も自分と同様に煙崎るくあを お客様として扱っていたと思っていたから、 彼女の信奉者だったとは思えず、
また、私情で殺意を抱いたとしても、 有名歌舞伎俳優なら、 一介の身寄りの少ない女子高生相手に 丸めこむのは簡単だろうと思っていたから。 ]
(66) 2023/11/21(Tue) 14時頃
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[ だから、ここで卯木が話したことが、 中村に何か影響を与える可能性などは 全く考えてもいなかったのだった。 ]**
(67) 2023/11/21(Tue) 14時頃
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[>>48 先日休憩所で顔を合わせた、 るくあの中学時代の担任の名を聞いて得心する。 次いで、己が面談の類についぞ呼ばれることが なかったことも、連鎖的に思い出していた。]
アンタ、 問い詰めたり、怒ったりしないんだな。
[こんな孤島に彼女を閉じ込めた張本人を前に、 密星の声音は変わらない。 淡々と、冷静に、他者の優しさを語っていた。]
(68) 2023/11/21(Tue) 15時頃
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……心配、俺を? それはさすがにお人好しが過ぎるな。 俺の方が心配になる。
[己のことを情が深いとの言に苦笑して。 そう”見る”ことが出来るなら、彼女も、 情を解する心を持ち合わせているのだ。
改まった呼称に一対の蘇芳を見つめる。 サングラス越し、ただしくその瞳の色は 識別されないのだが、 静かな眼差しは遮られることもなく。]
(69) 2023/11/21(Tue) 15時頃
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そりゃ、どうも。
[密星の声は淀みない。 己の今までの感情の肯定は、 先刻、卯木からもされていた。>>2:185 どいつもこいつも面と向かって臆面なく。 肩を竦めて素っ気ない返しをしたものの、 不快なわけではない。 本心であることが伝わってくるからだ。]
(70) 2023/11/21(Tue) 15時頃
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嬢ちゃんに慰められることになるとは、 思わなかったなぁ。
[アトラクションを出て、空を仰ぐ。 律儀に、礼をする姿に目をやって。]
(71) 2023/11/21(Tue) 15時頃
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いや、礼を言うのは俺のほうだ。 ありがとうよ。 そうか、妹の顔してたか。 あいつとの時間は……、ああ、あったんだよ。
ホントは謝罪も必要なんだろうが……、
[許してほしいとは思ってるわけではない。 しかし、彼女には不要な気がして、言葉を噤む。]
(72) 2023/11/21(Tue) 15時頃
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じゃあな。
[アトラクションの急な裏切りにより、 予期せぬアクシデントはあったものの これをクリアしたのだから、次は もっと難易度を上げることができるだろう。
そう、次があれば。 ぶらぶらと煙管を揺らして、 密星の元を去るつもり。*]
(73) 2023/11/21(Tue) 15時頃
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気づいていたよ、私を”見守る”あなたの視線。 私を助けてくれたことも。
でも、どこまでが黒須先輩の本物の感情なのか。 私には判らなかった。 私を見つめる熱い視線――――本当に?
判らない。だから。
「 ごめんなさい、やっぱり、 無理だと思う 」 >>0:175 **
(74) 2023/11/21(Tue) 15時頃
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(中村へ個別送信)
『 俺もアンタと話したいと思ってたよ。 都合のいい時間と場所教えてくれ。 』
(*4) 2023/11/21(Tue) 15時半頃
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── 現在:ホテルロビー ──
兎型の白玉団子、そういえば写ってたかも! かわい〜い、楽しみにしてますね。
[>>57 兎坂庵の話を女学生のように楽しそうに聞いたり、軽い雑談をしていたが。 やや唐突に、目の前の卯木が真面目な表情になって、今回の事件の話を始める。>>59 事件とは何か、言わずもがなである。緊張は見せず、黙って彼の話に耳を傾けた。
その内容は、犯人捜しではなく。煙崎るくあの特異性について。
初めは柔和な表情を崩さぬように聞いていたのだが、 だんだん、顔が強張って来る。 ガラスのコップをまだ手にしていたら、震えてしまっていたかもしれない。]
(75) 2023/11/21(Tue) 15時半頃
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特異……体質?
[確かに少しSFじみた、荒唐無稽な話のようにも思えたが。笑えない内容だった。
そういえば。 僕がLINEに登録しているファンの女の子は、ほぼ例外なく、歌舞伎座の関係者の親戚のお嬢さんだったり。懇意にしている店の子だったり。どうしても拒否できない相手ばかりだ。
なのに、カフェで偶然会っただけの女子高生・煙崎るくあと、どうして軽率に繋がってしまったのだろうか。 ───当時の詳細がうまく思い出せない。 卯木の話は、まだ続く。]
(76) 2023/11/21(Tue) 15時半頃
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(黒須へ個別送信)
『 黒須くんか。 ああ、そういうのはいい。 空いてる時に連絡してくれ。 』
(*5) 2023/11/21(Tue) 15時半頃
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[”彼女に敵意や悪意を持った人間でも、 次々に彼女に傾倒し、 彼女が欲しがるものは、 周りが用意してくれたらしいのです。]
[殊更、この部分には背筋が凍った。 彼女が欲しがるものを用意、する。
彼女が欲しがるもの────……]
あ……、
[思わず声が漏れ出た。口を手で押さえる。 卯木の目を見て、続きを聞いた。]
(77) 2023/11/21(Tue) 15時半頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/21(Tue) 15時半頃
灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/21(Tue) 15時半頃
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[そこまで来れば、彼の犯人に対する考察>>63は、すんなりと心に届いてしまう。 話を終えて、柔和な表情に戻った卯木を見つめたまま、何か言わなければ、と言葉を絞り出した。]
……、何だか、ちょっと現実離れした話ですけど。 身に覚えがありました。
僕、彼女にLINEを教えた流れを思い出せないです……。 今まで疑問に思ったこと無かったんですが。
[もはや血の気が引いて、顔が蒼ざめてしまっているかもしれない。 でも、LINEのことは本当だから、不自然ではないだろう、と敢えて平気そうな演技はしなかった。]
(78) 2023/11/21(Tue) 15時半頃
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(灰羅へ個別送信)
『じゃあ、今観覧車の前に居ますけど、 ご一緒しますか?
ボクは何周乗っても、その後でも、構わないので。』
(*6) 2023/11/21(Tue) 15時半頃
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(黒須に個別送信)
『 OK 』
(*7) 2023/11/21(Tue) 15時半頃
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そう、ですね……>>64 僕も、るくあちゃんを信奉した記憶は……むしろ、恥ずかしながら、されていた側だと……。
[役者であることはまだ卯木には話していないが。もはや隠す事でもないような気がして、思いつくままに口にした。]
……そういえば彼女、 人体実験の被験者だった、と僕に漏らした事があります。 それも、此処に来るまで忘れていたんですけど。
とばっちり……、 どうなん、でしょうね……。
[犯人もとばっちりを食らったのでは、という言には、曖昧に頷いて。]*
(79) 2023/11/21(Tue) 15時半頃
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[ここからは、自問自答。
よく思い出して。 僕は確かに、るくあちゃんに殺意を抱いたわけではないけれど。葛藤することもなく、致死量の毒薬を渡した。 彼女の望みを、叶えてあげたいと思ったからだ。
それは、彼女が僕の”仲間”だと感じたから、だから、 ………だと思っていたのだけど。
ほんとうに?]
(80) 2023/11/21(Tue) 16時頃
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――観覧車――
今日のメイクのノリはイマイチだったから、いっそ逆光も気にせずに撮ってしまうおうか。久々な気がするカメラを構え、大観覧車を背景にいつもの笑顔とテンションで、撮影スタート。
『遊園地と言えば、やっぱコレだよねコレ!! 夜も乗れちゃうらしいよ。 360度海に囲まれてるロケーションなんて、 あんまりないんじゃない?
コーショキョフショーの人は乗れないんだっけ? ボクは高いところ大好き。
じゃあ、行ってきまァす!!』
スリッパを履いたままの膝下は映さないように気をつけて、モニタ越しの視聴者に投げキッスとウィンクを送ると、くるんとレンズを回転させて一面の空色でカット。 ゴンドラに乗り込む前にメールの返信を確認すると、目的の人物が現れるまで、細かくメイクを修正しながら、待つことにした。*
(81) 2023/11/21(Tue) 16時頃
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[個人的な感情も持たない相手なのに、 何故、望みを叶えてあげたい、なんて 思ってしまったのだろう。
それに、本名である歌川姓まで教えてしまった。 いちファンである彼女に、曝け出し過ぎでないか。
分からない。 僕はあの時、おかしくなっていたのか?
誰か、教えて欲しい。]**
(82) 2023/11/21(Tue) 16時頃
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『 そうなんだ。 ちなみに俺と煙崎さんは 「坂理くん」「煙崎さん」って 呼び合う仲だったよ。
まだ俺のこと呼んでくれる予定があるんだ。 ありがとうワくん。 』
(*8) 2023/11/21(Tue) 16時頃
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モナリザ達と戯れていた頃。 瞼を閉じる、少しだけ前の話。>>31
最後と銘打ったメッセージを受信する。 ならこちらも最後となるだろう。
理解した上で、少しだけ考え、個別返信を送る。*
(83) 2023/11/21(Tue) 16時頃
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『 好きです、なんて言葉。 面と向かって言うのは、なかなか面映ゆいよね。 俺だって幼稚園の頃に先生へ言ったのが最後だよ。
まあ、告白に頷かなかったのなら、 煙崎さんが君に抱いていたのは、 愛情ではないかもしれないけど。
愛は確かに尊いものかもしれない。 それでも。 他の感情がそれに劣ると、 決めつける道理もないはずだ。 』**
(*9) 2023/11/21(Tue) 16時頃
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(灰羅へ個別送信)─※卯木と話したあとの時間軸─
僕は今からでもいいですけど、まあ、日が暮れる前に? ちょっと熱中症で具合悪くなっちゃって。熱はないんですけどね。 部屋で休んでいます。都合いい時に呼んでください。
(*10) 2023/11/21(Tue) 16時頃
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――観覧車前
[観覧車は離れた場所からも視認できる 密星と別れ観覧車乗り場まで移動すると 目に鮮やか極彩色の人物が待っていた。>>81]
よう。 こうして話すのは初めてだな、黒須くん。 その姿だと女の子にしか見えんな。
[名乗りも確認もせず、声をかけた。 己は彼の素顔を知っている。 化粧に詳しくはないが、仕上げるのに 時間はかかりそうだ。そんな感想を抱いて。]
(84) 2023/11/21(Tue) 16時頃
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んじゃ乗るか。 俺なんかと一緒で悪いね。
[言いながら、受付でアポロを翳す。*]
(85) 2023/11/21(Tue) 16時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/21(Tue) 16時頃
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「御無沙汰してます、おにいさん。」
心の中では「お義兄さん」と勝手に呼びながら、数秒目を合わせただけの相手に畏まった礼をした。
「動画撮影用にもう一周してもいいですし、 気になるならウィッグとカラコンくらい 外しましょうか?
るくあと付き合っていた頃から、 地味顔はそう変わってませんよ。」
ピンクの前髪を弄りながら問う。 半年にも満たないあの日々を、果たして交際とカウントしていいものかも悩ましいが、面映い表情で頷いた。
(86) 2023/11/21(Tue) 16時半頃
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「そうですね。 るくあと、遊園地に行きたい、みたいな 話しはしていましたし。
でも、死んだ人とは乗れません。 おにいさんとでも、一興ですよ。」
本心は勿論、るくあと乗りたかった。両親と揃って遊園地、なんて家庭ではなかったので、観覧車だって初体験だ。男と男が膝を突き合わせて乗るものではない気もするが、ポーチからカメラを出すことはなく、彼に続いてゴンドラに乗り込んだ。
(87) 2023/11/21(Tue) 16時半頃
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「メールでお尋ねした通りです。
ボクは殺された云々よりまず、 るくあの死にも懐疑的で。
ほら、たまに遺族が遺体を目にしないと 受けいれられなかったり、 捜し続けたりするじゃないですか。
るくあの死を実際にご覧になったんですか? 身内だから、葬儀とか届け出とかしますよね。
故人の遺品か、お墓か、――――何か、 とにかくボクの目の前から消えた彼女が、 死んでいる証拠が欲しいんです。
不躾ですみません。」
ゆっくり動き出す閉ざされた空間で、景色でなく対面する相手を身澄まし、失礼と知りつつ捲し立てる。 どうしてだろう、坂理の笑顔にはるくあと通ずるものを感じたのに、肉親のはずの灰羅にはむしろ、似ていないという感想を抱いた。*
(88) 2023/11/21(Tue) 16時半頃
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――回想/キミの名は?――
中学2年の夏休み前。一世一代の大告白を経て何故か付き合うことを承諾して貰えた僕だったけれど、人生バラ色お花畑の住人となった僕と対照的に、明らかにるくあは平素のまま、甘いというよりは僕のことを探るような素振りが多かったと思う。 僕は出会った瞬間から、ずっと校内でも彼女の姿を追っていたし、聞き耳を立てたりしていたけれど、るくあにとっては名前も知らないモブ顔上級生が突然告白してきたのだ。知ろうとしてくれるのは嬉しかったから、自己紹介も兼ねて尋ねられたことには何でも答えた。 告白されること自体は日常茶飯事だったろう彼女が、何故"僕"のそれに頷いたのか、結局本人の口から聞くことはついぞかなわなかったけれど。
(89) 2023/11/21(Tue) 17時頃
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『黒須先輩は、どうしてススリーと呼ばれているの?』
クラスメイトとの馬鹿話を聞かれてしまっていたらしい。アダ名の由来を聞かれて、僕が馬鹿正直に「クロスススムとカタカナで書くと、スが3つ並ぶから」と返すと、珍しくるくあが三日月のように目を細めた。もしかして、笑ったんだろうか。
『私も、そう呼んだ方が良い?』
僕にとって、その場限りの雑談をするクラスメイトと煙崎るくあは別格だったから、それは嫌だと固辞した。それよりも、呼び方は普通で構わないから、「先輩」の響きの方に擽られるものがある。今は「黒須先輩」だけど、いずれは「ワ先輩」と呼んで貰える日が来るといいと、仄かに願ってはみたけれど――別れ話のその日まで、僕は「黒須先輩」のままだった。*
(90) 2023/11/21(Tue) 17時頃
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――観覧車
[>>86 見た目とそぐわぬ畏まった礼だ。 付き合っていたと聞いて、目を瞠る。 黒須ワ。るくあの中学時代の先輩。 調査報告にあった彼の行動から推測するに、 るくあに好意、あるいは執着のあった青年だ。 何度か、るくあ自身の口からその名が出たことも あった筈だが、印象は薄い。 それ以上のことは把握していなかった。>>2:77
中学と高校。坂理と時期は被っていないが、 大分、違うタイプに思えたし、 交際については知らなかったからだ。 恐らく、短い期間だったのだろう。]
(91) 2023/11/21(Tue) 17時頃
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いや、そのままでいい。暑かったら、外せばいい。 キミの好きなようにな。
[ウィッグとカラーコンタクトについて答えた。 地毛を染めてるわけではないらしい。]
つきあっていたとは知らなかったよ。 遊園地には行かなかったのか、 あいつとはどこへ一緒に?
ああ、答えづらかったら、構わんよ。
[歩きながら話して、カラフルなイラストの描かれた ゴンドラに乗り込んだ。]
(92) 2023/11/21(Tue) 17時頃
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[向かい合わせて座ると、 間もなくゆっくりとゴンドラが動き出す。 まだ景色の見通しはよくないが、 頂上に近づけば見応えのあるものになるだろう。]
確かに不躾だな。
[>>88 死の証拠を示せという青年に、 しかし不快というよりは苦笑を零す。]
(93) 2023/11/21(Tue) 17時頃
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墓ならあるし、 俺は火葬にも立ち会っている。 死んだ時は、離れた場所にいて……、 立ち会うのは翌日になってしまったが、
あれは、確かにるくあだったよ。
[左右色違いの瞳を見つめながら、淡々と答えた。]
(94) 2023/11/21(Tue) 17時頃
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[正直なところ、凶行に走ることはあっても、 ここまで上手に殺害の痕跡を隠蔽することが 出来る人物と見做していなかったが。 判らない。 身近にいた筈の少女の真実にも、 気づかなかったのだ。
――――犯人捜し。 そう、やはり知っておく必要はあった。 彼女の死がどのように齎されたものなのかを。**]
(95) 2023/11/21(Tue) 17時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/21(Tue) 17時頃
白菊会 ミサは、メモを貼った。
2023/11/21(Tue) 17時頃
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――観覧車――
「彼女の方は、あまり付き合ってるって感覚では なかったかも知れませんね……。
いざ付き合うとなったら何するの? って具合で。 僕の方も、遊園地とか水族館でデートする、って 提案してみても、中学生のお財布事情的に 人気のテーマパークとかはとても無理で。
お昼ご飯を一緒に食べながら、 じゃあどんな遊園地に行きたいか、 好き勝手想像して話したり……。」
中学生どころか、幼稚園のおままごとレベルかも知れない。マセた同級生等は、グループで誰が一番に童貞を捨てるかとか躍起に競っていたりしたけれど。明らかに風紀の乱れた連中とつるむことはしなかったし、モブが目立たないためには、ある程度の品行方正さは求められるのだ。
(96) 2023/11/21(Tue) 18時頃
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「あっ…………そういう、 おにいさんが心配するような 疚しいことは勿論なかったですよ!! 手は(妄想でしか)出してません、誓って。」
とっくに別れたはずの相手なのに、何故か男兄弟に品定めされている気がしてきて、キャンディのままの姿でピンと背筋をのばす。お縄のポーズで両手を上げると、ずれた袖からるくあの髪色をしたミサンガが覗いた。
(97) 2023/11/21(Tue) 18時頃
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「…………そう、ですか。 遅くなりましたが、お悔み申し上げます。
話し難いことをわざわざ、ありがとうございました。」
彼の眼差しは真摯にるくあを想うもので、淡々と語る内(>>94)にも身内のやるせなさや、理不尽への憤りを秘めているようだった。まだ、こちらを完全に信用しきってはいない――そんな瞳の色は、確かにるくあを髣髴とさせた。 折り目正しく礼をして、ふと外の景色へ目をやった。夏の終わりのうろこ雲。この空の下に、もうるくあは存在していないと改めて聞かされて、もっと衝撃を受けるかと思ったのに、ふわふわした心地だ。
(98) 2023/11/21(Tue) 18時頃
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「よろしければ、お墓の場所を 教えていただけますか。 弔問にも伺えなかったので、 せめてお花でも手向けさせてください。
……ここから無事に出られるかは、 分からないですけど。
多分他の人たちの中にも、 知りたい人がいると思います。」
『アポロ』にメモをしたら、後で繋がらないスマホの方にも控えておこう。 無意識に手首のミサンガを摩りながら。暫く無言で異色の瞳に空の色を映しこんでいた。黙祷にかえて、るくあの為に。 彼女がどんな花を好きかすら、自分は知らないままだった。懐古する時はいつも、開きかけの向日葵が、彼女の袂で揺れている。
(99) 2023/11/21(Tue) 18時頃
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(雛子へ個別送信)─※卯木と話したあとの時間軸─
今日暑いけど、大丈夫? 熱中症とかなってない?
雛子ちゃんと話したい……というか、話を聞いてほしいんだ。 気が向いたらでいいけど。 パレードが始まる頃、また観覧車乗らない? 返事がなくても時間になったら観覧車の前で待ってるね。
(*11) 2023/11/21(Tue) 18時頃
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[調子崩してホテルの自室ベッドで寝っ転がっている、どの口が熱中症を心配するのかという感じだが。
デバイスのメッセージは記録されているかもしれないから、用事だけを書いて送信した。 もしかしたらもう嫌われていて会って貰えないかもしれないけど、それなら一人で観覧車からパレードを眺める心算で。]**
(100) 2023/11/21(Tue) 18時頃
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ゴンドラが天辺を通り過ぎて下りだすまで、妙に凪いだ心地で想い人を悼んでいた。その静寂が、決して気不味くはない。彼が、それだけの時間をくれたことに、内心感謝して。 眼下の玩具箱みたいな島の外には、見渡す限り紺碧の海。景色を楽しむより、出られない、という牢獄を再認識させられる。
――ここから――れば――るくあは迎えにきてくれるだろうか。
ふと魔が差して、窓の大きさを確かめる。開閉はできるようだが、小柄な自分は勿論、子供だって通り抜けられるサイズではない。アクション映画でゴンドラからゴンドラへ飛び移ったりするけれど、現実にやろうとすると、相当勇気が要る芸当だ。
(101) 2023/11/21(Tue) 18時半頃
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空と海の青に飲み込まれそうになった意識を、現実に引き戻す。
「その、るくあと対面した時、 外傷とかはなかったんですよね?
『殺された』ように見えましたか?
心臓麻痺なら、自殺は考慮されなかったかも知れませんが。 その場合の犯人って、るくあ本人になるんですかね?」
矢張りどうにも血生臭くなってしまう話題を、再びふるのは気が重い。自分が興味があるのはるくあの生死のみと思っていたが、いざ灰羅を前にすると、幾つもの燻っていた疑問が勝手に口をついて*出てしまった。*
(102) 2023/11/21(Tue) 18時半頃
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── 現在:ホテルロビー ──
連絡先を交換した経緯が分からない……。
[ いくら煙崎るくあが 彼のことを推していたからといって、 そんなことがあり得るのだろうか。>>78 彼のような有名人なら尚のこと 個人情報の管理は しっかりとしていそうなものなのに。
信奉される側というのは、 たしかにそうだろうなと、内心で思いつつも、>>79 ]
……人体実験、ですか。
[ もし卯木が黒須の話を捉え違いしていないのならば、 彼女が中学生の頃に人体実験を受けて、 体質が変わったのかもしれない。 ]
(103) 2023/11/21(Tue) 19時半頃
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すみません。 お疲れの方に聞かせる話ではありませんでしたね。
[ 色々と考え込んでいた卯木であったが、 気づくと中村の顔色は随分と悪くなったようで、>>78 ]
このような話を平時で聞かされても混乱するでしょうに、 配慮が足りておりませんでした。 いかがしましょう。お部屋で休まれますか?
[ 中村にそう提案してみたが、 彼の反応はどうだったか。
もし部屋に戻るようなら、 一人で行けるか不安な卯木は 部屋の前まで付き従おうかと提案しただろうが、 断られたなら、 きっとロビーで別れることになっただろう。 ]**
(104) 2023/11/21(Tue) 19時半頃
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[>>96 ”兄”の手前というのもあるだろうが、 微笑ましい交際内容だ。 そこまで踏み込むつもりはなかったので、>>97 またひとつ苦笑を洩らしつつ。
真っ直ぐ伸びた背筋。 面接官にでもなった気分だ。 派手ななりはあくまでパフォーマンス、 または武装に過ぎず、 化粧の下の素顔を知っているせいもあってか、 真面目な性根が見え隠れしているようだった。]
……墓は、この島だ。
[だからだろう、るくあの所在を 警戒もせず明かしてしまったのは。]
(105) 2023/11/21(Tue) 21時半頃
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遺灰はここに撒いた。 だから弔いなら、 この……遊園地ですればいい。
[果たせなかった遊園地でのデートの代わりに。 そこまで口にする気はなく、一度口を閉ざす。 ゴンドラは緩やかに頂上に向かい、 逆側の弧をえがき降りていく。 彼は己を疑う素振りも恐れる様子もなく、 喩えるなら従順な信徒のようだった。 フィードバックする地下室の手記。 勿論、その対象は言うまでもない。]
(106) 2023/11/21(Tue) 21時半頃
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── 現在:ホテルロビー ──
[平静を装う演技をやめてみたら、普通に具合悪そうに見えたようで、気遣いを受けてしまう。>>104 実際、体調は崩していたので切り上げる事にして。]
いえいえ。とても大事な話だったと思います…… むしろ、ありがとうございました。 僕ももう少し、るくあちゃんの事を思い出してみます。 また何かあればお話しして下さいね。
[立ち上がりながら、丁重に挨拶をして。 ロビーを離れる前に、その辺に居たモナリザに”あればでいいけど、部屋までアイスノンと湿布持ってきてほしい”と告げる。]
(107) 2023/11/21(Tue) 21時半頃
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黒須くん? ……おい、
[>>101 窓に触れる彼の様子に不審なものを感じ、 眉を寄せた。開閉の可不可は確認していないが。 彼が出来心を起こしたとて、 止める理由が己にあるかを問う、賤しい時間は 彼が目を覚ますまでのほんの僅かなひと時。 そのことに安堵を覚える。]
(108) 2023/11/21(Tue) 21時半頃
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――――外傷は、 なかったように見えた……が、
判らん。俺もあの時はショックで……、 医者に心臓マヒと言われればね、
死んでいるのは確かだった。 戻ってきやしない。だから、
それ以上は何も。
[るくあは戻ってこない。 黒須の問いに当時の状況を思い出しながら、 理解している筈の言葉を唱えた。]
(109) 2023/11/21(Tue) 21時半頃
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心臓マヒなら病死だろう? 犯人という言葉は使いたくない。 ……黒須くん、あのな、 俺は大分、抑えて答えているよ。
[静かに口にすると、窓の外に目をやった。 天辺は過ぎたが碧い海が見える。 関係性の薄い男二人で眺めるには勿体ない景色だ。]
黒須くんは犯人に心当たりあるかい?
[尋ねて、注視しながら返答を待つ。 ゴンドラが地上に辿り着くまでに 彼の考えは聞けただろうか。*]
(110) 2023/11/21(Tue) 21時半頃
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[どのアトラクションに乗ろうかな、と、アポロを操作しようとしたところで、メッセージが届いて。]
…………。
[体調は、どうだろう。多分平気だと思う。 多少崩しても、気付かないけれど。]
[続く言葉に、少し考える間の後、返信をした。]
(111) 2023/11/21(Tue) 21時半頃
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(綺羅さんへ個別送信)
体調は、大丈夫だと思います。
分かりました。 その位の時間になったら、行きます。
(*12) 2023/11/21(Tue) 21時半頃
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[余程、顔色が悪かったのだろう。付き添いの申し出については。]
大人の男ですから、部屋までは一人で大丈夫ですよ。 親切にありがとう。
[感謝の気持ちは本当で。 そうして手を振りながら卯木とロビーで分かれた。
自室に戻ってほどなくしてから、モナリザが届けてくれたアイスノンを額に当て、湿布を足の裏に貼る。お爺ちゃんみたいだけど疲れてるときはこれが効く。 ベッドに沈んで、引き続き考えごとをするつもりだったのだけど、秒で眠りに落ちてしまった。]**
(112) 2023/11/21(Tue) 21時半頃
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[ぽちっと返信をしてから、空を仰ぐ。
まだ空は、青くて。 約束の時間まで、どこに行こうか。*]
(113) 2023/11/21(Tue) 21時半頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/21(Tue) 21時半頃
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―― 園内 ――
いいえ。 私が何か出来たとは思っていないのですが 少しでもお役に立ったなら、うれしいことです。
[今回のことがどのように働くのか 事態の打破に繋がるのかも、私には分からない。 それでも、 ――きっと、得たものはあるはずと。
“謝罪”の言葉には、 複雑な表情で、ゆるく首を振った。]
(114) 2023/11/21(Tue) 22時頃
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ええ、 ……それでは。
…… あ 今朝のメッセージ。 坂理くんの評価のほうね、 「真面目ないい子だけど、いたずらっこ」 に 変更しておいてください。
[今まで乗っていたアトラクションにちらと目を遣り 内申点に変化があったことも伝えておく。 そうしたら、今度こそ見送ろう。**]
(115) 2023/11/21(Tue) 22時頃
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―― 園内 ――
[すぐに何処に足を向けるでもなく 傍のベンチにゆっくりと腰かけ、 そのまま双眸を空へ。 モナリザさんの演奏会は公演時間外なのだろうか。 流麗なクラシックの音色も、殿が歌いながら 現れそうな曲も今はなく>>2:326 園内は変わらず、楽し気なミュージックと 様々なアトラクションの駆動音が一緒くたに、 煩雑と調和の間を上手く保って入り乱れている。
あれは、そういう演目だったのか それとも誰か(あるいは、誰かたち)の 小粋な企みだったのかは分からなかったけれど。
それぞれに楽器を持ってスタンバイした 可愛らしいモナリザさんたちを思い出し、 漸く、一人、くすくすと笑み洩らす。]
(116) 2023/11/21(Tue) 22時頃
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[吸い込まれそうに広い空。 徐々に形を変えながらゆっくりと流れる雲。 ひとつひとつに目を移して、それから。 アポロを空に向け、 一つ、シャッターを押した。
一応、ぶれていないかも確認して、]
(117) 2023/11/21(Tue) 22時頃
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「えっ――ここが?」
思いもよらぬ答えに鸚鵡返しして、ガタンとゴンドラが揺れる勢いで立ち上がる。先程開けようと試みた窓に張り付いて、近付きつつある地上に、島の全景に、目を落とした。 るくあの"好きなもの"がぎゅっと詰まった、楽しく賑やかなテーマパーク。あのホログラフの言を鵜呑みにはできないけれど、彼女が親しい人たちと遊びたかったのは、嘘ではない気がした。或いは、あの時語らった架空の遊園地のことを少しでも覚えていたから、中学生の自分宛に招待状を出したのでは、――などと奇妙な符号に瞳が輝きを取り戻す。
(118) 2023/11/21(Tue) 22時頃
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この島が煙崎るくあの墓であるなら、 自分の墓標も同じ場所が良い。
(119) 2023/11/21(Tue) 22時頃
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「ああ、すみません、言葉が過ぎました。 ミステリ小説の話ではなかったですね。
……菊水先生と密星先生とやらには ここでは会ってませんけど、 誰も――おにいさんも、 怨恨や害意で、るくあを『殺せるかも』 と思える人が居ないんです。 そもそも昔から、るくあの周囲にはいつの間にか 賛同者崇拝者ばかりが集まってましたし。
真剣に探していないのもありますけど。 僕が言えるのは、残念なことに 坂理は違う、くらいですね。 あまりお力になれないようです。」
『残念』がどちらに掛かるかは敢えて言及しない。
(120) 2023/11/21(Tue) 22時頃
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「後、もしも僕が折角……するなら、 心臓麻痺と診断されるような状態では済まないです。」
抑えている、という灰羅に免じて、具体的な破壊衝動については濁して口を噤んだ。ここで挑発して、あわよくば殺して貰えないかとも過ったけれど、それより色々計画を練る余地がある。
もう空色は、雑多に絡まるチューブ通路や建造物の間に、僅かしか見えない。終わりが近い。
(121) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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「わざわざ、ありがとうございました。 話せて良かったです。 僕はおにいさんの眼鏡には適いましたか?」
緊張した面持ちで合否を問う。結果はどちらでも、何が変わるでもない。 ゴンドラを降り、別れるだけ。答えの返る前に、ふふっと諦念を漂わせる薄笑いを浮かべて。灰羅に認められれば、それはそれで慰めにもなるだろうが、本当に認めて欲しかった人の死を、真実を突き付けられたばかりだ。
「悔しいですけど、結局僕は、 最後までるくあに信じて貰えなかったみたいですね。 彼女に心酔する者からは、離れようとする。」
(122) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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「悪魔の証明は難しいです。
必死に好意を伝えて、他の連中とは違うって訴えても 心を取り出して見せることはできないし。 恋に堕ちるのは理屈ではないから、 どんなに言葉を尽くしても説明するには足りない。
どうすれば、証明できるんでしょうか。」
高く高く、ゴンドラの輪の天辺を仰ぎ見て、そこにるくあが居るかのように恍惚と呟く。 最後は来た時と同じ、慇懃な礼で灰羅を見送った。*
(123) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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[>>113 ゴンドラの窓から人影が見える。]
( ひとりか…… )
[表情までは望めない。 屈辱のシューティングゲームの後から、 連絡を取っていなかった。 何かあったら――、つまり何もなかったか あったとして、伝えづらいものだったか。
己はるくあの実の兄ではなかったが、 幼い頃のるくあと、雛子の記憶は確かにあった。 なのに巻き込んでしまった。 その上。>>1:217 すまなかったな、内心で呟いて。その姿を見送った。*]
(124) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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――回想:惑星パーティを下りて
[>>114 つまり、役に立ちたいと思ったのだ。 という聊か都合の良い解釈をする。 一見、冷ややかな造形の相貌に浮かぶ、 表情の真意は読めないまま。
いたずらっことは随分甘い評価ではないか。 ただ、坂理の評価に瑕疵が付いたことに、 少々意地の悪い笑みを浮かべて。 密星の元を後にした。*]
(125) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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── ホテル305号室→テーマパーク ──
[ 中村と別れた後、 今度こそ卯木は305号室のベッドの上で 一休みすることができた。
黒須や中村と煙崎るくあの話ができたからか、 やっと思考が頭に追いついた気がしていた卯木は 安心したように眠りにつく。 ]
(126) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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[ それから、30分ほどで目が覚めた卯木は、 手持ち無沙汰な状況に落ち着かなくて、 ホテルから出てテーマパーク内を散歩することにした。
あてもなくブラブラと歩く卯木は いつの間に、メリーゴーランドの前に到着していた。>>1:249 ]
(127) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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(菊水さんへ個別送信)
「 菊水さん、
ありがとうございます 」
(*13) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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── 現在:メリーゴーランド『銀河の海賊』前 ──
[ 宇宙船やら星やら色々なものが ぐるぐると回るメリーゴーランドに乗ることもなく、 卯木はただ、その緩慢な動きを眺めていた。
そういえば、従弟がまだ幼い頃、 祖父母と卯木も合わせて4人家族で 遊園地にやって来たことがあったと、 卯木は思い出す。
あの頃は、まだ従弟は卯木に懐いていて、 彼が白馬に乗った姿を 外から手を振りながら眺めていた。 ]
(128) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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[抜けるような空の写真を、 短いメッセージに添えて送る。 事態を動かす力をくれた菊水さんへ。
話をしに行くことは伝えなかった。 でも、彼女も状況を知りたいことと思う。 どこまで話せるだろう――と、考えたが。 彼女の抱いていた疑問については やはり、ふたりのことは私の口から 話せることではないように思われた。
それにまだ、真相も見えていないのだから。 私視点では。]
(129) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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[過去形でないお礼だけでも伝えることで、 一緒に動いていることが伝わるといい。 せめて、雲の向こうに 果て無き青空が臨めますように。**]
(130) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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[ メリーゴーランド。 前進しているはずが、 いつの間にか元の場所に戻っている遊具。
どれだけ先を目指そうと動き回ったところで、 その先に待つのは楽園でも地獄でもなく ただ現実に引き戻されるだけ。 ]
それでも、諦めずに前に進むんだね。
[ きっと、いくら現実を突きつけられようとも たとえ、疲れ果てていたとしても。
君は偉いね、と 何か機械のようなものを付けた白馬に 卯木はそっと笑いかけた。 ]*
(131) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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─ メリーゴーランド/銀河の海賊 ─
[どのアトラクションに乗ろうかと考えながら歩いていると、 メリーゴーランドの前、くるくる回るそれを、眺めている人の姿が目に入る。>>131]
[遊園地に招待された人の名前と顔は、記憶できていないので、 届いていたメッセージを確認してから。]
卯木さん、ですか? 初めまして。海透です。
……これ、乗らないんですか?
[小さく首を傾げて、問いかけたみた。]
(132) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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── 現在:メリーゴーランド『銀河の海賊』前 ──
[ メリーゴーランドの前で黄昏ていると、 どこかから声が掛かる。>>132 ]
はい、卯木です。 初めまして、海透さん。
[ ふわりと微笑んでみるけれど、 メリーゴーランドに乗らないのかと問われれば 苦笑を零して、 ]
(133) 2023/11/21(Tue) 23時頃
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私もいいおじさんですから。 こういった可愛らしい乗り物を乗るのは 躊躇してしまいまして。
[ だったら、なぜこんな場所にいるのか、と 疑問に思われそうな返答になってしまったが、 「メリーゴーランドの白馬に尊敬していた」 という答えよりは、よほどマシだろうと 自身を納得させることにする。 ]
海透さんはお好きですか? メリーゴーランド。
[ 17歳ともなると、さすがにこういう乗り物は 子供っぽいと思っているだろうかと思いながらも、
卯木は海透の事情など何も知らないまま 問いかける。 ]*
(134) 2023/11/21(Tue) 23時頃
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――観覧車
[>>120 黒須の見解を聞いて頷く。 残念の意図は解さなかったが、 何故かその単語には同意したい気持ちが浮かぶ。]
賛同者崇拝者ばかり……、 キミの目にも、そうか。
[そう見取っているのなら、案外、冷静さを 持ち合わせているのかもしれない。]
(135) 2023/11/21(Tue) 23時頃
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|
……実際に行為に及べるかどうかは、 別の話、という風に取っておく。
[>>121 前言撤回。 続く不穏な発言を幾分抑制された声音で断ち切る。 己を怒らせたいのだろうか。 やがて近付く地上の景色。丁度いい頃合いだ。]
(136) 2023/11/21(Tue) 23時頃
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は? 俺の評価なんか関係ないだろ。 堂々としてろよ。
[選ぶのは己ではないのだ、 黒須のその質問には答える気も起きず、>>122 緊張して採点を待っている子供ような顔の、 額に指を伸ばし、薄い笑い見て空中で止める。]
…………。 知らん。証明なんてできる筈ねェだろが
[煙管を肩で叩く殆ど癖になった仕草をして、 大仰に溜息を吐いた。]
(137) 2023/11/21(Tue) 23時頃
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……それでも、想い続ける以外に できることなんてないんじゃないのか?
[止めていた指を、ピンク色の前髪の下で弾いた。 それでも慇懃な礼がブレないのなら、 ある意味、たいしたヤツだと感心しただろう。 首を鳴らし、そのまま背を向ける。 >>119 彼の望みに気付くことはない。]
るくあは死んで、 黒須くんは生きてるんだぞ。
[だから、何故そのようなことを口走ったかは判らない。]
(138) 2023/11/21(Tue) 23時頃
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[じゃあな、短い挨拶の言葉を締めて、 青年の元を去る。 るくあに信じてもらえなかったと彼は言った。]
信じてなかったのは、誰なんだろうな。
[別れて暫く歩いた後で、ぽつり呟いた。*]
(139) 2023/11/21(Tue) 23時頃
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[ふわりと微笑んでくれた>>133ので、こちらも笑みを返す。 続く言葉>>134は、小さく頷きながら聞いて。]
私は、乗った事が無いので、 好きかどうかは分からないですけど。
いいおじさんが乗るのは躊躇するなら、 一緒になら乗れますか?
……るくあちゃん、ホログラムの映像で、 みんなと遊びたかったって言ってました。 あの言葉が、本当かは分からないけど。 私、とりあえず、遊んでみようかと思っていて。 卯木さんも、いかがですか?
[なんて。 眉を下げて、少し困った様に笑みながら、誘ってみて。]
(140) 2023/11/21(Tue) 23時頃
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……あ。えっと。 別のアトラクションでも、良いんですけど。
[メリーゴーランドでなくても、他のアトラクションでも良い事も、付け足しておいた。]
(141) 2023/11/21(Tue) 23時頃
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(中村へ個別送信)
『 今日も暑いからな。 具合が悪いなら、ホテルのロビーにするか。 今から行って待ってるよ。 』
(*14) 2023/11/21(Tue) 23時頃
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──ホテル・自室にて──
[卯木と話をして部屋に帰り。どのくらい寝ただろうか。 目をぱちっと覚まして傍らの時計を見ると、それほど経ってはいなかった。 枕元のデバイスに、通知が入っていることに気付く。]
(142) 2023/11/21(Tue) 23時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/21(Tue) 23時頃
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(灰羅に個別送信)
ああすみません、ちょっと寝落ちてました。 まだロビーに居るかな?降ります。 もし居なくても、しばらくロビーのソファに座ってますね。
(*15) 2023/11/21(Tue) 23時頃
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――ホテルのロビー
[昨日は管理棟で寝たため、 ホテルに足を踏み入れるのは初めてだ。 手荷物をフロントのモナリザへ預けて 部屋まで運んでもらうことにして。]
コーヒーと、ロビーじゃ 例のオムレツは食えないんだっけか。 じゃあ、カレーにするわ。 甘くないヤツがいい。
[そんな注文をロボットが理解したかどうか、 中村がやってくるまでの間、腹ごしらえをする。*]
(143) 2023/11/21(Tue) 23時半頃
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── ホテルロビー ──
[このレンタル衣装のままでいいのか?と一瞬鏡の前で考えたが、灰羅の前でだけ着替えるのは何か含みがありそうに見えるかもな……と思い、そのままの出で立ちでエレベーターに乗った。
ロビーはひと気が無いので、それらしき姿は直ぐに見つかる。>>143 会釈くらいはしたけど、ほぼ初対面と言ってもいいだろう。他の人に見せたものと変わらない笑顔で近付いた。]
灰羅さん?お待たせしました。 中村です。*
(144) 2023/11/21(Tue) 23時半頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/21(Tue) 23時半頃
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[食事をし始めて間もなく、 中村から返信が来ていることに気付いた。 降りてくるなら再度の連絡は不要だろう。
運ばれてきたカレーは、具が全て 星型や球形にくり抜かれたもので、 見た瞬間察したが、やはり子供でも食べられる 辛さになっていた。 >>144 昨日見た時と打って変わった派手な恰好で その男が現れたのは、大方食べ終わった頃。]
中村……キラ様だな、 るくあからよくアンタのこと聞かされてたよ。
[行儀悪くスプーンを揺らして挨拶を。 視線で、向いの席を示す。*]
(145) 2023/11/21(Tue) 23時半頃
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── 現在:メリーゴーランド『銀河の海賊』前 ──
おや、そうでしたか。
[ メリーゴーランドに乗ったことがないのなら、>>140 海透はあまり遊園地には 来たことがなかったのかもしれない。
などと思っていたら、 一緒に乗らないかと提案される。 初めて会ったばかりの女の子と乗るというのも、 それはそれで気恥ずかしい気持ちもあるが、
『るくあちゃん』と親し気にその名を呼ぶ海透に 故人を偲ぶ気持ちを感じ取れた気がして 無下に断るのも申し訳ない気がして、 ]
(146) 2023/11/21(Tue) 23時半頃
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そう、ですね。 あれが煙崎さんの本音かは分かりませんが、 遊んでみてもいいかもしれません。
もしかしたら、煙崎さんも 海透さんに楽しんでもらいたいと 思っているかもしれませんし。
[ 煙崎るくあに対しては、 色々と思うところはあるけれど、>>60>>61>>62>>63 今は思考の隅に追いやる。 ]
(147) 2023/11/21(Tue) 23時半頃
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いいですよ。メリーゴーランドで。 海透さん、乗るの初めてなのでしょう?
メリーゴーランド、 英語風に言えばメリー・ゴー・ラウンドですが、 これは『楽しく陽気に回ろう』という意味ですから、 海透さんも楽しめるといいですね。
海透さんはどれに乗りたいですか?
[ 他のアトラクションの提案は、>>141 ふわりと微笑みながら断って。
宇宙船やら、流れ星やら、 色々なものが回っているが、>>1:249 どれに乗りたいか尋ねてみる。 ]*
(148) 2023/11/21(Tue) 23時半頃
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[遊んでみてもいい>>147、と同意してくれて。 楽しんでもらいたい、には、小さく笑んで頷いた。 続く言葉>>148には。]
ありがとうございます。 ……卯木さんも、少しでも楽しめるといいんですけど。
[メリーゴーランドを眺めていた、卯木さんの横顔は、何か思いつめていた様にも見えたから。 そう言って、眉を下げて笑み。 どれに乗りたいかと問われると、ひとつひとつ眺めて。]
……あ。私、これがいいです。流れ星。 昔、るくあちゃんと石を交換した事があって。
(149) 2023/11/21(Tue) 23時半頃
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[そう言うと、ポケットから、星型にも見える石>>2:368を取り出して。]
これ、るくあちゃんの石なんです。 だから、これにします。 [これなら、るくあちゃんとも一緒に、乗っている様な気がするから。*]
……卯木さんは、どれにしますか?
(150) 2023/11/22(Wed) 00時頃
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[かしこまって挨拶をしてみたが、いきなり”キラ様”呼びされてしまう。>>145 まあ、お兄さんなら僕の事を知っていてもおかしくはない。舞台は本当によく見に来てくれたし、部屋にポスター飾っていると聞いた事もあるし。 むしろ素で話せていいかな、という気持ちで、向かいの椅子に座った。 モナリザが近付いて来たので、レモンティーを頼んで、彼の方に向き直る。
サングラスにチャンパオの灰羅は、渋めの見た目に反して、カレーの王子様みたいなものを食べていた。]
やっぱりご家族なら知ってますよね。むしろ話が早くて助かります。 あらためてですが、お悔やみ申し上げます。
[全員に言われてそうだけれど、言葉を掛ける。]
知っているのか分かりませんが、僕はるくあちゃんとLINE交換していて。 個人的付き合いは無かったんですけどね。
[この辺は事実と言える。さて、どこまで話が及ぶかな。]*
(151) 2023/11/22(Wed) 00時頃
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――観覧車下――
灰羅の姿が見えなくなるまで、ずっと腰を90度直角に曲げていた。無事、「妹さんを僕にください」タイムは終了。途中、坂理に対して妙な連帯感で通じ合った気がしたが、概ね緊張しつつも有意義な時間であった。結果の額の烙印は、ファンデーションで隠せないほどの赤だろう、情け容赦なさすぎて頭蓋にズキズキ響く。
顔を上げると、肩に莓の飾りをつけたモナリザが、履き忘れた厚底ブーツを捧げ持っていた。
「ありがとう。これはお礼ね!!」
蛍光黄緑のマニキュアで、モナリザの胸部ディスプレイ脇に三日月と金星を描いてみた。脱いだスリッパを再び託すと、業務に戻るロボットに手を振って、大きな観覧車を振り仰ぐ。無人であっても、ゆったりと回り続ける円環は惑星軌道のよう。今度は撮影用に単身乗るのも悪くない、向いの空間に座るるくあの幻を思い描けば、あの日の約束が果たせる気がするから。
(152) 2023/11/22(Wed) 00時頃
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「以上!」で〆たのは何だったのか。その場の勢いだ。もう忘れた。
(坂理へ個別送信)
『なんだよまた自慢か。 ボクなんて最後まで「黒須先輩」だ。 キミだってボクと同い年なのに、なんだこの差は。
どうぞ、存分に優越感に浸るがいいさ! 全敗は気に入らないから、後で ボクが勝つまで何かで勝負しろ!!!!!👊』
(*16) 2023/11/22(Wed) 00時頃
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『幼稚園が最後、つまりるくあには 「好き」って言ったことがないのか!!!? どんだけ口下手で淡白野郎なんだ ボクなら142627回でも囁くのに!! なんでるくあはこんな顔だけ朴念仁の方がry
いや、多分予測はついてる。 るくあは、自分に好意を向ける人がダメなんだ。 だからボクは逆立ちしたって選ばれない。
愛情より、もっと根本的なものが欠けていた。 承認と、信頼だ。
……信じて貰うには、どうすれば良いと思う?』
最後は灰羅に投げたのと同じ問いを。
(*17) 2023/11/22(Wed) 00時頃
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――ホテルロビー
[>>151 るくあから話は聞いていたが、 男の素顔は勿論、舞台上での姿も見たことがない。 調査報告などで写真と、先日視線を交わしただけ、 初対面といっていいだろう。
生で見ると有名人ならではの迫力のようなものがある。 歌舞伎の女形という言葉だけの印象から、 優男を描いていたが、細身ながらも 身体つきはしっかりしていた。]
個人的な付き合いはなかった……。
[中村の言葉を復唱する。]
(153) 2023/11/22(Wed) 00時頃
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[一般人のファンの女性……しかも当時は高校生と 付き合いがあるとは嘘でも真でも言えないだろう。 口許を紙ナプキンで拭いて、コーヒーを一口啜った。]
(154) 2023/11/22(Wed) 00時頃
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中村さん。そう、初めましてだ。 初めての人間と話題には不適切ではあるんだが……。
招待客全員と会ったんだよ。 中学時代の、菊水先生とは殆ど話してないが、 何でここに招ばれたか首を捻る程度には るくあとの接点が薄い。
まあ、どこで何があるかは判らんがね。 それでだ、他のヤツらと話して、 まあ個性的なヤツばっかりだとは思うが、 そうだな、殺人となるとピンと来ないんだ。 肌勘ってヤツだ。 いや、アンタがピンと来るとは言ってないぜ。 ただ……どうなんだ? 心当たり、あるかい?
(155) 2023/11/22(Wed) 00時頃
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[己がやり始めたこと。 ならばと、努めて、常の振舞いを 意識した語り口で尋ねた。
実の妹ではなかったるくあ。 人の心を堂の程度かは判らないが――操ることが できたらしい彼女。 前提から間違えているかもしれない『犯行』の それでも、真相を見つけ出したいのだ。*]
(156) 2023/11/22(Wed) 00時頃
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── 現在:メリーゴーランド『銀河の海賊』 ──
[ 海透の小さく頷いて笑む姿に、>>149 卯木は自然に表情を綻ばせつつも、 ]
いえ、どういたしまして。 おや、私も、ですか?
[ 楽しめるかは分からないけれど、 眉を下げた笑みに、 卯木はお気遣いありがとうございます、と 微笑んだ。 ]
(157) 2023/11/22(Wed) 00時頃
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ほう。煙崎さんの石。 思い出の品なのですね。
[ ポケットから取り出された星形の石を>>150 眺めつつ、石を交換するやり取りの可愛らしさに なんともほっこりする光景かなと思いながら。 ]
でしたら、私はその隣の よく分からない装置を付けた白馬にしましょう。
[ 卯木は特にどれに乗ってもよかったが、 せっかく一緒に乗るのなら、 近くにあるものに乗った方がいいだろうと思って、 謎の装置を付けた白馬を選択する。 ]
(158) 2023/11/22(Wed) 00時頃
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なんとなく、思い出したことがあります。
[ それから二人、メリーゴーランドに乗りながら、 一言二言会話をしたかもしれないが、 卯木がぽつりと言葉を零す。 ]
昔、私がメリーゴーランドに乗ったとき、 両親は乗らずに外で待っていたのですが、
メリーゴーランドが一周して、 両親の側を通るとき、 私が彼らに手を振ると、 彼らが何度も手を振り返してくれたことが とても嬉しかったなって。
[ それは両親が海外転勤する前の、>>0:138 幼かった頃の、もう忘れかけていた記憶。 ]
(159) 2023/11/22(Wed) 00時頃
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大人になってみると、 同じようなところをぐるぐる回って、なんて 思ってしまいますが、 同じような場所にいるからこそ、 特別なものを見つけると 嬉しくなるのかもしれませんね。
海透さんの持つ、その星の石も、 もしかしたらそのようなものなのでしょうかね。
[ などと隣の海透へと語りかけてみるが、 彼女の反応はどうだったか。 ]*
(160) 2023/11/22(Wed) 00時頃
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[形式上の挨拶を終えると、灰羅が一気に語り始めた。 成る程。 もっと遠回しに探られるかと思ったけど、存外ストレートに犯人捜しをしているようだ。隠していない。 坂理君が”舞台に上がっている”と言っていたのも頷ける。 ただ、犯人捜しは身内であれば当然でもある。問題は彼が招待者かどうか。]
僕も菊水先生以外とは、ほぼ全員と話しましたね。 多分、灰羅さんと同じ感想ですよ。 るくあちゃんをこの人が………、と思える相手は居ませんでした。
[殺すとか犯人とか、過激な言葉は敢えて避けた。 灰羅の”どうなんだ?””心当たりあるか?”という問いには、少しずらした返答をする。]
正直、分からない事だらけですね。
(161) 2023/11/22(Wed) 00時半頃
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ただ…… 僕、LINE繋がりだけだとさっき言いましたけど。 実は、どうして彼女と繋がったのか、覚えていないんです。
[嘘ばかり付いていると、勘の良い人間には気付かれてしまうので、事実も混ぜて伝える。 それに灰羅が何か知っているなら、自分も知りたいという気持ちはあった。]
行きつけのブックカフェで彼女と偶然会った事があるんですけど、その時に連絡先を交換して…。 でも、どうして交換したのか。全然思い出せない。 今の今まで、疑問に思った事すらなかったんですが。
[それから、卯木に聞いたという部分だけ暈して、”るくあさんには人を操れる特殊能力があったのかもしれない””自覚出来ていなかったけど、自分もその術に(?)掛かったのかもしれない……”、という話を付け加えた。]
(162) 2023/11/22(Wed) 00時半頃
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[卯木に聞いたと悟られるならそれはそれでいいのだが。]
当然ながら普段、ファンの女の子にそう簡単に連絡先を教えたりは、しないので。 でも彼女には教えてしまってた。
……LINEに名を連ねているから此処に呼ばれたのだろうと思ってはいるんですが。
[最後は肩を竦めて苦笑して見せたが、 この手の話をする時に、自分のやや芝居がかった仕草はあまりよろしくないかもな、なんて。]*
(163) 2023/11/22(Wed) 00時半頃
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[思い出の品>>158というのには、小さく頷いて。 卯木さんが、私が選んだ流れ星の、隣にある白馬を選ぶと。]
……卯木さん、王子様ですか? 昔、るくあちゃんと読んだ絵本に出てきました。 白馬に乗った王子様。
[そう言うと、ふふっと、少し目を細めて笑う。 隣に居るのは、ただの流れ星女(?)なので、お姫様は不在だけれど。]
……なんて。馬、好きなんですか?
[そんな風に、改めて問いかけてみてから、流れ星に乗って。 音楽が流れて動き始めると、卯木さんの言葉>>159に耳を傾ける。]
――……そうですか。素敵ですね。
[幼い卯木さんがメリーゴーランドに乗って、外から、ご両親が手を振る。 私には想像しかできないけれど、卯木さんの口調を、声音を聞きながら、それは暖かいものの様に思えて。小さく笑む。 今は、辺りを見回しても、観ている人は誰も居ないけれど。]
(164) 2023/11/22(Wed) 00時半頃
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[続く言葉>>160には。]
……はい。景色が変わらないので、 少し、恥ずかしい様な気持ちにもなってきました。
でも、そうかもしれませんね。
[星の石の事には、小さく笑んで。*]
卯木さんは、 るくあちゃんとの思い出、何かありますか? 店員さんと、お客様、というだけでしょうか。
(165) 2023/11/22(Wed) 00時半頃
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[>>161 柔和な表情を浮かべながらも、 己を視る視線に探るような色を感じ取ったのは、 こちらにも同じ意図があったためだろう。
芝居となれば比べるべくもなく、 あちらの方が役者は上だ。 だから小細工は捨てたほうがいい。 それに、もうする必要も感じていなかった。]
……覚えていない?
[>>162 中村の言葉に眉を顰める。 それなら、己にも覚えがあるからだ。 いつ、どこでるくあと出会ったのか、 彼女の言葉の響きは覚えているものの>>2:396 いつから兄妹になったのかさえも。]
(166) 2023/11/22(Wed) 00時半頃
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アンタもそうなんだな。
[るくあの特殊能力とやらについて、 知っていることは殆どない。 地下を探せば情報があるかもしれないが、 己の理解ではせいぜい催眠術のようなものと 考えていた。]
もし、犯人にも、るくあの力が及んでいたとしたら、 アイツの死は何になるんだろうな。
[どうせ殺すなら、せめて殺意を持って葬って欲しかった。 身勝手な感情が沸き起こる。]
(167) 2023/11/22(Wed) 00時半頃
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……そうか。 他に、犯人……気になるヤツとか、 気づいたこともありはしないか?
あぁ、俺に何か聞きたいことでもあれば、 そいつにも答えるが。
[LINEに名を連ねているからという説明と、 るくあの彼への熱心さを知っている身としては、 案外納得してしまう。*]
(168) 2023/11/22(Wed) 00時半頃
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[連絡先交換のことを覚えていない、と話すと、 ”アンタもそうなんだな”>>167 ──と、確かに言った。]
………、も?
[その部分は思わず聞き返す。 兄である灰羅にも、似た経験があるということだ。 それから彼は、卯木と同じ予測を口にした。 即ち、”犯人にも煙崎るくあの特殊能力が及んでいる可能性”。
犯人は、僕だ。
僕が一番知りたい。
───どうして、彼女を。]
(169) 2023/11/22(Wed) 01時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/22(Wed) 01時頃
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[さまざまな感情が駆け巡る。 幸いなのか……灰羅に疑われている感じは、薄くなった。]
灰羅さんも同じような経験があるのなら……、 ……いや、兄妹の話に踏み込むのはやめておきます。
犯人。 そうだな。……雛子ちゃんは違うんじゃないですかね。
彼女、”私が犯人ってことにすればみんな出られる?” なんて言って来たので。 本当の犯人はそんなこと言わないでしょ。
[眉毛を下げて苦笑した。]
あの子が”自分が犯人です”なんて言い出しても 違いますから。 叱ってあげてくださいね。
(170) 2023/11/22(Wed) 01時頃
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[違います、なんて断言するのはきっとよろしくないのだけど。 自分にもし何かあった時の保険だけ。]
……気になる事があったら、また連絡しますよ。*
(171) 2023/11/22(Wed) 01時頃
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── 現在:メリーゴーランド『銀河の海賊』 ──
オウジサマ?
[ 微笑まれながら語られたそのフレーズに 卯木は思わずカタコトになる。>>164
どうやら冗談だったらしいが、 流れ星女だって、 どこかのリトルなツインなスターたちみたいで、 きっと可愛らしいに違いない。 ]
馬が好きというよりは、 遊園地のメリーゴーランドは 白馬か馬車が普通なので、 思わずオーソドックスなものを選んでしまいました。
[ せっかくだから、もっと宇宙っぽいものに 乗ればよかったか、と思っても後の祭り。 ]
(172) 2023/11/22(Wed) 01時頃
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ふふ、では私だけ降りて、 海透さんに手を振りましょうか?
[ 恥ずかしい気持ちになったと聞くと、>>165 冗談めかして付け加えつつも、
星の石のことで小さく笑う姿に、 やはりどこか微笑ましい気持ちになる。 ]
私と煙崎さんの一番の思い出は…… 他の人が聞くと楽しい話ではないのですが、
[ と、一応の断りを入れつつも、 ]
(173) 2023/11/22(Wed) 01時頃
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亡くなった私の従弟のお供え物について、 煙崎さんに相談したのが、 彼女と親しくなったきっかけですね。
色々と親身になってくれて、 本当に優しい子だったと思います。
[ だからこそ、この島に来て初めて知った 煙崎るくあの一面については、 信じがたい気持ちではあったのだが、 ]
(174) 2023/11/22(Wed) 01時頃
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ああ、もちろん、お客様としてもありがたかったですよ。 私の店に来るお客様の年齢層は少々高めなので、 煙崎さんのようなお若い方は新鮮でした。
海透さんもよろしければ、 いつか兎坂庵にいらしてください。
[ ほんのりとしんみりした空気を紛らわせるように、 楽し気に微笑みながらも 海透に兎坂庵の宣伝をしてみることにした。 ]*
(175) 2023/11/22(Wed) 01時頃
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[>>169 問い返す声に、短く、 しかしはっきりと頷く。]
そう。 俺たちは実の兄妹ではなかったらしい。 が、俺はそう思い込んでいた。
[>>170 続く名前。 黒ではなく先に白を挙げるということは、 この男も当たりがついていないのだろうか。]
(176) 2023/11/22(Wed) 01時頃
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お嬢……ああ、雛ちゃんか。 そういや、昨日一緒にいたな。 まあ、あの子は俺も特に疑っちゃいない。
[雛子が自分から犯人と言い出す? 少し引っかかりを覚えながらも、切り上げらしい。 冷えたコーヒーをもう一口だけ含ませて、立ち上がる。]
ああ、待ってるよ。
[告げて、ロビーを後にした。 るくあについて記憶が曖昧であるという話で、 それ以上追及できなくなったが。 >>155 肌勘での否は働かなかった。**]
(177) 2023/11/22(Wed) 01時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/22(Wed) 01時頃
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―― 園内 ――
[メッセージも終えて、立ち上がって裾を掃う。 初心者向けの乗り物に擬態した準絶叫系を 経験したから、今は経験値は考えたくない。 惑星パーティーに乗ったことで、きっと、 一足飛びにLV2からLV5ほどには なっているのではないだろうか。 小さく拳をぐっと握る。
プラネタリウム――銀の館と言ったか――にも 興味があったが、謎の地下空間が……とも 聞いてしまったから少し腰が引ける気はする。 景色を眺めつつ、入口だけでも覗きに行こうか。 モナリザさんを呼んでもいいし、と、 広い空の下、のんびりと歩き出した。]
(178) 2023/11/22(Wed) 01時半頃
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[卯木さんは、なぜかカタコトになってしまった>>172ので、変な事を言ったかと、ぱちぱち瞬いて。]
普通は、白馬か馬車。そうなんだ。 ……それだと、本当に童話の世界みたいですね。
[メリーゴーランドは、白馬がオーソドックスらしいと知ると、頷き。 卯木さんだけ降りる>>173というのには。]
……その方が、恥ずかしい様な気がします。
[想像して少し、頬を染めてしまったけれど。 続く、るくあちゃんの話に耳を傾けて。]
(179) 2023/11/22(Wed) 01時半頃
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[兄妹の話には踏み込まない、と言った直後に、兄妹であることを否定されて>>176、さすがに面食らった顔になった。]
えぇ……、 そんな事あるの……
[思わず女言葉が出てしまう。肉親関係すら根底すら覆されるなんて。 卯木さんは特殊能力という言葉を使っていたけど、荒唐無稽すぎて現実感がない。催眠術のようなものなのか。…赤の他人を?肉親だと思い込ませるほどの? もしそんな事が可能なら、僕を引っ掛けて連絡先を交換させるくらいは造作もないだろう。カフェで出会ったのだけは、本当に偶然かもしれないけど。………本当に?
大分混乱してきた。 雛子ちゃんは疑っていない、と言うのには、ただ頷く。]
(180) 2023/11/22(Wed) 01時半頃
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[途中、メリーゴーランドの傍を通りかかった。 昨日の夕暮れ時にはキラ様が馬上でひとり王子に なっているところを撮影させて貰ったりしたけれど、 回転する盤上には、今日は二人の影がある。]
こんにちは!
[馬上>>158と流れ星>>149の上。 ひとりは卯木さん。もう一人は、初対面だが 女子高生らしい姿で分かった、雛子さん。
年の離れた男女でメリーゴーランド、 特に変わった取り合わせとも思わなかった。 卯木さんは、るくあと会話をしている姿を 時折見ていたからというのある。
柔らかな雰囲気が相手に安心を与えるのだろう。]
(181) 2023/11/22(Wed) 01時半頃
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卯木さん…と、はじめまして。 海透さんですね。 挨拶がしたかっただけなの! メリーゴーランド、楽しんで〜!
[手を振りつつも、二人はアトラクションの上。 会話の途中だったかもしれないし、 お邪魔をする心算はなかった。 ただの通りすがりだということを強調して、 聴こえたことが伝われば。そうでなくとも、 また、と手を振って、道に戻るだろう。
そういえば、昨日のキラ様は どうして一人で乗っていたのか、と、 今更首を傾げたりもした。 *]
(182) 2023/11/22(Wed) 01時半頃
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従弟の方が……そうだったんですね。 それは……お悔やみ申し上げます。
[誰かに相談までして、お供え物を選んだのなら、大事に想う人を亡くしたのではないかと想像をして、そう言って。]
はい。るくあちゃんは、優しいです。とても。
[るくあちゃんの事を褒めてもらうと、私の気持ちは温かくなって、嬉しくなるから、目を細めて笑んで。 兎坂庵の話には。]
綺羅さんが、行ってみたいって言ってました。 お茶とスイーツが美味しいって。 でも、年齢層高めなんですね?
[卯木さんのメッセージには、喫茶店とだけ書いてあったけれど。想像ができなくて、頭に『?』を浮かべながら。]
……はい。いつか行かれたら、是非。
[いつかの話には、叶うか分からないので、眉を下げて小さく笑んでしまったけれど。 そうしていると、そろそろ終わりの時間が来るだろうか。*]
(183) 2023/11/22(Wed) 01時半頃
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[不思議なものだ。
彼が、煙崎るくあと肉親じゃないと知ったら………全てを暴露したい気分になってきた。だけど。 >>177 最後に珈琲を一口飲んで立ち上がる彼には、いつもの人懐っこい笑顔になって、ゆるやかに手を振った。]
……また。
[家族だと思っていた相手が、家族ではなかった。
それは、とても悲しい事ではないだろうか。]
(184) 2023/11/22(Wed) 01時半頃
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[見ている人は誰も居ない>>164と思っていたけれど、居た>>182。]
……居ましたね。
[ぽつりと呟くと、卯木さんに視線を向けて。 それから、ふふっと、笑って。]
初めまして。 ありがとうございます。
[今は、アポロで名前を確認する事はできないけれど。 手を振ってくれるひとに、小さく手を振り返す。 私の声は大きくないので、届いたかは分からないけれど。*]
(185) 2023/11/22(Wed) 01時半頃
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[僕の家族──義父は、もともと血の繋がりがないけれど。 小さな頃に別れた両親や兄弟たちがみんな、赤の他人だったと知ったら。自分の根底が揺らいでしまうと思う。 まして一緒に暮らしていた兄妹が?実は他人だったら? そもそも二人は同居していたのだろうか…]
自分の環境が特殊すぎて、こういう時の想像力が貧困なのよね……。
[妹だと思っていたるくあ。造られた兄弟関係。 一緒に過ごした時間があるのならば、すべてが虚構とは言えないけれど。彼はきっと今、足元が揺らいでいる。
そのうえ彼女は殺されたかもしれず、犯人も分からない……。 急激に、煙崎灰羅に対して憐れみを感じた。]
(186) 2023/11/22(Wed) 02時頃
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[せめて彼に、真実をひとつくらいは、届けてあげるべきではないのか。
──”煙崎るくあを死に至らしめたのは、 中村綺羅之助です”と。]*
(187) 2023/11/22(Wed) 02時頃
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── 現在:メリーゴーランド『銀河の海賊』 ──
たしかに、童話の世界みたいですね。 元は、フランス貴族が作ったものらしいので、 おとぎ話の世界観とも合いそうです。
[ やはり海透は初めて乗るだけあって、>>179 自分とは発想が違うなあ、と卯木はふむりと頷いて、
卯木だけ降りる提案は、見事に却下されるが、 冗談半分だったため、特に気にした様子もなく、 ]
(188) 2023/11/22(Wed) 02時頃
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ああ、いえ。恐れ入ります。 まあ、亡くなったのは4年以上も前の話になりますから。
[ お悔やみを申し上げられれば、>>183 恐縮したように卯木は頭を下げて、
煙崎るくあのことを褒めると 嬉しそうに微笑む海透の姿に、 複雑な思いを心の奥に隠したまま いつも通り柔和に微笑む。 ]
(189) 2023/11/22(Wed) 02時頃
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綺羅さん……ああ、中村さんですね。 先ほどお会いした時に、宣伝しておきました。
[ まあ、途中で煙崎るくあの話をしたことで、 兎坂庵のことを考えるどころではなさそうだったが、 ということは伏せつつ、 ]
はい。兎坂庵は和風喫茶ですから、 素朴で落ち着く雰囲気ではあるのですが、 映えを気にするような若者は、あまり来られなくて。
ええ。もし来られそうなら、是非とも。
[ 兎坂庵のことを軽く説明をしつつ、>>183 絶対行くというような断言がないことは、 状況は状況だし仕方ないと、 卯木は特に気に留めず、 ]
(190) 2023/11/22(Wed) 02時頃
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ああ、こんにちは!
[ そんな話をしていた頃だったか、 メリーゴーランドの外から声が掛かり、>>181 こちらも声を掛ける。
隣から聞こえた笑い声に、>>185 ちょうど話していたような状況となって、>>173 卯木も気恥ずかし気に小さく苦笑を零して。 ]
密星さんも、どうぞ楽しんで!
[ メリーゴーランドから離れて、 どこかへ足を進める密星に、卯木も手を振った。 ]
(191) 2023/11/22(Wed) 02時頃
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[ そうこう話している間に、 メリーゴーランドの回転が止まる。 ]
では、降りましょうか。 海透さん、ご一緒いただきありがとうございました。
私はまた、園内をぶらぶら回る予定ですが、 海透さんはどこか行かれる予定はありますか?
[ 何か予定があるのなら、 あまり引き留めてもよくないと思い、 海透に尋ねてみた。 ]**
(192) 2023/11/22(Wed) 02時頃
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[メリーゴーランドの起源>>188を聞くと、ぱちりと瞬いて。]
……そうなんだ。 卯木さんて、色々と、詳しいんですね。
[感心する様な声を落として。 従弟の話に、頭を下げてもらうと、こちらも同じ様に頭を下げた。 軽やかなメロディの流れる中、白馬と流れ星に乗った男女が頭を下げ合う光景は、外から見たら少しおかしかったかもしれない。]
[綺羅さんに会った事、宣伝した事>>190を聞くと、そうなんだって思いながら小さく頷いて。]
映え……? そうなんですね。楽しみにしてます。
[『映え』という単語を耳にした事がなかったから、何だろうと小さく首を傾げつつ。 和風喫茶というのも、想像がつかないけれど。 素朴で落ち着く雰囲気というのは、どんなものなのだろう。 いつか本当に行かれたらいいのに、と内心で思う。]
(193) 2023/11/22(Wed) 02時半頃
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[メリーゴーランドの回転が止まる>>192と、流れ星から降りて。]
こちらこそ、ありがとうございました。 楽しかったです。
卯木さんが気に入る乗り物、あるといいですね。 もうすぐパレードも、始まるみたいですけど。
私はこの後、約束があるので、行ってきます。 ……また。
[そう言うと、小さく笑んで、手を振って、その場を後にした。*]
(194) 2023/11/22(Wed) 02時半頃
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[灰羅が去った後のロビーで、しばらくぼんやり考え事をしていたが。モナリザをちょいちょいと呼びつけた。]
ね、お酒なにがあるの?
[メニューがモナリザの胸部に表示される。ビール、ワイン、あまり量は多くない。ぼっち飲みだけど、カロンセギュールを注文した。ラベルにハートが描いてある可愛いやつ。
酒も煙草も嗜む不良息子だけど、歌舞伎役者としては成功していると思う。大昔ならこの年齢で大役を貰う事はなかっただろう。
自分がもし居なくなったら… 義父はどう感じるのだろう。想像もつかないけど。]
(195) 2023/11/22(Wed) 02時半頃
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― 観覧車前 ―
[卯木さんと分かれると、昨夜と同じ様に、観覧車前のベンチに座って、待っていた。
わたあめのワゴンのロボットがまた、注文を聞きに来てくれたけれど、 結構大きいし一度食べたので、今回は断っておいた。*]
(196) 2023/11/22(Wed) 02時半頃
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[犯罪者として名が知れたら本当の両親も僕を見つけてくれるかな。その時に自分が生きているかは置いといて。]
詰んで来たなぁ…。
[モナリザがワインを運んで来たら、頭を撫でて。 ”ありがと。チェリオ。”と呟きロボットと乾杯した。]**
(197) 2023/11/22(Wed) 02時半頃
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─― 夜・観覧車前 ―─
[午後に少しワインを飲んだけど、酒は滅法強いので、酔っ払うという事もなく。ロビーで誰か見かけたら、少し話をする事もあったかもしれない。
そこそこ暗くなってから、ホテルを出て観覧車に向かった。 ここのところずっと派手なレンタル衣装を着ていたが、来たときに身に着けていた和柄のシャツに黒パンツに着替えて向かう。地味とも言えないけど、レンタル衣装よりはまともだろう。
ベンチに座っている雛子らしき影を見つけたら、ゆるゆる手を振った。]
お待たせしちゃったね。乗ろうか。
[正直、来ていない可能性もそれなりに考えていたので、待たせてしまったことに逆に恐縮しつつ。]
(198) 2023/11/22(Wed) 03時頃
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[もはや慣れた手付きで、受付モナリザにデバイスを翳す。 特に意味はなく、宇宙を飛び回る鳥たちの絵が描かれたゴンドラに乗り込んだ。 そういえばみにくいアヒルの子は、親兄弟と信じていた家族と血が繋がってなかったんだよなぁ……なんて。昼間考えたこと>>186を連想してしまう。
向かい合わせに座ってから、改めて目の前の雛子をじっと見た。小さい。 普段、男衆か年上の女性にばかり囲まれているので、高校生の彼女はとても子供だと思っていたけれど。いや、子供ではあるのだが。子供であることと、子供扱いする事はおそらく違う。 少し見つめて間が空いたあとに、口を開いた。]
来てくれてありがと。嫌われててもう来ないかもって思っちゃった。
[嫌ってないとは言ってないが、少なくとも来てくれたのは事実だ。]
(199) 2023/11/22(Wed) 03時頃
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まず、どうして雛子ちゃんに僕が犯人だってバラしちゃったのか。 聞かれたのに答えなくてごめん。 正直、自分でも理由が分からなくて、何も言えなかったんだよね。
[いつもなら微笑み交じりで、肩を竦め乍ら話すところなのだけど、今のキラはとても静かにしていた。ゴンドラの中はライトで仄明るいけれど、表情は少し見えづらいかもしれない。]
だから、考えてたんだけど……──、
雛子ちゃんは犯人が誰であろうと、態度が変わらないんだなって。僕が犯人だろうと灰羅が犯人だろうと。>>1:157 怖くないって言ったよね。
だから、言っても大丈夫かなって思ったのが、ひとつあった。
(200) 2023/11/22(Wed) 03時頃
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もうひとつは……、説明がとても難しいんだけど…
[言葉を選びながら話すので、途切れ途切れになる。 ゴンドラの高度はゆっくりと上がっていくけど、下の方で、パレードが始まる合図の音楽が流れだした。気にしつつも続ける。]
雛子ちゃんが僕にあんまり興味なさそうだったから……、かな……。
変な説明だよね。ごめん。
役者と言っても興味なさそうだし、 派手なレンタル衣装より普段着のほうがよさそうだし…
[ここまで言って、”というかどうでもよさそう……というのが正しいかな”、と小さく付け足しつつ。]
(201) 2023/11/22(Wed) 03時半頃
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笑ってくれてもいいけど、僕は物心ついた時から特別扱いされることに慣れ過ぎていて。良くも悪くも、なのだけど。
雛子ちゃんが、僕の肩書きも見た目もスルー気味なのがちょっと嬉しかったんだ……。どっちも興味なさそうだから、もしかしたら内面を見てくれるかもしれないと思ったのかもしれない。
内面って何??って自分で突っ込んじゃうけど。
[そこで初めて、少し自嘲気味にだけど、笑っただろうか。]
(202) 2023/11/22(Wed) 03時半頃
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だから……、僕は殺人を犯すような人間だよ、って「自分の事を話したくなった」、というのが本当のところかな。
でも、聞こえないように小声で言ったつもりだった。 やっぱり少しは怖かったのかな?
(203) 2023/11/22(Wed) 03時半頃
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でも、湖面のゴンドラで話した時は、雛子ちゃんがすごく踏み込んできたから、怖気づいて、ほとんど何も話せなかった。 人間関係を円滑にやり過ごすのは得意なつもりだったんだけど、とんだコミュ障の種があったものだね。自分で驚いちゃったし……。 だからあの時はごめんね。今日はちゃんと話しに来たよ。 僕とるくあちゃんの間に何があってそうなったのか、 これからどうしたいのか。
[こちらからも雛子の表情は分かりづらいけど、一気に喋り終えた。 エレクトリカルパレードの音楽が聴こえるけど、高度が上がるので、その楽しそうな音と光からはどんどん遠ざかる。
まずは全ての始まり、煙崎るくあと偶然会ったブックカフェの一件から話していくつもり。]**
(204) 2023/11/22(Wed) 03時半頃
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― 観覧車前→観覧車 ―
[ベンチに座って待っていると、ほどなくして、綺羅さんの姿>>198が見えたので、立ち上がって。]
……いえ。 ……服、着替えたんですね。
[先程分かれた時のまま、貸衣装を着てくると思っていたのだけど。 最初の服装に戻っていたので、思わずそう言って。 乗ろうか、というのには、小さく頷いた。]
[アポロで受付を済ませると、ゴンドラに乗り込む。 宇宙を飛び回る鳥の描かれたゴンドラ。 日常でも、この島の中でも、籠の中の鳥の私が願っても得られないもの。]
[少し見つめられる間>>199の後。 告げられる言葉>>200>>201>>202>>203>>204は、口を挟まず聞いていて。]
(205) 2023/11/22(Wed) 04時半頃
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綺羅さんが思う通り、 私は、『役者さん』に興味はありません。 派手に着飾る事も。見た目?も。
四肢も、眼も鼻も口も正常に機能して、 爪も皮膚も傷ついてなければ、 それ以外を望む事は無いです。 他は、よく分からないし、興味も無い。 ……あ、でも、見た目というのか分からないけど。 笑顔を見ると嬉しくなるとか、そういうのはありますよ。
あと、私は、幼い事頃から、 自分がいつ死ぬか、殺されるか分からない毎日だったから、 誰が犯人でも、怖くないんです。
[そう言って、一度、瞼を閉じて。また持ち上げると。]
(206) 2023/11/22(Wed) 04時半頃
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でも、綺羅さんは、ひとつ間違えてます。 ……私が貴方に、興味が無いっていうところ。 ……今は、そうじゃなかったって、気付いてますか?
綺羅さんは、 知り会ったばかりなのに不思議って言いましたけど。 見知らぬ人が走ってきたら、背中に庇ってくれて。>>0:179 乗り物に乗る時に、いつも手を差し出してくれて。 初めての乗り物に一緒に乗って、笑い合って。 甘いお菓子を、分け合って食べて。 心配って言葉も、初めて言われました。
(207) 2023/11/22(Wed) 04時半頃
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……犯人だって知って、怖いとは思いませんでした。 でも、貴方が困ったり、辛かったりするなら、 今度は私が、手を差し出そうって。 私に手を伸ばしてくれるなら、 その手を取りたいと思ったから。 だから、貴方の事、一生懸命知ろうとしたんです。
……だから、悲しかった。
……だから、そこで、おしまいにしました。
[そう言うと、また、緩く瞼を閉じて。 話の続きを聞いていた。**]
(208) 2023/11/22(Wed) 04時半頃
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――ホテル・311号室
[中村と別れ、ホテルのベッドに倒れ込む。 別段眠くはない。 白い壁に目を向けていたものの、 不鮮明で取り留めない思考のただ中にあった。 目立たない彩度で配慮された壁の模様を>>2;24 認識することもままならず。]
…………。
[いつ連絡先を交換したか覚えてない、と 中村は言っていた。 いつ妹に会ったか覚えてない己と。黒須は? 彼にも何からの影響を及ぼしているのだろうか。]
(209) 2023/11/22(Wed) 11時頃
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お前は、それを知っていたのか?
[さすがに何もかもとはいかないだろうが。 人の意志を操って望みを叶えられる力を。
気付いたとき、どう思っただろう。 喜んだ? それとも。]
――――死にたかった?
[目を閉じて、深い溜息を吐いた。**]
(210) 2023/11/22(Wed) 11時頃
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――夕方/観覧車――
ついに頭から爪先までキャンディのフル装備が整うと、暮れ始めた空を背景に廻るゴンドラに再度乗り込んだ。
「そういえば、今夜ってパレードがあるんだっけ? ここからでも見えるかな。
……るくあと一緒に見れたら、楽しかっただろうな。」
(211) 2023/11/22(Wed) 11時半頃
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「キミに好きになって貰いたくて、 キミに見つけて貰うために、 色々頑張るついでに配信者なんて始めちゃったけどさ。
どんなに奇抜で目立つ格好で 『ここにいる!!』って叫んだって、 珍しいイキモノを見る目で動画を楽しむ人たちは、 本当の僕を見てないし、知りたくもないだろうね。
るくあも、同じだったのかな。 本当に欲しいのは、信者の崇拝じゃない。 でも、僕のこともずっと"そっち側"だと疑ってただろう。 或いは、"そっち側"になっちゃうかも、って不安だった?」
先程は面接官灰羅が座っていた向いのシートに、中学生の頃のるくあを座らせる。あの頃、遊園地のデートに無邪気に夢を膨らませていたのも、砂上の楼閣だったのだろうか。 『自分は酔ってない』と喚く酔っ払いのようなもの。自分は正気だ、一目惚れだと言ったところで、狂気じみたこの妄執が本当は何なのか、自分でも分からないのに。
(212) 2023/11/22(Wed) 11時半頃
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エアるくあに話しかけながら、カメラはもう回さない。彼女は遊園地で親しい人が楽しんでくれるのを、開園の暁には大勢の観光客で賑わうのを、望んだかも知れないけれど。ここが彼女の墓標なら、誰に紹介してやる気もない、独り占めしたい。るくあを知らない"その他大勢"の連中に、無粋に踏み荒らされたくない。ずっとずっと側に居て、誰にも邪魔をされずに二人きり。
「犯人でも誰でも、人死にが出たら、 遊園地は閉鎖されるかな。 逆に警察とかマスコミとか押し寄せてくるかな。」
ままならない、と物憂げに溜息を吐いて、夕焼けの茜色した窓に映る自分を見た。誰も一見では黒須ワと思わないだろう、プロ顔負けのメイクと変装。悪目立ちして個を主張する、全身蛍光ビビットカラー。
「この恰好見たら、キミは何て言ったかな。 るくあが好きなもので全身粧えば、 今度こそ好きになってくれる……? それでもやっぱり、キラ様や坂理には敵わなさそうだけど。」
(213) 2023/11/22(Wed) 11時半頃
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『 あなたは、何も知らない 』
それが、黒須ワに向けられた最後の言葉。
目の前が真っ暗になったけど、知れば再び彼氏の座に返り咲けるのかと、ポジティブに曲解してるくあの"見守り"を開始した。世間一般にはストーキングと呼ばれる行為。 手始めに彼女の好きなものを調査した。星が好き、歌舞伎が好き、ほうじ茶が好き、流行には興味なさそうに見えたのに、ある時急に同年代に人気のCDを漁り出したのは、一過性のブームだったのかな? るくあと交流がある者なら誰でも知ってそうな情報でも、積み重ねれば何かが起こる気がしてた。
(214) 2023/11/22(Wed) 11時半頃
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「ごめんね、るくあ。 僕はあの時も、今も、 やっぱりキミのことが分からない。
――知れば、何か変わっていたの? 今更知っても、キミは生き返ったりしないのに?」
ゴンドラが最高度にさしかかる。黄昏の空の果て、水平線に沈みゆく太陽が、波間をキラキラと黄金色に輝かせている。
(215) 2023/11/22(Wed) 11時半頃
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「……違うな、知りたくないんだ。 キミは知って欲しかったんだろうけど。
表面的な情報で組み立てた 虚像に恋してる方が楽だから。
真実を知るのが怖い。
だから、ごめん。 あの日、キミは確かに僕を見つけてくれたのに。 僕は本当のるくあを見つけられそうにないよ。」
彼女の髪で編まれた腕輪を撫でて、ごめんと心で繰り返す。 それから、窓枠に手をかけ、えいやと一気に開け放った。途端に、一陣の風がゴンドラ内に吹き込んでくる。髪先が、大振りのピアスが、衣装の裾が、びゅうびゅうバタバタうるさいほどにはためいて。
(216) 2023/11/22(Wed) 11時半頃
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「園内にお花屋さんはなかったから、 キミのお墓に手向ける花はコレにするね。
……そういえば、るくあの好きな花は知らない。 だから、コレだけは僕の好みなのかも。
るくあと、るくあに纏るもの以外、 僕自身の好きなものとか何もない、 薄っぺらで空っぽな人間だけど。」
ウィッグの髪を束ねるコームには、デフォルメされた向日葵が咲いている。引き抜いて、ぽいっと窓から放り投げた。園内のどこに落ちたかも、目で追わず。
「向日葵の花言葉は、『あなただけを見つめる』だよ。
……太陽の方を、ずっと、ずっと、 追い駆けて"見守って"る花だ。」
ゴンドラが地に着くまで窓を開けたまま、風が頬を撫でるに任せ、甘やかな感傷に*浸っていた。*
(217) 2023/11/22(Wed) 11時半頃
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── 現在:天の川ロード前休憩所 ──
[ 海透と別れた後、 テーマパーク内をぶらぶらと歩いていた卯木は、 どこかで誰かと会えば、 話し込むこともあったかもしれないが、
日が暮れた後、卯木は 天の川ロード前の休憩所で一休みしていた。 ]
(218) 2023/11/22(Wed) 12時頃
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おや、始まりましたかね。
[ 賑やか音楽が耳に入り、 卯木はそちらへと目線を送る。 どうやらエレクトリカルパレードが始まったようだ。
トランペットや手巻きオルガン、大太鼓、 モナリザ自身から発せられる楽器の音、 他にも様々な楽器を奏でているかもしれないが、 たくさんの音が混ざりあい、 とても楽し気な音楽を奏でている。 ]
(219) 2023/11/22(Wed) 12時頃
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[ 視界に飛び込むのは、 ライトアップされたモナリザと移動式装置の発する なんともカラフルな光。 露草色に勿忘草、唐紅に薔薇色、蒲公英色に 藤黄、浅緑に若草色、 その他にもたくさんの色が辺りを照らしながら、
その光源の中で、たくさんのモナリザが こちらに向かって手を振ったり、 実に楽し気に踊ったりしている。 モナリザの踊りは、 どうやったらこんな動きができるのだろうと 疑問に思うくらい複雑で激しい。 ]
(220) 2023/11/22(Wed) 12時頃
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[ その動きがなんとも面白くて、 閑散とした日暮れ後のテーマパーク内という なんとも寂しいシチュエーションの中で、卯木は笑う。 そこがどんな場所であっても、 諦めずに必死に藻掻いていたら、 いつかは幸せになれるような、そんな気がして。 ]
(221) 2023/11/22(Wed) 12時頃
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[ それから、賑やかな音楽が一変して、 ハンドベルの厳かな音が、静寂な夜を支配した。
移動式装置の上では、 たくさんのモナリザが静かに立っていて、 輪になった8人のモナリザの中心に ぽつんと座り込むモナリザが1人。
それから8人のモナリザは各々、 中心のモナリザに手を差し伸べたり くっつこうとしたり、 あるいは遠くから手を振ったり ファイティングポーズのように腕を曲げていたり、 ただ、静かに見守っていたり。 ]
(222) 2023/11/22(Wed) 12時頃
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[ 中心のモナリザは近づいてきたモナリザに 一度は手を伸ばそうとするけれど、 躊躇うように引っ込めて、 遠くにいるモナリザには手を伸ばしてみたが、 そちらは手が届かないようだ。
それからまた、8体のモナリザは 俯いて座る中心のモナリザを囲んで、手をつなぐと 今度はかごめかごめのようにぐるぐると回り出す。 そして、いつの間にか中心のモナリザは、 誰かの手を取ったようで、 モナリザは9人揃って手をつなぎ、 2、3周くるりと回った後、1列に並ぶ。
そのタイミングで、周囲の空気が 賑やかさを取り戻したように、 先ほどと同様の楽し気な音楽が辺りを灯し、 9人のモナリザがペコリと頭を下げた。 ]
(223) 2023/11/22(Wed) 12時頃
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[ ──ああ、この子は幸せになれたんだな。
去っていく移動式装置を眺めながら、 卯木は嬉しくなって、また笑う。
今はただの仮初の夢の時間。 現実はどう転ぶか分からないけれど、 せめて夢の中では ハッピーエンドに浸れそうで良かった、と。 ]**
(224) 2023/11/22(Wed) 12時頃
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──夜・観覧車──
[ずっと黙って聴いていた雛子が、話し始めた。 今度はキラが黙って耳を傾ける。 四肢が正常に機能していれば、などという言い回しは、普通の?年頃の女の子っぽくないな、と考えつつ。いつ死ぬか殺されるか分からない毎日だった、という過去にも疑問はあるけど、特に問う事はしなかった。 ひとつ間違えてた、という項目には最初きょとんとしたけど。腑に落ちた。]
そっか…… 雛子ちゃんが差し出してくれた手を、あのとき僕は取ろうとしなかった。だから悲しくさせちゃったんだね。ごめん。
(225) 2023/11/22(Wed) 13時頃
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[これから話すことは雛子の手を取る事にならないかもしれないけど……とは心の中だけで。順を追って、口を開き始める。]
僕は歌舞伎役者で。るくあちゃんは、僕が顔と名前を憶えるくらいには熱心なファンでいてくれて……、今年の初めだったかな。行きつけのブックカフェで偶然会ったんだ。
[そのブックカフェで、連絡先を交換したけど、その流れを思い出せないこと。 しばらく一方通行のLINEを貰っていたけど、ある日、”しにたい”という一文を見て思わず返事してしまったこと。
それから………。]
(226) 2023/11/22(Wed) 13時頃
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[話が毒薬を渡したことまで及ぶと、最後に、卯木と話した内容へ。 それから──、知り合いである雛子に話すのは少し躊躇もあったが、必要な情報なので、灰羅とるくあに血の繋がりが無いという話も。]
僕は、自分の意志で彼女に毒を渡したと思っていたけど、卯木さんや灰羅さんの話を聞いていると自信がなくなってきた。 でも、それはむしろ、もうどうでもいいんだ。 るくあちゃんにどんな能力があろうと。僕が彼女を死に至らしめた。そこの事実は揺るがないんだから。
[少し長い話になってしまった。ゴンドラは下降を始めている。 ふぅ……とひとつため息をついて、続けた。]
(227) 2023/11/22(Wed) 13時半頃
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最初は、ここを脱出したら自首するつもりだったよ。そうすることで、ここに取り残されたみんなも解放してもらえるだろうし。 ただ、雛子ちゃんだけは脱出の時に一緒に連れて行きたいなって……。最初はその話をするつもりで、メッセージを送ったんだけど。 今は、気が変わっていて、
灰羅さんに、みんなに、 僕が犯人だと伝えようと思ってる。
そのうえで殺されても、もういいかなって。
[ゴンドラが下降するにつれて、エレクトリカルパレードの音楽が近付いて来た。カラフルな光と楽し気な音楽は、閑散としたこの遊園地ではかえって物悲しい。]
(228) 2023/11/22(Wed) 13時半頃
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僕は両親に自分のことを知って欲しかったんだけど…。でも、それでどうなるわけでもないんだ。僕の気が済むだけ。 もう大人だから。育て直してもらうわけでもないし。 僕はもう、何もやり直せない。
でも、灰羅さんは、今大事なところに居ると思う。 ──今は、彼が招待者なのだろうと確信してるけど。
僕に復讐することで彼が何かをやり直せるのなら、やり直させてあげたい。
[ここまで話して、”……でも僕がこう考えたことは誰にも内緒だよ?”、と人差し指を口に当てた。]
(229) 2023/11/22(Wed) 13時半頃
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(坂理に個別送信)
『 坂理くん、キミに贈り物がある。 モナリザを一台寄越すから、 ソイツから受け取ってくれよ 』
(*18) 2023/11/22(Wed) 14時頃
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――夕方:ホテル
[気が付くと日が暮れていた。 ベッドから起き上がり身支度を整えると、 アポロで一通メッセージを送る。
ホテルの廊下にはピンクのリボンピンと>>2:57 胸部にマニキュアで深紅のハートマークが 塗られたモナリザが移動していた。>>2:266 呼び止めて、片手に収まる程度の小包を渡す。]
このゲストに届けて欲しい。 おっと、扱いは丁重にな。
[ホテルのロボットはいつもより少ない。 パレードに駆り出されているためだ。 遠くから鳴り響く音楽。そろそろ開始の時間だ。]
(230) 2023/11/22(Wed) 14時頃
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[青年が受け取ったかどうかは兎も角。 小包には「適当に処分してくれ」と付箋の貼られた 爆発物の起爆装置らしきものと、 赤い×印でマーキングされたマップデータ。 それに、島の権利書が同梱されていた。*]
(231) 2023/11/22(Wed) 14時頃
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[ゴンドラが地上に近付いて、エレクトリカルパレードがよく見える。 ライトアップされたたくさんのモナリザはとてもカラフルだ。 歌舞伎でいわゆるお練り、と呼ばれるパレードをした事はあるけど、こんな幻想的なパレードを見るのは初めてだった。色とりどりの灯かりに照らされて笑顔が漏れる。]
遊園地は初めて来たけど、僕ここが好きだな…。
[そろそろ降りるタイミングだったので、雛子の手を取ろうと差し出して。]
そうだ。 僕の本名は歌川亜綺羅って言うんだ。 だから綺羅って呼んでもらって問題ないんだけどね。
本当の本名、役者になってからはどこにも出してなくて。初めて教えたよ。 それじゃあ、僕は行くね。
[ゴンドラから降りると、繋いだ手を離した。]**
(232) 2023/11/22(Wed) 14時頃
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[ホテルを出て、 ロボットの楽隊が奏でる賑やかな音楽をBGMに、 ぶらり歩く。 >>186 中村が想像した通り、己を形作る基盤は 心許ないものとなっていた。 今となってはそんなものがあったかさえ、 判らない。
パレードの明かりが作り出す、 色とりどりの華やかな光を通して、 記憶の中のるくあの像が揺れている。]
片を付けないとなァ。
[独り言ちて、幸せそうな音の波に 背を向けた。**]
(233) 2023/11/22(Wed) 14時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/22(Wed) 14時頃
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[それから、ほどなくして
早い方がいいだろうと、アポロに文字を打ち込み始めた。]
(234) 2023/11/22(Wed) 14時半頃
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(一斉送信)
まず、デバイスでのお知らせになる事をお許しください。 ”招待者”に確実に届けるためには、 モナリザに放送してもらうか、 アポロで全体送信するか、二択かなと思って。 (おそらく通信関係は全て覗かれているでしょうから)
どちらでもいいんだけど、 文章で残る方にさせていただきますね。
(*19) 2023/11/22(Wed) 14時半頃
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煙崎るくあさんを死に至らしめたのは僕、中村です。
彼女が死にたいと言ったので、致死量の毒をお渡ししました。 どうしてそんなもの持っていたのかは個人的な話なので 割愛します。
話す気になったのは、気まぐれです。 僕は逃げも隠れもしませんのでお好きにどうぞ。 しばらくメリーゴーランドからパレードを眺めています。
パレードが終わったらホテルで普通に食事をして寝ます。 どのタイミングでも、よしなに。
(*20) 2023/11/22(Wed) 14時半頃
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ひとつだけ… 言い訳とかではなくてですね。 僕しか知らないことなので。
彼女、毒を渡したら、
「 ありがとう。 私、今 とっても しあわせ 」
と言っていました。**
(*21) 2023/11/22(Wed) 14時半頃
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――夜/ホテル――
園内スピーカーから大音量でパレードの曲が流れてだす(>>219)。アップテンポの明るい曲調、心踊る軽快なメロディとリズムは、単純な繰り返しですぐに観客も巻き込めるように計算されている。合奏に時折ピコピコ電子音が混ざるのが、モナリザたちの動きと絶妙にマッチして、整然と進むパレードを盛り上げていた。 そんな華やかな行列を逆行して、並行二輪車はホテルの方に向かっていた。一瞬目を奪われはするけど、観客も疎らなパレードは、どこか虚ろで寒々しい。闇夜にクッキリ浮かび上がるようにライティングされたギャラクシーランドの、なるべく暗い箇所を偲び行く。
(235) 2023/11/22(Wed) 14時半頃
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部屋に戻ると、軽くシャワーを浴びて服を着替えた。あのウィッグはもう被らずに。中学校の制服は、さすがにサイズが合わなかったから、黒いシャツにデニム、鉛色のパーカーという無彩色の装束(ストーキング時の基本スタイル)で、顔にも余計な色は一切のせない。 街の雑踏なら周囲に溶け込めるのに、賑々しいネオンとレーザーライトの中では、キャンディの姿より浮いてしまいそうだ。
宛がわれた部屋をざっと片付けて、キャンディの衣装一式は纏めてクローゼットの隅に。カメラとタブレットを取り出すと、遊園地を訪れてからの動画を全て削除した。
「――――ごめんな。」
準備が整うと、黒須ワはひっそりとホテルを*抜け出した。*
(236) 2023/11/22(Wed) 14時半頃
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[文章を打ち終えて一息つく。 雛子はどうしただろうか。 もう、一緒にいるのは危険だから、出来れば離れたところに避難してほしいと願うが、聞き入れてくれるかな。]
招待者が誰なのか分からない方がいいだろうから 一応こういう形式にね。
[そうして、メリーゴーランド『銀河の海賊』へ。 辿り着いたら立体起動装置の白馬にまたがって、 ゆっくりと待ってみようか。]**
(237) 2023/11/22(Wed) 14時半頃
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―― 少し前:メリーゴーランド『銀河の海賊』前 ――
[フェンスに身を乗り出して、ではなく 敷地内で頑張って声を張った程度でも 声は届いてくれたらしい。
アトラクションに近づく度大きくなるメロディーに 何とか掻き消されないくらいの声>>>185と 明瞭に聞き取れる声、ふたつ。>>191]
ふふ。ありがとう……!
[此方も礼を返す。 状況が許さない部分もあるけれども 楽しむことが出来る時はなるべく楽しもう。 そう、思い直して。 永遠に回転する夢の環から、そっと離れた。*]
(238) 2023/11/22(Wed) 15時半頃
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── 銀の館 ──
[アトラクションの一つということだったから 小ぢんまりとしたプラネタリウムかと思えば 近付いて見上げた館は意外と大きい。
薄暗い館は気が滅入るために普段は避けているが 全体がプラネタリウムだという説明書きを見て それなら、という予測で足を踏み入れた。]
…… すごい………
[客人を迎える、満天の星空に思わず息を呑む。]
(239) 2023/11/22(Wed) 15時半頃
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[私は星や天体に造詣が深くない。 どれがなに、と覚えるでもなく ただ星々を見上げているのが好きだった。 浮雲の流れゆく様を見詰める昼、 それが夜に置き換わるだけとも言える。 離島であるこの島でも、もしかしたら 空を覆う星々が見られるのかもしれない。
煌びやかなライトアップが夜を白く染める その真上で。]
(240) 2023/11/22(Wed) 15時半頃
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[奥に向かう通路、それから 脇に中〜小の区画が幾つかあるらしい。
お勧めルートなどがお知らせされて いるかと思ったが順路は特にないようだ。 なので、思うように各部屋を巡りつつ 途中、左脇奥の区画に足を踏み入れた。]
………?
[その部屋は他と少しだけ様子が異なっていた。 天井に満天の星空。それは同じだが 中央に操作盤併設のホログラム投影盤のようなものがあり 青い地球がひとつ浮かんでいた。]
(241) 2023/11/22(Wed) 15時半頃
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[中村のメッセージに気づいたのは、 どこかの通りを歩く途中。
一斉送信での告白に、やはり、と 得心のいく感情が湧く。 己と同じく不明瞭な記憶があったという 中村の話を聞いた後だからか、>>162 当初とは心境が変わっていたためか、 憎悪の念は起きなかった。]
毒。
[るくあを死に至らしめた手段。]
(242) 2023/11/22(Wed) 16時頃
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[毒を渡したとき、中村に伝えたという 「しあわせ」その言葉を信じたいと思う。 最期の瞬間も、 辛く苦しいものでなかったと 願ってもいいだろうか。]
……近くにいたのに、 気づいてやれなくて……ごめんな。
[呟いて、向かう先は銀の館。**]
(243) 2023/11/22(Wed) 16時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/22(Wed) 16時頃
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――銀の館
[昼間に訪れたときは、 館内の暗さと外の明るさが際立っていたが、 夜も暮れた時分だ。 足を踏み入れた瞬間の相違は少ない。
地下に向かおうと、隠し通路への入り口は、 どこであったか思い出しながら、 星の瞬きを頼りに館内を歩く。]
……誰だ?
[>>241 奥まった部屋の中央近くの人影に、 声を投げる。**]
(244) 2023/11/22(Wed) 16時半頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/22(Wed) 16時半頃
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[中央に近づくと、幾つもあるスイッチの一つを押す。 ぽこん、と、私の横にホログラムで星が増える。 別のボタンを押すと、その傍にもうひとつ。 幾つか増やすと、それらは銀色の線で結ばれ、 星座の名前が英文字で小さく追記された。 出現する星の形がどれも個性的で違うので 次はどんな形か、色は?と ついつい星を増やしすぎて収集が付かなくなってきた。]
……ボールプールみたい
[立体映像の星々には 触れることが出来ないけれど。 ここまで星座が出揃うと圧巻で、 私を囲む無数の星座の名前を確認する 作業に時間を忘れてしまいそうだ。]
(245) 2023/11/22(Wed) 16時半頃
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[一息つこうとアポロを開くと、 一通の全体メッセージが入っていた。 キラ様の犯行告白。
何とも言えずに立ち尽くす。]
(246) 2023/11/22(Wed) 17時頃
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[誰も犯人だと思えなかった。 だから、誰が犯人でもおかしくはなかった。 中村さんの心境はいかばかりか、 メリーゴーランドに居ると書いているが… 足を向けるべきだろう、と、そんなことを考えていたから 館へ誰かが足を踏み入れたのには気付かずに]
……っ!
[不意に声が向いて、 びく、と背が跳ねる。>>244 少し考えて、煙崎さんの声と気付くと、 小さく息を吐いて、応答した。]
(247) 2023/11/22(Wed) 17時頃
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……ぁ、… びっくりしました。 ……密星です。
一人でどうされたの……?
[朝、彼から聞いた件で 何かあったのかとちらと頭の端に過ぎる。 *]
(248) 2023/11/22(Wed) 17時頃
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最後が反故された件。 指摘するほど意地は悪くはないつもり。 ただ返信が送れたのは容赦願いたい。 こちらの役割はすべて終わったと思っていたから。
それが、思いのほか長い眠りから覚めたら、 まさにパレード真っ最中だった者からの弁論だ。
「 これ自慢判定になるんだ。 突っ込み待ちだったんだけどな。 」
届いたメッセージを確認して、 つい吹き出してしまった。
「くん」付けも「さん」付けも、単に俺達が。 「先輩」「後輩」にすらなれなかっただけなのに。
(249) 2023/11/22(Wed) 18時頃
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『 勝負? いいよ。 何して遊ぼうか。
うーん。顔だけなのは否定できないからなぁ。 もしくは煙崎さんの男の趣味が悪いかの、 どちらかだね。
ワくんはどっちがいい? 』
(*22) 2023/11/22(Wed) 18時頃
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『 信じて貰う方法? さあ、知らないな。 俺は煙崎さんではないからね。
でも、142627回も 好きを告げてくれるような相手なら。
俺だったら通報するか。 仕方ないから諦めるかの、二択かな。 』
(*23) 2023/11/22(Wed) 18時頃
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『 仕方ないから、信じてあげる。 』
そう言って、目を細めて。 愛おしげに、苦笑する顔は。 俺と煙崎さん。 確かに似ていたかもしれない。>>88
それでも、あの別れの日には。>>0:97 今ならきっと、違う言葉が返せる。
(250) 2023/11/22(Wed) 18時頃
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アポロの中には、中村さんの告白もあった。 こちらに擦り付ける真似をしたくせに。 嘘つきめ、と悪態をついてから。>>2:344
毒を手にした時に浮かべる顔。 俺と彼女では違うものだろう。 幾度なく、どうしようもない 希死念慮に囚われたとしても。>>2:310
彼女はもういなくて。 俺はまだ生きているから。
(251) 2023/11/22(Wed) 18時頃
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忙しなく飛びまわる、光と音楽に包まれて 眼前でナイトパレードが輝いていた。 夢のような空間。 それでも、楽しい時間はいつかは終わりを迎える。 終わりがあるから美しいともいうが。
「 それにしても、 18歳は早すぎたんじゃないか? …… 煙崎さん。 」
煙崎るくあとは自分にとってどんな人だっただろう。 いまだに答えは出ないまま。 恋人でも、後輩でも、友人でもない。
ただちょっと、忘れがたい人だった。*
(252) 2023/11/22(Wed) 18時頃
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[自身で自由に天体を投影できる操作盤を、 弄っていたらしい。 その人物を取り巻くように、 幾つもの星々がそこかしこに映っていた。 季節的に同時に見えるはずのない星座が 隣に並んで瞬いていたり、なかなかユニークな光景だ。
声をかけたものの、刹那、 その星座の輝きに興味が向かう。]
アンタか。 パレードには行かないのか?
[驚かせてしまったらしい。 声で正体は判明するも、顔は殆ど見えない 相手に問いを投げた後、]
(253) 2023/11/22(Wed) 18時頃
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ちょっと、用向きがあってね。 嬢ちゃんはここに、一人で星を見に? ……いい夜だ。 この時間なら、外でも綺麗な星が拝める。
[星と星を繋ぐ光の線は、天然の夜空には 備わっていないが。 外に行くことを勧めるような口ぶりで。**]
(254) 2023/11/22(Wed) 18時頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/22(Wed) 18時頃
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真相を知るのでもなく 犯人を断罪するのでもなく。
── 煙崎さんの死を悼む。
俺の目的は、それだった。>>1:69
…… 果たしたのだから、>>252 あとはクーラーの聞いたホテルの一室で 洗いたてのすべすべのシールに包まれて、 眠っていればいいはずだ。
(255) 2023/11/22(Wed) 18時半頃
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「 どうしよう。 いやな予感しかしない。
…… いやだなァ。 」
阻むように立ちはだかる、 煙崎おにーさんからのメッセージ。>>230 裏付けるように自身の傍らに立つのは、 ファッションリーダーとしての自覚を強くした おしゃれモナリザだ。>>2:84
誠に遺憾ながら、この状況と 自身のそれなりに旺盛な好奇心からも、 俺に受け取らない選択肢はなかった。
(256) 2023/11/22(Wed) 19時頃
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「 ──── は? 」
案の定、素っ頓狂な声が出た。
(257) 2023/11/22(Wed) 19時頃
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苦虫を噛み砕いたかのような表情は、 俺がイケメンでなければ許されないレベルだった。
中学校に入ったらまず学ぶこといえば。 教室にテロリストが襲撃してくる妄想と、 インターネットを用いての爆発物の作り方だろう。 例に漏れず履修済みだった俺は、 不幸にも、起爆装置と×印の意味を理解して。
「 本気で殺すつもりだったのか …… 大人って怖いな。
起爆装置があるなら時限式ではないだろうが。 …… 念のため急いだ方が良さそうだ。 」
(258) 2023/11/22(Wed) 19時頃
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中高帰宅部の体力を舐めないでほしい。 足をもつれさせることなく 走り切ったのは、ただの奇跡だ。
それでも何とか目的のブツを掘り当てて、 海に放り込むと同時に、起爆装置を押した。
爆発物が立派な水柱を立てる頃には 俺はすっかり肩で息をしていた。
パレードもとっくに終わってしまっただろう。 憤慨する体力も残っていないが、 それでも沿岸に面した人口芝に横たわりながら、 クレームを一つ入れる。
(259) 2023/11/22(Wed) 19時頃
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『 モナリザから受け取りましたけど。 不労所得までGETして、 これ以上モテるのは勘弁なので返しますね。 それより知ってますか。 粗大ゴミって捨てるのにお金がかかるんですよ。
今度兎坂庵でほうじ茶と大福奢って下さい。 』
(*24) 2023/11/22(Wed) 19時頃
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この地が煙崎るくあの墓標であること。 今の俺には知るよしもないが。 それでも、自分の手には余るものだと。
なお、こちらをパシらせてくれた年長者へ 当然とばかりに主張した権利は。 やはり叶わなくてもよかったが。>>1:272
意外と義理堅いこと。>>2:305 こちらに関しては、今の俺でも知っている。
(260) 2023/11/22(Wed) 19時頃
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『 お招きありがとうございます。 遊園地楽しかったですよ。 』
(*25) 2023/11/22(Wed) 19時頃
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最後に、再び招待主へ。 招待された側からの礼を返したなら。
終わりを告げるように>>29
遠くから、微かに 『月光』が流れてくるのが聞こえた。**
(261) 2023/11/22(Wed) 19時頃
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――夜/園内通路――
「ほら、やっぱり知らない方が良かった。」
パレードが終わる前に届いた、キランディこと中村某からの自白。本人にはさぞかし葛藤もあったろうが、犯人探しの幕切れは呆気なく、真相は予想の範疇内だった。他の誰でもなく"推し"に片棒を担がせたこと、何故死にたかったのか、その他信奉者に囲まれたるくあ本人の事情は、何一つ分からなかったけれど。
――まあ自分がるくあに「死にたい」なんて言われたら、あっさり「じゃあ一緒に死のう」って快諾した挙句、凄惨な殺害事件現場が出来上がってしまう。賢明な判断ではある。
復讐の故ではなく、るくあに選ばれ頼られたという点で、殺したいほど羨ましくはあったが、それは招待主や他の脱出したい者が考えればいいことだ。るくあが死んだ事実は何も変わらない。
(262) 2023/11/22(Wed) 19時半頃
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(一斉送信)
『お兄さんに聞いたけど、 遺灰の撒かれたこの島が 煙崎るくあの墓標なんだって。
楽しむことが、るくあへの手向けになるなら。 とりあえず僕は、全部のアトラクションを制覇してから いこうと思う。
後、るくあの眠るこの地を、他の人に あんまり騒々しく踏み荒らされたくはない。』
犯人云々のことには敢えて触れず、送信ボタンを押した。
(*26) 2023/11/22(Wed) 19時半頃
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パレード、始まってましたのね。 さっきまでは、観に行くつもりでしたので ここの見学が終わったらとは … ……
[外へ行けか。意図は分かる。>>254 分かるけれど―――… 思えばこの人はいつもそうだ。初対面の時ですら。 空気を読んで指示に従ったこと、思い出す。
僅か、私の中に潜む焔が、揺れた。]
(263) 2023/11/22(Wed) 19時半頃
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[中村さんとは、恐らく話をしたのだろう。 きっと、先刻のメッセージはそれを受けての 中村さんのアンサーなのだと思う。
しかし、今このタイミングでの、この人の “これ”は、危険信号でしかない気がする。 わざわざこの館に足を向けていることからしても。 短い関わりだけれど、そのくらいは理解る。
一度押し黙る。どう言うべきか。 ぽち、ぽち、と黙ってDeleteボタンを押して 出した星々の片付けを行いながら、 ゆっくりと口を開いた。]
(264) 2023/11/22(Wed) 19時半頃
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中村さんのメッセージ。 確認されたのでしょう?
……まさかとは思いますが、 変なこと、考えていませんわね?
[星をすっかり片づけてしまってから、 つかつかと歩み寄って、じ、と見上げる。
虚飾は兎も角、この期に及んで 嘘をつかれたら失望しか残らないが。 どうでしょうね?]
(265) 2023/11/22(Wed) 19時半頃
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あなたのご都合通り、館から出ては行きます。 でも、……あなたのことを、 中村さんの前までちゃんと、変なことなく 引っ張って行けるなら……ですけど。
これは! あなたのためだけじゃなく “みんな”のため ですの。 この意味、わかります?
……私だって、 怒っていないわけでは、ないんですから。
[相手に迷惑と知った上でのお節介は、 先刻で十分だろうと思っていたけれど。 監視宣言くらいは追加させていただきたいわ*]
(266) 2023/11/22(Wed) 20時頃
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――夜/ベンチ――
「…終わった。」
モナリザ達がめいめいに舞って、楽器を奏で、色とりどりの光に巻かれて踊るパレードを遠巻きに眺めていた。 それが終わって辺りが静まってもまだ、電子タバコを何本分かふかしながら、すっかり暗くなって星の見え始めた夜空を眺める。 手元の端末から送られてきたメッセージを眺める。
「…そう。」
参加者の間でどういうやり取りがあってそうなったのか、 詳しい事はわからない。 朝方に朝食の時顔を合わせた、彼だろう。
ただ、今更彼に何かを自分から尋ねるのも場違いな気がした。 要するに、私は、思った以上に煙崎さんに特別な感慨を抱いてはいなかったのかもしれない。
(267) 2023/11/22(Wed) 21時頃
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「あなたは、どうしてここに私を呼んだのかしらね。 …煙崎さん。」
今となっては色々な意味で意味のないその問いを口にして、ホテルの方へ戻っていこう*
(268) 2023/11/22(Wed) 21時頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2023/11/22(Wed) 21時頃
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― 夜/観覧車 ―
[差し出してくれた手を取ろうとしなかったから>>225に、ふるりと首を振って。]
……違います。 手を取るのでも、拒否するのもなくて。 ちゃんと向き合ってもらえなかった様に感じたから、 悲しかったんです。
それに、綺羅さんこそ、私に興味無いですよね。 それも分かったから、離れました。 私は貴方に、何もしてあげられないって、分かったから。
[だからもう、問いの答えを求めてはいなかったのだけれど。 続く言葉は、黙って聞いていた。 灰羅さんとるくあちゃんに血の繋がりが無かった>>227というのには、僅か目を見開いたけれど。]
(269) 2023/11/22(Wed) 21時頃
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……綺羅さんは、酷い人です。 私、綺羅さんが死ぬのは嫌だと思ったって、言ったのに。 殺されてもいいって言われて、 私が、何も思わないと思いますか?
[眉を下げて、小さく笑んで。]
話してくれたのは、私に悪かったと思ったから? でも私、さよならって、言いましたよ。 綺羅さんは、少し近付いてきたと思ったら、 こちらが近付くとはぐらかして。 それで私が離れたら、 私の中では終わったはずの、問いの答えを返して。 殺されてもいい、って。また、私の心を乱す。 ……貴方は、そんなつもりではないのかもしれないけど。
私を連れて行こうと思ったのは、何でですか。 貴方が逃げて私がここで死んだら、後味悪いですか。 ……そんなの、綺羅さんの責任じゃないのに。
(270) 2023/11/22(Wed) 21時頃
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[ひとつ、またひとつ、 彼女を取り巻く星が消えていく。>>264
その間訪れた、静謐な筈の空間は、 気のせいだろうか、 口火の切られる瞬間が迫っているような、 緊張を孕んで。]
見た。 ……そうらしいな。
[彼女も確認したらしい、中村の告白について 頷いた。]
(271) 2023/11/22(Wed) 21時半頃
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[真っ直ぐに近づいて己を見上げる双眸。 惜しいな、と感じる。 そう感じてしまうことに、小さく笑った。]
変なこと? まさか俺が、後悔だか絶望だかして、 自害しようと考えてるとでも?
[射貫くような視線が、暗がりの中で仄か見える。 良い教師なんだろう、ふと、そんな感想を抱く。]
(272) 2023/11/22(Wed) 21時半頃
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|
半分、アタリだ。
実はな、……俺が死んだら、 救援が来ることになってるんだ。 このままだと多分、 かなり閉じ込められることになる。
[困るだろう? と首を傾げてみせて、 それから、暗い足元へ視線を落とす。]
(273) 2023/11/22(Wed) 21時半頃
|
|
俺はね、嬢ちゃん。 いざとなれば、犯人ごと この島を爆破する心算だった。
アンタやら、馴染みの娘に……、 無関係のヤツらもいるってのにだ。
[己が犯人捜しに躍起に見えなかっただろう理由を、 自嘲気味に。 >>266 怒っているのだと彼女は言う。 皆の為に。そうなんだろう。 そこに己も含まれていることに気付かないほど 愚かではない。いや、愚かには違いないのだが。]
(274) 2023/11/22(Wed) 21時半頃
|
|
貴方には、健康な身体があって、生きているのに、 やり直せないのは何で? 何で、諦めるんですか?
欲しいものが得られないまま、 死んでしまって良いんですか?
[気が付けば、ゴンドラは地上に着いていて。 差し出された手>>232は、取らなかった。]
……色々話してもらって、ありがとうございました。
……誰かに貴方を知って欲しいなら、 内面を見て欲しいなら、私はそうしますけど。 私はやっぱり、貴方には必要ないのでしょうから。 [少し困った様に、眉を下げて、笑んで。]
――……さよなら。亜綺羅さん。
[そう言って、別れた。*]
(275) 2023/11/22(Wed) 21時半頃
|
|
だから、そんなヤツのことは 心配しなくていい。 怒ってやる必要もない。
だが、まあ、それは坂理くんに託した。 ヤツなら何とかするだろう。 だから……心配しなくていい。 ”みんな”のことも。
[そこまで言うと、肩の荷が下りたというように 表情を和らげただろう。*]
(276) 2023/11/22(Wed) 21時半頃
|
|
( 万年帰宅部だった青年が 学外活動で汗を流していた頃の会話である。* )
(277) 2023/11/22(Wed) 21時半頃
|
|
── テーマパーク内 ──
[ パレードの行進が遠ざかり、 再びテーマパーク内をぶらぶらと歩いていた卯木は、 アポロがいくつかメッセージを 受信していることに気づく。
一つは中村のもので、>>237 彼が犯人であることの告白文だった。 ]
……なるほど。 あの時の動揺は犯人故だったのか。
[ ホテルロビーで中村と話した時のことを 思い出しながら、文面を読み進める。 ]
(278) 2023/11/22(Wed) 21時半頃
|
|
[ 『毒を飲ませた』ではなく、 『毒を渡した』ということであれば、 服毒したのは煙崎るくあ自身だろうか。
もし罪に問われるとしたら、 自殺幇助や自殺教唆だろうけど、 警察が捜査できる状況でなければ、 罪に問うこともできないのではないだろうか。
表向きは心臓マヒとして公表された 煙崎るくあの死。 彼は自身が渡した毒が彼女の死に直結したと ここに来るまで想像もしていなかった可能性もある。
だとしたら── ]
(279) 2023/11/22(Wed) 21時半頃
|
|
たとえ、生きてこの島を出られても、 あなたはその罪の重さを抱えて生きていけますか?
[ 卯木自身は手を下す気はなくても、 招待主や招待客の誰かが 彼を殺そうとするかもしれないけれど。 今はその可能性は 敢えて思考の隅に追いやって。 ]
(280) 2023/11/22(Wed) 21時半頃
|
|
それにしても、『ありがとう』と『しあわせ』、か。
[ もし中村の言っていることが本当なら、 煙崎るくあは死にたがっていたということになる。 ということは、 ]
もしかしたら、 僕の話が引き金になった可能性もあるのかな。
[ 生存欲がなかったり、倫理的でない人間を 『生きている』カウントすることは難しい。>>0:217
煙崎るくあは、あの話を聞いているとき どんな気持ちだったのか。
もし、あの時点で自分の体質を呪い、 死にたいと願っていたのなら── ]
(281) 2023/11/22(Wed) 21時半頃
|
|
言われなきゃ分からないですよ、煙崎さん。 でも、あなたに言わせなかったのは、 きっと私の方なのでしょうね。
[ あくまで店の店主とお客様の関係だと 線引きしていたのは卯木の方。
卯木は夜空に向かって顔を上げると、 「ごめんね」と小さく言葉を吐きかけた。 ]
(282) 2023/11/22(Wed) 21時半頃
|
|
[ もう一通のメッセージは、黒須からのもの。 最後まで読むと、卯木は小さくため息をついて。 ]
事件性にしたくないというのはいいとして。 君はどこにいくつもりなのかな?
[ ホテルラウンジで彼と交わした会話を思い出す。>>2:381 ]
君が死体になっていたり、 行方不明になったりしても、 普通なら事件性ありとして扱うはずだから、 この島でおっぱじめるつもりはないとは思うけれど。
[ もしこの島のことを 警察に通報しないと不自然な状況になるのなら、 騒々しく踏み荒らされる状況になっても 諦めてほしいとは思いつつ。 ]
(283) 2023/11/22(Wed) 21時半頃
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── 現在:海のそば ──
[ 唐突に、水が弾けるような音がして、>>259 何事だろうと、卯木は音のした方へ足を進めた。
沿岸のそばに坂理の姿が見える。
パレードの終わった静寂の中、 微かに月光の第3楽章を背景に、>>30 はたして彼はまだ人工芝の上で横たわっていたか、 既に起き上がっていたか。 ]
こんばんは。 今、こちらの方で何かすごい音がしましたが。
[ 彼に近寄って、尋ねてみたけれど、 何か反応はあるだろうか。 ]*
(284) 2023/11/22(Wed) 21時半頃
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灰占道士 煙は、メモを貼った。
2023/11/22(Wed) 21時半頃
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大の字になりながら、呼吸を整えていれば。 それこそ月を背負っているような 卯木に覗き込まれる形となる。>>284
「 あれは …… そうですね。 ちょいと8人ばかりの命を救った音です。 」
冗談めかした顔でへらりと笑う。
最も、起爆装置が自身に託された時点で。 あの爆弾が役割を果たすことはなかったんだろう。
(285) 2023/11/22(Wed) 22時半頃
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|
「 卯木さん、ですよね。 アポロでお話した以来ですか。 」
流石に人前でこの体勢を貫くつもりはない。 身体を起こすと、髪についた草をはらう。
こうして、ようやく目線があった頃。 そのままじっと卯木の顔を見つめてから、 いささか唐突なタイミングで、フフッと笑う。
記憶というのは不確かなものだと。>>1:59
零したものの理由を求められるようなら。 すみません、何でもないです。 非礼を詫びて、首を横に振ってから。
(286) 2023/11/22(Wed) 22時半頃
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|
「 よく見たら。 思ったより、似てなかったなって。
…… こんなことなら、 もっと早く兎坂庵に行っておけばよかった。
男一人だと、敷居高いですか? あー、煙崎さんがいてくれたらなぁ。 」
残念、と。失われた命を嘆く姿は。 彼女を一途に想うワくん辺りの耳に入れば 不興を招くものだったかもしれない。
(287) 2023/11/22(Wed) 22時半頃
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「 でも、そのうち伺いますね。 ほうじ茶と兎型の大福を食べに。 」
予期せぬマラソンで滲んだ汗。 服の袖で拭いながら。
真っ直ぐに言い切るのは、 自身の帰還を疑わない、晴れやかな顔。**
(288) 2023/11/22(Wed) 22時半頃
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―― 銀の館 ――
………分からない。
[語られる全てを黙って聞いていたけれど、 ぽつ、と呟いて首を振った。]
今の話……「半分」の意味するところは、 自死を考えたところ、ですよね? いまのお話だとその自死も救援につなげるためだと 聞こえるけれど、解釈違っています?
そりゃあ確かに、困る方もいるでしょう。 でも、他に方法がないわけでもありません。 此処にいる人たちがただ諦める人だとも思えませんし。
(289) 2023/11/22(Wed) 23時頃
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|
爆破だって、驚きはしますけれど、 ええと、坂理くん? あなたが、あなたの仕掛けたそれに対しての対策を 取って下さっている状況、ということなのよね? まだ光のある状況で、誰かが、 あなたが命をなげうつ意味が 私には全然、わからないの。
……絶望や後悔で、と 言われるほうがまだ納得が…… ……いえ、納得はしませんけど 感情の意味で、まだ、理解できる。
(290) 2023/11/22(Wed) 23時頃
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|
種明かししてくれて、ありがとう。 だけど……今のお話、 筋は通っているようだけど 話の中に、「あなた」が、 全然見えないのは、どうして?
[彼は表情を和らげるけれど、 私は却って眉が下がってしまう。]
(291) 2023/11/22(Wed) 23時頃
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|
わかる、なんて、烏滸がましいし 近い、とも思ってない。 だけど、
突然に糸が手放されて、全部失って。 ひとりになって、私が私なのかも分からなくなって 消えそうで、足元も見えなくなった時 “私” は足掻いたわ。
それは、まだあきらめたくなかったから。 生きていたかったから、ではあったけれど。
[違う人間同士。 わたしの基準で物を言う気はないが 見当違いかもしれなくとも、 どうしても自分の過去が蘇ってきてしまって。 口にせずに居られずに一気に吐露して、 … そして、ほんの僅かに後悔した。]
(292) 2023/11/22(Wed) 23時頃
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|
「灰羅さんは」今、どういう気持ちなの? 「灰羅さんは」――、どうしたいの?
[見えないものに、呼びかける。 それでも見えないなら、もう、 出来ることは何もないのだろうけれど。]
悲しいも苦しいも怒りも恨みも痛みも 遣る瀬無さも無力感も、きっともっといろいろな感情も。 全部背負って、全部隠して
全部飲み込んで、死んでしまったら…… これまでに頑張って生きた 灰羅さんが報われないじゃない…… *
(293) 2023/11/22(Wed) 23時頃
|
|
……私は、どうしたらいいんだろう。
[ここに来て、その言葉を口にしたのは何度目だっけ。 呟く度に、その状況は、意味は、変わっていった気がするけれど。]
[ほどなくして、亜綺羅さんの一斉送信のメッセージが、アポロに届いて。
それを見て、私は、灰羅さんへ、 犯人を知っていた事、知っていて言えなかった事、 謝罪のメッセージを書いて、送信しないでしまった。]
[るくあちゃんの本当のお兄さんじゃなかったと知って、犯人を知って、 灰羅さんは今、どんな気持ちだろう。]
[謝罪の言葉を口にするのは、私がそうしたいからで。 今の灰羅さんにそれを聞かせるのは、酷い事かもしれないと思った。 だから、やめておいた。]
(294) 2023/11/22(Wed) 23時頃
|
|
── 現在:海のそば ──
8人……なるほど。そうでしたか。 それでは、救っていただいた方に 感謝しないといけませんね。
[ さすがに爆弾が爆発した音だとは 思っていなかったけれど、 8人という人数と聞けば、>>285 この島にいる人間のことに 関係があるのだろうとは想像がついて、
坂理の笑顔に卯木は微笑みを返した。 ]
(295) 2023/11/22(Wed) 23時頃
|
|
はい。アポロでお話しした卯木です。 あなたは坂理さんですよね。
いかがされました?
[ 初めての面と向かっての自己紹介の後、 彼の浮かべる微かな笑みには>>286 卯木は小首を傾げたけれど、 ]
(296) 2023/11/22(Wed) 23時頃
|
|
そうですか。
[ 似ていなかった、とは果たして誰とだろうか。>>287 気にはなるけれど、 坂理の事情に深く突っ込む気もないため、 こちらから問いかけることはなく、 ]
男性お一人で来られるお客様もいらっしゃいますよ。 若い方たちがデートで楽しむには、 少々渋すぎる店ですから、 お一人でもゆったりとお過ごしいただけるかと。
[ 男性一人のお客様としては、 いつかの青年のことを思い出したけれど、>>2:289 きっと、目の前の彼と年頃が近そうだと 思ったからだろう。 ]
(297) 2023/11/22(Wed) 23時頃
|
|
[そうしていると、今度はキャンディさんからメッセージが届いて。]
るくあちゃんの、墓標。
……そっか。るくあちゃんと一緒に眠るのでも、 いいかな?
……ちょっと、疲れちゃった、かも。
[困った様に、少し、眉を下げた。]
(298) 2023/11/22(Wed) 23時頃
|
|
[ 煙崎るくあのことを、 店に入りやすくするための存在のように扱う姿は>>287 黒須とは対照的だなと思いつつも、
続く言葉と晴れやかな顔に、>>288 卯木は目を見開く。 ]
生きて帰れる算段は立ったのですか?
[ 昨日の縁起でもないかもしれないメッセージを>>1:87 思い出しながら、そう問いかけてみた。 それから、 ]
(299) 2023/11/22(Wed) 23時頃
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毎年9月には、兎坂庵では 月見ハンバーグプレートを出しているんです。
もし近いうちにご来店できそうであれば ぜひご検討くださいね。
[ こちらも『願わくば』などという枕詞は口にせず、 彼が来店するのを確信しているように 9月の限定メニューを推し進めることにした。 ]*
(300) 2023/11/22(Wed) 23時頃
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(坂理へ個別送信)
『僕は適当にアトラクション巡ってるから、 見つけられたら何でも勝負してやる。 罰ゲームは『ギャラクシードリンク(>>1:195)一気飲み』な。
メイクの腕以外、勉強並、運動並、容姿も並、 何やらせても平々凡々な僕からしたら、 顔だけでもソレなら贅沢だ。そして贅沢は敵だ。
だから両方。と言いたいところだけど。
血嘔吐が出る程悔しくて認めたくないけど、 キミの方が、多分るくあの本質を 理解できてる。
よってその案、採用してやるよ。』
(*27) 2023/11/22(Wed) 23時頃
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送信ボタンを押した瞬間、遠く背後で水柱が上がった(>>259)。ドォンと地響きの後、産毛がピリッとする程度の空気の震え。
「……パレードのラスト、 花火でも打上げ損なったのかな。」
もしくは、異星人の侵略的演出なのだろうか。エアビームセイバーを握って、近くのモナリザを袈裟斬りにする仕種。ノリの良いロボットは、数秒停止した後、プシューと蒸気を噴いて倒れる演出をしてくれた。
「上手上手。キミ、パレードのメンツに 何で選ばれなかったんだろうね?
さて、ウィッグが吹っ飛ぶ心配もなくなったし、 これでやっとジェットコースターにも乗れる!」
演技派モナリザを助け起こしてから、眩しい夜の遊園地をのんびり移動する。あわや全滅の危機が誰かの手によって回避されたことなど、知りもしないまま。
(301) 2023/11/22(Wed) 23時頃
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[キャンディの一斉送信が届いたのは、一人でメリーゴーランドの馬に乗っている時だった。 この島に、煙崎るくあが眠っている。 灰羅が遺灰を撒いたと言ったのであれば、本当の事だろう。]
……この島に……。
そうか。 ここに居るんだね、るくあちゃん。
[待っているけど、彼を殺しに来る刺客は現れる様子がない。 先程、遠くで上がった水柱は何だろうか。
ゆるやかな白馬の上、煙崎るくあがよく観に来てくれていた演目の中でソロ歌唱した曲を、すぐ傍に居なければ聴こえないくらいの小さな声で口ずさんだ。]**
(302) 2023/11/22(Wed) 23時半頃
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――銀の館
合ってるよ。
[彼女の解釈で間違いないと首肯する。 何故、こんなにも理解しようとしてくれるのか。 続く、彼女自身の吐露で、その理由は僅かに覗く。]
――――諦めずに、 ――――生きていたかったから……?
[そう口にする密星の過去にも、あるんだろう、 足掻かなければならなかった事情が。 白い面に仄かに見える激情。だから、 玲瓏であってなお、これ程の熱を感じるんだろう。]
(303) 2023/11/22(Wed) 23時半頃
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…………今まで、あると信じていたものが、 失くなったんだ……、 存在すると、大切だと思っていたものが。 アンタはさっき、感情は本物だったと 言ってくれた、 きっとそうなんだろう。
ただ、何もないんだよ。 ……ここが、
[拳で、己の胸を叩く。心臓がある筈の場所。 開いたら、脈打つものがある筈なのに。]
空っぽなんだ。痛みも、悲しみも、怒りも 何も……っ
(304) 2023/11/22(Wed) 23時半頃
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[気づくと息が荒くなっていた。 落ち着かせるように、ふ、と息を吐く。]
すまない。 アンタの前では、さっきも、ムキになった。
どうしたい……、か。 死にたいわけじゃあないんだよ。
ただ、るくあに……謝りたいだけだ。
[そのための手段が、 るくあの元に行くことだと思えただけなのだ。*]
(305) 2023/11/22(Wed) 23時半頃
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